この項では、一部のアップグレード・シナリオに必要なアップグレード後タスクについて説明します。アップグレード・シナリオによっては適用しないタスクもあります。次の各項を確認して、環境に適用されるタスクのみを実行してください。
Oracleインスタンス内にあるすべての11gアプリケーション・アーティファクトを、HTMLまたはイメージ、CGIまたはFastCGIのスクリプトまたはアプリケーション、サード・パーティのモジュールなど、任意の組合せの静的ファイルを含めて手動で移行する必要があります。11g構成によって参照されていたが、Oracleインスタンスの外部のディレクトリに保存されていたアプリケーション・アーティファクトは、Oracle HTTP Server 12cが使用する移行した構成によって引き続き参照されます。
たとえば、あるサード・パーティのプラグイン・モジュールがOracle HTTP Server 11gのOracleホームにインストールされており、次の例に示す構成を使用してOracleホームの場所から参照されていた場合は、このプラグイン・モジュールを12c Oracle HTTP ServerのOracleホームに手動でインストールするか、またはアップグレードした構成を変更して別の場所で参照する必要があります。
LoadModule example_module "${ORACLE_HOME}/ohs/modules/mod_example.so"
同様に、静的ファイルが11gのコンポーネント構成ディレクトリ内の/htdocs
ディレクトリにコピーされていた場合は、これらのファイルも12cインスタンスの構成ディレクトリに手動でコピーするか、またはアップグレードされた構成を修正して別の場所で参照する必要があります。他のタイプのアプリケーション・アーティファクトは、同様の手順で手動で移行する必要があります。