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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストール、構成およびアップグレード
12c (12.2.1)
E70092-01
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4 Oracle GoldenGate Monitorエージェントのアップグレード

この章では、Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールおよび11gから12cへのアップグレードで実行するタスク、または12cに付属の元のJAgentをアップグレードする場合に実行するタスクについて説明します。


注意:

Oracle GoldenGate Monitorエージェント12cを初めてインストールした場合は、この章の指示に従わないでください。アップグレードは自動的に実行されます。

既存のOracle GoldenGate Monitorエージェント($OGG_HOME/dirjar) 11gを12cにアップグレードするには、次のタスクを使用します。

タスク1   Obtain Oracle GoldenGate Monitorエージェントの入手

1.4項「Oracle GoldenGate Monitorエージェントのダウンロード」の指示に従い、製品ディストリビューションを入手します。

タスク2   既存のOracle GoldenGate Monitorエージェントのバックアップ

アップグレードする前に、次のものをバックアップの場所にコピーして、アップグレード前のOracle GoldenGate Monitorエージェント環境全体のバックアップ・コピーを作成します。

  • OGG_HOME/cfgフォルダ

  • OGG_HOME/dirjarフォルダ

  • OGG_HOME/pw_agent_util.*ファイル

  • OGG_HOME/jagent.*ファイル

  • OGG_HOME/dirwltディレクトリ

タスク3   JREの構成

次のようにJREを構成します。

  1. インストールしたJREを使用するように$JAVA_HOME環境変数を設定します。

  2. $JAVA_HOME/bin最初に$PATH環境変数に設定します。

  3. 次のコマンドを実行して、$JAVA_HOMEおよび$JAVA_HOME/binが正しく設定されていることを確認します。

    java -version

    Javaバージョンが表示され、次のようになります。

    java version "1.8.0_40"
    Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_40-b19)
    Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 24.60-b09, mixed mode)
    
タスク4   Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストール

データベースに応じて、次のいずれかの指示を使用し、Oracle GoldenGate Monitorエージェントを個別のスタンドアロンの場所にインストールします。

z/OS以外のプラットフォームの場合は、第2章「Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールおよび構成」を使用します。

z/OSプラットフォームの場合は、第3章「z/OS用Oracle GoldenGate Monitorエージェントのインストールおよび構成」を使用します。

タスク5   JAgentの停止

Oracle GoldenGateコアGGSCI端末に移動し、stop jagentコマンドを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェントを停止します。

GGSCI>stop jagent

次のコマンドを実行して、jagentプロセスが残っていないことを確認します。

ps -ef |grep jagent

ストレイjagentプロセスがある場合は、kill -9コマンドを使用して停止します。

タスク6   新しいエージェント・ディレクトリへのファイルのコピー

すべての内容を含む既存の$Monitor_Server_Domain/config/monitorserver/cfgディレクトリを新しいエージェント・ディレクトリの$AGENT_HOME/cfg_templatesにコピーします。

タスク7   インスタンスの作成

次の項のいずれかを使用して、Monitorインスタンスを作成またはアップグレードします。

11gアップグレード: 新規インスタンスの作成

オペレーティング・システムに応じて、次のいずれかの指示を使用して、新しいインスタンスを作成します。

z/OS以外のプラットフォームの場合は、2.2.1項「インスタンスの作成」を使用します。

z/OSプラットフォームの場合は、3.3.1項「インスタンスの作成」を使用します。

これにより、次の例のように$OGG_HOME/dirprm/jagent.prmファイルが変更されます。

COMMAND java -Dconfig.dir=/home/oracle/oggmon_agent/oggmon/cfg -Djava.util.logging.config.class=oracle.core.ojdl.logging.LoggingConfiguration -Doracle.core.ojdl.logging.config.file=/home/oracle/oggmon_
agent/oggmon/cfg/logging-config.xml -Doracle.core.ojdl.logging.componentId=JAGENT -jar -Xms512m -Xmx1024m /home/oracle/oggmon_agent/oggmon/ogg_agent/dirjar/jagent.jar

この例では、使用されるjagent/home/oracle/oggmon_agent/oggmon/ogg_agent/dirjar/jagent.jarに、その構成ファイルは/home/oracle/oggmon_agent/oggmon/cfgディレクトリにあります。

12cアップグレード: 既存インスタンスのアップグレード

次のコマンドを入力して、Monitorエージェントのアップグレード・ユーティリティを実行します。

  1. $AGENT_HOMEディレクトリに移動します。次に例を示します。

    cd /u01/app/oracle/product/wls/oggmon/ogg_agent
    
  2. 次のようにアップグレード・スクリプトを実行します。

    対象のオペレーティング・システム 使用するコマンド
    UNIX
    $ ./upgradeToMonitorAgent1221.sh
    
    Windows
    C:\ upgradeToMonitorAgent1221.bat
    

    システムは次のように応答します。

    Please enter absolute path of Oracle GoldenGate home directory: 
    
  3. Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリの絶対パスを入力します。例: /u01/ogg/replication/oggcore1

    システムは次のように応答します。

    Please enter absolute path of OGG Agent instance : 
    
  4. Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスを含むディレクトリ(既存のディレクトリでかまいません)を入力します。例: /u01/ogg/agents/oggmon/agent1。このディレクトリは、次にOracle GoldenGateをインストールおよびパッチ適用するときに、Oracle GoldenGate MonitorエージェントJARおよび構成ファイルを上書きしないように、Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリと異なるディレクトリにしてください。


    注意:

    Windowsの場合は、JDK8ディレクトリの絶対パスを必ず明示的に指定する必要があり、そうしないと、MonitorエージェントはMonitorサーバーに接続できません。このディレクトリ・パスはjagent.prmファイルで定義することもできます。

    Oracle GoldenGate Monitorエージェント・インスタンスのディレクトリは、既存のフォルダの場所でかまいません。この場合は、指定するように求められます。

    OGG Agent instance directory already exists, do you want to overwrite the contents (yes | no)". 
    

    「yes」を選択した場合、スクリプトの実行が続けられ、その場所にあるOracle GoldenGate Monitorエージェントに関連する内容はすべて上書きされます。「no」を選択した場合、スクリプトの実行が停止します。

    システムは次のように応答します。

    Please enter unique name to replace timestamp in startMonitorAgent script.
    
  5. startMonitorAgent.shスクリプト・ファイルのタイムスタンプを置換する一意の名前を入力します。

Monitorエージェントのアップグレードが正常に完了すると、Monitorエージェントのウォレット資格証明も更新されます。

タスク8   エージェントの起動

Oracle GoldenGateコアGGSCI端末に移動し、次のコマンドを実行してOracle GoldenGate Monitorエージェントを再起動します。

stop manager
start manager
start jagent

新しいエージェント・ログ・ファイルの$AGENT_HOME/logs/ogg_agent.logを監視し、問題がある場合は解決します。

Oracle GoldenGate EMプラグインを使用している場合は、jagentが正しく起動した後に、Oracle Enterprise Manager (OEM)エージェントを再起動し、OEM 12cコンソールにログインして、Oracle GoldenGateの登録済ターゲットの非同期ステータスの問題が解決されていることを確認します。

タスク9   以前のOracle GoldenGate Monitorエージェント・ソフトウェアの削除

次を削除して、Oracle GoldenGateソフトウェアにバンドルされている以前のOracle GoldenGate Monitorエージェント・ソフトウェアを削除します。

  • OGG_HOME/cfgフォルダ

  • OGG_HOME/dirjarフォルダ

  • OGG_HOME/pw_agent_util.*ファイル

  • OGG_HOME/jagent.*ファイル

  • (オプション) Oracle GoldenGateインスタンスに関連するものをOracleウォレットに格納しない場合は、OGG_HOME/dirwltディレクトリを削除します。