Oracle® Fusion Middleware Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX 12c (12.2.0.1) E70112-04 |
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SEND REPLICAT
では、起動中または実行中のReplicatプロセスと通信します。このリクエストは、Replicatがユーザーからのコマンドを受け入れる準備ができるとすぐに処理されます。
構文
SEND REPLICATgroup_name
[threadID
], { CACHEMGR {CACHESTATS | CACHEQUEUES | CACHEPOOLn
} | FORCESTOP | GETLAG | GETPARAMINFO [parameter_name
] [FILEoutput_file
] | HANDLECOLLISIONS | NOHANDLECOLLISIONS [table_spec] | INTEGRATEDPARAMS(parameter_specification
) | REPORT [HANDLECOLLISIONS [table_spec]] | RESUME | STATUS | STOP | TRACE[2] [DDLINCLUDE | DDL[ONLY]] file_name | TRACE[2] OFF | TRACE OFF file_name | TRACEINIT | THREADS (threadID
[,threadID
][, ...][,thread_range
[,thread_range
][, ...]) }
group_name
[
threadID
]
Replicatグループの名前、または調整Replicatの特定のスレッドの名前(fin003
など)。特定のスレッドに対してコマンドを発行する場合、使用するオプションはそのスレッドに対してのみ適用されます。かわりの方法として、threadID
をグループ名に含ませるのではなく、THREADS
オプションを指定してSEND REPLICAT
を発行できます。このReplicatが実行中でない場合はエラーが返されます。
CACHEMGR {CACHESTATS | CACHEQUEUES | CACHEPOOL
n
}
Oracle GoldenGateメモリー・キャッシュ・マネージャについての統計を返します。CACHEMGR
は、Oracleサポートから指示が明示的にあった場合にのみ使用します。
FORCESTOP
すべての通知をバイパスし、Replicatを強制的に停止します。このコマンドは、アクティブなトランザクションをロールバックし、このプロセスを即座に停止します。このコマンドはReplicat全体に適用され、特定のReplicatスレッドに使用することはできません。
GETLAG
Replicatとトレイル間の正確なラグ・タイムを表示します。ラグ・タイムは、Replicatによって最後のレコードが処理された時刻と、トレイル内のそのレコードのタイムスタンプとの差(秒)です。結果はLAG REPLICAT
と同じです。
parameter_name
] [FILE output_file
]GETPARAMINFO
では、Extract、Replicat、Manageなどの実行中のインスタンスのランタイム・パラメータ値を問い合せます。1つまたはすべてのパラメータを問い合せて、出力をコンソールまたはテキスト・ファイルに送信できます
HANDLECOLLISIONS | NOHANDLECOLLISIONS [
table_spec]
HANDLECOLLISIONS
の動作を制御します。このオプションを使用するかわりに、Replicatパラメータ・ファイルにHANDLECOLLISIONS
またはNOHANDLECOLLISIONS
パラメータを指定することもできます。HANDLECOLLISIONS
の詳細は、HANDLECOLLISIONS | NOHANDLECOLLISIONSを参照してください。このコマンドはSEND REPLICAT
group_name[threadID]
を使用して個別のスレッドに直接送信することができます。また、THREADS
オプションを使用して、複数のスレッドに影響を与えるコーディネータ・スレッドを介してコマンドを送信することもできます。
HANDLECOLLISIONS
HANDLECOLLISIONS
は、ソース・データベースがアクティブな間に初期データ・ロードを実行するときに発生するエラーを自動処理するために使用します。初期ロードが完了してオンライン・データの変更がターゲット表に適用された後、NOHANDLECOLLISIONS
オプションを使用してSEND REPLICAT
を発行するか、パラメータ・ファイルからパラメータを削除することにより、必ずHANDLECOLLISIONS
を無効にしてください。
注意:
HANDLECOLLISIONS
を使用したSEND REPLICAT
が特定のReplicatスレッドに対し発行されると、このコマンドでは特定のスレッドにより処理されるものだけでなくすべてのMAP
文に対しHANDLECOLLISIONS
が設定されることを示すメッセージが返されます。これは既知の問題です。実際にはこのコマンドは特定のスレッドを含むMAP
文にのみ影響します。
NOHANDLECOLLISIONS
HANDLECOLLISIONS
パラメータを無効にします。ただしパラメータ・ファイルからは削除しません。次にReplicatを起動するときにHANDLECOLLISIONS
を有効化しないようにするには、パラメータ・ファイルからこのパラメータを削除する必要があります。
table_spec
table_spec
では、HANDLECOLLISIONS
またはNOHANDLECOLLISIONS
の適用を特定のターゲット表、または標準ワイルドカード(*)で指定したターゲット表グループに制限します。
INTEGRATEDPARAMS(
parameter_specification
)
(Oracle)統合Replicatをサポートします。Replicatが統合モードで実行している間に、パラメータ指定をデータベース・インバウンド・サーバーに送信します。このコマンドでは一度に1つのパラメータ指定のみを送信できます。複数のパラメータ変更を送信するには、次の例に示すように、複数のSEND REPLICAT
コマンドを発行します。
SEND REPLICAT myrep INTEGRATEDPARAMS ( parallelism 4 )SEND REPLICAT myrep INTEGRATEDPARAMS ( max_sga_size 250)
処理の連続性を維持するには、パラメータ変更をトランザクション境界で行います。サポートされるインバウンド・サーバー・パラメータのリストは、Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成を参照してください。
REPORT [HANDLECOLLISIONS [
table_spec]]
Extractレポート・ファイルに一時的な統計レポートを生成します。RESETREPORTSTATS
| NORESETREPORTSTATS
オプションとともに使用する場合、表示される統計は、STATOPTIONS
パラメータの構成によって異なります。STATOPTIONSを参照してください。
RESUME
EVENTACTIONS SUSPEND
イベントによって一時停止されたプロセスを再開(アクティブに)します。プロセスは、一時停止された位置から通常の処理を再開します。
STATUS
トレイル内の現在の位置、および現在のトランザクションに関する情報を返します。次のフィールドが出力されます。
処理ステータス(Replicatが調整の場合、スレッドごと)
トレイル・ファイル内の位置(Replicatが調整の場合、スレッドごと)
トレイルの順序番号(Replicatが調整の場合、スレッドごと)
トレイルのRBA
トレイル名
次のような処理ステータス・メッセージが表示されます。
Delaying
– 追加のデータを待機中
Suspended
– 再開を待機中
Waiting on deferred apply
– DEFERAPPLYINTERVAL
パラメータに基づいて処理待機中
Processing data
– データを処理中
Skipping current transaction
– START REPLICAT
とSKIPTRANSACTION
を使用している場合。
Searching for START ATCSN
csn
– START REPLICAT
とATCSN
を使用している場合。
Searching for START AFTERCSN
csn
– START REPLICAT
とAFTERCSN
を使用している場合。
Performing transaction timeout recovery
– 現在の未完了のトランザクションを中止し、新しいトランザクション開始のために再配置中(TRANSACTIONTIMEOUTパラメータを参照してください)。
Waiting for data at logical EOF after transaction timeout recovery
– TRANSACTIONTIMEOUT
終了後に未完了のソース・トランザクションの残りの部分の受信を待機中。
At EOF (end of file)
– 処理するレコードなし
THREADS
が使用されるか、または特定のスレッドに対してコマンドが発行されるときに表示されるスレッド・ステータス・メッセージ。
Waiting for consensus stop point
: スレッドがバリア・トランザクションに対し同期しようとしていることを示します。
Waiting for Watermark
: すべてのスレッドがトレイル内の同じトランザクション境界(グローバル水位標と呼ばれます)で停止しようとしていることを示します。
Waiting on all threads to start up
: 成功したバリア・トランザクションまたはReplicatの起動後にすべてのスレッドが開始するのを、スレッドが待機していることを示します。
表示されるコーディネータ・スレッド・ステータス・メッセージは次のとおりです。
Waiting for all threads to register
: MAP
文がすべて解析されて、そこで指定されているスレッドIDが判別されることを示します。
Processing data
: データが正常に処理されていることを示します。
Suspended, waiting to be resumed
: SEND REPLICAT
コマンドがSUSPEND
リクエストとともにReplicatに送信されたことを示します。
At EOF
: トレイルに処理するデータがないことを示します。
Waiting to register MAP statistics
: Replicatがレポート・ファイルに送信する処理統計を収集していることを示します。
STOP
Replicatを正常に停止します。このコマンドはReplicat全体に適用され、特定のReplicatスレッドに使用することはできません。
THREADS (
threadID
[,
threadID
][, ...][,
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
)
このコマンドは、特定のスレッドまたは調整Replicatのスレッドに対してのみ発行します。このオプションを使用するか、またはgroupname
をthreadID
とともに使用することができます。これらのオプションのいずれも使用しないと、コマンドはすべてのアクティブなスレッドに適用されます。
threadID
[,
threadID
][, ...]
スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストをthreadID, threadID, threadID
の形式で指定します。
thread_range
[,
thread_range
][, ...]
スレッドの範囲をthreadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh
, threadIDlow-threadIDhigh
の形式で指定します。
threadID, threadID, threadIDlow-threadIDhigh
のように、これらの形式を組み合せることができます。
TRACE[2] [DDLINCLUDE | DDL[ONLY]]
file_name
トレースの有効化と無効化を切り替えます。トレースは、処理のボトルネックを明らかにする情報を、指定したファイルに取得します。トレースは、ReplicatパラメータのTRACE
およびTRACE2
でも有効化できます。
Replicatが調整モードで、TRACE
がTHREADS
リストまたは範囲とともに使用されている場合は、現在アクティブな各スレッドのトレース・ファイルが作成されます。各ファイル名には、関連付けられているスレッドIDが追加されます。このスレッドIDによるトレース・ファイル識別方法は、SEND REPLICAT
が(SEND REPLICAT fin003
TRACE
...のように) groupname
とthreadID
によって発行される場合、または1つのスレッドのみがTHREADS
で指定されている場合には適用されません。
トレースによって重大な処理のボトルネックが明らかになった場合は、Oracleサポートに連絡してください。
DDLINCLUDE | DDLONLY
(Replicatのみ) DDLトレースを有効化し、トレース・レポートにDDLトレースを取得する方法を指定します。
DDLINCLUDE
では、トランザクション・データ処理の通常のトレースに加えてDDLトレースを取得します。
DDL[ONLY]
では、トランザクション・データ処理の通常のトレースを除外し、DDLのみをトレースします。このオプションは、DDL
に短縮できます。
file_name
file_name
はOracle GoldenGateがトレース情報を記録するファイルの相対名または完全修飾名を指定します。トレースがすでに実行中の場合は、既存のトレース・ファイルが閉じ、file_name
で指定したファイルにトレースが再開されます。例:
SEND REPLICAT group_name
TRACE file_name DDLINCLUDE
次の例のように、ファイル名の後に他のオプションを指定しない場合は、FILE
キーワードを省略できます。
SEND REPLICAT group_name TRACE DDLINCLUDE file_name
TRACE[2] OFF
トレースを無効にします。
TRACE OFF
file_name
指定したトレース・ファイルに対してのみ、トレースをオフにします。このオプションは、複数のEVENTACTIONS
文によって複数のトレース・ファイルを使用できる、EVENTACTIONS
機能をサポートしています。
TRACEINIT
トレースの統計を0にリセットし、統計の累積をもう一度開始します。このオプションは、履歴でなく現在の処理動作をトレースするときに使用します。
例
SEND REPLICAT finance, HANDLECOLLISIONS
SEND REPLICAT finance, REPORT HANDLECOLLISIONS fin_*
SEND REPLICAT finance, GETLAG
SEND REPLICAT finance, INTEGRATEDPARAMS(parallelism 10)
次の例では、調整Replicatのスレッド3のラグを取得します。
SEND REPLICAT fin003, GETLAG
次の例では、調整Replicatのスレッド1のみを対象にトレースを有効化します。この場合、1つのスレッドのみトレースされるため、トレース・ファイルにはthreadID
拡張子はありません。ファイル名はtrace.trc
です。
SEND REPLICAT fin, TRACE THREADS(1) FILE ./dirrpt/trace.trc
次の例では、調整Replicatのスレッド1、2および3のトレースを有効化します。すべてのスレッドがアクティブであると想定した場合、トレースはファイルtrace001
、trace002
およびtrace003
を生成します。
SEND REPLICAT fin TRACE THREADS(1-3) FILE ./dirrpt/trace.trc
次の例では、調整Replicatのスレッド1のみを対象にトレースを有効化します。コマンドはTHREAD
句を使用せずにスレッド1に対し直接発行されたので、トレース・ファイルの名前はtrace
(スレッドIDの接尾辞なし)になります。
SEND REPLICAT fin001 TRACE FILE ./dirrpt/trace.trc