Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX 12c (12.2.0.1) E70112-04 |
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DELETE MASTERKEY
コマンドでは、マスター・キーのバージョンを削除用にマークします。マスター・キーの古いバージョンを定期的に削除することで、そのようなバージョンを不正に使用できなくなります。
このコマンド、またはマスター・キーを追加や更新、あるいはウォレットをパージするコマンドを使用する前にOPEN WALLET
コマンドを使用する必要があります。
マスター・キーのバージョンを確認するには、INFO MASTERKEY
コマンドを使用します。
このコマンドは、バージョンを削除用にマークしますが、物理的にウォレットから削除はしません。マスター・キーのバージョンを恒久的に削除するには、PURGE WALLET
を参照してください。
注意:
Oracle GoldenGateの共有ウォレットを使用したデプロイの場合、マスター・キーの古いバージョンは、マスター・キーが更新された後、すべてのプロセスが最新バージョンを使用するまで保持される必要があります。待機する時間は、トポロジ、レイテンシ、およびデプロイのデータ・ロードにより異なります。24時間の最小の待機時間は控えめな見積りですが、すべてのプロセスが新しい鍵の使用を開始するのにかかる時間を決定するには、テストを実行する必要がある場合があります。すべてのプロセスが最新バージョンを使用しているかどうかを判定するには、マスター・キーの更新後すぐに各Extractのレポート・ファイルを表示して、古い鍵でマイニングされた最後のSCNを確認します。次に、Replicatレポート・ファイルを監視し、このSCNがすべてのReplicatグループにより適用されたことを確認します。この時点で、マスター・キーの旧バージョンを削除できます。
DELETE MASTERKEY
による削除を取り消すには、UNDELETE MASTERKEYを参照してください。
バージョン番号が使用されると、ウォレットはそれを永久に保持し、同じバージョンの別の鍵が生成されることはありません。たとえば、バージョン2の鍵を削除用にマークできず、それを削除するためにウォレットをパージし、RENEW MASTERKEY
を発行してバージョン2を再度追加します。バージョン1の鍵だけはパージ後もウォレットに残っていますが、新しく生成されるのは、バージョン2ではなくバージョン3です。
ウォレットとマスター・キーの使用は、iSeries、z/OSおよびNonStopプラットフォームではサポートされません。
構文
DELETE MASTERKEY {VERSIONversion
| RANGE FROMbegin_value
TOend_value
| ALL}
例
このコマンドは、マスター・キーのあるバージョンを削除用にマークし、示されているようなメッセージを返します。
DELETE MASTERKEY VERSION 10 Version 10 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'.
このコマンドは、バージョン3、4、5および6を削除用にマークし、示されているようなメッセージを返します。
DELETE MASTERKEY RANGE FROM 3 TO 6 Version 3 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'. Version 4 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'. Version 5 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'. Version 6 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'.