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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング
12c (12.2.1)
E69942-01
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A アウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードの実行

この項では、Fusion Middleware 11gドメイン・ディレクトリを別のドメイン・ディレクトリでリリース12c (12.2.1)にアップグレードし、11gドメイン・ディレクトリを変更しないようにするプロセスについて説明します。

この章で説明する項は、次のとおりです。

A.1 アウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードについて

Oracle Fusion Middlewareを12c (12.2.1)にアップグレードすると、アップグレード時に、スキーマおよびドメイン・ディレクトリのアップグレードが既存の11gまたは12cファイルを更新する「インプレース」で実行されます。

11gドメイン・ディレクトリを変更しない場合は、この章で説明する手順を使用して、アウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードを、新しいドメイン・ディレクトリを使用して同一のまたは別のホスト上で実行できます。

注意:

アウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードを実行する際、11gスキーマがインプレースで実行されることに注意しておくことが重要です。アウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレード・プロセス中は、11g環境を停止させる必要があります。

A.2 同じホストでのアウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードの実行

既存の11gドメインで同じホスト上でアウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードを完了するには、次のタスクを実行します。

注意:

別のホストにあるドメインをアップグレードしている場合は、「別のホストでのアウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードの実行」を参照してください。

A.2.1 タスク1: 管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャも含めて、すべてのプロセスを停止する。

管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャがホスト上で起動している場合はこれらも含めて、すべてのプロセスを停止する必要があります。たとえば、管理サーバーを停止するには、次のように指定します。

DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh username password [admin_url]

A.2.2 タスク2: 11gドメインからすべてのファイルをバックアップする。

11gデプロイメント全体の完全バックアップを作成したことを確認してからアップグレード・プロセスを開始する必要があります。移行中に問題が発生した場合、これらのファイルを使用してプロセスを再度開始する必要があります。

ファイルのバックアップの詳細は、『Oracle® Fusion Middleware管理者ガイド』環境のバックアップに関する項を参照してください。

アップグレード時には、バックアップ記憶域のファイルに対する読取りアクセス権が必要です。

  • 11gドメイン・ホーム

  • MW_HOME/wlserver_10.3/common/ にある/nodemanagerディレクトリ

詳細は、『Oracle® Fusion Middleware管理者ガイド』の環境のバックアップに関する項を参照してください。完全バックアップを作成するまでアップグレードを続行しないでください。

A.2.3 タスク3: 11gドメインのバックアップ・ファイルを新しい場所にリストアする。

既存の11g環境で使用したものと同じディレクトリ構造を使用して、「タスク2: 11gドメインからすべてのファイルをバックアップする。」でバックアップしたファイルを新しい場所にコピーします。アップグレード用に作成するディレクトリ構造は、元の11g環境で使用した構造と同じである必要があります。

この場所は、「タスク5: 標準的なアップグレード手順を使用してクローン環境をアップグレードする。」で使用します。

A.2.4 タスク4: 新しいOracleホームに12.2.1ディストリビューションをインストールする。

アップグレードするコンポーネントの12c (12.2.1)製品ディストリビューションを取得、インストールおよび構成する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』およびインストールするコンポーネントのコンポーネント固有のインストレーション・ガイドを参照してください。

A.2.5 タスク5: 標準的なアップグレード手順を使用してクローン環境をアップグレードする。

「タスク3: 11gドメインのバックアップ・ファイルを新しい場所にリストアする。」で作成したドメインでアップグレードを実行します。

各12c (12.2.1)コンポーネントには、11g (11.1.1.6または11.1.1.7)または12c (12.1.2)インフラストラクチャ・トポロジから新しい12c (12.2.1)トポロジへの移動に必要な手順を記載した、アップグレード・ガイドが用意されています。ガイドは、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)オンライン・ライブラリのアップグレード・タブにあります。

A.2.6 タスク6: 新しくアップグレードされたドメインが想定どおりに機能することを確認する。

新しいドメインで通常の管理タスクを実施し、コンポーネントが想定どおりに機能することを確認します。

11gのOracleホームを廃止する必要はありませんが、削除が必要な場合は「11gアプリケーションの削除(オプション)」を参照してください。

A.3 別のホストでのアウトオブプレース・ドメイン・ディレクトリ・アップグレードの実行

A.3.1 タスク1: 管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャも含めて、すべてのプロセスを停止する。(ホストA)

管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャがホスト上で起動している場合はこれらも含めて、すべてのプロセスを停止する必要があります。たとえば、管理サーバーを停止するには、次のように指定します。

DOMAIN_HOME/bin/stopWebLogic.sh username password [admin_url]

A.3.2 タスク2: ホスト・マシンからすべてのファイルをバックアップする。(ホストA)

11gデプロイメント全体の完全バックアップを作成したことを確認してからアップグレード・プロセスを開始する必要があります。移行中に問題が発生した場合、これらのファイルを使用してプロセスを再度開始する必要があります。

ファイルのバックアップの詳細は、『Oracle® Fusion Middleware管理者ガイド』環境のバックアップに関する項を参照してください。

アップグレード時には、バックアップ記憶域のファイルに対する読取りアクセス権が必要です。

  • 11gドメイン・ホーム

  • MW_HOME/wlserver_10.3/common/ にある/nodemanagerディレクトリ

A.3.3 タスク3: 11gのホスト名およびIPアドレスを使用してターゲット・マシン(ホストB)を設定する。

ターゲット・マシン(ホストB)のホスト名およびIPアドレスはソース・ホスト(ホストA)と同一にする必要があります。そのため、ソース・マシンのIPアドレスおよび名前を変更するか、ソース・マシンを停止してネットワークの干渉を回避する必要があります。

IPアドレスおよびホスト名を変更するプロセスは、オペレーティング・システムによって異なります。詳細は、オペレーティング・システムの管理ドキュメントを参照してください。

A.3.4 タスク4: 11gドメインのバックアップをホストAからホストBにリストアする。

11g環境で使用したものと同じディレクトリ構造を使用して、「タスク2: ホスト・マシンからすべてのファイルをバックアップする。(ホストA)」でバックアップしたファイルをリストアします。ホストBのディレクトリ構造は、ホストAで使用した構造と同一にする必要があります。

ターゲット・マシンにファイルをリストアする方法の詳細は、『Oracle® Fusion Middleware管理者ガイド』環境のリカバリに関する項を参照してください。

A.3.5 タスク5: 新しいOracleホームに12.2.1ディストリビューションをインストールする。(ホストB)

アップグレードするコンポーネントの12c (12.2.1)製品ディストリビューションを取得、インストールおよび構成する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』およびインストールするコンポーネントのコンポーネント固有のインストレーション・ガイドを参照してください。

A.3.6 タスク6: 標準的なアップグレード手順を使用して環境をアップグレードする。(ホストB)

各12c (12.2.1)コンポーネントには、11g (11.1.1.6または11.1.1.7)または12c (12.1.2または12.1.3)インフラストラクチャ・トポロジから新しい12c (12.2.1)トポロジへの移動に必要な手順を記載した、アップグレード・ガイドが用意されています。ガイドは、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)オンライン・ライブラリのアップグレード・タブにあります。

ノード・マネージャ・アップグレード手順では、元のノード・マネージャ・ファイルにアクセスする必要があります。「タスク3: 11gのホスト名およびIPアドレスを使用してターゲット・マシン(ホストB)を設定する。」の一部としてソース・マシンからバックアップされた11gノード・マネージャ・ファイルを使用します。

A.3.7 タスク7: 新しくアップグレードされたドメインが想定どおりに機能することを確認する。

新しいドメインで通常の管理タスクを実施し、コンポーネントが想定どおりに機能することを確認します。

11gのOracleホームを廃止する必要はありませんが、削除が必要な場合は「11gアプリケーションの削除(オプション)」を参照してください。

A.4 11gアプリケーションのアンインストール(オプション)

必須ではありませんが、アップグレードの後、これらの手順に従って11gのアプリケーションおよびドメイン設定をアンインストールできます。アップグレードされていないコンポーネントが参照しているドメインをアンインストールしないでください。確実でない場合は、ドメインを変更しないでください。

注意:

この項に記載されているコマンドは、削除しようとしている11g Oracleホームから実行する必要があり、12cへのアップグレード・プロセスの一環として作成された新しいホームからではありません。

  1. すべての11gサーバーおよびプロセス(管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャを含めて)を停止します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』Oracle WebLogic Server管理および管理対象サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。
  2. Oracleホームを削除するには、Oracle Universal Installerを-deinstallモードで起動します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oui/bin

    ./runInstaller.sh -deinstall

    (Windows) ORACLE_HOME\oui\

    binsetup.exe -deinstall

  3. 「削除」画面で、削除する11g Oracleホームを指定します。「削除」をクリックして続行します。
  4. 「警告」画面で、OUIがOracleホーム・ディレクトリを削除するかどうかを選択します。「はい」をクリックすると、OUIはソフトウェアとOracleホームを削除します。元に戻すことはできません。
  5. 11g Oracle Commonホームを削除するには、次のディレクトリからOracle Universal Installerを-deinstallモードで起動します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/oui/bin

    ./runInstaller -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\oui\

    binsetup.exe -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

  6. 「削除」画面で、削除しようとしているOracle Commonホームが正しいことを確認し、「削除」をクリックして続行します。
  7. 「警告」画面で、Oracle Commonホーム・ディレクトリを削除するかどうかを選択します。「はい」をクリックして、ソフトウェアとOracle Commonホームを削除します。
  8. WebLogic Serverを削除するには、次のディレクトリからWebLogicアンインストール・プログラムを起動します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/utilw/uninstall

    ./uninstall.sh

    (Windows) ORACLE_HOME\utils\uninstall

    uninstall.exe

  9. 「次へ」をクリックして、プログラムのアンインストールを開始します。
  10. インストールされているコンポーネントの隣のチェックボックスを選択して、アンインストールするコンポーネントを選択します。デフォルトではインストールされたすべてのコンポーネントが選択されていることに注意してください。
  11. アンインストールするコンポーネントを選択した後、「次へ」をクリックしてアンインストールを完了します。