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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70112-04
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1.43 DELETE MASTERKEY

DELETE MASTERKEYコマンドでは、マスター・キーのバージョンを削除用にマークします。マスター・キーの古いバージョンを定期的に削除することで、そのようなバージョンを不正に使用できなくなります。

このコマンド、またはマスター・キーを追加や更新、あるいはウォレットをパージするコマンドを使用する前にOPEN WALLETコマンドを使用する必要があります。

マスター・キーのバージョンを確認するには、INFO MASTERKEYコマンドを使用します。

このコマンドは、バージョンを削除用にマークしますが、物理的にウォレットから削除はしません。マスター・キーのバージョンを恒久的に削除するには、PURGE WALLETを参照してください。

注意:

Oracle GoldenGateの共有ウォレットを使用したデプロイの場合、マスター・キーの古いバージョンは、マスター・キーが更新された後、すべてのプロセスが最新バージョンを使用するまで保持される必要があります。待機する時間は、トポロジ、レイテンシ、およびデプロイのデータ・ロードにより異なります。24時間の最小の待機時間は控えめな見積りですが、すべてのプロセスが新しい鍵の使用を開始するのにかかる時間を決定するには、テストを実行する必要がある場合があります。すべてのプロセスが最新バージョンを使用しているかどうかを判定するには、マスター・キーの更新後すぐに各Extractのレポート・ファイルを表示して、古い鍵でマイニングされた最後のSCNを確認します。次に、Replicatレポート・ファイルを監視し、このSCNがすべてのReplicatグループにより適用されたことを確認します。この時点で、マスター・キーの旧バージョンを削除できます。

DELETE MASTERKEYによる削除を取り消すには、UNDELETE MASTERKEYを参照してください。

バージョン番号が使用されると、ウォレットはそれを永久に保持し、同じバージョンの別の鍵が生成されることはありません。たとえば、バージョン2の鍵を削除用にマークできず、それを削除するためにウォレットをパージし、RENEW MASTERKEYを発行してバージョン2を再度追加します。バージョン1の鍵だけはパージ後もウォレットに残っていますが、新しく生成されるのは、バージョン2ではなくバージョン3です。

ウォレットとマスター・キーの使用は、iSeries、z/OSおよびNonStopプラットフォームではサポートされません。

構文

DELETE MASTERKEY
{VERSION version | RANGE FROM begin_value TO end_value | ALL}
VERSION version

削除用にマークする1つのバージョンを指定します。

RANGE FROM begin_value TO end_value

削除用にマークするバージョンの範囲を指定します。バージョンは連続している必要があります。たとえば、RANGE FROM 3 TO 6と指定すると、バージョン3、4、5および6がマークされます。

ALL

現在アクティブなバージョンを含む、マスター・キーのすべてのバージョンを削除用にマークします。このオプションを使用する場合、RENEW MASTERKEYコマンドを続けて、マスター・キーの新しい現在のバージョンを作成する必要があります。

例1   

このコマンドは、マスター・キーのあるバージョンを削除用にマークし、示されているようなメッセージを返します。

DELETE MASTERKEY VERSION 10
Version 10 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'.
例2   

このコマンドは、バージョン3、4、5および6を削除用にマークし、示されているようなメッセージを返します。

DELETE MASTERKEY RANGE FROM 3 TO 6

Version 3 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'.
Version 4 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'.
Version 5 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'.
Version 6 of Masterkey 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' deleted from wallet at location './dirwlt'.