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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Monitor 12.2.1へのアップグレード
12c (12.2.1)
E70093-01
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3 SQL Server用のアップグレード

この章では、SQL Serverデータベースを使用するOracle GoldenGate Monitorのアップグレードで実行するタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 アップグレード準備状況チェック

アップグレードを開始する前に、UAを使用してアップグレード準備状況チェックを実行する必要があります。UAは、様々なデータベース・コンテンツ(スキーマ・バージョン、必須表、列など)に対して読取り専用のチェックを実行します。スキーマ・バージョンがすでにOracle GoldenGate Monitorのアップグレード版または最新版になっているか、予期しないまたは欠落した表や列が見つかった場合、準備状況テストは失敗します。失敗すると、UAログにテストの詳細および例外が記録され、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs/postreadiness.txtファイルに準備状況テスト結果が表示されます。RCUと同様、UAは製品のインストールに含まれています。

次のいずれかの項を参照し、準備状況チェックを実行します。

3.1.1 11g準備状況チェックの実行

既存の11g Oracle GoldenGate Monitorサーバー上で次を実行し、dboと同じデフォルト・スキーマを持つデータベース・ユーザーをデータベースに作成します。

use <monitor_11g_database_name>
CREATE LOGIN dbo WITH PASSWORD = <password_of_your_choice>';
create USER <username_of_your_choice> FOR LOGIN dbo  WITH DEFAULT_
SCHEMA = dbo;
grant select to <username_of_your_choice>

このユーザーが使用されるのは準備状況チェック・ウィザードのみで、スキーマのアップグレード・ウィザードでは使用されません。Monitor 11gのスキーマのアップグレード・ウィザードでは、DBAユーザーのみを使用します。

ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua -readiness

Windowsの場合:

C:\ ua.bat -readiness

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ 「Schemas」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Available Components
  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. Oracle GoldenGate Monitorのスキーマ名とパスワードを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Readiness Summary 「Next」をクリックします。
Readiness Check 「Continue」をクリックします。「View Readiness Report」ボタンを使用して結果を表示できます。
Readiness Success 「Close」をクリックします。

3.1.2 12.1.3ドメイン準備状況チェックの実行

既存のOracle GoldenGate Monitorサーバー上で、ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua -readiness

Windowsの場合:

C:\ ua.bat -readiness

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ 「Schemas」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Available Components
  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema (SQLSERVER)
  1. Oracle GoldenGate Monitorのスキーマ名とパスワードを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema Prefix
  1. 「SQLSERVER」と入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Readiness Summary 「Next」をクリックします。
Readiness Check 「Continue」をクリックします。「View Readiness Report」ボタンを使用して結果を表示できます。
Readiness Success 「Close」をクリックします。

3.2 SQL Serverデータベース・ユーザーのスキーマのアップグレード手順

SQL ServerデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレードは、次の2段階のプロセスです。

  1. RCUを実行したSQL Serverデータベースの更新

  2. UAを実行したデータベースのアップグレード

Oracle GoldenGate Monitorサーバー12c (12.2.1)は、SQL Serverバージョン2008および2012をサポートしています。Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のデータベース・ソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。

3.2.1 RCUを実行したSQL Serverデータベースの更新

Oracle GoldenGate Monitorサーバーは、JRFが付属するWeblogic Server 12c (12.2.1)とともにリリースされているため、Fusion Middlewareの規格と要件に準拠するには、STBスキーマをSQL Serverデータベースに追加して、既存のOracle GoldenGate Monitorをアップグレードする必要があります。

開始する前に、次を実行します。

  • 次のように設定します。

    ISOLATION LEVEL,ALTER DATABASE $(DATABASE_NAME) SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
    
  • データベースで大/小文字が区別されることの確認:

    DECLARE @collate sysname
       select @collate = convert(sysname, serverproperty('Collation'))
    IF ( charindex(N'_CI', @collate) > 0 )
    BEGIN
       select @collate = replace(@collate, N'_CI', N'_CS')
       exec ('ALTER database $(DATABASE_NAME) COLLATE ' + @collate)
    END
    

これらの依存スキーマを追加するには、製品のインストールに含まれるRCUを使用します。RCUを起動するには、ORACLE_HOME/oracle_common/binに移動して、次のように入力します。

$ ./rcu

RCUが開き、「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いRCU画面を操作し、データベースを更新します。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
Create Repository
  1. 「System Load and Product Load」を選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Database Connection Details
  1. Oracle GoldenGate Monitorデータベースの詳細を入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Select Components
  1. 「AS Common Services」ノードで、次のスキーマを選択します。
    • Audit Services

    • Audit Services Append

    • Audit Services Viewer

    • Oracle Platform Security Services

    注意: この手順では、Monitorサーバー・スキーマを選択しないでください。

  2. 「Next」をクリックします。

    進捗ウィンドウが表示され、各スキーマの前提条件が満たされるように選択解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

Schema Passwords
  1. 必要なパスワードを入力し(まだ入力していない場合)、確認します。
  2. 「Next」をクリックします。

Summary スキーマ情報を確認し、「Create」をクリックします。
Creation Summary 「Close」をクリックします。

3.2.2 UAを実行したデータベースのアップグレード

リポジトリを作成したら、次にアップグレード・アシスタントを実行して、データベースをバージョン12.2.1にアップグレードします。ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua

Windowsの場合:

C:\ ua.bat

UAの「Welcome」画面が表示されます。

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。画面の詳細が必要な場合、左側の列でその名前をクリックします。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ スキーマが選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
Available Components
  1. Oracle GoldenGate Monitorを選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Prerequisites
  1. 3つの前提条件をすべて選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. 適切な情報が指定されていることを確認します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema Prefix
  1. RCUでSTBスキーマを作成した際に使用したのと同じスキーマを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Examine 「Next」をクリックします。
Upgrade Summary 「Upgrade」をクリックします。
Upgrade Progress 「Next」をクリックします。
Upgrade Success 「Close」をクリックします。

これで、SQL ServerデータベースのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード・プロセスが完了します。

3.3 WebLogicドメインのアップグレード

次に、11gのアップグレードでは新しいドメインを作成し、12cのアップグレードでは既存の12.1.3 WebLogicドメイン構成を12.2.1ドメインに更新する必要があります。ORACLE_HOME/wlserver/common/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./config.sh

Windowsの場合:

C:\ config.bat

構成ウィザードが起動し、「Configuration Type」画面が表示されます。

ドメインを作成するには、次の表に説明されている必要な情報を指定し、以前のドメイン(11gの場合はTomcat、12cの場合はWebLogicドメイン)の詳細情報を指定して、構成ウィザードの画面を進みます。

画面 構成アクション
Create Domain 「Create a new domain」が選択されていることを確認し、次のようにします。
  • 「Domain location」に、次のようなORACLE_HOME外の絶対パスを入力します。

    /scratch/my_user/oggmon1221_domain
    
  • 「Next」をクリックします。

Templates
  1. 「Oracle GoldenGate Monitor Server Domain-12.2.1 (oggmon)」を選択します。その他のパッケージは自動的に選択されます。
  2. 「Next」をクリックします。

Administrative Account
  1. 名前とパスワードを入力します(パスワードを確認します)。これは、WebLogic Serverコンソールのログイン資格証明です。
  2. 「Next」をクリックします。

ドメイン・モードとJDK
  1. 「Domain Mode」で「Production」を選択します。
  2. 「JDK」で、優先JDKを選択します。次に例を示します。

    Oracle HotSpot 1.8.0_40-ea /usr/java/jdk1.8.0_40
    
  3. 「Next」をクリックします。

Database Configuration Type
  1. 「RCU Data」ラジオ・ボタンが選択されていることを確認します。
  2. データベース接続情報を入力します。

  3. になる、スキーマの所有者(リポジトリの作成時に指定し、_STBが付加された接頭辞(例: DEV_STB))を入力します。

  4. パスワードを入力します。

  5. 「Get RCU Configuration」をクリックします。

  6. 「Next」をクリックします。

JDBC Component Schema スキーマ情報を確認し、「Next」をクリックします。
JDBC Component Schema Test スキーマ情報を確認し、「Next」をクリックします。
Credentials
  1. キー名ごとにユーザー名およびパスワードを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Advanced Configuration
  1. 「Administrative Server」および 「Managed Servers, Clusters and Coherence」を選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Administration Server デフォルトでは、サーバー名はAdminServer、ポート番号は7001ですが、いつでもデフォルト値を変更できます。たとえば、サーバー名をAdminServerからOGGMONAdminServerに変更できます。

ポート7001がすでに使用されている場合、使用されていないポート番号に置き換えます。必要に応じた選択をし、「Next」をクリックします。

Managed Servers 管理対象サーバー名にはすでにデフォルトのMONITORSERVER_server1が移入され、ポート番号には7003が移入されています。必要に応じて、これらの値を変更できます。また、ポート7003がすでに使用されている場合、使用されていないポート番号に置き換えます。

デフォルトを受け入れるか、データを更新し、「Next」をクリックします。

Clusters 「Next」をクリックします。
Coherence Cluster 「Next」をクリックします。
Machines 「Next」をクリックします。
Configuration Summary 構成の詳細を確認し、「Create」をクリックします。
Configuration Progress 構成の作成が完了したら、 「Next」をクリックします。
Configuration Success
  1. MonitorServer管理の管理サーバーURLを書き留めます。
  2. 「Finish」をクリックします。


3.4 Oracle GoldenGate Monitorサーバー構成のアップグレード

UAでは、既存の設定プロパティの値を保持して、Monitorサーバーの構成ファイルを最新の12.2.1構成に更新します。Monitorサーバーとエージェント間のJMX通信で使用される暗号化パスワード付きのoggmon.propertiesファイルがdomain_name/config/monitorserver/cfg/ディレクトリに作成されます。

ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/binに移動し、次のように入力します。

LinuxまたはUNIXの場合:

$ ./ua

Windowsの場合:

C:\ ua.bat

次の表の説明に従いUA画面を操作し、サーバーをアップグレードします。

UAの「Welcome」画面が表示されます。

画面 アップグレード・アクション
Welcome 「Next」をクリックします。
スキーマ 「Schemas」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
WebLogic Components
  1. 「WebLogic Component Configurations」を選択し、アップグレード対象のドメイン・ディレクトリを入力します。
  2. 「Next」をクリックします。

Component List 「Next」をクリックします。
Prerequisites
  1. 3つの前提条件をすべて選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGG Monitor Installed Version
  1. 「OGG Monitor 11g」または「OGG Monitor 12.1.3」を選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

OGGMON Schema
  1. OGGMONスキーマの接続文字列、DBA名、スキーマ・ユーザー名およびパスワードを入力または選択します。
  2. 「Next」をクリックします。

Examine 「Next」をクリックします。
Upgrade Summary 「Upgrade」をクリックします。
Upgrade Progress 「Next」をクリックします。
Upgrade Success 「Close」をクリックします。

これで、OracleデータベースおよびドメインのOracle GoldenGate Monitorサーバーのアップグレード・プロセスが完了します。

3.5 次の手順: アップグレード後のタスクの実行

データベース・タイプのアップグレード・プロセスが完了したら、次に、第4章「アップグレード後のタスクの実行の説明に従い、アップグレード後のタスクを実行する必要があります。