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Oracle® Fusion Middleware Oracle Stream Explorerの使用
12c リリース(12.2.1)
E72531-01
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6 パターンの使用

この章では、パターンについて詳しく説明します。

この章の構成は、次のとおりです。

6.1 パターンの理解

Oracle Stream Explorerには、パターンと呼ばれる機能があります。パターンは、共通のビジネス・シナリオに基づくライブ出力ストリームの形式に結果を表示します。パターンは、ビジネス・ロジックがすでに組み込まれている、Oracle Stream Explorerアプリケーションのテンプレートです。イベント・ストリームの視覚表現は、選択するキー・フィールドに基づいて、様々なパターン・タイプを持ちます。

6.1.1 上位N

「上位N」パターンは、イベント・ストリームの指定されたウィンドウにおける最初のN個のイベントのパターンを作成するために使用されます。

6.1.2 下位N

「下位N」パターンは、イベント・ストリームにおける最後のN個のイベントのパターンを作成するために使用されます。論理上、このパターンのタイプは、「上位N」パターンの逆です。

6.1.3 上昇トレンド

「上昇傾向」パターンは、いつ上昇傾向が開始して、成長し続けるかを検出します。たとえば、このパターンを使用して、いつセンサー・デバイスからの温度値が連続的に上昇し始めるかを特定します。

6.1.4 下降トレンド

「下降傾向」パターンは、数値イベント・フィールドが、いつ指定された傾向の変化(値の低下)を示すかを検出します。たとえば、このパターンを使用して、センサー・デバイスからの温度値がいつ連続的に低下し始めるかを特定します。

6.1.5 変動

「振動」パターンは、イベント・データ・フィールド値が、特定の時間pの範囲内で、いつ特定の上方向または下方向への変更を示すかを検出します。たとえば、このパターンを使用して、許容範囲内の油圧値の多様な変化を特定します。

6.1.6 重複排除

「重複排除」パターンは、特定のイベント・ストリームの中でのイベント重複を除去する探査を作成するために使用されます。

6.1.7 重複の検出

「重複の検出」パターンは、指定された期間内のいつ、イベント・データ・フィールドが重複値を持つかを検出します。たとえば、このパターンを使用して、いつ、同じ順序が1日のうちに2回発生するかを検出します。

6.1.8 不足イベントの検出

「欠落イベントの検出」パターンは、指定された時刻ウィンドウの中で、期待されるイベントが発生しないのがいつかを検出します。たとえば、次のハートビート・イベントがいつ欠落するかが重要である状況で、このパターンを使用します。

6.1.9 W

Wパターンは、指定された期間内のいつ、イベント・データ・フィールド値が上昇および下降してWを描くかを検出します。たとえば、市場データ・フィードの株価の動きをモニタリングして買/売/ホールドの評価を決定する場合に、このパターンを使用します。

6.1.10 逆W

逆Wパターンは、Wの逆を検出します。論理上、このパターンは、Wパターンの逆です。

6.2 「上位N」パターンの作成

この項では、「上位N」パターンを作成する方法を説明します。

「上位N」パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「上位N」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。

    図6-1「上位N」パターンの作成

    「図6-1「上位N」パターンの作成」の説明が続きます
    「図6-1「上位N」パターンの作成」の説明
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. ウィンドウ範囲の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。この数は、1以上である必要があります。

    ウィンドウ範囲は、出力が生成される範囲です。

  5. ウィンドウ・スライドの値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、データをリフレッシュする周波数です。
  6. 「ソート順」 フィールドで値を選択します。複数のフィールドを選択できます。
  7. 「N」フィールドに値を入力します。この数は、1以上である必要があります。これは、パターンとして検討されるイベントの数を示す数です。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.3 「下位N」パターンの作成

この項では、「下位N」パターンを作成する方法を説明します。

「下位N」パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「下位N」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。

    図6-2「下位N」パターンの作成

    「図 6-2「下位N」パターンの作成」の説明が続きます
    「図 6-2「下位N」パターンの作成」の説明
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. ウィンドウ範囲の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。この数は、1以上である必要があります。

    ウィンドウ範囲は、出力が生成される範囲です。

  5. ウィンドウ・スライドの値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、データをリフレッシュする周波数です。
  6. 「ソート順」 フィールドで値を選択します。複数のフィールドを選択できます。
  7. 「N」フィールドに値を入力します。この数は、1以上である必要があります。これは、パターンとして検討されるイベントの数を示す数です。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.4 「上昇トレンド」パターンの作成

この項では、上昇傾向パターンを作成する方法を説明します。

上昇傾向パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「上昇トレンド」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. 「トラッキング・フィールド」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    トレンドを追跡するフィールドです。

  5. 「ウィンドウ」の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、アプリケーションがパターン一致を検索する間隔です。
  6. 「値フィールド」のドロップダウンで値を選択します。1つの項目のみ選択できます。

    これは、その動作が、イベントを発生させるパターンに対応するトレンドに従うソース・フィールドです。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.5 「下降トレンド」パターンの作成

この項では、下降傾向パターンを作成する方法を説明します。

下降傾向パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「」下降トレンドを選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. 「トラッキング・フィールド」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    トレンドを追跡するフィールドです。

  5. 「ウィンドウ」の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、アプリケーションがパターン一致を検索する間隔です。
  6. 「値フィールド」のフィールドで、値を選択します。1つの項目のみ選択できます。

    これは、その動作が、イベントを発生させるパターンに対応するトレンドに従うソース・フィールドです。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.6 「変動」パターンの作成

この項では、振動パターンを作成する方法を説明します。

振動パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「変動」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. 「トラッキング・フィールド」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    トレンドを追跡するフィールドです。

  5. 「ウィンドウ」の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、データをリフレッシュする周波数です。
  6. 「値フィールド」のフィールドで、値を選択します。1つの項目のみ選択できます。

    このフィールドは、トレンドの変更を識別する値を提供します。

  7. 「ウィンドウ」フィールドに数値を入力します。

    これは、アプリケーションが一致するパターンを検索する間隔です。

  8. 「偏差しきい値%」の値を入力します。この値は、パターンに含める偏差のパーセンテージを示します。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.7 「重複排除」パターンの作成

この項では、重複の除去パターンを作成する方法を説明します。

重複の除去パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「重複排除」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。

    図6-6 重複の除去パターンの作成

    「図6-6「重複排除」パターンの作成」の説明が続きます
    「図6-6「重複排除」パターンの作成」の説明
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. 「重複キー」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    これらは、重複キーが理由で除外するフィールドです。

  5. 「ウィンドウ」の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、アプリケーションが重複を検索する範囲です。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.8 「重複の検出」パターンの作成

この項では、重複の検出パターンを作成する方法を説明します。

重複の検出パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「重複の検出」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。

    図6-7 重複の検出パターンの作成

    「図6-7「重複の検出」パターンの作成」の説明が続きます
    「図6-7「重複の検出」パターンの作成」の説明
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. 「重複キー」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    これらは、複写キーを検索するフィールドです。

  5. 「ウィンドウ」の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、アプリケーションが重複を検索する間隔です。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.9 「不足イベントの検出」パターンの作成

この項では、欠落イベントの検出パターンを作成する方法を説明します。

欠落イベントの検出パターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「不足イベントの検出」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。

    図6-8 欠落イベントの検出パターンの作成

    「図6-8「不足イベントの検出」パターンの作成」の説明が続きます
    「図6-8「不足イベントの検出」パターンの作成」の説明
  3. 「入力ストリーム」を選択します。
  4. 「トラッキング・フィールド」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    これらは、欠落イベントを追跡、特定するフィールドです。

  5. 「ハートビート間隔」の値を入力し、その単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、アプリケーションがイベントを検索する間隔です。指定された間隔でイベントが表示されない場合、アプリケーションは何かが存在しないことを示すイベント(「ここにイベントが表示されるはずですが、そうなっていません」)を生成します。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.10 「W」パターンの作成

この項では、Wパターンを作成する方法を説明します。

Wパターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「W」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。

    図6-9「W」パターンの作成

    「図6-9「W」パターンの作成」の説明が続きます
    「図6-9「W」パターンの作成」の説明
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. 「パーティション・キー」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    これらは、データが分割されてWを形成するフィールドです。

  5. 「ウィンドウ」の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、アプリケーションが一致するパターンを検索する間隔です。
  6. どの変量がパターン・ベースの探査でW形状を構成するかに基づいて、「価格」の数値を選択してイベントを作成します。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。

6.11 「逆W」パターンの作成

この項では、逆Wパターンを作成する方法を説明します。

逆Wパターンを作成する手順:

  1. カタログにナビゲートします。
  2. 「新規アイテムの作成」メニューから、「パターン」「逆W」を選択します。パターンの作成画面が、次のように表示されます。
  3. 「イベント・ストリーム」を選択します。
  4. 「パーティション・キー」の値を入力します。複数のフィールドを選択できます。

    これらは、データが分割されて逆Wを形成するフィールドです。

  5. 「ウィンドウ」の値を入力し、単位を選択します(ナノ秒、ミリ秒、秒、分および時間のいずれか)。これは、アプリケーションが一致するパターンを検索する間隔です。
  6. どの変量がパターン・ベースの探査で逆W形状を構成するかに基づいて、「価格」の数値を選択してイベントを作成します。

パターンは、入力/選択したデータに基づいて、視覚的に表されます。