この章の内容は次のとおりです。
権限
共有コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートでこの章のタスクを実行するには、アプリケーション・レベルのCreate, Edit and Delete Content Presenter Templates
権限が必要です。Application Specialist
ロールを持つユーザーには、この権限がデフォルトで付与されます。アプリケーション・レベルの権限の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』のアプリケーション・ロールと権限の概要に関する項を参照してください。
この章のタスクを実行するには、次のいずれかのポータル・レベルの権限が必要です。
Assets: Create, Edit, and Delete Assets
、またはCreate Assets
およびEdit Assets
(標準権限)
Content Presenter Templates: Create, Edit, and Delete Content Presenter Templates
またはCreate Content Presenter Templates
およびEdit Content Presenter Templates
(アドバンスト権限)。
権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを定義する場合は、表示するコンテンツの選択に加え、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートも選択する必要があります。テンプレートでは、ポータル・ページへのコンテンツのレンダリング方法を定義します。
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートでは、単一コンテンツ・アイテム、複数コンテンツ・アイテムまたは双方の組合せを処理できます。たとえば、複数コンテンツ・アイテムのテンプレートで各アイテムのタブをレンダリングしてから、単一アイテムのテンプレートをコールして選択アイテムの詳細をレンダリングできます。
Oracle WebCenter Portalには、すぐに使用できる組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートがいくつか用意されているため、開発者はJDeveloperでカスタム表示テンプレートを作成できます。
注意:
WebCenter Portalではコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを作成または編集できません。これらはJDeveloperで開発し、共有アセットまたは特定のポータルのアセットとしてWebCenter Portalに公開する必要があります。詳細は、「JDeveloperでのポータル・アセットの使用」および『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの開発に関する項を参照してください。
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートが(すべてのポータルで使用可能な)共有アセットの場合、すべてのポータルの「アセット」ページにポータル固有のテンプレートとともに表示されます。
Oracle WebCenter Portalには、組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートがいくつか用意されています。
表20-1に、単一のコンテンツ・アイテムを表示するための組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを示します。
表20-1 単一のコンテンツ・アイテムを表示するための組込みテンプレート
単一のコンテンツ・アイテムの表示テンプレート | ビューID | 説明 |
---|---|---|
デフォルトのドキュメント詳細ビュー |
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単一のコンテンツ・アイテムについて、作成日、変更日、作成ユーザー名、変更ユーザー名、パスおよびコメントといった詳細情報を表示します。 |
デフォルトのリスト・アイテム・ビュー |
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個々のアイテム表示のために複数のコンテンツ・アイテム・ビューによって使用されます。アイコンとアイテム名による単一の行をリンクとして表示します。この行をクリックすると、アイテムを表示またはダウンロードできます。 |
フォルダのデフォルトのリスト・アイテム・ビュー |
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単一のコンテンツ・アイテム・ビューで使用されます。このビューでは、1行に対するアイコンとアイテム名が表示され、アイテム名をクリックすると、アイテムが表示またはダウンロードされます。 |
デフォルトのビュー(テンプレートを選択していない場合のデフォルト) |
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単一のコンテンツ・アイテムを、ブラウザで直接表示するか(イメージ、HTML、テキスト)、リンクとして表示します。このリンクをクリックすると関連付けられたファイルをダウンロードできます。 |
全記事ビュー |
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記事のタイトル、イメージおよび本文を含む全記事を表示します。 これはレスポンシブ・テンプレートで、ブラウザの幅に応じたレイアウトを生成するためにCSS3 Media Queriesを使用することを意味します。 このテンプレートは |
表20-2に、複数のコンテンツ・アイテムを表示するための組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを示します。
表20-2 複数のコンテンツ・アイテムを表示するための組込みテンプレート
複数のコンテンツ・アイテムの表示テンプレート | ビューID | 説明 |
---|---|---|
アコーディオン・ビュー |
|
複数のコンテンツ・アイテムをアコーディオン形式で表示します。この形式では、各アイテムを開いて詳細を表示できます。 |
記事ビュー (「Site Studioテンプレート」カテゴリの下) |
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複数記事のタイトル、イメージおよびサマリーを含む記事のサマリーを表示します。 これはレスポンシブ・テンプレートで、ブラウザの幅に応じたレイアウトを生成するためにCSS3 Media Queriesを使用することを意味します。 このテンプレートは |
箇条書きビュー |
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複数のコンテンツ・アイテムを箇条書きリスト形式で表示します。コンテンツ・アイテムのみ表示され、フォルダ・アイテムは省略されます。 |
フォルダ・ラベルを使用した箇条書きビュー |
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複数のコンテンツ・アイテムを箇条書きリスト形式で表示します。リストの最初のアイテムを含むフォルダの名前がリスト上のラベルとして表示されます。 |
カルーセル・ビュー |
|
複数のコンテンツ・アイテムをカルーセル形式で表示します。この形式では、スライダを左右に移動することでアイテムを参照します。 |
アイコン表示 |
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複数のコンテンツ・アイテムを、大きいアイコンとファイル名によるタイル形式で表示します。 |
リスト・ビュー(テンプレートを選択していない場合のデフォルト) |
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複数のコンテンツ・アイテムを簡易リストに表示します。 |
詳細パネルを使用したリスト・ビュー |
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複数のコンテンツ・アイテムを左側にリスト表示して、選択したアイテムの詳細を右側のパネルに表示します。 |
ソート可能な表ビュー |
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複数のコンテンツ・アイテムを、ドキュメント名、作成日および変更日を含むソート可能な表に表示します。 |
タブ・ビュー |
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複数のコンテンツ・アイテムをタブとして表示します。タブを選択すると、アイテムの詳細が表示されます。単純なリストにコンテンツ・アイテムが表示されます。 |
使用可能なコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートがニーズを満たさない場合、開発者は新しいカスタム・テンプレートを作成できます。
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成は複雑なタスクとなり、Application Development Framework (ADF)について、および、コンテンツ・プレゼンタを使用するとパフォーマンスにどのような影響を及ぼすかについての深い理解が要求されます。そのため、カスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートは、JDeveloperを使用して開発者が作成する必要があります。
開発者は、カスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを直接WebCenter Portal (ポータル・サーバー)に共有アセットとして公開したり、特定のポータルに公開して、すぐに使用したり、テストすることができます。
詳細は、「JDeveloperでのポータル・アセットの使用」および『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの開発に関する項を参照してください
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートは、「アセット」ページまたは「共有アセット」ページ(テンプレートがポータル固有か共有かによって異なる)で作成、編集および管理できます。
次のオプションを使用して、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを管理できます。
関連項目:
削除: カスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートが不要になった場合に削除できます。
詳細は、「アセットの削除」を参照してください。
注意:
組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートは削除できません。
アップロード: Oracle JDeveloperで開発したカスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを含むアーカイブ・ファイルをアップロードできます。
テンプレートのアップロードの詳細は、「アセットのアップロード」を参照してください。
開発者はカスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを作成できます(『Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成に関する項を参照)。
ダウンロード: カスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートをアーカイブ・ファイルにダウンロードして、JDeveloperでさらに開発できます。
詳細は、「アセットのダウンロード」を参照してください。
注意:
組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートはダウンロードできません。
アクション
セキュリティ設定: コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートにアクセスできるユーザーを制御できます(すべてのユーザーを対象にするか、特定のユーザーまたはグループのみにするか)。
詳細は、「アセットのセキュリティの設定」を参照してください。
注意:
組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのセキュリティ設定は変更できません。
プロパティの表示: 各コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートには、1つの「プロパティの表示」ダイアログが関連付けられており、テンプレートについての有用な情報がまとめて表示されます。
詳細は、「アセットに関する情報の表示」を参照してください。
ソースの編集: カスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのソース・コードを直接編集できます。
詳細は、「アセットのソース・コードの編集」を参照してください。
注意:
組込みのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのソース・コードは編集できません。
コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの編集は、かなり複雑なタスクになります。そのため、簡単な変更以外は、開発者がJDeveloperでテンプレートの編集を実行することをお薦めします。
使用可能: このチェック・ボックスを選択または選択解除することにより、ポータルでコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートを使用できるかどうかを制御できます。
詳細は、「アセットの表示および非表示」を参照してください。