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Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.2.0.1)
E70112-04
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3.177 TRACE | TRACE2

適用対象

ExtractおよびReplicat

説明

TRACEおよびTRACE2パラメータでは、処理のボトルネックの把握に役立つ、ExtractまたはReplicatの処理情報を取得します。両パラメータとも、DMLおよびDDLのトレースをサポートしています。

またトレースは、GGSCIのSEND EXTRACTまたはSEND REPLICATコマンドを使用して、有効化と無効化を切り替えることもできます。SEND EXTRACTまたはSEND REPLICATを参照してください。

トレースによって重大な処理のボトルネックが明らかになった場合は、Oracleサポートに連絡してください。

デフォルト

トレースしない

構文

TRACE | TRACE2
[, DDL[INCLUDE] | DDLONLY]
[, [FILE] file_name]
[, THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])]
TRACE

ステップバイステップの処理情報を提供します。

TRACE2

ExtractまたはReplicatがほとんどの時間を費やしているコード・セグメントを特定します。

DDL[INCLUDE] | DDLONLY

(Replicatのみ) DDLトレースを有効化し、トレース・レポートにDDLトレースを取得する方法を指定します。

DDL[INCLUDE]

DDLのトレースに加え、トランザクション・データ処理もトレースします。これはデフォルトです。DDLまたはDDLINCLUDEのいずれかが有効です。

DDLONLY

DDLをトレースし、トランザクション・データはトレースしません。

[FILE] file_name

Oracle GoldenGateのトレース情報の記録先ファイルの相対名または完全修飾名。FILEキーワードはオプションですが、次の例のように、ファイル名の後に他のパラメータ・オプションを指定する場合は使用する必要があります。

TRACE FILE file_name DDLINCLUDE

次の例のように、ファイル名の後に他のオプションを指定しない場合は、FILEキーワードを省略できます。

TRACE DDLINCLUDE file_name
THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])

調整Replicatの指定した1つまたは複数のスレッドに対してのみトレースを有効にします。トレースは、実行時にアクティブなスレッドに対してのみ実行されます。

threadID[, threadID][, ...]

スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストをthreadID, threadID, threadIDの形式で指定します。

[, thread_range[, thread_range][, ...]

スレッドの範囲をthreadIDlow-threadIDhighの形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh, threadIDlow-threadIDhighの形式で指定します。

threadID, threadID, threadIDlow-threadIDhighのように、これらの形式を組み合せることができます。

Replicatが調整モードで、TRACETHREADSリストまたは範囲とともに使用されている場合は、現在アクティブな各スレッドのトレース・ファイルが作成されます。各ファイル名には、関連付けられているスレッドIDが追加されます。このスレッドIDによるトレース・ファイル識別方法は、SEND REPLICATが(SEND REPLICAT fin003 TRACE...のように) groupnamethreadIDによって発行される場合、または1つのスレッドのみがTHREADSで指定されている場合には適用されません。

トレースによって重大な処理のボトルネックが明らかになった場合は、Oracleサポートに連絡してください。

例1   

次の例は、trace.trcというファイルをトレースします。これが調整Replicatグループの場合、トレースはすべてのアクティブなスレッドに適用されます。

TRACE /home/ggs/dirrpt/trace.trc
例2   

次の例は、スレッド1に対してのみトレースを有効にします。この場合、1つのスレッドのみトレースされるため、トレース・ファイルにはthreadID拡張子はありません。ファイル名はtrace.trcです。

TRACE THREADS(1) FILE ./dirrpt/trace.trc
例3   

次の例は、スレッド1、2および3のトレースを有効にします。すべてのスレッドがアクティブであると想定した場合、トレースはファイルtrace001trace002およびtrace003を生成します。

TRACE THREADS(1-3) FILE ./dirrpt/trace.trc