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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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C.1 例1: リアルタイム・モードでの1つのソース・データベースからのキャプチャ

注意:

この例では、必要なスタンバイREDOログ・ファイルを「ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成」に記載されているように作成してあるものとします。

この例では、統合キャプチャ・セッションをダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPにデプロイし、ソース・データベースDBMS1から変更をキャプチャします。次のユーザーが存在するものとします。

  • DBMS1にユーザーGGADM1。Extractはこの資格証明を使用して、DBMS1からデータとメタデータをフェッチします。このユーザーはOracle GoldenGate資格証明ストアにggadm1のエイリアスを持っており、ggadm1@dbms1としてログインします。DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()プロシージャをコールして、ソース・データベースで適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。

  • DBMSCAPにユーザーGGADMCAP。Extractはこの資格証明を使用して、論理変更レコードをダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPのログマイニング・サーバーから取得します。このユーザーはOracle GoldenGate資格証明ストアにggadmcapのエイリアスを持っており、ggadmcap@dbmscapとしてログインします。DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()プロシージャをコールして、マイニング・データベースで適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。

C.1.1 ローカルREDOをアーカイブするためのマイニング・データベースの準備

ローカルREDOをアーカイブするためにマイニング・データベースを準備する手順:

  1. ダウンストリーム・マイニング・データベースはアーカイブ・ログ・モードである必要があります。これは、次のDDLコマンドを発行して行います。
    STARTUP MOUNT;
    ALTER DATABASE ARCHIVELOG;
    ALTER DATABASE OPEN;
    
  2. ダウンストリーム・マイニング・データベースでlog_archive_dest_1をアーカイブ・ローカルREDOに設定します。
    ALTER SYSTEM SETLOG_ARCHIVE_DEST_1='LOCATION=/home/arc_dest/localVALID_FOR=(ONLINE_LOGFILE, PRIMARY_ROLE)'
    
  3. log_archive_dest_1を有効にします。
    ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_1=ENABLE 
    

C.1.2 ソース・データベースから受信したREDOをスタンバイREDOログにアーカイブするためのマイニング・データベースの準備

ソース・データベースから受信したREDOをスタンバイREDOログにアーカイブするためにマイニング・データベースを準備する手順:

  1. ダウンストリーム・マイニング・データベースで、次の例に示すようにlog_archive_dest_2を設定します。
    ALTER SYSTEM SET
    LOG_ARCHIVE_DEST_2='LOCATION=/home/arc_dest/srl_dbms1
    VALID_FOR=(STANDBY_LOGFILE,PRIMARY_ROLE)'
    
  2. 次の例に示すようにlog_archive_dest_2を有効にします。
    ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_2=ENABLE
    
  3. ダウンストリーム・マイニング・データベースでDG_CONFIGを設定します。
    ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_CONFIG='DG_CONFIG=(dbms1,dbmscap)'

C.1.3 REDOをマイニング・データベースに送信するためのソース・データベースの準備

REDOをマイニング・データベースに送信するためのソース・データベースを準備する手順:

  1. ソース・データベースが、必要とされる互換性で稼働していることを確認します。
    select name, value from v$parameter where name = 'compatible';
    
    NAME            VALUE
    ---------       ---------------------
    compatible      11.1.0.7.0
    

    統合キャプチャに必要な最低限の互換性設定は、11.1.0.0.0です。

  2. ソース・データベースでDG_CONFIGを設定します。
    ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_CONFIG='DG_CONFIG=(dbms1,dbmscap)';
    
  3. ソース・データベースでREDO転送を設定します。
    ALTER SYSTEM
    SET LOG_ARCHIVE_DEST_2='SERVICE=DBMSCAP.EXAMPLE.COM ASYNC OPTIONAL NOREGISTER 
    VALID_FOR=(ONLINE_LOGFILES,PRIMARY_ROLE)DB_UNIQUE_NAME=dbmscap';
    
  4. ダウンストリームの宛先を有効にします。
    ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_DEST_STATE_2=ENABLE;

C.1.4 DBMSCAPでの統合キャプチャ(ext1)の設定

DBMSCAPで統合キャプチャ(ext1)を設定する手順:

  1. Extractをダウンストリーム・マイニング・データベースに登録します。資格証明ストアでは、ggadm1のエイリアス名はggadm1@dbms1のユーザー接続文字列にリンクされています。ggadmcapのエイリアス名はggadmcap@dbmscapのユーザー接続文字列にリンクされています。
    GGSCI> DBLOGIN USERIDALIAS ggadm1
    GGSCI> MININGDBLOGIN USERIDALIAS ggadmcap
    GGSCI> REGISTER EXTRACT ext1 DATABASE
    
  2. Extractをダウンストリーム・マイニング・データベースで作成します。
    GGSCI> ADD EXTRACT ext1 INTEGRATED TRANLOG BEGIN NOW
    
  3. Extractパラメータ・ファイルext1.prmを編集します。リアルタイム・キャプチャを使用するには、次の行が必要です。資格証明ストアでは、ggadm1のエイリアス名はggadm1@dbms1のユーザー接続文字列にリンクされています。ggadmcapのエイリアス名はggadmcap@dbmscapのユーザー接続文字列にリンクされています。
    USERIDALIAS ggadm1
    TRANLOGOPTIONS MININGUSERALIAS ggadmcap
    TRANLOGOPTIONS INTEGRATEDPARAMS (downstream_real_time_mine Y)
    
  4. Extractを起動します。
    GGSCI> START EXTRACT ext1

注意:

同一のソース・データベースからデータをキャプチャする(前述の例でデータベースDBMS1の変更をキャプチャするなど)かぎり、リアルタイム統合キャプチャ・モードで実行されるExtractをダウンストリーム・マイニング・データベースに複数作成できます。