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Oracle® Fusion Middleware Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成
12c (12.2.0.1)
E70107-04
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9.3 チェックポイント表の作成(非統合Replicatのみ)

チェックポイント表は、非統合Replicatに必要なコンポーネントです。統合Replicatには不要なため、使用しても実行時に無視されます。

非統合Replicatは、リカバリ・チェックポイントをチェックポイント表に保持し、ターゲット・データベースに格納されます。チェックポイントは、Replicatトランザクション内でチェックポイント表に書き込まれます。チェックポイントはトランザクションに対して成功または失敗のいずれかであるため、プロセスまたはデータベースで障害が発生した場合でも、トランザクションは一度のみ適用されることがReplicatにより保証されます。

注意:

この手順では、デフォルトのチェックポイント表をインストールします。ほとんどの場合、デフォルトで十分です。複数のチェックポイント表を使用(Replicatグループごとに異なる表を使用するなど)することができます。デフォルト以外のチェックポイント表(デフォルトの表をオーバーライドする)を使用するには、「Oracle GoldenGateレプリケーションのインスタンス化」の手順でReplicatプロセスを作成する際、ADD REPLICATのオプションCHECKPOINTTABLEを使用します。詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。

9.3.1 ターゲット・データベースへのチェックポイント表の追加

  1. ターゲットのOracle GoldenGateディレクトリからGGSCIを実行し、DBLOGINコマンドを発行してターゲット・データベースにログインします。
    DBLOGIN USERIDALIAS alias
    

    説明:

    • aliasでは、Replicatにアクセス可能なスキーマに表を作成できるユーザーのデータベース・ログイン資格証明の別名を指定します。この資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに存在する必要があります。詳細は、「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照してください。

  2. GGSCIで、任意のスキーマ(Oracle GoldenGate専用であることが推奨されます)にチェックポイント表を作成します。
    ADD CHECKPOINTTABLE [container.]schema.table
    

    説明:

    • containerは、コンテナの名前です(schema.tableがマルチテナント・コンテナ・データベースにある場合)。このコンテナは、表を格納するルート・コンテナまたはプラガブル・データベースになります。

    • schema.tableは、表のスキーマおよび名前です。オブジェクト名を指定する手順は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。

9.3.2 Oracle GoldenGate構成でのチェックポイント表の指定

Oracle GoldenGate構成でチェックポイント表を指定する手順:

  1. GLOBALSファイルを作成します(あるいは、既存のものを編集します)。
    EDIT PARAMS ./GLOBALS

    注意:

    EDIT PARAMSで、単純なテキスト・ファイルが作成されます。EDIT PARAMS後にファイルを保存すると、拡張子なしのGLOBALS(大文字)という名前で保存されます。これはそのままにし、ファイルはOracle GoldenGateルートディレクトリのままにします。

  2. GLOBALSファイルで、CHECKPOINTTABLEパラメータを入力します。
    CHECKPOINTTABLE [container.]schema.table
    
  3. GLOBALSファイルを保存し、閉じます。

9.3.3 チェックポイント表へのデフォルトの非同期COMMITの無効化

非統合Replicatがチェックポイント表を使用する際、NOWAITオプションを指定して非同期のCOMMITを使用し、パフォーマンスを向上させます。ReplicatはこのCOMMITの適用直後に処理を続行できます。データベースでのトランザクションの記録はバックグラウンドで行われます。Replicatパラメータ・ファイルにDBOPTIONSパラメータとDISABLECOMMITNOWAITオプションを使用すると、NOWAITを指定した非同期のCOMMITを無効にできます。

注意:

非統合Replicatグループの構成にチェックポイント表が含まれない場合、チェックポイントはディスク上のファイルに保持されます。この場合、ReplicatはWAITを指定してCOMMITを使用し、データベースの障害が発生した場合に、チェックポイント・ファイルで指定されたトランザクションの状態がリカバリ後に異なるような矛盾が生じないようにします。