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Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferのインストールと構成
12c (12.2.1)
E69927-02
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1 Oracle Managed File Transferのインストールの理解

この章では、この製品の標準トポロジを説明することで、Oracle Managed File Transferの標準的なインストールについて説明します。

製品のインストールまたはドメイン構成の実行中または実行後に問題が発生しないように、次のトピックを十分に検討してください。

1.1 開始点としての標準インストール・トポロジの使用方法

標準インストール・トポロジは、本番環境で使用できる柔軟なトポロジです。

このガイドの情報は、Oracle Managed File Transferの標準トポロジを作成するうえで役に立ちます。後で標準インストール・トポロジを拡張して、セキュアで可用性の高い本番環境を作成できます。

標準インストール・トポロジは、この製品のサンプル・トポロジです。この製品がサポートする唯一のトポロジではありません。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の標準インストール・トポロジの理解に関する項を参照してください。

1.1.1 Oracle Managed File Transferの標準インストール・トポロジの理解

このトポロジは、2台の管理対象サーバーを含む1つのクラスタと管理サーバーが1台の標準的なWebLogic Serverドメインを示しています。

次の図は、Oracle Managed File Transferの標準インストール・トポロジを示しています。

このトポロジの要素の詳細は、表1-1を参照してください。

GUID-16DF1B4F-6C77-4893-B20D-6D6ACFC75CF2-default.pngの説明が続きます
図GUID-16DF1B4F-6C77-4893-B20D-6D6ACFC75CF2-default.pngの説明

1.1.2 標準インストール・トポロジ図の要素の理解

通常、標準インストール・トポロジには、共通の要素が含まれています。

トポロジの図のすべての要素を示しています。

表1-1 標準インストール・トポロジの要素の説明

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク
APPHOST アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
DBHOST データベースをホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。
WebLogicドメイン Javaコンポーネント(この場合、管理サーバー、管理対象サーバーおよび他の関連ソフトウェア・コンポーネント)の論理的に関連したグループです。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle WebLogic Serverドメインの概要に関する項を参照してください。

管理サーバー ドメインの構成オブジェクトをメンテナンスし、管理対象サーバーへの構成変更を分散させる、ドメインの中央制御エンティティ。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理サーバーの概要に関する項を参照してください。

Enterprise Manager Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、ドメインを管理する主要ツールです。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに関する項を参照してください。

クラスタ 同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

マシン 1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは、管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的につなぐ機能でもあります。ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するには、管理対象サーバーをマシンと関連付ける必要があります。
管理対象サーバー アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースのホスト。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

インフラストラクチャ 次のものを含むサービスの集合:
  • メタデータ・リポジトリ(MDS)には、Oracle Fusion Middlewareのコンポーネント(Oracle Application Developer Frameworkなど)のメタデータが格納されます。詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のメタデータ・リポジトリの概要に関する項を参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (Oracle ADF)

  • Oracle Web Services Manager(OWSM)

1.2 セカンダリ・トポロジの理解

セカンダリ・トポロジには、標準トポロジに加えて追加のインストール手順または構成手順が必要なコンポーネントの構成が含まれます。

このガイドのメイン・セクションでは、標準インストール・トポロジのインストールおよび構成方法を説明しています。セカンダリ・トポロジには、標準インストール・トポロジでは識別されない、または含まれない製品がいくつか含まれます。

セカンダリ・トポロジのインストールおよび構成のガイドラインは、次を参照してください。

セカンダリ・トポロジで利用できる機能については、これ以降のセクションを参照してください。

1.3 このドキュメントを使用した既存ドメインの拡張

このドキュメントの手順では、新しいドメインの作成方法を説明しています。前提として、他のOracle Fusion Middleware製品はシステムにインストールされていないこととします。インストールとドメイン作成のためのすべての手順は、この前提に基づいています。

その他のOracle Fusion Middleware製品を対象のシステムにインストール済の場合は(たとえば、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャを、稼働中のドメインにインストール済の場合は)、同じ手順で既存のドメインを拡張できます。これを行うことを選択した場合は、重要な情報について、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の同じドメインへの複数の製品のインストールに関する項をお読みください。

新規ドメインを作成する場合でも、手順に示された内容と要件が合わないときは、適切な内容を選択していることを確認し、その他の詳細について説明されているドキュメントを参照してください。

1.4 アップグレード・シナリオでのこのドキュメントの使用

アップグレードの過程でOracle Managed File Transferをインストールする場合は、このドキュメントの手順に従ってソフトウェアをインストールしますが、「構成ウィザード」を実行したWebLogicドメインの作成は行わないでください。

ソフトウェアをインストールした後に、Oracle WebCenterのアップグレードを参照してください。