この章では、Oracle Managed File Transferコンソールの「監視」ページについて説明します。このページには、ソース、ターゲットおよび転送のアーティファクトのデプロイメントに関する情報が表示されます。このページにはダッシュボードもあり、すべてのアーティファクト、特定のタイプ(ソース、転送またはターゲット)のすべてのアーティファクトまたは個々のアーティファクトのデータが表示されます。ダッシュボードでは、進行中および完了したファイル転送インスタンスの情報を得ることができます。
この章の内容は次のとおりです。
ソース、転送またはターゲットのアーティファクトをデプロイした後は、そのアーティファクトを「監視」ページの「デプロイメント」タブで見ることができます。どのアーティファクトを見るかを選択できます。
「ソート順」で、デプロイ時間、更新された時間、名前またはアーティファクト・タイプの昇順または降順にソートします。
「デプロイ」または「更新日」と「起点」または「至」の日付および時刻を使用して、範囲を選択します。
「選択」、「選択解除」またはすべて反転。反転とは、未選択のアーティファクトを選択して選択済アーティファクトの選択を解除することです。
次のみ表示: 「ソース」、「ターゲット」または「転送」。特定のタイプのみの表示も、すべてのタイプの表示もできます。
「デプロイメントの詳細の表示」では、選択されているアーティファクトのラベルと依存アーティファクトが表示されます。ラベルとは、Oracle Managed File Transfer専用のOracle WebLogic Server管理対象サーバーでの、アーティファクトに対応するデプロイメントの名前です。同じ転送に関連付けられているアーティファクトは、相互依存関係にあります。
注意:
「作成」のタイムスタンプは、アーティファクトではなくラベルの作成を指します。アーティファクトを編集して再デプロイすると、新しいラベルが作成されます。
これらの選択に基づいて表示をリフレッシュするには、「フィルタ」または「実行」アイコンをクリックします。「実行」アイコンは、これらの選択を変更したときに表示されます。これらの選択を解除してデフォルト値に従って表示するには、消去アイコンをクリックします。
デプロイされるアーティファクトはすべて、デフォルトで有効化されます。アーティファクトを無効化すると、アンデプロイせずに非アクティブ状態になります。
このプロセスの手順は次のとおりです。
アーティファクトの左にあるチェック・ボックスを選択します。
「無効化」ボタンをクリックします。
「デプロイメントの無効化」ダイアログに、無効化の影響を受ける依存アーティファクトが表示されます。必要に応じてコメントを入力できます。
「はい」ボタンをクリックします。
「デプロイメントの無効化」ダイアログに、無効化に成功したかどうかが表示されます。
「OK」ボタンをクリックします。
無効化に成功した場合は、そのアーティファクトの「ステータス」列の内容が緑色の「有効」から赤色の「無効」に変化します。依存アーティファクトも、無効と表示される可能性があります。
無効化したアーティファクトを再び有効化できます。
このプロセスの手順は次のとおりです。
注意:
依存アーティファクトが無効化されていた場合は、そのアーティファクトの再有効化を別に行う必要があります。たとえば、ソースを無効化し、そのソースに関連付けられた転送が無効化された場合に、ソースを再有効化しても転送が再有効化されることはありません。
アーティファクトの非アクティブ化と編集を同時に行う必要がある場合は、無効化よりもアンデプロイのほうが好ましい可能性があります。Oracle Managed File Transferによって、アーティファクト(ソース、転送およびターゲット)のバージョンが保持されます。アーティファクトをデプロイする場合、その現在のバージョンがデプロイされます。これらのバージョンは、将来の監査用に保存されています。アーティファクトをアンデプロイすると、次のようになります。
そのアーティファクトは、WLSTコマンドによるパージの対象となります(「Oracle Managed File Transferのユーティリティ」を参照)。
そのバージョンを再度デプロイすることはできません。前のバージョンに戻すことはできません。
このプロセスの手順は次のとおりです。
注意:
ソースまたはターゲットに関連付けられている転送がデプロイ済の場合は、そのソースまたはターゲットのアンデプロイはできません。「アンデプロイ」ボタンはグレー表示のままとなります。
アーティファクトを再デプロイするには、「設計」ページでそのタブを開いて「デプロイ」をクリックします。「ソース、ターゲットまたは転送のデプロイ」を参照してください。
Oracle MFTは、MDSを使用してメタデータを格納します。MDSリポジトリでは、ドキュメントのバージョンがデータベース・ベース・リポジトリに保持されます。バージョニングを使用すると、メタデータ・オブジェクトに対する変更は、メタデータ・リポジトリの既存データを単に上書きするのではなく、別のバージョンとして保存されます。バージョンのラベル付けだけではなくバージョン履歴の機能もあるため、特定時点におけるメタデータのセットを取得できます。アーティファクトはデプロイメント後に変更できますが、新しいバージョンがデプロイされるまで、実行時には元のバージョンが使用されます。最新の変更をアクティブにして適用するには、アーティファクトを再デプロイする必要があります。
WLSTコマンドを使用して、次に示すMDSリポジトリの操作を実行できます。
すべてのデプロイメント履歴をリストするために使用するgetSourceDeploymentHistory 。
デプロイされたバージョンのアーティファクトをエクスポートするために使用するexportDeployedArtifact。
古いデプロイメント履歴を削除するために使用するdeleteArtifactDeployment 。
MDSリポジトリの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の「メタデータ・リポジトリの管理」を参照してください
「監視」ページの「ダッシュボード」タブは、常に開いています。メイン・ダッシュボードには、リアルタイムおよび最近実行されたファイル配信のデータが、4つのビューで表示されます。
メトリック: 「メイン・ダッシュボードのメトリックの解釈」を参照してください。
ファイル・ファインダ: 「ファイル・ファインダの使用」を参照してください。
最新のエラー: 「転送エラーの診断」を参照してください。
アクティブな配信: 「アクティブな配信の監視」を参照してください。
各ビューを開いてタブ全体に表示するには、右上にある「展開」アイコンをクリックします。ビューを閉じてメイン・ダッシュボードに戻るには、開いた状態のビューの右上にある「復元」アイコンをクリックします。
「設計」ページと「デプロイメント」タブには、ソース、転送およびターゲットのアーティファクトが表示されます。アーティファクトとは、ファイル配信をどのように行うかを構造化したものです。対照的に、メイン・ダッシュボードにはソース、転送およびターゲットのインスタンスが表示されます。インスタンスとは、個々のファイル配信そのもののことです。
「メトリック」ビューには、最近実行された転送の様々な統計が表示されます。これらの統計を使用すると、使用頻度の高い転送や、失敗した転送、あるいは完了までに時間がかかっている転送を特定できます。
「最近」の範囲を指定するには、時間の長さを表すこれらの値の1つを「データの表示」ドロップダウン・リストで選択します。
過去1時間
過去6時間
過去24時間(デフォルト)
過去3日間
先週
開いていない状態のビューに表示される統計は次のとおりです。
転送: 「合計」、「完了」、「アクティブ」および「失敗」
最もアクティブな転送: 選択された期間中のインスタンス数が最大である転送
ステータス: 完了した転送、アクティブな転送、失敗した転送の円グラフ
失敗率: 失敗した転送の割合(%)
ペイロード・ファイル・サイズ: 「平均」、「最小」および「最大」(バイト単位)
転送スピード: 「平均」、「最小」および「最大」(バイト/秒)
合計時間: 「平均」、「最小」および「最大」(ミリ秒)
開いた状態のビューでは、次の列を持つ「すべての転送」表が追加されます。
転送: 名前をクリックすると転送レポートが開きます。「転送レポート」を参照してください。
リフレッシュ: ページをリフレッシュして更新後のデータを反映します。
消しゴムのアイコン: 転送の表での選択を解除します。このアイコンが有効になるのは、円グラフのセクションがクリックされた結果として転送の表が表示された場合です。
ソート基準: ステータスと名前のどちらでソートするかを選択します。
ソース: 転送に関連付けられているソース。名前をクリックするとソース・レポートが開きます。「ソース・レポート」を参照してください。
ステータス: 「アクティブ」、「失敗」、または「完了」
サブステータス: 転送のサブステータス。「アクティブ」のサブステータスは次のとおりです。
配信進行中
進行中
一時停止中
保留中
配信保留中
後処理
前処理
再試行中
スケジュール済
「失敗」のサブステータスは次のとおりです。
エラー
部分エラー
後処理
前処理
「完了」のサブステータスは「正常終了」のみです。
開始時間: 転送が開始した日時
コンテンツ・タイプ: 転送されるファイルのタイプ(例: XML)。コンテンツ・タイプはコンテンツ・フィルタで定義します。「コンテンツ・フィルタの設定」を参照してください。
「ファイル・ファインダ」ビューの表では、転送インスタンスを検索できます。検索条件として、関連付けられたファイル、ソース、またはターゲットの名前を使用します。
開いていない状態のビューでは、ファイル名とソースまたはターゲットの名前の一方または両方で検索できます。検索時に英字の大文字と小文字が区別され、「次で始まる」演算子が使用されます。ワイルド・カードとして%を使用できます。表の列は次のとおりです。
「ソース」または「ターゲット」: 名前をクリックすると、ソースまたはターゲットのレポートが開きます。「ソース・レポート」または「ターゲット・レポート」を参照してください。
ステータス: 「アクティブ」、「失敗」、または「完了」
作成時間: ファイルがソースまたはターゲットの場所に書き出された日時。
ファイル: 転送されたファイルの名前。ファイルの名前はターゲット側で変更されることもあります。「配信後のファイルの移動と名前変更」を参照してください。
サイズ: 転送されたファイルのサイズ(バイト単位)。圧縮や暗号化によって、ターゲット側でファイルのサイズが変化する可能性があります。「ソース処理アクションの設定」および「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。
開いた状態のビューでは、次の機能が追加されます。
演算子を選択可能: 「次で始まる」、「完全一致」、「次を含む」
「大/小文字の区別」チェック・ボックス
検索パラメータをすべて消去するためのアイコン
次の2つの列が表に追加されます。
タイプ: 取り得る値は「B2B」、「SOA」、「Healthcare」、「OSB」、「ODI」、「ソース再送信」および「外部」です。
送信者: 転送を開始したユーザーの名前
各列の検索フィールド
注意:
後処理は、ファイル配信の後に実行されます。したがって、ファイル配信に成功しても後処理に失敗した場合は、「アクティブな配信」ビューと「ファイル・ファインダ」ビューに表示されるステータスは異なります。具体的には、「アクティブな配信」ビューでは「完了」ステータスが表示されますが、「ファイル・ファインダ」ビューでは「失敗」ステータスが表示されます。
「アクティブな配信」ビューは、開いていない状態でも開いた状態でも同じです。最近実行された、および進行中の配信について、次の情報が表示されます。
転送名: 名前をクリックすると、転送レポートが開きます。「転送レポート」を参照してください。
開始時間: 転送が開始した日時。
進行状況: 完了率(%)。進行状況が100%未満で変化しない場合は、転送が一時停止しているか失敗したことを示している可能性があります。「転送の一時停止と再開」または「転送エラーの診断」を参照してください。
リフレッシュ: アクティブな配信をリフレッシュする間隔を選択します。
ソース、転送またはターゲットのダッシュボードには、リアルタイムの、および最近実行されたファイル配信(インスタンスといいます)のデータのうち、同じタイプのすべてのアーティファクトに関連するものが表示されます。メイン・ダッシュボードとは異なり、「すべてのアーティファクト」のダッシュボードは開く必要があります。左ペインのナビゲータの「転送インスタンス」、「ソース・インスタンス」または「ターゲット・インスタンス」をクリックします。
アーティファクト・ダッシュボードのビューは次のとおりです。
メッセージ: 「インスタンス・メッセージの解釈」を参照してください。
サマリー統計: 「ダッシュボード・メトリックの解釈」を参照してください。
メイン・ダッシュボードのビューとは異なり、アーティファクト・ダッシュボードのビューには「展開」アイコンはありません。
「メッセージ」ビューは、ダッシュボードを開くときに選択されたタイプのすべてのアーティファクトのファイル配信インスタンス・メッセージの表であり、検索可能です。ワイルド・カードとして%を使用できます。この表に表示されるものは次のとおりです。
ID: 「ID」のリンクをクリックすると、単一アーティファクトのソース、転送またはターゲット・ダッシュボードが開きます。「単一アーティファクトの転送、ソースおよびターゲットのダッシュボードの解釈」を参照してください。
名前: アーティファクトの名前。
ステータス: 「アクティブ」、「失敗」、または「完了」。「アクティブ」のサブステータスは次のとおりです。
配信進行中
進行中
一時停止中
保留中
配信保留中
後処理
前処理
再試行中
スケジュール済
「失敗」のサブステータスは次のとおりです。
エラー
部分エラー
後処理
前処理
「完了」のサブステータスは「正常終了」のみです。
URI: ソースの場所のURI (ソース・ダッシュボードのみにあります)。
タイプ: ソースまたはターゲットのタイプ(ソースとターゲットのダッシュボードのみにあります)。
作成時間: ファイルがソースまたはターゲットの場所に書き出された日時。
「サマリー統計」ビューには、ダッシュボードが開くときに選択されたアーティファクト・タイプに関連する、最近実行された転送の様々な統計が表示されます。これらの統計を使用すると、これらの転送の使用頻度が高いかどうか、失敗したかどうか、あるいは完了までに時間がかかっているかどうかを特定できます。
「最近」の範囲を指定するには、時間の長さを表すこれらの値の1つを「データの表示」ドロップダウン・リストで選択します。
過去1時間
過去6時間
過去24時間(デフォルト)
過去3日間
先週
表示される統計は次のとおりです。
転送: 「合計」、「完了」、「アクティブ」および「失敗」
ステータス: 完了した転送、アクティブな転送、失敗した転送の円グラフ
最もアクティブなアーティファクト: アクティブさの点で上位にある転送、ソースまたはターゲットの名前。
失敗率: 失敗した転送の割合(%)
ペイロード・ファイル・サイズ: 「平均」、「最小」および「最大」(バイト単位)
転送スピード: 「平均」、「最小」および「最大」(バイト/秒)
合計時間: 「平均」、「最小」および「最大」(ミリ秒)
単一アーティファクトのソース、転送またはターゲットのダッシュボードには、リアルタイムの、および最近実行されたファイル配信(インスタンスといいます)のうち、特定のアーティファクトに関連するもののデータが表示されます。メイン・ダッシュボードとは異なり、アーティファクトのダッシュボードは開く必要があります。
このプロセスの手順は次のとおりです。
左ペインのナビゲータの「転送インスタンス」、「ソース・インスタンス」または「ターゲット・インスタンス」の左にある矢印をクリックします。
そのタイプのアーティファクトが一覧表示されます。
アーティファクト名をクリックするか右クリックし、「開く」というメニュー項目を選択します。
そのアーティファクトのダッシュボード・タブが開きます。
アーティファクト・ダッシュボードのビューは次のとおりです。
メッセージ: 「アーティファクト・インスタンス・メッセージの解釈」を参照してください。
アーティファクト情報: 「アーティファクト情報の解釈」を参照してください。
サマリー統計: 「アーティファクト・ダッシュボード・メトリックの解釈」を参照してください。
メイン・ダッシュボードのビューとは異なり、アーティファクト・ダッシュボードのビューには「展開」アイコンはありません。
「メッセージ」ビューは、ダッシュボードを開くときに選択されたアーティファクトのファイル配信インスタンス・メッセージの表であり、検索可能です。ワイルド・カードとして%を使用できます。この表に表示されるものは次のとおりです。
レポート: レポート・リンクをクリックすると、ソース、転送またはターゲットのレポートが開きます。「ソース・レポート」、「転送レポート」または「ターゲット・レポート」を参照してください。
ファイル名: 転送されたファイルの名前。ファイルの名前はターゲット側で変更されることもあります。「配信後のファイルの移動と名前変更」を参照してください。
サイズ: 転送されたファイルのサイズ(バイト単位)。圧縮や暗号化によって、ターゲット側でファイルのサイズが変化する可能性があります。「ソース処理アクションの設定」および「転送の前処理と後処理のアクションの設定」を参照してください。
作成時間: ファイルがソースまたはターゲットの場所に書き出された日時。
ステータス: 「アクティブ」、「失敗」、または「完了」。「アクティブ」のサブステータスは次のとおりです。
配信進行中
進行中
一時停止中
保留中
配信保留中
後処理
前処理
再試行中
スケジュール済
「失敗」のサブステータスは次のとおりです。
エラー
部分エラー
後処理
前処理
「完了」のサブステータスは「正常終了」のみです。
アーティファクト情報ビューには、ダッシュボードが開くときに選択されたアーティファクトの、次に示す情報が表示されます(該当するもののみ)。ソースの場合は、参照している転送に関する情報も表示されます。転送の場合は、参照されているソースとターゲットに関する情報も表示されます。
名前: アーティファクト名。
カテゴリ: アーティファクトのカテゴリ。
URI: ソースまたはターゲットのエンドポイントの場所。
バインディング・タイプ: ソースまたはターゲットのタイプ。「ソース・タイプ」および「ターゲット・タイプ」を参照してください。
デプロイ: そのアーティファクトがデプロイ済かどうかをtrue
またはfalse
で表します。「ソース、ターゲットまたは転送のデプロイ」を参照してください。
ラベル: Oracle Managed File Transfer専用Oracle WebLogic Server上での、デプロイされたアーティファクトの名前。
ステータス: デプロイされたアーティファクトが「有効」
か「無効」
かどうか。「ソース、ターゲットおよび転送の無効化」および「ソース、ターゲットおよび転送の再有効化」を参照してください。
バージョン: アーティファクトのバージョン。
作成時間: アーティファクトが作成された日時。
ダッシュボードを開くときに選択されたアーティファクトを、「デザイナ」ページのタブの1つとして開くには、「定義の表示」をクリックします。「ソースの作成」、「ターゲットの作成」または「転送の構成」を参照してください。
「サマリー統計」ビューには、ダッシュボードを開くときに選択されたアーティファクトに関連する、最近実行された転送に関する様々な統計が表示されます。これらの統計を使用すると、これらの転送の使用頻度が高いかどうか、失敗したかどうか、あるいは完了までに時間がかかっているかどうかを特定できます。
「最近」の範囲を指定するには、時間の長さを表すこれらの値の1つを「データの表示」ドロップダウン・リストで選択します。
過去1時間
過去6時間
過去24時間(デフォルト)
過去3日間
先週
表示される統計は次のとおりです。
転送: 「合計」、「完了」、「アクティブ」および「失敗」
ステータス: 完了した転送、アクティブな転送、失敗した転送の円グラフ
失敗率: 失敗した転送の割合(%)
ペイロード・ファイル・サイズ: 「平均」、「最小」および「最大」(バイト単位)
転送スピード: 「平均」、「最小」および「最大」(バイト/秒)
合計時間: 「平均」、「最小」および「最大」(ミリ秒)
レポートには、特定のファイル配信インスタンスにおけるソース、転送またはターゲットの関与に関する詳細な情報が表示されます。レポートには、次の場所からアクセスできます。
開いた状態の「メトリック」ビューの「すべての転送」の表の「転送」または「ソース」列。「メイン・ダッシュボードのメトリックの解釈」を参照してください。
「ファイル・ファインダ」ビューの「ソース」または「ターゲット」列。「ファイル・ファインダの使用」を参照してください。
「アクティブな配信」ビューの「転送名」列。「アクティブな配信の監視」を参照してください。
ソース、転送またはターゲットのダッシュボードの「メッセージ」ビューにある「レポート」リンク。「アーティファクト・インスタンス・メッセージの解釈」を参照してください。
別のレポート。「フロー・ダイアグラムの使用」、「ソース・レポート」、「転送レポート」および「ターゲット・レポート」を参照してください。
転送に対する操作をレポートから実行することもできます。「転送の一時停止と再開」および「転送の再送信」を参照してください。
ソース、転送、ターゲットのレポートの先頭には必ずフロー・ダイアグラムがあります。この図には、生成されたレポートの対象であるファイル配信インスタンスに関連するアーティファクトがすべて表示されます。図5-1 に、典型的なフロー・ダイアグラムを示します。
ソースが強調されているのは、このフロー・ダイアグラムがソース・レポートのものであることを示しています。転送やターゲットのアイコンをクリックすると、その転送またはターゲットのレポートに移動できます。各アーティファクトに緑色のチェックマークがあり、ファイル配信の各段階が正常終了したことを示しています。
アーティファクトの右にある下向き矢印は、ファンアウトを示します。転送のターゲットが複数ある場合は、そのフロー・ダイアグラムのターゲットのところにファンアウトが表示されます。図5-2 では、転送のところにファンアウトが表示されています。これは、複数の転送で同じソースが使用されていることを示します。
ソース・アイコンのところにある緑色の歯車のアイコンは、前処理アクション(圧縮や暗号化など)がソースにおいて実行中であることを示します。
ファンアウトの中のすべてのアーティファクトのリストを表示するには、図5-3 に示すように下向き矢印をクリックします。このリストから選択して、そのアーティファクトのレポートに移動できます。
フロー・ダイアグラムには、警告、エラーおよび再送信試行が表示されることもあります。図5-4 に示すフロー・ダイアグラムは、ソースにおいて再送信されたファイル配信インスタンスのものです。
ソース・アイコンのところにある、黒色の矢印の付いた緑色の円は、再送信が行われたことを示しています。感嘆符付きの黄色の三角形は、ソースと転送において警告が発生したことを示します。感嘆符付きの赤色の円は、ターゲットにおいてエラーが発生したことを示します。
ソース・レポートには次のセクションがあります。
フロー表示とコントロール: フロー・ダイアグラム、「リフレッシュ」ボタン、レポートのタイトル、およびソースの再送信ボタン
サマリー: ファイル名、ソースの場所、ペイロードのサイズ、再送信回数などの基本的情報
エラー: エラー・コード、レベル、カテゴリ、インスタンスID、タイムスタンプ、説明などの、エラーに関する情報(エラーが発生した場合)
再送信済インスタンス: インスタンスID、ユーザー・コメント、ユーザー名、タイムスタンプなどの、ソース再送信に関する情報(再送信が行われた場合)
転送インスタンス: ソースに関連付けられている転送に関する情報。転送名をクリックすると、転送のレポートに移動できます。
ソース処理: 前処理アクション(圧縮、圧縮解除、暗号化など)に関する情報
拡張: あまりアクセスされない情報(ソース・ラベルや内部IDなど)
セキュリティ: セキュリティに関連する情報(該当する場合)。アルゴリズム、証明書、暗号化などです。
ソース・レポートに表示される情報の詳しい説明は、Oracle Fusion Middleware MFT Composerヘルプ・オンライン・ヘルプのソース・レポートに関する項を参照してください。
転送レポートには次のセクションがあります。
フロー表示とコントロール: フロー・ダイアグラム、「リフレッシュ」ボタン、レポートのタイトル、および転送の再送信ボタン
サマリー: ファイル名、ステータス、再送信回数などの基本的情報
エラー: エラー・コード、レベル、カテゴリ、インスタンスID、タイムスタンプ、説明などの、エラーに関する情報(エラーが発生した場合)
再送信済インスタンス: インスタンスID、ユーザー・コメント、ユーザー名、タイムスタンプなどの、転送再送信に関する情報(再送信が行われた場合)
ターゲット配信: 転送に関連付けられているターゲットに関する情報。ターゲット名をクリックすると、ターゲットのレポートに移動できます。
拡張: あまりアクセスされない情報(内部IDなど)
セキュリティ: セキュリティに関連する情報(該当する場合)。アルゴリズム、証明書、暗号化などです。
転送レポートに表示される情報の詳しい説明は、Oracle Fusion Middleware MFT Composerヘルプ・オンライン・ヘルプの転送レポートに関する項を参照してください。
ターゲット・レポートには次のセクションがあります。
フロー表示とコントロール: フロー・ダイアグラム、「リフレッシュ」ボタン、レポートのタイトル、「一時停止」ボタン、「再開」ボタンおよびターゲットの再送信ボタン
サマリー: ファイル名、ターゲットの場所、合計時間、再送信回数などの基本的情報
エラー: エラー・コード、レベル、カテゴリ、インスタンスID、タイムスタンプ、説明などの、エラーに関する情報(エラーが発生した場合)
再送信済インスタンス: インスタンスID、ユーザー・コメント、ユーザー名、タイムスタンプなどの、ターゲット再送信に関する情報(再送信が行われた場合)
ターゲット前処理: 前処理アクション(圧縮、圧縮解除、暗号化など)に関する情報
ターゲット後処理: 後処理アクション(圧縮解除など)に関する情報
拡張: あまりアクセスされない情報(転送とターゲットのラベルや内部ターゲットIDなど)
セキュリティ: セキュリティに関連する情報(該当する場合)。アルゴリズム、証明書、暗号化などです。
ターゲット・レポートに表示される情報の詳しい説明は、Oracle Fusion Middleware MFT Composerヘルプ・オンライン・ヘルプのターゲット・レポートに関する項を参照してください。
進行中の転送の一時停止を、ターゲット・レポートから行うことができます。ターゲット・レポートにアクセスするには、次の方法があります。
「ファイル・ファインダ」ビューで、「検索対象」を「ターゲット」に変更し、ファイルまたはターゲット名で検索してから、ターゲットの名前をクリックするとレポートが開きます。
「アクティブな配信」ビューで、転送の名前をクリックして転送レポートを開いてから、フロー・ダイアグラムの中のターゲット・アイコンをクリックするとターゲット・レポートが開きます。
注意:
1つの転送に複数のターゲットがある場合は、転送の一時停止をターゲットごとに個別に行う必要があります。
ターゲット・レポートで、「一時停止」をクリックするとターゲットへのファイル配信が一時停止します。ファイル配信を再開するには、「再開」をクリックします。
正常終了した転送を再送信してファイルを再配信できます。再送信はソース、転送またはターゲットのレポートから行います。ソース再送信、転送再送信またはターゲット再送信のボタンをクリックします。
転送のステータスが「失敗」の場合は、再送信すると転送を再試行できます。再送信をソース、転送、ターゲットのどのレポートから実行するかは、エラーが発生した場所によって決まります。エラーの詳細は、「転送エラーの診断」を参照してください。
再送信はただちに行われ、親アーティファクトでスケジュールが定義されていても無視されます。たとえば、再送信をターゲットから行う場合は、ターゲットでスケジュールが定義されていても無視されます。ただし、再送信をソースから行う場合は、ターゲットで定義されているスケジュールが遵守されます。
注意:
ページを手動でリフレッシュして、再送信ステータスの詳細を表示する必要があります。再送信ボタンが使用不可能になる理由は様々ですが、主なものを次に示します。
転送されるファイルがすでに削除されている。
転送がまだ進行中である。
転送のスケジュールが設定されており、配信日時がまだ到来していない。
ターゲット・アーティファクトが無効化されている。
再送信アクションを実行する権限がない。
この転送を再送信する権限がない。
非同期のwlstコマンドを使用して、メッセージを一括で再送信できます。複数の基準を指定すれば、ニーズに応じて柔軟に再送信をカスタマイズできます。
たとえば、失敗したメッセージすべてを特定の期間に特定のターゲットに再送信したり、特定の期間のインスタンス・メッセージすべてのソースを再送信したりできます。
サポートされる基準
構文:
resubmitMessages(<ResubmitType>, <state>, <artifactName>, <startTime>, <endTime>, <chunkSize>, <chunkDelay>, <ignoreIds>, <comments>, <previewMode>)
バルク再送信では、次から基準を選択できます。
オプション | 説明 | コメント |
再送信タイプ |
Source、Target、Transfer_Instance、Target_Instance |
必須 例: |
状態 |
Failed、Completed、Active |
オプション すべての状態(「失敗」、「完了」、「アクティブ」)が考慮されます。 |
アーティファクト名 |
アーティファクトの名前 |
オプション 例: |
開始日 終了日 |
メッセージ作成の開始日と終了日。書式: dd-MM-yyyy H:m:s:S |
オプション 例: |
チャンク・サイズ |
再送信のバッチ・サイズ。 |
オプション デフォルトは1000メッセージ |
チャンク遅延 |
2つのバッチ再送信間の遅延(秒単位)。 |
オプション デフォルトは、30秒です 例: |
無視するID |
再送信中に無視する対応メッセージIDのカンマ区切りリスト。 |
オプション |
コメント |
任意のユーザー・コメントを追加します |
オプション |
プレビュー・モード |
コマンドをプレビュー・モードで実行すると、指定した基準で再送信されるメッセージの数と、wlstオブジェクト全体がリストされます。 |
オプション デフォルトはtrueです "true"の場合、レコードは再送信されません。これを使用すると、指定した基準について再送信されたレコード数などの情報を取得できます 例: |
チャンクと再送信遅延期間のサポート
再送信に指定される基準によっては、大量のインスタンスが再送信され、システムの負荷が高くなることがあります。このような状態を避けるために、オプションで指定できる2つのオプションが、chunkSizeとchunkResubmitDelayです。たとえば、再送信基準によってレコード数が1000、チャンク・サイズが200、再送信遅延が30秒になる場合、5つのチャンク(1000/200)が作成され、2つのチャンク間の遅延が30秒になります。
再送信メッセージの処理に予測される平均時間に基づいて、再送信コマンドの一部としてパラメータを指定するか、次のプロパティのMbeanを使用してシステム・デフォルトをオーバーライドして、適切なチャンク・サイズと遅延時間を指定する必要があります。
resubmitChunkSizeDefault
chunkResubmitDelayDefault
MBeansの詳細は、『Oracle WebLogic Server JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発』のWebLogic Server MBeansの理解に関する項を参照してください。
エラーがなくても、ファイルが期待したとおりにターゲットの場所に到着しないこともあります。このことが起きた場合は、次の設定を確認してください。
コンテンツ・フィルタによってファイルが配信対象から除外されている可能性があります。「コンテンツ・フィルタの設定」を参照してください。
配信後にファイルが移動したり名前が変更されたりすることがあります。レポートの中で「変更済ファイル名」またはターゲット・ファイル名を探してください。「ソース・レポート」、「転送レポート」または「ターゲット・レポート」と「配信後のファイルの移動と名前変更」を参照してください。
ファイル転送は指定された日時にしか行われないことがあります。レポートの中で、「ステータス」が「スケジュール済」のものを探してください。「ソース・レポート」、「転送レポート」または「ターゲット・レポート」と「スケジュールの設定」を参照してください。
「監視」ページの「ダッシュボード」タブの「最新のエラー」ビューが開いていない状態のときは、このビューにエラー・コード、メッセージとエンドポイント、およびタイムスタンプが表示されます。
開いた状態の「最新のエラー」ビューは検索可能な表であり、エラーの他にも情報が表示されます。たとえば、詳細な説明、インスタンス・タイプ(ソース、転送またはターゲット)、レベル、重大度です。ワイルド・カードとして%を使用できます。
開いていない状態のビューでエラー・コードをクリックするか、開いた状態のビューでエラー・メッセージをクリックすると、エラーが発生したソース、転送またはターゲットのレポートが開きます。このレポートには、エラー情報のセクションが追加されています。このレポートでは、追加情報の表示や転送の再送信ができます。「転送の再送信」を参照してください。