Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1) E70044-01 |
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この章では、Oracle Business Intelligenceにおける、分析およびダッシュボードと、それらに含まれるビューなどのオブジェクトの構成および管理方法について説明します。コンテンツ・デザイナが行う分析およびダッシュボードの操作方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。
エンド・ユーザーは、適切な権限を持っていれば、個人用のダッシュボードと共有ダッシュボードに対して、ページやコンテンツの追加などの変更操作を実行できます。分析およびダッシュボードの作成については、エンド・ユーザーは実行できません。
この章の内容は次のとおりです。
共有ダッシュボードを作成する場合は、事前に、Oracle BIプレゼンテーション・カタログのディレクトリまたはフォルダ構造とセキュリティ戦略を確実に計画しておきます。通常、共有ダッシュボードを作成するときには、ダッシュボード・ビルダーを使用して、最初にダッシュボードを作成し、コンテンツを追加します。ダッシュボードにアクセスするための権限を割り当てることもできます。複数のアプリケーション・ロールまたはカタログ・グループのメンバーとなっているユーザーは、権限を与えられているすべてのダッシュボードの中からデフォルトで表示するダッシュボードを選択できます。
次に、ダッシュボード関連の情報を提供する他のリソースを示します。
Oracle BIプレゼンテーション・カタログ構造およびセキュリティ・フレームワークのより広いコンテキストにおける共有ダッシュボードの作成のガイドラインについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のダッシュボードでの保存されているカスタマイズ・オプションへのアクセスの制御に関する項に記載されています。
Oracle BIプレゼンテーション・カタログの共有フォルダ構造の詳細は、第16章「Oracle BIプレゼンテーション・カタログの構成と管理」に記載されています。
権限の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』に記載されています。
ユーザーが他のユーザーの代理として他のユーザーのダッシュボードにアクセスできるようにする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のユーザーが他のユーザーの代理操作を実行できるようにする方法に関する項に記載されています。
この項では、分析の作成を構成するために実行できる一般タスクについて説明します。内容は、次のとおりです。
Microsoft Excelへのエクスポートなど、分析結果をエクスポートするための様々なオプションが用意されています。このようなオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の結果のエクスポート関する項を参照してください。Excel形式に直接エクスポートすることは可能ですが、大量の行数をエクスポートする場合は、まずCSVにエクスポートしてからそのファイルをExcelにインポートすると、パフォーマンスが向上することがあります。
ユーザーがCSV形式を使用せずに大きいデータ・セットをエクスポートし、メモリー不足エラーを取得する場合、JavaHostサービスのヒープ・サイズを増やす必要があります。デフォルトのヒープ・サイズは1024MBです。コンピュータ上の使用可能なメモリーに応じて、JavaHostサービスのヒープ・サイズを増やすことができます。
Excelへのエクスポートを支援するために、JavaHostサービスのヒープ・サイズを増やすには:
obijh.propertiesファイルを編集のために開きます。ファイルは次の場所にあります。
ORACLE_HOME/bi/modules/oracle.bi.cam.obijh/env/obijh.properties
既存の-Xmx1024Mエントリ(OBIJH_ARGS=で始まる行)を変更します。
-Xmxパラメータを2048M(または必要に応じてそれ以上。システムにおける使用可能なメモリーや必要とするExcelエクスポートのサイズによる)に設定します。
ファイルを保存して閉じます。
これはすべてのJavaHostに影響します。
com.siebel.analytics.javahost.io.ChannelWithTimeoutクラスからSocketTimeoutExceptionについてのエラー・メッセージが表示される場合は、JavaHostサービスのためのSocketTimeoutパラメータを更新します。
次のJavaHostシステム・コンポーネントのconfig.xmlファイルを開きます。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIJH/config.xml。
MessageProcessorセクションとSocketTimeoutパラメータを見つけます。コメント・アウトされている可能性もあります。必要に応じてSocketTimeoutを非コメント化し、大きな値を指定します。たとえば、最小でも300000ミリ秒を指定します。
config.xmlファイルとその設定の詳細は、第B.2項「Oracle BIプレゼンテーション・サービスに対するJavaHostサービスの使用」を参照してください。
ファイルを保存して閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
分析結果やビューをエクスポートする方法を変更する各種オプションを構成できます。
エクスポートの設定を手動で編集するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
次のネームスペース宣言をWebConfig要素に挿入します。
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
Export要素に、エクスポートのタイプを指定する必須属性xsi:type
が含まれていることに注意してください。有効な値は次のとおりです。
excel
(Microsoft Excelへのエクスポート)
formattedText
(データ・エクスポートの場合)
pdf
(PDFにエクスポートする場合)
ppt
(Microsoft Powerpointへのエクスポート)
表17-1で説明している要素を追加する必要があるDownloadセクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
注意: デフォルトのエクスポート値はUseRawValue
です。ただし、丸められた値をエクスポートする場合、かわりにUseFormattedValue
値を使用する必要があります。
<ServerInstance> <Download> <Export xsi:type="excel"> <DataValue>UseRawValue</DataValue> <RepeatRows>false</RepeatRows> </Export> <Export xsi:type="formattedText"> <Delimiter char=","/> </Export> <Export xsi:type="pdf"> <KeepRowsTogether>true</KeepRowsTogether> <Orientation>Landscape</Orientation> </Export> <Export xsi:type="ppt"> <Orientation>Portrait</Orientation> </Export> </Download> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表17-1に、エクスポートの手動構成に使用される要素について説明します。
表17-1 エクスポートの手動構成に使用される要素
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
DataValue |
データ値(数値および日付)をExcelにエクスポートする場合に、完全な数値精度および書式設定マスクが設定されたRAW書式でエクスポートするか、または指定されたデータ書式の文字列でエクスポートするかどうかを指定します。 有効な値は次のとおりです。
エクスポート・タイプは次のとおりです。 xsi:type="excel" |
UseRawValue |
RepeatRows |
表およびピボット表をExcelにエクスポートする場合に、複数の行にわたるセルおよび複数の列にわたるセルを繰り返すかどうかを指定します。 trueに設定すると、分析エディタの「値の抑制」の設定に関係なく、複数の行にわたるセルおよび複数の列にわたるセルが繰り返されます。たとえば、年と月の値を含む表では、年はすべての月の値に対して繰返し表示されます。 falseに設定すると、その動作は、分析エディタの「値の抑制」オプションで定義されているのと同じです。
「値の抑制」オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。 エクスポート・タイプは次のとおりです。 xsi:type="excel" |
false |
Delimiter |
結果およびビューからRAWデータをエクスポートする場合に、セミコロン(;)などの「CSV形式」オプションの列区切り文字を指定します。 エクスポート・タイプは次のとおりです。 xsi:type="formattedText" |
"," |
KeepRowsTogether |
PDFにエクスポートする場合に、複数の行をページ区切りでまとめるかどうかを指定します。 trueに設定すると、複数の行をページ区切りでまとめます。 falseに設定すると、複数の行をページ区切りをまたいで分割します。 エクスポート・タイプは次のとおりです。 xsi:type="pdf" |
false |
Orientation |
PDFおよびPowerpointへエクスポートする場合に、方向(PortraitまたはLandscape)を指定します。 PDFへエクスポートする場合のエクスポート・タイプは次のとおりです。 xsi:type="pdf" Powerpointへエクスポートする場合のエクスポート・タイプは次のとおりです。 xsi:type="ppt" |
Landscape (PDFへのエクスポート) Portrait (Powerpointへのエクスポート) |
QuoteTxtTab |
「CSV形式」オプションの引用符を追加します。falseに設定すると、引用符は追加されません。 エクスポート・タイプは次のとおりです。 xsi:type="formattedText" |
true |
Oracle BI管理者は、コンテンツ・デザイナの分析作業が容易化されるようにサブジェクト・エリアを設定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』では、サブジェクト・エリアの設定に関するあらゆる情報を提供しています。コンテンツ・デザイナを支援するサブジェクト・エリアの機能のリストを次に示します。
コンテンツ・デザイナが分析の作成時に選択内容を容易に見分けられるようにするため、管理者はOracle BI管理ツールでプレゼンテーション・レイヤーを設定してネストされたフォルダが表示されるようにすることができます。たとえば、Sales FactsフォルダをFactsフォルダのサブフォルダとして表示できます。
コンテンツ・デザイナは、分析の作成時に、関連する分析およびコンテンツにユーザーが移動できるように設定できます。Oracle BI管理者によってサブジェクト・エリアのディメンション階層が設定されている場合、ユーザーは、グラフ、表およびピボット表に表示されたデータ結果をドリルダウンして詳細情報を取得できます。
ナビゲーション機能とドリルダウン機能には、アクセスを制御する権限設定が特にないため、すべてのユーザーがこれらの機能を利用できます。
コンテンツ・デザイナは、主要サブジェクト・エリアの列と1つ以上の関連エリアの列を含む分析を作成できます。
ビュー内のデータの表示と処理の様々な変更オプションを構成できます。関連情報として、第5.3.3項「表およびピボット・テーブルのデータに対する構成オプションを設定するためのFusion Middleware Controlの使用」と第5.3.4項「表をレンダリングするために処理する最大行数を設定するためのFusion Middleware Controlの使用」も参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
ビュー内のデータの処理と表示の様々な変更オプションを構成できます。これらのオプションについて次の各項で説明します。
Cube要素内の設定を使用して、ピボット表およびグラフのデータの表示と処理に作用することができます。この設定はXMLAのエクスポートにも有効です。
キューブ設定を手動で編集するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
Cubeセクションを見つけて、このセクションに次の要素を追加する必要があります。
CubeMaxRecords — ビューでの処理用に分析が返す最大レコード数を指定します。この値によって、ビューに移入される最大セル数がだいたい決まります。スパース・ビューの未移入セルはカウントされません。デフォルトは40000です。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Views> <Cube> <CubeMaxRecords>40000</CubeMaxRecords> </Cube> </Views> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表、ピボット表、グラフ、トレリス、ナレーティブ、ティッカおよびツリーマップ・ビューのデータ表示に作用する同様の設定グループを構成できます。設定の多くは同じですが、対象の要素を該当する各親要素に追加して、そのビューに適用されるデフォルトの設定をオーバーライドする必要があります。たとえば、多数のビューでMaxVisiblePages要素を使用するとします。その場合、Table、Pivot、Trellis、ChartsおよびTreemap親要素内にこの要素を追加して、これらのビュー・タイプの該当する設定のデフォルト値をオーバーライドする必要があります。
ビュー内のデータ表示を変更する設定を手動で編集するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表17-2で説明している要素を追加する必要があるTable、Pivot、Trellis、Charts、Narrative、TickerおよびTreemap親セクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Views> <Table> <MaxCells>10000</MaxCells> <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery> <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages> <MaxVisibleRows>500</MaxVisibleRows> <MaxVisibleSections>25</MaxVisibleSections> <DefaultRowsDisplayed>30</DefaultRowsDisplayed> <DefaultRowsDisplayedInDelivery>250</DefaultRowsDisplayedInDelivery> <DefaultRowsDisplayedInDownload>65000</DefaultRowsDisplayedInDownload> <DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV>65000</DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV> </Table> <Pivot> <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery> <MaxVisibleColumns>300</MaxVisibleColumns> <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages> <MaxVisibleRows>500</MaxVisibleRows> <MaxVisibleSections>25</MaxVisibleSections> <DefaultRowsDisplayed>30</DefaultRowsDisplayed> <DefaultRowsDisplayedInDelivery>250</DefaultRowsDisplayedInDelivery> <DefaultRowsDisplayedInDownload>65000</DefaultRowsDisplayedInDownload> <DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV>65000</DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV> </Pivot> <Trellis> <Simple> <MaxCells>1000</MaxCells> <MaxVisibleSections>10</MaxVisibleSections> <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages> <MaxVisibleRows>100</MaxVisibleRows> <MaxVisibleColumns>75</MaxVisibleColumns> <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery> <DefaultRowsDisplayed>10</DefaultRowsDisplayed> <DefaultRowsDisplayedInDelivery>100</DefaultRowsDisplayedInDelivery> <DefaultRowsDisplayedInDownload>6500</DefaultRowsDisplayedInDownload> </Simple> <Advanced> <MaxCells>5000</MaxCells> <MaxVisibleSections>50</MaxVisibleSections> <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages> <MaxVisibleRows>250</MaxVisibleRows> <MaxVisibleColumns>150</MaxVisibleColumns> <MaxPagesToRollOutInDelivery>1000</MaxPagesToRollOutInDelivery> <DefaultRowsDisplayed>25</DefaultRowsDisplayed> <DefaultRowsDisplayedInDelivery>250</DefaultRowsDisplayedInDelivery> <DefaultRowsDisplayedInDownload>10000</DefaultRowsDisplayedInDownload> </Advanced> </Trellis> <Charts> <MaxVisibleColumns>2000</MaxVisibleColumns> <MaxVisiblePages>1000</MaxVisiblePages> <MaxVisibleRows>2000</MaxVisibleRows> <MaxVisibleSections>25</MaxVisibleSections> <JavaHostReadLimitInKB>4096</JavaHostReadLimitInKB> </Charts> <Narrative> <MaxRecords>40000</MaxRecords> <DefaultRowsDisplayed>30</DefaultRowsDisplayed> </Narrative> <Ticker> <MaxRecords>40000</MaxRecords> </Ticker> <Treemap> <MaxCells>5000</MaxCells> <MaxVisiblePages>10000</MaxVisiblePages> <MaxVisibleRows>10000</MaxVisibleRows> <MaxVisibleSections>50</MaxVisibleSections> </Treemap> </Views> </ServerInstance>
ファイルに含まれていても、Fusion Middleware Controlによって集中管理され、手動による変更はできない要素については、この例では除外されていますので注意してください。
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表17-2では、ビュー内のデータの表示に作用する一般的な要素について説明します。ユーザーの操作でこれらの値を超えると、ビューのレンダリング時にOracle BIサーバーからエラー・メッセージが返されます。
表17-2 ビュー内のデータ表示の手動変更に使用される一般的な要素
要素 | 説明 | デフォルト値 | 該当するビュー |
---|---|---|---|
DefaultRowsDisplayed |
分析およびダッシュボードのビューに表示するデフォルトの行数を指定します。MaxVisibleRows要素に指定された数を超える行数を指定することはできません。 |
25 (単純トレリスの場合は10) |
ナレーティブ、ピボット表、表、トレリス |
DefaultRowsDisplayedInDelivery |
ダッシュボードに表示されたときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。 |
単純トレリスの場合は100、拡張トレリス、表およびピボット表の場合は250 |
ピボット表、表、トレリス |
DefaultRowsDisplayedInDownload |
PDFファイルなどに、ダウンロードされたときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。 |
65000 (単純トレリスの場合は6500、拡張トレリスの場合は10000) |
ピボット表、表、トレリス |
DefaultRowsDisplayedInDownloadCSV |
CSVファイルにダウンロードされるときにビューに含めることができるデフォルトの行数を指定します。 |
65000 |
ピボット表、表 |
DefaultScrollingEnabled |
次のようにデータ・ビューのスクロールを指定します。 - false(インストール時のデフォルト)は、「スクロール・コンテンツがある固定ヘッダー」としてデータ・ビューの出力を表示するレポートを設定します。- trueは、「コンテンツ・ページング」としてデータ・ビューを表示するレポートを設定します。 |
false |
表 |
MaxCells |
セルの最大数、またはツリーマップの場合、ビューに表示するグループおよびタイルの最大数を指定します。ピボット表、表およびトレリスの場合、この数値は、システムが表示を試みるMaxVisibleColumnsとMaxVisibleRowsを掛けた結果を上回ることができません。 |
50000 (単純トレリスの場合は1000、ツリーマップの場合は5000) |
ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
MaxPagesToRollOutInDelivery |
ダッシュボードに表示されたときにビューに含めることができる最大ページ数を指定します。 |
1000 |
ピボット表、表、トレリス |
MaxRecords |
ビューに含めることができる最大レコード数を指定します。 |
40000 |
ナレーティブ、ティッカ |
MaxVisibleColumns |
ビューに表示する最大列数を指定します。 |
2000 (単純トレリスの場合は75、拡張トレリスの場合は150) |
グラフ、ピボット表、トレリス |
MaxVisiblePages |
ビューに表示する最大ピュー・プロンプト(またはPDFページ)数を指定します。 |
1000 (ツリーマップの場合は10000) |
グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
MaxVisibleRows |
ビューに表示する最大行数を指定します。DefaultRowsDisplayedには、この値を超える値を指定することはできません。 表およびピボット表の場合は、「最大([tk1])行/ページの表示」ページ・コントロール・ボタンのツールチップに表示する行数を指定します。 |
2000 (単純トレリスの場合は100、拡張トレリスの場合は250、ツリーマップの場合は10000) |
グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
MaxVisibleSections |
ビューに表示する最大セクション数を指定します。 グラフにスライダがある場合、この要素は適用されません。スライダがある場合は、SectionSliderDefault要素とSectionSliderLimit要素を使用してセクションの値を制限します。詳細は、表17-4を参照してください。 |
25 (単純トレリスの場合は10、拡張トレリスおよびツリーマップの場合は50) |
グラフ、ピボット表、表、トレリス、ツリーマップ |
JavaHostReadLimitInKB |
1つのグラフでブラウザに送る最大データ量を指定します。 |
4096 |
グラフ |
データを参照する方法としてスクロールを使用する表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデータのフェッチ方法を指定するには、GridViews要素(DefaultRowFetchSlicesCountなど)内の設定を使用できます。
コンテンツ・デザイナは、「表のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブ、「ピボット表のプロパティ」ダイアログまたは「トレリスのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブにある、それぞれ表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリスビューで、データの参照に使用する方法(スクロールまたはページ・コントロールのいずれか)を指定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。
データのフェッチのための設定を手動で編集するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表17-3に記載されている要素を追加する必要があるGridViews親セクションをみつけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Views> <GridViews> <DefaultRowFetchSlicesCount>1000</DefaultRowFetchSlicesCount> <DefaultColumnFetchSlicesCount>300</DefaultColumnFetchSlicesCount> <DefaultFreezeHeadersClientRowBlockSize>60</DefaultFreezeHeadersClientRowBlockSize> <DefaultFreezeHeadersClientColumnBlockSize>15</DefaultFreezeHeadersClientColumnBlockSize> <DefaultFreezeHeadersWidth>1000</DefaultFreezeHeadersWidth> <DefaultFreezeHeadersHeight>1000</DefaultFreezeHeadersHeight> </GridViews> </Views> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表17-3では、データのフェッチのための一般的な要素について説明します。
表17-3 データのフェッチのための一般的な要素
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
DefaultRowFetchSlicesCount |
スクロールするビューが最初に表示されるときに、そのサイズの計算に使用する最大行数を指定します。ユーザーがビュー内の最後の行までスクロールすると、(さらに行がある場合は)残りの行をフェッチするためのリンクが表示されます。 |
1000 |
DefaultColumnFetchSlicesCount |
スクロールするビューが最初に表示されるときに、そのサイズの計算に使用する最大列数を指定します。ユーザーがビュー内の最後の列までスクロールすると、(さらに列がある場合は)残りの列をフェッチするためのリンクが表示されます。 |
300 |
DefaultFreezeHeadersClientRowBlockSize |
AJAXリクエストで(つまり、ユーザーのスクロールにより、表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリス・ビューに行を追加するようサーバーに対してリクエストが必要となるような場合)、クライアントに返す行数を指定します。 |
60 |
DefaultFreezeHeadersClientColumnBlockSize |
AJAXリクエストで(つまり、ユーザーのスクロールにより、表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリス・ビューに列を追加するようサーバーに対してリクエストが必要となるような場合)、クライアントに返す列数を指定します。 |
15 |
DefaultFreezeHeadersWidth |
表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデフォルトの最大幅をピクセルで指定します。 ビューのプロパティ・ダイアログの「最大幅」フィールドを使用して、コンテント・デザイナはこの値をオーバーライドします。 |
700 |
DefaultFreezeHeadersHeight |
表ビュー、ピボット表ビューおよびトレリス・ビューのデフォルトの最大高さをピクセルで指定します。 ビューのプロパティ・ダイアログの「最大高さ」フィールドを使用して、コンテント・デザイナはこの値をオーバーライドします。 |
400 |
ファンネル・グラフやゲージなどのグラフの表示を変更する様々なオプションを構成できます。このタイプのビューは、第17.3.1項「データ内のビューの手動による構成」で説明している設定の影響も受けます。
グラフとゲージの表示を変更する設定を手動で編集するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表17-4で説明している要素を追加する必要があるChartsセクションを検索します。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Views> <Charts> <EmbedFonts>true</EmbedFonts> <SectionSliderDefault>150</SectionSliderDefault> <SectionSliderLimit>300</SectionSliderLimit> <DefaultWebImageType>flash</DefaultWebImageType> <FlashCodeBase>\\CORPORATE\Download\Flash</FlashCodeBase> <FlashCLSID>E38CDB6E-BA6D-21CF-96B8-432553540000</FlashCLSID> </Charts> </Views> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表17-4 グラフとゲージの手動構成に使用される一般的な要素
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
EmbedFonts |
詳細は、第17.3.2.1項「グラフのフォントの構成」を参照してください。 |
false |
DefaultWebImageType |
ビューのURLまたはXMLファイルでイメージのレンダリング形式が指定されていない場合に使用するデフォルトのレンダリング・タイプを指定します。有効な値は次のとおりです。
Flash、pngおよびhtml5メージは、マウスオーバー動作(ポップアップデータラベルなど)、ナビゲーションおよびドリルをサポートしているため、最大限の対話が可能です。 |
flash |
SectionSliderDefault |
セクションのスライダ・バーに表示可能な値のデフォルト数を指定します。セクション・スライダは、1つ以上の属性または階層の列のメンバーを長方形のバーに値として表示することによって、その中からユーザーが値を選択できるようにする機能を提供します。 グラフ、ゲージおよびファンネルでのセクション・スライダの定義の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
5 |
SectionSliderLimit |
セクションのスライド・バーに表示可能な値の最大数を指定します。 |
10 |
FlashCodeBase |
Flashプラグインのダウンロード元の名前を指定します。Flashプラグインのデフォルトのダウンロード元はベンダーのWebサイトです。組織によっては、ベンダーのWebサイトではなく社内の一定の場所から最新のFlashソフトウェアをダウンロードするようにユーザーに指示する場合もあります。この設定を編集して、Flashコード・ベースが格納されている別の場所を指すように変更できます。それにより、ユーザーがグラフを表示したときに企業サーバーにFlashの新しいバージョンがあれば、新バージョンをダウンロードするようにユーザーに指示できます。 |
ベンダーのWebサイト |
FlashCLSID |
Flashのダウンロード時に適用するカスタムのグローバル識別子(clsid)プロパティを指定します。 FlashCodeBase要素を使用してFlashのダウンロード・ディレクトリを変更した後に、Flash ActiveXコントロールの新しいclassIDを作成してカスタムのグローバル識別子プロパティを追加することによって、ダウンロードのプロンプトを有効化できます。現在のグローバル識別子プロパティは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのグラフを使用しているどのコンピュータからも取得できます(Oracle Business Intelligenceで使用されているグローバル識別子プロパティはD27CDB6E-AE6D-11CF-96B8-444553540000です)。カスタムのグローバル識別子プロパティは、デフォルトのFlash ActiveXコントロールで使用されているグローバル識別子と同じ数の文字およびダッシュで構成する必要があります。 Oracle Business Intelligenceとは別に、Flashのグラフをテストして、グラフがカスタムのグローバル識別子プロパティで機能することを確認してください。 |
デフォルト値なし |
次のタスクのいずれかまたは両方を実行することによって、グラフのフォントを構成できます。
埋込みフォント要素の設定
印刷用フォント・ファイルの配布
デフォルトでは、グラフで多言語のテキストを表示するためには、ユーザーのシステムに適切なデバイス・フォントがインストールされていることが必要になります。ユーザーがO1の軸ラベルで回転を有効にした場合、一定の角度のときにグラフの見栄えが悪くなる可能性があります。アンチエイリアスを何も適用しない状態でもラベルがぼやけて表示されます。EmbedFonts要素をtrueに設定して、デバイス・フォントではなく埋込みフォントを使用するように指定すれば、この問題が解決されます。
埋込みフォントの使用によって忠実性が失われるおそれがある点に注意してください。エンド・ユーザーがフォントを選択するたびに、Oracleがライセンスするプレーン・フォントAlbany WTがデフォルトで表示されることになります。グラフ・エンジンは中国語、日本語および韓国語ロケール用の埋込みフォントを備えていないため、これらのロケールのユーザーがラベルを回転した場合、フォントの見栄えが悪くなります。
双方向言語を使用しているグラフのPDFへの印刷や、中国語、日本語または韓国語を使用しているグラフのPNGイメージへの印刷を予定している場合は、必要なフォント・ファイル(.TTF)を次の方法で配布する必要があります。
双方向言語のグラフをPDFに印刷する場合は、Albanyフォント・ファミリを次のJava Runtime Environment(JRE)ディレクトリに配布する必要があります。
JAVA.HOME/lib/fonts
このJAVA.HOMEは、java.homeシステム・プロパティで指定されているディレクトリ名です。
中国語、日本語または韓国語のグラフをPNGイメージに印刷する場合は、必要なすべての絵文字を含むフォント・ファイルを次のJREディレクトリに配布する必要があります。
lib/fonts/fallback
フォント構成ファイルの詳細は、使用しているJavaのドキュメントを参照してください。
イメージをレンダリングするデフォルト・タイプが、ビューのURLまたはXMLファイルでまだ指定されていない場合、DefaultWebImageType要素を使用して指定します。有効な値は次のとおりです。
flash
フラッシュ・フォーマットをサポートしていないブラウザでは、グラフまたはゲージはレンダリングしません。かわりに、html5を値として使用してください。
png (W3C Portable Network Graphics)
svg (W3C Scalable Vector Graphics)
このリリースでは値svgはサポートされていないため、svgを指定した場合はflashが使用されます。
html5
フラッシュ・フォーマットのみをサポートしているブラウザでは、グラフまたはゲージはフラッシュ・フォーマットでレンダリングします。
FlashおよびSVGイメージは、マウスオーバー動作(ポップアップデータラベルなど)、ナビゲーションおよびドリルをサポートしているため、最大限の対話が可能です
表およびピボット表では、交互する行の色を設定できます。このような書式設定は、隔行の色を緑色にするスタイル設定と呼ばれることもあります。この設定の隔行のデフォルトの色は緑です。ピボット表の場合、コンテンツ・デザイナは、表およびピボット表の編集時に、交互する行の色設定を有効にするかどうかやその他の書式設定機能を制御できます。
管理者は、スタイル構成ファイルを編集することによって、交互する行のデフォルトの色を変更できます。色を変更するには、b_mozilla_4フォルダにあるviews.cssファイルを次のように編集します。6桁の16進値を新しい色の値に変更します。
CSSセレクタを使用する表:
.ECell(偶数行)
.OCell(奇数行)
CSSセレクタを使用するピボット表:
.PTE (奇数行)
交互する行の色の設定を有効にするオプションは、「ビューの編集」ダイアログにあり、「隔行の色を緑にするスタイル設定を有効にする」といるラベルが付いています。行の色を変えた場合は、必要に応じて、設定した色に合せてこのラベルも変更します。
表およびピボット表のダイアログ内のラベルを変更するには、tableviewmessages.xmlファイルを開いて次のエントリを探します。
WebMessageName = "kmsgTableViewEnableGreenbarReporting"
このエントリとその下にあるテキスト行をカスタム・メッセージ・フォルダのカスタム・メッセージ・ファイルにコピーし、テキスト行を適切に変更します。例:
WebMessageName = "kmsgTableViewEnableGreenbarReporting" <TEXT>Enable alternating row "RED bar" styling</TEXT>"
実行時に分析のビューを右クリックすることで起こる相互作用の処理方法を変更する各種オプションを構成できます。新規またはアップグレードした分析のデフォルトの設定は、instanceconfig.xmlファイル内の要素を使用して指定します。プレゼンテーション・サービスで分析のプロパティを編集し、分析のビューを右クリックすることで起こる相互作用の処理方法を変更できます。
ビュー内の相互作用を手動で構成するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表17-5で説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Analysis> <InteractionProperties> <InteractionPropertyAddRemoveValues>false</InteractionPropertyAddRemoveValues> <InteractionPropertyCalcItemOperations>false</InteractionPropertyCalcItemOperations> <InteractionPropertyDrill>true</InteractionPropertyDrill> <InteractionPropertyGroupOperations>false</InteractionPropertyGroupOperations> <InteractionPropertyInclExclColumns>true</InteractionPropertyInclExclColumns> <InteractionPropertyMoveColumns>true</InteractionPropertyMoveColumns> <InteractionPropertyRunningSum>false</InteractionPropertyRunningSum> <InteractionPropertyShowHideSubTotal>false</InteractionPropertyShowHideSubTotal> <InteractionPropertySortColumns>true</InteractionPropertySortColumns> <InteractionPropertyHideColumns>false</InteractionPropertyHideColumns> </InteractionProperties> </Analysis> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表17-5 ビュー内の相互作用を構成する要素
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
InteractionPropertyAddRemoveValues |
「値の追加/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyCalcItemOperations |
「計算項目の作成/編集/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyDrill |
「ドリル(プライマリ相互作用でない場合)」オプションが「相互作用」タブの「分析プロパティ」ダイアログでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
InteractionPropertyGroupOperations |
「グループの作成/編集/削除」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyInclExclColumns |
「列を含める/除外」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
InteractionPropertyMoveColumns |
「列の移動」オプションが「相互作用」タブの「分析プロパティ」ダイアログでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
InteractionPropertyRunningSum |
「累計の表示/非表示」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertyShowHideSubTotal |
「小計の表示/非表示」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
false |
InteractionPropertySortColumns |
「列のソート」オプションが「分析プロパティ」ダイアログの「相互作用」タブでデフォルトで選択されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
この項で説明するように、ユーザーのプロンプト操作方法に作用する設定を構成できます。
プロンプトを構成するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表17-6で説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Prompts> <MaxDropDownValues>256</MaxDropDownValues> <ResultRowLimit>65000</ResultRowLimit> <AutoApplyDashboardPromptValues>true</AutoApplyDashboardPromptValues> <AutoSearchPromptDialogBox>true</AutoSearchPromptDialogBox> <AutoCompletePromptDropDowns> <SupportAutoComplete>true</SupportAutoComplete> <CaseInsensitive>true</CaseInsensitive> <MatchingLevel>MatchAll</MatchingLevel> <ResultsLimit>50</ResultsLimit> </AutoCompletePromptDropDowns> <ShowNullValueInPromptsWhenDatabaseColumnIsNullable>always</ShowNullValueInPromptsWhenDatabaseColumnIsNullable> </Prompts> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表17-6 プロンプトを構成するための要素
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
AutoApplyDashboardPromptValues |
次のリストに示す各種フィールドを表示するかどうかを指定します。 trueの場合
falseの場合
|
true |
AutoSearchPromptDialog |
ユーザーが検索パラメータを(「検索」ボタンをクリックせずに)入力した場合に、検索結果がハイライト表示されるようにするかどうかを指定します。 |
true |
CaseInsensitive |
オートコンプリート機能で大/小文字を区別しないかどうかを指定します。trueに設定すると、ユーザーが「Oracle」や「oracle」などのプロンプト値を入力した場合に大/小文字は区別されません。falseに設定すると、ユーザーがプロンプト値を入力した場合に大/小文字が区別されるので、Oracleレコードを検索するには、「oracle」ではなく「Oracle」と入力する必要があります。システムによって、大/小文字を適切に使用した値を入力するよう求められます。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のオートコンプリートに関する項を参照してください。 |
true |
Matching Level |
ユーザーがプロンプト・フィールドに入力したプロンプト値を検索するために、オートコンプリート機能で一致検索を使用するかどうかを指定します。ユーザーが「検索」ダイアログにアクセスしてプロンプト値の検索および指定を行う場合、これらの設定は適用されません。 次の設定を使用します。
|
MatchAll |
MaxDropDownValues |
次の場所に表示する最大選択数を指定します。
|
256 |
ResultsLimit |
オートコンプリート機能が有効な場合に返される一致する値の数を指定します。 |
50 |
ResultRowLimit |
プロンプト(分析およびダッシュボード・プロンプト)の論理SQLから返されるレコード数を指定します。 |
65000 |
ShowNullValueInPromptsWhenDatabaseColumnIsNullable |
データベースでnull値を許容する場合、ドロップダウン・リストで列セパレータの上に位置する列プロンプトに単語"NULL"を実行時に表示するかどうかを指定します。 次の設定を使用します。
|
always |
SupportAutoComplete |
プロンプトのオートコンプリート機能を有効または無効にします。trueに設定するとオートコンプリートがオンになり、「マイ・アカウント」ダイアログおよび「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログに「オートコンプリートのプロンプト」フィールドが表示され、「オン」に設定されます。 falseに設定するとオートコンプリートがオフになり、「マイ・アカウント」ダイアログおよび「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログにはオートコンプリートのフィールドが表示されません。 |
Oracle Exalytics In-Memory MachineでOracle BI EEを実行していないかぎり、false |
プロンプトと検索の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ダッシュボードとプレゼンテーションの表示設定を構成できます。この手順について次の各項で説明します。
Fusion Middleware Controlで使用できるプレゼンテーション設定に加えて、他の設定を手動で変更できます。この設定変更には、instanceconfig.xmlファイルの様々な要素を使用します。
その他のデフォルトのプレゼンテーション設定を手動で変更するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表17-7で説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <AnalysisEditorStartTab>answerResults</AnalysisEditorStartTab> <Enable508>false</Enable508> <Dashboard> <DefaultName>Templates</DefaultName> <EnableDelayExecution>true</EnableDelayExecution> </Dashboard> <BriefingBook> <MaxFollowLinks>6</MaxFollowLinks> </BriefingBook> <Formatters> <NumericFormatter maxSignificantDigits="16"/> <Formatters> </ServerInstance>
ファイルに含まれていても、Fusion Middleware Controlによって集中管理され、手動による変更はできない要素については、この例では除外されていますので注意してください。
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
表17-7 デフォルトのプレゼンテーション設定の手動変更に使用される一般的な要素
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
AnalysisEditorStartTab |
「基準」タブまたは「結果」タブにデフォルトで分析エディタを開くかどうかを指定します。この設定は、ダッシュボード、ホーム・ページまたは「カタログ」ページから、分析の「編集」リンクをクリックすると適用されます。 有効な値は次のとおりです。
このデフォルト設定は、「マイ・アカウント」ダイアログで「フル・エディタ」オプションを設定するとオーバーライドできます。 |
answerResults |
Enable508 |
スクリーン・リーダーの使用を容易にする方法で、Oracle BI EEのコンテンツをブラウザでレンダリングするかどうかを指定します。 trueに設定すると、「分析エディタ」コンポーネントの設定に関係なく、アクセシビリティ・モードのBIコンポーザ・ウィザードが分析エディタとして使用されます。 falseに設定すると、「分析エディタ」コンポーネントの設定が「ウィザード(制限付き機能)」の場合は、標準モードのBIコンポーザ・ウィザードが分析エディタとして使用されます。 このデフォルト設定は、「サインイン」ページまたは「マイ・アカウント」ダイアログで「アクセシビリティ・モード」オプションを設定するとオーバーライドできます。 |
false |
DefaultName |
ダッシュボード・テンプレート・ページを格納するダッシュボードに使用する名前を指定します。ここで指定した名前によって、Oracle BI EEによるダッシュボード・テンプレート・ページの検索場所のパスがオーバーライドされます。デフォルトでは、Oracle BI EEによるダッシュボード・テンプレート・ページの検索は、「/共有フォルダ」にあるdefaultという名前のダッシュボードで行われます。 |
default |
EnableDelayExecution |
コンテンツ・デザイナがダッシュボード・ページの実行を遅延できるかどうかを指定します。trueに設定すると、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログに「開く前に プロンプト」オプションが表示されます。『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のダッシュボード・ページの実行の遅延に関する項を参照してください。 |
true |
MaxFollowLinks |
ブリーフィング・ブックでたどるナビゲーション・リンクの最大数のデフォルト値を指定します。ブリーフィング・ブックのナビゲーション・リンクは、ダッシュボード・ビルダーを使用してダッシュボードに追加できるリンク・タイプです。 この要素のデフォルト値は5、最小値は1、最大値は10です。 ブリーフィング・ブックをPDF形式でダウンロードすることを予定している場合は、目次のリンク数が9個までに制限されているため、この要素の値を9以下に設定します。目次の詳細は、第17.5.6項「ブリーフィング・ブックのPDFバージョンの目次の変更」を参照してください。 ブリーフィング・ブックの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
5 |
NumericFormatter |
固定桁数で一貫した出力を行うために使用する値を指定します。一定の有効桁数を超えると、数字が適切に表示されない場合があります。Linuxプラットフォームの16のように、最大有効桁数を指定する場合はこの設定を使用します。 |
デフォルト値なし |
注意: Bookmarks、MaxAgeMinutes、EnableBookmarkURLおよびEnablePromptedURL要素のデフォルト値の詳細は、第17.5.3項「ダッシュボード・ページへのリンク作成機能の有効化」を参照してください。ReportingToolbarMode要素のデフォルト値の詳細は、第17.5.4項「Oracle BI Publisherの代替ツールバーの構成」を参照してください。 |
Oracle BI EEのグローバル・ヘッダーには、デフォルトで、機能間の移動を容易にするメニューおよびオプションが含まれています。特定のリンクを無効にしたり固有のリンクを含めたりすることで、グローバル・ヘッダーおよびホーム・ページの「はじめに」セクションをカスタマイズできます。これにより、ユーザーのニーズにより適切に対応することが可能になります。「はじめに」セクションを変更しても、グローバル・ヘッダーの「ヘルプ」メニューには影響しません。カスタム・リンクには、次のような属性を指定できます。
リンクのテキスト(静的文字列またはローカライゼーション用に使用するメッセージ名)。
アクセスするURL。
URLから開くページで現在のページを置き換えるかどうか、またはそのページを名前を指定した新しいタブやウィンドウで開くかどうか。
ヘッダー内のリンクの相対的な順序付け。
リンクとともに使用するオプションのアイコン。
グローバル・ヘッダーをカスタマイズするには、次の各項で説明しているタスクを実行します。
次の各項の説明に従ってcustomlinks.xmlファイルを更新し、グローバル・ヘッダーに対してカスタマイズを指定します。
このファイルはデフォルトで、プレゼンテーション・サービスの次のデータ・ディレクトリにあります。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表17-8は、customlinks.xmlファイルで指定できる要素と属性について説明しています。デフォルトで表示される既存のリンクを非表示にするには、それらのエントリをファイルでコメント・アウトできます。「お気に入り」や「ダッシュボード」などのデフォルトのリンクの順序は変更できません。
表17-8 customlinks.xmlファイルの要素
要素または属性 | オプションかどうか | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
locations |
オプション |
該当なし |
追加するリンクの場所を指定するための親要素として使用します。場所を指定しない場合はデフォルトで、グローバル・ヘッダーの「ヘルプ」リンクの前、「はじめに」セクションの終わりにリンクが配置されます。 |
location: name |
必須 |
文字列 |
locations親要素を指定する場合は、この属性を使用します。値は次のとおりです。 header: グローバル・ヘッダーにリンクを配置するように指定します。 getstarted: ホーム・ページの「はじめに」セクションにリンクを配置するように指定します。 |
location: insertBefore |
オプション |
文字列 |
その前にこのリンクを挿入する、既存のリンクのIDを指定します。指定したIDが無効な場合、リンクはデフォルトの場所に挿入されます。 有効な値の詳細は、第17.5.2.1.3項「insertBefore属性の指定」を参照してください。 |
link: id |
必須 |
文字列 |
リンクの位置を指定する一意のIDとして使用します。カスタム・リンクのIDを指定し、それらをデフォルト・リンクに対して相対的な場所に配置できます。 |
link: name |
必須 |
文字列 |
翻訳されないリンクの名前を指定します。 |
link: localizedName |
オプション |
文字列 |
翻訳されるリンクのメッセージIDを指定します。これは、翻訳されない名前に優先します。 |
link: iconSmall |
オプション |
文字列 |
グローバル・ヘッダーにリンクとともに表示するアイコンのファイル名を指定します。アイコンの表示はfmap構文によって制御されます。 fmap構文の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
link: iconLarge |
オプション |
文字列 |
「はじめに」セクションにリンクとともに表示するアイコンのファイル名を指定します。アイコンの表示はfmap構文によって制御されます。 |
link: privilege |
オプション |
文字列 |
リンクを表示するためにユーザーへの付与が必要な権限の名前を指定します。次の例に示すように、この権限は式として表されます。 privileges.Access['Global Answers']&& privileges.Access['Global Delivers'] |
link: accessibility |
オプション |
ブール |
アクセシビリティ・モードで、accessibility属性がtrueに設定されている場合にのみリンクが使用可能になるように指定します。値は、trueおよびfalseで、falseがデフォルトです。 以前のリリースでは、vpat属性はaccessibility属性と同じ目的を果たしていました。vpat属性は非推奨となりました。 |
link: src |
必須 |
文字列 |
リンクのURLを指定します。 |
link: target |
オプション |
文字列 |
リンクを開くブラウザ・ウィンドウを指定します。値は次のとおりです。 self: プレゼンテーション・サービスが実行されているウィンドウと同じウィンドウで開きます。 blank: 新しいウィンドウで開きます。 any-name: 指定された名前のウィンドウで開きます。 |
link: description |
オプション |
文字列 |
翻訳されないリンクの説明を指定します。 |
link: localizedDesc |
オプション |
文字列 |
翻訳されるリンクのメッセージIDを指定します。これは、翻訳されない説明に優先します。 |
第2章「Oracle Business Intelligenceプロセスの管理」で説明されているように、customlinks.xmlファイルの更新後、このファイルは次回プレゼンテーション・サービスを再起動する際にリロードされます。
表17-8で説明しているinsertBefore属性を含めると、その前に別のリンクを挿入する、既存のリンクのIDを指定できます。次のリストは、グローバル・ヘッダーの有効なIDを示しています。
そのコンテンツをカスタマイズできるよう、「はじめに」セクションには固定されたIDは含まれません。
次のコード例は、リンクをグローバル・ヘッダーと「はじめに」セクションに配置するよう編集した、customlinks.xmlファイルの一部を示しています。
<link id="l1" name="OTN" description="OTN open in new window" src="http://www.oracle.com" target="blank" > <locations> <location name="header" /> </locations> </link> <link id="l2" name="Google Search" description="Google open in named window" src="http://www.google.com/" target="google" iconSmall="common/info_ena.png" > <locations> <location name="header" insertBefore="advanced" /> </locations> </link> <link id="l3" name="Yahoo" description="Yahoo" src="http://www.yahoo.com" target="yahoo" iconLarge="common/helptopics_lg_qualifier.png"> <locations> <location name="getstarted" /> </locations> </link> <link id="l5" name="Gmail" description="gmail" src="http://www.gmail.com" target="blank" iconLarge="common/gmail.png" > <locations> <location name="getstarted" /> <location name="header" insertBefore="catalog" /> </locations> </link>
このファイルによってホーム・ページが図17-1に示すように変更されます。ホーム・ページに対する次の変更に注意してください。
次を含むようにグローバル・ヘッダーが変更されます。
Google Search: カスタム・アイコンを使用するGoogleホーム・ページへのリンク。「詳細」リンクの前に配置されます。
OTN: Oracle Technology Networkページへのリンク。「ヘルプ」リンクの前に配置されます。
Gmail: Gmailホーム・ページへのリンク。「カタログ」リンクの前に配置されます。
「はじめに」セクションが変更され、カスタム・アイコンを使用するYahoo!およびGmailのホーム・ページへのリンクが含まれます。
カスタム・リンクをホーム・ページに表示する前に、instanceconfig.xmlファイルを編集して、その中にCustomLinks要素とEnabled要素を含める必要があります(このデフォルトはtrueになります)。CustomLinks要素を省略することはEnabled要素をfalseに設定することと同じです。カスタム・リンクは表示されません。
customlinks.xmlファイルはデフォルト以外の場所にも格納できます。デフォルト以外の場所に格納し、customlinks.xmlファイルで指定した変更をホーム・ページ上に表示するには、filePath要素をこのファイルに追加する必要があります。customlinks.xmlファイルをそのままデフォルトの場所に置く場合は、instanceconfig.xmlファイルにfilePath要素を含める必要はありません。デフォルトの場所については、第17.5.2.1.1項「ファイルのデフォルトの場所」を参照してください。
CustomLinks要素を追加するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
ServerInstanceセクションを探し、ここにCustomLinks要素を追加する必要があります。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <CustomLinks> <Enabled>true</Enabled> <filePath>c:/mydir/mysubdir/customlinks.xml</filePath> </CustomLinks> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
実行したカスタマイズをユーザーが表示できるようにするには、カスタム・リンク権限がBI Consumerロールに割り当てられていることを確認する必要があります。この割当てはデフォルトで行われます。この権限は、BI Consumer以外の個人ユーザー、グループまたはロールに割り当てることはできません。
この権限のロールを確認するには、プレゼンテーション・サービスの「管理」ページにある「権限の管理」ページを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。
ユーザーは、ダッシュボード・ページへのリンク(ブックマーク・リンクとプロンプト・リンクの両方)を作成できます。それによって、たとえば、リンクをブックマークとして保存したり、リンクをコピーして電子メールで他のユーザーに送信したりできます。ブックマークは、ダッシュボード・ページの状態を取得する非表示オブジェクトであり、Oracle BIプレゼンテーション・カタログの/system/bookmarksフォルダに格納されます。ユーザーがページのブックマーク・リンクを作成すると、ブックマークが作成されます。システム管理者は、ダッシュボード・ページへのこれらのリンクの作成機能を有効または無効にできます。また、ユーザーがこれらのリンクを作成できるようにするには、この機能に関連付けられた「ブックマーク・リンクの作成」権限と「プロンプト・リンクの作成」権限を付与する必要があります。
これらのリンクの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のダッシュボード・ページへのリンクの作成に関する項を参照してください。権限の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。
ダッシュボード・ページへのリンク作成機能を有効にするには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
Server Instanceセクションを見つけます。
必要に応じて、次の要素とその祖先要素を含めます。
EnableBookmarkURL: ダッシュボード・ページへのブックマーク・リンクの作成機能を有効にするには、この要素を使用します。
true: ブックマーク・リンク作成機能を有効にします(デフォルト)。
false: ブックマーク・リンク作成機能を無効にします。
EnablePromptedURL: ダッシュボード・ページへのプロンプト・リンクの作成機能を有効にするには、この要素を使用します。
true: プロンプト・リンク作成機能を有効にします(デフォルト)。
false: プロンプト・リンク作成機能を無効にします。
MaxAgeMinutes: Bookmarks要素内でこの要素を使用することによって、指定した分数より前のブックマークを削除することを指定できます。デフォルトは43200分(=30日)です。
ブックマークにアクセスするたびに、そのブックマークの有効期限のタイマがリセットされる点に注意してください。つまり、ブックマークへのアクセスが頻繁に行われる場合、そのブックマークはいつになっても削除されない可能性があります。この値を0に設定した場合、ブックマークの保存期間が0分であることを意味します(有効期限なしを意味するわけではありません)。ブックマークを有効期限なしとして設定することはできません。ブックマークが長期間維持されるようにするには、この分数の値を大きくするとともに、割り当てた分数が経過する前にブックマークにアクセスします。
この設定の入力例を次に示します。
<ServerInstance> <Dashboard> <EnableBookmarkURL>true</EnableBookmarkURL> <EnablePromptedURL>true</EnablePromptedURL> </Dashboard> <Cache> <Bookmarks> <MaxAgeMinutes>43200</MaxAgeMinutes> </Bookmarks> </Cache> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
BI Publisherレポートをダッシュボードに含める場合は通常、コア・ダッシュボード・プロンプトを使用してそのレポートにダッシュボードのコンテキストを渡すことにより、そのレポートをダッシュボードの状態の受信者として加えることができます。BI Publisherレポートへ、またはBI Publisherレポートからダッシュボード・ベースのより大規模な分析アプリケーションへコンテキストを渡す必要がないシナリオでは、デフォルトのBI Publisherツールバーのバリアントを表示し、このバリアントによってBI Publisherレポートの基底のパラメータ・プロンプトを公開できます。それにより、ユーザーはこのフレーム内で単一のBI Publisherレポートにパラメータを渡すことができます。
このアプローチの場合、ページ上の他のダッシュボード・プロンプトがBI Publisherレポートに作用せず、またアプリケーションの他の部分へのコンテキストの受渡しにも関与しないため、ユーザーを混乱させる可能性があります。さらに、BI Publisherツールバーの変更は、プレゼンテーション・サービス・インスタンス全体でダッシュボードに埋め込まれているすべてのBI Publisherレポートにグローバルに適用されます。
Oracle BI EEへのBI Publisherレポートの埋込み方法に作用するには、ReportingToolbarMode要素を使用します。BI Publisherの代替ツールバーを構成するには、この要素の値を6に設定します。ツールバーのデフォルトの動作に戻すには、ReportingToolbarMode要素を削除するか、またはこの要素の値をデフォルトの1に設定します。
BI Publisherの代替ツールバーを手動で構成するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
ReportingToolbarMode要素を追加する必要があるAdvancedReportingセクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <AdvancedReporting> <ReportingToolbarMode>6</ReportingToolbarMode> </AdvancedReporting> </ServerInstance>
この要素の値は次のとおりです。
1 = ツールバーを表示しません。
2 = ロゴ、ツールバー、タブおよびナビゲーション・パスなしでレポートのURLを表示します。
3 = ヘッダーおよびパラメータ選択なしでレポートのURLを表示します。「テンプレート選択」、「表示」、「エクスポート」、「送信」などのコントロールは、引き続き使用できます。
4 = レポートのURLのみを表示します。他のページ情報やオプションはいずれも表示しません。
6 = BI Publisherレポートのパラメータ・プロンプトを表示するBI Publisherツールバーを表示します。
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
コンテンツ・デザイナは、ダッシュボード・ページを印刷およびエクスポートするためのカスタム・レイアウトを作成します。コンテンツ・デザイナがダッシュボード・ページのカスタム・レイアウトを作成すると、ダッシュボード・ページがBI Publisherにエクスポートされます。システム管理者は、EnableDashPageExport要素を設定することによって、BI Publisherへのダッシュボード・ページのエクスポート機能を有効または無効にできます。
カスタム・レイアウトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のダッシュボード・ページを印刷およびエクスポートするためのカスタム・レイアウトの作成に関する項を参照してください。
BI Publisherへのダッシュボード・ページのエクスポート機能を有効にするには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
EnableDashPageExport要素を追加する必要があるAdvancedReportingセクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <AdvancedReporting> <EnableDashPageExport>true</EnableDashPageExport> </AdvancedReporting> </ServerInstance>
要素の値は次のとおりです。
true: 「印刷とエクスポートのオプション」ダイアログの「印刷とエクスポートのカスタム・レイアウト」コンポーネントを表示することによって、BI Publisherへのダッシュボード・ページのエクスポート機能を有効にします。(デフォルト)。
false: 「印刷とエクスポートのオプション」ダイアログの「印刷とエクスポートのカスタム・レイアウト」コンポーネントを非表示にすることによって、BI Publisherへのダッシュボード・ページのエクスポート機能を無効にします。
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
ブリーフィング・ブックのPDFバージョンには、自動生成された目次が組み込まれます。この目次には、そのブリーフィング・ブックの各ダッシュボード・ページ、分析およびレポートが含まれます。目次の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のブリーフィング・ブックの使用に関する項を参照してください。
目次のデフォルトのテンプレートtoc-template.rtfは、ORACLE_INSTANCE\config\OracleBIPresentationServicesComponent\coreapplication_obisnディレクトリにあります。組織のニーズにわせて、このテンプレートを変更できます。
Oracle Business Intelligenceに同梱されているSmart Viewのバージョンは、Oracle Business Intelligenceサーバーまたは入手可能な最新バージョンのSmart Viewと一致していないことがあります。
Oracle Business Intelligenceホーム・ページの「BIデスクトップ・ツールのダウンロード」リストに表示される「Smart View for MS Office」リンクを、Smart Viewインストーラ用のカスタム・ダウンロード・リンクを指すように構成できます。そうすることで、環境に適したバージョンのSmart Viewを常にユーザーが使用できるようになります。そのためには、instanceconfig.xmlにSmartViewInstallerURL要素を追加します。
次のようなsmartview.exeが存在する場所を指すようにダウンロード・リンクを構成できます。
最新バージョンのSmart Viewを常に入手できる、Oracle Technology NetworkのSmart Viewのダウンロード・ページなどの外部URL
インストールを即時開始できる内部Webページやイントラネット・サイトなどの内部URL
インストールを即時開始できるローカル・サーバーのフォルダ
Smart Viewインストーラ用のカスタム・ダウンロード・リンクを構成するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
<CatalogPath>および<DSN>AnalyticsWeb</DSN>要素を見つけ、それらの要素の後にSmartViewInstallerURL要素を追加します。
次の例の構文を使用して、SmartViewInstallerURL要素を追加します。
Oracle Technology Networkからのダウンロードの11gの例:
<CatalogPath>/example/path/work/abc/instances/instance1/bifoundation/OracleBIPresentationServicesComponent/coreapplication_obips1/catalog/SampleApp</CatalogPath> <DSN>AnalyticsWeb</DSN> <SmartViewInstallerURL>http://www.oracle.com/technetwork/middleware/epm/downloads/smart-view-1112x-1939038.html</SmartViewInstallerURL>
イントラネット・サイトからのダウンロードの11gの例:
<CatalogPath>/example/path/work/abc/instances/instance1/bifoundation/OracleBIPresentationServicesComponent/coreapplication_obips1/catalog/SampleApp</CatalogPath> <DSN>AnalyticsWeb</DSN> <SmartViewInstallerURL>http://myserver:8080/downloads/smartview.exe</SmartViewInstallerURL>
内部サーバーからのダウンロードの11gの例
<CatalogPath>/example/path/work/abc/instances/instance1/bifoundation/OracleBIPresentationServicesComponent/coreapplication_obips1/catalog/SampleApp</CatalogPath> <DSN>AnalyticsWeb</DSN> <SmartViewInstallerURL>\\myserver\downloads\smartview.exe</SmartViewInstallerURL>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
特定の分析をブロックする必要が生じることがあります。たとえば、特定の列を他の列と併用するようにコンテンツ・デザイナに要求したり、特定の列がリクエストされたときにフィルタを要求したりする場合です。アンサーには、分析で指定している基準や分析内の式に基づく問合せのブロックに使用できるAPIが含まれています。JavaScriptを使用してこのAPIにアクセスすることによって、条件のチェックや分析の検証を行えます。
この項には次のトピックが含まれます:
この項では、JavaScriptを使用した条件のチェックと分析の検証について説明します。これらのタスクや他の同様のタスクを実行する独自のJavaScriptプログラムを作成します。Oracle BI EEでは、JavaScriptプログラムはインストールされません。JavaScriptプログラムを作成したら、これらをシングルトン・データ・ディレクトリ(SDD)に保存できます。これらは仮想ディレクトリとして最初にデプロイするディレクトリです。
SDD/components/OBIPS/analyticsRes
SDDはDOMAIN_HOME/bidataなどのシングルトン・データ・ディレクトリです(詳細は、第1.4項「Oracle Business Intelligenceの主なディレクトリ」を参照)。
詳細は、第3.2項「共有ファイルとディレクトリの設定」を参照してください。
これ以外のディレクトリにJavaScriptプログラムを配置する場合は、プログラムを呼び出すコードでフルパス名を指定してください。たとえば、次のようなコードを使用できます。
<script type="text/javascript" src="http://example/mydir/myblocking.js" />
コードによるブロック対象の分析をユーザーが実行しようとしたときに、エラー・メッセージを表示できます。分析は実行されません。answerstemplates.xmlファイルには、kuiCriteriaBlockingScriptというメッセージが含まれており、validateAnalysisCriteria関数を定義するJavaScriptを含むかまたはこのようなJavaScriptを定義するように、このメッセージをオーバーライドできます。デフォルトでは、このメッセージには、常にtrueを返す関数が含まれます。
ユーザーが分析を実行しようとすると、編集したvalidateAnalysisCriteria関数がアンサーによって呼び出されます。分析がブロックされない場合、この関数はtrueを返し、分析がブロックされる場合は、falseまたはメッセージを返します。メッセージまたはfalse以外の値が返された場合は、ポップアップ・ウィンドウにそのメッセージが表示されます。いずれにしても、問合せはブロックされます。
次のコード例は、問合せのブロックを示しています。最初に、answerstemplates.xmlファイルに次のXMLコードを追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> <WebMessageTable system="QueryBlocking" table="Messages"> <WebMessage name="kuiCriteriaBlockingScript" translate="no"> <HTML> <script type="text/javascript" src="fmap:myblocking.js" /> </HTML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
このXMLコードは、myblocking.jsというJavaScriptプログラムを呼び出します。次のディレクトリにこのファイルが配置されていることを確認します。
SDD/components/OBIPS/analyticsRes
SDDはシングルトン・データ・ディレクトリです(第1.4項「Oracle Business Intelligenceの主なディレクトリ」を参照)。
このmyblocking.jsプログラムのサンプル・コードを次に示します。
// This is a blocking function. It ensures that users select what // the designer wants them to. function validateAnalysisCriteria(analysisXml) { // Create the helper object var tValidator = new CriteriaValidator(analysisXml); // Validation Logic if (tValidator.getSubjectArea() != "Sample Sales") return "Try Sample Sales?"; if (!tValidator.dependentColumnExists("Markets","Region","Markets","District")) { // If validation script notifies user, then return false alert("Region and District are well suited, do you think?"); return false; } if (!tValidator.dependentColumnExists("Sales Measures","","Periods","Year")) return "You selected a measure so pick Year!"; if (!tValidator.filterExists("Sales Measures","Dollars")) return "Maybe filter on Dollars?"; if (!tValidator.dependentFilterExists("Markets","Market","Markets")) return "Since you are showing specific Markets, filter the markets."; var n = tValidator.filterCount("Markets","Region"); if ((n <= 0) || (n > 3)) return "Select 3 or fewer specific Regions"; return true; }
前述のテンプレートを使用してこの関数をオーバーライドしなかった場合や、この関数でfalse以外が返された場合は、基準は有効とみなされ、分析が発行されます。プレビューおよび保存操作に対しても、同じメカニズムで基準が検証されます。
この変更を行った後は、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのサーバーを停止して再起動するか、または管理ページで「ファイルとメタデータの再ロード」リンクをクリックします。
アンサー付属のフックを使用して、JavaScript検証機能を組み込み、コンテンツ・デザイナが列の式を入力または変更したときにアンサーからこの検証機能を呼び出すことができます。呼出しに失敗してメッセージが返されると、アンサーによってそのメッセージが表示され、操作が取り消されます。また、ヘルパー関数を使用することによって、Document Object Model(DOM)を手動で走査するかわりに、問合せブロック関数でフィルタや列などをチェックできます(DOMは、アンサーで現在表示されているHTML UIページの内部ブラウザ表現を記述する手段です)。ヘルパー関数の詳細は、第17.6.4項「検証ヘルパー関数」を参照してください。
criteriatemplates.xmlファイルには、kuiFormulaBlockingScriptというメッセージが含まれており、validateAnalysisFormula関数を定義するJavaScriptを含むようにこのメッセージをオーバーライドできます。デフォルトでは、このメッセージには、常にtrueを返す関数が含まれます。
アンサーは、コンテンツ・デザイナが行った変更を適用する前にvalidateAnalysisFormulaを呼び出します。この関数がtrueを返すと、式は受け入れられます。この関数がfalseを返すと、式は拒否されます。それ以外の場合は、無効な式が入力されたときの現行の動作と同じように、この関数からの戻り値が式の下のメッセージ領域に表示されます。
コンテンツ・デザイナは、必要に応じて「OK」をクリックしてエラーを無視できます。独自のアラートを表示して、コンテンツ・デザイナが作業を続行できるようにするには、関数からtrueを返すようにします。問合せをブロックするには、falseまたはメッセージを返します。JavaScript文字列および正規表現技術を使用して関数に渡された式をチェックし、関数で式を検証する必要があります。
次のコード例は、サンプルのカスタム・メッセージを示しています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> <WebMessageTable system="QueryBlocking" table="Messages"> <WebMessage name="kuiFormulaBlockingScript" translate="no"> <HTML> <script type="text/javascript" src="fmap:myblocking.js" /> </HTML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
次のコード例は、入力された式に基づくブロックを示しています。
// This is a formula blocking function. It makes sure the user does not enter an unacceptable formula. function validateAnalysisFormula(sFormula, sAggRule) { // do not allow the use of concat || in our formulas var concatRe = /\|\|/gi; var nConcat = sFormula.search(concatRe); if (nConcat >= 0) return "You used concatenation (character position " + nConcat + "). That is not allowed."; // no case statements var caseRe = /CASE.+END/gi; if (sFormula.search(caseRe) >= 0) return "Do not use a case statement."; // Check for a function syntax: aggrule(formula) aggrule should not contain a '.' var castRe = /^\s*\w+\s*\(.+\)\s*$/gi; if (sFormula.search(castRe) >= 0) return "Do not use a function syntax such as RANK() or SUM()."; return true; }
この変更を行った後は、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのサーバーを停止して再起動するか、または管理ページで「ファイルとメタデータの再ロード」リンクをクリックします。
これらの関数は、answers/queryblocking.jsという名前のファイル内で定義されます。表17-9に各ヘルパー関数を示し、それぞれについて説明します。
表17-9 検証ヘルパー関数
検証ヘルパー関数 | 説明 |
---|---|
CriteriaValidator.getSubjectArea() |
分析で参照されたサブジェクト・エリアの名前を返します。通常これは、他の検証を実行する前に関数内のswitch文で使用されます。分析がセット・ベースの基準である場合はnullを返します。 |
CriteriaValidator.tableExists(sTable) |
指定されたフォルダ(表)がコンテンツ・デザイナによって分析に追加されている場合はtrue、フォルダが追加されていない場合はfalseを返します。 |
CriteriaValidator.columnExists(sTable, sColumn) |
指定された列がコンテンツ・デザイナによって分析に追加されている場合はtrue、列が追加されていない場合はfalseを返します。 |
CriteriaValidator.dependentColumnExists(sCheckTable, sCheckColumn, sDependentTable, sDependentColumn) |
checkColumnが存在する場合に、dependentColumnが存在するかチェックして確認します。checkColumnが存在しない場合またはcheckColumnと依存列がどちらも存在する場合はtrueを返します。checkColumnとdependentColumnがnullの場合は、フォルダが検証されます。checkTableのいずれかの列が存在する場合は、dependentTableの列が存在する必要があります。 |
CriteriaValidator.filterExists(sFilterTable, sFilterColumn) |
指定された列にフィルタが存在する場合はtrueを、存在しない場合はfalseを返します。 |
CriteriaValidator.dependentFilterExists(sCheckTable, sCheckColumn, sFilterTable, sFilterColumn) |
プロジェクション・リストにcheckColumnが存在する場合に、dependentFilterが存在するかチェックして確認します。checkColumnが存在しない場合またはcheckColumnと依存フィルタがどちらも存在する場合はtrueを返します。 |
CriteriaValidator.filterCount(sFilterTable, sFilterColumn) |
特定の論理列に対して指定されたフィルタ値の数を返します。フィルタ値がequals、null、notNullまたはinの場合は、選択された値の数を返します。フィルタで列が使用されていない場合は、ゼロを返します。列がデフォルトなしで要求されている場合は-1を返します。他のフィルタ操作(greater than、begins withなど)に対しては、値の数が判定不可能なため、いずれも999を返します。 |
分析に追加された新しいビュー、およびダッシュボード・ページに追加された新しいオブジェクトの初期状態の一部の側面を制御できます。たとえば、新しい分析にデフォルトのフッターを追加したり、ダッシュボードの各セクションのデフォルトを設定したりできます。これらの側面を制御するには、関連するXMLメッセージ・ファイルをカスタマイズして、インストール時に指定したデフォルト値をオーバーライドします。
この項では、XMLメッセージ・ファイルのカスタマイズについて説明します。このカスタマイズによって、Oracle BIプレゼンテーション・サービスで配布されるデフォルト表示をオーバーライドできます。
分析用には、ファイルanswerstemplates.xmlのkuiAnswersReportPageEditorHead内にkuiCriteriaDefaultViewElementsWrapperというメッセージが含まれています。このメッセージには2つの追加メッセージが含まれており、そのうちkuiCriteriaDefaultViewElementsでデフォルト値を定義できます。もう1つのkuiCriteriaDefaultViewElementsMaskではマスクが定義されています。マスクのXMLメッセージは保護されており、内容の編集はできません。
ラッパー・メッセージによって、結合されたXMLが、新しいデフォルト値の適用に使用されるJavaScript変数kuiDefaultViewElementsXMLに追加されます。
ダッシュボード用には、ファイルdashboardtemplates.xmlに、ダッシュボード内で使用できるようにXMLをkuiDefaultDashboardElementsXMLというJavaScript変数に追加する、kuiDashboardDefaultElementsWrapperというメッセージが含まれています。
次の各項では、デフォルト値のカスタマイズの例を示します。
これらのカスタマイズを有効にするには、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのサーバーを停止して再起動するか、または管理ページで「ファイルとメタデータの再ロード」リンクをクリックします。
すべての新しい分析でデフォルトのヘッダーとフッターが表示されるように指定できます。たとえばフッターに、機密保持に関する注意や会社名などのメッセージを挿入できます。デフォルトのヘッダーまたはフッターを指定するには、テキストと適用する書式設定を指定するXMLメッセージを作成します。
次のXMLコード例では、Acme Confidentialという赤色の太字テキストを含むフッターを作成しています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> <WebMessageTable system="Answers" table="ViewDefaults"> <WebMessage name="kuiCriteriaDefaultViewElements" translate="no"><HTML> <view signature="compoundView" > <pageProps pageSize="a4"> <pageFooter showOnDashboard="true" show="true"> <zone type="top"><caption>[b]Acme Confidential[/b]</caption> <displayFormat fontColor="#FF0000"/></zone> </pageFooter> </pageProps> <pageProps pageSize="a4"> <pageFooter showOnDashboard="true" show="true"> <zone position="top"> <caption fmt="html"> <text>[b]Acme Confidential[/b] </text> </caption> <displayFormat> <formatSpec hAlign="center" fontColor="#FF0000"/> </displayFormat> </zone> </pageFooter> </pageProps> </view> </HTML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
データのビューの編集時には分析の結果が表示されます。コンテンツ・デザイナが結果の表示を明示的に要求するように設定する場合、新しいビューの作成時に自動プレビューを無効にすることを指定するXMLメッセージを作成できます。この場合も、コンテンツ・デザイナは、「結果の表示」リンクをクリックすることによって、ビューの編集時に結果を表示できます。
注意: XMLコードには各種ビューの署名エントリを追加できます。XML表現の分析でビューの署名の値を特定できます。分析を編集しながら、分析エディタの「詳細設定」タブで分析のXMLフィールドを確認します。<saw:view>要素のxsi:type属性を探します。署名の値は、接頭辞"saw:"がない値です。 |
次のXMLコード例では、アンサーでのビューの使用時に結果の自動プレビューを無効にしています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> <WebMessageTable system="Answers" table="ViewDefaults"> <WebMessage name="kuiCriteriaDefaultViewElements" translate="no"><HTML> <view signature="tableView" showToolBar="true" showHeading="true /> <view signature="pivotTableView" autoPreview="false" /> <view signature="titleView" autoPreview="false" /> <view signature="viewSelector" autoPreview="false" /> <view signature="htmlviewnarrativeView" autoPreview="false" /> <view signature="tickerview" autoPreview="false" /> <view signature="htmlview" autoPreview="false" /> <view signature="dvtchart" autoPreview="false" /> <view signature="dvtgauge" autoPreview="false" /> <view signature="dvtfunnel" autoPreview="false" /> <view signature="trellisView" autoPreview="false" /> </HTML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
新たに作成した分析の結果は、タイトル・ビューと、それに続く表またはピボット表の複合レイアウトで表示されます。表は分析に属性列しかない場合に作成され、ピボット表は分析に1つ以上の階層列が含まれている場合に作成されます。
ナレーティブとそれに続くグラフなどのように、異なるビューの集合を複合ビューのデフォルトとして指定するXMLメッセージを作成できます。この場合も、コンテンツ・デザイナは複合レイアウト内でのビューの追加や配置変更を行えます。
次のXMLコード例では、ナレーティブとそれに続くグラフを複合レイアウトのデフォルトとして設定しています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> <WebMessageTable system="Answers" table="ViewDefaults"> <WebMessage name="kuiCriteriaDefaultViewElements" translate="no"><HTML> <view signature="compoundView" > <cv signature="narrativeView" /> <cv signature="dvtchart" /> </view> </HTML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
デフォルトでは、ダッシュボードでドリル操作を行った結果は新しいページに表示され、セクション名はダッシュボードに表示されず、各セクションは展開/縮小可能に設定されます。これらのデフォルト値を変更するには、ダッシュボード・セクションの新しいデフォルト値を指定するXMLメッセージを作成します。この場合も、ダッシュボードを編集するコンテンツ・デザイナは、ダッシュボード・エディタ内のオプションを使用してこの動作を変更できます。
次のXMLコード例では、セクション・ヘッダーを表示し、ドリル操作を有効にし、セクションの縮小を無効として指定しています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> <WebMessageTable system="Answers" table="ViewDefaults"> <WebMessage name="kuiDashboardDefaultElements" translate="no"><HTML> <element signature="dashboardSection" drillInline="true" showHeading="true" collapsible="false" /> </HTML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
デフォルトでは、ダッシュボードはヘッダーとフッターなしで縦の向きで印刷されます。カスタムのヘッダーおよびフッター付きと横向き印刷を新たに追加されるダッシュボード・ページのデフォルトとして設定するには、これらの特性を指定するXMLメッセージを作成します。この場合も、ダッシュボードを編集するコンテンツ・デザイナは、ダッシュボード・エディタ内のオプションを使用してこの動作を変更できます。
次のXMLコードでは、カスタムのヘッダーとフッターをダッシュボード・ページに追加し、横向きを指定しています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web.messageSystem"> <WebMessageTable system="Answers" table="ViewDefaults"> <WebMessage name="kuiDashboardDefaultElements" translate="no"> <HTML> <element signature="dashboardPage" personalSelections="false"> <pageProps orientation="landscape" printRows="all" pageSize="a4"> <pageHeader showOnDashboard="true" show="true"> <zone position="top"> <caption>[b]Acme is Cool[/b]</caption> <displayFormat> <formatSpec fontSize="9pt" hAlign="center" fontColor="#FFFFFF" backgroundColor="#000000"/> </displayFormat> </zone> </pageHeader> <pageFooter showOnDashboard="true" show="true"> <zone position="top"> <caption>[b]CONFIDENTIAL[/b]</caption> <displayFormat> <formatSpec fontSize="7.5pt" hAlign="center" fontColor="#999999" borderColor="#CC99CC" fontStyle="italic" borderPosition="all" borderStyle="single"/> </displayFormat> </zone> </pageFooter> </pageProps> </element> </HTML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
ダッシュボード・ページまたは分析のユーザーは表に表示されているデータを変更する機能を使用できる場合があります。この機能は、通常ライトバックと呼ばれます。管理者は、コンテンツ・デザイナがユーザー用にライトバック機能を構成できるように支援します。
次の各項では、ライトバックの構成方法について説明します。
ライトバック・フィールドが適切に構成されている場合、ユーザーが「データベースへのライトバック」権限を持っていれば、分析でライトバック・フィールドが編集可能フィールドとして表示されます。ユーザーがこの権限を持っていないと、ライトバック・フィールドは通常のフィールドとして表示されます。ユーザーが編集可能フィールドに値を入力して適切なライトバック・ボタンをクリックすると、アプリケーションによってライトバック・テンプレートが読み取られ、適切なinsertまたはupdate SQLコマンドが取得されます。その後、そのinsertまたはupdateコマンドが発行されます。コマンドが正常に実行されると、レコードが読み取られ、分析が更新されます。テンプレートの読取りまたはSQLコマンドの実行でエラーが発生した場合は、エラー・メッセージが表示されます。
insertコマンドは、レコードがまだ存在していない場合に実行され、ユーザーが新しいデータを表に入力します。この場合、ユーザーが入力した表内のレコードの値は、入力前はnullとなっています。
updateコマンドは、ユーザーが既存のデータを変更する場合に実行されます。まだ物理表に存在していないレコードをライトバック先として表示するには、類似する別の表を作成します。類似するこの表を使用してプレースホルダ・レコードを表示し、このプレースホルダ・レコードに対してユーザーがダッシュボードで変更を実行できるようにします。
注意: ライトバックを使用してデータが変更された分析を含むダッシュボードを、ログオンしたユーザーがすでに表示している場合、ダッシュボードではデータが自動的にリフレッシュされません。更新されたデータを参照するには、ユーザーがダッシュボードを手動でリフレッシュする必要があります。 |
ライトバックの構成手順は次のとおりです。
(コンテンツ・デザイナ対象)リポジトリのOracle BI管理者と協力して組織でのレポートのニーズを評価し、必要なライトバック列とそれを表示する分析のリストを作成します。
階層列では、ライトバック機能はサポートされませんが、属性列、メジャー列および二重列では、ライトバック機能はサポートされます。二重列では、表示列にライトバックできます。コード列は自動的には解釈されません。
(リポジトリのOracle BI管理者対象)データベースで、必要なライトバック列ごとに1つの列を持つ物理表を作成し、「データベース」ダイアログの「一般」タブで、「デフォルトで直接データベース・リクエストを許可」オプションを選択します。
注意: 最大限のセキュリティを確保するには、ライトバック・データベース表を固有のデータベース・インスタンスに格納します。 |
方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
(リポジトリのOracle BI管理者対象)Oracle BI管理ツールを使用して、列でライトバックを有効にします。これには、次の内容が含まれます。
物理表でのキャッシングを無効にします。
論理列を書込み可能にします。
プレゼンテーション列の「読取り/書込み」権限を有効にします。
方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の列でのライトバックの有効化に関する項を参照してください。
(管理者対象)ライトバックを有効にする表ビューへの値の挿入と更新の両方に必要なSQLコマンドを指定する、ライトバック・テンプレート・ファイルを作成します。
方法については、第17.8.5項「ライトバック・テンプレート・ファイルの作成」を参照してください。
(管理者対象)instanceconfig.xmlファイルに、LightWriteback要素を追加します。
第17.8.6項「LightWriteback要素の設定」を参照してください。
(管理者対象)Oracle BIプレゼンテーション・サービスで、ライトバック権限「ライトバックの管理」と「データベースへのライトバック」を適切なユーザーに付与します。
方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービス権限の管理に関する項を参照してください。
(コンテンツ・デザイナ対象)列にライトバック機能を追加します。
方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の列へのライトバック機能の追加に関する項を参照してください。
(コンテンツ・デザイナ対象)表ビューにライトバック機能を追加します。
方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の表ビューへのライトバック機能の追加に関する項を参照してください。
リポジトリのOracle BI管理者とのやり取りの後、コンテンツ・デザイナは次のように決定します。
YR、Quarter、Region、ItemTypeおよびDollarsのライトバック列が必要である。
これらの列が表示される分析のタイトルはRegion Quotaとする。
リポジトリのOracle BI管理者は、次のことを行います。
YR、Quarter、Region、ItemTypeおよびDollarsの各列を含むregiontypequotaという物理表を作成します。
「データベース」ダイアログの「一般」タブで、「デフォルトで直接データベース・リクエストを許可」オプションを選択します。
Oracle BI管理ツールを使用して、リポジトリのOracle BI管理者は、次のことを行います。
物理レイヤーでWriteBack表をキャッシュ不能にします。
ビジネス・モデル・レイヤーでWriteBack表のDollars列を書込み可能にします。
プレゼンテーション・レイヤーでWriteBack表のDollars列の書込み/読取り権限を、BI作成者と認証済ユーザーに対して有効にします。
管理者は、次のライトバック・テンプレートを含むSetQuotaUseIDというライトバック・テンプレート・ファイルを作成します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web/message/v1"> <WebMessageTable lang="en-us" system="WriteBack" table="Messages"> <WebMessage name="SetQuotaUseID"> <XML> <writeBack connectionPool="Supplier"> <insert>INSERT INTO regiontypequota VALUES(@{c0},@{c1},'@{c2}','@{c3}',@{c4})</insert> <update>UPDATE regiontypequota SET Dollars=@{c4} WHERE YR=@{c0} AND Quarter=@{c1} AND Region='@{c2}' AND ItemType='@{c3}'</update> </writeBack> </XML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
さらに、これを次の場所に保存します。
SDD/components/OBIPS/customMessages
SDDはDOMAIN_HOME/bidataなどのシングルトン・データ・ディレクトリです(詳細は、第1.4項「Oracle Business Intelligenceの主なディレクトリ」を参照)。
管理者は、次のようにLightWriteback要素をinstance.config.xmlファイルに追加します。
<WebConfig> <ServerInstance> <LightWriteback>true</LightWriteback> </ServerInstance> </WebConfig>
管理者は、Oracle BIプレゼンテーション・サービスの「管理」にある「権限の管理」ページを使用して、次の権限を付与します。
BI作成者に対して「ライトバックの管理」
認証済ユーザーに対して「データベースへのライトバック」
コンテンツ・デザイナはRegion Quota分析を編集し、次の列ごとに「列のプロパティ」ダイアログの「ライトバック」タブを記入して、列をライトバックに対して有効にします。
YR
Quarter
Region
ItemType
Dollars
コンテンツ・デザイナはRegion Quota分析の表ビューを編集し、「表のプロパティ」ダイアログの「ライトバック」タブで「ライトバックの有効化」ボックスを選択し、「テンプレート名」フィールドにSetQuotaUseIDと入力することにより、この表ビューをライトバックに対して有効にします。
ユーザーは、Oracle BIサーバーからSQL問合せを実行できるあらゆるデータソース(ADFデータソースを除く)に対してライトバックを実行できます。ライトバックの構成時には、次の制限に留意してください。
数値列に入力できるのは数字のみです。ドル記号($)、番号記号またはハッシュ記号(#)、パーセント記号(%)などのデータ書式設定文字は使用できません。
テキスト列に入力できるのは文字列データのみです。
ライトバックを使用してデータが変更された分析を含むダッシュボードを、ログオンしたユーザーがすでに表示している場合、ダッシュボードではデータが自動的にリフレッシュされません。更新されたデータを参照するには、ユーザーがダッシュボードを手動でリフレッシュする必要があります。
テンプレート・メカニズムは、表のビューで単一値に対してのみ使用できます。ピボット表のビューや他のあらゆるタイプのビュー、複数値データおよび単一値データのドロップダウン列には、テンプレート・メカニズムはサポートされていません。
ライトバック列の値はすべて編集可能です。編集可能フィールドは、プリンタ優先以外のコンテキストで表示された場合、ユーザーに「データベースへのライトバック」権限が与えられているかのように表示されます。しかし、論理列が変更可能な物理列にマップされている場合、論理列は複数のレベルの共通部分に対する値を返します。このシナリオの場合、問題が発生する可能性があります。
作成したライトバック表から導出されたものではないフィールドも含めて、分析内のあらゆるフィールドにライトバックのフラグを設定できます。しかし、表がライトバック有効に設定されていないと、ライトバック操作を正常に実行できません。フィールドへの正しいタグ付けは、コンテンツ・デザイナが責任を持って行います。
テンプレートではinsertとupdate以外のSQL文も使用できます。ライトバック機能はこれらの文をデータベースに渡します。しかし、insertまたはupdate以外の文の使用はOracleではサポートしていません。使用しないことをお薦めします。
プレゼンテーション・サービスが実行するのは、データ入力の最小限の検証のみです。数値フィールドにユーザーがテキスト・データを入力した場合、プレゼンテーション・サーバーはこれを検出し、無効なデータがデータベースに送られるのを防止します。しかし、他の形式の無効なデータ入力(範囲外の値、テキストと数値の混合など)は検出されません。ユーザーがライトバック・ボタンをクリックして挿入または更新を実行した場合、データが無効なときは、データベースからエラー・メッセージが出力されます。その後、ユーザーは、誤った入力を修正できます。コンテンツ・デザイナは、数値データ・フィールドには英数字が混ざった値は入力できないことを通知する、ユーザーを支援するテキストをライトバック分析に含めることができます。
テンプレート・メカニズムは、任意の新しいレコードの入力には適しません。このメカニズムをデータ入力ツールとして使用しないでください。
ライトバック分析では、ドリルダウンはサポートされていません。ドリルダウンを実行すると表の構造が変わるため、ライトバック・テンプレートが機能しなくなります。
注意: テンプレート・メカニズムでは、ユーザーの入力が取得され、データベースに直接書き込まれます。物理データベースのセキュリティについては、管理者が責任を持って対処してください。最大限のセキュリティを確保するには、ライトバック・データベース表を固有のデータベース・インスタンスに格納します。 |
ライトバック・テンプレート・ファイルは、1つ以上のライトバック・テンプレートを含むXML形式のファイルです。
ライトバック・テンプレートは、テンプレートの名前を指定するWebMessage要素、接続プール、および作成したライトバック表と列のレコードの挿入と更新に必要なSQL文で構成されます。コンテンツ・デザイナがライトバックに対して表ビューを有効にした場合、コンテンツ・デザイナは、表ビューでのレコードの挿入および更新に使用するライトバック・テンプレートの名前を指定する必要があります。
複数のライトバック・テンプレート・ファイルを作成できます。複数のライトバック・テンプレートを1つのテンプレート・ファイルに含め、それぞれのテンプレートを特定の分析で使用するフィールド用にカスタマイズできます。ただし、1つのファイルには1つのテンプレートのみを含めることをベスト・プラクティスとしてお薦めします。
ライトバック・テンプレート・ファイルを作成するには:
XMLファイルを作成します。CustomMessagesフォルダにあるすべてのXMLファイルがシステムに読み取られるため、ライトバック・テンプレート・ファイルには任意の名前を付けることができます。
第17.8.5.1項「ライトバック・テンプレートの要件」に指定された要件と第17.8.5.2項「例: ライトバック・テンプレート・ファイル」に示した例に従って適切な要素を追加します。
ライトバック・テンプレート・ファイルは、管理者が静的ファイルとカスタマ・メッセージ用に構成した、次の場所にあるmsgdbディレクトリに保存します。
SDD/components/OBIPS/customMessages
SDDはDOMAIN_HOME/bidataなどのシングルトン・データ・ディレクトリです(詳細は、第1.4項「Oracle Business Intelligenceの主なディレクトリ」を参照)。
各言語固有のユーザー・インタフェースに影響するXMLメッセージはローカライズする必要がありますが、ライトバック・テンプレートの構成に使用するXMLファイルは、言語に依存しないため、通常翻訳しません。
まれに、ライトバック・テンプレート・ファイルを言語固有にする必要がある場合があります(たとえば、l_es(スペイン語)ロケールを使用してログインするユーザーと、l_fr(フランス語)ロケールを使用してログインするユーザーが、異なるSQLコマンドを使用する場合など)。その場合は、ライトバック・テンプレート・ファイルを適切な言語ディレクトリに配置します。
ライトバック・テンプレートでは、次の要件を満たす必要があります。
ライトバック・テンプレートの名前は、WebMessage要素のname属性を使用して指定する必要があります。
ライトバックを正しく機能させるには、ライトバックに対して表ビューを有効にする際に、ビューでのレコードの挿入および更新に使用するライトバック・テンプレートの名前をコンテンツ・デザイナが指定する必要があります。
次の例では、SetQuotaUseIDというライトバック・テンプレートを指定しています。
<WebMessage name="SetQuotaUseID">
セキュリティ要件を満たすために、レコードの挿入と更新を実行するSQLコマンドとともに接続プールを指定する必要があります。これらのSQLコマンドでは、ライトバック・スキーマで渡され、データベース表を変更するためのSQL文を生成する値が参照されます。値は列位置(@1や@3など)または列ID(@{c1234abc}や@{c687dfg}など)によって参照できます。列位置の開始番号は1です。列IDの使用が優先されます。各列IDはランダムに生成された英数字であり、分析エディタの「詳細設定」タブにある分析のXML定義に表示されます。
<insert>要素と<update>要素の両方をテンプレートに含める必要があります。これらの要素内にSQLコマンドを挿入しない場合は、開始タグと終了タグの間に空白を挿入する必要があります。たとえば、次のように要素を入力する必要があります。
<insert> </insert>
次は不適切な例です。
<insert></insert>
空白を省略すると、「システムがライトバック・テンプレート'[tk1]'を読み取ることができません。[tk2]」のようなライトバック・エラー・メッセージが表示されます。
パラメータのデータ型が整数または実数でない場合は、一重引用符で値を囲みます。データベースがコミットを自動的に実行しない場合は、insertノードとupdateノードの後にオプションのpostUpdateノードを追加してコミットを強制的に実行します。一般的なpostUpdateノードの例を次に示します。
<postUpdate>COMMIT</postUpdate>
列IDで値を参照するライトバック・テンプレート・ファイルは次のようなものです。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web/message/v1"> <WebMessageTable lang="en-us" system="WriteBack" table="Messages"> <WebMessage name="SetQuotaUseID"> <XML> <writeBack connectionPool="Supplier"> <insert>INSERT INTO regiontypequota VALUES(@{c0},@{c1},'@{c2}','@{c3}',@{c4})</insert> <update>UPDATE regiontypequota SET Dollars=@{c4} WHERE YR=@{c0} AND Quarter=@{c1} AND Region='@{c2}' AND ItemType='@{c3}'</update> </writeBack> </XML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
列位置で値を参照するライトバック・テンプレート・ファイルは次のようなものです。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <WebMessageTables xmlns:sawm="com.siebel.analytics.web/message/v1"> <WebMessageTable lang="en-us" system="WriteBack" table="Messages"> <WebMessage name="SetQuota"> <XML> <writeBack connectionPool="Supplier"> <insert>INSERT INTO regiontypequota VALUES(@1,@2,'@3','@4',@5)</insert> <update>UPDATE regiontypequota SET Dollars=@5 WHERE YR=@1 AND Quarter=@2 AND Region='@3' AND ItemType='@4'</update> </writeBack> </XML> </WebMessage> </WebMessageTable> </WebMessageTables>
ユーザーが値のライトバックを実行できるようにするには、instanceconfig.xmlファイルにLightWriteback要素を手動で追加する必要があります。
ライトバック用の要素を手動で設定するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
LightWriteback要素を追加する必要があるServerInstanceセクションを見つけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<WebConfig> <ServerInstance> <LightWriteback>true</LightWriteback> </ServerInstance> </WebConfig>
ファイルに含まれていても、Fusion Middleware Controlによって集中管理され、手動による変更はできない要素については、この例では除外されていますので注意してください。
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
Oracle BI EEのユーザー・インタフェースは、スクリプトを使用して生成されているため、カスタマイズ性に優れています。ルック・アンド・フィールはスキンおよびスタイルで制御します。スキンは、ホームおよびダッシュボード領域外のユーザー・インタフェース・クローム(目に見えるグラフィック機能)を定義します。
Oracle BI EEには、Skyros、blafp (ブラウザのルック・アンド・フィール)、FusionFX (Fusionアプリケーション)など、スタイルがいくつか同梱されています。
次の各項では、Webユーザー・インタフェースをカスタマイズする方法について説明します。
Oracle BI EEのインタフェースをユーザーに表示する方法は、スキンおよびスタイルを作成することで制御できます。スキンとスタイルの主な違いは、スタイルはダッシュボード・コンテンツのみに適用されるのに対して、スキンはユーザー・インタフェースのその他すべての部分に適用されます。たとえば、Oracle BI EE内では、分析およびスコアカード化で使用されるコンポーネントにスキンが適用されます。
デフォルトのスタイルおよびスキンをinstanceconfig.xmlファイルに指定します。その上で、コンテンツ・デザイナが特定の要素を変更して、テキストやリンクの色、テキストのフォントやサイズ、表の枠線、グラフの色や属性など、ダッシュボードの表示用の書式設定を制御します。詳細は、第17.9.4項「プレゼンテーション・サービス用のユーザー・インタフェースのスタイルの変更」を参照してください。
スタイルおよびスキンは、カスケーディング・スタイル・シート(CSS)およびイメージを含むフォルダに編成されます。スキンおよびスタイルは通常、ロゴ、色スキーム、フォント、表の枠線などの要素を指定することで分析およびダッシュボードのルック・アンド・フィールをカスタマイズするのに使用する一方で、適切なスタイル・シート・ファイルで特定のスタイル・タグを挿入することで様々な要素の位置および行端揃えを制御するのにも使用できます。詳細は、「スタイルのカスタマイズについて」を参照してください。
Webユーザー・インタフェースのカスタマイズを計画する際は、次の点に留意してください。
Oracle BIプレゼンテーション・サービスでは、JavaScriptではなくスタイルおよびスキンを変更してユーザー・インタフェースの要素および表示をカスタマイズします。スクリプトのオブジェクトおよびメソッドが変更され、アップグレード時にこれらのファイルが置き換えられる可能性があるため、JavaScriptファイルは変更しません。
(ダッシュボードでは、適切な権限を持つユーザーが個々のダッシュボード・セクションを、HTMLを追加することでカスタマイズできます。このHTMLにはJavaScriptを含めることができます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のHTMLマークアップの操作に関する項を参照してください。)
Oracle BI EEデプロイメントは、特定の言語に適応させることができます。詳細は、第14章「Oracle Business Intelligenceのローカライズ」を参照してください。
Oracle BI EEには、blaf (ブラウザのルック・アンド・フィール)、FusionFX (Fusionアプリケーション)、Skyrosなど、様々なスタイルが同梱されています。Oracle BI EEまたはOracle BI Publisherのルック・アンド・フィールをカスタマイズする場合、bicustom-template.earに用意されているカスタム・スタイルを叩き台として使用することをお薦めします。このカスタム・スタイルは、Skyrosスタイルのコピーです。詳細は、第17.9.4項「プレゼンテーション・サービス用のユーザー・インタフェースのスタイルの変更」を参照してください。
スタイル・シート(master.css)を含め、一般的なSkyrosスタイルおよびイメージ・ファイルのほとんどは、マスター・ディレクトリに格納されます。表17-10に、このディレクトリとその構造について詳しく説明します。
スタイル・シート内では、更新できる各要素(またはクラス)にコメントが付けられています。
他のスタイル・シートもSkyrosのスタイル・フォルダおよびスキン・フォルダに格納されます。ユーザー・インタフェースの詳細ごとにスタイルを指定する拡張カスタム・スキンを作成している場合を除き、通常、これらのファイルを更新する必要はありません。
プレゼンテーション・サービス用に独自のスタイルおよびスキンを作成している場合、CSS、graph.xmlおよびイメージ・ファイルを作成し、それらをOracle BI EEで使用可能にする必要があります。これらのファイルを使用可能にするには、次の2つの方法があります。
方法1: bicustom.earファイルを使用して独自のファイルを単一ファイルにパッケージ化し、クラスタ内のノード全部に簡単にデプロイできるようにします。この方法は、スケール・アウトした本番システムのクラスタ化された環境でデプロイする場合に便利です。第17.9.4.1項「方法1: "bicustom.ear"ファイルの初回デプロイ」を参照してください。
bicustom.earファイルを再デプロイする場合は、第17.9.4.2項「方法1: "bicustom.ear"ファイルの再デプロイ」を参照してください。
方法2: 共有ファイル・システムを使用します。この方法は、Oracle BI EEですぐに変更を確認する場合やカスタマイズがプレゼンテーション・サービスのファイアウォールの外にある場合に便利です。第17.9.4.3項「方法2: 共有フォルダを使用したデプロイ」を参照してください。
方法2を使用して加えた変更を表示する場合は、第17.9.4.4項「方法2: 共有フォルダに対する変更の表示」を参照してください。
エンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルとは、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるアーカイブ(ZIP)ファイルです。EARファイルを作成するには、ZIPツール(7-zipなど)を使用した後、ZIP拡張子をEARに変更します。bicustom-template.earファイルが叩き台として用意されています。
bicustom-template.earファイルには、bicustom.warファイルが格納されています。Webアーカイブ(WAR)ファイルも、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるZIPファイルです。カスタム・スキン・ファイルを含めるには、bicustom-template.earファイル内のbicustom.warファイルを更新する必要があります。Oracle BI EEに同梱されているbicustom.warファイルには、使い始めるにあたって役立つフォルダ構造の例が格納されています。
注意: この方法では、Oracle BI EEクラスタ内のすべてのノードにカスタム・スキンを自動的にデプロイします。 |
bicustom.earファイルを初めてデプロイするには:
ORACLE_HOME/bi/bifoundation/jee/bicustom-template.earをORACLE_HOME/bi/bifoundation/jee/bicustom.earにコピーします。
注意: パッチ適用またはアップグレードのプロセスでは、bicustom-template.earファイルは上書きされる場合がありますが、bicustom.earファイルは上書きされません。 |
bicustom.earファイルを更新します。
bicustom.earファイルからbicustom.warファイルを抽出します。
bicustom.warファイルからファイルを抽出します。
ファイルを編集してカスタム・スタイルを作成し、変更を保存します。詳細は、第17.9.5項「スタイルのカスタマイズ」を参照してください。
変更でbicustom.warファイルを更新します。
新しいbicustom.warファイルでbicustom.earファイルを更新します。
bicustom.earファイルをデプロイします。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします(詳細は、第8.4項「Oracle WebLogic Server管理コンソールによるOracle Business Intelligence Javaコンポーネントの管理」を参照)。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「インストール」をクリックします。
bicustom.earファイルが格納されているフォルダにナビゲートします(デフォルトでは、このファイルはORACLE_HOME/bi/bifoundation/jeeにあります)。
bicustom.earファイルを選択します。
「次へ」をクリックします。
「Install this deployment as an application」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「デプロイメントを次の場所からアクセス可能にする」を選択します。
「終了」をクリックします。
「保存」をクリックします。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
新しいアプリケーションを起動します。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「bicustom」チェック・ボックスを選択します。
「開始」をクリックして、「すべてのリクエストを処理」を選択します。
instanceconfig.xmlファイルを更新して、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログの「スタイル」オプションのデフォルト値として使用するスタイルおよびスキンを指定します。ダッシュボードのスタイルの更新の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のダッシュボードとそのページのプロパティの変更に関する項を参照してください。
これらのエントリがinstanceconfig.xmlファイルに存在しない場合は、fusionFXがデフォルト・スタイルです。スタイルおよびスキンは、ORACLE_HOME\bi\bifoundation\web\appv2\resディレクトリにあります。
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <UI> <DefaultStyle>Skyros</DefaultStyle> <DefaultSkin>Skyros</DefaultSkin> </UI> </ServerInstance>
DefaultStyleおよびDefaultSkinはそれぞれ、カスタムのスタイル・プロパティおよびスキン・プロパティの名前です。
Altaカスタム・スタイルおよびスキンを使用するには、上のSkyros
をAlta
に置き換えます。
注意: これらの名前は、スタイルおよびスキンが格納されているフォルダに付けられた名前と一致する必要があります。アンダースコアを使用しないでください。例: フォルダがs_Skyrosのように文字s_で始まっている場合、s_は省略されます。 |
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
プレゼンテーション・サービスを再起動します。詳細は、第2.1項「Oracle Business Intelligenceプロセスの管理について」を参照してください。
bicustom.earファイルを再デプロイする場合は、第17.9.4.2項「方法1: "bicustom.ear"ファイルの再デプロイ」を参照してください。
カスタム・スキンを更新するには:
bicustom.earファイルを更新します。(第17.9.4.1項「方法1: "bicustom.ear"ファイルの初回デプロイ」を参照)
デプロイメントを更新します。
Oracle Weblogic Server管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「bicustom」チェック・ボックスを選択します。
「更新」をクリックします。
「終了」をクリックします。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
「構成の解放」をクリックします。
プレゼンテーション・サービスを再起動します。
注意: カスタマイズしたファイルでイメージやフォント色などのコンポーネント値を変更した場合、プレゼンテーション・サービスを再起動する必要はありません。また、instanceconfig.xmlファイルでデフォルトのスキンまたはスタイルを変更した場合も、プレゼンテーション・サービスを再起動する必要はありません。 |
方法2は、カスタムのスタイル・フォルダおよびスキン・フォルダ内のCSSおよびイメージ・ファイルに加えた変更をできるだけ速くOracle BI EEで表示するデプロイメント環境またはテスト環境に最も適しています。この方法は、カスタマイズがプレゼンテーション・サービスのファイアウォールの外にある場合にも使用されます。
Oracle BI EEでは、静的ファイルはORACLE_HOME\bi\bifoundation\web\appv2にあります。Webサーバーには、クラスタリングなどの共有ファイル・システムを含め、ファイル・システム内のどの場所にでも配置できる静的ディレクトリを公開する独自の方法があります。静的ディレクトリの公開については、ご使用のサーバーのドキュメントを参照してください。
注意: Oracle WebLogic Serverを構成してApache HTTP Server、Microsoft Internet Information Server(Microsoft IIS)、Oracle HTTP ServerなどのWebサーバーと連携させる方法の詳細は、次のドキュメントを参照してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerにおけるWebサーバー1.1プラグインの使用』 Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Server管理者ガイド |
カスタム・スタイルを作成します。
bicustom-template.earファイルからbicustom.warファイルを抽出します。
bicustom.warファイルの内容をOracle Weblogic Serverがアクセス可能な場所(c:\customなど)に抽出します。
ファイルを編集してカスタム・スタイルを作成し、変更を保存します。詳細は、第17.9.5項「スタイルのカスタマイズ」を参照してください。
カスタム・フォルダをデプロイします。
Oracle Weblogic Server管理コンソールにログインします。
「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「インストール」をクリックします。
カスタム・スタイルが格納されているフォルダ(c:\customなど)にナビゲートします。
「次へ」をクリックします。
「Install this deployment as an application」を選択します。
「次へ」をクリックします。
デプロイメント・ターゲットとしてbi_clusterを選択します。
「次へ」をクリックします。
名前をAnalyticsResに設定します。
「デプロイメントを次の場所からアクセス可能にする」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「はい、デプロイメントの構成画面に移動します。」を選択します。
「終了」をクリックします。
「構成」タブをクリックします。
「コンテキスト・ルート」ボックスに/analyticsResと入力します。
「保存」をクリックします。
「OK」をクリックします。
「変更のアクティブ化」をクリックします。
「構成の解放」をクリックします。
新しいアプリケーションを起動します。
「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表の「analyticsRes」チェック・ボックスを選択します。
「開始」をクリックして、「すべてのリクエストを処理」を選択します。
instanceconfig.xmlファイルを更新してカスタマイズを指すパスを指定します。これで、プレゼンテーション・サービスでアクセスできるようになります。
プレゼンテーション・サービスにより、Oracle BIサーバー(Oracle Business Intelligenceの背後にあるコア・サーバー)からのデータを表示する分析エディタおよびダッシュボードのユーザー・インタフェースが生成されます。
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
ServerInstanceセクションを探します。
次の例に示すように要素を追加します。
<ServerInstance> <UI> <DefaultStyle>Skyros</DefaultStyle> <DefaultSkin>Skyros</DefaultSkin> </UI><URL>
<CustomerResourcePhysicalPath>c:\custom\res
</CustomerResourcePhysicalPath>
<CustomerResourceVirtualPath>/analyticsRes/res
</CustomerResourceVirtualPath>
</URL>
</ServerInstance>
DefaultStyleおよびDefaultSkinはそれぞれ、カスタムのスタイル・プロパティおよびスキン・プロパティの名前です。
Altaカスタム・スタイルおよびスキンを使用するには、上のSkyros
をAlta
に置き換えます。
注意: CustomerResourceVirtualPathは、「コンテキスト・ルート」ボックスに入力した場所を指します。 |
プレゼンテーション・サービスのダッシュボードまたはレポートをADFアプリケーションに埋め込んでいる場合、次の例に示すように、DefaultStyle要素とDefaultSkin要素の後にSkinMappings要素を追加する必要があります。
<ServerInstance> <UI> <DefaultStyle>Skyros</DefaultStyle> <DefaultSkin>Skyros</DefaultSkin> <SkinMappings> <skinMapping> <biadfSkinFamily>fusion</biadfSkinFamily> <biSkin>FusionFx</biSkin> </skinMapping> <skinMapping> <biadfSkinFamily>blafplus-rich</biadfSkinFamily> <biSkin>blafp</biSkin> </skinMapping> <skinMapping> <biadfSkinFamily>skyros</biadfSkinFamily> <biSkin>Skyros</biSkin> </skinMapping> </SkinMappings> </UI><URL>
<CustomerResourcePhysicalPath>c:\custom\res
</CustomerResourcePhysicalPath>
<CustomerResourceVirtualPath>/analyticsRes/res
</CustomerResourceVirtualPath>
</URL>
</ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
プレゼンテーション・サービスを再起動します。
共有フォルダに対する変更を表示する場合は、第17.9.4.4項「方法2: 共有フォルダに対する変更の表示」を参照してください。
共有フォルダの構成が済むと、CSSファイルおよびイメージに対する変更を表示できます。
変更を表示するには:
メタデータを再ロードします。
Oracle BI EEで、グローバル・ヘッダーの「管理」リンクをクリックします。
「管理」タブで、「ファイルとメタデータの再ロード」リンクをクリックします。
ブラウザ・キャッシュのクリアこのプロセスは、使用しているブラウザによって異なります。
グローバル・ヘッダーのリンク(「ホーム」や「カタログ」など)をクリックして変更を確認します。
注意: イメージ・ファイルなどのファイルをカスタム・スタイル・フォルダに追加した場合、プレゼンテーション・サービスを再起動する必要があります。 |
カスタム・スタイルを作成するには、ファイルを1つ以上編集する必要があります。
スタイル・ディレクトリが抽出されるbicustom.warフォルダ構造では、アプリケーション・リソース(res)ディレクトリ内(./res/)は次のようになっており、関連ファイルが格納されています。
./res/filemap.xml
./res/s_Custom/
./res/s_Custom/master/
./res/s_Custom/master/master.css
./res/s_Custom/master/graph.xml
./res/s_Custom/master/custom.css
./res/s_Custom/master/styleproperties.xml
./res/s_Custom/master/*.png
./res/s_Custom/master/*.gif
接頭辞としてs_が付いているスタイル・ディレクトリには、スタイル・シート、イメージ・ファイルおよびgraph.xmlファイルが格納されます。
クラスはすべて、CSSまたはgraph.xmlファイル内にあります。
表17-10に、"res"フォルダ構造の内容について説明します。
表17-10 アプリケーション・リソース・フォルダの内容
フォルダまたはファイル名 | 説明 |
---|---|
filemap.xml2 |
filemap.xmlファイルを使用すると、スタイルまたはスキンによって別のスタイルまたはスキンを拡張することを指定できるようになります。デフォルトでは、s_Custom1がs_Skyrosを拡張しますが、これはfilemap.xmlファイルに定義されています。つまり、カスタムのスタイルまたはスキンの一部としてファイルが見つからない場合、プレゼンテーション・サービスはそのファイルを次にどこに探し行けばよいか認識しています。filemap.xmlファイルの内容は、次のようになっています。 <FileMap> |
s_Custom |
s_Customは、Customという名前のスタイルを定義するファイルが格納されているフォルダです。接頭辞s_は、フォルダにスタイルが格納されることを示します。この名前は、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログの「スタイル」オプションに表示されます。ダッシュボードのスタイルの更新の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のダッシュボードとそのページのプロパティの変更に関する項を参照してください。 instanceconfig.xmlファイルを使用してデフォルト・スタイルを手動で変更する場合、instanceconfig.xmlファイルに指定するスタイル名はこのフォルダ名の一部として指定したスタイル名と一致する必要があります。スタイルには好きな名前を付けることができますが、s_で始める必要があります。カスタム・スタイルの名前を変更する場合は、filemap.xmlファイルも新しいスタイル名で更新する必要があります。 新しいスタイル・フォルダに追加するファイルおよびフォルダが、基本スタイルのファイルおよびフォルダと同じ名前(filemap.xmlファイルで定義)を共有する場合、これらの新しいファイルおよびフォルダは基本スタイルのファイルのかわりに使用されます。基本スタイルのファイルおよびフォルダを参考にしてカスタム・スタイル・フォルダを作成します。 必要な数だけ様々なスタイルを定義できます。s_Customフォルダのコピーを同じフォルダに作成し、接頭辞としてs_を付けて名前を付けます(s_Corporateなど)。追加のカスタム・スタイルを作成した場合は、filemap.xmlファイルのスタイル階層にそれらを追加する必要もあります。 |
sk_Custom |
sk_Custom1は、スタイルだけでなくフル・スキンをカスタマイズするために作成するフォルダです。sk_Customは、s_Customフォルダの兄弟として作成します。sk_Customは、bicustom-template.earファイルの一部として提供されません。接頭辞sk_は、フォルダにスキンが格納されることを示します。 instanceconfig.xmlファイルを使用してデフォルト・スキンを手動で変更する場合、instanceconfig.xmlファイルに指定するスキン名はこのフォルダ名の一部として指定したスキン名と一致する必要があります。スキンには好きな名前を付けることができますが、sk_で始める必要があります。カスタム・スキンの名前を変更する場合は、filemap.xmlファイルも新しいスキン名で更新する必要があります。 新しいスキン・フォルダに追加するファイルおよびフォルダが、基本スキンのファイルおよびフォルダと同じ名前(filemap.xmlファイルで定義)を共有する場合、これらの新しいファイルおよびフォルダは基本スキンのファイルのかわりに使用されます。基本スキンのファイルおよびフォルダを参考にしてカスタム・スタイル・フォルダを作成します。 必要な数だけ様々なスキンを定義できます。sk_Customフォルダのコピーを同じフォルダに作成し、接頭辞としてsk_を付けて名前を付けます(sk_Corporateなど)。追加のカスタム・スキンを作成した場合は、filemap.xmlファイルのスキン階層にそれらを追加する必要もあります。 |
master |
masterフォルダには、カスタム・スタイルの作成に必要なファイルがすべて格納されます。 |
master.css |
master.cssファイルには、スタイルで使用されるCSSクラスがすべて含まれ、プレゼンテーション・サービスおよびOracle BI Publisher全体で使用されるCSSクラスおよびスタイルのほとんどが定義されます。このファイルに含まれるクラスに定義されているスタイルを変更すると、Oracle BI EEで広範囲に影響します。 このファイルのCSSクラス・セレクタ(CSSクラス名)の変更はお薦めしません。各CSSクラス内に定義されているスタイルを変更してください。master.cssファイルには、どのクラスが適用され、ユーザー・インタフェースのどの部分に適用されるかを理解するのに役立つコメントも含まれます。 |
custom.css |
custom.cssファイルは、master.cssファイルによってインポートされる空(空白)のファイルです。custom.cssファイルを使用すると、master.cssを変更せずに(たとえば、スタイルを分析に適用するために)独自のCSSクラスを追加したり、master.cssファイルのクラスをオーバーライドできます。別ファイルであるcustom.cssファイルで変更を維持すると、パッチおよびアップグレードで適用されるmaster.cssファイルに対する今後の改善を利用できるようになります。 |
graph.xml |
graph.xmlファイルを使用すると、分析での各種グラフに適用するデフォルト・スタイルをすべて定義できます。graph.xmlファイルにはコメントが付いています。このようなコメントでは、各設定の有効な値とそのスタイルの要素について説明しています。 |
styleproperties.xml |
styleproperties.xmlファイルにより、ユーザー・インタフェースの要素のいくつかを詳細に制御できます。たとえば、ダッシュボードのレンダリング時に使用するデータ・ロード・アニメーションのバージョンを指定できます。データ・ロード・アニメーションは、Webページでサーバーからデータをロードする際に、ページの"ステータス・インジケータ"領域で使用されます。データ・ロード・アニメーションには異なるバージョンが2つあり、明るい背景で使用するために暗い前景色を使用しているアニメーションと、その反対のアニメーションです。 styleproperties.xmlファイルにはコメントが付いています。このようなコメントでは、要素を説明しています。 |
.pngおよび.gif (イメージ・ファイル) |
masterディレクトリには、必要なすべてのイメージと最も一般的なイメージがあります。これらのイメージは、主に.png形式と.gif形式です。これらのイメージは、独自のファイル(できれば同じサイズのイメージ)で置き換えることができます。 |
s_Customなどのファイル名は、大/小文字が区別され、Linuxでは小文字です。
filemap.xmlファイルを使用した拡張対象のスタイルまたはスキンの指定は、プレゼンテーション・サービスに対してのみ適用されます。
SkyrosのCSSを変更すると、CSS内に含まれる要素に対する変更を有効にできます。たとえば、マスター・ブランディング領域の背景色を黒から明るい青色に変更する場合、次の手順を実行します。
背景色を変更するには:
master.cssファイルを開きます。
下にスクロールして、カスタマイズするクラスを探します。サンプル・コードの.masterBrandingAreaクラスを変更します。また、コードには、そのコード・セクションを特定するインライン・コメントがあることに注意してください。
. . . .masterHeader { font-weight: bold; color: #003d5b; text-align: left; } /* BRANDING AREA ========================================================= */ /* This class applies to the branding area shown at the top of most pages. */ { .masterBrandingArea { background-color: #000000; color: #ffffff; padding: 5px; } /* This class applies to the brand name text shown at the top of most pages. */ .masterBrandingAreaBrandName { font-size: 17px; font-weight: bold; . . .
注意: custom.css設定をダッシュボードで使用するには、custom.cssファイルのコロン(; )の前にテキスト!important を追加します。これにより、custom.cssの後に開いた他のcssファイルが値を上書きすることが防止されます。
たとえば、masterBrandingAreaクラスの背景色を黒から薄い灰色に変更し、テキストの色を白から黒に変更する場合などです。ログイン、ホーム、カタログ、分析およびログオフのブランド領域が薄い灰色で表示されますが、ダッシュボードのブランド領域は黒、テキストは白のままです。ダッシュボードのカスタム設定を保持するには、次のようにセミコロン( .masterBrandingArea { background-color: #ffffff !important; /* white background */ color: #333333 !important; /* almost black text color */ } |
HTMLの背景色コード値を#000000から#3300ffに変更します。
ファイルを保存します。
メタデータを再ロードし、ブラウザのキャッシュをクリアします。詳細は、第17.9項「Oracle BI Webユーザー・インタフェースのカスタマイズ」を参照してください。
セキュリティ上の理由から、ダッシュボードで外部ドメインのコンテンツを埋め込むことができなくなりました。ダッシュボードで外部コンテンツを埋め込むには、instanceconfig.xmlファイルを編集する必要があります。
instanceconfig.xmlファイルを編集する手順は、次のとおりです。
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
ORACLE_HOME/user_projects/domains/bi/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
すべての外部ドメインまたは特定の外部ドメインからコンテンツを埋め込むかどうかに応じて、次の操作のいずれかを実行します。
すべての外部ドメインからコンテンツを埋め込むには、次の例に示すように、要素およびその祖先要素を含めます。
<ServerInstance> <Security> <ContentSecurityPolicy> <PolicyDirectives> <Directive> <Name>frame-src</Name> <Value>*</Value></Directive> <Directive><Name>img-src</Name> <Value>*</Value> </Directive> </PolicyDirectives> </ContentSecurityPolicy>
注意: <Value>要素のワイルドカード文字"*"を使用して、内部および外部ドメインからダッシュボードでコンテンツを埋め込むことができます。 |
www.xxx.com、www.yyy.comなどの多数の特定のドメインからコンテンツを埋め込むには、次の例に示すように要素およびその祖先要素にスペースで句切られた各ドメインの名前を含めます。
<ServerInstance> <Security> <ContentSecurityPolicy> <PolicyDirectives> <Directive> <Name>frame-src</Name> <Value>www.xxx.com www.yyy.com</Value></Directive> <Directive><Name>img-src</Name> <Value>www.xxx.com www.yyy.com</Value> </Directive> </PolicyDirectives> </ContentSecurityPolicy>
特定のドメインのinstanceconfig.xmlファイルを構成する場合、次の点に注意してください。
instanceconfig.xmlファイルのデフォルト設定は、内部ドメインからのみコンテンツを埋め込むことができます。instanceconfig.xmlファイルを編集して外部ドメインを指定する場合、ファイルのデフォルト設定を上書きするため、内部ドメインにアクセスできなくなります。内部ドメインのアクセスを続行するには、外部ドメインの名前の前に'self'とスペースを付ける必要があります。たとえば、内部ドメインおよび特定のドメイン(www.xxx.com)からコンテンツを引き続き埋め込むには、<Value>要素に次のテキストを入力します。
'self' www.xxx.com
特定のドメインのinstanceconfig.xmlファイルを構成する場合、ワイルドカード文字を使用して親ドメインの下にあるすべてのサブドメインからコンテンツを埋め込むことができます。たとえば、www.xxx.*.comを指定する場合、xxx.hr.com、xxx.fin.comなどのすべてのサブドメインからコンテンツを埋め込むことができます。
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
EVALUATE_SCRIPT、FORECASTおよびCLUSTERなどの外部論理SQL関数は、入力データをスタンドアロンRプロセスまたはOracle R Enterpriseに提供します。そのため、これらの関数を含む分析を作成するには、環境にRまたはOracle R Enterprise外部エンジンをインストールする必要があります。
Rは統計計算およびグラフィック用に幅広く使用される環境で、外部ファイルまたはデータベースを含む多くの異なるデータソースとともに使用できます。Oracle R Enterpriseは特にOracle Databaseとともに使用するためにインストールされ、オープン・ソースR統計プログラミング言語および環境をOracle BI EEで使用できるようにします。
分析でのこれらの関数の使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のAdvanced Analyticsの外部論理SQL関数に関する項を参照してください。
Advanced Analyticsの外部論理SQL関数を使用して分析を作成するには、Rおよび必要なRパッケージをインストールする必要があります。
Oracle Databaseを使用している場合、詳細は「Oracle DatabaseのOracle R Enterpriseおよび必要なRパッケージのインストール」を参照してください。
Oracle BIとともに配布された3.1.1 Rバージョンをインストールする必要があります。次のOracle BI環境の場所にRインストーラがあります。
ORACLE_HOME
/bi/bifoundation/advanced_analytics/r-installer.tar.gz
配布されたRインストールは、Linux(OLE 6およびOLE 7)とWindows(7および8)をサポートしています。
この項の手順を使用して、UNIXプラットフォームにRおよびRパッケージをインストールします。一般的な前提条件は、「インストールを始める前の準備」を参照してください。
インストールを実行する前に、次の重要な情報および必要なタスクに注意してください。
ルートとしてまたはsudoコマンドを使用して、RInstaller.shを実行します。詳細は、r-installer.tar.gzに含まれているREADME.txtを参照してください。
RInstallerフォルダにproxy.txtを配置し、編集してプロキシ・サーバーの詳細を含めます。
OLE 7の場合、Oracle Rディストリビューションをインストールする前に、TexLiveおよびTexInfo RPMをインストールする必要があります。
必要なRPMバージョンは、texlive-epsf-svn21461.2.7.4-32.el7.noarch.rpmおよびtexinfo-tex-5.1-4.el7.x86_64.rpmです。
RPMをダウンロードし、rpm -ivh <rpm_name>
を使用してインストールします。
texlive、texinfoの順にRPMをインストールする必要があります。
UNIXプラットフォームにRをインストールするには:
コマンド・ラインを開き、インストーラの場所に移動し、次を入力して解凍し、配布されたRインストーラを実行します。
bash-4.1$ tar -xvzf ./r-installer.tar.gz bash-4.1$ cd RInstaller bash-4.1$ ./RInstaller.sh Usage ./RInstaller { install | installpackages | uninstall } bash-4.1$ sudo ./RInstaller.sh install
UNIXプラットフォームでRパッケージをインストールするには
UNIXプラットフォームの場合、Rをインストールした後、同じコマンドラインから次のコマンドを実行して必要なRパッケージ(forecast、mvoutlier、randomForest、RJSONIOおよびmatrixcalc)をダウンロードおよびインストールします。このコマンドを実行すると、OBIEEAdvancedAnalytics Rパッケージもインストールされます。インストーラはproxy.txtからプロキシ情報を使用して、CRANからパッケージをダウンロードします。
bash-4.1$ sudo ./RInstaller.sh installpackages
この項の手順を使用して、WindowsのRおよびRパッケージをインストールします。一般的な前提条件は、「インストールを始める前の準備」を参照してください。
インストールを実行する前に、次の重要な情報および必要なタスクに注意してください。
RInstallerフォルダにproxy.txtを配置し、編集してプロキシ・サーバーの詳細を含めます。
WindowsにRをインストールする前に、Windows環境にwgetおよびunzipユーティリティが含まれていることを確認する必要があります。これらのユーティリティは次の場所からダウンロードできます。
RをWindowsにインストールするには:
NQSConfig.INIを検索して開きます。ADVANCE_ANALYTICS_SCRIPTセクションで、R_EXECUTABLE_PATHプロパティを更新してR実行可能ファイルのパスを指します。例:
R_EXECUTABLE_PATH = "C:/Program Files/R/R-3.1.1/bin/x64/R";
zipユーティリティを使用して、r-installer.tar.gzを解凍します。
まだ実行していない場合、RInstallerフォルダに移動し、proxy.txtを検索し、編集してプロキシ・サーバーの詳細を含めます。
インストーラを実行するには、r-installer.tar.gzを解凍したRInstallerフォルダに移動し、コマンドライン・セッションで'./Rinstaller.bat install'を実行します。
WindowsにRパッケージをインストールするには:
Rをインストールした後、同じコマンドラインから次のコマンドを実行して必要なRパッケージ(forecast、mvoutlier、randomForest、RJSONIOおよびmatrixcalc)をダウンロードおよびインストールします。このコマンドを実行すると、OBIEEAdvancedAnalytics Rパッケージもインストールされます。
.\RInstaller.bat installpackages
Oracle BI EEは、RのかわりにOracle R Enterpriseに含まれるRエンジンを使用します。Oracle BI EEでは、データがOracle R Enterpriseデータベースに存在できるOracle R Enterpriseコロケーション・オプションを使用できます。(非コロケーション・オプションの場合、データはOracle R Enterpriseデータベースに存在しません。)
詳細は、「インストールを始める前の準備」を参照してください。Oracle Database以外のデータベースを使用している場合、詳細は「RおよびRパッケージのインストール」を参照してください。
Oracle BI EEでは、Oracle R Enterpriseバージョン1.4または1.4.1をインストールする必要があります。詳細は、表17-11を参照してください。
この項の手順を使用してOracleデータベースにOracle R Enterprise 1.4.1をインストールし、Oracle R Enterpriseにすべての必要なRパッケージをインストールします。
Oracle R Enterpriseをデータベースにインストールするには
ruserまたはrqueserなどのサンプル・ユーザーがデータベースのRの実行に使用されます。
データベースにOracle R Enterprise 1.4.1をインストールするには、『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』のリリース1.4.1のインストール手順に従います。
LinuxサーバーおよびWindowsクライアントへのOracle R Enterpriseの通常インストールの手順の詳細は、『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』のOracle R Enterpriseのサンプル・インストールに関する項を参照してください。
Oracle R EnterpriseにRパッケージをインストールするには
Oracle R Enterpriseをインストールした後、r-installer.tar.gzを検索してOracle R Enterpriseホストにコピーします。
r-installer.tar.gzを抽出します。
まだ実行していない場合、RInstallerフォルダに移動し、proxy.txtを検索し、編集してプロキシ・サーバーの詳細を含めます。
コマンドラインを開き、Oracleユーザーとして次のコマンドを実行して必要なRパッケージ(forecast、mvoutlier、randomForest、RJSONIOおよびmatrixcalc)をインストールします。
$ORACLE_HOME/bin/ORE -f r-package-install.R
Oracle R EnterpriseおよびRパッケージをインストールした後、次の手順を使用してOracle R Enterpriseを構成します。
Oracle R Enterpriseを構成するには
Oracle BIプレゼンテーション・サービスのインスタンスを開き、「管理」をクリックします。「管理」ページで、「SQLの発行」をクリックします。「SQLの発行」ダイアログが表示されます。
「SQLの発行」ダイアログで、次のストアド・プロシージャを入力および発行します。
call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.Clustering.xml") call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.RegressionCreateModel.xml") call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.RegressionScoreModel.xml") call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.Outliers.xml") call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.Regression.xml") call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.RegressionCorrelation.xml") call NQSRegisterScript("filerepo://obiee.TimeSeriesForecast.xml")
NQSConfig.INIを検索して開き、ADVANCED_ANALYTICS_SCRIPTセクションで次の更新を行います。
CONNECTION_POOLプロパティで、リポジトリに定義する接続プールの名前を指定します。
たとえば、データベース名がOREで接続プール名がORECPであるとします。CONNECTION_POOLプロパティで、次を入力します。
ORE.ORECP
注意: 接続プールORECPで定義されるスキーマ・ユーザーは、GRANT RQADMIN TO <SCHEMA_USER>を介して付与できるRQADMIN権限が必要です。 |
OREデータベースおよびソース・データが同じデータベースにある場合、CONNECTION_POOLプロパティをソース・データベースの接続プールに設定して、R実行の速度を向上できます。
TARGETプロパティで、値を"ORE"
に設定します。たとえば、TARGET="ORE"
などです。
Oracle BIサーバー問合せを実行して、構成をテストします。例:
SELECT "A - Sample Sales"."Time"."T02 Per Name Month" Month1, "A - Sample Sales"."Base Facts"."1- Revenue" target, FORECAST("A - Sample Sales"."Base Facts"."1- Revenue", ("A - Sample Sales"."Time"."T02 Per Name Month" timeMonth), 'forecast','numPeriods=7;predictionInterval=90;) FROM "A - Sample Sales" order by 1;