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Oracle® Big Data Applianceオーナーズ・ガイド
リリース4 (4.3)
E70115-01
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11 Oracle Big Data Applianceのメンテナンス

この章では、Oracle Big Data Applianceを監視および管理する方法について説明します。一部の手順では、dcliユーティリティを使用してすべてのサーバーでパラレルにコマンドを実行します。

この章は次の項で構成されています:

11.1 サーバーの周辺温度の監視

環境温度の状態をサーバーの設計仕様の範囲内に維持することは、最大限の効率性および目的のコンポーネント・サービスの存続期間を実現するために役立ちます。摂氏21から23度(華氏70から74度)の気温範囲を逸脱する温度は、Oracle Big Data Appliance内のすべてのコンポーネントに影響し、パフォーマンス上の問題の原因となり、サービスの存続期間が短縮される可能性があります。

周辺温度を監視するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Big Data Applianceサーバーにrootとして接続します。

  2. パスワードなしSSHの設定の説明に従ってsetup-root-sshコマンドを入力し、rootのパスワードなしSSHを設定します。

  3. 現在の温度を確認します。

    dcli 'ipmitool sunoem cli "show /SYS/T_AMB" | grep value'
    
  4. 示されている温度が稼働範囲を逸脱している場合、調査して問題を修正します。表2-13を参照してください。

次に、コマンド出力の例を示します。

bda1node01-adm.example.com: value = 22.000 degree C
bda1node02-adm.example.com: value = 22.000 degree C
bda1node03-adm.example.com: value = 22.000 degree C
bda1node04-adm.example.com: value = 23.000 degree C
          .
          .
          .

11.2 Oracle Big Data Applianceの電源の投入および切断

この項では説明する内容は、次のとおりです。

11.2.1 緊急時以外の電源の手順

この項には、規則的な方法でOracle Big Data Applianceのコンポーネントの電源を投入および切断する手順が含まれます。

関連項目:

ソフトウェアをインストールして実行するときに正常に電源を投入および切断する方法については、『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

11.2.1.1 Oracle Big Data Applianceの電源投入

Oracle Big Data Applianceを起動するには、次のようにします。

  • 2つのPDUの12のブレーカすべてをオンにします。

Oracle ILOMおよびLinuxオペレーティング・システムが自動的に起動します。

11.2.1.2 Oracle Big Data Applianceの電源切断

Oracle Big Data Applianceを終了するには、次のようにします。

  1. サーバーを停止します。
  2. 2つのPDUの12のブレーカすべてをオフにします。
11.2.1.2.1 サーバーの電源切断

Linuxのshutdownコマンドを使用して、サーバーを停止するか、再起動します。rootとして次のコマンドを入力し、サーバーを即座に停止します。

# shutdown -hP now

次のコマンドでは、サーバーを即座に再起動します。

# shutdown -r now

関連項目:

詳細は、LinuxのSHUTDOWNのマニュアル・ページを参照してください。

11.2.1.2.2 複数サーバーの電源の同時切断

dcliユーティリティを使用して、同時に複数のサーバーでshutdownコマンドを実行します。停止するサーバーからdcliユーティリティを実行しないでください。パスワードなしSSHの設定の説明に従って、rootのパスワードなしSSHを設定します。

次のコマンドで、コマンドの構文を示します。

# dcli -l root -g group_name shutdown -hP now

このコマンドで、group_nameは、サーバーのリストを含むファイルです。

次の例では、server_groupファイルにリストされているすべてのOracle Big Data Applianceサーバーを停止します。

# dcli -l root -g server_group shutdown -hP now

11.2.1.3 ネットワーク・スイッチの電源の投入および切断

ネットワーク・スイッチには電源スイッチがありません。データ・センターのPDUまたはブレーカをオフにして電源を解除すると、オフになります。

11.2.2 緊急時の電源切断に関する考慮事項

緊急時には、Oracle Big Data Applianceへの電源供給を即座に停止してください。次の緊急時には、状況に応じてOracle Big Data Applianceの電源を切断する必要があります。

  • 地震、洪水、台風、竜巻、つむじ風などの自然災害

  • システムから発する異常な雑音、臭気または煙

  • 人体の安全に対する脅威

11.2.2.1 緊急時の電源切断の手順

緊急時にOracle Big Data Applianceの電源を切断する手順を実行するには、サーキット・ブレーカの電源をオフにするか、コンピュータ・ルームで緊急電源切断スイッチを作動させます。緊急事態が終了した後、Oracleサポート・サービスに連絡してシステムの電源を復旧します。

11.2.2.2 緊急電源切断スイッチ

緊急電源切断(EPO)スイッチが必要になるのは、コンピュータ設備に5分より長く750ボルトアンペア超の電力を供給できるバッテリが含まれる場合です。該当するバッテリが含まれるシステムには、サイトのEPOスイッチまたはリレーへの接続に使用する内部EPOハードウェアなどがあります。EPOスイッチの使用によって、Oracle Big Data Applianceの電源が切断されます。

11.2.3 注意および警告

Oracle Big Data Applianceには次の注意および警告が適用されます。

警告:

この製品内の高電圧を使用する部品には触れないでください。これらの部品に触ると、重傷を負う危険性があります。

注意:

  • 緊急時でないかぎり、Oracle Big Data Applianceをオフにしないでください。その場合、「緊急時の電源切断の手順」に従ってください。

  • 正面および背面のキャビネットの扉は閉めておいてください。開けたままにしておくと、システム障害を引き起こしたり、ハードウェア・コンポーネントが損傷する場合があります。

  • キャビネットの上部、正面および背面にはものを置かず、適切な空気の循環を可能にし、コンポーネントの加熱を防いでください。

  • 提供されたハードウェアのみを使用してください。

11.3 サーバーへのメモリーの追加

メモリーは、クラスタ内のすべてのノードに追加するか、追加メモリーを必要とするNameNodeなどの特定のノードに追加できます。

11.3.1 Oracle Server X5-2L、Sun Server X4-2LまたはSun Server X3-2Lへのメモリーの追加

Oracle Big Data Appliance X5-2の各サーバーには、工場出荷時に128GBのメモリーが搭載されています。24枚実装のスロットの8つに、16GBのDIMMが挿入されています。メモリーは、最大768 GBに拡張可能です(すべての24スロットで32 GB DIMMの場合)。

Oracle Big Data Appliance X4-2およびX3-2サーバーには、64GBのメモリーが搭載されています。8つのスロットに、8GBのDIMMが挿入されています。これらのアプライアンスは、8 GB、16 GB、32 GBのDIMMをサポートしています。1つのサーバーのメモリー量は、最大512GB (16 x 32GB)に拡張できます。8 * 32 GBメモリー・キットを使用できます。

DIMMのサイズは混在できますが、サイズの大きいものから小さいものの順に取り付ける必要があります。対称性を保つことによって、最もよいパフォーマンスを得られます。たとえば、同じサイズのDIMMを4枚(メモリー・チャネルごとに1枚)各プロセッサに追加し、両方のプロセッサで同じサイズのDIMMが同じ順序で取り付けられていることを確認します。

次のようにして、Oracle Server X5-2L、Sun Server X4-2LまたはSun Server X3-2Lにメモリーを追加します。 

  1. DIMMのサイズを混在させる場合、次の場所にあるOracle Server X5-2Lサービス・マニュアルのDIMMの配置規則の項を参照してください

    http://docs.oracle.com/cd/E41033_01/html/E48325/cnpsm.gnvje.html#scrolltoc

  2. サーバーの電源を切断します。

  3. 新しいDIMMを取り付けます。16GBまたは32GBのDIMMを取り付ける場合、まず既存の8GB DIMMと交換し、次にプラスチック・フィラーと交換します。サイズが最も大きいDIMMから順に取り付けます。元のDIMMは最後に再取り付けできます。

    次の場所にあるOracle Server X5-2Lサービス・マニュアルを参照してください

    http://docs.oracle.com/cd/E41033_01/html/E48325/cnpsm.ceiebfdg.html#scrolltoc

  4. サーバーの電源を投入します。

11.3.2 Sun Fire X4270 M2サーバーへのメモリーの追加

Oracle Big Data Applianceの各サーバーには、工場出荷時に48GBのメモリーが搭載されています。18枚実装のDIMMスロットの6つに、8GBのDIMMが挿入されています。空のスロットに8GBのDIMMを挿入して、合計メモリーを96GB (12 x 8GB)または144GB (18 x 8GB)にすることが可能です。144GBにアップグレードすると、メモリー帯域幅が縮小するために多少パフォーマンスが低下する可能性があります(メモリーの動作周波数は1333MHzから800MHzに落ちます)。

Sun Fire X4270 M2サーバーにメモリーを追加するには、次の手順を実行します。 

  1. サーバーの電源を切断します。

  2. プラスチック・フィラーをDIMMに交換します。次の場所にあるSun Fire X4270 M2サーバー・サービス・マニュアルを参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E19245-01/E21671/motherboard.html#50503715_71311

  3. サーバーの電源を投入します。

11.4 サーバーの物理ディスクの管理

物理ディスクの修理では、Oracle Big Data Applianceを停止する必要はありません。ただし、個々のサーバーは一時的にクラスタの外部に取り出すことがあり、停止時間が必要です。

関連項目:

修理の手順は、「Oracle Big Data Applianceサーバーの部品」を参照してください

11.4.1 サーバー構成の確認

各Oracle Big Data Applianceサーバーの12のディスク・ドライブは、LSI MegaRAID SAS 92610-8iディスク・コントローラによって制御されます。パフォーマンス低下の可能性や機能停止を避けるため、RAIDデバイスのステータスを確認することをお薦めします。RAIDデバイスを検証することによるサーバーに対する影響は、ごくわずかです。修正作業はサーバーの操作に影響する可能性があり、その範囲は、検出された特定の問題に応じて単純な再構成から機能停止にまで及びます。

11.4.1.1 ディスク・コントローラ構成の確認

ディスク・コントローラ構成を確認するには、次のコマンドを入力します。

# MegaCli64 -AdpAllInfo -a0 | grep "Device Present" -A 8

次に、コマンドからの出力例を示します。通常は、12の仮想ドライブがあり、縮退ドライブやオフライン・ドライブはなく、14の物理デバイスがあります。14のデバイスは、コントローラと12のディスク・ドライブです。

                Device Present
                ================
Virtual Drives    : 12 
  Degraded        : 0 
  Offline         : 0 
Physical Devices  : 14 
  Disks           : 12 
  Critical Disks  : 0 
  Failed Disks    : 0 

出力が異なる場合、調査して問題を修正してください。

11.4.1.2 仮想ドライブ構成の確認

仮想ドライブ構成を確認するには、次のコマンドを入力します。

# MegaCli64 -LDInfo -lAll -a0

次に、仮想ドライブ0に関する出力例を示します。StateがOptimalであることを確認してください。

Adapter 0 -- Virtual Drive Information:
Virtual Drive: 0 (Target Id: 0)
Name                :
RAID Level          : Primary-0, Secondary-0, RAID Level Qualifier-0
Size                : 1.817 TB
Parity Size         : 0
State               : Optimal
Strip Size          : 64 KB
Number Of Drives    : 1
Span Depth          : 1
Default Cache Policy: WriteBack, ReadAheadNone, Cached, No Write Cache if Bad BBU
Current Cache Policy: WriteBack, ReadAheadNone, Cached, No Write Cache if Bad BBU
Access Policy       : Read/Write
Disk Cache Policy   : Disk's Default
Encryption Type     : None

11.4.1.3 物理ドライブ構成の確認

次のコマンドを使用して、物理ドライブ構成を検証します。

# MegaCli64 -PDList -a0 | grep Firmware

次に、コマンドからの出力例を示します。通常、12のドライブに、Online, Spun Upが表示されます。出力が異なる場合、調査して問題を修正してください。

Firmware state: Online, Spun Up
Device Firmware Level: 061A
Firmware state: Online, Spun Up
Device Firmware Level: 061A
Firmware state: Online, Spun Up
Device Firmware Level: 061A
     .
     .
     .

11.5 インフィニバンド・ネットワークの管理

インフィニバンド・ネットワークは、bondib0インタフェースを通じてサーバーをラックのインフィニバンド・スイッチに接続します。この項では、インフィニバンド・スイッチのメンテナンスを実行する方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

11.5.1 Oracle ILOM設定のバックアップおよびリストア

Oracle ILOMでは、Oracle Big Data Applianceサーバーのリモート管理がサポートされます。この項では、Mammothユーティリティによって設定されるOracle ILOM構成設定をバックアップおよびリストアする方法について説明します。

関連項目:

11.5.1.1 Oracle ILOM構成設定のバックアップ

Sun Server X4-2LまたはX3-2Lサーバー上のOracle ILOM構成設定をバックアップするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Big Data Applianceと同じネットワーク上にある任意のシステムでブラウザを開き、Oracle ILOMサービス・プロセッサに移動します。この例では、node08という名前のサーバーのOracle ILOMアドレスを使用します。

    http://bda1node08-ilom.example.com

    インフィニバンド・スイッチのOracle ILOMをバックアップするには、スイッチ・アドレス(bda1sw-ib1など)を入力します。

  2. rootユーザーとしてログインします。初期パスワードはwelcome1です。
  3. 「Backup/Restore」ページに移動します。
    • Oracle ILOM 3.1の場合は、「Maintenance」タブを選択した後、「Backup/Restore」サブタブを選択します。

    • Oracle ILOM 3.0の場合は、ナビゲーション・ツリーで「ILOM Administration」フォルダを展開し、「Configuration Management」を選択します。

  4. 図11-1に示すとおり、バックアップ操作とブラウザ転送方式を選択します。
  5. パスフレーズを入力します。このフレーズを使用して、バックアップ・ファイルのパスワードなどの機密情報を暗号化します。
  6. 「Run」をクリックしてバックアップ操作を開始します。結果は、ローカル・システムにダウンロードされ、config_backup.xmlというXMLファイルに格納されます。
  7. セキュアな場所にファイルを保存します。
  8. 「Log Out」ボタンをクリックします。

図11-1 Oracle ILOM 3.1構成のバックアップ

「図11-1 Oracle ILOM 3.1構成のバックアップ」の説明が続きます
「図11-1 Oracle ILOM 3.1構成のバックアップ」の説明

11.5.1.2 Oracle ILOM構成設定のリストア

Oracle ILOM構成設定をリストアするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Big Data Applianceと同じネットワーク上にある任意のシステムでブラウザを開き、Oracle ILOMサービス・プロセッサに移動します。次の例では、node08のOracle ILOMを使用します。

    http://bda1node08-ilom.us.example.com

  2. ilom_adminユーザーとしてログインします。デフォルト・パスワードはwelcome1です。
  3. 「Maintenance」タブを選択した後、「Backup/Restore」サブタブを選択します。
  4. リストア操作とブラウザ転送方式を選択します。
  5. 「Choose File」をクリックし、バックアップ操作で前に保存したconfig_backup.xmlファイルを選択します。
  6. バックアップ操作中に設定したパスフレーズを入力します。
  7. 「Run」をクリックして構成をリストアします。

11.5.2 障害のあるインフィニバンド・スイッチの交換

次の手順を実行して、Sun Network QDR Infiniband Gateway SwitchまたはSun Datacenter InfiniBand Switch 36を交換します。

関連項目:

障害のあるインフィニバンド・スイッチを交換するには、次の手順を実行します。

  1. スイッチからケーブルを外します。すべてのインフィニバンド・ケーブルには、両端にその場所を示すラベルがあります。どのケーブルにもラベルがない場合、ラベルを付けてください。

  2. 電源プラグを取り外して、スイッチの両方の電源をオフにします。

  3. ラックからスイッチを取り外します。

  4. ラックに新しいスイッチを設置します。

  5. 「Oracle ILOM設定のバックアップおよびリストア」の説明に従って、バックアップ・ファイルを使用してスイッチ設定をリストアします。

  6. ilom_adminとしてスイッチに接続し、ファブリック管理シェルを開きます。

    -> show /SYS/Fabric_Mgmt
    

    プロンプトが->からFabMan@hostname->に変更されます。

  7. サブネット・マネージャを無効にします。

    FabMan@bda1sw-02-> disablesm
    
  8. 適切なポートに各ケーブルを慎重に接続して、新しいスイッチにケーブルを接続します。

  9. ファブリックのどのリンクにもエラーがないことを確認します。

    FabMan@bda1sw-02-> ibdiagnet -c 1000 -r
    
  10. サブネット・マネージャを有効にします。

    FabMan@bda1sw-02-> enablesm

    注意:

    交換したスイッチがSun Datacenter InfiniBand Switch 36スパイン・スイッチである場合、スパイン・スイッチがマスターになるまで、他のスイッチのサブネット・マネージャを無効にして、マスター・サブネット・マネージャをスイッチに手動でフェイルバックします。次に、他のすべてのスイッチでサブネット・マネージャを再有効化します。

11.5.3 インフィニバンド・ネットワーク操作の確認

インフィニバンド・ネットワークのコンポーネントにメンテナンスが必要な場合(サーバーのインフィニバンド・ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)、インフィニバンド・スイッチまたはインフィニバンド・ケーブルの交換など)、またはインフィニバンド・ネットワークの操作が十分に機能していないと疑われる場合、インフィニバンド・ネットワークが適切に動作していることを確認してください。次の手順では、ネットワーク操作を確認する方法について説明します。

注意:

インフィニバンド・ネットワークのパフォーマンスが想定を下回る場合、常に次の手順を使用します。

インフィニバンド・ネットワーク操作を確認するには、次の手順を実行します。

  1. ibdiagnetコマンドを入力して、インフィニバンド・ネットワーク品質を確認します。

    # ibdiagnet -c 1000
    

    このコマンドでレポートされるすべてのエラーを調査します。これによって多少のネットワーク・トラフィックが生成されますが、通常のワークロード中に実行できます。

    関連項目:

    Sun Network QDR InfiniBand Gateway Switchコマンド・リファレンス

    http://docs.oracle.com/cd/E26699_01/html/E26706/gentextid-28027.html#scrolltoc

  2. スイッチ・ポート・エラー・カウンタとポート構成情報をレポートします。LinkDownedRcvSwRelayErrorsXmtDiscardsおよびXmtWaitエラーは、このコマンドでは無視されます。

    #  ibqueryerrors.pl -rR -s LinkDowned,RcvSwRelayErrors,XmtDiscards,XmtWait
    

    関連項目:

    ibqueryerrorsのLinux manページ

  3. ハードウェアのステータスを確認します。

    # bdacheckhw
    

    次に、出力の例を示します。

    [SUCCESS: Correct system model : SUN FIRE X4270 M2 SERVER
    [SUCCESS: Correct processor info : Intel(R) Xeon(R) CPU X5675 @ 3.07GHz
    [SUCCESS: Correct number of types of CPU : 1
    [SUCCESS: Correct number of CPU cores : 24
    [SUCCESS: Sufficient GB of memory (>=48): 48
    [SUCCESS: Correct GB of swap space : 24
    [SUCCESS: Correct BIOS vendor : American Megatrends Inc.
    [SUCCESS: Sufficient BIOS version (>=08080102): 08080102
    [SUCCESS: Recent enough BIOS release date (>=05/23/2011) : 05/23/2011
    [SUCCESS: Correct ILOM version : 3.0.16.10.a r68533
    [SUCCESS: Correct number of fans : 6
    [SUCCESS: Correct fan 0 status : ok
    [SUCCESS: Correct fan 1 status : ok
    [SUCCESS: Correct fan 2 status : ok
    [SUCCESS: Correct fan 3 status : ok
    [SUCCESS: Correct fan 4 status : ok
    [SUCCESS: Correct fan 5 status : ok
    [SUCCESS: Correct number of power supplies : 2
    [1m[34mINFO: Detected Santa Clara Factory, skipping power supply checks
    [SUCCESS: Correct disk controller model : LSI MegaRAID SAS 9261-8i
    [SUCCESS: Correct disk controller firmware version : 12.12.0-0048
    [SUCCESS: Correct disk controller PCI address : 13:00.0
    [SUCCESS: Correct disk controller PCI info : 0104: 1000:0079
    [SUCCESS: Correct disk controller PCIe slot width : x8
    [SUCCESS: Correct disk controller battery type : iBBU08
    [SUCCESS: Correct disk controller battery state : Operational
    [SUCCESS: Correct number of disks : 12
    [SUCCESS: Correct disk 0 model : SEAGATE ST32000SSSUN2.0
    [SUCCESS: Sufficient disk 0 firmware (>=61A): 61A
    [SUCCESS: Correct disk 1 model : SEAGATE ST32000SSSUN2.0
    [SUCCESS: Sufficient disk 1 firmware (>=61A): 61A
              .
              .
              .
    [SUCCESS: Correct disk 10 status : Online, Spun Up No alert
    [SUCCESS: Correct disk 11 status : Online, Spun Up No alert
    [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter model : Mellanox Technologies MT26428 ConnectX VPI PCIe 2.0
    [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter firmware version : 2.9.1000
    [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter PCI address : 0d:00.0
    [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter PCI info : 0c06: 15b3:673c
    [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter PCIe slot width : x8
    [SUCCESS: Big Data Appliance hardware validation checks succeeded
    
  4. ソフトウェアのステータスを確認します。

    # bdachecksw
    
    [SUCCESS: Correct OS disk sda partition info : 1 ext3 raid 2 ext3 raid 3 linux-swap 4 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct OS disk sdb partition info : 1 ext3 raid 2 ext3 raid 3 linux-swap 4 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdc partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdd partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sde partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdf partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdg partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdh partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdi partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdj partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdk partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct data disk sdl partition info : 1 ext3 primary
    [SUCCESS: Correct software RAID info : /dev/md2 level=raid1 num-devices=2 /dev/md0 level=raid1 num-devices=2
    [SUCCESS: Correct mounted partitions : /dev/md0 /boot ext3 /dev/md2 / ext3 /dev/sda4 /u01 ext4 /dev/sdb4 /u02 ext4 /dev/sdc1 /u03 ext4 /dev/sdd1 /u04 ext4 /dev/sde1 /u05 ext4 /dev/sdf1 /u06 ext4 /dev/sdg1 /u07 ext4 /dev/sdh1 /u08 ext4 /dev/sdi1 /u09 ext4 /dev/sdj1 /u10 ext4 /dev/sdk1 /u11 ext4 /dev/sdl1 /u12 ext4
    [SUCCESS: Correct swap partitions : /dev/sdb3 partition /dev/sda3 partition
    [SUCCESS: Correct Linux kernel version : Linux 2.6.32-200.21.1.el5uek
    [SUCCESS: Correct Java Virtual Machine version : HotSpot(TM) 64-Bit Server 1.6.0_29
    [SUCCESS: Correct puppet version : 2.6.11
    [SUCCESS: Correct MySQL version : 5.5.17
    [SUCCESS: All required programs are accessible in $PATH
    [SUCCESS: All required RPMs are installed and valid
    [SUCCESS: Big Data Appliance software validation checks succeeded

11.5.4 ネットワーク・サブネット・マネージャ・マスターの理解

サブネット・マネージャでは、次のような機能を含むインフィニバンド・ネットワークのすべての動作特性を管理します。

  • ネットワーク・トポロジの検出

  • ネットワークに接続されているすべてのポートへのローカル識別子の割当て

  • スイッチ転送表の計算およびプログラム

  • ファブリックの変更の監視

インフィニバンド・ネットワークには、複数のサブネット・マネージャを含めることができますが、同時にアクティブにできるサブネット・マネージャは、1つのみです。アクティブなサブネット・マネージャは、マスター・サブネット・マネージャです。他のサブネット・マネージャは、スタンバイ・サブネット・マネージャです。マスター・サブネット・マネージャが停止するか、障害が発生すると、スタンバイ・サブネット・マネージャが自動的にマスター・サブネット・マネージャになります。

各サブネット・マネージャには、構成可能な優先度があります。複数のサブネット・マネージャがインフィニバンド・ネットワーク上に存在する場合、最高の優先度を持つサブネット・マネージャがマスター・サブネット・マネージャになります。Oracle Big Data Applianceでは、リーフ・スイッチのサブネット・マネージャが優先度5に構成され、スパイン・スイッチのサブネット・マネージャが優先度8に構成されます。

次のガイドラインによって、サブネット・マネージャがOracle Big Data Applianceで実行される場所が決定されます。

  • サブネット・マネージャは、Oracle Big Data Applianceのスイッチでのみ実行されます。他のデバイスでサブネット・マネージャを実行することは、サポートされません。

  • ケーブルで接続された1つ、2つまたは3つのラックでインフィニバンド・ネットワークが構成される場合、すべてのスイッチでサブネット・マネージャを実行する必要があります。マスター・サブネット・マネージャは、スパイン・スイッチで実行されます。

  • ケーブルで接続された4つ以上のラックでインフィニバンド・ネットワークが構成される場合、サブネット・マネージャはスパイン・スイッチでのみ実行されます。リーフ・スイッチでは、サブネット・マネージャを無効にする必要があります。

関連項目:

11.6 ゲートウェイ・スイッチに対する接続数の変更

Sun Network QDR Infiniband Gateway Switchに対する10GbE接続の数を変更する場合、bdaredoclientnetユーティリティを実行する必要があります。「bdaredoclientnet」を参照してください。

ラックのVNICを再作成するには、次の手順を実行します。

  1. /opt/oracle/bda/network.jsonがすべてのサーバーに存在し、カスタム・ネットワーク設定を正しく記述していることを確認します。次のコマンドによって、欠落しているファイルや、異なる日付スタンプを持つファイルを識別します。

    dcli ls -l /opt/oracle/bda/network.json
    
  2. 管理ネットワークを使用してnode01 (ラックの一番下)に接続します。bdaredoclientnetユーティリティによってクライアント・ネットワークが停止されるため、この手順でそれを使用することはできません。

  3. パスワードなしSSHを削除します。

    /opt/oracle/bda/bin/remove-root-ssh
    

    このコマンドの詳細は、「パスワードなしSSHの設定」を参照してください。

  4. ディレクトリを変更します。

    cd /opt/oracle/bda/network
    
  5. ユーティリティを実行します。

    bdaredoclientnet
    

    出力は、例7-2に示されている内容とほぼ同じです。

  6. パスワードなしSSHをリストアします(オプション)。

    /opt/oracle/bda/bin/setup-root-ssh

11.7 NTPサーバーの変更

ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)・サーバーの構成情報は、初期設定後に変更できます。次の手順では、インフィニバンド・スイッチ、CiscoスイッチおよびSunサーバーのNTP構成情報を変更する方法について説明します。各サーバーを個別に変更することをお薦めします。

Oracle Big Data Applianceサーバーを更新するには、次の手順を実行します。

  1. サーバーのNTPサービスを停止します。

  2. /etc/ntp.confファイルを、新しいNTPサーバーのIPアドレスで更新します。

  3. サーバーごとにこれらの手順を繰り返します。

インフィニバンド・スイッチを更新するには、次の手順を実行します。

  1. ilom-adminユーザーとしてスイッチにログインします。

  2. 「インフィニバンド・スイッチでのタイムゾーンおよびクロックの設定」の指示に従います。

Ciscoイーサネット・スイッチを更新するには、次の手順を実行します。

  1. Telnetを使用してCiscoイーサネット・スイッチに接続します。

  2. 現在の設定を削除します。

    # configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    (config)# no ntp server current_IPaddress
    
  3. 新しいIPアドレスを入力します。

    # configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    (config)# ntp server new_IPaddress
    
  4. 現在の構成を保存します。

    # copy running-config startup-config
    
  5. セッションを終了します。

    # exit

サーバーおよびスイッチの変更後にOracle Big Data Applianceを再起動します。

11.8 PDUの電流の監視

PDUの電流は直接監視できます。しきい値設定を構成してPDUを監視します。各メータリング・ユニット・モジュールおよび相の構成可能なしきい値は、Info lowPre WarningおよびAlarmです。

関連項目:

PDUの構成および監視の詳細は、次の場所にあるSun Rack II配電ユニット・ユーザーズ・ガイドを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E19844-01/index.html

表11-1に、単相低電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。


表11-1 単相低電圧PDUのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、相1

0

18

23

A

モジュール1、相2

0

22

24

A

モジュール1、相3

0

18

23

B

モジュール1、相1

0

18

23

B

モジュール1、相2

0

22

24

B

モジュール1、相3

0

18

23


表11-2に、3相低電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。


表11-2 3相低電圧PDUのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、相1

0

32

40

AおよびB

モジュール1、相2

0

34

43

AおよびB

モジュール1、相3

0

33

42


表11-3に、単相高電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。


表11-3 単相高電圧PDUのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

A

モジュール1、相1

0

16

20

A

モジュール1、相2

0

20

21

A

モジュール1、相3

0

16

20

B

モジュール1、相1

0

16

20

B

モジュール1、相2

0

20

21

B

モジュール1、相3

0

16

20


表11-4に、3相高電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。


表11-4 3相高電圧PDUのしきい値

PDU モジュール/相 Info Lowしきい値 Pre Warningしきい値 Alarmしきい値

AおよびB

モジュール1、相1

0

18

21

AおよびB

モジュール1、相2

0

18

21

AおよびB

モジュール1、相3

0

17

21