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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentリリース・ノート
12c (12.2.1)
E69960-02
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3 Oracle WebCenter Content

この章では、Oracle WebCenter Contentに関連する問題について説明します。次のトピックが含まれます:

3.1 一般的な問題および回避策

この項では、一般的な問題および回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

3.1.1 Site StudioではサイトID、ディレクトリ名およびページ名のマルチバイト・キャラクタはサポートされていない

Oracle Site Studioでは、URLに使用されるすべての値(サイトID、ディレクトリ名およびページ名を含む)について、マルチバイト・キャラクタがサポートされていません。

3.1.2 Site Studio Publisherではマルチバイト・キャラクタはサポートされていない

Oracle Site Studio Publisherでは、マルチバイト・キャラクタはサポートされていません。

3.1.3 WinNativeConverterには.NET Frameworkが必要である

Inbound RefineryコンポーネントWinNativeConverterには.NET Frameworkが必要ですが、3.5でも4.xでもかまいません。Microsoft .NET Framework 4(スタンドアロン・インストーラ)は次の場所で入手できます。

http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=17718

3.1.4 ユーザー・ロケールとサーバー・ロケールが一致しない場合、WebCenter ContentでOracle E-Business SuiteおよびPeopleSoft管理対象のアタッチメント・ページにアクセスできない

WebCenter ContentのOracle E-Business SuiteおよびPeopleSoft管理対象のアタッチメント機能では、ユーザー・ロケールとサーバー・ロケールが一致しない場合、管理対象のアタッチメント・ページにアクセスする権限がユーザーに付与されません。つまり、ユーザーはこれらのページを表示できません。

3.1.5 レコード管理用のxdoruntime.earライブラリの手動追加

Oracle WebCenter Content製品にレコード管理機能がインストールされている場合、ドメインの作成後、Oracle WebLogic管理コンソールからxdoruntime.earライブラリを手動で追加する必要があります。管理対象サーバーを初めて起動する前に、Oracle WebCenter ContentのEARファイルのweblogic-application.xmlファイルにこのライブラリへの参照を追加する必要があります。

WebLogic WebCenter Contentドメインにxdoruntime.earを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ドメインの作成後、管理サーバーのみを起動します。管理対象WebCenter Contentサーバーがすでに起動されている場合、管理者は後で追加手順を実行し、デプロイされているWebCenter Contentサーバー・インスタンスへの参照を追加する必要があります。

  2. ブラウザでWeblogicコンソールを開きます。左側のペインで「デプロイメント」をクリックします。各ページを参照し、WebLogic管理コンソール内にxdoruntime.earファイルがすでに存在するかどうかを確認します。すでに存在する場合は、これ以上の手順を実行する必要はありません。

  3. xdoruntime.earファイルが存在しない場合は、「デプロイメント」表示で「インストール」をクリックします。ファイル選択ダイアログが開きます。使用可能なファイル・システムを参照し、次のパスでxdoruntime.earを選択します。

    /FMW_HOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/components/ReportPublisher/lib/xdoruntime.ear
    
  4. 「次へ」をクリックします。ファイルをライブラリとして選択するためのオプション・ページが開きます。「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ターゲット選択」画面が開きます。すべてのターゲットを選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「デプロイメント名」画面が開きます。「セキュリティ」セクションで、「DDのみ: デプロイメント・ディスクリプタ内に定義されたロールとポリシーのみを使用します。」を選択します。「ソースのアクセス可能性」セクションで、「すべてのターゲットにこのアプリケーションをコピーする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「追加構成」セクションで、「はい、デプロイメントの構成画面に移動します。」を選択し、「終了」をクリックします。これで、ライブラリが使用環境にデプロイされます。

WebCenter Contentエンタープライズ・アプリケーション・ライブラリからデプロイされたライブラリを参照するには、次の手順を実行します。

  1. 次のパスからcs.earファイルを抽出します。

    /FMW_HOME/Oracle_ECM1/ucm/idc/components/ServletPlugin/cs.ear
    
  2. 抽出したディレクトリで、META-INF/weblogic-application.xmlを変更し、ライブラリ参照として次の行を追加します。

    <library-ref>
        <library-name>oracle.xdo.runtime</library-name>
    </library-ref>
    
  3. 抽出した変更済ディレクトリからcs.earという名前のアーカイブ・ファイルを作成し、取得元のパス内の同じ名前でこのファイルを置き換えます。この変更は、アンデプロイされたすべてのWebCenter Contentサーバー・インスタンスに適用されます。

  4. 管理対象サーバーを起動します。

ドメインが作成された後に管理対象サーバーが少なくとも1回起動されている場合、次を実行します。

  • 次の例のようなパスにあるデプロイ済WebCenter Contentドメイン内のOracle WebCenter Contentエンタープライズ・アプリケーションのweblogic-application.xmlを探します。

    /FMW_HOME/domain path/servers/UCM_server1/servers/UCM_server1/tmp/_WL_user/Oracle Universal Content Management - Content Server/k6ggd/META-INF/weblogic-application.xml
    

    META-INF/weblogic-application.xmlを変更し、ライブラリ参照として次の行を追加します。

    <library-ref>
        <library-name>oracle.xdo.runtime</library-name>
    </library-ref>
    

    /FMW_HOME/domain path/servers/内にUCM_server1がない場合、このステップは必要ありません。これは、UCM_server1をこの場所にデプロイしたはずの管理対象サーバーが起動されていないためです。

3.1.6 Chromeを使用したSite Studio Webサイトのバックアップ

Chromeを使用してSite Studio Webサイトをバックアップし、アーカイブを管理してZIPファイルとしてダウンロードする場合、ZIPファイルの名前が予想どおりにならない可能性があります。

ZIPファイルとしてダウンロードしたアーカイブの名前は、server_DDMMYYYY_HHMMSS.zipというフォーマットにする必要があります。しかし、Chromeを使用する場合、この名前はidcplg.zipでもかまいません。

3.1.7 Firefoxでトレイを使用した際のウィンドウ・サイズ

コンテンツ・サーバーでSite Studioとともにトレイ表示を使用する場合、Firefoxブラウザで表示した一部の画面がブラウザ・ウィンドウに適切に収まりません。

3.1.8 Kofax 9でのVB6コンポーネントの依存性

Kofax 9では、多くのエクスポート・コネクタに必要なVB6コンポーネントがインストールされません。エクスポート・コネクタの使用に必要なVB6コンポーネントをインストールおよび登録してください。

3.1.9 Windows: Windows VistaおよびWindows 7でオフライン・サーバーのステータス・アイコン・オーバーレイが表示されない

Windows XP上のOracle WebCenter Content: Desktopでは、Windowsエクスプローラ内のOracle Content Serverのツリーにオフラインのコンテンツ・サーバー用の特別なアイコン・オーバーレイ(赤い丸に赤の斜線)が表示されます。このアイコンはWindows VistaおよびWindows 7では表示されません。サーバーがオフラインかどうかは詳細ペインで確認できます。

3.1.10 Windows: 古い管理対象ファイル・リビジョンをMicrosoft Excelで開けない

「Oracle WebCenter Content: Desktop」で提供されるMicrosoft Office統合により、Officeアプリケーションで管理対象ファイルの古いリビジョンを開くことができます。しかし、この機能はMicrosoft Excelでは使用できません。これはDesktopのバグではなく、同じ名前の2つのファイルを同時に開くことができないという、Excelの制限です。

3.1.11 SSPの対象フィルタおよび対象外フィルタでのURLの使用

対象フィルタまたは対象外フィルタのリストでURLを使用する場合、ピリオド(.)をエスケープする必要があります。そうしないと、フィルタは失敗します。例:

http://www\.oracle\.com/information/about\.html

ピリオド(.)が、'\'でエスケープされています。

3.1.12 Folders_gの非推奨アラートの無効化

Folders_gは今後のリリースで非推奨となる予定であるため、Folders_gが有効な場合アラートが表示されます。

このアラートが表示されないようにするには、config.cfgファイルを開き、次の構成値を設定します。

DisableFoldersgDeprecationMesssage=1

注意:

Folders_gコンポーネントは、リリース12.2.1およびリリース12.2.2では使用可能でサポートされます。ただし、今後のリリースでは削除される予定です。FrameworkFoldersへの移行を計画してください。

3.1.13 Windows: WindowsエクスプローラでのMicrosoft Officeのドラッグ・アンド・ドロップ

Windows 7またはVistaシステムでは、Microsoft Officeドキュメント、特に、Office 2007/2010のネイティブ形式(.docx.xlsxまたは.pptx拡張子)のドキュメントを、Windowsエクスプローラの「Oracle WebCenter Content: Desktop」コンテンツ・フォルダからコンテンツ・サーバー外の場所にドラッグ・アンド・ドロップすると、破損することがあります。

ドキュメントを編集する場合、コンテキスト・メニューの「チェックアウト」または「オフラインで使用可能」(以前の「オフライン使用可能に設定」)項目を使用する必要があります。

管理権限があれば、ドラッグ・アンド・ドロップ操作を実行する前に、DesktopTagコンポーネントを無効にして、ドキュメントの破損を防ぐことができます。

3.1.14 UCMがEBRモードの場合、ビュー公開エラーがログで確認される

UCM管理対象サーバーを起動すると、!csSchemaUnableToPublishViewのようなエラーが表示されることがあります。このようなエラーは、UCMがEBRモードのときのみ発生します。

3.1.15 cwallet.ssoの変更をデプロイメント・マネージャに伝播する

cwallet.ssoファイルへの更新が、UCMサーバーからデプロイメント・マネージャに伝播されないことがあります。このような場合は、変更を手動で伝播する必要があります。

Oracle UCMサーバーは、次の場所にあるcwallet.ssoファイルを更新します。

WAS_PROFILES/UCM_SERVER_NAME/config/cells/UCM_CELL_NAME/fmwconfig/ 

ファイルは、「インストール後の構成」ページで構成を完了した後か、PdfWatermarkまたはBpelIntegrationコンポーネントを有効にした後に起動すると、更新されます。このような場合に、この変更をデプロイメント・マネージャに伝播して戻します。

これを行うには、cwallet.ssoファイルを次の場所にコピーします。

WAS_PROFILES/DEPLOYMENT_MANAGER_NAME/config/cells/UCM_CELL_NAME/fmwconfig/ 

コピーは、起動の直後に行います。

3.1.16 「最上位に表示」コンテキスト・メニュー・オプションが、WebCenter Contentユーザー・インタフェースで予期されるようには表示されない

マルチレベル・フォルダ・ツリーを操作するために(ネイティブのインタフェースではなく)WebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用して、「最上位に表示」コンテキスト・メニュー・オプションを表示するためにサブフォルダ上で右クリックしても、オプションがすぐに表示されない場合があります。また、オプションが表示されたとき、クリックしてもすぐに機能しない場合があります。

回避策として、常にフォルダを最初に(左クリックによって)選択してから、右クリックしてコンテキスト・メニューを起動します。

3.1.17 アップロード: IE11の複数ドキュメントのアップロードで行をクリックしてもメタデータが展開されない

(ネイティブのインタフェースではなく)WebCenter Contentユーザー・インタフェースおよびInternet Explorerバージョン11を使用して、複数のファイルをアップロードするために選択する場合、行をクリックしてもメタデータ・ウィンドウが展開されません。これは、Firefoxバージョン31以上、およびChromeバージョン43以上での動作と矛盾します。

回避策として、ファイル名をクリックしてメタデータ・ウィンドウを展開します。

3.1.18 Ask.comツールバーが存在する場合のChrome上のドロップダウン・メニューの使用

(ネイティブのインタフェースではなく)WebCenter Contentユーザー・インタフェースおよびChromeを使用する場合、Ask.comツールバーが存在するためにドロップダウン・メニューの機能が無効になります。回避策として、Ask.comツールバーを削除します。

3.1.19 Framework FoldersのAutoSuggest先行入力機能の制限

デフォルトで、AutoSuggest索引エンジンは語句をグラムに分割して索引に格納します。パフォーマンスをよくするため、最小グラム長はデフォルトの2に設定されます。最小グラム長が2であるため、ユーザーは長さが1文字のみであるユーザー名およびロール名は選択できません。1文字のみの名前のドキュメント、フォルダ、ライブラリ、ユーザーおよびロールは作成しないでください。

3.1.20 ORA DB 11.2.0.4.0で新しいリビジョンのドキュメントを検索できない

Oracle Database 11g Enterprise Editionリリース11.2.0.4.0の使用時に、新しいリビジョンのドキュメントを、CS Native UIおよびADFUIで検索できません。この問題を修正するには、ORA DB 11.2.0.4.0にDBパッチ16892262を適用すると、新しいリビジョンのドキュメントが検索可能になり、CS Native UIとADFUIの両方に表示されます。

3.1.21 ドイツ語が選択されている場合、イメージング移行ツールが機能しない

12.2.1リリースには、イメージング・ドキュメントの最新バージョンのWebCenter Contentへの移行に有用なイメージング移行ツールが含まれています。これには、管理」トレイ→「イメージングの移行管理」「移行管理の制御」からアクセスします。

イメージング移行ツールは、ユーザー・ロケールにドイツ語(de)が選択されている場合、機能しません。その他のすべての言語では機能します。

3.1.22 Microsoft EdgeブラウザでJAVAプラグインはサポートされない

Windows 10のMicrosoft Edgeブラウザでは、JAVAプラグインはサポートされていません。

3.1.23 WebCenter Content Web UIを使用する場合ワークフローが適切に機能することの確認

WebCenter Contentユーザー・インタフェース(ネイティブのインタフェースではなく)でワークフローを使用する場合、コンテンツ・サーバーの構成でアクセス制御リストを有効にしていることを確認します。

コンテンツ・サーバーでアクセス制御リストを有効にするには、config.cfgファイルを開き、構成値UseEntitySecurity=trueを設定します。

Oracle WebCenter Contentの管理アクセス制御リスト・セキュリティの構成に関する項およびコンテンツ・サーバーに対するOracleTextSearchの構成に関する項を参照してください。

3.2 構成の問題および回避策

この項では、構成に関する問題およびその回避策について説明します。次のトピックが含まれます:

3.2.1 コントリビューション・フォルダを変更するためのセキュリティ権限の設定

デフォルトでは、ユーザーがコントリビューション・フォルダ(Folders_g)を変更するために必要なのはRW権限のみです。このようなデフォルト設定になる前は、コラボレーションが有効でないかぎりRWDまたは所有者が必要でした。

RWD権限に明示的に依存するユーザーは、この設定を有効にするための環境変数を設定する必要があります。WebCenterユーザーやアップグレード問題のないユーザーは関係ありません。

RWではなくRWDが必要なユーザーは、次のように変数を設定してください。

FoldersModifyWithRW=false

3.2.2 Oracle Access Manager 11gと統合されるSSOログアウトのログアウトURL

WebCenter ContentをOracle Access Manager 11gと統合する場合、WebGateのログアウトURL設定に次を追加してください。

/oamsso/logout.html

3.2.3 ActiveDirectoryへのJPS接続でのカスタム信頼ストアの使用

LDAPサーバーからユーザーのロール/グループをフェッチするには、WebCenter Contentに対してJpsUserProviderが稼働している必要があります。JPSレイヤーは、SSL信頼ストア構成をWLSから自動的には選択しません。WLS構成ではカスタム信頼ストアが使用されているため、ActiveDirectoryに対するJPS接続でこのカスタム信頼ストアが使用されていないことが問題になります。

したがって、UCM_server1を起動する場合、次のJavaプロパティを設定してください。

Djavax.net.ssl.trustStore=<location of custom truststore>
Djavax.net.ssl.trustStorePassword=<truststore password>

startManagedWeblogic.shを使用してコマンドラインからサーバーを起動する場合、startManagedWeblogic.shを呼び出す前に環境変数EXTRA_JAVA_PROPERTIESを設定できます。

NodeManagerを使用してサーバーを起動する場合、UCM_server1の構成用の「サーバーの起動」タブ内の「引数」を設定することにより、WLS管理コンソールを使用してこれらを設定できます。

3.2.4 Windows: Windows 7クライアントでのWebDAVの使用

Windows 7クライアントでWebDAVを使用する場合は、次の事項を考慮してください。

  1. WebDAVを使用する際にはレジストリの変更は必要ありません。

    • Windows 7は、HTTP経由またはHTTP基本認証を使用して実行しているWebDAVサーバーに接続されません。これを修正するには、これらのレジストリ・エントリを設定します。

      • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
        Services\WebClient\Parameters\BasicAuthLevel
        2に設定します。

      • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
        Services\WebClient\Parameters\UseBasicAuth
        2に設定します。

    • デフォルトでは、Office 2010では、非SSL接続での、Basic認証を使用するWebDAV経由のドキュメントは開かれません。

      この問題を回避するには、レジストリ・エントリ
      HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Common\
      Internet\BasicAuthLevel
      を作成し、それを2に設定します。

    • Windows 7 (Mini-Redirector)で使用されるWebDAV実装では、WebDAVロック・プロトコルは正しく実装されません(WebDAVバージョン6.1.7601.17514での場合)。これは、エクスプローラを使用したドラッグ・アンド・ドロップ時に、エラーが発生するという意味です。ただし、ファイルはおそらく正しくチェックされます。

      エラーを回避するには、レジストリ設定でロック・プロトコルをオフにします。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
      Services\WebClient\Parameters\SupportLocking
      0に設定します。

  2. ドラッグ・アンド・ドロップで空の最初のリビジョンが作成されます。

    Windows 7 (Mini-Redirector)で使用されるWebDAV実装では、エクスプローラを使用してドラッグ・アンド・ドロップ時に最初のリビジョンの空のファイルが作成されます。これは、ファイルの最初のドラッグ・アンド・ドロップで2つのリビジョンを取得し、最初のリビジョンがゼロ・バイトであるという意味です。

  3. WindowsエクスプローラでのWebDAVへの「Network location」ショートカットは動作を停止します。

    Oracle WebCenter Content ServerのWebDAV共有へアクセスし、参照する一般的な方法は、次のように、エクスプローラでネットワークの場所を作成することです。

    1. 左側のエクスプローラのナビゲーション・ツリーで「コンピュータ」を選択し、右側で「ネットワークの場所を追加する」を選択します。

    2. コンテンツ・サーバーへのWebDAV URLを入力します。
      (http://..../_dav/cs/idcplg/webdav/)

    3. ログインします。

    ログインしたら、コンテンツ・サーバーWebDAV URLへのショートカットが、エクスプローラのクライアント・コンピュータのドライバのリストの下に表示されます。

    最初は、予期したとおり、このショートカットを使用してコンテンツ・サーバーのWebDAV共有へアクセスできます。しかし、セッションの有効期限が切れると(構成によりますが通常は非アクティブになって2時間後)、再度このショートカットを使用してWebDAV共有へアクセスできません。このようなことが起こるのは、ショートカット・データが保存されて再接続に使用される方法が原因だと思われます。

    ショートカットを削除して同じ方法で再作成すれば、正常に動作するはずです。

  4. フォルダの削除はパフォーマンスの問題の原因となる可能性があります。Windows 7 (Mini-Redirector)クライアントはフォルダ・ツリー全体をナビゲートし、ツリー内の各アイテムを再帰的に削除します。Microsoftの以前のWebDAVクライアントは1つのDELETEコマンドをサーバーに送信し、フォルダの削除アクションを実行するサーバーに依存していました。新しい動作は、大きいフォルダ・ツリーにパフォーマンスおよびトラフィックの影響を与える可能性があります。

  5. フォルダのショートカットを削除すると、そのツリー全体のコンテンツも削除されます。ベースWebDAVプロトコルではフォルダへのショートカットと通常のフォルダは区別されません。つまり、フォルダのショートカットを削除すると、ショートカットのターゲット・フォルダに含まれるすべてのアイテムも削除されるということになります。これは通常、Microsoft XP Webフォルダの実装などの、他のWebDAVクライアントでは起こりません。この理由は、上記の項目4で説明した動作です。

3.2.5 IBM WebSphere Application Serverでの外部LDAP IDストア用の接続プールの設定

IBM WebSphere Application Server (Network Deployment (ND)またはIBM WebSphere Application Server)でOracle WebCenter Contentをインストールするときに、LDAPサーバーは自動的にインストールおよび構成されません。WebCenter Contentを構成するには、WebCenter Contentアプリケーション用に外部LDAPアイデンティティ・ストアをインストールおよび構成する必要があります。Oracle Internet Directoryなどの外部LDAPアイデンティティ・ストアの設定方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM WebSphereでのOracle Fusion Middlewareセキュリティの管理に関する章のIBM WebSphereアイデンティティ・ストアに関する項を参照してください。

LDAPアイデンティティ・ストアをセルに対して設定したら、CONNECTION_POOL_CLASSプロパティをセルのjps-config.xmlファイルに設定して、過剰なLDAP接続を回避する必要があります。次のプロパティをファイルの<serviceInstance>エントリに追加する必要があります。

<property name="CONNECTION_POOL_CLASS" value="oracle.security.idm.providers.stdldap.JNDIPool"/>

IBM WebSphereアプリケーション・サーバーで外部LDAP IDストアの接続プールを設定するには:

  1. テキスト・エディタでセルのjps-config.xmlファイルを変更します。

    1. WAS_HOME/profiles/profile_name/config/cells/cell_name/fmwconfig/jps-config.xmlファイルを開きます。

      WAS_HOMEは、WebSphereアプリケーション・サーバーがインストールされた場所(デフォルトではDISK/IBM/WebSphere/Application Server)です。profile_nameは、セルのWebSphereデプロイメント・マネージャのプロファイル名です。cell_nameはセルの名前です。

    2. 次のようにして、<serviceInstance>エントリにCONNECTION_POOL_CLASSプロパティを指定します。

      <serviceInstance name="idstore.ldap.0" provider="idstore.ldap.provider">
                  <property name="subscriber.name" value="dc=us,dc=oracle,dc=com"/>
                  <property name="CONNECTION_POOL_CLASS" value="oracle.security.idm.providers.stdldap.JNDIPool"/>
                  <property name="bootstrap.security.principal.key" value="bootstrap_idstore"/>
                  <property name="idstore.type" value="OID"/>
                  <property name="ldap.url" value="ldap://example.com:3060"/>
                  <property name="bootstrap.security.principal.map" value="BOOTSTRAP_JPS"/>
                  <property name="user.login.attr" value="mail"/>
                  <property name="username.attr"  value="mail"/>
                  <extendedProperty>
                      <name>user.search.bases</name>
                      <values>
                          <value>cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com</value>
                      </values>
                  </extendedProperty>
                  <extendedProperty>
                      <name>group.search.bases</name>
                      <values>
                          <value>cn=Groups,dc=us,dc=oracle,dc=com</value>
                      </values>
                  </extendedProperty>
              </serviceInstance>
      
  2. すべての管理対象ノードを同期します。

  3. すべてのサーバーを再起動します。

WebSphere Application ServerでOracle WebCenter Contentをインストールおよび構成する方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM WebSphere Application ServerでのOracle WebCenter Contentの管理に関する項を参照してください。

3.2.6 電子シグネチャのログインおよび時間制限

電子シグネチャ認証プロセスは、ユーザーがOracle WebLogic Serverログイン・ページにリダイレクトされてからコンテンツ・アイテムに署名できるように、ESIG_GET_SIGN_CONTENT_FORMおよびESIG_SIGN_CONTENTサービスに対する変更を含んで再設計されました。

「コンテンツ・アイテムの署名」ページには、ユーザーがコンテンツ・アイテムに署名する前のユーザーを再認証する時間制限Cookie(デフォルトは2分)があります。Cookieタイムアウトは、electronicsignatures_environment.cfgファイルのESigCookieTimeOutプロパティ(秒数の値)の設定によって再構成できます。たとえば、Cookieタイムアウト値を30秒に設定するには、次のように指定します: ESigCookieTimeOut=30

3.2.7 一時ディレクトリの構成

ネイティブのインタフェースではなくWebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用するシステムの場合、管理者は、アプリケーション構成プロパティtemporaryDirectoryを、オペレーティング・システムや他のスケジュール済ジョブによって自動的にクリーンアップされることのない安全な場所に設定する必要があります

たとえば、temporaryDirectoryプロパティが設定されていない場合、Linuxオペレーティング・システムではデフォルトで/tmpに設定されます。多くのLinuxディストリビューションには、/tmpディレクトリを自動的にクリーンアップするcronジョブが含まれています。この場合、アプリケーションは予期しないエラーから回復できず、再起動する必要があります。

3.2.8 セッション・パラメータごとの最大ウィンドウ数の設定

ネイティブのインタフェースではなくWebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用するシステムの場合、構成パラメータmaximumWindowsPerSessionを使用してアクティブな「ドキュメント・プロパティ」ウィンドウの数を制限します。デフォルトは7です。WebCenter Contentインスタンスでメモリー消費が多くなりすぎる場合、設定を4に変更して必要なヒープ・サイズを減らすことができます。

3.2.9 ネイティブ・インタフェースを使用する場合AutoSuggestConfigコンポーネントを無効化する必要がある

AutoSuggestConfigコンポーネントは、ネイティブ・インタフェースではなくWebCenter Contentユーザー・インタフェースでのみ有効な新機能です。WebCenter Contentユーザー・インタフェースを使用する場合、AutoSuggestConfigコンポーネントが必要で、有効にする必要があります。ネイティブ・インタフェースを使用する場合、AutoSuggestConfigコンポーネントを無効にする必要があります。

3.2.10 Content Serverのローカライズおよび詳細トレース

Content Serverのローカライズの詳細トレースを有効にすると、厳密なエラー検出も有効になります。その結果、無効なキーをContent Serverがローカライズしようとした際に例外がスローされます。Content Serverがこの状態になると、解決策はサーバーの再起動のみです。ローカライズに対する厳密なエラー検出を無効にするには、config.cfgファイル内のパラメータEnableLocalizationAssertions=falseを設定します。

3.2.11 12.2.1でのhttpoutgoingプロバイダの制限

リリース12c (12.2.1)では、セキュリティ上の不具合からSHA1の使用は非推奨で、SHA2 (SHA256)に置き換えられました。その結果、ソースとターゲットの両方が12.2.1上にある必要があります。11gと12.2.1を混在させてテストした場合、11gではSHA-1が使用され、12.2.1ではSHA-2が使用されるため、機能しません。


注意:

この修整の前に作成された接続パスワードは再作成する必要があります。また、それらの接続パスワードを使用する、対応するプロバイダも再作成する必要があります。

3.3 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。次のトピックが含まれます:

3.3.1 11.1.1.9.0ドキュメント・セットに欠落しているコンポーネント構成の更新情報

11.1.1.6.0ドキュメント・セットに含まれているコンポーネント構成の更新情報が、11.1.1.7.0、11.1.1.8.0および11.1.1.9.0ドキュメント・セットに含まれていません。11.1.1.6.0の『Oracle WebCenter Content System Content Server管理者ガイド』A.3.7項の、コンポーネント構成インタフェースの更新に関する情報は有効であり、http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/doc.1111/e10792/e01_interface.htm#CIACFBAG">>http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/doc.1111/e10792/e01_interface.htm#CIACFBAGのOracleオンライン・ドキュメント・ライブラリで参照できます。

3.3.2 Need to Knowコンポーネントの検索結果からのファイルのダウンロード

Need to Know (NTK)コンポーネントは、Oracle WebCenter Contentの管理ガイドの付録Bで説明されています。次の注意が含まれる必要があります。


注意:

Adminロールをもつユーザーのみが、検索結果からファイルをダウンロードできます。他のユーザーは、検索結果でファイルを参照することはできてもファイルをダウンロードできないか、ドキュメント情報を参照できません。

B.5.3項「検索結果構成情報ページ」に、Script要素についての次の情報が欠落しています。

要素 説明
Script (続き) getNativeFile: enabled: 0に設定するとgetNativeFileが無効化

3.3.3 アクセス制御リスト(ACL)を更新するにはユーザーにAdmin権限が必要

後でユーザーがACLを更新するときにそれを変更できるよう、ドキュメントのチェックイン時に、ユーザーにAdmin権限(Read、Write、DeleteおよびAdmin(RWDA))が付与されている必要があります。

3.3.4 管理対象アタッチメントのオンライン・ヘルプ

管理対象アタッチメントのオンライン・ヘルプは古いです。

Oracle WebCenterアプリケーション・アダプタの管理を参照してください。