注意:
「インストール・タイプ」画面で「同じ場所に配置されたHTTPサーバー(WebLogic Server経由で管理)」を選択した場合にのみ、この章の構成手順を実行します。「スタンドアロンHTTPサーバー(WebLogic Serverとは切り離して管理)」を選択した場合、「スタンドアロン・ドメインでのOracle HTTP Serverの構成」のタスクに従います。
Oracle HTTP Serverドメイン構成オプションの詳細は、「Oracle HTTP Serverの標準的なインストールのトポロジの概要」を参照してください。
この章の構成は、次のとおりです。
Oracle Fusion Middleware Infrastructureドメインをまだ作成していない場合、Oracle HTTP Serverのドメイン作成時に同時に作成できます。手順については、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』のOracle Fusion Middleware Infrastructureドメインの構成に関する項を参照してください。ただし、「拡張構成の選択」において、システム・コンポーネントも選択していることを確認してください。「システム・コンポーネント」画面に到達した後は、このガイドの手順に従ってください(タスク7「システム・コンポーネントの追加」から開始)。
構成ウィザードを起動する前に、管理サーバーを停止する必要があります。これは、ドメインの構成時に、構成のロック、保存、アクティブ化が発生しないようにするためです。
管理サーバーを停止するには、DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
UNIXの場合
./stopWebLogic.sh
Windowsの場合
stopWebLogic.cmd
Oracle Fusion Middleware Infrastructureドメインを構成した際に入力した、管理ユーザーのログイン接続情報の入力を要求されます。
ドメイン構成を開始するには、UNIXの場合はORACLE_HOME
/oracle_common/common/bin
ディレクトリに、Windowsの場合はORACLE_HOME
\oracle_common\common\bin
に移動し、Oracle HTTP Serverの構成ウィザードを開始します。
UNIXの場合
./config.sh
Windowsの場合
config.cmd
この項の手順に従って、既存のInfrastructureドメインをOracle HTTP Serverインスタンスとともに更新します。
注意:
Oracle HTTP Serverインスタンスを既存のドメインに追加する際に、任意の新規コンポーネントに割り当てているポートが利用可能であることを確認してください。構成ウィザードでは、ポートの自動的な割当ては実行されません。
「構成タイプ」画面で、「既存ドメインの更新」を選択します。
「ドメインの場所」フィールドで、Infrastructureドメインを構成する際に指定したドメイン・ホームを選択します。
ヒント:
ドメイン・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のドメイン・ホームの選択に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
既存のドメインを更新する場合、「テンプレート」画面で、「製品テンプレートを使用してドメインを更新(U)」が選択されていることを確認します。
完全JRF構成の場合、Oracle HTTP Server (同じ場所に配置) - 12.2.1 [ohs]を選択します。これによって、「Oracle Enterprise Manager Plugin for WEBTIER - 12.2.1.0 [em]」が自動的に選択されます。
制限付きJRF構成の場合、Oracle HTTP Server (制限付きJRF) - 12.2.1を選択します。
必要な操作モードが不明な場合は、両方のモードについて「完全JRF構成テンプレートと制限付き構成テンプレートの使用について」を参照してください。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
Infrastructureドメインに必要なFusion Middlewareスキーマを参照するためのドメインをすでに構成済であるため、すべてのフィールドが事前移入されています。すべてのフィールドにおける資格証明が、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの構成中に指定したものと同じであることを確認します。
データベース接続情報の確認が完了した後で、「RCU構成の取得」をクリックします。操作に成功すると、「接続結果ログ」に次の出力が示されます。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
「RCUデータ」オプションの詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータ・ソース・デフォルトに関する項を参照してください。
すべてのスキーマに関して、この画面における値が正しいことを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。
ヒント:
高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。
「Oracle RACを使用したGridLinkデータ・ソースの構成」
「マルチ・データ・ソースの構成」
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のJDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。
この画面を使用して、構成を完了したデータ・ソース接続をテストします。
ヒント:
この画面のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のコンポーネント・スキーマのテストに関する項を参照してください
トポロジのドメイン構成を更新するには、拡張構成で「システム・コンポーネント」を選択します。
「システム・コンポーネント」画面で、「追加」をクリックして、新規のOracle HTTP Serverインスタンスを作成します。
「システム・コンポーネント」フィールドで、ohs_1
を指定します。
「コンポーネント・タイプ」フィールドで、OHS
を指定します。
再起動間隔秒数: アプリケーションが応答しない場合に、再起動を試行する前に待機する秒数を指定します。
再起動遅延秒数: 再起動を再度試行する前に待機する秒数を指定します。
「OHSサーバー」画面を使用して、ドメイン内の Oracle HTTP Serverサーバーを構成します。「システム・コンポーネント」フィールドで、OHSインスタンスが格納されるホストのIPアドレスを指定します。ローカル・ホストを使用しないでください。詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のリスニング・アドレスの指定に関する項を参照してください。
残りのすべてのフィールドは事前移入されますが、必要に応じて値を変更できます。この画面のフィールドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のOHSサーバーに関する項を参照してください。
Oracle HTTP Serverインスタンスは、1つのマシンに関連付けられています。この画面を使用してシステム・コンポーネントを、初期状態のFusion Middleware Infrastructureドメインを構成した際に定義したマシンに割り当てます。
「マシン」リスト・ボックスで、Oracle HTTP Serverインスタンスを割り当てるマシン(例: infra_machine_1
)を選択します。
次のいずれかの方法で、選択したマシンにOracle HTTP Serverインスタンスを割り当てます。
「システム・コンポーネント」・リスト・ボックスのohs_1
をダブルクリックします。
「システム・コンポーネント」・リスト・ボックスでohs_1
を選択し、右矢印をクリックします。
ヒント:
Oracle HTTP Serverマシンを既存のマシンに関連付けしたり、新規マシンを作成したりすることができます。多くの場合、複数のホスト・コンピュータにトポロジをスケールアウトする際に、追加のマシンを作成します。詳細は、『高可用性ガイド』のトポロジのスケールアウト(マシンのスケールアウト)に関する項を参照してください。
「構成のサマリー」画面には、拡張しようとする構成情報の詳細が含まれます。この画面に示された各項目の詳細を調べて、情報に間違いがないことを確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」ボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することで任意の画面に戻れます。
「更新」をクリックするまで、ドメインの更新は開始されません。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
「構成に成功しました」画面で、更新されたドメイン・ホームの場所および管理サーバーのURLが表示されます。
両方の項目をメモに記録する必要があります。サーバーを起動して管理サーバーにアクセスするために必要になります。
「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。
注意:
構成ウィザードを再実行して、「構成タイプ」画面で「既存ドメインの更新」を選択すると、Oracle HTTP Serverシステム・コンポーネント名の名前を変更できます(例: ohs_1
)。ただしこれを行うと、当初のOracle HTTP Serverコンポーネント名およびカスタマイズされたすべての値(ポート指定など)は削除され、新規システム・コンポーネントがデフォルト値で作成されます。したがって、デフォルト設定にするのでないかぎり、Oracle HTTP Serverコンポーネントの名前を変更しないでください。
構成が完了したら、次の手順を実行して、ドメインの管理に使用できる各ツールにアクセスします。
注意:
ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。
ドメインごとのノード・マネージャを起動するには、DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
UNIXの場合
出力ファイルとしてnohup
およびnm.out
を使用して、次のようにノード・マネージャを起動します。
nohup ./startNodeManager.sh > nm.out&
Windowsの場合
startNodeManager.cmd
注意:
Windowsオペレーティング・システムの場合は、ノード・マネージャを起動サービスとして実行するように構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。
詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。
ノード・マネージャの追加の構成オプションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』を参照してください。
管理サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
UNIXの場合
./startWebLogic.sh
Windowsの場合
startWebLogic.cmd
Oracle Fusion Middleware Infrastructureドメインを構成した際に入力した、管理ユーザーのログイン接続情報の入力を要求されます。構成ウィザードの「本番モード」オプションを使用して、ドメインが構成されている場合は、資格証明の入力が要求されます。
ヒント:
管理サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』で管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。
本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時に必要なユーザー名とパスワードの指定を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成に関する項を参照してください。
管理サーバーが稼働中で、Oracle Fusion Middleware Controlにアクセスすることによって動作していることを確認できます。タスク11「ドメイン・ホームと管理サーバーURLのメモ」の「構成に成功しました」画面に、URLが記載されています。
注意:
製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。
http://administration_server_host:administration_server_port/em
デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001
です。
管理コンソールの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用に関するスタート・ガイドに関する項を参照してください。
Oracle HTTP Serverインスタンスを起動するには、次の手順を行います。
Oracle Fusion Middleware Controlにログインします。
http://administration_server_host:administration_server_port/em
管理サーバーのホストおよびポート番号は、「構成に成功しました」画面のURLに表示されたものです。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001
です。
インストール中に、ログイン接続情報が「管理者アカウント」画面に表示されます。
ナビゲーション・パネルの左側にある「WebTier」をクリックします。
起動するOracle HTTP Serverインスタンス(ohs_1
など)を選択し、トップ・パネルから「起動」をクリックします。
ヒント:
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用したOracle Fusion Middlewareの管理の詳細は、『Fusion Middleware ControlによるOracle Fusion Middlewareの管理』を参照してください。
他のツールおよび手順については、OHSの管理のOracle HTTP Serverインスタンスの起動に関する項を参照してください。
WindowsプラットフォームでOracle HTTP Serverが機能するには、そのシステムにMicrosoft Visual C++ランタイム・ライブラリがインストールされている必要があります。インストールされていない場合、Oracle HTTP Serverは何も出力せずに、またはエラー・ダイアログ・ボックスを表示せずに(レジストリの設定に応じて)、終了することがあります。
WebLogic ServerドメインにおけるOracle HTTP Serverのインストールおよび構成が完了しました。次に実行する作業に関する手順は、「WebLogic ServerドメインにおけるOracle HTTP Serverについての次の手順」を参照してください。