この章では、Oracle Formsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避策について説明します。内容は次のとおりです。
変更された機能または非推奨となった機能については、Oracle Forms Oracle Forms 6iからOracle Forms 12cへのアップグレード・ガイドを参照してください。
Oracle Forms 10gまたはOracle Forms Services 11g (11.1.x)からのアップグレードについては、Oracle Fusion MiddlewareのアップグレードのプランニングおよびFormsおよびReportsのアップグレード・ガイドを参照してください。
この項では、Oracle FormsおよびMicrosoft Windowsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
Forms BuilderをJAWSと組み合せて使用すると、アイテムを作成するために[Ctrl]を押しながら[Insert]を押すショートカット・キーは、機能しません。
この問題を回避するには、メニューのニーモニック・キーを使用します。[Alt]を押しながら[E]を押すと、「編集」メニューが開き、次に[R]を押すと「作成」を選択してアイテムを作成できます。
JAWSとJava Access Bridgeは、Oracle Forms 12cにデフォルトではインストールされません。http://docs.oracle.com/javase/8/docs/technotes/guides/access/enable_and_test.html
およびhttp://www.oracle.com/technetwork/articles/javase/index-jsp-136191.html
のダウンロード手順を使用してJava Access Bridge 2.0.2をインストールできます。Oracle Forms Builder用のJAWSスクリプトは、ORACLE_HOME
\forms\ScreenReader\
にインストールされます。
Oracle WebLogic管理対象サーバーを再起動する前に、そのサーバーにより起動されたすべてのJVMコントローラ・プロセス(dejvm
)を停止する必要があります。そうしないと、停止後にWLS_FORMS
が再起動しません。
この項では、Oracle FormsおよびLinux/UNIXに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
JVMバージョン1.5以上でシグナル・チェーン機能が動作するには、default.env
にLD_PRELOAD
設定が必要です。他の環境ファイルを作成または使用する場合、その環境ファイルでのLD_LIBRARY_PATH
およびLD_PRELOAD
の設定は、default.env
での設定と同じである必要があります。
FormsセッションでReportsを実行しようとして、レポートを実行できないというFormsエラー(FRM-41214)が発生した場合、そのエラーの詳細はReportsエンジン・ログを確認してください。
この項では、構成に関する問題およびその回避策について説明します。内容は次のとおりです。
Internet Explorer以外のサポートされる任意のブラウザでOne-Button-Runを使用している際にFORBIDDENエラーが発生した場合、127.0.0.1 (localhost)がブラウザのプロキシ・設定に存在するかどうかを確認してください。127.0.0.1が例外リストに存在しない場合は、追加します。これにより、ブラウザはプロキシ・サーバーを迂回できます。
実行時にWebutilを使用して構成された場合、Oracle Forms 12cはクライアント側のOLE統合を実行するためにJACOBバージョン1.18-M2をサポートします。このバージョンのJACOBは、Oracle Formsの以前のリリースでサポートされたバージョンとは異なることに注意してください。
JACOBは、JavaからのCOMオートメーション・コンポーネントの呼出しを可能にするJAVA-COMブリッジです。これは、JNIを使用してCOMライブラリにネイティブ・コールを行います。JACOBは、32ビットおよび64ビットのJVMをサポートするx86およびx64環境で動作します。
この項では、既知の問題について説明します。内容は次のとおりです。
Form Builderオブジェクト・ナビゲータで新規レポート・オブジェクトを作成した場合、Report Builderを開こうとすると失敗し、「FRM-10400: Reports Builderを開けません。」というエラーが表示されます。回避策として、必要に応じてReport Builderを手動で開きます。
Form builderで「フォームの実行」ボタンを使用しようとすると、先にフォームがFORMS_PATHに含まれるディレクトリに保存されていない場合は失敗します。かわりに、作業ディレクトリをFORMS_PATHに追加します。これは通常MIDDLEWARE_HOME \binディレクトリです。これは意図的な動作上の変更で、ディレクトリ・パスがURLに追加されるのを防ぎます。推奨はされませんが、FORMS_MODULE_PATHエントリ全体をdefault.envから削除(コメント化)すると、以前のバージョンの動作に戻すことができます。
一部のインストールでは、環境変数FORMS_LOGON_HINT
およびFORMS_CHANGE_PASSWORD_HINT
の値は、英語で入力された場合にのみ正しく表示されます。
WLS_FORMSがプロキシ・サーバーの後ろにある場合、Web Startを使用してFormsアプリケーションを起動しようとすると失敗します。この問題を修正するには、formsweb.cfgのWEBSTART_CODEBASEを外部サーバーからの表示のようなCODEBASEの完全修飾パスに設定します。たとえば、http://OHShost:OHSport/forms/javaです。
Form Builder内からXMLコンバータを使用しようとすると失敗します。エラーFRM-18132が表示されます。回避策として、Builderの起動に使用されるシステム環境またはシェルでFORMS_INSTANCEを設定します。これはWindowsにのみ適用されます。
Forms BuilderをJAWSと組み合せて使用すると、アイテムを作成するために[Ctrl]を押しながら[Insert]を押すショートカット・キーは、機能しません。この問題を回避するには、メニューのニーモニック・キーを使用します。[Alt]を押しながら[E]を押すと、「編集」メニューが開き、次に[R]を押すと「作成」を選択してアイテムを作成できます。
WebUtil client_image.write_image_fileプロシージャは機能しません。回避策として、またクリティカルな場合にのみ11.1.2.2 frmwebutil.jarを一時的なソリューションとして使用します。これは、この問題がアプリケーションに影響を及ぼす場合にのみ行います。アプリケーションで明示的にwrite_image_file
プロシージャを使用していない場合、この回避策は使用しません。パッチが提供されたらすぐに適用することを強くお薦めします。詳細はサポートにお問い合せください。Oracle Bug#21887529を参照してください。
Oracle Forms組込みRUN_REPORT_OBJECTを使用してOracle Reportsと統合されるアプリケーションでは、新規環境変数をForms環境構成(default.env)に追加する必要があります。新規変数名はCOMPONENT_CONFIG_PATH
で、値はReports Toolsコンポーネントへの完全修飾パスです。例: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_component_name>
Windowsでenable_ssoオプションを指定してfrmconfighelper.cmdを使用し、OHSパートナ・アプリケーションを登録した場合、Webgateアーティファクトを%RREG_HOME%\output<policy name>_OAM
からOHSインスタンス下のWebgate構成ディレクトリに手動でコピーする必要があります。次に例を示します。
copy
%RREG_HOME%\output\<policy_name>_OAM\*.*
%DOMAIN_HOME%\config\fmwconfig\components\OHS\<ohs_instance_name>\webgate\config
この変更後、AdminServer、NodeManagerおよびOHSインスタンスを再起動します。Oracle Bug#21882193を参照してください。
アップグレード・アシスタントを使用して古いバージョンからアップグレードすると、Forms DEJVM設定がアップグレードされます。それらの設定のいずれかにlogging=onが含まれていた場合、エラーPDE-JM001が発生します。これは、"on"オプション/値がサポートされなくなったためです。管理者は、これを次のいずれかの新しい値に手動で変更する必要があります。
off
info
crit
error
warn
debug
Fusion Middleware ControlのOracle Formsホームページにあるリンクの一部が機能しません。同様の情報の代替ソースとしてOracle Formsデプロイメント・ガイドを使用します。
新規アプレット・パラメータcenterOnStartup
およびalwaysOnTop
は、Java Web Startを使用する場合サポートされません。Formsスタンドアロン・ランチャ(FSAL)およびseparateFrame=trueをサポートする構成でのみ機能します。
関連付けられているトリガーを削除しようとしたときにPL/SQLエディタが開いていると、LinuxでForms Builderがクラッシュすることがあります。回避策として、オブジェクト・ナビゲータからトリガーまたはプロシージャを削除しようとする前にPL/SQLエディタが閉じていることを確認します。Oracle Bug#20892959を参照してください。
Form BuilderがLinux OEL7またはRedHat7で起動しません。次のエラーが表示されます。
共有ライブラリlibXm.so.3をロードしようとしてエラーが発生しました。共有オブジェクト・ファイルを開けません。ファイルまたはディレクトリがありません。
これは、Form BuilderがlibXm.so.3を見つけようとしているためです。このバージョンは、新しいLinuxのバージョンには存在しません。問題を回避するには、ソフト・リンクを作成します。Oracle Bug#20583319を参照してください。
libXm.so.3という名前の/usr/lib64/下のlibXm.so.4へのソフト・リンクを作成します
ln -s /usr/lib64/libXm.so.4.0.4 libXm.so.3
これをLD_LIBRARY_PATHに追加します
export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/lib64
ソリューション: 次のパッチをForms中間層に適用します - Windowsの場合: 21892409 / UNIXの場合: 21534616
この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。
Oracle Forms Builderオンライン・ヘルプに、次の情報を追加する必要があります。
Form Builder (frmbld)を使用してフォームが作成されると、項目のプロパティ「問合せ長」のデフォルト値は0になります。その後フォームが11g以前のリリースでコンパイルされると、この値(0)によって、「問合せ長」のデフォルト値が「最大長」プロパティの値になります。Oracle Forms 11gでは、「問合せ長」のデフォルト値が、「最大長」プロパティの値に2を加算した値になります。以前のリリースの動作に戻す場合は、フォームのコンパイル時に環境変数FORMS_QUERY_LENGTH_DELTA
を'0'に設定する必要があります。
DATE書式マスクによって、テキスト項目またはコンボ・ボックスに入力できる文字数が決まります。通常、この数は出力書式マスクおよび許容されるすべての入力書式マスクに必要な最大文字数になります。コンボ・ボックスまたは書式マスクが設定されていないテキスト項目に対して、入力書式マスクと出力書式マスクがどのように選択されるかについては、日付用の書式要素に関する項を参照してください。FORMS_USER_DATE_FORMAT
またはFORMS_USER_DATETIME_FORMAT
環境変数では、複数の入力書式マスクが指定される場合があります。また、Oracle Forms Builderオンライン・ヘルプに含まれるSQLリファレンスの書式モデルに関する項で、文字列から日付への変換規則の説明に記載されているとおり、FX
を含まないどの入力書式マスクに対しても、代替書式マスクを使用できます。
前述の説明に含まれる規則には、例外が1つあります。文字列から日付への変換規則の説明に記載されている動作では、数字の月(MM形式のマスク要素)または省略形の月(MON形式のマスク要素)のかわりに、月のスペル全体を入力することも許可されます。ただしこの場合、テキスト項目またはコンボ・ボックスに入力できる文字数は、省略形の月のみを入力できる長さになります。
11gR1以前のリリースでは、入力DATE書式マスクは考慮されません。10gR2 (10.1.2)では、エンド・ユーザーがDATE項目に入力できる文字数は、出力書式マスクによってのみ決まります。Forms 6i (6.0.8)では、DATE項目の「最大長」プロパティも考慮されます。
回避策
前述の説明に含まれる動作の変更は、DATE項目のAuto-Skipプロパティを設定したユーザーに影響を与える場合があります。このリリースでは、エンド・ユーザーがより多くの文字を特定のDATE項目に入力できる場合があります。この場合、自動スキップは11gR1以前とは異なり発生しません。自動スキップを確実に発生させるには、項目に使用する書式マスクに、FX
修飾子をFXYYYY/MM/DDのように追加します。項目固有の書式マスクがない場合(つまり、項目のプロパティ・パレットまたはプログラムに書式マスクが設定されていない場合)、項目の書式マスクは環境変数から取得されます。FORMS_USER_DATE_FORMAT
およびFORMS_USER_DATETIME_FORMAT
環境変数は、DATE書式マスクに影響を与える可能性があるどのNLS環境変数よりも優先されるため、これらの変数を使用することをお薦めします。
FX
修飾子を指定すると、SQLリファレンスの書式モデルに関する項で、文字列から日付への変換規則の説明に記載されている、代替書式マスクが許可されなくなります。また、FORMS_USER_DATE_FORMAT
およびFORMS_USER_DATETIME_FORMAT
環境変数では、代替書式マスクを縦線で区切って明示的に指定できます。たとえば、FXDD-MON-YYYY|FXMON-DD-YYYYのように指定します。FORMS_OUTPUT_DATE_FORMAT
およびFORMS_OUTPUT_DATETIME_FORMAT
環境変数が設定されていない場合、出力書式マスクは、FORMS_USER_DATE_FORMAT
およびFORMS_USER_DATETIME_FORMAT
環境変数のそれぞれに指定された最初の書式マスクから取得されます。