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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitor 12.2.1へのアップグレード
12c (12.2.1)
E70093-01
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2 Oracle Database用のアップグレード

この章では、Oracle Databaseを使用するOracle GoldenGate Monitorのアップグレードで実行するタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。


注意:

このアップグレードでは、最新バージョンのOracle 11g R3およびOracle 12c R1データベース・ソフトウェア・リリースのみをサポートしています。Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.2.1)の現在のデータベースのサポート情報は、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のプラットフォームのサポートに関する項を参照してください。

2.1 11gアップグレードのRCUを使用した必要な12.2.1スキーマの作成

この項は、11gアップグレードにのみ適用されます。必要なスキーマがすでにあるため、12cアップグレードには適用されません


重要:

Oracle 12cデータベースのRCUを実行する前に、次を確認します。
  • 文字セットがAL32UTF8である。これは、デフォルトの文字セットはRCUでサポートされていないため、実行する必要があります

  • プラガブル・データベースを使用している。デフォルトでは、Oracle12cでコンテナ・データベースが有効になるため、RCUは、コンテナ・データベースではなく、プラガブル・データベースのみをサポートします。


12.2.1のデータベース・スキーマを作成するには、製品のインストールに含まれるリポジトリ作成ユーティリティを実行します。RCUを起動するには、ORACLE_HOME/oracle_common/binに移動して、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./rcu

Windowsの場合:

C:\ rcu.bat

RCUが開き、「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いRCU画面を操作し、データベースを更新します。


注意:

この手順で選択するように指示されているRCU項目の一部は、デフォルトですでに選択されている場合があります。画面の項目がすでに選択されており、選択するように指示されている場合は、選択解除しないように注意してください。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
Create Repository
  1. 「System Load and Product Load」を選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Database Connection Details
  1. Oracle GoldenGate Monitorデータベースの詳細を入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Select Components
  1. 「AS Common Services」ノードで、次のスキーマを選択します。
    • Audit Services

    • Audit Services Append

    • Audit Services Viewer

    • Oracle Platform Security Services

    注意: この手順では、Monitorサーバー・スキーマを選択しないでください。

  2. 「Next」をクリックします。

    進捗ウィンドウが表示され、各スキーマの前提条件が満たされるように選択解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

Schema Passwords
  1. 必要なパスワードを入力し(まだ入力していない場合)、確認します。
  2. 「Next」をクリックします。

Map Tablespaces 「Next」をクリックします。

選択したサービスのスキーマの作成が開始されます。

Summary スキーマ情報を確認し、「Create」をクリックします。
Creation Summary 「Close」をクリックします。

2.2 アップグレード準備状況チェック

アップグレードを開始する前に、UAを使用してアップグレード準備状況チェックを実行する必要があります。UAは、様々なデータベース・コンテンツ(スキーマ・バージョン、必須表、列など)に対して読取り専用のチェックを実行します。スキーマ・バージョンがすでにOracle GoldenGate Monitorのアップグレード版または最新版になっているか、予期しないまたは欠落した表や列が見つかった場合、準備状況テストは失敗します。失敗すると、UAログにテストの詳細および例外が記録され、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs/postreadiness.txtファイルに準備状況テスト結果が表示されます。RCUと同様、UAは製品のインストールに含まれています。

次のいずれかの項を参照し、準備状況チェックを実行します。

2.2.1 11g準備状況チェックの実行

既存の11g Oracle GoldenGate Monitorサーバー上で、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua -readiness

Windowsの場合:

C:\ ua.bat -readiness

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ スキーマが選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Available Components
  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. Oracle GoldenGate Monitorのスキーマ名とパスワードを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Readiness Summary 「Next」をクリックします。
Readiness Check 「Continue」をクリックします。「View Readiness Report」ボタンを使用して結果を表示できます。
Readiness Success 「Close」をクリックします。

2.2.2 12.1.3スキーマ準備状況チェックの実行

既存のOracle GoldenGate Monitorサーバー上で、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua -readiness

Windowsの場合:

C:\ ua.bat -readiness

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
WebLogic Components 「WebLogic Component Configurations - offline checks only」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Component List 「Next」をクリックします。
Readiness Summary 「Next」をクリックします。
Readiness Check 「Continue」をクリックします。「View Readiness Report」ボタンを使用して結果を表示できます。
Readiness Success 「Close」をクリックします。

2.2.3 12.1.3ドメイン準備状況チェックの実行

既存のOracle GoldenGate Monitorサーバー上で、WEBLOGIC_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。


注意:

Oracleホーム・ディレクトリではなく、必ずOracle WebLogicホーム・ディレクトリに移動してください。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua -readiness

Windowsの場合:

C:\ ua.bat -readiness

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
WebLogic Components 「WebLogic Component Configurations - offline checks only」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Component List 「Next」をクリックします。
Readiness Summary 「Next」をクリックします。
Readiness Check 「Continue」をクリックします。「View Readiness Report」ボタンを使用して結果を表示できます。
Readiness Success 「Close」をクリックします。

2.3 スキーマのアップグレード手順

OracleデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレードは、次の2段階のプロセスです。

  1. 11gアップグレードのRCUを使用した必要な12.2.1スキーマの作成

  2. UAを実行したサーバーおよびスキーマのアップグレード


注意:

次の手順に進む前に、既存のMonitorサーバーが停止していることを確認します。

2.3.1 UAを実行したサーバーおよびスキーマのアップグレード


警告:

この手順を開始する前に、アップグレードするスキーマを指定している既存のOracle GoldenGate Monitorサーバー11gが停止していることを確認します。

リポジトリを作成したら、次にUAを実行して、データベースをバージョン12c (12.2.1)にアップグレードします。ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua

Windowsの場合:

C:\ ua.bat

UAの「Welcome」画面が表示されます。

次のいずれかの項を参照し、スキーマのアップグレードを実行します。

2.3.1.1 11gスキーマのアップグレード

サーバーのアップグレード

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ 「Schemas」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Available Components
  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Prerequisites
  1. 3つの前提条件をすべて選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. Oracle GoldenGate Monitorのスキーマ名とパスワードを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema Prefix
  1. RCUでSTBスキーマを作成した際に使用したのと同じスキーマを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Examine 「Next」をクリックします。
Upgrade Summary 「Upgrade」をクリックします。
Upgrade Progress 「Next」をクリックします。
Upgrade Success 「Close」をクリックします。

/ua_timestamp.log,ua_timestamp.outファイルが、12g ORACLE_HOME$oracle_common/upgrade/logsに生成されます。

Oracle GoldenGate Monitorサーバー構成のアップグレード

UAでは、既存の設定プロパティの値を保持して、Monitorサーバーの構成ファイルを最新の12.2.1構成に更新します。Monitorサーバーとエージェント間のJMX通信で使用される暗号化パスワード付きのoggmon.propertiesファイルがdomain_name/config/monitorserver/cfg/ディレクトリに作成されます。

ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua

Windowsの場合:

C:\ ua.bat

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

UAの「Welcome」画面が表示されます。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ 「Schemas」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
WebLogic Components
  1. 「WebLogic Component Configurations」を選択し、アップグレード対象のドメイン・ディレクトリを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Component List 「Next」をクリックします。
Prerequisites
  1. 3つの前提条件をすべて選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. OGGMONスキーマの接続文字列、DBA名、スキーマ・ユーザー名およびパスワードを入力または選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGG Monitor Installed Version
  1. 「OGG Monitor 11g」を選択します。
  2. 11gの構成ファイルが格納されているディレクトリを入力します。

  3. 「Next」をクリックします。

Examine 「Next」をクリックします。
Upgrade Summary 「Upgrade」をクリックします。
Upgrade Progress 「Next」をクリックします。
Upgrade Success 「Close」をクリックします。

これで、OracleデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード・プロセスが完了します。

2.3.1.2 12.1.3のアップグレード

この項は、12.1.3スキーマ、WebLogicドメインおよびOracle GoldenGate Monitorサーバーをアップグレードする場合に使用します。

サーバーのアップグレード

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ 「Schemas」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Available Components
  1. 「Oracle GoldenGate Monitor」および「Oracle Platform Security Services」を選択します。「Oracle Audit Services」は自動的に選択されています。
  2. 「Next」をクリックします。

Domain Directory アップグレードするドメインのディレクトリを入力するか参照し、「Next」をクリックします。
Prerequisites
  1. 3つの前提条件をすべて選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

IAU Schema
  1. IAUスキーマの接続文字列、DBA名、スキーマ・ユーザー名およびパスワードを入力または選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OPSS Schema
  1. OPSSスキーマの接続文字列、DBA名、スキーマ・ユーザー名およびパスワードを入力または選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. OGGMONスキーマの接続文字列、DBA名、スキーマ・ユーザー名およびパスワードを入力または選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Examine 「Next」をクリックします。
Upgrade Summary 「Upgrade」をクリックします。
Upgrade Progress 「Next」をクリックします。
Upgrade Success 「Close」をクリックします。

/ua_timestamp.log,ua_timestamp.outファイルが、12g ORACLE_HOME$oracle_common/upgrade/logsに生成されます。

WebLogicドメインのアップグレード

次に、既存の12.1.3 WebLogicドメイン構成を12.2.1ドメインに更新する必要があります。ORACLE_HOME/wlserver/common/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./reconfig.sh

Windowsの場合:

C:\ reconfig.bat

Fusion Middleware Reconfigurationウィザードが開き、「Select Domain」画面が表示されます。

次の表の説明に従いウィザード画面を操作し、ドメインをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Select Domain アップグレードするドメインのディレクトリを入力するか参照し、「Next」をクリックします。
Setup Progress 「Next」をクリックします。
ドメイン・モードとJDK JDKディレクトリを入力するか参照し、「Next」をクリックします。
Database Configuration Type
  1. 「Get RCU Configuration」をクリックしてデータベース構成を取得し、正常に接続していることを確認します。
  2. 「Next」をクリックします。

Component Datasources 「Next」をクリックします。
JDBC Test
  1. すべての接続を選択します。
  2. 「Test Selected Connections」をクリックします。

  3. 「Next」をクリックします。

Advanced Configuration 何も選択しないでください。

「Next」をクリックします。

Configuration Summary 「Reconfig」をクリックします。
Reconfiguration Progress 「Next」をクリックします。
Reconfiguration Success 「Finish」をクリックします。

Oracle GoldenGate Monitorサーバー構成のアップグレード

UAでは、既存の設定プロパティの値を保持して、Monitorサーバーの構成ファイルを最新の12.2.1構成に更新します。Monitorサーバーとエージェント間のJMX通信で使用される暗号化パスワード付きのoggmon.propertiesファイルがdomain_name/config/monitorserver/cfg/ディレクトリに作成されます。

ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua

Windowsの場合:

C:\ ua.bat

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

UAの「Welcome」画面が表示されます。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ 「Schemas」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
WebLogic Components
  1. 「WebLogic Component Configurations」を選択し、アップグレード対象のドメイン・ディレクトリを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Component List 「Next」をクリックします。
Prerequisites
  1. 3つの前提条件をすべて選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGG Monitor Installed Version
  1. 「OGG Monitor 12.1.3」を選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. OGGMONスキーマの接続文字列、DBA名、スキーマ・ユーザー名およびパスワードを入力または選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Examine 「Next」をクリックします。
Upgrade Summary 「Upgrade」をクリックします。
Upgrade Progress 「Next」をクリックします。
Upgrade Success 「Close」をクリックします。

これで、OracleデータベースおよびドメインのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード・プロセスが完了します。

2.4 次の手順: アップグレード後のタスクの実行

データベース・タイプのアップグレード・プロセスが完了したら、次に、第4章「アップグレード後のタスクの実行の説明に従い、アップグレード後のタスクを実行する必要があります。