ant
スクリプト・ツールを使用して1つのコンポジット、複数のコンポジット、およびWSDL、XSD、他のファイル・タイプなどの共有データを使用するコンポジットをデプロイする方法、および異なる環境の間でSOAコンポジット・アプリケーションを移動するための構成プランを作成する方法についても説明します。ここでは、デプロイメントの前提条件、パッケージ化、準備および構成タスクについても説明します。また、Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)ユーティリティを使用したデプロイに関するドキュメントへの参照についても記載します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする手順の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。WLSTユーティリティを使用してSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする手順の詳細は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスを参照してください。
この章では、デプロイメントのライフ・サイクルに関する次の項目について説明します。
デプロイメントの前提条件
パッケージ化の詳細
コンポジットの構造
ターゲット環境の準備
ターゲット環境の構成タスク
コンポジットのデプロイメント
デプロイメント後の構成タスク
コンポジット・アプリケーションのテストおよびトラブルシューティング
デプロイメントのライフ・サイクルの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』を参照してください。
この項では、SOAコンポジット・アプリケーションの作成とデプロイに必要な基本的な前提条件を説明します。
Oracle SOA Suiteコンポーネントにはスキーマが必要です。このスキーマはOracleまたはMicrosoft SQL Serverのデータベースにインストールされている必要があります。スキーマの作成とロードは、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してデータベース内で行います。スキーマのインストールおよび構成の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成』および『リポジトリ作成ユーティリティを使用したスキーマの作成』を参照してください。
開発環境でOracle SOA Suiteのクイック・スタート・インストールを使用する場合は、スキーマはJavaデータベースに自動的に作成されます。詳細は、『SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』を参照してください。
インストール後は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、新しいOracle WebLogic Serverドメインを作成および構成し、そのドメイン内で構成する製品(Oracle SOA Suiteなど)を選択します。この新しいドメインには、構成するように選択した製品に応じて、管理サーバーおよびその他の管理対象サーバーが含まれます。
詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成』を参照してください。
Oracle SOA Suiteのクイック・スタートをインストールした場合は、Oracle JDeveloperで統合WebLogic Serverのデフォルト・ドメインを構成できます。詳細は、『SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』のドメインの構成に関する項を参照してください。
SOAコンポジット・アプリケーションのプロジェクト内で必要なすべてのアーティファクト・ファイルは、次のツールを使用してSOAアーカイブ(SAR) JARファイルに個別にパッケージ化できます。
Oracle JDeveloper
「デプロイメント・アクション」ページでデプロイ中に「SARファイルの生成」オプションを選択します。詳細は、「プロファイルのデプロイ」を参照してください。
ant
スクリプト
ant-sca-package
スクリプトを使用して、アーティファクトをパッケージ化します。詳細は、「コンポジットSARファイルにSOAコンポジット・アプリケーションをパッケージ化するためのantの使用方法」を参照してください。
WLSTコマンド
sca_package
スクリプトを使用して、アーティファクトをパッケージ化します。詳細は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスを参照してください。
Mavenプラグイン
Mavenプラグインは、Maven環境でSOAコンポジット・アプリケーションのコンパイル、パッケージ化、デプロイ、テスト、およびアンデプロイを行うために使用します。詳細は、「Oracle SOA Suite Development Mavenプラグインの使用」を参照してください。
SARファイルは、sca_
という接頭辞(たとえばsca_HelloWorld_rev1.0.jar
)を必要とする特殊なJARファイルです。
さらに、Oracle JDeveloperの「デプロイメント・アクション」ページで「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」オプションを選択してSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする場合、プロジェクト内で必要なすべてのアーティファクト・ファイルは次のいずれかのファイルに自動的にパッケージ化されます。
自己完結型のJARファイル(単一のSOAコンポジット・アプリケーションの場合)
自己完結型のコンポジットの詳細は、「Oracle JDeveloperでの単一のSOAコンポジットのデプロイ方法」および「Oracle JDeveloperでの複数のSOAコンポジットのデプロイ方法」を参照してください。
メタデータを相互に共有する複数のSOAコンポジット・アプリケーションのZIPファイル
SOAコンポジット・アプリケーション間で共有データをデプロイして使用できます。共有データは、アプリケーション・サーバー上のSOAインフラストラクチャに、Oracle Metadata Services (MDS)リポジトリのアーカイブJARファイルとしてデプロイされます。このアーカイブ・ファイルには、すべての共有リソースが含まれています。詳細は、「Oracle JDeveloperでの複数のSOAコンポジット・アプリケーション間の共有データのデプロイ方法および使用方法」を参照してください。
Oracle JDeveloperでSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイすると、そのコンポジットはJARファイル(単一のコンポジット・アプリケーションの場合)またはZIPファイル(複数のSOAコンポジット・アプリケーションの場合)にパッケージ化されます。これらのファイルには、次のアーティファクトを含めることができます。
バインディング・コンポーネントおよびサービス・コンポーネント。
Oracle B2Bアグリーメント、Oracle Web Service Manager (OWSM)のポリシー、およびヒューマン・ワークフロー・タスク・フローへの参照。
WSDLファイル、XSDファイルなどの共有データ。すべての共有データは、サーバー上の既存のSOAインフラストラクチャ・パーティションにデプロイされます。このデータは、/apps
ネームスペースの下にデプロイされます。Oracle JDeveloperでSOA-MDS接続を使用してこのアーティファクトを参照する場合、URLには接頭辞oramds
が付加されます。
ターゲット環境とは、SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする先のSOAインフラストラクチャ環境です。この環境は通常、開発、テストまたは本番の環境です。あるターゲット環境から別のターゲット環境にアプリケーションを移動するときは、コンポジット・アプリケーションで使用しているコンポーネント、アイデンティティ・サービス・プロバイダおよびセキュリティ・ポリシーに応じて、追加の構成ステップが必要になる場合があります。この項では、それらのタスクについて説明します。
Java Database Connectivity (JDBC)データ・ソースは、JDBC接続のプールが含まれているJava Naming and Directory Interface (JNDI)ツリーにバインドされているオブジェクトです。アプリケーションでは、JNDIツリーでデータ・ソースを参照し、そのデータ・ソースからのデータベース接続を予約できます。送信メッセージをエンキューしたり受信メッセージをデキューするためのキューを作成します。表47-1 に示すOracle JCAアダプタには、デプロイメントの前に、JDBCデータ・ソースおよびキューを構成する必要があります。
表47-1 Oracle JCAアダプタのタスク
アダプタ | 構成タスク | 関連項目 |
---|---|---|
データベース・アダプタ |
JDBCデータ・ソース |
『テクノロジ・アダプタの理解』のデプロイメントに関する項 |
AQアダプタ |
JDBCデータ・ソース |
『テクノロジ・アダプタの理解』のOracle WebLogic Server管理コンソールでのデータ・ソースの構成に関する項 |
JMSアダプタ |
キュー |
『テクノロジ・アダプタの理解』のアダプタ構成ウィザードを使用したOracle JMSアダプタの構成に関する項 |
次の例は、JMSリソースの作成およびJMSアダプタの再デプロイメント用のスクリプトを示しています。
注意:
このスクリプトはデモ用です。使用する環境に応じて、このスクリプトの変更が必要になる場合があります。
# lookup the JMSModule jmsSOASystemResource = lookup("SOAJMSModule","JMSSystemResource") jmsResource = jmsSOASystemResource.getJMSResource() cfbean = jmsResource.lookupConnectionFactory('DemoSupplierTopicCF') if cfbean is None: print "Creating DemoSupplierTopicCF connection factory" demoConnectionFactory = jmsResource.createConnectionFactory('DemoSupplierTopicCF') demoConnectionFactory.setJNDIName('jms/DemoSupplierTopicCF') demoConnectionFactory.setSubDeploymentName('SOASubDeployment') topicbean = jmsResource.lookupTopic('DemoSupplierTopic') if topicbean is None: print "Creating DemoSupplierTopic jms topic" demoJMSTopic = jmsResource.createTopic("DemoSupplierTopic") demoJMSTopic.setJNDIName('jms/DemoSupplierTopic') demoJMSTopic.setSubDeploymentName('SOASubDeployment') try: save() # activate the changes activate(block="true") print "jms topic and factory for SOA Fusion Order Demo successfully created" except: print "Error while trying to save and/or activate!!!" dumpStack() print "Creating jms adapter connection factory information" try: redeploy('JmsAdapter', '@deployment.plan@', upload='true', stageMode='stage') except: print "Error while modifying jms adapter connection factory"
JMSキューとトピックおよびコネクション・ファクトリの詳細は、『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』の基本JMSシステム・リソースの構成に関する項を参照してください。
次の例は、データベース・リソースの作成およびデータベース・アダプタの再デプロイメント用のスクリプトを示しています。
注意:
このスクリプトはデモ用です。使用する環境に応じて、このスクリプトの変更が必要になる場合があります。
import os connect(userName,passWord,'t3://'+wlsHost+':'+adminServerListenPort) edit() startEdit() soaJDBCSystemResource1 = create('DBAdapterTestDataSource',"JDBCSystemResource") soaJDBCResource1 = soaJDBCSystemResource1.getJDBCResource() soaJDBCResource1.setName('DBAdapterDataSource') soaConnectionPoolParams1 = soaJDBCResource1.getJDBCConnectionPoolParams() soaConnectionPoolParams1.setTestTableName("SQL SELECT 1 FROM DUAL") soaConnectionPoolParams1.setInitialCapacity(10) soaConnectionPoolParams1.setMaxCapacity(100) soaDataSourceParams1 = soaJDBCResource1.getJDBCDataSourceParams() soaDataSourceParams1.addJNDIName('jdbc/dbSample') soaDriverParams1 = soaJDBCResource1.getJDBCDriverParams() soaDriverParams1.setUrl('jdbc:oracle:thin:@'+db_host_name+':'+db_port+':'+db_sid) soaDriverParams1.setDriverName('oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource') soaDriverParams1.setPassword('my_password') soaDriverProperties1 = soaDriverParams1.getProperties() soaProperty1 = soaDriverProperties1.createProperty("user") soaProperty1.setValue('scott') varSOAServerTarget = '/Servers/'+serverName soaServerTarget = getMBean(varSOAServerTarget) soaJDBCSystemResource1.addTarget(soaServerTarget) dumpStack() try : save() activate(block="true") except: print "Error while trying to save and/or activate!!!" dumpStack() print "Creating DB adapter resource information" try: redeploy('DBAdapter', '@deployment.plan@', upload='true', stageMode='stage') except: print "Error while modifying db adapter connection factory"
JDBCデータ・ソースの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCデータ・ソースの構成に関する項を参照してください。
Oracle JCAアダプタは、JCA 1.5リソース・アダプタとしてOracle WebLogic Serverコンテナにデプロイされます。アダプタは、JAR形式を使用して、リソース・アダプタ・アーカイブ(RAR)ファイルとしてパッケージ化されます。このRARファイルはアダプタのデプロイ時に使用され、アダプタはOracle WebLogic Serverまたは中間層プラットフォームにコネクタとして登録されます。RARファイルの内容は次のとおりです。
ra.xml
ファイル。これは、リソース・アダプタに関するデプロイメント固有の情報を含むデプロイメント記述子XMLファイルです。
Oracle WebLogic Serverとリソース・アダプタ間の規定に関する宣言情報
アダプタは、接続ファクトリのエンドポイントを定義するweblogic-ra.xml
テンプレート・ファイルもパッケージ化します。
コネクション・ファクトリおよび接続プールの作成の詳細は、『テクノロジ・アダプタの理解』を参照してください。
ヒューマン・ワークフローでアイデンティティ・サービス・プロバイダを使用したり、認証および認可ポリシーを添付する場合は、次の追加設定タスクを実行する必要があります。
ヒューマン・ワークフローのアイデンティティ・サービス・プロバイダ
デフォルトでは、アイデンティティ・サービスでは、Oracle WebLogic Serverの組込みLDAPサーバーがデフォルトの認証プロバイダとして使用されます。ヒューマン・ワークフローを使用する場合は、Oracle Internet Directory、Microsoft Active Directory、Oracle iPlanetなどの代替アイデンティティ・サービス・プロバイダを使用するようにOracle WebLogic Serverを構成できます。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。組込みLDAPサーバーは、クラスタ化された環境ではサポートされません。
認証プロバイダ(OWSMポリシー)
特定タイプのトークン(例: ユーザー名トークン、X.509トークン、SAMLトークンなど)を使用するポリシーには、認証プロバイダが必要です。認証プロバイダの選択と構成の詳細は、『Webサービスの管理』を参照してください。
認可プロバイダ(OWSMポリシー)
ユーザーが認証された後は、認可ポリシーを使用して、そのユーザーがWebサービスへのアクセスを認可されていることを検証する必要があります。認可ポリシーは、いくつかのタイプのアサーション・テンプレートを使用して作成できます。認可ポリシーおよび保護するリソースの詳細は、『Webサービスの管理』を参照してください。
Oracle MediatorおよびOracle BPEL Process Managerでは、設計時にSOAコンポジット・アプリケーションのビジネス・フロー・インスタンス名またはコンポジット・インスタンス名を設定できます。この名前は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでSOAコンポジット・アプリケーションの「フロー・インスタンス」ページの「名前」列に表示されます。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで、SOAコンポジット・アプリケーション、パーティションまたはSOAインフラストラクチャの「フロー・インスタンス」ページに検索基準を指定するときに、この名前を「名前」フィールドに指定できます。
Oracle Mediatorでビジネス・フロー・インスタンス名を設定する手順は、次のとおりです。
assignアクティビティでXPath式関数oraext:setFlowInstanceTitle()
を使用します。次に例を示します。
<assign>
<copy
target="$out.property.tracking.setFlowInstanceTitle"
expression="oraext:setFlowInstanceTitle("sample")"
xmlns:med="http://schemas.oracle.com/mediator/xpath"/>
</assign>
1つのビジネス・フロー・インスタンスは、1つのエンドツーエンド・ビジネス・トランザクションに相当します。ビジネス・フローは、単一のSOAコンポジット・アプリケーションまたは特定のビジネス・プロセスを実現するために組み合された複数のSOAコンポジット・アプリケーションで構成されます。
BPELプロセスでビジネス・フロー・インスタンス名を設定する手順は、次のとおりです。
Oracle B2Bまたはヒューマン・タスクを使用する場合は、次の追加設定タスクを実行する必要があります。
取引パートナ・アグリーメントおよびタスク・フローをデプロイする手順は、次のとおりです。
取引パートナ・アグリーメントのデプロイ
取引パートナ・アグリーメントには、2つの取引パートナ、つまりイニシエータと応答者がビジネス文書を交換する際の条件が定義されています。これによって、取引パートナ、取引パートナID、ドキュメント定義およびチャネルが識別されます。アグリーメントは、設計時リポジトリから実行時リポジトリにデプロイする必要があります。詳細は、『Oracle B2Bユーザーズ・ガイド』を参照してください。
タスク・フローのデプロイ
Oracle BPM Worklistでタスク・フローを使用するには、そのタスク・フローをデプロイする必要があります。詳細は、「プロファイルのデプロイ」を参照してください。
データを他のコンポジットと共有しないSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするには、「アプリケーション・サーバー接続の作成」ウィザードを使用して、アプリケーション・サーバー接続を作成します。詳細は、「アプリケーション・サーバー接続の作成」を参照してください。
データを他のコンポジットと共有するSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするには、「SOA-MDS接続の作成」ウィザードを使用して、データベース・ベースのOracle MDSリポジトリ・サーバーへの接続を作成します。詳細は、「SOA-MDS接続の作成」を参照してください。
開発、テストおよび本番環境間を移動するとき、すべてのカスタマイズ・タスクを手動で実行する必要はありません。この項では、構成プランを使用して、次に進むターゲット環境に応じてSOAコンポジット・アプリケーションを自動的に構成する方法について説明します。
通常、プロジェクトをある環境から別の環境に(たとえば、テスト環境から本番環境に)移動する場合は、JDBC接続文字列や様々なサーバーのホスト名など、環境固有の値をいくつか変更する必要があります。構成プランと呼ばれる単一のテキスト(XML)ファイルを使用して、これらの値を変更できます。構成プランは、Oracle JDeveloper内で作成するか、またはWLSTコマンドを使用して作成します。プロセスのデプロイメント時に、構成プランを使用してSOAプロジェクトを検索し、プロジェクトを次に進むターゲット環境に適応させるために置換する必要がある値を検索します。
この項では、構成プランの作成方法と添付方法の概要を説明します。
次の属性やプロパティを置換できる構成プラン・ファイルを作成して編集します。
SOAコンポジット・アプリケーション・ファイル(composite.xml
)内のすべてのコンポジット、サービス・コンポーネント、参照、サービスおよびバインディング・プロパティ
バインディング用の属性値(例: binding.ws
の場所)
WSDLファイル内のインポートのschemaLocation
属性
WSDLファイル内のインクルードのlocation
属性
XSDファイル内のインクルード、インポートおよび再定義のschemaLocation
属性
JCAアダプタ・ファイル内のすべてのプロパティ
次のもののためのポリシー参照
サービス・コンポーネント
サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネント
注意:
構成プランは、SOAコンポジット・アプリケーションのXSLTアーティファクトを変更しません。XSLを変更するには、XSLTマップ・エディタを使用します。構成プランの使用は有効ではありません。たとえば、構成プラン・ファイルを使用してXSLの参照を変更することはできません。かわりに、テスト、開発および本番環境の間を移動するときに、Oracle JDeveloperのXSLTマップ・エディタで参照を手動で変更する必要があります。これにより、設計時にXSLTマップ・エディタが問題なく開きます。ただし、参照を未変更のままにしても実行時の動作に影響はありません。トランスフォーメーションおよびXSLTマップ・エディタの詳細は、「XSLTマップ・エディタを使用したトランスフォーメーションの作成」を参照してください。
デプロイメント時には、次のいずれかのツールを使用して、構成プラン・ファイルをSOAコンポジット・アプリケーションのJARファイルまたはZIPファイル(SOAバンドルをデプロイする場合)に添付します。
Oracle JDeveloper
詳細は、「プロファイルのデプロイ」を参照してください。
ant
スクリプト
詳細は、「SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするためのantの使用方法」を参照してください。
WLSTコマンド
詳細は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスを参照してください。
デプロイメント時に、構成プラン・ファイルを使用して、SOAコンポジット・アプリケーションのJARまたはZIPファイルにあるcomposite.xml
、WSDLおよびXSDファイルを検索し、プロジェクトを次に進むターゲット環境に適応させるために置換する必要がある値を検索します。
次の例は、次の項目を変更する構成プランを示しています。
コンポジットFileAdaptorComposite
のinFileFolder
プロパティは、mytestserver/newinFileFolder
で置換されます。
次の場所のホスト名(myserver17
)は、test-server
で置換され、ポート8888
は8198
で置換されます。
すべてのインポートWSDL
すべての参照binding.ws
の場所
composite.xml
ファイルは次の例のようになります。
<composite .....> <import namespace="http://example.com/hr/" location="http://myserver17.us.example.com:8888/hrapp/HRAppService?WSDL" importType="wsdl"/> <service name="readPO"> <interface.wsdl interface="http://xmlns.oracle.com/pcbpel/adapter/file/readPO/#wsdl.interface(Read _ptt)"/> <binding.jca config="readPO_file.jca"/> <property name="inFileFolder" type="xs:string" many="false" override="may">/tmp/inFile</property> </service> <reference name="HRApp"> <interface.wsdl interface="http://example.com/hr/#wsdl.interface(HRAppService)"/> <binding.ws port="http://example.com/hr/#wsdl.endpoint(HRAppService/HRAppServiceSoapHttpPort)" location="http://myserver17.us.example.com:8888/hrapp/HRAppService?WSDL"/> <binding.java serviceName="{http://example.com/hr/}HRAppService" registryName="HRAppCodeGen_JBOServiceRegistry"/> </reference> </composite>
構成プラン・ファイルは次の例のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <SOAConfigPlan xmlns:jca="http://platform.integration.oracle/blocks/adapter/fw/metadata" xmlns:wsp="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2004/09/policy" xmlns:orawsp="http://schemas.oracle.com/ws/2006/01/policy" xmlns:edl="http://schemas.oracle.com/events/edl" xmlns="http://schemas.oracle.com/soa/configplan"> <composite name="FileAdaptorComposite"> <service name="readPO"> <binding type="*"> <property name="inFileFolder"> <replace>/mytestserver/newinFileFolder</replace> </property> </binding> </service> </composite> <!-- For all composite replace host and port in all imports wsdls --> <composite name="*"> <import> <searchReplace> <search>myserver17</search> <replace>test-server</replace> </searchReplace> <searchReplace> <search>8888</search> <replace>8198</replace> </searchReplace> </import> <reference name="*"> <binding type="ws"> <attribute name="location"> <searchReplace> <search>myserver17</search> <replace>test-server</replace> </searchReplace> <searchReplace> <search>8888</search> <replace>8198</replace> </searchReplace> </attribute> </binding> </reference> </composite> </SOAConfigPlan>
ポリシーは、同じURIに対するポリシーが使用可能な場合は置換されます。それ以外の場合は追加されます。これは、変更されるが追加はされないプロパティとは異なります。
次の手順では、開発環境からテスト環境に移動するときに構成プランを使用する方法の概要を説明します。
ユーザーAはSOAコンポジット・アプリケーションFooを作成します。
ユーザーAはFooを開発サーバーにデプロイし、ステージング領域でテストする準備が整うまで不具合を修正してプロセスを調整します。
ユーザーAはFoo用の構成プランを作成して編集します。これにより、テスト環境に適合するようにアプリケーション内のURLおよびプロパティを変更できます。
ユーザーAは、Oracle JDeveloperまたは一連のコマンドライン・スクリプト(WLSTベース可能)を使用して、Fooをテスト・サーバーにデプロイします。ステップ3で作成した構成プランにより、Foo内のURLおよびプロパティが変更されます。
ユーザーAは、今後、SOAコンポジット・アプリケーションBarをデプロイし、デプロイメント時に同じプランを適用します。URLおよびプロパティも変更されます。
次の手順では、環境に依存しないプロセスを作成するときに構成プランを使用する方法の概要を説明します。
注意:
このユースケースは、独自の開発サーバー、および共通の開発およびテスト・サーバーを持つユーザーが、同じプロセスの開発を共有している場合に役立ちます。同じデプロイメント環境(つまり、同じ開発サーバー)を共有するユーザーには、このユースケースは参考にならない場合があります。
ユーザーAはSOAコンポジット・アプリケーションFooを作成します。
ユーザーAはFooを開発サーバーにデプロイし、ステージング領域でテストする準備が整うまで不具合を修正してプロセスを調整します。
ユーザーAはFoo用の構成プランを作成します。これにより、ユーザーAの環境の設定に適合するようにプロセス内のURLおよびプロパティを変更できます。
ユーザーAは、ソース・コントロール・システムに対して、Fooおよびステップ3で作成した構成プランをチェックインします。
ユーザーBは、ソース・コントロールからFooをチェックアウトします。
ユーザーBは、環境に適合する構成プランのコピーを作成し、新規の構成プランをFooのアーティファクトに適用します。
ユーザーBはアプリケーションをOracle JDeveloperにインポートし、いくつかの変更を行います。
ユーザーBは、Fooおよび(ユーザーBの環境に適合する)構成プランBの両方をチェックインします。
ユーザーAは、両方の構成プランとともに、Fooを再度チェックアウトします。
この項では、構成プランの作成方法と使用方法を説明します。特に、次の項目について説明します。
構成プランの作成および編集
SOAコンポジット・アプリケーションのJARファイルへの構成プランの添付
構成プランの検証
構成プランが含まれるSOAコンポジット・アプリケーションのJARまたはZIPファイルのデプロイ
Oracle JDeveloperで構成プランを作成する手順は、次のとおりです。
Oracle JDeveloperのかわりにWLSTコマンドライン・ユーティリティを使用して、次の構成プラン管理タスクを実行できます。
構成プランの生成および編集
sca_generatePlan(configPlan, sar, composite, overwrite, verbose)
SOAコンポジット・アプリケーションのJARファイルへの構成プラン・ファイルの添付
sca_attachPlan(sar, configPlan, overwrite, verbose)
構成プランの検証
sca_validatePlan(reportFile, configPlan, sar, composite, overwrite, verbose)
JARファイルにパッケージ化された構成プランの抽出および編集
sca_extractPlan(sar, configPlan, overwrite, verbose)
これらのコマンドの使用方法の詳細は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスを参照してください。
デプロイメント時には、Oracle JDeveloperのかわりにant
スクリプトを使用して、構成プラン・ファイルをSOAコンポジット・アプリケーションのJARまたはZIPファイルに添付できます。手順は、「SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするためのantの使用方法」を参照してください。
SOAコンポジット・アプリケーションの特定のURIに対してグローバル・トークン変数を定義できます。たとえば、10個の異なる構成プランでSOAコンポジット・アプリケーション名を更新するかわりに、その名前をグローバルに設定できます。値が取得され、その値で、デプロイ済SOAコンポジット・アプリケーションのcomposite.xml
ファイルのコンポジット名に対するグローバル・トークン変数の値が置換されます。
詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
この項では、次のタイプのSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする方法について説明します。
Oracle JDeveloperでの単一のコンポジットのデプロイ
Oracle JDeveloperでの複数のコンポジットのデプロイ
Oracle JDeveloperでの共有データのデプロイおよび使用
Oracle JDeveloperでの既存のSOAアーカイブのデプロイ
WLSTおよびant
スクリプトを使用したSOAコンポジット・アプリケーションの管理
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからのデプロイ
クラスタへのSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ
実行中のサーバーがない状態でのSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ
Oracle JDeveloperでは、SOAプロジェクトとアプリケーションをOracle WebLogic Serverにデプロイするためにプロファイルを使用する必要があります。
SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ先となるアプリケーション・サーバーへの接続を作成する必要があります。次の手順は、Oracle WebLogic Serverへの接続の作成方法です。Oracle SOA Suiteクイック・インストールで使用可能なIntegratedWebLogicServer接続の使用方法の詳細は、『SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』を参照してください。
注意:
アプリケーション・サーバー接続は、「ウィンドウ」→「アプリケーション・サーバー」の順に選択してから、「アプリケーション」ウィンドウで「アプリケーション・サーバー」ノードを右クリックして、「新規アプリケーション・サーバー」を選択することでも作成できます。このオプションでは、スタンドアロン・サーバー接続または統合WebLogic Server接続を作成することを求めるプロンプトが表示されます。
アプリケーション・サーバー接続を作成するには:
必要なデプロイメント・プロファイルは、プロジェクトに対して自動的に作成されます。アプリケーション・プロファイルには、SOAプロジェクトのJARファイルが含まれています。必要に応じて、追加のプロファイルを作成できます。
プロジェクト・デプロイメント・プロファイルを作成する手順は、次のとおりです。
次に、プロジェクト・プロファイルをOracle WebLogic Serverにデプロイします。デプロイメントを実行するには、アプリケーション・サーバー接続の作成が必要です。デプロイメント時に接続を作成するには、ステップ10で「追加」アイコンをクリックします。またはデプロイメント前に接続を作成するには、「アプリケーション・サーバー接続の作成」の手順に従います。
プロファイルをデプロイする手順は、次のとおりです。
「アプリケーション」ウィンドウで、「SOA」プロジェクトを右クリックします。
「デプロイ」→「project_name」の順に選択します。
project_nameの値は、SOAプロジェクト名です。
「Project_Nameのデプロイ」ウィザードの「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。図47-9 に例を示します。
次のいずれかのデプロイメント・オプションを選択します。
アプリケーション・サーバーへのデプロイ
選択したSOAプロジェクトのJARファイルが作成され、Oracle WebLogic Serverなどのアプリケーション・サーバーにデプロイされます。
SARファイルの生成
選択したSOAプロジェクトのSAR (JAR)ファイルが作成されますが、Oracle WebLogic Serverなどのアプリケーション・サーバーにはデプロイされません。このオプションは次のような環境に便利です。
Oracle WebLogic Serverは実行中でないが、アーティファクトJARファイルを作成する場合。
バッチ・スクリプトから複数のJARファイルをOracle WebLogic Serverにデプロイする場合。このオプションは、Oracle JDeveloperですべてのプロジェクト・プロファイル(所有権がないものが含まれている可能性があります)を開いて、それらをデプロイする方法の代替手段として提供されています。
表示されるページは、選択内容によって異なります。
環境に適したデプロイメント・オプションを選択します。表47-5に詳細を示します。
表47-6 に従って、手順4で選択したデプロイメント・オプションに適した値を指定します。アプリケーション・サーバーにデプロイすることを選択した場合は、追加のフィールドが表示されます。
表47-6 「SOAデプロイメントと構成ダイアログ」
フィールド | 説明 |
---|---|
コンポジット・リビジョンID |
プロジェクトの詳細を展開表示します。 |
|
プロジェクト名が表示されます。 |
|
プロジェクトの現在のリビジョンIDが表示されます。 |
|
必要に応じて、SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンIDを変更します。新しい値を指定するか、現在の値を引き続き使用することもできます。このリビジョンIDは、アプリケーション名の |
SOA構成プラン |
構成プランの詳細を展開表示します。 構成プランを使用して、異なる環境で使用するURLおよびプロパティ値を定義できます。構成プランは、プロセスのデプロイメント時に、プロジェクトを別のターゲット環境に適合させるために置換する必要のある値に関するSOAプロジェクトを検索する際に使用されます。 |
|
構成プランをSOAコンポジット・アプリケーションのJARファイルに含めない場合に選択します。構成プランを作成していない場合、このフィールドは無効化されています。これはデフォルト選択です。 |
|
特定の計画を選択します。この選択を使用できるようにするには、SOAプロジェクトに構成プランが存在している必要があります。 構成プランの作成手順は、「ターゲット環境に応じてSOAコンポジット・アプリケーションをカスタマイズするための構成プランの使用方法」を参照してください。 |
BPELモニター |
BPELモニターに関する詳細を表示する場合に展開します。 |
注意: このチェック・ボックスは、アプリケーションに少なくとも1つの |
BPELモニターのデプロイメント・エラーを表示する場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。このチェック・ボックスは、 |
コンポジット・リビジョンをデフォルトとしてマークします。 |
新規リビジョンをデフォルトにしない場合は、このボックスの選択を解除できます。デフォルトでは、新しくデプロイしたコンポジット・リビジョンがデフォルトになります。新しい要求が受信される場合に、このリビジョンはインスタンス化されます。 このオプションは、「デプロイメント・アクション」ページで「アプリケーション・サーバーにデプロイ」を選択した場合のみ表示されます。 |
同じリビジョンIDで既存のコンポジットを上書きします。 |
同じリビジョン値を持つ既存のSOAコンポジット・アプリケーションを上書きする場合に選択します。 このオプションは、「デプロイメント・アクション」ページで「アプリケーション・サーバーにデプロイ」を選択した場合のみ表示されます。 |
再デプロイ後にインスタンスの実行を続行します。 |
注意: このオプションはOracle JDeveloperにOracle BPM Suiteがインストールされている場合にのみ表示され、Oracle BPMコンポジットのデプロイに対してのみサポートされます。次をデプロイする場合はこのオプションを選択しないでください。
上書きされたリビジョンの既存のインスタンスを有効にして、中断するのではなく実行を継続する場合に選択します。これらのインスタンスは、Oracle BPMコンポジット・アプリケーションの新規リビジョンで作成した新規インスタンスと並んで実行されます。 |
互換性のないプロセスのデプロイメントを強制します |
このオプションは、Oracle BPM Suiteコンポジットに対してのみ表示されます。 「再デプロイ後にインスタンスの実行を続行します。」が選択されている場合、このオプションが表示されます。互換性のないBPMプロセスのデプロイメントを強制するには、このチェック・ボックスを選択します。BPMプロセスを含むコンポジットが上書きされる場合、上書きされるBPMプロセスがデプロイされるプロセスと互換性があるかどうかがチェックされます。互換性がある場合、これらのプロセスのインスタンスの実行は中断としてマークされず、デプロイメントは正常に実行されます。互換性がない場合は、このチェック・ボックスを選択しないとデプロイメントは失敗します。 |
すべてのコンポジットにSOA構成プランを使用します |
「参照」をクリックして、すべてのコンポジット・アプリケーションに対して使用する同じ構成プランを選択します。このオプションは、複数のコンポジット・アプリケーションをデプロイする場合に使用します。 |
終了したら、「次へ」をクリックします。
デプロイメント対象として選択したSOAプロジェクトに、ヒューマン・タスク用に定義したタスク・フロー・プロジェクトが含まれている場合は、図47-12 に示すように、「タスクフロー・デプロイメント」ダイアログが表示されます。
保存しない場合は、手順10に進みます。
ヒューマン・タスクのタスク・フロー・フォームに対するEnterprise Resource Archive (EAR)ファイルを作成または構成します。EARファイルは、このダイアログの「デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト」表で選択したWeb Resource Archive (WAR)プロファイルで構成されます。
表47-7 の説明に従って、環境に適した値を指定します。
表47-7 「タスクフロー・デプロイメント」ダイアログ
フィールド | 説明 |
---|---|
アプリケーション名 |
デプロイメントに含めるEARファイルを選択します。このリストには、現行のOracle JDeveloperアプリケーションで使用可能なすべてのEARプロファイルが表示されます。これらのEARプロファイルは、EARプロファイルを作成し、「デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト」表で選択したWARプロファイルに基づいてデプロイする際に、テンプレートとして使用されます。デプロイする任意のEARプロファイル名を入力することもできます。 |
特定のコンポジット・リビジョンおよびパーティションにデプロイ |
コンポジットのリビジョン番号をEARファイル名に追加する場合に選択します。このチェック・ボックスを選択すると、コンポジット・リビジョンがEAR名、WARプロファイルおよびコンテキスト・ルートに含められます。このオプションによって、コンポジット・リビジョン固有のアプリケーションをデプロイできます。 |
生成されたプロファイルをアプリケーションに追加 |
生成されたEARプロファイルを現行のSOAコンポジット・アプリケーションのEARデプロイメント・プロファイル・リストに追加する場合に選択します。生成されたEARプロファイルを保持するには、アプリケーションの保存が必要になる場合があります。デプロイメント・プロファイルが使用可能になると、「アプリケーション」→「デプロイ」の順に選択してEARプロファイルをデプロイできます。タスク・フロー・アプリケーションのデプロイメントのみが必要な場合は、このオプションを使用すると、「SOAデプロイ」ウィザードを使用する必要がありません。 |
既存のアプリケーションを上書き |
サーバー上のEARファイルの既存のバージョンを上書きする場合に選択します。 |
デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト |
EARファイルに含めるタスク・フロー・プロジェクトのWARプロファイルを選択します。タスク・フロー・プロジェクトのWARプロファイルは、そのタスク・フロー・プロジェクトに関連するヒューマン・タスクを含むコンポジットに従ってグループ化されます。「生成されたプロファイルをアプリケーションに追加」チェック・ボックスが選択されている場合は、WARのコンテキスト・ルートが変更されます。 注意: WARプロファイルを選択しないと、タスク・フローはデプロイされません。 |
|
「デプロイ可能なタスクフロー・プロジェクト」リストから選択するか、または「プロジェクト」チェック・ボックスを選択して使用可能なすべてのタスク・フローを選択します。タスク・フローは、デプロイメント対象として選択したSOAプロジェクトまたはバンドルに含まれるコンポジットに基づいて表示されます。 |
|
タスク・フロー・プロジェクトのWARファイルを選択します。選択できるのは、最近作成または変更されたヒューマン・タスクのタスク・フローのみです。 |
|
WARプロファイルの選択内容に基づいて、アプリケーション・コンテキスト・ルート・ディレクトリが表示されます。 |
ヒューマン・タスク用のタスク・フォームをデプロイすると、通知の一部として、タスク・フォームの詳細が電子メールに含められます。動的なペイロードの場合、この電子メールに含まれるペイロードの内容は、特定の時点のものとなります。
タスク・フローのあるSOAコンポジット・アプリケーションの複数パーティション環境へのデプロイの詳細は、「タスク・フローのあるヒューマン・タスク・コンポジットのパーティションへのデプロイに関する必知事項」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
手順3で、アプリケーション・サーバーへのデプロイを選択した場合は、「サーバーの選択」ページが表示されます。このページでは、Oracle WebLogic Serverなどのアプリケーション・サーバーへの既存の接続をリストから選択するか、または「追加」アイコンをクリックしてサーバーへの新規接続を作成します。図47-13に詳細を示します。
「次へ」をクリックします。
このアーカイブをデプロイするターゲットSOAサーバーを選択します。複数のサーバーまたはクラスタ・ノードがある場合は、1つまたは複数のサーバーあるいはノードへのデプロイを選択します。図47-14に詳細を示します。
このアーカイブをデプロイするパーティションを選択します。サーバーにパーティションがない場合、このアーカイブはデプロイできません。また、サーバーが実行中の状態でない場合も、このアーカイブはデプロイできません。デフォルトでは、Oracle SOA Suiteには、defaultという名前のパーティションが自動的に含まれています。パーティションは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「パーティションの管理」ページで作成します。
注意:
タスク・マップ属性(以前のフレックス・フィールド・マッピング)およびルール(例: 休暇ルール)などのヒューマン・ワークフロー・アーティファクトは、タスク定義のネームスペースに基づいて定義されます。そのため、ヒューマン・ワークフロー・タスクのあるSOAコンポジット・アプリケーションを複数のパーティションにデプロイする場合は、次の問題が発生します。
タスク定義タイプが同じ場合は、あるパーティションで定義されたマップ属性は他のパーティションでも参照できます。
あるパーティションのタスク定義で定義されたルールは、他のパーティションの同じ定義に適用できます。
「次へ」をクリックします。
図47-15 に示されている「サマリー」ページでアーカイブの詳細を確認し、「終了」をクリックします。
手順3で、アプリケーション・サーバーへのデプロイを選択した場合は、Oracle JDeveloperの下部にあるデプロイメント・ログ・ウィンドウに表示されるメッセージを確認します。
ユーザー名とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
デプロイメントに成功した場合は、次の処理が実行されます。
SOAプロジェクト用のJARファイルが、sca_composite_name_revrevision_number.jarの命名規則で作成されます。
プロジェクトが、「リソース」ウィンドウの「application_server_connection_name」→「SOA」→「SOA_server_name」→「partition_name」の下に表示されます。
プロジェクトが、「application_server_connection_name」→「SOA」→「SOA_server_name」→「partition_name」の下の「アプリケーション・サーバー」ウィンドウに表示されます。
これで、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからアプリケーションを監視できるようになります。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
デプロイメントに失敗した場合は、デプロイメント・ログ・ウィンドウに表示されているメッセージを確認して、修正処理を実行してください。詳細は、「テストおよびトラブルシューティング」を参照してください。
パーティションの作成の詳細は、次のドキュメントを参照してください。
Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理
SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンス
注意:
同じバージョンのSOAコンポジット・アプリケーションを再デプロイする場合、コンポジット名は変更できません。「構成のデプロイ」ページで「同じリビジョンIDで既存のコンポジットを上書きします。」チェック・ボックスを選択した場合は、同じリビジョン番号でデプロイできます。
タスク・フローのあるSOAコンポジット・アプリケーションをOracle JDeveloperから複数パーティション環境にデプロイするには、デプロイ先パーティションがSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ先と同じであるタスク・フローを選択します。
EARプロファイル(EARデプロイヤを使用してタスク・フローをデプロイ)のみを使用してデプロイしたタスク・フローの場合、そのタスク・フローはパーティションに非対応です。したがって、生成されるEARファイルにパーティション名が含まれるように、hwtaskflow.xml
ファイルを変更する必要があります(ファイルのプロジェクト・バージョンは変更されずに残ります)。このファイルはTaskForm
プロジェクトのadfmsrc
ディレクトリの下に配置されます(例: HelpDeskRequestTaskFlow\adfmsrc\hwtaskflow.xml
)。次の例に詳細を示します。
<hwTaskFlows
xmlns="http://xmlns.oracle.com/bpel/workflow/hwTaskFlowProperties">
<ApplicationName>worklist</ApplicationName>
<LookupType>LOCAL</LookupType>
<TaskFlowDeploy>false</TaskFlowDeploy>
<PartitionName>partition2</PartitionName>
すべてのパーティションでSOAコンポジット・アプリケーションのタスク・フローをデプロイする場合は、PartitionNameを空白のままにします。異なるパーティション上のコンポジットにそれぞれ異なるタスク・フローを使用する場合は、PartitionNameを指定する必要があります。
なお、別のパーティションで同じタスク・フロー・プロジェクトを再利用する場合は、Webコンテキスト・ルートを変更する必要があります。
SOAバンドル・プロファイルを使用して、複数のSOAコンポジット・アプリケーションをOracle WebLogic Serverなどのアプリケーション・サーバーに同時にデプロイできます。このプロファイルにより、1つ以上のSARプロファイルをバンドルに含めて、そのバンドルをアプリケーション・サーバーにデプロイできます。
注意:
この項では、アプリケーション・サーバー接続が作成済であることを前提にしています。作成していない場合は、「アプリケーション・サーバー接続の作成」で手順を参照してください。
同じSOAバンドル・プロファイル内で相互に依存している複数のSOAアプリケーションはデプロイできません。たとえば、アプリケーションAがアプリケーションBをコールする場合は、最初にアプリケーションBを個別にデプロイする必要があります。
複数のSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイする手順は、次のとおりです。
この項では、複数のSOAコンポジット・アプリケーション間でWSDL、XSD、および他のファイル・タイプなど共有データをデプロイおよび使用する方法について説明します。
共有データは、アプリケーション・サーバー上のSOAインフラストラクチャにJARファイルとしてデプロイされます。JARファイルには、共有するすべてのリソースが含まれている必要があります。Oracle JDeveloperでは、共有アーティファクト・アーカイブを作成するためのJARプロファイルを作成できます。
すべての共有データは、サーバー上の既存のSOAインフラストラクチャ・パーティションにデプロイされます。このデータは、/apps
ネームスペースの下にデプロイされます。たとえば、JARファイルにMyProject/xsd/MySchema.xsd
ファイルがある場合、このファイルはサーバー上の/apps
ネームスペースの下にデプロイされます。Oracle JDeveloperでSOA-MDS接続を使用してこのアーティファクトを参照する場合、URLはoramds:/apps/MyProject/xsd/MySchema.xsd
になります。
注意:
常に、/apps
の場所にデプロイします。ディレクトリ階層は、デプロイするJARファイル内に存在している必要があります。最初にOracle MDSリポジトリ内にディレクトリ階層を作成してから、その場所にJARファイルをデプロイしないでください。たとえば、/apps/demo/credit
card
にデプロイするには、JARファイル内にdemo/credit
card
ディレクトリ階層が含まれている必要があります。
ピリオドから始まるファイル(.designer
など)は、複数のSOAコンポジット・アプリケーション間で共有できません。
この項では、次のタスクの実行方法について説明します。
JARプロファイルの作成および共有するアーティファクトの組込み
JARプロファイルを組み込むSOAバンドルの作成
アプリケーション・サーバーへのSOAバンドルのデプロイ
この項では、「Oracle JDeveloperでの複数のSOAコンポジット・アプリケーション間の共有データのデプロイ方法および使用方法」で作成した共有データを参照および選択する方法について説明します。
Oracle JDeveloperの「アプリケーション・サーバー」ウィンドウから、既存のSOAアーカイブをデプロイできます。
注意:
アーカイブは存在している必要があります。「SOAアーカイブのデプロイ」ダイアログではアーカイブを作成できません。
ここで説明する手順は、SOAインフラストラクチャがデプロイされたOracle WebLogic管理サーバーまたはその他のサポートされているアプリケーション・サーバーへのアプリケーション・サーバー接続が作成済であることを前提にしています。Oracle WebLogic管理サーバーへの接続を作成すると、同じドメインにデプロイされたSOAコンポジット・アプリケーションを参照できます。「ファイル」メイン・メニューから、「新規」→「アプリケーション」→「接続」→「アプリケーション・サーバー接続」を選択して、接続を作成します。
Oracle JDeveloperから既存のSOAアーカイブをデプロイする手順は、次のとおりです。
「アプリケーション・サーバー」ウィンドウからSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイおよびテストする方法の詳細は、「SOAコンポジット・アプリケーションの管理とテスト」を参照してください。
WLSTユーティリティを使用して、SOAコンポジット・アプリケーションを管理できます。このユーティリティは、自動化に適しており、既存リリースのプロセスに容易に統合できます。手順は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスを参照してください。
ant
ユーティリティを使用して、SOAコンポジット・アプリケーションを管理できます。ant
はJavaベースのビルド・ツールであり、SOAコンポジット・アプリケーションを管理するためにOracle SOA Suiteで使用されます。構成ファイルはXMLベースであり、様々なタスクが実行されるターゲット・ツリーをコールします。 ant
ユーティリティは、自動化に適しており、既存リリースのプロセスに容易に統合できます。
注意:
Oracle SOA Suiteのant
スクリプトを使用する前に、setDomainEnv.sh
スクリプト(Linuxの場合)またはsetDomainEnv.cmd
スクリプト(Windowsの場合)を実行する必要があります。このスクリプトによって、ant
を使用するために必要なJARファイルがクラスパスに追加されます。
表47-10 に、Middleware_Home
\
SOA_Suite_Home
\binディレクトリで使用可能な
ant
スクリプトを示します。
表47-10 ant管理スクリプト
スクリプト | 説明 |
---|---|
|
SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化します。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションをコンパイルします。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションをコンポジットSARファイルにパッケージ化します。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイします。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションをアンデプロイします。 |
|
コンポジットをSARファイルにエクスポートします。 |
|
コンポジットのデプロイメント後の変更をJARファイルにエクスポートします。 |
|
コンポジットのデプロイメント後の変更をインポートします。 |
|
指定されたパターンの共有データをJARファイルにエクスポートします。 |
|
最上位の共有データ・フォルダを削除します。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションを起動します。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションを停止します。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションをアクティブ化します。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションをリタイアします。 |
|
デフォルトのリビジョン・バージョンを割り当てます。 |
|
デプロイ済のSOAコンポジット・アプリケーションが一覧表示されます。 |
|
SOAインフラストラクチャで使用可能なすべてのパーティションが一覧表示されます。 |
|
パーティション内のすべてのコンポジットを一覧表示します。 |
|
SOAインフラストラクチャにパーティションを作成します。 |
|
パーティションを削除する前に、パーティション内のすべてのコンポジットをアンデプロイします。 |
|
パーティション内のすべてのコンポジットを起動します。 |
|
パーティション内のすべてのコンポジットを停止します。 |
|
パーティション内のすべてのコンポジットをアクティブ化します。 |
|
パーティション内のすべてのコンポジットをリタイアします。 |
|
BPELおよびOracle Enterprise Service Bus (ESB)リリース10.1.3のメタデータをリリース11gに移行します。 注意: プロジェクト内にJavaコードが含まれている場合、11gのコンパイラで正常にコンパイルするには、コードを手動で変更する必要があります。BPELプロセスのインスタンス・データについては、10.1.3 Oracle BPEL Serverで使用されるアクティブ・データは移行されません。 |
ant
の詳細は、次のURLを参照してください。
http://ant.apache.org
次に、テスト・ケースの実行例を示します。テスト・ケースを使用すると、SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化できます。
ant -f ant-sca-test.xml -Dscatest.input=MyComposite -Djndi.properties=/home/jdoe/jndi.properties
表47-11 に、構文を示します。
表47-11 antテスト・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
使用可能な入力は、次のとおりです。
|
|
JNDIプロパティ・ファイルの絶対パス。これは、サーバーに接続するためのJNDIプロパティが含まれているプロパティ・ファイルです。次に例を示します。 java.naming.factory.initial=weblogic.jndi.WLInitialContextFactory java.naming.provider.url=t3://myserver.us.example.com:8001/soa-infra java.naming.security.principal=weblogic dedicated.connection=true dedicated.rmicontext=true (テスト・スイート内の)コンポジット・テストはSOAインフラストラクチャで実行されるため、このプロパティ・ファイルには接続情報が含まれています。この例では、これらのプロパティによって、 通常は、1つの |
SOAコンポジット・アプリケーションにおけるテストの作成方法および実行方法の詳細は、「SOAコンポジット・アプリケーションのテストの自動化」および『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
次に、SOAコンポジット・アプリケーションのコンパイル例を示します。このコンパイルでは、アプリケーションの構造および構文が検証されます。
ant -f ant-sca-compile.xml -Dscac.input=/myApplication/myComposite/composite.xml
表47-12 に、構文を示します。
表47-12 antコンパイル・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
scac |
使用可能な入力は、次のとおりです。
|
次に、SOAコンポジット・アプリケーションをコンポジットSARファイルにパッケージ化する例を示します。このコマンドの結果はSOAアーカイブです。結果ファイルの正確な場所については、コマンドの出力を確認してください。
ant -f ant-sca-package.xml -DcompositeDir=C:\demo\end2end-105-POProcessing\po\solutions\ch9\POProcessing\POPr ocessing -DcompositeName=POProcessing -Drevision=6-cmdline -Dsca.application.home=C:\demo\end2end-105-POProcessing\po\solutions\ch9\POProces sing
表47-13 に、構文を示します。
表47-13 antパッケージ化コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
コンポジット・アーティファクトを含むディレクトリの絶対パス。 |
|
コンポジットの名前。 |
|
コンポジットのリビジョンID。 |
|
アプリケーション・ホーム・ディレクトリの絶対パス。このプロパティは、SOAコンポジット・アプリケーションがMDSリポジトリ内の共有アーティファクトにアクセスする場合に必要です。それ以外の場合は、オプションです。 |
|
オプション。 |
次に、SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ例を示します。このコマンドを使用して、複数のSOAコンポジット・アプリケーション間でWSDL、XSD、および他のファイル・タイプなど共有データをデプロイすることもできます。共有データの詳細は、「Oracle JDeveloperでの複数のSOAコンポジット・アプリケーション間の共有データのデプロイ方法および使用方法」を参照してください。
ant -f ant-sca-deploy.xml -DserverURL=http://localhost:8001 -DsarLocation=C:\demo\end2end-105-POProcessing\po\solutions\ch9\POProcessing\POPro cessing\deploy\sca_POProcessing_rev6-cmdline.jar -Doverwrite=true -Duser=weblogic -DforceDefault=true -Dconfigplan=C:\demo\end2end-105-POProcessing\po\solutions\ch9\POProcessing\POProc essing\demed_cfgplan.xml -Dscac.user.classpath=C:\jarfolder\custom.jar -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-14 に、構文を示します。
表47-14 antデプロイメント・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(例: |
|
次のいずれかの絶対パス。
|
|
オプション。サーバー上の既存のSOAコンポジット・アプリケーションを上書きするかどうかを指定します。
|
|
オプション。基本認証が構成される場合、コンポジット・デプロイヤ・サーブレットにアクセスするためのユーザー名。 |
|
オプション。基本認証が構成される場合、コンポジット・デプロイヤ・サーブレットにアクセスするためのパスワード。 ユーザー名を入力した場合、ここでパスワードを指定しないとパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。 |
|
オプション。デプロイするバージョンを、そのコンポジット・アプリケーションに対するデフォルト・バージョンとして設定するかどうかを指定します。
|
|
ZIPファイルに含まれる特定のSARファイルまたはすべてのSARファイルに適用される構成プランの絶対パス。 |
|
デバッグ用、SSL構成用など、特別なシステム・プロパティの設定に有効なシステム・プロパティ・ファイルを渡します。 ファイル名(例: javax.net.debug=all |
|
オプション。外部カスタム・ライブラリの名前。SOAコンポジット・アプリケーションのBPELプロセス・サービス・コンポーネントでカスタムJARファイルを参照している場合は、このプロパティを設定します。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするパーティションの名前。デフォルト値は |
注意:
タスク・マップ属性(以前のフレックス・フィールド・マッピング)およびルール(例: 休暇ルール)などのヒューマン・ワークフロー・アーティファクトは、タスク定義のネームスペースに基づいて定義されます。そのため、ヒューマン・ワークフロー・タスクのあるSOAコンポジット・アプリケーションを複数のパーティションにデプロイする場合は、次の問題が発生します。
タスク定義タイプが同じ場合は、あるパーティションで定義されたマップ属性は他のパーティションでも参照できます。
あるパーティションのタスク定義で定義されたルールは、他のパーティションの同じ定義に適用できます。
次に、SOAコンポジット・アプリケーションのアンデプロイ例を示します。
ant -f ant-sca-deploy.xml undeploy -DserverURL=http://localhost:8001 -DcompositeName=POProcessing -Drevision=rev6-cmdline -Duser=weblogic -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-15 に、構文を示します。
表47-15 antアンデプロイメント・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL (たとえば、 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションの名前。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョンID。 |
|
オプション。基本認証が構成される場合、コンポジット・デプロイヤ・サーブレットにアクセスするためのユーザー名。 ユーザー名を入力すると、対応するパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。 |
|
オプション。基本認証が構成される場合、コンポジット・デプロイヤ・サーブレットにアクセスするためのパスワード。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値は |
次に、SARファイルへのコンポジットのエクスポート例を示します。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportComposite -DserverURL=server.url -DupdateType=update.type -DsarFile=sar.file -DcompositeName=composite.name -Drevision=revision -Duser=user
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-16 に、構文を示します。
表47-16 antエクスポート・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(例: |
|
エクスポートに含めるデプロイメント後の変更のタイプ。
|
|
生成されるSARファイルの絶対パス。 |
|
エクスポートするコンポジットの名前。 |
|
エクスポートするコンポジットのリビジョン。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が行われている場合)。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が行われている場合)。 |
次の例は、デプロイメント後の変更を含めずにコンポジットをエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportComposite -DserverURL=http://myhost:8001
-DupdateType=none
-DsarFile=/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar -DcompositeName=HelloWorld
-Drevision=1.0
次の例は、デプロイメント後のすべての変更を含めてコンポジットをエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportComposite -DserverURL=http://myhost:8001
-DupdateType=all
-DsarFile=/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0-all.jar -DcompositeName=HelloWorld
-Drevision=1.0
次の例は、デプロイメント後のプロパティ更新を含めてコンポジットをエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportComposite -DserverURL=http://myhost:8001
-DupdateType=property
-DsarFile=/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0-prop.jar -DcompositeName=HelloWorld
-Drevision=1.0
次の例は、デプロイメント後のランタイム/メタデータ更新を含めてコンポジットをエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportComposite -DserverURL=http://myhost:8001
-DupdateType=runtime
-DsarFile=/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0-runtime.jar
-DcompositeName=HelloWorld -Drevision=1.0
次に、コンポジットのデプロイメント後の変更をJARファイルにエクスポートする例を示します。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportUpdates -DserverURL=server.url -DupdateType=update.type -DjarFile=jar.file -DcompositeName=composite.name -Drevision=revision -Duser=user
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-17 に、構文を示します。
表47-17 antデプロイメント後エクスポート・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(例: |
|
エクスポートするデプロイ後の変更のタイプ。
|
|
生成されるJARファイルの絶対パス。 |
|
エクスポートするコンポジットの名前。 |
|
エクスポートするコンポジットのリビジョン。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が行われている場合)。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が行われている場合)。 |
次の例は、デプロイメント後のすべての更新をエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportUpdates -DserverURL=http://myhost:8001
-DupdateType=all
-DjarFile=/tmp/all-HelloWorld_rev1.0.jar -DcompositeName=HelloWorld
-Drevision=1.0
次の例は、デプロイメント後のプロパティ更新をエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportUpdates -DserverURL=http://myhost:8001
-DupdateType=property
-DjarFile=/tmp/prop-HelloWorld_rev1.0.jar -DcompositeName=HelloWorld
-Drevision=1.0
次の例は、デプロイメント後のランタイム/メタデータ更新をエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportUpdates -DserverURL=http://myhost:8001
-DupdateType=runtime
-DjarFile=/tmp/runtime-HelloWorld_rev1.0.jar -DcompositeName=HelloWorld
-Drevision=1.0
次に、コンポジットのデプロイメント後の変更をインポートする例を示します。
ant -f ant-sca-deploy.xml importUpdates -DserverURL=server.url -DjarFile=jar.file -DcompositeName=composite.name -Drevision=revision -Duser=user
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-18 に、構文を示します。
表47-18 antデプロイメント後インポート・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(例: |
|
デプロイメント後の変更が含まれるJARファイルの絶対パス。 |
|
デプロイメント後の変更をインポートするコンポジットの名前。 |
|
デプロイメント後の変更をインポートするコンポジットのリビジョン。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が行われている場合)。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が行われている場合)。 |
次の例は、コンポジットのデプロイメント後の変更をインポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml importUpdates -DserverURL=http://myhost:8001
-DjarFile=/tmp/prop-HelloWorld_rev1.0.jar -DcompositeName=HelloWorld
-Drevision=1.0
次に、指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートする例を示します。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportSharedData -DserverURL=server.url -DjarFile=jar.file -Dpattern=pattern -Duser=user
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-19 に、構文を示します。
表47-19 ant共有データ・エクスポート・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(例: |
|
生成されるJARファイルの絶対パス。 |
|
Oracle MDSリポジトリ転送APIによってサポートされているファイル・パターン。複数のパターンを指定する場合はデリミタとしてセミコロン( /Project1/**;/Project2/** この例では、 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が行われている場合)。 |
|
サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が行われている場合)。このパラメータはオプションです。 |
次の例は、指定したパターンの共有データをJARファイルにエクスポートする方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml exportSharedData -DserverURL=http://myhost:8001
-DjarFile=/tmp/MySharedData.jar
-Dpattern="/Project1/**"
次に、トップレベルの共有データ・フォルダを削除する例を示します(サービス・エンジンにデプロイされたコンポジットがある場合を含む)。
ant -f ant-sca-deploy.xml removeSharedData -DserverURL=server.url -DfolderName=folder.name -Duser=user
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-20 に、構文を示します。
表47-20 ant共有データ・フォルダ削除コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(例: |
|
削除するトップレベルの共有データ・フォルダの名前。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのユーザー名(基本構成が行われている場合)。 |
|
オプション。サーバーにアクセスするためのパスワード(基本構成が行われている場合)。 |
次の例は、Project1
という名前のトップレベルの共有データ・フォルダを削除する方法を示しています。
ant -f ant-sca-deploy.xml removeSharedData -DserverURL=http://myhost:8001
-DfolderName=Project1
次に、SOAコンポジット・アプリケーションの起動例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml startComposite -Dhost=myhost -Dport=8001 -Duser=weblogic -DcompositeName=HelloWorld -Drevision=1.0 -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-21 に、構文を示します。
表47-21 ant SOAコンポジット・アプリケーション起動コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションの名前。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられるMDSアーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値は |
次に、SOAコンポジット・アプリケーションの停止例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml stopComposite -Dhost=myhost -Dport=8001 -Duser=weblogic -DcompositeName=HelloWorld -Drevision=1.0 -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-22 に、構文を示します。
表47-22 ant SOAコンポジット・アプリケーション停止コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションの名前。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられるMDSアーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値は |
次に、SOAコンポジット・アプリケーションのアクティブ化の例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml activateComposite -Dhost=myhost -Dport=8001 -Duser=weblogic-DcompositeName=HelloWorld -Drevision=1.0 -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-23 に、構文を示します。
表47-23 ant SOAコンポジット・アプリケーション・アクティブ化コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションの名前。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられるMDSアーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値は |
次に、SOAコンポジット・アプリケーションのリタイア例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml retireComposite -Dhost=myhost -Dport=8001 -Duser=weblogic -DcompositeName=HelloWorld -Drevision=1.0 -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-24 に、構文を示します。
表47-24 ant SOAコンポジット・アプリケーション・リタイア・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションの名前。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられるMDSアーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値は |
次に、デフォルト・バージョンをSOAコンポジット・アプリケーションに割り当てる例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml assignDefaultComposite -Dhost=myhost -Dport=8001 -Duser=weblogic -DcompositeName=HelloWorld -Drevision=1.0 -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-25 に、構文を示します。
表47-25 ant SOAコンポジット・アプリケーション・デフォルト・バージョン割当てコマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションの名前。 |
|
SOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン。 |
|
オプション。SOAコンポジット・アプリケーションが置かれているパーティションの名前。デフォルト値は |
次に、デプロイされたSOAコンポジット・アプリケーションを一覧表示する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml listDeployedComposites -Dhost=myhost -Dport=8001 -Duser=weblogic
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-26 に、構文を示します。
表47-26 ant SOAコンポジット・アプリケーション・デプロイメント一覧表示コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
次に、SOAインフラストラクチャで使用可能なすべてのパーティションを一覧表示するための構文を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml listPartitions -Dhost=host -Dport=port -Duser=user
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-27 に、構文を示します。
表47-27 ant SOAインフラストラクチャ・パーティション一覧表示コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
次に、SOAインフラストラクチャで使用可能なすべてのパーティションを一覧表示する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml listPartitions -Dhost=myhost10 -Dport=8001
次に、パーティション内のすべてのコンポジットを一覧表示するための構文を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml listCompositesInPartition -Dhost=host -Dport=port -Duser=user -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-28 に、構文を示します。
表47-28 ant コンポジット・パーティション一覧表示コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
パーティションの名前。 |
次に、myPartition
というパーティション内のすべてのコンポジットを一覧表示する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml listCompositesInPartition -Dhost=myhost10 -Dport=8001 -Dpartition=myPartition
次に、SOAインフラストラクチャにパーティションを作成するための構文を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml createPartition -Dhost=host -Dport=port -Duser=user
-Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-29 に、構文を示します。
表47-29 antパーティション作成コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
作成するパーティションの名前。 |
次に、SOAインフラストラクチャにmyPartition
というパーティションを作成する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml createPartition -Dhost=myhost10 -Dport=8001
-Dpartition=myPartition
次に、SOAインフラストラクチャのパーティションを削除するための構文を示します。このコマンドは、パーティションを削除する前に、パーティション内のすべてのコンポジットをアンデプロイします。
ant -f ant-sca-mgmt.xml deletePartition -Dhost=host -Dport=port -Duser=user
-Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-30 に、構文を示します。
表47-30 antパーティション削除コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
削除するパーティションの名前。 |
次に、SOAインフラストラクチャにあるmyPartition
というパーティションを削除する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml deletePartition -Dhost=myhost10 -Dport=8001
-Dpartition=myPartition
次に、パーティション内のすべてのコンポジットを起動するための構文を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml startCompositesInPartition -Dhost=host -Dport=port
-Duser=user -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-31 に、構文を示します。
表47-31 antパーティション起動コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
パーティションの名前。 |
次に、myPartition
というパーティション内のすべてのコンポジットを起動する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml startCompositesInPartition -Dhost=myhost10 -Dport=8001
-Dpartition=myPartition
次に、パーティション内のすべてのコンポジットを停止するための構文を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml stopCompositesInPartition -Dhost=host -Dport=port
-Duser=user -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-32 に、構文を示します。
表47-32 antパーティション・コンポジット停止コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
パーティションの名前。 |
次に、myPartition
というパーティション内のすべてのコンポジットを停止する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml stopCompositesInPartition -Dhost=myhost10 -Dport=8001
-Dpartition=myPartition
次に、パーティション内のすべてのコンポジットをアクティブ化するための構文を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml activateCompositesInPartition -Dhost=host -Dport=port
-Duser=user -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-33 に、構文を示します。
表47-33 antパーティション・コンポジット・アクティブ化コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
パーティションの名前。 |
次に、myPartition
というパーティション内のすべてのコンポジットをアクティブ化する例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml activateCompositesInPartition -Dhost=myhost10 -Dport=8001
-Dpartition=myPartition
次に、パーティション内のすべてのコンポジットをリタイアするための構文を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml retireCompositesInPartition -Dhost=host -Dport=port
-Duser=user -Dpartition=partition.name
注意:
ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。
表47-34 に、構文を示します。
表47-34 antパーティション・コンポジット・リタイア・コマンド
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle WebLogic Serverのホスト名(例: |
|
Oracle WebLogic Serverのポート(例: |
|
実行中のサーバーに接続しMBean情報を取得するためのユーザー名(たとえば、 |
|
ユーザー名のパスワード。 |
|
パーティションの名前。 |
次に、myPartition
というパーティション内のすべてのコンポジットをリタイアする例を示します。
ant -f ant-sca-mgmt.xml retireCompositesInPartition -Dhost=myhost10 -Dport=8001
-Dpartition=myPartition
ant
スクリプトを使用して、アプリケーションをコンパイル、パッケージ化、およびデプロイできます。初期ant
ビルド・ファイルを作成するには、「ファイル」メイン・メニューから、「新規」→「アプリケーション」→「Ant」→「プロジェクトからのビルドファイル」の順に選択します。
図47-29 に、作成後に「アプリケーション」ウィンドウに表示されるbuild.propertiesファイルおよびbuild.xmlファイルを示します。
build.properties
環境を反映するために編集するファイル(例: OracleホームおよびJavaホーム・ディレクトリの指定、デプロイメントに使用するホスト名やポート番号などのサーバー・プロパティの設定、デプロイするアプリケーションの指定など)。
build.xml
ant
によって、build.propertiesファイルで指定したコンポジット・アプリケーションのコンパイル、ビルド、およびサーバーへのデプロイのために使用されます。
SOAコンポジット・アプリケーションは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからデプロイできます。最初に、デプロイ可能なアーカイブをOracle JDeveloperで作成するか、ant
やWLSTコマンドライン・ツールを使用して作成する必要があります。このアーカイブは、JARファイル内の単一のSOAコンポジット・アプリケーションのリビジョン、またはZIPファイル内の複数のコンポジット・アプリケーションのリビジョン(SOAバンドルと呼ばれます)で構成できます。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
SOAコンポジット・アプリケーションはクラスタ化された環境にもデプロイできます。詳細は、『高可用性ガイド』の「Oracle Fusion Middleware SOA Suiteの高可用性の構成」を参照してください。
管理対象のSOAサーバーまたは管理サーバーが実行されていない状態で、SOAコンポジット・アプリケーションと共有データ(たとえば、WSDLファイルとXSDファイル)をデプロイできます。これは、オフライン・デプロイメント・モードと呼ばれます。サーバーを再起動すると、SOAコンポジット・アプリケーションと共有データがデプロイされます。
オフライン・デプロイメントは、次のユース・ケースで役に立ちます。
共有データと新規SOAコンポジット・アプリケーション(たとえば、システムが新しく、デプロイされたコンポーネントが存在しない)。
単一のSOAコンポジット・アプリケーション(新規またはパッチ適用)、共有データのリソース・バンドルなどを含む、単発のパッチ。
オフライン・デプロイメントの使用時には、次のガイドラインに注意してください。
SOAコンポジット・アプリケーションと共有データは、Oracleホーム・ディレクトリに読取り専用フォーマットで提供されます。コンポジットを削除または更新できません。
オフライン・デプロイメントを行う際には、サポートされるユース・ケースの1つまたはすべてに同じSOAコンポジット・アプリケーション、または共有データ・ファイルを含めることができます。ただし、SOAコンポジット・アプリケーションによっては、ただ1つのコンポジットSARまたは共有データ・ファイルが、製品データ・ルート・ディレクトリを基準とした相対データ・ロケーションに存在します。すべてのケースで、同じルート製品データ・ディレクトリを指定する必要があります。適用されたユース・ケースの順序によって、同じコンポジット・データが上書きされます。
オフライン・デプロイメントでは、SOAコンポジット・アプリケーションを再デプロイまたはアンデプロイできません。
共有データにはリビジョンの概念がないので、共有データ(リソース・バンドル)の再デプロイメントはサポートされます。
オフライン・デプロイメントに対して、個々のSOAコンポジット・アプリケーションおよび共有データの追加と削除を行うためのWLSTコマンドが提供されています。詳細は、SOA Suite用WLSTコマンド・リファレンスのSOAコンポジット・アプリケーションのオフライン管理デプロイメントに関する項を参照してください。
オフライン・デプロイメントでは、構成プランはサポートされません。
SARファイルの命名規則の詳細は、「デプロイ済サービス・アーカイブ」を参照してください。
共有データの詳細は、「Oracle JDeveloperでの複数のSOAコンポジット・アプリケーション間の共有データのデプロイ方法および使用方法」を参照してください。
注意:
オフライン・モードでZIPファイルをデプロイできません。これは、ZIPファイルに他のアーカイブが含まれているからです。
オフライン・デプロイメントでは、特定のコンポジットSARファイルを1つのパーティションにのみデプロイできます。
次の2つの構成ファイルがオフライン・デプロイメントを制御します。
soa-configuration.xml
(オフライン・デプロイメント構成リスト・ファイル)
composite-offline-deployments-
version_number
.xml
(オフライン・デプロイメント構成ファイル)。version_number
には任意の値を指定できますが、composite-offline-deployments-
部分は固定で必須です。
オフライン・デプロイメント構成リスト・ファイルは、オフライン・デプロイメント構成ファイルを読み取るロケーションを指定します。ファイルの名前はsoa-configuration.xml
で、$DOMAIN/config/fmwconfig
ディレクトリ内にあります。オフライン・デプロイメント処理は、この構成ファイルを使用して、オフライン・デプロイメントに使用する統合構成リストを生成します。次の例は、2つのディレクトリ・ロケーションがリストされているsoa-configuration.xml
ファイルを示しています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <soa-configuration xmlns="http://xmlns.oracle.com/config/soa"> <soa-directories> <soa-directory>/scratch/aime/appTop/common/soa-composiste/soa1</soa-directory> <soa-directory>/scratch/aime/appTop/common/soa-composiste/soa2</soa-directory> </soa-directories> </soa-configuration>
オフライン・デプロイメント構成ファイルは、オフライン・デプロイメントに関する次の要素を指定します。
SOAコンポジット・アプリケーションと共有リソースをデプロイする前に、必要に応じてパーティションが作成されます。パーティションの使用には次の優先順位があることに注意してください。
<partition>
要素に指定されたパーティションが作成されます。
<composite-deployment>
で使用されるパーティションが<partition>
要素に指定されていない場合は、暗黙的に作成されます。
partition
属性が<composite-deployment>
要素に指定されていない場合、コンポジットはdefault
パーティションにデプロイされます。
共有リソース
共有リソースは、SOAコンポジット・アプリケーションより前にデプロイされます。
SOAコンポジット・アプリケーション
ファイルに複数のSOAコンポジット・アプリケーションをリストできます。ただし、これらはファイル内にリストされている順序ではデプロイされません。
ファイルの命名規則はcomposite-offline-deployments-
version_number
.xml
で、version_number
には任意の値を指定できますが、composite-offline-deployments-
部分は固定で必須です。
次の例は、オフライン・デプロイメント・ファイルの構造を示しています。ファイルは、パーティション、SOAコンポジット・アプリケーション、および共有データを表す3つのセクションに分割されます。
<offline-configuration> <partitions>? <partition name="partition_name"/>* </partitions> <composite-deployments>? <composite-deployment location="/some/path" partition="partition_name"?>* </composite-deployments> <shared-resources>? <shared-resource location="/some/path"/>* </shared-resources> </offline-configuration>
次の例は、次の項目を定義するオフライン・デプロイメント構成ファイルを示しています。
パーティションone
とtwo
が作成されます。
コンポジットSARファイル/some/path/sca_composite1.jar
は、パーティションone
にデプロイされます。
コンポジットSARファイル/another/path/sca_composite2.jar
は、パーティションtwo
にデプロイされます。
コンポジットSARファイル/yet/another/path/sca_composite3.jar
は、default
パーティションにデプロイされます。
共有データJARファイル/some/path/shareddata1.jar
および/another/path/shareddata2.jar
は、共有データ・ロケーションにデプロイされます。
<offline-configuration> <composite-deployments> <composite-deployment location="/some/path/sca_composite1.jar" partition="one"> <composite-deployment location="/another/path/sca_composite2.jar"/ partition="two"> <composite-deployment location="/yet/another/path/sca_composite3.jar"/> </composite-deployments> <shared-resources> <shared-resource location="/some/path/shareddata1.jar"/> <shared-resource location="/another/path/shareddata2.jar"/> </shared-resources> </offline-configuration>
次の例は、オフライン構成デプロイメント・ファイルを示しています。このファイルには、次の内容が指定されています。
共有データJARファイルshareddata.jar
がデプロイされます。
コンポジットSARファイルsca_soaApp1.jar
は、myPartition
パーティションにデプロイされます。
コンポジットSARファイルsca_soaApp2.jar
は、明示的に定義されたパーティションがないので、デフォルトでdefault
パーティションにデプロイされます。
<offline-configuration> <composite-deployments> <composite-deployment location="/scratch/aime/appTop/soa1/sca_soaApp1.jar“ partition=“myPartition“/> <composite-deployment location="/scratch/aime/appTop/soa1/sca_soaApp2.jar“/> </composite-deployments> <shared-resources> <shared-resource location="/scratch/aime/appTop/soa1/shareddata.jar"/> </shared-resources> </offline-configuration>
次の例は、定義された2つのディレクトリ内にある共有データのみをデプロイする場合のオフライン・デプロイメント構成ファイルを示しています。
<offline-configuration> <shared-resources> <shared-resource location="/some/path/shareddata1.jar"/> <shared-resource location= "/another/path/shareddata2.jar"/> </shared-resources> </offline-configuration>
次の例は、パーティションone
とtwo
を作成する場合のオフライン・デプロイメント・ファイルを示しています。SOAコンポジット・アプリケーションまたは共有データはデプロイされません。
<offline-configuration> <partitions> <partition name="one"/> <partition name="two"/> </partitions> </offline-configuration>
オフライン・デプロイメント構成ファイルでは、相対パスもサポートされています。次の例は、soa-configuration.xml
ファイルを示しています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <soa-configuration xmlns="http://xmlns.oracle.com/config/soa"> <soa-directories> <soa-directory>/scratch/aime/appTop/common/soa-composiste/soa1</soa-directory> </soa-directories> </soa-configuration>
次の例は、オフライン・デプロイメントのcomposite-offline-deployments-1.0.xml
ファイルを示しています。2つのコンポジットSARファイル、および1つの共有データJARファイルは、すべて前の例に示すsoa1
ディレクトリに配置されます。
<offline-configuration> <composite-deployments> <composite-deployment location="sca_soaApproval.jar" > <composite-deployment location="sca_soaNotification.jar"> </composite-deployments> <shared-resources> <shared-resource location="soashareddata.jar"/> </shared-resources> </offline-configuration>
オフライン・デプロイメントは、次の順序で処理されます。
soa-configuration.xml
オフライン・デプロイメント構成リスト・ファイルが読み取られ、オフライン・デプロイメント構成ファイル(composite-offline-deployments-
version
.xml
)のロケーションが識別されます。
composite-offline-deployments-
version
.xml
ファイルが読み取られ、ファイル・ロケーションに基づいて統合されたリストが作成されます。統合されたリストには、パーティション、共有データ・ファイル、およびSOAコンポジット・アプリケーション・ファイルが含まれます。
統合されたリストは、次の順序で処理されます。
パーティション
共有データファイル
SOAコンポジット・アプリケーション・ファイル
この項では、実行中のサーバーがない状態でSOAコンポジット・アプリケーションと共有データをデプロイする手順を概説します。
実行中のサーバーがない状態でSOAコンポジット・アプリケーションと共有データをデプロイする手順は、次のとおりです。
オフライン・コンポジット・デプロイメント時にサーバーが起動すると、SOAコンポジット・アプリケーションがクラスタ内のすべてのノードにデプロイされます。登録ファイルは、1つの物理ドメイン・ロケーションでサポートされ、クラスタ内のすべての物理ドメイン・ロケーションでファイルは同期されません。ドメイン・ロケーションが様々な物理ホストに存在するようにクラスタが構成されている場合、1つのホスト上でドメイン・ディレクトリを選択し、そのディレクトリをオフライン登録ロケーションとして使用します。
オフライン・デプロイメントを行うと、共有データがMDSリポジトリに存在しなくても、MDSリポジトリ内の共有アーティファクトを参照するSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイできます。
これは予想された動作です。サーバーの起動時間を節約するために、オフライン・デプロイメントはデフォルトで遅延ロードを使用します。遅延ロードを行うと、コンポジットが存在しない共有データを参照している場合、サーバー起動時にコンポジットがデプロイされるときにデプロイメント・エラーは表示されません。ただし、コンポジットの初回起動時に障害が発生します。存在しない共有データをコンポジットが参照すると障害が発生します。遅延ロードでは障害ポイントが異なり、デプロイメント時ではなく初回起動時になります。
この項では、デプロイメント後の構成タスクについて説明します。
SOAコンポジット・アプリケーションの保護の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
アプリケーション・サーバーまたはMDSリポジトリに対して作成したすべての接続が、次のターゲット環境に適用可能なサーバーを指すように再作成されていることを確認します。詳細は、「アプリケーション・サーバー接続の作成」および「SOA-MDS接続の作成」を参照してください。
構成済のすべてのJDBCデータ・ソース、キューおよびコネクション・ファクトリの場所が、次に進むターゲット環境に適用可能であることを確認します。詳細は、「データ・ソースおよびキューの作成方法」および「コネクション・ファクトリおよび接続プールの作成方法」を参照してください。
この項では、SOAコンポジット・アプリケーションのテストおよびトラブルシューティングの方法について説明します。
SOAコンポジット・アプリケーションがSOAインフラストラクチャに正常にデプロイされたことを検証できます。正常にデプロイされた場合は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「SOAインフラストラクチャ」ページの「デプロイ済コンポジット」タブにデプロイされたコンポジットが表示されます。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
デプロイ済SOAコンポジット・アプリケーションのインスタンスは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「Webサービスのテスト」ページから開始できます。詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化するテスト・ケースを作成、デプロイおよび実行できます。テスト・ケースを使用すると、本番環境へのデプロイメントの前に、SOAコンポジット・アプリケーションとWebサービス・パートナ間の相互作用をシミュレートできます。Oracle JDeveloperでテスト・ケースを作成し、SOAコンポジット・アプリケーションに組み込みますが、このアプリケーションは、その後、Oracle JDeveloperまたはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlのいずれかからデプロイされて実行されます。
Oracle JDeveloperからのテスト・ケースの作成および実行の詳細は、「SOAコンポジット・アプリケーションのテストの自動化」を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからのテスト・ケースの実行の詳細は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
Oracle JDeveloperからのSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ時に次の例に示すエラーを受け取った場合は、プロジェクトを再コンパイルし、コンポジットを再デプロイします。このエラーは断続的に発生するため、再度発生しないようにする必要があります。
Error deploying BPEL suitcase. error while attempting to deploy the BPEL component file "/scratch/aime1/work/mw9507/user_projects/domains/WLS_SOAWC/deployed-composites /ManagementChainParticipantRuleComposite_rev1.0/sca_ManagementChainParticipantR uleComposite_rev1.0/soa_59d10d76-08a5-41f0-ba89-32dcc2250002"; the exception reported is: java.lang.Exception: BPEL 1.1 compilation failed This error contained an exception thrown by the underlying deployment module. Verify the exception trace in the log (with logging level set to debug mode). at com.collaxa.cube.engine.deployment.DeploymentManager.deployComponent(Deployment Manager.java:197) at com.collaxa.cube.ejb.impl.CubeServerManagerBean._deployOrLoadComponent(CubeServ erManagerBean.java:820) at com.collaxa.cube.ejb.impl.CubeServerManagerBean.deployComponent(CubeServerManag erBean.java:119)
次の例に示すJavaのコンパイル・エラーがサーバーのログ・ファイルに表示された場合は、Javaクラス内のコードが多すぎる可能性があります。
Failed to compile bpel generated classes. failure to compile the generated BPEL classes for BPEL process "Review_Supply_Plan_ProcessProcess" of composite "default/Review_Supp ly_Plan_Process!1.0*a9ca2907-8540-4375-b672-ceb560d7b826" The class path setting is incorrect. Ensure that the class path is set correctly. If this happens on the server side, verify that the custom classes or jars which this BPEL process is depending on are deployed correctly. Also verify that the runtime is using the same release/version. . . . . . . at com.collaxa.cube.lang.compiler.template.CubeProcessGenerator.compile(CubeProce ssGenerator.java:304) at com.collaxa.cube.lang.compiler.template.CubeProcessGenerator.generate(CubeProc essGenerator.java:164) at com.collaxa.cube.lang.compiler.BPEL1Processor.transform(BPEL1Processor.java:25 7) at com.collaxa.cube.lang.compiler.BPEL1Processor.process(BPEL1Processor.java:161)
Javaのコンパイル・エラーを解決するためにJavaコード・サイズを削減する手順は、次のとおりです。
この項では、デプロイメントに関する共通のエラーのトラブルシューティング方法について説明します。
コンポジット・アプリケーションの一般的なトラブルシューティングの問題は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』を参照してください。
この項では、チェックが必要なデプロイメントに関する共通の問題について説明します。
単一のコンポジット・アプリケーションをデプロイする場合は、「プロジェクト」メニューからデプロイしていることを確認してください。「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクト名を右クリックして、「デプロイ」→「SOA_profile_name」の順に選択します。
複数のコンポジット・アプリケーションをデプロイする場合は、「アプリケーション」メニューからデプロイしていることを確認してください(「アプリケーション」ウィンドウでアプリケーション名を右クリックして、「デプロイ」→「SOA_bundle_profile_name」の順に選択します。)
「デプロイ」をクリックしてプロファイル名を選択した後に、デプロイメント・ウィザードの「デプロイメント・アクション」ページが表示されることを確認してください。
必要に応じて、新規リビジョンID(オプション)を入力し、構成プラン(ある場合)を選択します。
デプロイするコンポジット・アプリケーションが同じリビジョンIDでサーバー上にすでに存在している場合は、デプロイメント・ウィザードの「構成のデプロイ」ページで「同じリビジョンIDで既存のコンポジットを上書きします。」チェック・ボックスを選択します。このオプションを選択しないと、デプロイメントは失敗します。
コンパイルが失敗すると、デプロイメント・エラーではなくコンパイル・エラーが発生します。このエラーは、プロジェクトのコンパイル時にのみ表示されます。
コンパイラのメッセージで不十分な場合は、コンパイラ・ログを確認してください。このログ・ファイル(scac.log
)へのリンクは、「メッセージ」タブに表示されます。このメッセージは次の例のようになります。
Compilation of project 'FirstComposite.jpr' finished. Check '/scratch/myhome/ jdevWorkarea/mywork/Application11/FirstComposite/SCA-INF/classes/scac.log' for details.
コンパイルが成功すると、コンポジットに対してSAR/SOAバンドル・アーカイブが作成されます。SARアーカイブの場合は、次の例に示すメッセージが「デプロイメント」タブに表示されます。
Wrote Archive Module to /scratch/myhome/jdevWorkarea/mywork/Application11/FirstComposite/deploy/sca_ FirstComposite_rev1.0.jar
SOAバンドル・アーカイブの場合は、次の例に示すメッセージが「デプロイメント」タブに表示されます。
Wrote Archive Module to /scratch/myhome/jdevWorkarea/mywork/Application11/SecondComposite/deploy/sca_ SecondComposite_rev1.0.jar Wrote Archive Module to /scratch/myhome/jdevWorkarea/mywork/Application11/FirstComposite/deploy/sca_ FirstComposite_rev1.0.jar Wrote Archive Module to /scratch/myhome/jdevWorkarea/mywork/Application11/deploy/soabundle1.zip
SARファイルのすべてのURLが、次の形式であることを確認します。
sca_CompositeName_revRevisionID.jar
たとえば、sca_FirstComposite_rev1.0.jar
のようになります。
この後、Oracle JDeveloperはサーバーにアーカイブ・バイナリを送信します。次のメッセージが「デプロイメント」タブに表示されます。この時点で、Oracle JDeveloperのデプロイメント・ロールは終了し、サーバー(SOAインフラストラクチャ)がデプロイメントを制御します。
Deploying sca_FirstComposite_rev1.0.jar to myhost19:7001
デプロイメントが成功すると、次の例に示すメッセージが「デプロイメント」タブに表示されます。
Received HTTP response from the server, response code=200 Successfully deployed archive soa_bundle_name.zip to soa_server_name
デプロイメントが失敗すると、次の例に示すメッセージ、およびサーバーからのエラー・メッセージ(ある場合)が「デプロイメント」タブに表示されます。
Error deploying the archive. Check server log for more details. Connection refused. Elapsed time for deployment: 8 seconds
ほとんどの場合、サーバー上で発生したエラーに関する情報はサーバーから提供されます。サーバーからのエラー・メッセージが表示されない場合は、サーバーでsoa_server1-diagnostic.log
をチェックして追加情報を検索してください(soa_server1
は管理対象サーバーの名前です)。このファイルは、サーバーのdomain_home
/servers/soa_server1/logs
にあります。
この項では、チェックが必要な構成プランに関する共通の問題について説明します。
デプロイするために選択した構成プランがサーバー上で有効にならない場合は、その構成プランが含まれているSARファイルを開きます。ファイルの場所は、Oracle JDeveloperの「デプロイメント」タブで検索できます。次の例に詳細を示します。
Wrote Archive Module to /scratch/myhome/jdevWorkarea/mywork/Application11/FirstComposite/deploy/sca_ FirstComposite_rev1.0.jar
JARファイルを開き、soaconfigplan.xml
ファイルが含まれていることを確認します。このファイルは、選択した構成プランに基づいてデプロイメント時に生成されます。
このファイルが存在しない場合は、コンポジット・アプリケーションを再度デプロイして、デプロイメント・ウィザードの「構成のデプロイ」ページで構成プランを正しく選択したことを確認してださい。
Oracle WebLogic管理サーバーを起動せずに管理対象Oracle WebLogic Serverを起動し(独立モードでの実行と呼ばれます)、Oracle JDeveloperからSOAコンポジット・アプリケーションをデプロイしようとすると、次のエラーが発生します。
Deployment cannot continue! No SOA Configured target servers found
Oracle WebLogic管理サーバーは実行中である必要があります。デプロイメントでは、Oracle SOA Suiteを実行しているサーバーの識別にOracle WebLogic管理サーバー接続が使用されます。さらに、管理対象サーバーへのアプリケーション・サーバー接続は作成しないでください。Oracle WebLogic管理サーバーへの接続のみ作成してください。
また、SOA構成済Oracle WebLogic Serverの状態が正常でない場合も同様のエラーが発生する場合があります。この状態は、Oracle WebLogic Server管理コンソールの「サーバー」ページの「ヘルス」列に表示されます。
WLSTを使用すると、Oracle WebLogic管理サーバーを起動せずに、SOAコンポジット・アプリケーションを管理対象Oracle WebLogic Serverにデプロイできます。詳細は、「WLSTユーティリティを使用したSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイおよび管理」を参照してください。
Oracle JDeveloperから双方向のSSL対応Oracle WebLogic Serverへのデプロイメントは、サポートされていません。
Oracle JDeveloperで設定したプロキシ・サーバーがホストから接続できない場合は、SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイメント時に、図47-30 に示すようなエラーが表示されます。
ネットワークの外部にあるSOAインフラストラクチャ(例: soa_server1
)にアクセスするには、有効なプロキシ設定が必要です。SOAインフラストラクチャがネットワーク内にある場合は、次のいずれかの処理を実行します。
プロキシ設定を変更する手順は、次のとおりです。
「ツール」メニューから、「プリファレンス」→「Webブラウザとプロキシ」の順に選択します。
SOAサーバーがネットワーク内にある場合は、次のいずれかのタスクを実行します。
プロキシを使用せずにSOAインフラストラクチャに直接アクセスする場合は、「HTTPプロキシ・サーバーを使用」の選択を解除します。
「例外」フィールドに、接続できないSOAサーバーのホスト名を入力します。
SOAコンポジット・アプリケーションのJARファイルおよびADFタスク・フォームのEARファイルをデプロイする場合、SOA JARファイルは正常にデプロイされますが、EARファイルのデプロイ時に次のエラーが表示されます。
[wldeploy] weblogic.management.ManagementException: [Deployer:149163]The domain edit lock is owned by another session in non-exclusive mode - this deployment operation requires exclusive access to the edit lock and hence cannot proceed. If you are using "Automatically Aquire Lock and Activate Changes" in the console, then the lock will expire shortly so retry this operation.
このエラーは、EARファイルを正常にデプロイするには、最初にOracle WebLogic Server管理コンソールでロックを解放する必要があることを示しています。
ADFタスク・フォームのEARファイルのデプロイメント・エラーを解決するためにロックを解放する手順は、次のとおりです。
このエラーは、使用しているデプロイ方法(Oracle JDeveloperを使用したデプロイや、ant
スクリプトを使用したデプロイなど)とは無関係に発生します。
相関セットを使用したreceiveアクティビティのプロパティ・エイリアス定義が存在しない場合、Oracle JDeveloperコンパイラはSCAC-50012
エラーで失敗します。
Oracle SOA Suite 12c (12.2.1)では、コンポジット・インスタンスへのパッチ適用がサポートされており、コンポジットの実行中のインスタンスにパッチを適用したり、ランタイムにパッチを適用した後にフォルトが発生したインスタンスをリカバリできます。これらの修正は、コンポジット・インスタンスへのパッチ適用と互換性のあるパッチにのみ含めることができます。Oracle JDeveloperで「SOAパッチ開発者」ロールを使用して、修正を行い、パッチを作成します。
注意:
このSOA Suite機能は、Oracle Integration Continuous Availabilityの一部です。Oracle SOA Suite for Middlewareのオプションの詳細は、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報を参照してください。パッチを設計する場合、JDeveloperの「SOAパッチ開発者」モードによって、パッチに対して行うことができない変更は自動的に無効化されます。行うことができる互換性のある変更には、次のものがあります。
スキーマ関連でないXSLT変更、フォルト・ポリシー、センサー・データおよび分析データに対する変更。
トランスフォーメーション・アクティビティ、割当て操作などの互換性があるBPEL変更。
JCAアダプタ構成プロパティ。
デプロイメント時にはコンポジット・バージョンを指定しません。Oracle JDeveloperでは、パッチを作成するコンポジット・リビジョンがパッチのデプロイ先のコンポジット・リビジョンとなります。
パッチをデプロイする前に検証できます。
次の手順を使用して、パッチを作成し、ランタイムにデプロイします。
JDeveloperで「SOAパッチ開発者」モードを使用して、デプロイ済コンポジットに対して修正を含むパッチを作成します。このモードで作成したパッチは、デプロイ済コンポジットのバージョン番号を変更せずに、現在デプロイされているコンポジットに適用できます。コンポジットに実行中のインスタンスがある場合でも、ランタイムにパッチを適用できます。
また、たとえば、BPELコンポーネントを編集する場合にも、BPELエディタに「パッチ・モード」ラベルが付きます。
BPELプロセスの特定のアクティビティのみが編集可能であり、それ以外はグレーで表示されます。また、「コンポーネント」ウィンドウには「SOAパッチ開発者」モードで使用可能なコンポーネントのみが表示されることにも注意してください。多数のプロパティは読取り専用モードで表示されます。
WLSTコマンドライン・ツールを使用して、パッチjarファイルを検証し、デプロイできます。sca_validatePatch
コマンドおよびsca_patchComposite
コマンドを使用して、パッチ・ファイルをそれぞれ検証し、デプロイします。