この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdmin
、Operator
またはMonitor
ロールが付与されている必要があります。
「管理操作、ロールおよびツールの理解」も参照してください。
起動と停止に関連するすべての診断情報、エラー、警告メッセージ、HTTPリクエストに関するアクセス情報、その他の情報がログ・ファイルに保存されます。
Fusion Middleware ControlとWLSTを使用したログの管理および分析の概要は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のログ・ファイルと診断データの管理に関する項を参照してください。
『Oracle Fusion Middlewareの管理』の診断フレームワークの理解に関する項も参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
WebCenter Portalの診断ログ・ファイルはWC_Portal-diagnostic.log
です。
このログは、DOMAIN_HOME
/servers/WC_Portal/logs
ディレクトリで参照可能です。
Oracle WebCenter Portalのログ・メッセージは、次のカテゴリに分類されます。
表23-1 Oracle WebCenter Portalのメッセージ・カテゴリ
メッセージIDの範囲 | メッセージ・カテゴリ |
---|---|
BI統合 |
WCS-01001からWCS-02000 |
ブログ |
WCS-02001からWCS-03000 |
カレンダ・タスク |
WCS-03001からWCS-04000 |
コラボレーション統合 |
WCS-04001からWCS-05000 |
ポータル・ビルダー |
WCS-05001からWCS-06000 |
VCR |
WCS-06001からWCS-07000 |
ドキュメント・ライブラリ |
WCS-07001からWCS-08000 |
ディスカッション |
WCS-08001からWCS-09000 |
メール |
WCS-09001からWCS-10000 |
エクスプローラ・ツールバー |
WCS-10001からWCS-11000 |
デスクトップ統合 |
WCS-11001からWCS-12000 |
ライフ・サイクル |
WCS-12001からWCS-13000 |
リンク |
WCS-13001からWCS-14000 |
リスト |
WCS-14001からWCS-15000 |
ナビゲーション |
WCS-15001からWCS-16000 |
ページ・エディタ |
WCS-16001からWCS-17000 |
ページ・テンプレート |
WCS-17001からWCS-18000 |
ピープル |
WCS-18001からWCS-19000 |
個人用WebCenter |
WCS-19001からWCS-20000 |
プロビジョニング済アプリケーション |
WCS-20001からWCS-21000 |
評価/コメント |
WCS-21001からWCS-22000 |
リージョン |
WCS-22001からWCS-23000 |
リソース・カタログ |
WCS-23001からWCS-24000 |
リッチ・テキスト・エディタ |
WCS-24001からWCS-25000 |
ロール |
WCS-25001からWCS-26000 |
検索 |
WCS-26001からWCS-27000 |
スキン |
WCS-27001からWCS-28000 |
スマート・タグ |
WCS-28001からWCS-29000 |
サブスクリプション |
WCS-29001からWCS-30000 |
Wiki |
WCS-30001からWCS-31000 |
WebCenter Portalエディタ |
WCS-31001からWCS-32000 |
ワークリスト |
WCS-32001からWCS-33000 |
コンテンツ・アダプタ |
WCS-34001からWCS-35000 |
VCR ADF統合 |
WCS-35001からWCS-36000 |
ページ |
WCS-36001からWCS-37000 |
ノート |
WCS-37001からWCS-38000 |
RSS |
WCS-38001からWCS-39000 |
ポートレット・バインディング |
WCS-39001からWCS-40000 |
ポートレット・ランタイム |
WCS-40001からWCS-41000 |
DesignTime@Runtime |
WCS-41001からWCS-42000 |
外部アプリケーション |
WCS-42001からWCS-43000 |
サービス・フレームワーク |
WCS-43001からWCS-44000 |
セキュリティ・フレームワーク |
WCS-44001からWCS-45000 |
ポートレット・デザインタイム |
WCS-45001からWCS-46000 |
リソース・カタログ・ビューア |
WCS-46001からWCS-47000 |
ピープル・コネクション |
WCS-47001からWCS-48000 |
プリファレンス |
WCS-48001からWCS-49000 |
REST |
WCS-49001からWCS-50000 |
通知 |
WCS-50001からWCS-51000 |
Office統合 |
WCS-51001からWCS-52000 |
ブログ |
WCS-52001からWCS-53000 |
アクティビティ・グラフ |
WCS-53001からWCS-54000 |
VCR (WLPから) |
WCS-54001からWCS-55000 |
WebCenter Content SPI |
WCS-55001からWCS-56000 |
RESTクライアント |
WCS-61001からWCS-62000 |
翻訳 |
WCS-62001からWCS-63000 |
分析 |
WCS-63001からWCS-64000 |
JAX-RSフレームワーク |
WCS-64001からWCS-65000 |
データ・プレゼンタ |
WCS-65001からWCS-66000 |
ナレッジ・ディレクトリ |
WCS-66001からWCS-67000 |
同時実行性パッケージ |
WCS-67001からWCS-68000 |
ポータル・アプリケーション統合 |
WCS-68001からWCS-69000 |
システム管理 |
WCS-69001からWCS-70000 |
範囲外のパフォーマンス |
WCS-69201からWCS-70000 |
Nitrous |
WCS-70001からWCS-71000 |
範囲外の状態は管理対象サーバーの診断ログにも記録されるので、いつでも履歴イベントを調べることができます。パフォーマンス関連のメッセージは、メッセージID接頭辞WCS-692<nn>
を使用して記録され、メトリック名、値、および範囲外であるメトリックを記述するメッセージが含まれます。
WebCenter Portalの診断ログに記録されるメッセージの例を次に示します。
[WC_Portal] [WARNING] [WCS-69251] [oracle.webcenter.system-management] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '4' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: weblogic] [ecid: 6356ef0164cbad47:3fe105c5:13b4e847973:-8000-0000000000000031,0] [APP: webcenter#11.1.1.4.0] [DSID: 0000JhEYRT^EgKG_Ix8Dyf1Ghz32000005] pageResponseTime: 22223 ms of PersonalSpace/Activities is out-of-bounds [WC_Portal] [WARNING] [WCS-69252] [oracle.webcenter.system-management] [tid: oracle.webcenter.DefaultTimer] [ecid: 0000JhEX92mEgKG_Ix8Dyf1Ghz32000002,0] [APP: webcenter#11.1.1.4.0] wlsCpuUsage: 21.92100394175851 % of WebLogicServer is out-of-bounds [WC_Portal] [WARNING] [WCS-69255] [oracle.webcenter.system-management] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '0' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: weblogic] [ecid: 6356ef0164cbad47:3fe105c5:13b4e847973:-8000-0000000000000060,0] [APP: webcenter#11.1.1.4.0] [DSID: 0000JhEYRT^EgKG_Ix8Dyf1Ghz32000005] downloadThroughput: 11.63793103448276 KB/sec of 3209 is out-of-bound [WC_Portal] [WARNING] [WCS-69253] [oracle.webcenter.system-management] [tid: pool-3-daemon-thread-1] [userId: weblogic] [ecid: 6356ef0164cbad47:3fe105c5:13b4e847973:-8000-0000000000000088,0:16] [APP: webcenter#11.1.1.4.0] portletResponseTime: 20523 ms of Portlet: slowRenderingPortlet from Web Producer myPortlets is out-of-bounds
この項には次のトピックが含まれます:
WebCenter Portalアプリケーションのログ・メッセージを表示する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlで、WebCenter Portalのホームページに移動します。
「WebCenter Portalのホームページへの移動」を参照してください。
「WebCenter Portal」メニューから、「ログ」→「ログ・メッセージの表示」を選択します。
「ログ・メッセージ」ページで、警告、エラー、通知などを検索します。
WebCenter Portalのログ・ファイルを構成するには:
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のログ・ファイルの表示と検索に関する項を参照してください。
開発者によるWebCenter Portalアセットのデバッグを支援するために、管理者は、コール・スタックが含まれるエラー・メッセージを有効化して、WebCenter Portalエラー・ページに表示されるようにすることができます。
注意:
セキュリティ上の理由から、エラー・メッセージは本番環境では有効化しないでください。エラー・メッセージは開発環境およびステージング環境に制限することをお薦めします。
エラー・メッセージを有効にする手順は次のとおりです。
WLSTを使用してWebCenterドメインの管理サーバーに接続します。
WLSTコマンドを実行して管理サーバーに接続する方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
ローカル・ファイル・システムに新しいフォルダ(/tmp/WCconfig
)を作成します。
次を実行して、webcenter-config.xml
構成ファイルを、作成した/tmp/WCconfig
フォルダにエクスポートします。
exportMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal', toLocation='/tmp/WCconfig', docs='/oracle/webcenter/webcenterapp/metadata/webcenter-config.xml')
webcenter-config.xml
ファイル(/tmp/WCconfig/oracle/webcenter/webcenterapp/metadata
フォルダ内)を開き、showError-enable
プロパティをtrue
に変更して、エラー・メッセージを有効化します。
<webcenter:showError-enabled>true</webcenter:showError-enabled>
または、false
に設定して無効化します。
<webcenter:showError-enabled>false</webcenter:showError-enabled>
ファイルを保存し、次のWLSTコマンドを使用して、管理サーバーに再度インポートします。
importMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',fromLocation='/tmp/WCconfig', docs='/oracle/webcenter/webcenterapp/metadata/webcenter-config.xml')
この変更を有効にするために管理サーバーを再起動する必要はないことに注意してください。