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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence移行ガイド
12c (12.2.1)
E70078-02
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2 Oracle BI 11gから12cへの移行

メタデータのOracle BI 11gから12cへの移行は、2つの手順のプロセスでBI移行スクリプト(migration-tool.sh)を使用して実行されます。プロセスには、BI移行ツール(bi-migration-tool.jar)を使用してエクスポート・バンドルを読取り専用の11g動作保証済リリース(11.1.1.7以降)から作成し、12cシステムにインポートすることが含まれます。

この手順は、Oracle BI EEとBI Publisherのみに適用されます。

Oracleは、リリース11.1.2.4からリリース12.2.1へのEssbase移行をサポートします。別々のコマンドライン移行ユーティリティ(EssbaseCagentToJagentMigrationUtility.sh|bat)を使用して実行されます。Essbaseデータおよびメタデータを11.1.2.4から12.2.1に移行するには、『Oracle® Essbaseデータベース管理者ガイド 12.2.1』のEssbase 11.1.2.4データおよびメタデータのEssbase 12.2.1への移行に関する項で説明している手順に従ってください。

注意:

エクスポート・プロセスは読取り専用です。データ、構成または既存のバイナリは、ソース・システムで変更も削除もされません。エクスポート中、メタデータおよび構成(特にデータ・モデルおよび接続プール)、カタログ・コンテンツおよびセキュリティ・ストア認可ポリシーは保持されます。次を再構成する必要があります。
  • WebLogic認証の構成

    WebLogicでは、11gから12cへの移行はサポートされません。そのため、12cでセキュリティ・レルムを再構成する必要があり、それは11gから12cへの移行の一部とはなりません。ユーザーとグループが外部LDAPに存在する場合、その外部LDAPを指し示すようにBI 12cを構成する必要があります。BI 11gのユーザーがWebLogic LDAPでホストされていた場合、WebLogic Serverを使用して、ユーザーを11gから12cのWebLogic LDAPにエクスポートできます。ただし、12cでは、BIシステム・ユーザーはサポートされません。そのため、BIシステム・ユーザーは、12cシステムへのインポート後に削除する必要があります。

  • 中間層データベース・コンテンツ(BI Publisherスケジュール、エージェントのジョブ履歴、スコアカード注釈および使用状況トラッキング表)

    エージェントは、無効化された状態で11gから12cに移行されます。移行後にそれらを再有効化する必要があります。これにより、スケジューラ・データベースにエントリが再作成されます。ただし、エージェント履歴は11gから12cに移行されません。また、使用状況トラッキングも再構成する必要があります。

  • TimesTen集計などのアプリケーション固有のデータ、グローバル・キャッシュ、必要なデータベース・スキーマおよびEssbaseアプリケーション、データ、アウトライン、ルールおよび計算

インポート・プロセスはオフラインです。インポート中、メタデータ・コンテンツは指定されたサービス・インスタンスをカスタマイズするようにデプロイされ、既存の構成設定を上書きします