この章では、Oracle Big Data Applianceを監視および管理する方法について説明します。一部の手順では、dcli
ユーティリティを使用してすべてのサーバーでパラレルにコマンドを実行します。
この章は次の項で構成されています:
環境温度の状態をサーバーの設計仕様の範囲内に維持することは、最大限の効率性および目的のコンポーネント・サービスの存続期間を実現するために役立ちます。摂氏21から23度(華氏70から74度)の気温範囲を逸脱する温度は、Oracle Big Data Appliance内のすべてのコンポーネントに影響し、パフォーマンス上の問題の原因となり、サービスの存続期間が短縮される可能性があります。
周辺温度を監視するには、次の手順を実行します。
Oracle Big Data Applianceサーバーにroot
として接続します。
「パスワードなしSSHの設定」の説明に従ってsetup-root-ssh
コマンドを入力し、root
のパスワードなしSSHを設定します。
現在の温度を確認します。
dcli 'ipmitool sunoem cli "show /SYS/T_AMB" | grep value'
示されている温度が稼働範囲を逸脱している場合、調査して問題を修正します。表2-13を参照してください。
次に、コマンド出力の例を示します。
bda1node01-adm.example.com: value = 22.000 degree C bda1node02-adm.example.com: value = 22.000 degree C bda1node03-adm.example.com: value = 22.000 degree C bda1node04-adm.example.com: value = 23.000 degree C . . .
この項では説明する内容は、次のとおりです。
この項には、規則的な方法でOracle Big Data Applianceのコンポーネントの電源を投入および切断する手順が含まれます。
関連項目:
ソフトウェアをインストールして実行するときに正常に電源を投入および切断する方法については、『Oracle Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Big Data Applianceを起動するには、次のようにします。
2つのPDUの12のブレーカすべてをオンにします。
Oracle ILOMおよびLinuxオペレーティング・システムが自動的に起動します。
dcli
ユーティリティを使用して、同時に複数のサーバーでshutdown
コマンドを実行します。停止するサーバーからdcli
ユーティリティを実行しないでください。「パスワードなしSSHの設定」の説明に従って、root
のパスワードなしSSHを設定します。
次のコマンドで、コマンドの構文を示します。
# dcli -l root -g group_name shutdown -hP now
このコマンドで、group_nameは、サーバーのリストを含むファイルです。
次の例では、server_groupファイルにリストされているすべてのOracle Big Data Applianceサーバーを停止します。
# dcli -l root -g server_group shutdown -hP now
緊急時には、Oracle Big Data Applianceへの電源供給を即座に停止してください。次の緊急時には、状況に応じてOracle Big Data Applianceの電源を切断する必要があります。
地震、洪水、台風、竜巻、つむじ風などの自然災害
システムから発する異常な雑音、臭気または煙
人体の安全に対する脅威
緊急時にOracle Big Data Applianceの電源を切断する手順を実行するには、サーキット・ブレーカの電源をオフにするか、コンピュータ・ルームで緊急電源切断スイッチを作動させます。緊急事態が終了した後、Oracleサポート・サービスに連絡してシステムの電源を復旧します。
Oracle Big Data Applianceには次の注意および警告が適用されます。
警告:
この製品内の高電圧を使用する部品には触れないでください。これらの部品に触ると、重傷を負う危険性があります。
注意:
緊急時でないかぎり、Oracle Big Data Applianceをオフにしないでください。その場合、「緊急時の電源切断の手順」に従ってください。
正面および背面のキャビネットの扉は閉めておいてください。開けたままにしておくと、システム障害を引き起こしたり、ハードウェア・コンポーネントが損傷する場合があります。
キャビネットの上部、正面および背面にはものを置かず、適切な空気の循環を可能にし、コンポーネントの加熱を防いでください。
提供されたハードウェアのみを使用してください。
メモリーは、クラスタ内のすべてのノードに追加するか、追加メモリーを必要とするNameNodeなどの特定のノードに追加できます。
Oracle Big Data Appliance X5-2の各サーバーには、工場出荷時に128GBのメモリーが搭載されています。24枚実装のスロットの8つに、16GBのDIMMが挿入されています。メモリーは、最大768 GBに拡張可能です(すべての24スロットで32 GB DIMMの場合)。
Oracle Big Data Appliance X4-2およびX3-2サーバーには、64GBのメモリーが搭載されています。8つのスロットに、8GBのDIMMが挿入されています。これらのアプライアンスは、8 GB、16 GB、32 GBのDIMMをサポートしています。1つのサーバーのメモリー量は、最大512GB (16 x 32GB)に拡張できます。8 * 32 GBメモリー・キットを使用できます。
DIMMのサイズは混在できますが、サイズの大きいものから小さいものの順に取り付ける必要があります。対称性を保つことによって、最もよいパフォーマンスを得られます。たとえば、同じサイズのDIMMを4枚(メモリー・チャネルごとに1枚)各プロセッサに追加し、両方のプロセッサで同じサイズのDIMMが同じ順序で取り付けられていることを確認します。
次のようにして、Oracle Server X5-2L、Sun Server X4-2LまたはSun Server X3-2Lにメモリーを追加します。
DIMMのサイズを混在させる場合、次の場所にあるOracle Server X5-2Lサービス・マニュアルのDIMMの配置規則の項を参照してください
http://docs.oracle.com/cd/E41033_01/html/E48325/cnpsm.gnvje.html#scrolltoc
サーバーの電源を切断します。
新しいDIMMを取り付けます。16GBまたは32GBのDIMMを取り付ける場合、まず既存の8GB DIMMと交換し、次にプラスチック・フィラーと交換します。サイズが最も大きいDIMMから順に取り付けます。元のDIMMは最後に再取り付けできます。
次の場所にあるOracle Server X5-2Lサービス・マニュアルを参照してください
http://docs.oracle.com/cd/E41033_01/html/E48325/cnpsm.ceiebfdg.html#scrolltoc
サーバーの電源を投入します。
Oracle Big Data Applianceの各サーバーには、工場出荷時に48GBのメモリーが搭載されています。18枚実装のDIMMスロットの6つに、8GBのDIMMが挿入されています。空のスロットに8GBのDIMMを挿入して、合計メモリーを96GB (12 x 8GB)または144GB (18 x 8GB)にすることが可能です。144GBにアップグレードすると、メモリー帯域幅が縮小するために多少パフォーマンスが低下する可能性があります(メモリーの動作周波数は1333MHzから800MHzに落ちます)。
Sun Fire X4270 M2サーバーにメモリーを追加するには、次の手順を実行します。
サーバーの電源を切断します。
プラスチック・フィラーをDIMMに交換します。次の場所にあるSun Fire X4270 M2サーバー・サービス・マニュアルを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E19245-01/E21671/motherboard.html#50503715_71311
サーバーの電源を投入します。
物理ディスクの修理では、Oracle Big Data Applianceを停止する必要はありません。ただし、個々のサーバーは一時的にクラスタの外部に取り出すことがあり、停止時間が必要です。
関連項目:
修理の手順は、「Oracle Big Data Applianceサーバーの部品」を参照してください
各Oracle Big Data Applianceサーバーの12のディスク・ドライブは、LSI MegaRAID SAS 92610-8iディスク・コントローラによって制御されます。パフォーマンス低下の可能性や機能停止を避けるため、RAIDデバイスのステータスを確認することをお薦めします。RAIDデバイスを検証することによるサーバーに対する影響は、ごくわずかです。修正作業はサーバーの操作に影響する可能性があり、その範囲は、検出された特定の問題に応じて単純な再構成から機能停止にまで及びます。
ディスク・コントローラ構成を確認するには、次のコマンドを入力します。
# MegaCli64 -AdpAllInfo -a0 | grep "Device Present" -A 8
次に、コマンドからの出力例を示します。通常は、12の仮想ドライブがあり、縮退ドライブやオフライン・ドライブはなく、14の物理デバイスがあります。14のデバイスは、コントローラと12のディスク・ドライブです。
Device Present ================ Virtual Drives : 12 Degraded : 0 Offline : 0 Physical Devices : 14 Disks : 12 Critical Disks : 0 Failed Disks : 0
出力が異なる場合、調査して問題を修正してください。
# MegaCli64 -LDInfo -lAll -a0
次に、仮想ドライブ0に関する出力例を示します。StateがOptimalであることを確認してください。
Adapter 0 -- Virtual Drive Information: Virtual Drive: 0 (Target Id: 0) Name : RAID Level : Primary-0, Secondary-0, RAID Level Qualifier-0 Size : 1.817 TB Parity Size : 0 State : Optimal Strip Size : 64 KB Number Of Drives : 1 Span Depth : 1 Default Cache Policy: WriteBack, ReadAheadNone, Cached, No Write Cache if Bad BBU Current Cache Policy: WriteBack, ReadAheadNone, Cached, No Write Cache if Bad BBU Access Policy : Read/Write Disk Cache Policy : Disk's Default Encryption Type : None
# MegaCli64 -PDList -a0 | grep Firmware
次に、コマンドからの出力例を示します。通常、12のドライブに、Online, Spun Upが表示されます。出力が異なる場合、調査して問題を修正してください。
Firmware state: Online, Spun Up Device Firmware Level: 061A Firmware state: Online, Spun Up Device Firmware Level: 061A Firmware state: Online, Spun Up Device Firmware Level: 061A . . .
インフィニバンド・ネットワークは、bondib0インタフェースを通じてサーバーをラックのインフィニバンド・スイッチに接続します。この項では、インフィニバンド・スイッチのメンテナンスを実行する方法について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle ILOMでは、Oracle Big Data Applianceサーバーのリモート管理がサポートされます。この項では、Mammothユーティリティによって設定されるOracle ILOM構成設定をバックアップおよびリストアする方法について説明します。
関連項目:
Sun Server X4-2LおよびSun Server X3-2LサーバーのOracle Integrated Lights Out Manager 3.1のドキュメント・ライブラリ
Sun Fire X4270 M2サーバーのOracle Integrated Lights Out Manager 3.0のドキュメント・ライブラリ
次の手順を実行して、Sun Network QDR Infiniband Gateway SwitchまたはSun Datacenter InfiniBand Switch 36を交換します。
関連項目:
ケーブル配線の詳細は、「ラック内インフィニバンド・スイッチとサーバーのケーブル接続」を参照してください
Sun Network QDR InfiniBand Gateway Switchインストレーション・ガイド
http://docs.oracle.com/cd/E26699_01/html/E26706/gentextid-125.html#scrolltoc
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36ユーザーズ・ガイド
http://docs.oracle.com/cd/E26698_01/html/E26434/gentextid-119.html#scrolltoc
障害のあるインフィニバンド・スイッチを交換するには、次の手順を実行します。
スイッチからケーブルを外します。すべてのインフィニバンド・ケーブルには、両端にその場所を示すラベルがあります。どのケーブルにもラベルがない場合、ラベルを付けてください。
電源プラグを取り外して、スイッチの両方の電源をオフにします。
ラックからスイッチを取り外します。
ラックに新しいスイッチを設置します。
「Oracle ILOM設定のバックアップおよびリストア」の説明に従って、バックアップ・ファイルを使用してスイッチ設定をリストアします。
ilom_admin
としてスイッチに接続し、ファブリック管理シェルを開きます。
-> show /SYS/Fabric_Mgmt
プロンプトが->からFabMan@hostname->に変更されます。
サブネット・マネージャを無効にします。
FabMan@bda1sw-02-> disablesm
適切なポートに各ケーブルを慎重に接続して、新しいスイッチにケーブルを接続します。
ファブリックのどのリンクにもエラーがないことを確認します。
FabMan@bda1sw-02-> ibdiagnet -c 1000 -r
サブネット・マネージャを有効にします。
FabMan@bda1sw-02-> enablesm
注意:
交換したスイッチがSun Datacenter InfiniBand Switch 36スパイン・スイッチである場合、スパイン・スイッチがマスターになるまで、他のスイッチのサブネット・マネージャを無効にして、マスター・サブネット・マネージャをスイッチに手動でフェイルバックします。次に、他のすべてのスイッチでサブネット・マネージャを再有効化します。
インフィニバンド・ネットワークのコンポーネントにメンテナンスが必要な場合(サーバーのインフィニバンド・ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)、インフィニバンド・スイッチまたはインフィニバンド・ケーブルの交換など)、またはインフィニバンド・ネットワークの操作が十分に機能していないと疑われる場合、インフィニバンド・ネットワークが適切に動作していることを確認してください。次の手順では、ネットワーク操作を確認する方法について説明します。
注意:
インフィニバンド・ネットワークのパフォーマンスが想定を下回る場合、常に次の手順を使用します。
インフィニバンド・ネットワーク操作を確認するには、次の手順を実行します。
ibdiagnet
コマンドを入力して、インフィニバンド・ネットワーク品質を確認します。
# ibdiagnet -c 1000
このコマンドでレポートされるすべてのエラーを調査します。これによって多少のネットワーク・トラフィックが生成されますが、通常のワークロード中に実行できます。
関連項目:
Sun Network QDR InfiniBand Gateway Switchコマンド・リファレンス
http://docs.oracle.com/cd/E26699_01/html/E26706/gentextid-28027.html#scrolltoc
スイッチ・ポート・エラー・カウンタとポート構成情報をレポートします。LinkDowned
、RcvSwRelayErrors
、XmtDiscards
およびXmtWait
エラーは、このコマンドでは無視されます。
# ibqueryerrors.pl -rR -s LinkDowned,RcvSwRelayErrors,XmtDiscards,XmtWait
関連項目:
ibqueryerrors
のLinux man
ページ
ハードウェアのステータスを確認します。
# bdacheckhw
次に、出力の例を示します。
[SUCCESS: Correct system model : SUN FIRE X4270 M2 SERVER [SUCCESS: Correct processor info : Intel(R) Xeon(R) CPU X5675 @ 3.07GHz [SUCCESS: Correct number of types of CPU : 1 [SUCCESS: Correct number of CPU cores : 24 [SUCCESS: Sufficient GB of memory (>=48): 48 [SUCCESS: Correct GB of swap space : 24 [SUCCESS: Correct BIOS vendor : American Megatrends Inc. [SUCCESS: Sufficient BIOS version (>=08080102): 08080102 [SUCCESS: Recent enough BIOS release date (>=05/23/2011) : 05/23/2011 [SUCCESS: Correct ILOM version : 3.0.16.10.a r68533 [SUCCESS: Correct number of fans : 6 [SUCCESS: Correct fan 0 status : ok [SUCCESS: Correct fan 1 status : ok [SUCCESS: Correct fan 2 status : ok [SUCCESS: Correct fan 3 status : ok [SUCCESS: Correct fan 4 status : ok [SUCCESS: Correct fan 5 status : ok [SUCCESS: Correct number of power supplies : 2 [1m[34mINFO: Detected Santa Clara Factory, skipping power supply checks [SUCCESS: Correct disk controller model : LSI MegaRAID SAS 9261-8i [SUCCESS: Correct disk controller firmware version : 12.12.0-0048 [SUCCESS: Correct disk controller PCI address : 13:00.0 [SUCCESS: Correct disk controller PCI info : 0104: 1000:0079 [SUCCESS: Correct disk controller PCIe slot width : x8 [SUCCESS: Correct disk controller battery type : iBBU08 [SUCCESS: Correct disk controller battery state : Operational [SUCCESS: Correct number of disks : 12 [SUCCESS: Correct disk 0 model : SEAGATE ST32000SSSUN2.0 [SUCCESS: Sufficient disk 0 firmware (>=61A): 61A [SUCCESS: Correct disk 1 model : SEAGATE ST32000SSSUN2.0 [SUCCESS: Sufficient disk 1 firmware (>=61A): 61A . . . [SUCCESS: Correct disk 10 status : Online, Spun Up No alert [SUCCESS: Correct disk 11 status : Online, Spun Up No alert [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter model : Mellanox Technologies MT26428 ConnectX VPI PCIe 2.0 [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter firmware version : 2.9.1000 [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter PCI address : 0d:00.0 [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter PCI info : 0c06: 15b3:673c [SUCCESS: Correct Host Channel Adapter PCIe slot width : x8 [SUCCESS: Big Data Appliance hardware validation checks succeeded
ソフトウェアのステータスを確認します。
# bdachecksw
[SUCCESS: Correct OS disk sda partition info : 1 ext3 raid 2 ext3 raid 3 linux-swap 4 ext3 primary [SUCCESS: Correct OS disk sdb partition info : 1 ext3 raid 2 ext3 raid 3 linux-swap 4 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdc partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdd partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sde partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdf partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdg partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdh partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdi partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdj partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdk partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct data disk sdl partition info : 1 ext3 primary [SUCCESS: Correct software RAID info : /dev/md2 level=raid1 num-devices=2 /dev/md0 level=raid1 num-devices=2 [SUCCESS: Correct mounted partitions : /dev/md0 /boot ext3 /dev/md2 / ext3 /dev/sda4 /u01 ext4 /dev/sdb4 /u02 ext4 /dev/sdc1 /u03 ext4 /dev/sdd1 /u04 ext4 /dev/sde1 /u05 ext4 /dev/sdf1 /u06 ext4 /dev/sdg1 /u07 ext4 /dev/sdh1 /u08 ext4 /dev/sdi1 /u09 ext4 /dev/sdj1 /u10 ext4 /dev/sdk1 /u11 ext4 /dev/sdl1 /u12 ext4 [SUCCESS: Correct swap partitions : /dev/sdb3 partition /dev/sda3 partition [SUCCESS: Correct Linux kernel version : Linux 2.6.32-200.21.1.el5uek [SUCCESS: Correct Java Virtual Machine version : HotSpot(TM) 64-Bit Server 1.6.0_29 [SUCCESS: Correct puppet version : 2.6.11 [SUCCESS: Correct MySQL version : 5.5.17 [SUCCESS: All required programs are accessible in $PATH [SUCCESS: All required RPMs are installed and valid [SUCCESS: Big Data Appliance software validation checks succeeded
サブネット・マネージャでは、次のような機能を含むインフィニバンド・ネットワークのすべての動作特性を管理します。
インフィニバンド・ネットワークには、複数のサブネット・マネージャを含めることができますが、同時にアクティブにできるサブネット・マネージャは、1つのみです。アクティブなサブネット・マネージャは、マスター・サブネット・マネージャです。他のサブネット・マネージャは、スタンバイ・サブネット・マネージャです。マスター・サブネット・マネージャが停止するか、障害が発生すると、スタンバイ・サブネット・マネージャが自動的にマスター・サブネット・マネージャになります。
各サブネット・マネージャには、構成可能な優先度があります。複数のサブネット・マネージャがインフィニバンド・ネットワーク上に存在する場合、最高の優先度を持つサブネット・マネージャがマスター・サブネット・マネージャになります。Oracle Big Data Applianceでは、リーフ・スイッチのサブネット・マネージャが優先度5に構成され、スパイン・スイッチのサブネット・マネージャが優先度8に構成されます。
次のガイドラインによって、サブネット・マネージャがOracle Big Data Applianceで実行される場所が決定されます。
サブネット・マネージャは、Oracle Big Data Applianceのスイッチでのみ実行されます。他のデバイスでサブネット・マネージャを実行することは、サポートされません。
ケーブルで接続された1つ、2つまたは3つのラックでインフィニバンド・ネットワークが構成される場合、すべてのスイッチでサブネット・マネージャを実行する必要があります。マスター・サブネット・マネージャは、スパイン・スイッチで実行されます。
ケーブルで接続された4つ以上のラックでインフィニバンド・ネットワークが構成される場合、サブネット・マネージャはスパイン・スイッチでのみ実行されます。リーフ・スイッチでは、サブネット・マネージャを無効にする必要があります。
関連項目:
次の場所にあるSun Network QDR Infiniband Gateway Switch・ライブラリ
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36ライブラリ
Sun Network QDR Infiniband Gateway Switchに対する10GbE接続の数を変更する場合、bdaredoclientnet
ユーティリティを実行する必要があります。「bdaredoclientnet」を参照してください。
ラックのVNICを再作成するには、次の手順を実行します。
/opt/oracle/bda/network.jsonがすべてのサーバーに存在し、カスタム・ネットワーク設定を正しく記述していることを確認します。次のコマンドによって、欠落しているファイルや、異なる日付スタンプを持つファイルを識別します。
dcli ls -l /opt/oracle/bda/network.json
管理ネットワークを使用してnode01 (ラックの一番下)に接続します。bdaredoclientnet
ユーティリティによってクライアント・ネットワークが停止されるため、この手順でそれを使用することはできません。
パスワードなしSSHを削除します。
/opt/oracle/bda/bin/remove-root-ssh
このコマンドの詳細は、「パスワードなしSSHの設定」を参照してください。
ディレクトリを変更します。
cd /opt/oracle/bda/network
ユーティリティを実行します。
bdaredoclientnet
出力は、例7-2に示されている内容とほぼ同じです。
パスワードなしSSHをリストアします(オプション)。
/opt/oracle/bda/bin/setup-root-ssh
ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)・サーバーの構成情報は、初期設定後に変更できます。次の手順では、インフィニバンド・スイッチ、CiscoスイッチおよびSunサーバーのNTP構成情報を変更する方法について説明します。各サーバーを個別に変更することをお薦めします。
Oracle Big Data Applianceサーバーを更新するには、次の手順を実行します。
インフィニバンド・スイッチを更新するには、次の手順を実行します。
ilom-admin
ユーザーとしてスイッチにログインします。
「インフィニバンド・スイッチでのタイムゾーンおよびクロックの設定」の指示に従います。
Ciscoイーサネット・スイッチを更新するには、次の手順を実行します。
Telnetを使用してCiscoイーサネット・スイッチに接続します。
現在の設定を削除します。
# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. (config)# no ntp server current_IPaddress
新しいIPアドレスを入力します。
# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. (config)# ntp server new_IPaddress
現在の構成を保存します。
# copy running-config startup-config
セッションを終了します。
# exit
サーバーおよびスイッチの変更後にOracle Big Data Applianceを再起動します。
PDUの電流は直接監視できます。しきい値設定を構成してPDUを監視します。各メータリング・ユニット・モジュールおよび相の構成可能なしきい値は、Info low
、Pre Warning
およびAlarm
です。
関連項目:
PDUの構成および監視の詳細は、次の場所にあるSun Rack II配電ユニット・ユーザーズ・ガイドを参照してください。
表11-1に、単相低電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。
表11-1 単相低電圧PDUのしきい値
PDU | モジュール/相 | Info Lowしきい値 | Pre Warningしきい値 | Alarmしきい値 |
---|---|---|---|---|
A |
モジュール1、相1 |
0 |
18 |
23 |
A |
モジュール1、相2 |
0 |
22 |
24 |
A |
モジュール1、相3 |
0 |
18 |
23 |
B |
モジュール1、相1 |
0 |
18 |
23 |
B |
モジュール1、相2 |
0 |
22 |
24 |
B |
モジュール1、相3 |
0 |
18 |
23 |
表11-2に、3相低電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。
表11-2 3相低電圧PDUのしきい値
PDU | モジュール/相 | Info Lowしきい値 | Pre Warningしきい値 | Alarmしきい値 |
---|---|---|---|---|
AおよびB |
モジュール1、相1 |
0 |
32 |
40 |
AおよびB |
モジュール1、相2 |
0 |
34 |
43 |
AおよびB |
モジュール1、相3 |
0 |
33 |
42 |
表11-3に、単相高電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。
表11-3 単相高電圧PDUのしきい値
PDU | モジュール/相 | Info Lowしきい値 | Pre Warningしきい値 | Alarmしきい値 |
---|---|---|---|---|
A |
モジュール1、相1 |
0 |
16 |
20 |
A |
モジュール1、相2 |
0 |
20 |
21 |
A |
モジュール1、相3 |
0 |
16 |
20 |
B |
モジュール1、相1 |
0 |
16 |
20 |
B |
モジュール1、相2 |
0 |
20 |
21 |
B |
モジュール1、相3 |
0 |
16 |
20 |
表11-4に、3相高電圧PDUを使用するOracle Big Data Applianceラックのしきい値を示します。
表11-4 3相高電圧PDUのしきい値
PDU | モジュール/相 | Info Lowしきい値 | Pre Warningしきい値 | Alarmしきい値 |
---|---|---|---|---|
AおよびB |
モジュール1、相1 |
0 |
18 |
21 |
AおよびB |
モジュール1、相2 |
0 |
18 |
21 |
AおよびB |
モジュール1、相3 |
0 |
17 |
21 |