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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateのためのLogdumpリファレンス
12c (12.2.0.1)
E70106-03
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1.3 基本的なLogdumpタスクの実行

Logdumpで行える基本的なタスクをいくつか次に示します。コマンドと使用可能な他のオプションの詳細は、Logdumpコマンドのアルファベット順のリファレンスを参照してください。

1.3.1 次の優良なレコード・ヘッダーの検索

次の優良なレコード・ヘッダーを検索するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 8> SCANFORHEADER

あるいは、単に「SFH」と入力します。

1.3.2 トランザクションの始まり、中間および終わりの検索

トランザクションの始まり、中間および終わりを検索するには、次の手順を実行します。

  1. ヘッダーと詳細を表示します。
    Logdump 9> GHDR ON
    Logdump 10> DETAIL ON
    
  2. 次のレコードに移動します。
    Logdump 11> N
    
  3. レコード・ヘッダーのTransIndフィールドを表示します。次の表で、レコードの位置についてトランザクションとの関係で説明します。

    トランザクション・インジケータ 説明
    TransInd   : .  (x00)

    トランザクションの最初の文

    TransInd   : .  (x01)

    トランザクションの中間の文

    TransInd   : .  (x02)

    トランザクションの最後の文

    TransInd   : .  (x03)

    トランザクションの唯一の文


  4. N」を押して次のレコードに移動し、TransIndフィールドを参照して各レコードがトランザクション内のどこにあるかを確認します。TransInd x02またはx03の場合、次のレコードのTransIndx00で新しいトランザクションの始まりです。

1.3.3 トランザクションの終わりのスキャン

トランザクションの終わりをスキャンして検索するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 20> SCANFORENDTRANS

あるいは、単に「SFET」と入力します。

表示されるレコードは、次のトランザクションの最初のレコードです。TransIndフィールドがx00であることで確認できます。

1.3.4 ファイル内の特定のRBAへの移動

ファイル内の特定のRBAに移動するには、次のいずれかを行います。

  • ファイル内の任意のRBAに移動するには、次のようにします。

    Logdump 35> POS rba
    Logdump 36> N
    

    これによって、そのRBAにあるレコードが表示されます。

  • ファイル内の最初のレコードに移動するには、次のようにします。

    Logdump 37> POS FIRST
    

    あるいは、次のコマンドを入力します。

    Logdump 37> POS 0
    

1.3.5 表名またはデータ・ファイル名に基づいたフィルタ

特定のNonStopデータ・ファイル名を含むレコード以外を除外するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 60> FILTER INCLUDE FILENAME $volume.subvolume.file

特定の表名を含むレコード以外を除外するには、次のようにします。

  • NonStopシステムの場合:

    Logdump 60> FILTER INCLUDE ANSINAME catalog.schema.table
    
  • WindowsまたはUNIXシステムの場合:

    Logdump 60> FILTER INCLUDE FILENAME [container | catalog] schema.table
    

ここでNコマンドを使用すると、このフィルタに合うレコードのみが表示されます。反対に、特定の表名またはファイル名を含むレコードを除外し、それ以外を表示するには、INCLUDEオプションのかわりにEXCLUDEオプションを使用します。

1.3.6 現在のフィルタ基準の削除

現在のフィルタ基準を削除するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 62> FILTER CLEAR

1.3.7 複数の条件によるフィルタ

複数の条件でフィルタするには、次のいずれかのコマンドを入力します。

  • Logdump 60> FILTER INCLUDE FILENAME $volume.subvolume...file..; FILTER RECTYPE record_type; FILTER MATCH ALL

  • Logdump 60> FILTER INCLUDE ANSINAME catalog.schema.table; FILTER RECTYPE record_type; FILTER MATCH ALL

  • Logdump 65> FILTER INCLUDE FILENAME schema.table; FILTER RECTYPE record_type; FILTER MATCH ALL

複数の条件を指定する場合、フィルタ条件のいずれかに一致するよう検索するか、すべてに一致するよう検索するかに応じて、それぞれMATCH ANYまたはMATCH ALLを使用します。前述の例では、名前およびレコード・タイプ(通常INSERTなどの操作タイプ)でフィルタします。

1.3.8 証跡ファイル内のレコードのカウント

次のコマンドでは、カウント・サマリーが表示され、続いて表またはデータ・ファイルごとのカウントが表示されます。

Logdump 67> COUNT

1.3.9 新しい証跡ファイルへのレコードの保存

レコードのサブセットを保存するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 68> SAVE file n RECORDS

1.3.10 証跡の現在のファイルを閉じ、次のファイルを開く

証跡の現在のファイルを閉じ、次のファイルを開くには、次のコマンドを入力します。

Logdump 69> NEXTTRAIL

1.3.11 セッションのログの保持

ロギングを開始するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 70> LOG TO filename.txt

テキストをログに書き込むには、次のようにします。

Logdump 71> WRITELOG "text"

ロギングを停止するには、次のようにします。

Logdump 72> LOG STOP

1.3.12 現在のLogdump環境の表示

現在のLogdump環境を表示するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 73> ENV

これによって、有効な機能(フィルタ、ヘッダーの表示など)が表示され、現在の証跡と位置などの環境情報が表示されます。

1.3.13 オンライン・コマンド・ヘルプの表示

オンライン・コマンド・ヘルプを表示するには、次のコマンドを入力します。

Logdump 74> HELP

1.3.14 Logdumpの終了

Logdumpを終了するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

  • Logdump 100> EXIT

  • Logdump 100> QUIT