Oracle® Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール 12.2.1 E69954-02 |
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この項では、システムでQuick Startを実行できるように確認する方法を説明します。
Quick Startを使用する前に、次のタスクを実行してシステムを準備する必要があります。
ご使用の環境がインストールに必要な要件を満たしていることを確認するには、動作保証マトリックスおよびシステム要件のドキュメントをあわせて使用することをお薦めします。
環境が動作保証要件を満たしていることの確認
製品を、サポートされているハードウェアおよびソフトウェア構成上にインストールすることを確認してください。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。
Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。
動作保証情報を確認するためのシステム要件ドキュメントの使用
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを使用して、動作保証要件が満たされていることを確認してください。たとえば、この動作保証に関するドキュメントに、ご使用の製品を64ビットOracle Linux 6.5上にインストールすることが動作保証されていると示されている場合、このドキュメントを使用して、Oracle Linux 6.5システムが最低限必要な仕様(ディスク領域、使用可能なメモリー、特定のプラットフォーム・パッケージとパッチおよびその他のオペレーティング・システム固有のアイテムなど)を満たしていることを確認します。システム要件は今後変更される可能性があります。そのため、システム要件のドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。
複数の製品間での相互運用性の確認
『Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性の理解』には、相互運用性および互換性の定義、および同一リリースまたは混在するリリースからなる複数のFusion Middleware製品を相互に使用する方法が説明されています。システムに複数のFusion Middleware製品をインストールする場合は、このドキュメントを読む必要があります。
この項では、Oracle Fusion Middlewareインストールに必要なソフトウェアについて説明します。
内容は次のとおりです。
多くのOracle Fusion Middleware製品は、ドメイン構成の前にデータベース・スキーマが必要です。このようなスキーマをインストールできるデータベースがない場合は、動作保証されたデータベースをインストールして構成する必要があります。
オペレーティング・システムで動作保証されているデータベースを調べるには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。
スキーマ作成用にデータベースが適切に構成されていることを確認するには、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様ドキュメントのOracle Repository Creation Utilityの要件の確認に関する項を参照してください。
注意:
12c (12.2.1)では、動作保証されたOracleデータベースのみがOracle Fusion Middleware Infrastructure標準インストール・トポロジに使用できます。
データベースが適切に構成されると、製品のスキーマを作成することができます。
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)は、データベースにスキーマを作成するために使用するツールです。このツールはOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールすることで利用できます。詳細は、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャのインストールと構成を参照してください。
Repository Creation Utilityの詳細は、『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』を参照してください。
Oracle SOA SuiteまたはBusiness Process Managementソフトウェアのインストール後には、Oracle WebLogicドメインを構成するために、データベース・スキーマを作成する必要があります。
Oracle SOA Suiteのスキーマをインストールするときに、2つのカスタム変数の設定を求めるプロンプトが表示されます。この変数は、該当するスキーマがデータベースに作成される方法に影響します。
これらの変数は、次の各項でさらに詳しく説明します。
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の「カスタム変数」画面にある、データベース・プロファイル・カスタム変数を使用すると、SOAインフラストラクチャ・スキーマをインストールするデータベースに関する予測サイズまたはプロファイルを確認できます。Oracle SOA Suite構成に必要なデータベースのサイズを推定する場合は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のデータベース増加管理戦略の開発に関する項に記載された情報を考慮に入れてください。
データベース・プロファイルとして「SMALL」または「MEDIUM」と入力すると、スキーマの作成時に、RCUは特別なアクションを実行します。「SMALL」と「MEDIUM」オプションは、情報提供の目的にのみ入力する必要があります。
データベース・プロファイルとして「LARGE」を入力すると、RCUは、間隔パーティション化というOracleデータベースの機能を使用して、SOAインフラストラクチャ・スキーマを作成します。間隔パーティション化により、多数のコンポジット・アプリケーションを処理する必要がある場合に、データベースの効率が向上します。「LARGE」データベース・プロファイルを選択すると、RCUは、Oracle SOA Suiteの削除スクリプトとガイドラインでサポートされる方法で、間隔パーティション化した表を作成します。
データベースのパーティション化に関する詳細は、Oracle Database VLDBおよびパーティション化ガイドで、次の内容に関する項を参照してください。
パーティション化の概念
間隔パーティション化
この変数は、Oracle SOA Suite用のHealthcare Integrationユーザー・インタフェースのアクティブ化を支援します。インタフェースは、Oracle Business Process Management用にサポートされていません。
Oracle SOA Suite用のHealthcare Integrationユーザー・インタフェース使用する予定がない場合は、Healthcare Integrationカスタム変数の値として「NO」を入力します。Oracle SOA Suite用のHealthcare Integrationユーザー・インタフェースを使用する予定がある場合は、「YES」を選択します。それ以外の場合は、Healthcare Integrationユーザー・インタフェースをインストールして構成しても正しく機能しなくなります。
Healthcare Integrationカスタム変数の値として「YES」を入力すると、RCUは、データベース内に追加のマテリアライズド・ビューを作成します。Healthcare Integrationユーザー・インタフェースには、このビューが必要になります。「NO」を入力した場合は、次に示すSQLスクリプトをデータベースで実行することで、これに該当する追加のスキーマ構成タスクを後から実行できます。このスクリプトは、B2Bインストール・タイプにHealthcareを選択すると、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームにインストールされます。
ORACLE_HOME
/common/sql/soainfra/sql/oracle/b2b_mv.sql
Healthcare Integrationユーザー・インタフェースの詳細は、Oracle SOA Suite Healthcare Integrationユーザーズ・ガイドのOracle SOA Suite for Healthcare Integrationユーザー・インタフェースの使用に関する項を参照してください。
ほとんどのFusion Middleware製品は、.jarファイル形式で配布されます。これらのディストリビューションにJDKは含まれていません。.jar配布インストーラを実行するには、動作保証されたJDKがすでにシステムにインストールされている必要があります。
JDKがOracleホームの外部にインストールされていることを確認してください。Oracleホームの下にJDKをインストールすると、将来的にタスクを実行しようとすると、問題が発生します。Oracle Universal Installerは、Oracleホーム・ディレクトリが空であるかどうかを検証し、空のディレクトリが指定されるまで、インストールを進めません。JDKのインストールは、/uo1/oracle/products/jdk
ディレクトリに配置することをお薦めします。java -jar
コマンドを使用して、インストーラJARファイルを実行できます。
一部の製品(Oracle HTTP ServerおよびOracle JDeveloperなど)は、プラットフォーム固有のディストリビューションとして提供されています。プラットフォーム固有のディストリビューションには、.bin (UNIXオペレーティング・システム用)または.exe (Windowsオペレーティング・システム用)インストーラが含まれます。その場合は、プラットフォーム固有のJDKがディストリビューションに含まれており、JDKを別途インストールする必要はありません。ただし、認定されたJDKのバージョンによっては、より新しいバージョンにそのJDKをアップグレードする必要があります。
Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成のページで動作保証情報を参照し、必要なJDKバージョンであることを確認してください。
必要なJDKをダウンロードするには、次のURLにアクセスしてJava SE JDKをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
この項では、システムでインストールおよび構成を実行するユーザーの権限に関する重要な情報について説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
Fusion Middleware製品をインストールするユーザーは、そのファイルを所有し、そのファイルに対する特定の権限を持ちます。
Fusion Middleware製品をインストールするユーザーには、次の権限があります。
実行可能ファイル以外(.jar
、.properties
、.xml
など)のすべてのファイルに対する読取り権限と書込み権限。その他の同じグループのすべてのユーザーにはファイル所有者として読取り権限のみがあります。
すべての実行可能ファイル(.exe
、.sh
または.cmd
)に対する読取り、書込みおよび実行権限。同じグループのその他のすべてのユーザーにはファイル所有者として読取り権限および実行権限のみがあります。
したがって、ソフトウェアをインストールするユーザー以外のユーザーも、ドメインまたはFusion Middleware製品を構成するためにOracleホームのインストール・バイナリを使用できます。
構成中に生成されたファイルは、構成ウィザードを実行したユーザーが所有者になり、前述のインストール・ユーザーと同じ権限を持ちます。ただし、セキュリティ・センシティブなファイルは、グループ権限では作成されません。ドメインを作成したユーザーのみが読取りおよび書込み権限を持ち、ドメインを管理できます。
次に例を示します。
例1: 1人のユーザーがソフトウェアをインストールしてドメインを構成する場合
この例は、同じユーザーがソフトウェアをインストールしてドメインを構成する場合の権限を示します。
すべてのファイルに対して適切な権限があるようにするには、同じ所有者が構成ウィザードを使用してOracle Fusion Middleware製品のインストールとWebLogic Serverドメインの構成の両方のタスクを実行することをお薦めします。
ドメインの作成を、ソフトウェアをインストールしたユーザーとは別のユーザーが実行する必要がある場合は、次の例に示すとおり、両方のユーザーが同じグループのユーザーで、必要な権限を持っている必要があります。
例2: Oracleホームとドメインを別のユーザーが作成する場合
この例は、あるユーザーがOracleホームを作成し、別のユーザーがドメインを構成する場合の権限を示します。
注意:
特定のドメイン・ファイルには、グループ権限がありません。たとえば、cwallet.ssoなどです。その他、インストーラを実行する前に次のような考慮事項があります。
UNIXオペレーティング・システムでは、インストールの前にumask
を027
に設定することをお薦めします。これにより、インストール時にファイルの権限を正しく設定することができるようになります。以下のコマンドを使用します。
umask 027
このコマンドは、製品のインストーラと同じ端末ウィンドウで実行する必要があります。
UNIXオペレーティング・システムでは、インストール・プログラムをroot
ユーザーで実行しないでください。インストーラの起動検証が失敗し、続行できなくなります。
製品のインストールを管理する際(パッチ適用、管理対象サーバーの起動など)は、初回の製品インストールに使用したものと同じユーザーIDを使用する必要があります。
Windowsオペレーティング・システムでは、インストールを実行するユーザーは管理者権限を持っている必要があります。詳細は、「Windowsオペレーティング・システムでのインストール・ユーザーに管理者権限があることの確認」を参照してください。
デフォルトの権限の設定を変更すると、インストールおよびシステムのセキュリティが低下する可能性があります。
デフォルトの権限の設定を変更することはお薦めしません。他のユーザーが特定のファイルまたは実行可能ファイルへのアクセスが必要な場合は、ファイルのアクセス権を変更するかわりに、UNIXのsudo
コマンド(または他の同様のコマンド)の使用を検討してください。
さらにサポートが必要な場合は、ご使用のUNIXオペレーティング・システムに付属している管理者ガイドを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。
環境変数JAVA_HOME
をJDKの場所を指すように設定します。パス定義は次のようになります。
環境 | 実行コマンド |
---|---|
UNIX |
JAVA_HOME=$HOME/Java/jdk1.8.0_xx
export JAVA_HOME
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Windows |
「スタート」メニューで SET JAVA_HOME="C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_xx"
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JAVA_HOME
はすべて大文字にしてくだい。
JDKフォルダを前述の例のインストール先と同じ名前にしたり、同じ場所に配置することはできません。必ず実際のインストール先を指すようにしてください。
このドキュメントの以降では、Quick Startディストリビューションをインストールする方法、外部Oracle Databaseとコンパクト・ドメインを使用するようにディストリビューションを構成する方法、サンプル・アプリケーションを使用してディストリビューションをテストする方法およびQuick Startディストリビューションを削除する方法を説明します。各章の最後に、このガイドを読み進めるためのアクション・リストがあります。
Oracle SOA SuiteとOracle Business Process Management Suiteで、全般的なインストール・プロセスおよび構成プロセスは同じです。このドキュメントでは、詳細な手順の説明を簡略化するために、両者の異なる部分について説明します。
ディストリビューションを選択して、Quick Startの使用を開始します。
アクション | リソース |
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Oracle SOA SuiteとQuick Startのインストールを開始します。 |
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