プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsのインストール
12c (12.2.1)
E70061-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

5 Oracle FormsまたはReports 11gからのアップグレード

この章では、Oracle FormsまたはReports 11gからOracle FormsまたはReports 12c (12.2.1)へのアップグレード方法について説明します。

内容は次のとおりです。

5.1 Oracle Forms 12c (12.2.1)へのアップグレードの計画

次のいずれかのソフトウェア・バージョンを実行している場合は、このマニュアルの手順を使用して、Oracle Forms 12c (12.2.1)にアップグレードできます。

  • Oracle Forms 12c (12.2.1)に対するOracle FMW 11g (リリース1) Forms。

  • Oracle Forms 12c (12.2.1)に対するOracle FMW 11g (リリース2) Forms。

5.2 Oracle Forms 12c (12.2.1)へのアップグレードの準備

Oracle Forms 12c (12.2.1)へのアップグレードを開始する前に、Formsアップグレード拡張をリモートFormsノードで実行し、リモート・ノードにあるForms構成を抽出する必要があります。

注意: いずれかのリモートFormsノードがあり、そこに拡張ドメインを追加した、またはクラスタ・シナリオを拡張した場合のみ、この手順を実行する必要があります。

次の手順に従い、Formsアップグレード拡張を、リモートFormsノードで実行します。

  1. forms-upgrade-ext.sh (forms-upgrade-ext.bat)スクリプトを各リモート・ノードで実行し、それをcollectオプションに渡します。これにより、そのリモート・ノード上のForms構成ファイルが抽出され、パッケージ化されます。

    forms-upgrade-ext.shは次のディレクトリにインストールされます。

    $FORACLE_HOME/forms/plugins/upgrade

  2. すべてのリモート・ノードのアーティファクトを、管理サーバー・ノードにコピーします。

  3. forms-upgrade-ext.sh (forms-upgrade-ext.bat)スクリプトを管理サーバー・ノードで実行し、それをapplyオプションに渡します。これにより、Forms構成がリモート・ノートのアーティファクトから抽出され、ドメインに適用されます。

5.3 Oracle Forms 12c (12.2.1)へのアップグレード

Oracle Forms 12c (12.2.1)へのアップグレードの手順には、次の2つのステップが含まれます。

5.3.1 WLS再構成ウィザードを使用した11gドメインの再構成


注意:

11gでは、FormsはRCUスキーマを必要としませんでしが、12c以降では、すべてのWLSドメインはRCUスキーマを設定する必要があります。従って、これらの手順を実行する前に、スキーマ(12cコンポーネントの標準スキーマ)をRCUに作成してからWLS再構成ウィザードを実行してください。

次の手順に従って、WLS再構成ウィザードを使用して11gドメインを再構成します。

  1. 次の場所から再構成ウィザードを実行します。

    $FORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/reconfig.sh

  2. アップグレードする11g FMWドメインを指定します。

  3. RCUのスキーマ情報を入力します。

  4. ウィザード内の管理対象サーバーのみを選択します。

    システム・コンポーネント・オプションは選択しません。これらは、自動的にアップグレード・アシスタントにより構成/アップグレードされます。

  5. 「ノード・マネージャ」画面のデフォルトの選択のままにします。必要に応じ、ユーザー名およびパスワードを入力します。

  6. JRF-MAN-SVRおよびFORMS-MAN-SVRサーバー・グループを、11gのインストールの後に追加されたWLS_FORMS、WLS_FORMS1など、およびその他のFormsで管理されたサーバーのユーザーを含むすべてのFormsで管理されたサーバーに選択します。

  7. 再構成ウィザードの最後の画面が表示されるまで、「次」をクリックします。

5.3.2 12cアップグレード・アシスタントの実行

12cアップグレード・アシスタントを実行し、アップグレードを完了します。

アップグレード・アシスタントを実行するには、次の手順に従います。

  1. 次の場所から12cアップグレード・アシスタントを実行します。

    $FORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin/ua

  2. 再構成した12cドメインの場所を指定します。

  3. 前提条件チェック・ボックスを選択し、「アップグレード」をクリックします。

5.4 Oracle Forms 12c (12.2.1)へアップグレードした後のアップグレード後の手順

アップグレード・アシスタントを使用してOracle Forms 12c (12.2.1)にアップグレードした後に、実行する必要があるアップグレード後のタスクのリストを次に示します。

  • Oracle Forms Services 12c (12.2.1)で実行するFormsのアプリケーション・ファイル(fmx、mmxおよびplx)を再生成します。

  • コンテキスト・ルートまたはFormsのサーブレットの別名をオーバーライドするためにOracle Forms Services J2EEカスタム・アプリケーションのEARファイル(formsapp.ear)をデプロイする場合は、12c (12.2.1) Oracle WebLogic Serverドメインで同様の手順を実行する必要があります。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』のForms Java EEアプリケーションのカスタム・デプロイメントに関する項を参照してください。

  • ソースOracleホームのシェル・スクリプトのカスタマイズした内容を、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1) Oracleインスタンス・ディレクトリに格納されている同等のシェル・スクリプトに手動でコピーします。

  • Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)は、Java Runtime Environment (JRE) 1.6以降をサポートしていません。必要な場合、クライアントJREを1.7または1.8にアップグレードし、Oracle Forms 12c (12.2.1)を実行します。

5.5 Oracle Reports 12c (12.2.1)へのアップグレードの計画

次のいずれかのソフトウェア・バージョンを実行している場合は、このマニュアルの手順を使用して、Oracle Reports 12c (12.2.1)にアップグレードできます。

  • Oracle Reports 12c (12.2.1)に対するOracle FMW 11g (リリース1) Reports。

  • Oracle Reports 12c (12.2.1)に対するOracle FMW 11g (リリース2) Reports。

5.6 Oracle Reports 12c (12.2.1)へのアップグレードの準備

Oracle Reports 12c (12.2.1)へのアップグレードを開始する前に、Reportsアップグレード拡張をリモートReportsノードで実行し、リモート・ノードにあるReports構成を抽出する必要があります。

注意: いずれかのリモートReportsノードがあり、そこに拡張ドメインを追加した、またはクラスタ・シナリオを拡張した場合のみ、この手順を実行する必要があります。

次の手順に従い、Reportsアップグレード拡張を、リモートReportsノードで実行します。

  1. reports-upgrade-ext.sh (reports-upgrade-ext.bat)スクリプトを、各リモート・ノード上でextractモードで実行します。これにより、そのリモート・ノード上のReports構成ファイルが抽出され、パッケージ化されます。

    forms-upgrade-ext.shは次のディレクトリにインストールされます。

    $FORACLE_HOME/reports/plugins/upgrade

  2. すべてのリモート・ノードのアーティファクトを、管理サーバー・ノードにコピーします。

  3. reports-upgrade-ext.sh (reports-upgrade-ext.bat)スクリプトを、管理サーバー・ノード上でapplyモードで実行します。これにより、Reports構成がリモート・ノートのアーティファクトから抽出され、ドメインに適用されます。

  4. アップグレード・アシスタントを準備状況モードで実行し、正常に動作していることを確認します。

    $ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin/ua -readiness

5.7 Oracle Reports 12c (12.2.1)へのアップグレード

Oracle Reports 12c (12.2.1)へのアップグレードの手順には、次の2つのステップが含まれます。

5.7.1 WLS再構成ウィザードを使用した11gドメインの再構成


注意:

11gでは、ReportsはRCUスキーマを必要としませんでしが、12c以降では、すべてのWLSドメインはRCUスキーマを設定する必要があります。従って、これらの手順を実行する前に、スキーマ(12cコンポーネントの標準スキーマ)をRCUに作成してからWLS再構成ウィザードを実行してください。

次の手順に従って、WLS再構成ウィザードを使用して11gドメインを再構成します。

  1. 次の場所から再構成ウィザードを実行します。

    $FORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/reconfig.sh

  2. アップグレードする11g FMWドメインを指定します。

  3. RCUのスキーマ情報を入力します。

  4. ウィザード内の管理対象サーバーのみを選択します。

    システム・コンポーネント・オプションは選択しません。これらは、自動的にアップグレード・アシスタントにより構成/アップグレードされます。

  5. 「ノード・マネージャ」画面のデフォルトの選択のままにします。必要に応じ、ユーザー名およびパスワードを入力します。

  6. JRF-MAN-SVRおよびREPORTS-MAN-SVRサーバー・グループを、11gのインストールの後に追加されたWLS_REPORTS、WLS_REPORTS1など、およびその他のReports管理対象サーバーのユーザーを含むすべてのReports管理対象サーバーに選択します。

  7. 再構成ウィザードの最後の画面が表示されるまで、「次」をクリックします。

5.7.2 調査フェーズ

次の手順を手動で実行し、調査フェーズを完了します。

  1. レポートの「調査」画面には、11gのコンポーネントの情報が表示されますが、12cまたはデプロイされていないレポートの情報は表示されません。コンポーネントの名前およびタイプを書き留めておきます。

  2. この時点では、アップグレードをキャンセルし、コンポーネント/デプロイ・レポート12cアプリケーションを作成します。

  3. WLSコマンドを使用し、ノード・マネージャ、AdminServerを開始して、11gのレポート・コンポーネントを12cに作成します。

  4. WLSTコマンドを使用して、レポート・ツール、レポート・サーバー、レポート・ブリッジを作成します。前の手順で使用した同一の名前を使用します。プロビジョニングの詳細は、第2.4.8.1項「マシンのプロビジョニング」を参照してください。

  5. Reports管理対象サーバーを起動します。これにより、レポートの12cアプリケーションが自動的にデプロイされます。

  6. Nodemanager/Adminserver/Reports管理対象サーバーを停止します。

5.7.3 12cアップグレード・アシスタントの実行

12cアップグレード・アシスタントを実行し、アップグレードを完了します。

アップグレード・アシスタントを実行するには、次の手順に従います。

  1. 次の場所から12cアップグレード・アシスタントを実行します。

    $FORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin/ua

  2. 再構成した12cドメインの場所を指定します。

  3. 前提条件チェック・ボックスを選択し、「アップグレード」をクリックします。

5.8 Oracle Reports 12c (12.2.1)へアップグレードした後のアップグレード後の手順

これらの手順は、11gドメインが複数のマシンに渡る場合に、Oracle Reportsで必要です。

アップグレード・アシスタントを使用してOracle Reports 12c (12.2.1)にアップグレードした後に、実行する必要があるアップグレード後のタスクのリストを次に示します。

  • WLSの場合:

    • リモート・マシンのドメインを圧縮/解凍します。

    • リモート管理対象サーバーを起動し、レポートの12cアプリケーションをデプロイします。

    • リモート管理対象サーバーを停止します。

  • Reportsの場合:

    • AdminServerマシン -- レポートのアップグレード済ファイルをリモート・マシンに抽出します。

      $ORACLE_HOME/reports/plugins/upgrade/reports-upgrade-ext.sh extractRemote <domainHome> <wlsName> <jarFileName>

    • リモート・マシンのターゲットに設定されているレポート管理対象サーバーごとに繰り返します。

    • 対応するjarファイルを、管理対象サーバーがターゲットに設定されているリモート・マシンにコピーします。

      $ORACLE_HOME/reports/plugins/upgrade/reports-upgrade-ext.sh applyRemote <domainHome> <instanceHome> <wlsName> <jarFileName>

  • Oracle Reports Server 12c (12.2.1)で実行するReportsのアプリケーション・ファイル(fmx、mmxおよびplx)を再生成します。

  • コンテキスト・ルートまたはReportsのサーブレットの別名をオーバーライドするためにOracle Forms Services J2EEカスタム・アプリケーションのEARファイル(formsapp.ear)をデプロイする場合は、12c (12.2.1) Oracle WebLogic Serverドメインで同様の手順を実行する必要があります。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』のReports Java EEアプリケーションのカスタム・デプロイメントに関する項を参照してください。

  • ソースOracleホームのシェル・スクリプトのカスタマイズした内容を、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1) Oracleインスタンス・ディレクトリに格納されている同等のシェル・スクリプトに手動でコピーします。

  • Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1)は、Java Runtime Environment (JRE) 1.6以降をサポートしていません。必要な場合、クライアントJREを1.7または1.8にアップグレードし、Oracle Reports 12c (12.2.1)を実行します。