ESSAdmin
ロールをエンタープライズ・デプロイメントの管理グループ(SOA Administrators
)に追加します。この章のタスクを実行する際、この項にリストするディレクトリ変数を使用します。
いくつかのディレクトリ変数の値については、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」に定義されています。
ORACLE_HOME
ASERVER_HOME
MSERVER_HOME
OHS_DOMAIN_HOME
さらに、「エンタープライズ・トポロジによって必要とされる物理および仮想IPアドレス」で定義されている次の仮想IP (VIP)アドレスを参照することになります。
ADMINVHN
この章のアクションは、次のホスト・コンピュータで実行します。
SOAHOST1
SOAHOST2
WEBHOST1
WEBHOST2
この項では、SOAドメインへのOracle Enterprise Schedulerの追加について概説します。
表15-1 は、Oracle Enterprise Schedulerを追加するためのSOAドメイン拡張の大まかな手順と説明を示しています。
表15-1 Oracle Enterprise Schedulerを追加するためのSOAドメインの拡張手順
手順 | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
ESS用のデータベース・スキーマの作成 |
RCU画面に移動し、データベース・スキーマを作成します。 |
|
ドメイン拡張のための構成ウィザードの実行 |
Oracle Enterprise Schedulerコンポーネントを追加するために、SOA/OSBドメイン拡張します。 |
|
トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアの構成 |
クラスタ内のサーバーでトランザクション回復サービスの移行機能を活用するには、サーバーとそのバックアップ・サーバーからアクセス可能な場所にトランザクション・ログを格納します。 |
|
SOAHOST1の管理対象サーバー・ディレクトリ、さらにはSOAHOST2へのドメイン構成の伝播 |
Oracle Enterprise Schedulerは、WebLogic Server起動スクリプトに対するいくつかの更新を必要とします。これらの変更は、packコマンドとunpackコマンドを使用して伝播させます。 |
|
Oracle Enterprise Schedulerサーバーの起動 |
Oracle Enterprise Schedulerサーバーは、既存のドメインを拡張します。そのため、管理サーバーおよびそれぞれのノード・マネージャはSOAHOST1およびSOAHOST2で稼働しています。 |
|
WLS_ESS管理対象サーバーの検証 |
管理コンソールに表示されるサーバーのステータスが「実行中」であることを確認し、URLにアクセスしてサーバーのステータスを確認します。 |
|
WLS_ESSn管理対象サーバーに対するOracle HTTP Serverの構成 |
Oracle HTTP ServerがOracle Enterprise Schedulerコンソールおよびサービスにルーティングできるようにするには、WebLogicClusterパラメータを、クラスタ内のノードのリストに設定します。 |
|
Oracle HTTP Serverを介したアクセスの検証 |
サーバーのステータスが「実行中」であることを確認します。 |
|
Oracle Enterprise Schedulerのバックアップ |
この後の手順でエラーが発生した場合の即座のリストアを目的として、ドメイン構成をバックアップします。 |
Oracle ESSサーバーを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。
次の各項の手順に従ってスキーマをインストールします。
スキーマ作成に必要なタスクは、次のとおりです。
「次へ」をクリックします。
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロードの同時実行」を選択します。この手順は、必要な権限が付与されていることを前提としています。
データベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションまたは権限が付与されていない場合は、この画面で、「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。これによってSQLスクリプトが生成され、これをデータベース管理者が利用できます。『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』でシステム・ロードと製品ロードの理解に関する項を参照してください。
RCUがデータベースに接続できるようにするために、データベース接続の詳細を指定します。「ホスト名」に、ご使用のRAC DBのSCANアドレスを入力します。
「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。
「既存の接頭辞の選択」を選択して、元のドメイン作成スキーマで使用した接頭辞を指定します。
Oracle AS共通スキーマを開き、コンポーネント・リストで「Oracle Enterprise Scheduler」を選択します。
カスタム接頭辞は、これらのスキーマを論理的にグループ化して、このドメイン内でのみ使用することを目的としています。複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマのセットを作成する必要があります。
ヒント:
カスタム接頭辞の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。
マルチドメイン環境のスキーマを編成する方法の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください。
ヒント:
ここに入力するカスタム接頭辞は、メモしておく必要があります。このカスタム接頭辞は、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
スキーマのパスワードをデータベースに設定する方法を指定してから、パスワードの指定と確認を行います。
ヒント:
この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
デフォルトおよび一時表領域の選択で「次へ」をクリックし(デフォルトを受け入れ)、作成する表領域に関する警告を表示する「確認」ポップアップ・ウィンドウをクリックします。
RCU画面の残りの部分を先に進めて、スキーマ作成を完了します。「完了サマリー」画面が表示されたら、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。
この項では、Oracle Enterprise Schedulerを含める既存のエンタープライズ・デプロイメントのSOAドメインの拡張手順について説明します。
ドメインを拡張するには、次のタスクを実行する必要があります。
注意:
ドメインで起動スクリプトに直接カスタマイズを追加した場合、それらのカスタマイズは構成ウィザードによって上書きされます。ドメイン内のすべてのサーバーに適用するサーバー起動パラメータをカスタマイズするために、setUserOverrides.sh
という名前のファイルを作成して、WebLogic Serverのクラスパスへのカスタム・ライブラリの追加、サーバーを実行するための追加のjavaコマンド行オプションの指定、追加の環境変数の指定などを行うように構成できます。このファイルに追加したカスタマイズは、ドメインのアップグレード操作時に保持され、pack
コマンドとunpack
コマンドの使用時にリモート・サーバーに継承されます。
ドメインの構成を開始するには:
この手順では、「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」で作成したドメインを拡張して、Oracle Enterprise Schedulerコンポーネントを含めます。
この項の手順は、Oracle Fusion Middleware Infrastructureドメインを直接拡張するために必要な手順とほぼ同じになりますが、画面に表示される一部のオプション、ライブラリ、コンポーネントは異なります。
ドメインを作成して構成するためのタスクは次のとおりです。
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、ASERVER_HOME変数の値を選択します。これは、「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」で作成した管理サーバー・ドメイン・ホームの完全なパスを表します。
ディレクトリの場所の変数の詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください
ヒント:
この画面に示されるその他のオプションの詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成の「構成タイプ」に関する項を参照してください。
「テンプレート」画面で「製品テンプレートを使用してドメインを更新」が選択されていることを確認した後に、次のテンプレートを選択します。
Oracle Enterprise Scheduler Service Basic - 12.2.1.0 [oracle_common]
Oracle Enterprise Manager Plugin for ESS - 12.2.1.0 [em]
「次へ」をクリックします。
注意:
拡張前に作成されたカスタム・データソース(リース・データソースなど)は、この画面の前に表示されます。「データソース」行を確認し、「次へ」をクリックします。テスト・データソース画面で、その妥当性が確認されます。「次へ」をクリックします。
Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。
データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
RCUデータのオプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータ・ソース・デフォルトに関する項を参照してください。
ESSスキーマおよびESS MDSスキーマを選択します。
スキーマを選択すると、ページ上のフィールドがアクティブ化され、データベース接続フィールドに自動的に値が移入されます。
「GridLinkへ変換」をクリックし、「次へ」をクリックします。
「GridLink Oracle RACコンポーネント・スキーマ」画面で、次の表に示すように、RACデータベースおよびコンポーネント・スキーマへの接続に必要な情報を入力します。
要素 | 説明と推奨値 |
---|---|
SCAN、ホスト名とポート |
「SCAN」チェック・ボックスを選択します。 「ホスト名」フィールドに、Oracle RACデータベースのSingle Client Access Name (SCAN)アドレスを入力します。 「ポート」フィールドには、データベースのリスニング・ポートを入力します( |
「ONSホスト」と「ポート」 |
「ONSホスト」フィールドには、Oracle RACデータベースのSCANアドレスを入力します。 「ポート」フィールドには、ONSリモート・ポートを入力します(通常は |
FANの有効化 |
データベースがFANイベントを受信して処理できるように、「FANの有効化」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。 |
拡張構成の選択画面で、次を選択します。
管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence
「次へ」をクリックします。
「管理対象サーバー」画面で、エンタープライズ・スケジューラに必要な管理対象サーバーを追加します。
自動的に作成されたサーバーを選択し、「名前の変更」をクリックして、名前をWLS_ESS1に変更します。
「追加」をクリックして別の新規サーバーを追加し、サーバー名としてWLS_ESS2と入力します。
WLS_ESS1およびWLS_ESS2サーバーに、表15-2 内の属性を指定します。
「次へ」をクリックします。
表15-2 管理対象サーバー
名前 | リスニング・アドレス | リスニング・ポート | SSLリスニング・ポート | SSL有効 | サーバー・グループ |
---|---|---|---|---|---|
WLS_SOA1 |
SOAHOST1 |
8001 |
n/a |
いいえ |
SOA-MGD-SVRS-ONLY |
WLS_SOA2 |
SOAHOST2 |
8001 |
n/a |
いいえ |
SOA-MGD-SVRS-ONLY |
WLS_WSM1 |
SOAHOST1 |
7010 |
n/a |
いいえ |
JRF-MAN-SVR WSMPM-MAN-SVR WSM-CACHE-SVR |
WLS_WSM2 |
SOAHOST2 |
7010 |
n/a |
いいえ |
JRF-MAN-SVR WSMPM-MAN-SVR WSM-CACHE-SVR |
WLS_OSB1 |
SOAHOST1 |
8011 |
n/a |
いいえ |
OSB-MGD-SVRS-ONLY |
WLS_OSB2 |
SOAHOST2 |
8011 |
n/a |
いいえ |
OSB-MGD-SVRS-ONLY |
WLS_ESS1 |
SOAHOST1 |
8021 |
n/a |
いいえ |
ESS-MGD-SVRS |
WLS_ESS2 |
SOAHOST2 |
8021 |
n/a |
いいえ |
ESS-MGD-SVRS |
Oracle SOA Suiteが構成されているドメインを拡張する場合にかぎり、WLS_SOA管理対象サーバーが表示されます。
Oracle Service Busが構成されているドメインを拡張する場合にかぎり、WLS_OSB管理対象サーバーが表示されます。
「クラスタの構成」画面で、次の表に示される各プロパティの値を使用して、エンタープライズ・スケジューラ・クラスタを追加します。
「次へ」をクリックします。
名前 | クラスタ・アドレス | フロントエンド・ホストADMIN.mycompany.com | フロントエンドHTTPポート | フロントエンドHTTPS |
---|---|---|---|---|
SOA_Cluster |
空白のままにします。 |
soa.example.com |
80 |
443 |
WSM-PM_Cluster |
空白のままにします |
空白のままにします |
空白のままにします |
空白のままにします |
OSB_Cluster |
空白のままにします |
osb.example.com |
80 |
443 |
ESS_Cluster |
空白のままにします |
soa.example.com |
80 |
443 |
Oracle SOA Suiteが構成されているドメインを拡張する場合にかぎり、SOA_Clusterクラスタが表示されます。
Oracle Service Busが構成されているドメインを拡張する場合にかぎり、OSB_Clusterクラスタが表示されます。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次のようにサーバーをクラスタに割り当てます。
SOA_Cluster - SOAドメインを拡張する場合
WLS_SOA1
WLS_SOA2
WSM-PM_Cluster:
WLS_WSM1
WLS_WSM2
OSB_Cluster - OSBドメインを拡張する場合:
WLS_OSB1
WLS_OSB2
ESS_Cluster:
WLS_ESS1
WLS_ESS2
「次へ」をクリックします。
「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。ポート番号値は、初期Infrastructureドメインの作成中に定義されているため、9991のままにします。
「Unixマシン」タブで、次のエントリが表示されることを確認します。
名前 | ノード・マネージャのリスニング・アドレス |
---|---|
SOAHOST1 |
SOAHOST1 |
SOAHOST2 |
SOAHOST2 |
ADMINHOST |
ADMINVHN |
その他のすべてのフィールドはデフォルト値のままにします。
「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面で、次のようにサーバーをマシンに割り当てます。
ADMINHOST:
AdminServer
SOAHOST1
WLS_SOA1 (SOAドメインを拡張する場合)
WLS_WSM1
WLS_OSB1 (OSBドメインを拡張する場合)
WLS_ESS1
SOAHOST2
WLS_SOA2 (SOAドメインを拡張する場合)
WLS_WSM2
WLS_OSB2 (OSBドメインを拡張する場合)
WLS_ESS2
「次へ」をクリックします。
「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
「更新」をクリックします。
「ドメインの拡張」画面で、「完了」をクリックします。
管理サーバーを起動して、ドメインに行った変更が適用されたことを確認します。
各管理対象サーバーでは、サーバーが調整およびコミットする、完了していない可能性のあるトランザクションに関する情報を格納するトランザクション・ログを使用します。Oracle WebLogic Serverは、システム・クラッシュやネットワーク障害のリカバリでこのトランザクション・ログを使用します。クラスタ内の管理対象サーバーに対してトランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を活用するには、管理対象サーバーとそのバックアップ・サーバーからアクセス可能な場所にトランザクション・ログを格納します。
注意:
トランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を有効にするには、クラスタにある他のサーバーで使用可能な永続記憶域ソリューションの場所を指定します。クラスタ内のすべての管理対象サーバーがこのディレクトリにアクセスできる必要があります。また、このディレクトリは、サーバーを再起動する前にも存在している必要があります。
お薦めする場所は、デュアル・ポートのSCSIディスクまたはストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)です。記憶域エラーが発生した場合に確実に保護するには、記憶域レベルで適切な複製およびバックアップ・メカニズムを設定しておくことが重要です。
この情報は、ファイルベースのトランザクション・ログに適用されます。トランザクション・ログに対して、データベース・ベースの永続ストアを構成することもできます。詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントでのTLOGおよびJMSに対するJDBC永続ストアの使用」を参照してください。
デフォルトの永続ストアの場所を設定する手順は次のとおりです。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
ADMINVHN:7001/console
「チェンジ・センター」セクションで、「ロックして編集」をクリックします。
クラスタ内の管理対象サーバーごとに、次を実行します。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「環境」ノードを開いて「サーバー」ノードをクリックします。
「サーバーのサマリー」ページが表示されます。
表の「名前」列で、サーバーの名前(ハイパーリンクとして表示)をクリックします。
選択したサーバーの設定ページが開き、「構成」タブがデフォルトで表示されます。
「構成」タブで、「サービス」タブをクリックします。
ページの「デフォルト・ストア」セクションに、デフォルトの永続ストアがデータファイルを格納するフォルダのパスを入力します。
エンタープライズ・デプロイメントの場合は、ORACLE_RUNTIMEディレクトリの場所を使用します。このサブディレクトリは、クラスタのトランザクション・ログの中央の共有場所の役割を果します。詳細は、「このガイドで使用するファイル・システムとディレクトリ変数」を参照してください。
例:
ORACLE_RUNTIME/domain_name/cluster_name/tlogs
cluster_nameを、先ほど作成したクラスタ名で置き換えます。
「保存」をクリックします。
「保存」をクリックして、「変更のアクティブ化」をクリックします。
注意:
構成手順の後半で、トランザクション・ログの場所と作成について検証します。
ESSインスタンスを含めることでドメインを拡張し、SOAHOST1上の管理サーバーを再起動したら、そのドメイン変更をドメイン・ディレクトリおよびマシンに伝播する必要があります。
次の表は、変更をすべてのドメイン・ディレクトリとマシンに伝播するために必要な手順をまとめたものです。
タスク | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
SOAHOST1での拡張済ドメインの圧縮 |
Packコマンドを使用して、新しいESSサーバー構成が含まれる新しいテンプレートJARファイルを作成します。 ドメインを圧縮する場合は、 |
|
SOAHOST1の管理対象サーバー・ディレクトリでのドメインの解凍 |
SOAHOST1のローカル記憶域上の管理対象サーバー・ディレクトリにテンプレートJARファイルを解凍します。 |
|
SOAHOST2でのドメインの解凍 |
SOAHOST2のローカル記憶域上の管理対象サーバー・ディレクトリにテンプレートJARファイルを解凍します。 |
WLS_ESS1管理対象サーバーのOracle Enterprise Scheduler構成を検証する前に、ESSAdmin
ロールをエンタープライズ・デプロイメントの管理グループ(SOA Administrators
)に追加します。
このタスクを実行するには、「Oracle SOA Suite製品の管理のためのロールの構成」を参照してください。
WLS_ESS1およびWLS_ESS2が起動して稼働したら、トランザクション・ログ・ディレクトリを確認し、トランザクション・ログが予期したように作成されたことを確認します。
「トランザクション・リカバリ用のデフォルト永続ストアの構成」で実行した手順に基づいて、次のコマンドを実行し、確認します。
ORACLE_RUNTIME/domain_name/ESS_Cluster/tlogs
_WLS_WLS_ESS1000000.DAT
_WLS_WLS_ESS2000000.DAT
Oracle HTTP Serverインスタンスの構成ファイルに対して次の変更を行い、Web層のOracle HTTP Serverインスタンスが、SOAHOST1およびSOAHOST2上のWLS_ESS管理対象サーバーにOracle Enterprise Schedulerのリクエストを正しくルーティングできるようにします。
Oracle HTTP Serverが、アプリケーション層にOracle Enterprise Schedulerのリクエストをルーティングできるようにするには:
URLを検証して、HTTP ServerからOracle ESSコンポーネントへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能することを確認します。
ロード・バランサを介したシステム・アクセスの構成の詳細は、第3.3項「ロード・バランサの構成」を参照してください。
URLを検証する手順は次のとおりです。
Oracleのベスト・プラクティスとしては、ドメインの拡張が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。インストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後の手順で問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。
バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。
構成をバックアップする方法の詳細は、「SOAエンタープライズ・デプロイメントにおけるバックアップとリカバリの実行」を参照してください。