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Oracle® Fusion Middleware Oracle Managed File Transferの使用
12c (12.2.1)
E69950-02
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2 アーティファクト(転送、ソースおよびターゲット)の設計

この章では、Oracle Managed File Transferを使用して、ソース、ターゲットおよび転送で構成されるファイル配信構造を設計する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 転送の設計について

Oracle Managed File Transferコンソールで「設計」ページを使用してファイル転送を設計する前に、紙またはホワイトボードの上で転送を設計する必要があります。

2.1.1 転送を作成するための準備

転送は、1つのソースを1つ以上のターゲットとリンクするアーティファクトです。転送には、転送に影響を与えるコンテンツ・フィルタや他のアクションを追加できます。転送を作成する前に、転送で実行する必要がある内容の詳細を決定する必要があります。次の仕様について検討します。

  • 送信元。ここからファイルを転送します。ソースと呼ばれます。

  • 宛先。ここにファイルを転送します。ターゲットと呼ばれます。

  • 送信元と宛先が、ファイル・システム・ディレクトリとWebサービス・エンドポイントURLのどちらであるか。送信元と宛先は、B2BやHealthcareなどの他のアプリケーションに存在することも可能です。

  • ファイルのサイズが大きい場合、ファイルではなく、参照をWebサービス宛先に渡すことができます。

  • 送信元と宛先のアクセス・パラメータ: ユーザー名、パスワード、セキュリティ証明書およびファイル・システム権限

  • ファイル形式: バイナリ、XMLまたはテキスト

  • 形式または名前に基づいて一部のファイルを追加または除外する必要があるかどうか。

  • ファイルを圧縮または圧縮解除する必要があるかどうか。

  • ファイルを暗号化または復号化する必要があるかどうか。

  • ファイルを名前変更、移動、アーカイブまたは削除する必要があるかどうか。

  • ファイル配信を特定の時刻または時間範囲にスケジュールする必要があるかどうか。

注意:

「アーティファクト検索」タブを使用して、変更を加えて再使用または再作成できるソース、ターゲットまたは転送が存在するかどうかを確認できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTオンライン・ヘルプのアーティファクト検索に関する項を参照してください。

2.1.2 エンドツーエンド・フローの設計

ソースとターゲットは、複数の転送で再使用できます。複数の転送で1つのソースを使用することは、転送ファンアウトと呼びます。1つの転送で複数のターゲットを使用することは、ターゲット・ファンアウトと呼びます。1つのソースとそれに関連付けられているすべての転送とターゲットをまとめてフローと呼びます。

ソースをターゲットとして使用することおよびターゲットをソースとして使用することはできません。ただし、ターゲットとソースが同じ場所を参照することはできます。したがって、ある転送のターゲットを別の転送のソースにすることで、転送チェーンを作成できます。

各転送の仕様を決定することに加えて、全体的なファイル配信構造の中で必要なファンアウトとチェーンを綿密に計画する必要があります。「Oracle Managed File Transferの機能的なユース・ケース・パターン」の例を参照してください。

2.2 転送の構成

ターゲットの作成およびソースとターゲットの作成は、どちらが先でもかまいません。ただし、転送をデプロイするには、1つのソースと少なくとも1つのターゲットが必要です。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 次のいずれかの方法で転送を作成します。
    • 左側のペインのナビゲータで「転送」をクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「転送」を選択し、「作成」アイコンをクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「転送」を右クリックし、「作成」コマンドを選択します。

    「転送」ダイアログが開きます。

  2. 転送の名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 転送の説明を入力します。

    説明はオプションです。

  4. OK」ボタンをクリックします。

    転送のタブが開きます。

    転送の作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  5. ソースを1つとターゲットを1つ以上追加します。

    「ソースとターゲットの追加」を参照してください。

  6. コンテンツ・フィルタを追加します。

    これはオプションです。「コンテンツ・フィルタの設定」を参照してください。

  7. 転送ペイロードにアクセスできるユーザー、グループおよび役割を追加します。

    これはオプションであり、Webサービスへの参照渡しによる転送にのみ適用されます。「ペイロード・アクセスの許可」を参照してください。

  8. ターゲット固有の転送設定を構成します。

    これはオプションです。「ターゲット固有の転送設定の構成」を参照してください。

  9. スケジュールを追加します。

    これはオプションです。「スケジュールの設定」を参照してください。

  10. 圧縮や暗号化などの前処理と後処理のアクションを追加します。

    これはオプションであり、ターゲットにのみ適用されます。ソース・アクションは、ソース・アーティファクトで直接追加します。「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。

  11. 保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  12. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    オプションのコメントを追加できます。

    転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットがまだデプロイされていない場合は、それらが自動的にデプロイされます。

必要なプロパティのほとんどが設定されている転送が既存の場合は、それを複製して使用できます。「既存の転送の複製」を参照してください。

2.2.1 ソースとターゲットの追加

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。このステップは、前のステップで転送を作成したときに完了している可能性があることに注意してください。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. 次のいずれかの方法でソースを追加します。
  4. 次のいずれかの方法でターゲットを追加します。
    • 作成済のターゲットが存在する場合は「ターゲットの追加」をクリックします。

      左側の列で追加するターゲットを選択して一重矢印アイコンをクリックし、右側の列に移動します。複数のターゲットを追加できます。すべてのターゲットを選択するには、二重矢印アイコンをクリックします。「OK」をクリックします。

    • 「ターゲットの作成」をクリックして、新しいターゲットを作成します。「ターゲットの作成」のステップ2から開始します。

    • ナビゲーション・ペインからターゲットをドラッグ・アンド・ドロップします。

      詳細は、「ソースとターゲットの転送へのドラッグ・アンド・ドロップ」を参照してください。

  5. 転送を保存してデプロイします。

2.2.2 コンテンツ・フィルタの設定

コンテンツ・フィルタは、転送に適用するファイル名と拡張子のパターン条件を指定します。コンテンツ・フィルタが定義されていない場合、ソース・エンドポイントのすべてのファイルが転送されます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」アイコンをクリックします。

    その転送のタブが開きます。

  3. コンテンツ・フィルタの左にある矢印をクリックします。

    コンテンツ・フィルタ設定が表示されます。

  4. 「ワイルドカード」または「正規表現」を選択し、フィルタ文字列の解釈方法を指定します。
  5. フィルタのテキスト・フィールドにパターンを入力します。

    「ワイルドカード」を選択した場合は、*をワイルドカードとして使用します。たとえば、*.xmlと指定するとXMLファイルが転送されます。テキストまたはXMLファイルを指定するには、*.(xml|XML|txt|TXT)を使用できます。たとえば「File = "TXT-20100505-XXXX.txt"」。ここで、XXXXは任意の4つの連続する数字です。Regexp Filter expression ="XT-20100505-\\d{4}\\.txt"。

    正規表現の詳細は、Javaチュートリアル: 正規表現を参照してください。

    パターンは、ファイル名のみに適用されます。ディレクトリ名でのフィルタ処理はサポートされていません。

  6. 「フィルタの追加」をクリックして、フィルタをもう1つ追加します。

    テキスト・フィールドが作成され、新しい番号が付きます。

  7. 追加するフィルタごとに、ステップ56を繰り返します。

    フィルタを削除するには、フィルタの右側の赤いXをクリックします。

  8. 各フィルタの右側にある上矢印および下矢印を使用して、フィルタ順序を変更します。

    番号の小さなフィルタが先に実行されます。

  9. 転送を保存してデプロイします。

2.2.3 ターゲット固有の転送設定の構成

転送タブを開いてターゲットの左側にある矢印をクリックすると、ターゲット・タイプに応じて異なるターゲット固有のオプションの転送設定が表示されます。

ターゲット・タイプが「ファイル」、「FTPリモート」または「sFTPリモート」である場合、サブフォルダ設定が表示されます。これにより、転送固有のサブフォルダがターゲットの場所に追加されます。

ターゲット・タイプがHTTP SOAベースのWebサービス・タイプ(「B2B」、「Healthcare」、「SOAP」、「SOA」、「Service Bus」または「ODI」)である場合、次の「配信プリファレンス」が表示されます。

  • 配信方法: 配信方法として、「インライン」または「参照」(デフォルト)を指定します。「インライン」の場合、実際のファイルはSOAメッセージ・ペイロードで送信されます。「参照」の場合は、ファイルへのリンクが送信されます。

  • 参照タイプ: 参照タイプとして、「FTP」(デフォルト)、「ファイル」または「sFTP」を指定します。内部ポート番号と外部ポート番号を、「管理サーバーのプロパティ」ページの「拡張配信プロパティ」領域で設定できます。

  • 最大インライン・サイズ(バイト): インライン配信の最大サイズをバイト単位で指定します。

2.2.4 転送の前処理と後処理のアクションの設定

転送にターゲットを追加した後、その転送を編集して、圧縮、圧縮解除(ファイル・タイプのみ)、暗号化または復号化を前処理アクションとして追加できます。圧縮解除は、ファイル・タイプのターゲットの後処理アクションとしても追加できます。

ソースの前処理を構成できます。「ソース処理アクションの設定」を参照してください。

前処理と後処理のカスタム・アクションも作成できます。「カスタム・コールアウトによる転送の処理」を参照してください。

注意:

後処理は、ファイル配信の後に実行されます。したがって、配信が成功して後処理が失敗した場合、「監視」ページの「ダッシュボード」タブの「アクティブな配信」ビューと「ファイル・ファインダ」ビューに表示されるステータスは異なります。具体的には、「アクティブな配信」ビューでは「完了」ステータスが表示されますが、「ファイル・ファインダ」ビューでは「失敗」ステータスが表示されます。

注意:

ソースとそのソースを使用するターゲットに同じ処理アクションを追加すると、そのアクションが2回実行されます。たとえば、ソースとターゲットに圧縮を追加すると、転送するファイルが2回圧縮されます。

複数ファイルの前処理の圧縮解除は、ターゲット・タイプがSOAP、SOA、Service BusおよびODIの場合にのみサポートされます。その他のターゲット・タイプでは、圧縮ファイルに複数のエントリがある場合には、前処理の圧縮解除エラーが発生します。

注意:

Oracle Managed File Transferの外部でFTPクライアントを使用してバイナリ・ファイルをソースの場所にコピーする際は、バイナリ転送として構成する必要があります。そうしないと、ファイルが破損する可能性があります。圧縮や暗号化などの処理アクションは正常に動作しない可能性があります。

2.2.4.1 前処理での圧縮および圧縮解除アクション

転送でファイルをターゲットに配信する前に、ファイルを圧縮または圧縮解除できます。どちらのアクションも、転送構成で指定できます。

前処理での複数ファイルの圧縮解除は、「配信方法」が「参照」に設定されている、SOAP、SOA、Service BusおよびODIの各タイプのターゲットでのみサポートされます。この場合、ZIPファイル内のファイルは一意のランダムなディレクトリに抽出され、このディレクトリへの参照のみがターゲットに送信されます。このディレクトリは、ターゲット・レポートの「ターゲット前処理」セクションにリストされます。詳細は、「ターゲット・レポート」を参照してください。

注意:

複数ファイルの圧縮解除の後に追加されている処理関数は無視されます。他のタイプのターゲットを前処理で圧縮解除して複数ファイルが生成される場合、圧縮解除アクションでエラーが発生します。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. ターゲットの左にある矢印をクリックします。

    ターゲット設定が表示されます。

  4. 「前処理アクションの追加」をクリックします。

    「前処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「圧縮」または「圧縮解除」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「圧縮」を選択している場合、「レベル」ドロップダウン・リストの「ベスト圧縮」、「デフォルト圧縮」または「ベスト・スピード」から圧縮レベルを選択します。詳細は、java.util.zipパッケージ、特にDeflaterクラスおよび参照仕様を参照してください。
  8. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  9. 転送を保存してデプロイします。

2.2.4.2 前処理での暗号化および復号化アクション

転送する前に、ファイルを暗号化または復号化できます。どちらのアクションも、転送構成で指定できます。

注意:

暗号化アクションまたは復号化アクションを追加する前に、PGPキーストアを構成し、証明書をインポートする必要があります。

制限されている鍵の長さまたはアルゴリズムを使用してMFTの外部でPGPツールによってペイロードが暗号化されている場合、MFTでの復号化は失敗します。このような制限のほとんどは、JAVA_HOME\jre7\lib\securityディレクトリでJREレベルで指定されています。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. ターゲットの左にある矢印をクリックします。

    ターゲット設定が表示されます。

  4. 「前処理アクションの追加」をクリックします。

    「前処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「PGP暗号化」または「PGP復号化」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「PGP暗号化」を選択している場合、「暗号化の別名」と「防御済」の各ドロップダウン・リストから値を選択します。
    • 暗号化の別名: 暗号化の公開鍵の別名。鍵の別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください。

    • 防御済: 「バイナリ」または「ASCII」。印刷できない文字が転送中に削除される可能性がある場合は、ASCIIを使用します。

  8. 「PGP復号化」を選択している場合、「復号化別名」ドロップダウン・リストから復号化別名を選択します。これは、復号化に使用する秘密鍵の別名です。鍵の別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください。
  9. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  10. 転送を保存してデプロイします。

2.2.4.3 ODIInvoke後処理アクション

この後処理関数は、ODIInvoke Webサービスを構成するために使用され、ODIターゲットで構成されたJCAバインディングにペイロードを配信した後で呼び出されます。ODIInvokeサービスは、ODIフローをトリガーし、ODIターゲットで構成されたJCAバインディング・ターゲット・タイプからペイロードを取得します。ペイロードの配信が完了してodiInvokeサービスが呼び出されるとすると、MFTメッセージは完了としてマークされます。

MFT ODIターゲットは、メッセージ配信の既存のSOAPメソッドとともに、JCAバインディングを構成します。ODIターゲットでは、次のバインディング・タイプを構成できます。

  • ファイル - ファイル経由で転送

  • FTPリモート - FTP経由で転送

  • sFTPリモート - sFTP経由で転送

  • SOAP - ODI SOAPデータサービス経由で転送

いずれかのJCAバインディング・タイプを選択したら、JCAターゲットに必要なパラメータを構成する必要があります。ODIターゲットにいったん選択したバインディング・タイプは変更できませんが、現在のJCAターゲット・バインディングのパラメータは引き続き変更が可能です。

JCAバインディングを含むODIターゲットを転送に追加する場合、後処理関数"OdiInvokeWebService"をターゲットで構成する必要があります。OdiInvokeサービスURL、アクション、およびこの後処理関数のその他の必要なパラメータを構成する必要があります。

OdiInvoke後処理関数では、フィールドを公開してodiInvokeサービスURL、ポート、操作など、次に公開したパラメータを構成します。

  • リクエストScenarioRequestType

  • ScenarioName文字列

  • ScenarioVersion文字列

  • Context文字列

  • 同期ブール値

  • SessionName文字列

  • Keywords文字列

  • 変数VariableTypeArrayサイズ

  • Variables VariableType

    Name文字列

    Value文字列

  • デバッグDebugType

バインディング・タイプJCAのODIターゲットに対してMFTメッセージを処理中に、ペイロードはターゲットで構成されたJCAの場所に移動されます。メッセージは、構成パラメータをすべて読み取ることによってodiInvokeサービスによって予測されるフォーマットで作成されます。次に、ODIターゲットで構成されたURLが呼び出され、リクエスト・メッセージが作成されます。MFTがODIターゲットの呼出しに成功すると、MFTのメッセージはCOMPLETEDとしてマークされます。

2.2.4.4 後処理での圧縮解除

ターゲット・タイプがファイルの場合のみ、転送の後に、ファイルを圧縮解除できます。このアクションは、転送構成で指定できます。

後処理での複数ファイルの圧縮解除はサポートされています。この場合、圧縮解除されたファイルは、ターゲットの場所の下のZIPファイルと同じ名前(拡張子なし)のディレクトリに抽出されます。たとえば、ターゲットの場所が/tmp/mft、複数エントリを持つ転送されたファイルの名前がorder.zipである場合、圧縮解除されたファイルは/tmp/mft/orderに抽出されます。

注意:

複数ファイルの圧縮解除の後に追加されている処理関数は無視されます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「転送」の左にある矢印をクリックします。

    転送がリストされます。

  2. 転送名をクリックするか、転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    その転送のタブが開きます。

  3. ターゲットの左にある矢印をクリックします。

    ターゲット設定が表示されます。

  4. 「後処理アクションの追加」をクリックします。

    「後処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「圧縮解除」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  8. 転送を保存してデプロイします。

2.2.5 既存の転送の複製

既存のファイル転送をコピーして、新しいファイル転送を作成できます。新しい転送は、コピー元の転送と同じソースおよびターゲットを参照します。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 次のどちらかの方法で転送を複製します。
    • コピーする転送を選択し、左側のペインのナビゲータで「複製」アイコンを選択します。

    • 左側のペインのナビゲータでコピーする転送を右クリックし、ポップアップ・メニューから「複製」コマンドを選択します。

    「転送の複製」ダイアログが表示されます。

  2. 転送の名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 作成」ボタンをクリックします。

    転送のタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、次の項を参照してください。

    転送の作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  4. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  5. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

2.3 ソースの作成

最小限の設定でソースを作成できます。作成した後は、編集してさらに設定を追加できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 次のいずれかの方法でソースを作成します。
    • 転送タブで「ソースの作成」をクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「ソース」をダブルクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「ソース」を選択し、「作成」アイコンをクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「ソース」を右クリックし、「作成」コマンドを選択します。

    • 既存のソースを複製します。

    「ソース」ダイアログが開きます。

  2. ソースの名前を入力します。
    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

    注意:

    SOA/SOAPソースの場合、ファイル名にスペースを含めることはできません。
  3. ソースの摘要を入力します。

    説明はオプションです。

  4. ソースのタイプを選択します。

    この設定により、表示される他の設定が決まります。ソース・タイプとその設定の詳細は、「ソース・タイプ」を参照してください。

  5. ソースの場所の値を入力します。ほとんどのソース・タイプでは、次のどちらかになります。
    • 「フォルダ」設定。ファイル・システム・ディレクトリを指定します。フォルダ名が60文字を超えていないことを確認します。

    • 「URL」設定。Webサービス・エンドポイントを指定します。

    ソース・タイプが「B2B」と「Healthcare」である場合、「ソース」ダイアログにソースの場所の設定はありません。ソースの場所は、ソースを作成した後に設定する必要があります。

  6. 必須設定の値を入力します。必須設定は、横に青のアスタリスクが表示されます。

    ソースの場所のほかに必須設定があるのは、FTPリモート・ソース・タイプsFTPリモート・ソース・タイプのみです。これらの設定の一部はデフォルト値が存在し、一度受け入れて、後で編集できます。

  7. OK」ボタンをクリックします。

    ソースのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ソース・タイプ」「スケジュールの設定」「ソース処理アクションの設定」および「配信前のファイルのアーカイブと削除」のソース・タイプを参照してください。

    ソースの作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  8. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  9. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    オプションのコメントを追加できます。

    このステップはオプションです。転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

必要なプロパティのほとんどが設定されているソースが既存の場合は、それを複製して使用できます。「既存のソースの複製」を参照してください。

2.3.1 ソース・タイプ

Oracle Managed File Transferには、次のソース・タイプがあります。

2.3.1.1 FTP埋込みソース・タイプ

FTP埋込みソース・タイプを使用することは、ファイルをOracle Managed File Transferに埋め込まれているFTPサーバーにアップロードして、Oracle Managed File Transferがそのファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送元の埋込みFTPサーバー・ディレクトリを指定します。

注意:

ソースがデプロイおよび有効化される前から埋込みFTPソース・ディレクトリに存在するファイルは無視されます。デプロイまたは有効化の後にディレクトリにアップロードされたファイルのみが検出され、転送されます。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-FTP埋込みに関する項を参照してください。

2.3.1.2 sFTP埋込みソース・タイプ

sFTP埋込みソース・タイプを使用することは、ファイルをOracle Managed File Transferに埋め込まれているsFTPサーバーにアップロードして、Oracle Managed File Transferがそのファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送元の埋込みsFTPサーバー・ディレクトリを指定します。

注意:

ソースがデプロイおよび有効化される前から埋込みsFTPソース・ディレクトリに存在するファイルは無視されます。デプロイまたは有効化の後にディレクトリにアップロードされたファイルのみが検出され、転送されます。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-sFTP埋込みに関する項を参照してください。

2.3.1.3 FTPリモート・ソース・タイプ

FTPリモート・ソース・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のFTPサーバーからファイルを転送することを意味します。表2-1 に、「ソース」ダイアログのFTPリモート・タイプ固有の設定を示します。

表2-1 「ソース」ダイアログのFTPリモート・ソース・タイプの設定

設定 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ファイルの転送元のディレクトリを指定します。

ユーザー

ソースにアクセスするユーザーを指定します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ソースのポートを指定します。

SSL

選択されている場合、SSLの使用を指定します。これはオプションです。

暗黙的SSL

選択されている場合、暗黙的SSLの使用を指定します。これはオプションです。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-FTPリモートに関する項を参照してください。

2.3.1.4 sFTPリモート・ソース・タイプ

sFTPリモート・ソース・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のsFTPサーバーからファイルを転送することを意味します。表2-2 に、「ソース」ダイアログのsFTPリモート・タイプ固有の設定を示します。

表2-2 「ソース」ダイアログのsFTPリモート・ソース・タイプの設定

設定 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ファイルの転送元のディレクトリを指定します。

ユーザー

ソースにアクセスするユーザーを指定します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

注意:

MFTは、$で始まるプロパティをパラメータとして扱います。$で始まるsFTPパスワードについては、$の前にバックスラッシュ(または円記号)を追加してください。これが該当するのは、先頭の$についてのみです。それ以外の$がパスワードにあっても、そこにはバックスラッシュ(または円記号)を追加しないでください。例: $xyz$123の場合、パスワードは\$xyz$123と入力します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ソースのポートを指定します。

認証タイプ

認証タイプとして、パスワードまたは公開鍵を指定します。

注意:

リモートSFTPサーバーの場合、秘密鍵パスフレーズはサポートされません。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-sFTPリモートに関する項を参照してください。

2.3.1.5 ファイル・ソース・タイプ

ファイル・ソース・タイプを使用することは、ローカル・ファイル・システムまたはネットワーク接続システムからファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送元のディレクトリを指定します。このディレクトリは、Oracle Managed File Transferからアクセス可能である必要があります。

Oracle Managed File Transferは、Oracle SOA Suiteと同じファイル・アダプタを使用します。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-ファイルに関する項を参照してください。

2.3.1.6 SOAP Webサービス・ソース・タイプ

SOAP Webサービス・タイプを使用することは、Webサービス・エンドポイントからファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

WebサービスとしてOracle Managed File Transferと統合する場合の詳細は、「Webサービスとの統合」を参照してください。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-SOAPに関する項を参照してください。

2.3.1.7 SOAソース・タイプ

SOAソース・タイプを使用することは、SOAアプリケーションのWebサービス・インタフェースからファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

Oracle Managed File TransferとOracle SOA Suiteの統合の詳細は、「Oracle SOA Suiteとの統合」を参照してください。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-SOAに関する項を参照してください。

2.3.1.8 Service Busソース・タイプ

Service Busソース・タイプを使用することは、Oracle Service BusアプリケーションのWebサービス・インタフェースからファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

Oracle Managed File TransferとOracle Service Busの統合の詳細は、「Oracle Service Busとの統合」を参照してください。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-Service Busに関する項を参照してください。

2.3.1.9 B2Bソース・タイプ

B2Bソース・タイプを使用することは、Oracle B2B取引パートナからファイルを転送することを意味します。B2Bが配置されている場合、必須設定はありません。最も重要な設定として、「取引パートナ名」および「ドメインの別名」があり、それぞれファイル転送元のエンドポイントおよびファイル転送元のドメインを指定します。

Oracle Managed File Transferで取引パートナを定義するには、「B2Bとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-B2Bに関する項を参照してください。

2.3.1.10 Healthcareソース・タイプ

Healthcareソース・タイプを使用することは、HealthcareドメインのOracle B2Bからファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「エンドポイント名」は、ファイル転送元のエンドポイントを指定します。もう1つの重要な設定として「ドメインの別名」があり、ファイル取得元のドメインを指定します。

Oracle Managed File TransferでHealthcareドメインを定義するには、「Healthcareとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-Healthcareに関する項を参照してください。

2.3.1.11 Oracle WebCenter Content Serverソース・タイプ

Oracle Content Serverソース・タイプを使用すると、WebCenter Content Serverからデータをダウンロードできます。ソースを作成して、任意の転送に保存およびデプロイし、関連付けることができます。

GET_FILEとGET_SEARCH_RESULTSのサービス・パラメータはどちらも、トリガーの一部として公開されます。UCMのGET_SEARCH_RESULTSサービスは、ペイロードのリストを取得します。トリガーを使用すると、ダウンロードが必要な特定のペイロードも指定できます。GET_FILEサービスは、ペイロードを取得する際に使用されます。

MBeanを介して構成可能な再試行オプションがソースに用意されています。すべての再試行が終わると、ダウンロードされなかったファイルについて、ソース・メッセージ表にエントリが作成されます。

Content Serverソースには、スケジュールを添付できます。スケジュールの一部としてMFTは、ソース構成で指定されたqueryStringパラメータを使用して、GET_SEARCH_RESULTSサービスを呼び出します。

WebCenter Contentソースに構成可能なパラメータの詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプでソース - WebCenterに関する項を参照してください。

WebCenter Contentの操作の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

2.3.1.12 Oracle Storage Cloudソース・タイプ

Oracle MFTを使用すると、Oracle Storage Cloud Serviceソースに対してデータのダウンロードとアップロードが可能です。Oracle Cloud Storage (OCS)ソース・タイプを使用すると、ソースを作成して、任意の転送に保存およびデプロイし、関連付けることができます。OCSエンドポイントに対しては、トリガーとポーリングを利用できます。重複する処理は、MFTによって制御されます。同じディレクトリに対してトリガーが複数回呼び出された場合でも、ディレクトリの1つのファイルはMFTによって1回しか処理されません。MFTが、すでに処理されたファイルを追跡します。

Oracle Storage Cloudソースに構成可能なパラメータの詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプでソース - Storage Cloudに関する項を参照してください。

2.3.1.13 ODIソース・タイプ

MFT ODI統合は、ファイル・イベント・パターンとWebService ODIの2種類のソース・インタフェースをサポートします。

ソース作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのソース-ODIに関する項を参照してください。

Oracle Managed File TransferでODIドメインを定義するには、「Oracle Data Integratorとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

バインディング・エンドポイント・タイプ(「ファイル」、「FTP」、「sFTP」)の上のファイル・イベント・パターンは、ODIによってファイルが置かれた任意の場所からファイルを取得します。JCAソース・タイプを、既存のSOAPバインディングとともにODIソースのバインディングとして構成できます。ターゲットを作成する場合、次のものをバインディング・タイプとして構成できます。

  • ファイル - ファイル経由で転送

  • FTPリモート - FTP経由で転送

  • sFTPリモート - sFTP経由で転送

  • SOAP - ODI SOAPデータサービス経由で転送

いずれかのJCAソース・タイプを選択したら、通常のJCAソースと同じようにJCAパラメータを構成する必要があります。ODIソースに選択したバインディング・タイプは変更できませんが、選択したバインディング・タイプのプロパティは変更が可能です。

WebService ODIソース・タイプは、ODIアプリケーションからMFT SOAPペイロードを受け入れます。SOAまたはSOAソースと同様、必要な設定はURLのみで、URLにはインラインまたは参照としてファイルを転送する転送元のWebサービス・エンドポイントを指定します。

2.3.2 ソース処理アクションの設定

ソースを作成した後、そのソースを編集して、圧縮、圧縮解除、暗号化または復号化などの処理アクションを追加できます。

転送の処理アクションを構成できます。「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。

前処理と後処理のカスタム・アクションも作成できます。「カスタム・コールアウトによる転送の処理」を参照してください。

注意:

ソースとそのソースを使用する転送に同じ処理アクションを追加すると、そのアクションが2回実行されます。たとえば、ソースと転送に圧縮を追加すると、転送するファイルが2回圧縮されます。

前処理の圧縮解除では、複数のエントリがある圧縮ファイルでエラーが発生します。

注意:

Oracle Managed File Transferの外部でFTPクライアントを使用してバイナリ・ファイルをソースの場所にコピーする際は、バイナリ転送として構成する必要があります。そうしないと、ファイルが破損する可能性があります。圧縮や暗号化などの処理アクションは正常に動作しない可能性があります。

2.3.2.1 ソースでの圧縮と圧縮解除

転送する前に、ファイルを圧縮または圧縮解除できます。どちらのアクションも、ソース構成で指定できます。

注意:

ソースでの複数ファイルの圧縮解除はサポートされていません。SOAP、SOA、Service BusまたはODIの各タイプのターゲットで前処理アクションとして、またはファイル・タイプのターゲットで後処理アクションとしてのみサポートされます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。

    ソースがリストされます。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースのタブが開きます。

  3. 「アクション」の左にある矢印をクリックします。

    「アクション」セクションが開きます。

  4. 「処理アクションの追加」をクリックします。

    「処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「圧縮」または「圧縮解除」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「圧縮」を選択している場合、「レベル」ドロップダウン・リストの「ベスト圧縮」、「デフォルト圧縮」または「ベスト・スピード」から圧縮レベルを選択します。詳細は、java.util.zipパッケージ、特にDeflaterクラスおよび参照仕様を参照してください。
  8. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  9. ソースを保存して、オプションでデプロイします。

2.3.2.2 ソースでの暗号化と復号化

転送する前に、ファイルを暗号化または復号化できます。どちらのアクションも、ソース構成で指定できます。1つの暗号化または復号化のアルゴリズムをソース構成に追加できます。

注意:

暗号化アクションまたは復号化アクションを追加する前に、PGPキーストアを構成し、証明書をインポートする必要があります。

制限されている鍵の長さまたはアルゴリズムを使用してMFTの外部でPGPツールによってペイロードが暗号化されている場合、MFTでの復号化は失敗します。このような制限のほとんどは、JAVA_HOME\jre7\lib\securityディレクトリでJREレベルで指定されています。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。

    ソースがリストされます。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースのタブが開きます。

  3. 「アクション」の左にある矢印をクリックします。

    「アクション」セクションが開きます。

  4. 「処理アクションの追加」をクリックします。

    「処理アクション」ダイアログが開きます。

  5. 「すべてのアクション」ドロップダウン・リストから「PGP暗号化」または「PGP復号化」を選択します。
  6. 「リストに追加」をクリックします。

    リストからアクションを削除するには、アクションの右にある「削除」アイコンをクリックします。

  7. 「PGP暗号化」を選択している場合、「暗号化の別名」と「防御済」の各ドロップダウン・リストから値を選択します。
    • 暗号化の別名: 暗号化の公開鍵の別名。鍵の別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください。

    • 防御済: 「バイナリ」または「ASCII」。印刷できない文字が転送中に削除される可能性がある場合は、ASCIIを使用します。

  8. 「PGP復号化」を選択している場合、「復号化別名」ドロップダウン・リストから復号化別名を選択します。これは、復号化に使用する秘密鍵の別名です。鍵の別名の詳細は、「PGPキーストアの構成」を参照してください。
  9. 「OK」をクリックします。

    アクションの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  10. ソースを保存して、オプションでデプロイします。

2.3.3 配信前のファイルのアーカイブと削除

ソースを作成した後、そのソースを編集して、アーカイブおよび削除をファイル操作として追加できます。ファイルをアーカイブするように構成している場合、そのファイルは指定された物理ターゲット・ディレクトリにコピーされます。ファイルを削除するように構成している場合、そのファイルは削除されます。アーカイブ・アクションまたは削除アクションは、ファイルのOracle Managed File Transferのコピーではなく、ターゲット・システムのコピーに適用されることに注意してください。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」の左にある矢印をクリックします。

    ソースがリストされます。

  2. ソース名をクリックするか、ソース名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースのタブが開きます。

  3. 「拡張プロパティ」の左にある矢印をクリックします。

    「拡張プロパティ」セクションが開きます。

  4. 「操作」サブタブをクリックします。

    「操作」サブタブが開きます。

  5. 「アクション・タイプ」ドロップダウン・リストから「アーカイブ」、「削除」または「アーカイブと削除」を選択します。
  6. 「アーカイブ」または「アーカイブと削除」を選択した場合、「物理ターゲット・ディレクトリ」フィールドにパスを入力します。
  7. ソースを保存して、オプションでデプロイします。

2.3.4 既存のソースの複製

既存のソースをコピーして、ファイル転送の新しいソースを作成できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 次のどちらかの方法でソースを複製します。
    • コピーするソースを選択し、左側のペインのナビゲータで「複製」アイコンを選択します。

    • 左側のペインのナビゲータでコピーするソースを右クリックし、ポップアップ・メニューから「複製」コマンドを選択します。

    「ソースの複製」ダイアログが表示されます。

  2. ソースの名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 複製されない必須設定の値を入力します。必須設定は、横に青のアスタリスクが表示されます。
    • 「コンテンツ・フォルダ」は、ソースのタイプがファイル、FTPリモート、sFTPリモート、FTP埋込みまたはsFTP埋込みの場合に必須です。

      「URL」は、ソースのタイプがSOAP、SOA、Service BusまたはODIの場合に必須です。

      ソースのタイプがB2BまたはHealthcareの場合、複製されない必須設定はありません。

  4. 作成」ボタンをクリックします。

    ソースのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ソース・タイプ」「ソース処理アクションの設定」および「配信前のファイルのアーカイブと削除」のソース・タイプを参照してください。

    ソースの作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  5. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  6. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    このステップはオプションです。転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

2.4 ターゲットの作成

最小限の設定でターゲットを作成できます。作成した後は、編集してさらに設定を追加できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 次のいずれかの方法でターゲットを作成します。
    • 転送タブで「ターゲットの作成」をクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「ターゲット」をダブルクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「ターゲット」を選択し、「作成」アイコンをクリックします。

    • 左側のペインのナビゲータで「ターゲット」を右クリックし、「作成」コマンドを選択します。

    「ターゲット」ダイアログが開きます。

  2. ターゲットの名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. ターゲットの摘要を入力します。

    説明はオプションです。

  4. ターゲットのタイプを選択します。

    この設定により、表示される他の設定が決まります。ターゲット・タイプとその設定の詳細は、「ターゲット・タイプ」を参照してください。

  5. ターゲットの場所の値を入力します。ほとんどのターゲット・タイプでは、次のどちらかになります。
    • 「フォルダ」設定。ファイル・システム・ディレクトリを指定します。フォルダ名が60文字を超えていないことを確認します。

    • 「URL」設定。Webサービス・エンドポイントを指定します。

      注意:

      SOA/SOAPターゲットの場合、ファイル名にスペースを含めることはできません。

    ターゲット・タイプが「B2B」と「Healthcare」である場合、「ターゲット」ダイアログにターゲットの場所の設定はありません。ターゲットの場所は、ターゲットを作成した後に設定する必要があります。

  6. 必須設定の値を入力します。必須設定は、横に青のアスタリスクが表示されます。

    ターゲットの場所のほかに必須設定があるのは、FTPリモート・ターゲット・タイプsFTPリモート・ターゲット・タイプのみです。これらの設定の一部はデフォルト値が存在し、一度受け入れて、後で編集できます。

  7. OK」ボタンをクリックします。

    ターゲットのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ターゲット・タイプ」「配信後のファイルの移動と名前変更」のターゲット・タイプを参照してください。

    ターゲットの作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  8. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  9. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    オプションのコメントを追加できます。

    このステップはオプションです。転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

必要なプロパティのほとんどが設定されているターゲットが既存の場合は、それを複製して使用できます。「既存のターゲットの複製」を参照してください。

2.4.1 ターゲット・タイプ

Oracle Managed File Transferには、次のターゲット・タイプがあります。

Oracle Managed File Transferは、埋込みFTPサーバー・ターゲットまたは埋込みsFTPサーバー・ターゲットをサポートしません。

2.4.1.1 FTPリモート・ターゲット・タイプ

FTPリモート・ターゲット・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のFTPサーバーにファイルを転送することを意味します。表2-3 に、「ターゲット」ダイアログのFTPリモート・タイプ固有の設定を示します。

表2-3 「ターゲット」ダイアログのFTPリモート・ターゲット・タイプの設定

設定 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ファイルの転送先のディレクトリを指定します。

ユーザー

ターゲットにアクセスするために使用するユーザーを指定します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ターゲットのポートを指定します。

SSL

選択されている場合、SSLの使用を指定します。これはオプションです。

暗黙的SSL

選択されている場合、暗黙的SSLの使用を指定します。これはオプションです。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-FTPリモートに関する項を参照してください。

2.4.1.2 sFTPリモート・ターゲット・タイプ

sFTPリモート・ターゲット・タイプを使用することは、Oracle Managed File Transferの外部のsFTPサーバーにファイルを転送することを意味します。表2-4 に、「ターゲット」ダイアログのsFTPリモート・タイプ固有の設定を示します。

表2-4 「ターゲット」ダイアログのsFTPリモート・ターゲット・タイプの設定

設定 説明

ホスト名

ホスト名を指定します。

フォルダ

ファイルの転送先のディレクトリを指定します。

ユーザー

ターゲットにアクセスするために使用するユーザーを指定します。

パスワード

ユーザー・パスワードを指定します。

パスワードの確認

ユーザー・パスワードを確認します。

制御ポート

ターゲットのポートを指定します。

認証タイプ

認証タイプとして、パスワードまたは公開鍵を指定します。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-sFTPリモートに関する項を参照してください。

2.4.1.3 ファイル・ターゲット・タイプ

ファイル・ターゲット・タイプを使用することは、ローカル・ファイル・システムまたはネットワーク接続システムにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「フォルダ」は、ファイル転送先のディレクトリを指定します。このディレクトリは、Oracle Managed File Transferからアクセス可能である必要があります。

Oracle Managed File Transferは、Oracle SOA Suiteと同じファイル・アダプタを使用します。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-ファイルに関する項を参照してください。

2.4.1.4 SOAP Webサービス・ターゲット・タイプ

SOAP Webサービス・タイプを使用することは、Webサービスにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

WebサービスとしてOracle Managed File Transferと統合する場合の詳細は、「Webサービスとの統合」を参照してください。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-SOAPに関する項を参照してください。

2.4.1.5 SOAターゲット・タイプ

SOAターゲット・タイプを使用することは、SOAアプリケーションのWebサービス・インタフェースにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

Oracle Managed File TransferとOracle SOA Suiteの統合の詳細は、「Oracle SOA Suiteとの統合」を参照してください。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-SOAに関する項を参照してください。

2.4.1.6 Service Busターゲット・タイプ

Service Busターゲット・タイプを使用することは、Oracle Service BusアプリケーションのWebサービス・インタフェースにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「URL」は、ファイル転送先のWebサービス・エンドポイントを指定します。

Oracle Managed File TransferとOracle Service Busの統合の詳細は、「Oracle Service Busとの統合」を参照してください。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-Service Busに関する項を参照してください。

2.4.1.7 B2Bターゲット・タイプ

B2Bターゲット・タイプを使用することは、Oracle B2B取引パートナにファイルを転送することを意味します。B2Bが配置されている場合、必須設定はありません。最も重要な設定として、「取引パートナ名」および「ドメインの別名」があり、それぞれファイル転送先のエンドポイントおよびファイル転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File Transferで取引パートナを定義するには、「B2Bとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-B2Bに関する項を参照してください。

2.4.1.8 Healthcareターゲット・タイプ

Healthcareターゲット・タイプを使用することは、HealthcareドメインのOracle B2Bにファイルを転送することを意味します。唯一の必須設定である「エンドポイント名」は、ファイル転送先のエンドポイントを指定します。もう1つの重要な設定として「ドメインの別名」があり、ファイル転送先のドメインを指定します。

Oracle Managed File TransferでHealthcareドメインを定義するには、「Healthcareとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-Healthcareに関する項を参照してください。

2.4.1.9 WebCenterターゲット・タイプ

Oracle Content Serverソース・タイプを使用すると、WebCenter Content Serverにデータをアップロードできます。ソースを作成して、任意の転送に保存およびデプロイし、関連付けることができます。

WebCenter Contentソースに構成可能なパラメータの詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプでターゲット - WebCenterに関する項を参照してください。

2.4.1.10 Oracle Storage Cloudターゲット・タイプ

Oracle Cloud Storageターゲット・タイプを使用すると、ソースを作成して、任意の転送に保存およびデプロイし、関連付けることができます。スケジュール設定は、OCSターゲットに対してのみサポートされます。

Storage Cloudターゲットに構成可能なパラメータの詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプでターゲット - Storage Cloudに関する項を参照してください。

Oracle Storage Cloudには、OCSにアップロードできるファイル・サイズが最大5GBまでという制限があります。5GBより大きいファイルを簡単にアップロードできるように、MFTが自動的にファイルを分割します。

ファイル分割の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの使用』で、5GBより大きいファイルのアップロードに関する項を参照してください。

2.4.1.11 ODIターゲット・タイプ

MFT ODI統合は、ファイル配信および通知パターンとWebServiceインタフェースの2種類のターゲット・インタフェースをサポートします。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-ODIに関する項を参照してください。

Oracle Managed File TransferでODIドメインを定義するには、「Oracle Data Integratorとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

ファイル配信および通知パターンを使用すると、MFTは次に示すバインディング・タイプのいずれかにファイルを配信したうえで、OdiInvokeWebServiceツールを呼び出してそのファイルを処理します。インライン・ファイルも参照も、OdiInvokeWebService呼出しの一部として提供されません。いずれかのバインディング・タイプを選択したら、ターゲットに必要なパラメータを構成する必要があります。ODIターゲットにいったん選択したバインディング・タイプは変更できませんが、現在のターゲット・バインディングのパラメータは引き続き変更が可能です。バインディングが「ファイル」、「FTPリモート」、「sFTPリモート」の場合は、オプションでODIの後処理アクション呼出しを構成し、ファイルを処理するODIシナリオを呼び出すことができます。

  • ファイル - ファイル経由で転送

  • FTPリモート - FTP経由で転送

  • sFTPリモート - sFTP経由で転送

OdiInvoke WebServiceの詳細は、「ODIInvoke後処理アクション」を参照してください

WebServiceインタフェースを使用して、MFTはODI SOAPデータ・サービス・インタフェースを呼び出します。これは通常、1つの表の更新に使用され、ファイル配信には適していません。

ターゲット作成後に編集可能な他の設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware MFTコンポーザ・ヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット-ODIに関する項を参照してください。

Oracle Managed File TransferでODIドメインを定義するには、「Oracle Data Integratorとの統合」「ドメインの管理」を参照してください。

2.4.2 配信後のファイルの移動と名前変更

ファイル、FTPリモートまたはsFTPリモートのターゲットを作成した後、そのターゲットを編集して、移動および名前変更をファイル操作として追加できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ターゲット」の左にある矢印をクリックします。

    ターゲットがリストされます。

  2. ターゲット名をクリックするか、ターゲット名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのターゲットのタブが開きます。

  3. 「拡張プロパティ」の左にある矢印をクリックします。

    「拡張プロパティ」セクションが開きます。

  4. 「操作」サブタブをクリックします。

    「操作」サブタブが開きます。

  5. 「アクション・タイプ」ドロップダウン・リストから「移動」、「名前の変更」または「移動と名前変更」を選択します。
  6. 「移動」または「移動と名前変更」を選択した場合、「物理ターゲット・ディレクトリ」フィールドにパスを入力します。
  7. 「名前の変更」または「移動と名前変更」を選択した場合、「ファイル命名規則」フィールドにファイル名パターンを入力します。

    ファイル名の一部に、タイムスタンプを表す%yyMMddHHmmssSSS%、連番を表す%SEQ%などの変数を使用できます。たとえば、File%SEQ%.txtは、File1.txtFile2.txtのように連続する番号が付けられたファイルを表します。詳細は、テクノロジ・アダプタの理解のアウトバウンド・ファイル命名規則の指定に関する項を参照してください。

  8. ターゲットを保存して、オプションでデプロイします。

2.4.3 既存のターゲットの複製

既存のターゲットをコピーして、ファイル転送の新しいターゲットを作成できます。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 次のどちらかの方法でターゲットを複製します。
    • コピーするターゲットを選択し、左側のペインのナビゲータで「複製」アイコンを選択します。

    • 左側のペインのナビゲータでコピーするターゲットを右クリックし、ポップアップ・メニューから「複製」コマンドを選択します。

    「ターゲット」ダイアログが表示されます。

  2. ターゲットの名前を入力します。

    名前には、英字、数字、ダッシュおよびアンダースコアを使用できます。

  3. 作成」ボタンをクリックします。

    ターゲットのタブが開き、編集可能な追加設定が表示されます。これらの設定の詳細は、「ターゲット・タイプ」「配信後のファイルの移動と名前変更」のターゲット・タイプを参照してください。

    ターゲットの作成を取り消すには、「取消」をクリックします。

  4. 編集した後、「保存」ボタンをクリックします。

    最後に保存した後のすべての変更を元に戻すには、「元に戻す」をクリックします。

  5. 保存した後、「デプロイ」ボタンをクリックします。

    このステップはオプションです。転送をデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが自動的にデプロイされます。

2.5 スケジュールの設定

特定の時刻または時間範囲にのみ実行されるように、ファイル配信をスケジュールできます。スケジュールが構成されていない場合、Oracle Managed File Transferによる処理と同時に、ファイルが配信されます。ソース・スケジュールはソース構成の一部として、ターゲット・スケジュールは転送構成の一部として、それぞれ構成できます。

リスニング対象のソースにスケジュールが定義されている場合、スケジュールされた時刻に達したときにのみファイルが検出されます。リスニング対象ではないソースの場合、ファイルはソースの場所に配置されると同時に検出されますが、ステータスは「スケジュール済」のままです。スケジュールされた時刻に達すると、ファイルが処理および配信されます。このソースを参照するすべての転送は、ソース・スケジュールの時刻に達したときにのみ実行されます。

ターゲットにスケジュールが定義されている場合、スケジュールされた時刻に達したときにのみファイルが配信されます。それまでは、ファイルは、ステータスが「スケジュール済」で、ソースの場所に配置されたままになります。1つの転送が参照する複数のターゲットがスケジュールを共有することはありません。

注意:

スケジュールを追加する前に、スケジュールなしの転送をテストして、正常に動作することを確認します。「転送のデプロイとテスト」を参照してください。

注意:

Oracle Managed File Transferは、OracleSystemUserとしてOracle Enterprise Scheduler Serviceと通信します。このユーザーを削除しないでください。削除した場合、「スケジュールの追加」をクリックすると、OracleSystemUserは存在しませんのメッセージが表示されて、監視レポートの「スケジュール詳細」は空欄になる可能性があります。ユーザーの詳細は、「ユーザーの構成」を参照してください。

このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 左側のペインのナビゲータで「ソース」または「転送」の左にある矢印をクリックします。

    ソースまたは転送がリストされます。

  2. ソース名または転送名をクリックするか、ソース名または転送名を右クリックして「開く」メニュー・アイテムを選択します。

    そのソースまたは転送のタブが開きます。

  3. 「スケジュールの追加」オプションが表示されていない場合、表示させることができます。ソース・タブで、「ソース・スケジュール」の左にある矢印をクリックします。転送タブで、ターゲットの左にある矢印をクリックします。
  4. 「スケジュールの追加」をクリックします。

    「スケジューラ」ダイアログが開きます。

  5. スケジュールの名前を入力します。
  6. 「頻度」ドロップダウン・リストの「1回」、「毎時/分」、「毎日」、「毎週」、「毎月」、「毎年」または「カスタム」から値を選択します。
    • 「1回」を選択した場合、「開始日」フィールドに日付と時間を入力します。

    • 「毎時/分」を選択した場合、間隔を時間数と分数で指定します。「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎日」を選択した場合、間隔を日数で指定します。「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎週」を選択した場合、間隔を週数で指定します。「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎月」を選択した場合、「繰返し」オプションを選択します。

      • 曜日指定: 「該当月の週」「曜日」を選択します。「該当月の週」では、「最終」を選択できます。

      • 日付別: 月の日または「月の最終日」を選択します。

      「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    • 「毎年」を選択した場合、「月」および「繰返し」オプションを選択します。

      • 曜日指定: 「該当月の週」「曜日」を選択します。「該当月の週」では、「最終」を選択できます。

      • 日付別: 月の日または「月の最終日」を選択します。

      「開始日」と、オプションで「終了日」を入力します。

    「日付/時間」アイコンをクリックすると、入力しなくても日時を選択でき、別のタイムゾーンも選択できます。「時間のカスタマイズ」をクリックして、個々の配信時間を編集します。

  7. 「頻度」ドロップダウン・リストで「カスタム」を選択した場合または「時間のカスタマイズ」をクリックした場合、「スケジューラ」ダイアログが展開され、表形式で時間が表示されます。

    時間を追加するには、「時間の追加」をクリックし、「時間の追加」ダイアログで日付と時間を指定して「OK」をクリックします。これを、追加する時間ごとに繰り返します。

    時間を削除するには、「時間の削除」をクリックします。削除した時間を復元するには、「元どおりに追加」をクリックします。

    「時間のカスタマイズ」をクリックしていた場合、「頻度の変更」をクリックしてカスタム時間の追加を取り消すことができます。

  8. ファイル配信可能な時間範囲を指定するには、「使用期間」を選択します。期間を時間数と分数で指定します。期間は「頻度」より小さくする必要があります。

    期間は、転送が行われる時間の範囲です。たとえば、頻度が週次で、開始日が月曜日正午、期間が1時間の場合、ポーリングまたは転送は月曜の正午から午後1時までの間に1度のみ発生します。

  9. 「OK」をクリックします。

    スケジュールの追加を取り消すには、「取消」をクリックします。

  10. ソースまたは転送を保存してデプロイします。

2.5.1 ポーリング頻度および最小経過時間を使用したスケジュール

最小経過時間は、次に示すリスニング・ソース・タイプに適用されます。

  • リモートsFTP

  • リモートFTP

  • ファイル

  • Storage Cloud Service

  • Webcenter

スケジュールがこれらのソース・タイプに対して定義されている場合、ポーリング頻度および最小経過時間はスケジュール期間にのみ適用されます。ポーリング頻度の有効期限の前にスケジュールが終了すると、リスニング・ソース・タイプはポーリングされなくなります。

ポーリングのたび、またはスケジュールの有効期限時に、MFTは最小経過時間よりも大きい値の最終変更時間を持つファイルのみをダウンロードします。

2.6 優先度の設定

優先度の高いメッセージから処理されるように、配信の優先度を設定することができます。

メッセージ処理とペイロード転送の順序は、関連付けられた転送の優先度に基づいて制御でき、優先度が「高」のメッセージから、「中」「低」の順に処理されます。複数の転送の優先度が同じ場合は、発行した順序でメッセージが選択されて処理されます。優先度は、MFTメタ・モデルに追加される属性であり、「転送」ページで定義した優先順位がMDSでも維持されます。

メッセージの優先度は、source/transfer/target modulesのレポートに表示されます。ソースにおける優先度は、転送から継承されます。複数の転送がある場合は、すべての転送のうち最も優先度の高いものが、ソース・レベル・メッセージ処理の対処として考慮され、レポートに表示されます。

監視ダッシュボードにアーティファクト固有のインスタンスの優先度を表示できます。監視ダッシュボードでは、優先度に基づきメッセージを検索できるように、フィルタも用意されています。

2.7 転送のデプロイとテスト

転送および関連するソースとターゲットを作成した後、転送をデプロイして有効化し、設計通りに動作することを確認するためにテストします。

注意:

スケジュールを追加する前に、スケジュールなしの転送をテストして、正常に動作することを確認します。「スケジュールの設定」を参照してください。

2.7.1 ソース、ターゲットまたは転送のデプロイ

すべてのアーティファクト・タブに「デプロイ」ボタンがあります。転送でファイルを配信するには、先にデプロイする必要があります。ソースとターゲットは別々にデプロイして、複数の転送で使用できるようにできます。

デプロイメント・プロセスには、次の3つのステップがあります。

  1. デプロイメント・ユーザー・インタフェースに、デプロイするファイルのリストが表示されます。

  2. ファイルの検証が行われます。

  3. 検証に成功した場合、アーティファクトがデプロイされます。

転送を初めてデプロイする際、関連付けられているソースとターゲットが保存されるだけでまだデプロイされていなかった場合は、それらも自動的にデプロイされます。ただし、最初のデプロイメントの後は、各アーティファクトは変更が行われるたびに個別に再デプロイする必要があります。

Oracle Managed File Transferは、アーティファクトのバージョンを管理します。アーティファクトをデプロイする場合、その現在のバージョンがデプロイされます。Oracle Managed File Transferランタイム・エンジンは、デプロイされているバージョンのみに基づいて動作します。

デプロイされているアーティファクトを監視、無効化およびアンデプロイできます。「デプロイされたソース、ターゲットおよび転送の監視」を参照してください。

2.7.2 転送結果の通知方法

デプロイされた転送をテストするには、転送が配信するように設計されているタイプのテスト・ファイルをソースの場所にコピーします。

コンテンツ・フィルタを適用した場合は、該当しないタイプのファイルが転送されないことを確認することもできます。「コンテンツ・フィルタの設定」を参照してください。

注意:

Oracle Managed File Transferの外部でFTPクライアントを使用してバイナリ・ファイルをソースの場所にコピーする際は、バイナリ転送として構成する必要があります。そうしないと、ファイルが破損する可能性があります。圧縮や暗号化などの処理アクションは正常に動作しない可能性があります。

2.7.2.1 受信したファイルの検出

テスト・ファイルがターゲットの場所に到着したことを確認することによって、転送が動作したことを確認できます。

圧縮や暗号化などの前処理アクションまたは後処理アクションを適用した場合、配信されたファイルを調べて、それらのアクションが実行されていることを確認できます。「ソース処理アクションの設定」「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。

移動や名前変更などのアクションが発生したことを確認することもできます。「配信前のファイルのアーカイブと削除」「配信後のファイルの移動と名前変更」を参照してください。

アクティブな配信のウォッチ

テスト・ファイルのサイズが大きい場合、「監視」ページの「ダッシュボード」タブでその進行状況を監視できます。「アクティブな配信の監視」を参照してください。

2.8 転送のインポートとエクスポート

転送をエクスポートすると、転送の構成および関連するソースとターゲットの構成がZIPファイルとして保存されます。ソースとターゲットは、個別にはエクスポートできません。

転送をエクスポートするには、転送を開いて「エクスポート」ボタンをクリックします。転送は、構成計画なしでもありでもダウンロードできます。

エクスポートされた転送をインポートできます。このプロセスの手順は次のとおりです。

  1. 「管理」ページの「インポート/エクスポート」タブを開きます。
  2. 「参照」をクリックします。

    オペレーティング・システムのファイル・アップロード・ダイアログ・ボックスが開きます。

  3. アップロードするファイルがあるディレクトリを選択します。
  4. アップロードするZIPファイルを選択します。
  5. 開く」をクリックします。

    「参照」ボタンの横の「インポート」テキスト・ボックスに、ファイルのフル・パスが表示されます。

  6. インポート」をクリックします。

これにより、同じ名前の転送アーティファクトおよび同じ名前の関連するソースとターゲットが上書きされます。