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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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F.5 DBFSファイル・システムの構成

DBFSファイル・システム操作をレプリケートするには、DML用の標準の双方向構成と同様の構成を使用します。

  • 構造が同一である表の組合せを使用します。

  • 各データベースが組合せのもう一方の表に対する書込み権限を持つように設定し、もう一方を読取り専用に設定します。次に例を示します。

    • ノード1がローカル表t1に書き込み、これらの変更がノード2のt1にレプリケートされます。

    • ノード2がローカル表t2に書き込み、これらの変更がノード1のt2にレプリケートされます。

    • ノード1では、t2は読取り専用です。ノード2では、t1は読取り専用です。

DBFSファイル・システムでこのような表の組合せを簡単に行える理由は、次のとおりです。

  • DBFSファイル・システムの基礎となる表が同じ構造である。

  • これらの表は、高レベルのファイル・システム操作中に、従来型の単純なDMLにより変更される。

  • DBFS ContentAPIにより、読取り/書込みまたは読取り専用として修飾可能なマウント・ポイントを使用して、個別のDBFSストアのネームスペースを統一する方法が提供される。

次の手順では、2つのDBFSファイル・システム(この場合はFS1およびFS2という名前)を作成し、必要に応じてそれらを読取り/書込みまたは読取りに設定します。

  1. 次のプロシージャを実行して、2つのファイル・システムを作成します。(FS1およびFS2をご使用のストア名に置換します。)
  2. 次のプロシージャを実行し、各ファイル・システムに適切なアクセス権限を付与します。(FS1およびFS2をご使用のストア名に置換します。)

    この例において、ノード1ではストアFS1は読取り/書込み、ストアFS2は読取り専用であるのに対し、ノード2ではストアFS1が読取り専用、ストアFS2が読取り/書込みというように逆になる点に注意してください。

    また、読取り/書込みストアはローカルとしてマウントされ、読取り専用ストアはリモートとしてマウントされる点にも注意してください。これにより、読取り操作と書込み操作に対して、同一のネームスペースおよび同一のセマンティクスが各システム上のユーザーに提供されます。ローカルのパス名は変更できますが、リモートのパス名は変更できません。

例F-1

declare
dbms_dbfs_sfs.createfile system('FS1');
dbms_dbfs_sfs.createfile system('FS2');
 
dbms_dbfs_content.registerStore('FS1',
'posix', 'DBMS_DBFS_SFS');
dbms_dbfs_content.registerStore('FS2',
'posix', 'DBMS_DBFS_SFS');
commit;
end;
/

例F-2 ノード1

declare
dbms_dbfs_content.mountStore('FS1', 'local');
dbms_dbfs_content.mountStore('FS2', 'remote',
read_only => true);
commit;
end;
/

例F-3 ノード2

declare
dbms_dbfs_content.mountStore('FS1', 'remote',
read_only => true);
dbms_dbfs_content.mountStore('FS2', 'local');
commit;
end;
/