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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceのインストールと構成
12c (12.2.1)
E70076-02
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6 Oracle Business Intelligenceのアンインストール

この項では、Oracle Business Intelligenceをアンインストールまたは再インストールする方法を説明します。

ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除すると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する可能性があります。この項の手順に従うことで、ソフトウェアを正しく削除することができます。

この項では、次の項目について説明します。

6.1 製品のアンインストールの理解

Oracle Fusion Middlewareのアンインストーラは、起動元のOracleホーム・ディレクトリからソフトウェアを削除します。表6-1に、手順の概要とサポート・ドキュメントへのリンクを示します。

表6-1 製品のアンインストールのロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

Oracle Fusion Middlewareの停止

アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のドメインでのOracle Business Intelligenceコンポーネント・プロセスの停止に関する項を参照してください

データベース・スキーマの削除

Repository Creation Utilityを実行してデータベース・スキーマを削除します。

「データベース・スキーマの削除」を参照してください。

ソフトウェアの削除

製品のアンインストーラを実行し、Oracle Fusion Middleware Infrastructureを削除します。

Oracleホームに複数の製品が含まれている場合は、アンインストーラを複数回(製品ごとに1回)実行する必要があります。

「ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。

Oracleホーム・ディレクトリの削除

アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。

「Oracleホーム・ディレクトリの手動削除」を参照してください。

ドメインおよびアプリケーション・データの削除

アンインストーラがOracleホーム内にある場合でも、ドメイン・ホーム・ディレクトリまたはアプリケーション・ホーム・ディレクトリに含まれるデータは削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。

「ドメインおよびアプリケーション・データの削除」を参照してください。

6.2 データベース・スキーマの削除

Oracleホームを削除する前に、リポジトリ作成ユーティリティを実行して、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除することをお薦めします。

各ドメインにはカスタム接頭辞によって一意に識別される独自のスキーマ・セットがあります(『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください)。これらのスキーマを他のドメインと共有することはできません(『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください)。

データベースに複数のスキーマ・セットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマ接頭辞を指定します。

スキーマの削除手順は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。

6.3 ソフトウェアのアンインストール

この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。

サイレント(コマンド行)・アンインストールを実行する場合、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』でサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。

6.3.1 アンインストール・プログラムの起動

アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。

  • Unixの場合

    ORACLE_HOME/oui/binディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してください。

    ./deinstall.sh
    
  • Windowsの場合

    次のいずれかの操作を行います。

    • ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してORACLE_HOME\oui\binディレクトリに移動して、deinstall.cmdをダブルクリックします。

    • コマンド行から、ORACLE_HOME\oui\binに移動し、次のコマンドを入力します。

      deinstall.cmd
      
    • 「開始」メニューから、「すべてのプログラム」を選択してから「Oracle」「OracleHome」「Oracle Middlewareのアンインストール」の順に選択します。

6.3.2 アンインストールする製品の選択

Oracleホームには複数の製品が存在するため、正しいOracleホームをアンインストールしていることを確認します。

アンインストーラの実行後、「アンインストールする配布」画面が開きます。ドロップダウン・リストからアンインストールに使用する変数の選択を選択し、「アンインストール」をクリックします。アンインストール・プログラムによって、「アンインストール画面へのナビゲート」にリストされている画面が表示されます。

注意:

Oracle Business Intelligenceソフトウェアがアンインストールされた後に、再度アンインストール・ウィザードを実行することで、Oracle Fusion Middleware Infrastructureをアンインストールできます。他のソフトウェアがOracle Fusion Middleware Infrastructureに依存していない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。

6.3.3 アンインストール画面のナビゲート

アンインストール・プログラムによって、表6-2にリストされている順に、一連の画面が表示されます。

アンインストール画面の詳細情報が必要な場合は、画面名をクリックするか、画面上で「ヘルプ」をクリックしてください。

表6-2 アンインストール画面および説明

画面 説明

ようこそ

製品のアンインストーラの紹介画面です。

削除サマリー

この画面は、アンインストールしようとしているOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。このディレクトリが正しいことを確認します。

これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。後でサイレント・アンインストールにおいてレスポンス・ファイルを使用できます。サイレント・アンインストールまたはコマンド行でのアンインストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。

「アンインストール」 をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。

削除の進行状況

アンインストールの進行状況を表示します。

削除完了

アンインストールが完了するとこの画面が表示されます。画面上の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを終了します。

6.4 Oracleホーム・ディレクトリの手動削除

アンインストーラが終了した後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリと既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。

たとえば、UNIXオペレーティング・システム上のOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOMEの場合は、次のようにします。

 cd /home/Oracle/product
 rm -rf ORACLE_HOME

Windowsオペレーティング・システムで、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOMEの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Productディレクトリに移動し、ORACLE_HOMEフォルダを右クリックし、「削除」を選択します。

6.5 Windowsオペレーティング・システムのプログラム・ショートカットの削除

Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。

C:\Program Data\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\Oracle Home\Productディレクトリに移動します。Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、Oracle Homeディレクトリを削除してもかまいません。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、Oracle Homeを削除する前に、すべての製品を削除する必要があります。

6.6 ドメインおよびアプリケーション・データの削除

ドメインとアプリケーション・データを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ドメイン・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/domains/bi_domainの場合は、次のように実行します。

     cd /home/Oracle/config/domains
     rm -rf bi_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムでは、ドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\bi_domainの場合は、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domainsディレクトリに移動し、bi_domainフォルダを右クリックして「削除」を選択します。

  2. アプリケーション・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。

    たとえば、UNIXオペレーティング・システムで、アプリケーション・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/applications/bi_domainの場合、次のように実行します。

     cd /home/Oracle/config/applications
     rm -rf bi_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムで、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\bi_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applicationsディレクトリに移動し、bi_domainフォルダを右クリックして「削除」を選択します。

  3. Oracleホームにdomain_registry.xmlファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除しようとするドメインに関連する行を削除します。たとえば、bi_domainを削除するには、次の行を検索して、その行を削除します。
    <domain location="/home/Oracle/config/domains/bi_domain"/>
    

    完了したらファイルを保存して終了します。

6.7 ソフトウェアの再インストール

この項の手順に従って(手動でのOracleホームディレクトリの削除も含めて)ソフトウェアをアンインストールした場合のみ、以前と同じOracleホームにソフトウェアを再インストールすることができます。

再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。

Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。

  • 同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。

    インストール中に指定したOracleホームに、これからインストールしようとしているものと同じソフトウェアがすでに含まれていることが、インストーラによって警告されます。

    • 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。

  • 空ではない既存のOracleホームへのインストール。

    たとえば、既存のOracleホーム内のどこかに、ドメイン・ホームまたはアプリケーション・ホームを作成することを選択したと想定します。このデータは、アンインストール・プロセスでは削除されないため、同じOracleホームにインストールしようとすると、インストーラによってインストールが拒否されます。選択肢は次のとおりです。

    1. (この項で説明しているように)Oracleホームからソフトウェアをアンインストールした後でOracleホーム・ディレクトリを削除します。これを実行すると、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在していたドメイン・データまたはアプリケーション・データは、再作成する必要があります。

    2. 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。