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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13cリリース1
E70363-03
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28 Enterprise Managerのログ・ファイルの検索および構成

Oracle Management Agent(管理エージェント)またはOracle Management Service(OMS)をインストールする場合、Enterprise Managerは特定の情報、警告、エラー情報を一連のログ・ファイルに保存するようにシステムを自動的に構成します。

ログ・ファイルは、Enterprise Managerのインストールで発生する可能性のある問題の解決に役立ちます。また、Enterprise Managerで実行されるアクションや、警告またはエラーが発生したかどうかに関する詳細情報を提供します。

この章では、Enterprise Managerのログ・ファイルの内容を検索および確認するだけでなく、トラブルシューティングに役立つ詳細情報や、ディスク領域を節約するための大まかな情報を提供するログ・ファイルの構成手順についても説明します。

この章の内容は次のとおりです。

28.1 ログ・ファイルの管理

多くのEnterprise Managerコンポーネントでは、エラー、通知、警告およびトレースを記録するメッセージが記載されたログ・ファイルが生成されます。

表28-1に、「ログ・メッセージ」表の列を示します。コンポーネントによっては、メッセージでオプションの列は移入されない場合があります。

表28-1 メッセージの列

列名 説明

時間

メッセージが生成された日付と時刻。ローカル・タイムゾーンが反映されます。

メッセージ・タイプ

メッセージのタイプ。使用可能な値は、Incident Error Warning、NotificationおよびTraceです。さらに、タイプが不明な場合は、値「不明」が使用されることもあります。

メッセージID

コンポーネント内でメッセージを一意に識別するID。コンポーネントを表す接頭辞、ダッシュおよび5桁の数字で構成されます。次に例を示します。

OHS-51009

メッセージ

エラー・メッセージのテキスト

ターゲット(拡張)

拡張ターゲットの名前。

ターゲット

ターゲット名。

ターゲット・タイプ

ターゲット・タイプ

実行コンテキスト

実行コンテキストID(ECID)。生成コンポーネントが関与する特定のリクエストの実行のグローバル一意識別子。ECIDは、別のコンポーネントで発生したエラー・メッセージの関連付けに使用できます。

関係ID。同じリクエストについて、1つのプロセスの1つのスレッドで実行された作業を、同じまたは別のプロセスの別のスレッドで実行された作業と識別します。

コンポーネント

メッセージの生成元のコンポーネント。

モジュール

メッセージの生成元のモジュールの識別子。

インシデントID

このメッセージが対応しているインシデントの識別子。

インスタンス

メッセージを生成したコンポーネントが属するOracleインスタンスの名前。

メッセージ・グループ

このメッセージが属しているグループの名前。

メッセージ・レベル

メッセージ・レベルは、メッセージ・タイプを限定する整数値で示されます。使用可能な値は1(最高重大度)から32(最低重大度)です。

ホストするクライアント

このメッセージが関係するクライアントまたはセキュリティ・グループの識別子。

組織

作成元のコンポーネントの組織ID。このIDは、すべてのOracleコンポーネントでoracleです。

ホスト

メッセージの発生元ホストの名前。

ホストIPアドレス

メッセージを生成したホストのネットワーク・アドレス。

ユーザー

メッセージを生成した実行コンテキストを所有するユーザーの名前。

プロセスID

メッセージを生成したプロセスまたは実行ユニットのID。

スレッドID

メッセージを生成したスレッドのID。

アップストリーム・コンポーネント

クライアント(アップストリーム)側で、アップストリーム元のコンポーネントが処理しているコンポーネント。

ダウンストリーム・コンポーネント

サーバー(ダウンストリーム)側で、ダウンストリーム元のコンポーネントが処理しているコンポーネント。

詳細な位置

メッセージに関連する追加情報にリンクするURL。

追加詳細

イベントの追加情報で、メッセージ・テキストより詳細な情報が含まれます。

アーカイブ

値は「はい」または「いいえ」です。チェックボックスが選択されている場合、メッセージはアーカイブの場所から収集されます。それ以外の場合は、メッセージはライブ・システムから収集されます。

ターゲット・ログ・ファイル

このターゲットのログ・ファイル・ページへのリンク。

ログ・ファイル

このメッセージを含むログ・ファイル。


ログ・ビューアを使用して、次のことを実行できます。

28.1.1 ログ・ファイルおよびそのメッセージの表示

Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、ログ・ファイル全体のメッセージを表示できます。

特に、ファームまたはドメインのコンテキスト内で移動する場合、表示および検索できるログは、そのファームまたはドメインに関連付けられたもののみに絞り込まれます。「エンタープライズ」メニューを経由して「ログ」に移動した場合、ログを表示および検索するターゲットを正確に選択できます。ドメインまたはファーム全体にわたる複数のWebLogic Serverターゲットなどを選択することもできます。

たとえば、ログ・ファイルとそのメッセージを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「監視」「ログ」の順に選択し、ポップアップ・ターゲット・セレクタからターゲットを選択します。

    または

    「ログ」メニューが個々のターゲット・ラベルおよび親ターゲット・レベルで使用可能です。たとえば、WebLogic Serverおよび他のJ2EEコンポーネントの場合、ログ・メニューには「ターゲット」メニューから「ログ」を選択してアクセスできます。ドメイン・ターゲットやファーム・ターゲットなどの親ターゲットについても同様です。

  2. ファームまたはドメインのコンテキスト内で、「選択したターゲット」を開き、特定のコンポーネントまたはアプリケーションの行で、「ターゲット・ログ・ファイル」アイコンをクリックします。

    「エンタープライズ」メニューのコンテキスト内である場合、ターゲットを「ターゲット」表に追加し、「ターゲット・ログ・ファイル」アイコンをクリックします。

    「ログ・ファイル」ページが表示されます。このページで、ターゲットに関連するログ・ファイルのリストを表示できます。

  3. ファイルを選択して、「ログ・ファイルの表示」をクリックします。

    ログ・ファイルの表示ページが表示されます。このページで、メッセージのリストを表示し、このページからログ・ファイルをダウンロードできます。

  4. メッセージの詳細を表示するには、メッセージを選択します。

    デフォルトでは、メッセージは時間を基準として昇順でソートされます。メッセージは、列名をクリックすることにより、メッセージ・タイプなどの任意の列を基準としてソートできます。メッセージ・タイプは、重要度の高い順にソートされ、インシデント・エラー、エラー、警告、通知、トレースの順に使用されます。

  5. 1つのドメインまたは1つのファームのコンテキスト内であり、ログを参照している場合、関連するメッセージは、その1つのドメインまたは1つのファームに制限されます。たとえば、時間またはECID別に関連するメッセージを表示するには、「関連メッセージの表示」をクリックし、「時間ごと」または「ECID(実行コンテキストID)ごと」を選択します。

    「関連メッセージ」ページが表示されます。

ログ・メッセージの表示を試行したときに次のエラーが表示されることがあります。

ロギング構成が設定されていないか、ターゲットに無効な値が設定されています()。また、これらのターゲットが稼働しており、EMユーザーに該当するドメインでのCONFIGURE_TARGET権限があることを確認してください。

問題解決のためにどの方法を使用するかを確認するには、次の3つから選択します。

  • ドメインの管理サーバーが停止しています。問題を解決するには、管理サーバーを起動してログ・メッセージの表示を再試行します。

  • ログ・メッセージの表示を試行した管理対象サーバーが停止しています。問題を解決するには、管理対象サーバーを起動してログ・メッセージの表示を再試行します。

  • Enterprise Manager Cloud Control管理者がログ・メッセージへのアクセスを試行しましたが、必要なターゲット権限がありません。ログ・メッセージを表示するには、管理者に、該当するWebLogicドメイン・ターゲットに対する「ターゲットの構成」権限が付与されている必要があります。Oracle Enterprise Managerサイト管理者またはスーパー管理者に、この権限がユーザー自身に付与されているかどうかを問い合せてください。

28.1.1.1 「ログ・メッセージの表示」メニュー項目および機能へのアクセス制限

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで、「ログ・メッセージの表示」メニュー項目、および該当する機能へのアクセス権を持つ管理者を制限できます。ターゲット権限「Fusion Middlewareのログを表示する権限」は管理者および/またはロールに付与できます。このターゲット権限は、すべてのOracle Fusion Applications関連およびOracle Fusion Middleware関連のターゲット・タイプに適用できます。このターゲット権限は、自動的に他のターゲット権限(「Fusion Middlewareのオペレータ」、「オペレータ」および「完全」)の一部として含まれます。したがって、管理者に次のいずれかの権限を付与し、その管理者はOracle Fusion Applications関連およびOracle Fusion Middleware関連のログ・ファイルに対するログ・メッセージを表示できるようになります。

  • Fusion Middlewareのログを表示する権限ターゲット権限

  • 「Fusion Middlewareのオペレータ」ターゲット権限

  • 「オペレータ」ターゲット権限

  • 「完全」ターゲット権限

Fusion Middlewareログ表示を可能にするターゲット権限を管理者に付与するには、次の手順に従います。

  1. Oracle Enterprise Manager 12c Cloud Controlコンソールにスーパー管理者としてログインします。

  2. 「設定」メニューで、「セキュリティ」「管理者」の順に選択します。

  3. 該当する管理者を選択し、「編集」をクリックします。

  4. 「次へ」を2回クリックしてウィザードの「ターゲット権限」ページへ移動します。

  5. ページをスクロール・ダウンし、ページの「ターゲット権限」セクションで「追加」をクリックします。

  6. 「検索と追加: ターゲット」ポップアップ・ダイアログから、管理者がログを表示するためのアクセス権を必要とするターゲットを選択します。「選択」をクリックします。

  7. ウィザードの「ターゲット権限」ページの「ターゲット権限」セクションから、「Fusion Middlewareのログを表示する権限」ターゲット権限を付与するターゲットを選択し、「選択したものに付与」を選択します。このターゲットには、デフォルトのターゲット権限として「表示」が自動的に付与されます。

  8. 「Fusion Middlewareのログを表示する権限」ターゲット権限を選択し、「続行」をクリックします。「Fusion Middlewareのログを表示する権限」ターゲット権限は、他のターゲット権限の一部としても含まれることに注意してください(「オペレータ」ターゲット権限など)。このため、管理者の責任範囲に応じて、「オペレータ」ターゲット権限を管理者に付与することもできます。

  9. ウィザードの「ターゲット権限」ページで、新規の権限の表示に注意してください。「確認」をクリックし、次に「終了」をクリックして操作を終了します。

28.1.1.2 追加のログ・ファイルの登録

WebLogic Serverのカスタム・ログ・ファイルを追加して、これらのログ・ファイルおよびメッセージがEnterprise Managerログ・ビューアに表示されるようにすることが必要になる場合があります。Enterprise Managerでは、ログ・ビューアのユーザー・インタフェースを使用したカスタム・ログ・ファイルの追加はサポートされていませんが、Enterprise Managerの外部で追加する方法があります。

通常は、ODL LogQueryMBeanによって、Weblogic ServerログおよびWeblogic Serverに関連付けられたlogging.xmlファイルに定義されているODLログ・ファイルが自動的に検出されます。ただし、追加のログ・ファイルをODL LogQueryMBeanに登録すると、Enterprise Managerログ・ビューアから表示またはダウンロードできるようになります。

新しいログ・ファイルを登録する場合は、2つの方法があります。

  • ファイルのコンテンツの解析に使用できる、関連付けられているLogReaderにログ・ファイルを登録できます。この場合、ファイルのコンテンツは、メインの「ログ・メッセージ」ページから表示および検索できます。

  • ログ・ファイルへのパスを登録できます(ただし、ファイルのコンテンツを解析するLogReaderは指定しないでください)。この場合、ファイルのコンテンツは、メインの「ログ・メッセージ」ページから表示および検索できませんが、「ターゲット・ログ・ファイル」ページからファイルのRAWコンテンツを表示したり、そのコンテンツをダウンロードできます。

1つ以上の追加のログ・ファイルを登録するために、次のディレクトリの下にファイルを作成できます。

DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/SERVER_NAME/diagnostics-registration

ファイルには.xml接尾辞と次のようなコンテンツが必要です。

<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<logs xmlns='http://www.oracle.com/iAS/EMComponent/ojdl'>
  <log path="/home/oracle/mylogs/my-odl-diagnostic.log">
    <logreader class="oracle.core.ojdl.reader.ODLLogReaderFactory">
    </logreader>
  </log>
</logs>

この場合、ファイルはODLファイルで、LogReaderに登録されます。ODL LogReader以外に、他の形式の読取りに使用できるいくつかの既存のログ・リーダーがあります。

次に示すように、ログ・リーダーがなくてもログを登録できます。

<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<logs xmlns='http://www.oracle.com/iAS/EMComponent/ojdl'>
  <log path="/home/oracle/mylogs/my-other-diagnostic.log"/>
</logs>

ログ・パスで変数またはワイルドカードを使用できます。ワイルドカードは「%*%」で示し、変数は「%NAME%」の形式です。パスで同じ変数を複数回使用する場合は、まったく同じ値にする必要があります。変数を1回のみ使用する場合は、ワイルドカードのように動作します。

この方法で登録されたすべてのログ・ファイルは、Enterprise Managerでサーバー・ターゲットに関連付けられます。

28.1.2 ログ・ファイルの検索

ログ・メッセージ・ページを使用して、診断メッセージを検索できます。デフォルトでは、このページには、最後の10分間に記録された問題のサマリーが表示されます。

検索基準は、適合度の高いメッセージが特定されるように変更できます。検索結果を別のモードで表示すると、大量のデータを簡単にナビゲーションできます。

次の各項では、ログ・ファイルの検索方法を説明します。

28.1.2.1 ログ・ファイルの検索: 基本検索

特定のドメイン、Oracle WebLogic Server、コンポーネントまたはアプリケーションのすべてのエンティティのすべてのメッセージを検索できます。

たとえば、特定のドメインのメッセージを検索する手順は次のとおりです。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「監視」「ログ」の順に選択し、ポップアップ・ターゲット・セレクタからターゲットを選択します。

    または

    「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択し、ファームをクリックします。「ファーム」メニューから、「ログ」を選択し、「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    ログ・メッセージ・ページに、「検索」セクションと、最後の1時間のメッセージのサマリーが表示されます。

  2. 「検索モード」セクションで、ライブ・ログのみ、アーカイブ・ログのみ、または両方の検索を選択できます。

  3. 「日付範囲」セクションでは、次のいずれかを選択できます。

    • 最新: このオプションを選択した場合は、3時間などの時間を選択します。デフォルトは10分です。

    • 時間間隔: このオプションを選択した場合は、「開始日」のカレンダ・アイコンを選択します。日付および時刻を選択します。次に、「終了日」のカレンダ・アイコンを選択します。日付および時刻を選択します。

  4. 「メッセージ・タイプ」セクションで、1つ以上のメッセージ・タイプを選択します。

  5. 「メッセージ」テキスト・フィールドにテキストを指定するなど、さらに検索基準を指定できるため、明示的な単語またはパターンで、ログ・ファイルを検索できます。「ログ・ファイルの検索: 拡張検索」に示すとおり、さらに検索基準を指定できます。

  6. 「検索」をクリックします。

  7. 適合性の高いメッセージを特定しやすくするため、表内の「表示」で次のモードのいずれかを選択します。

    • メッセージ - 「次を含む」などの演算子を選択してから、照合する値を入力します。

      特定のメッセージの詳細を表示するには、該当するメッセージをクリックします。メッセージの表の下に詳細が表示されます。

      関連するメッセージを表示するには、メッセージを選択して「関連メッセージの表示」をクリックし、「時間ごと」または「ECID(実行コンテキストID)ごと」を選択します。

    • アプリケーションID - 特定のアプリケーションに関連するメッセージをグループ化します。

    • ECIDおよび関係ID - 実行コンテキスト(ECID)および関係ID (RID)別にメッセージをグループ化します。これにより、ログ・ファイルのエントリを使用して1つのアプリケーションまたはアプリケーション・サーバー・コンポーネントのメッセージを関係付けることができます。メッセージ相関情報を使用して関連するメッセージを検索することで、複数のメッセージを調べて、最初の問題が発生したコンポーネントを特定できます。

    • ホスト - 特定のホストに関連付けられているメッセージをグループ化します。

    • ホストIPアドレス - 特定のホストIPアドレスに関連付けられているメッセージをグループ化します。

    • インシデントID

    • メッセージ・タイプ - メッセージ・タイプに基づいて、各ターゲットのメッセージをグループ化します。ターゲットごとに、ERROR、INCIDENT ERROR、WARNING、NOTIFICATION、TRACEおよびUNKNOWNなどのメッセージ・タイプ別に使用可能なメッセージの合計数が表示されます。

    • メッセージID - メッセージID、メッセージ・タイプ、ターゲット、メッセージ・レベル、コンポーネント、モジュール、組織の組合せに基づいて、メッセージをグループ化します。

    • モジュール - メッセージが発生したクラス/モジュールをグループ化します。

    • ターゲット

    • スレッドID - スレッドID別にメッセージをグループ化します。

    • ユーザー - 特定ユーザーのすべてのメッセージをグループ化します。たとえば、ユーザーJonesのすべてのメッセージを、ユーザーSmithのメッセージの前に表示します。

28.1.2.2 ログ・ファイルの検索: 拡張検索

検索基準は、「ログ・メッセージ」ページの次のコントロールを使用して絞り込むことができます。

  • メッセージ:次を含む」などの演算子を選択し、比較する値を入力できます。

  • フィールドの追加: クリックすると、ホストなどの追加の基準を指定して、検索範囲を特定のホストに絞り込むことができます。次に、「追加」をクリックします。

    追加したフィールドのそれぞれに、「次を含む」などの演算子を選択し、比較する値を入力します。

  • 選択したターゲット: これを開くと、検索に関与するターゲットが表示されます。ターゲットを追加するには、「追加」をクリックして、ダイアログ・ボックスに情報を入力します。ターゲットを削除するには、ターゲットを選択して「削除」をクリックします。

  • アーカイブ・ログの検索: このチェック・ボックスからログ・ビューアへのアクセスを可能にします。これらは「アーカイブの場所の構成」ページで構成した、複数のターゲットに対するアーカイブ・ログ・ファイルの場所です。


    注意:

    「アーカイブ・ログの検索」チェック・ボックスは、スタンドアロンのOracle HTTP Serversには適用されません。

28.1.3 ログ・ファイルのダウンロード

ログ・メッセージをファイルにダウンロードできます。検索で一致したメッセージまたは特定のログ・ファイル内のメッセージをダウンロードできます。

検索で一致したメッセージをファイルにダウンロードするには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「監視「ログ」の順に選択します。

    または

    「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択し、ドメインを選択します。「ファーム」メニューから、「ログ」を選択し、「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  2. 「ログ・ファイルの検索: 基本検索」の説明に従って、特定のメッセージ・タイプを検索します。

  3. メッセージをファイルにエクスポート」をクリックしてファイル・タイプを選択し、次のいずれかを選択します。

    • Oracle診断ログ・テキスト(.txt)として

    • Oracle診断ログXML (.xml)として

    • カンマ区切りリスト(.csv)として

    「オープン中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 次を使用してオープンまたはディスクに保存を選択します。「OK」をクリックします。

特定のタイプのメッセージ、または特定のメッセージIDのメッセージをファイルにエクスポートする手順は次のとおりです。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「監視「ログ」の順に選択します。

    または

    「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択し、ドメインを選択します。「ファーム」メニューから、「ログ」を選択し、「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  2. 「ログ・ファイルの検索: 基本検索」の説明に従って、特定のメッセージ・タイプを検索します。

  3. 表示」で「メッセージ・タイプ別グループ」または「メッセージID別グループ」を選択します。

  4. メッセージをファイルにダウンロードするには、「メッセージ・タイプ別グループ」を選択した場合、列のいずれか(「エラー」列など)で、メッセージ数をリスト表示するリンクを選択します。「メッセージID別グループ」を選択した場合、「発生」列のリンクのいずれかを選択します。

    「メッセージ、タイプ別」ページまたはメッセージID別のメッセージが表示されます。

  5. 「メッセージをファイルにエクスポート」の近くにある矢印をクリックし、ファイル・タイプを選択します。

    次のいずれかを選択します。

    • Oracle診断ログ・テキスト(.txt)として

    • Oracle診断ログXML (.xml)として

    • カンマ区切りリスト(.csv)として

    「オープン中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 次を使用してオープンまたはディスクに保存を選択します。「OK」をクリックします。

特定のコンポーネントのログ・ファイルをダウンロードするには:

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「監視「ログ」の順に選択します。

    または

    「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択し、ドメインをクリックします。「ファーム」メニューから、「ログ」を選択し、「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  2. 「選択したターゲット」セクションがデフォルトでは非表示になっているため、これを開きます。「ターゲット・ログ・ファイル」をクリックします。

    「ログ・ファイル」ページが表示されます。

    場合によっては多くの「ターゲット・ログ・ファイル」アイコンのうちの1つを選択します。表示するターゲット・タイプ・ログ・ファイルに関連付けられるアイコンを選択します。

  3. ログ・ファイルを選択して、「ダウンロード」をクリックします。

  4. 「オープン中」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 次を使用してオープンまたはディスクに保存を選択します。「OK」をクリックします。

28.2 保存済検索の管理

次の各項では、保存済検索の作成、取得および管理について説明します。

28.2.1 検索の保存

保存済検索によって、同じ検索を後でもう一度再定義する必要がないため、管理者の時間を節約できます。何度も検索を再定義することとは対照的に、保存済検索にアクセスする以外に少しクリックするだけであるため、保存済検索は、問題を迅速に診断する際に役立ちます。

注意: 保存済検索は管理者ごとに設定されます。そのため、管理者がコンソールからログアウトすると、検索は保存され、管理者が次回ログインする際に使用できます。つまり、ある管理者が定義した保存済検索には、別の管理者はアクセスできません。

「ログ・ファイルの検索」に示すように検索基準を指定したら、ページの右上にある「検索の保存」をクリックして保存します。検索の名前は、検索で使用したフィールドを連結して自動的に作成されます。例: ログ・メッセージ - 保存済検索: "error", 過去1時間, インシデント・エラー,エラー,不明

注意: 「保存済検索の管理」ポップアップを使用して、デフォルトの名前を変更できます。これにより、デフォルトの名前のままにして、後で変更できます。

28.2.2 保存済検索の取得

保存済検索を取得するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「監視」「ログ」の順に選択し、ポップアップ・ターゲット・セレクタからターゲットを選択します。

    または

    「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択し、ファームをクリックします。「ファーム」メニューから、「ログ」を選択し、「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    または

    「お気に入り」メニューから、保存済検索にアクセスします。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  2. 「ログ」ページで、ページの右上にある「保存済検索」をクリックします。

  3. 検索を選択します。

    検索結果は、「検索」リージョンを移入します。

28.2.3 保存済検索の管理

保存済検索を管理するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「監視」「ログ」の順に選択し、ポップアップ・ターゲット・セレクタからターゲットを選択します。

    または

    「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択し、ファームをクリックします。「ファーム」メニューから、「ログ」を選択し、「ログ・メッセージの表示」を選択します。ターゲット・コンテキストのみに関連する保存済検索を管理できます。

    または

    「お気に入り」メニューから保存済検索にアクセスし、「お気に入りの管理」を選択します。コンテキストに関係なく、作成したすべてのログ保存済の検索を管理できます。すべての保存済検索を参照できます。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  2. 「ログ」ページで、ページの右上にある「保存済検索」をクリックします。

  3. リストで、「保存済検索の管理」をクリックします。

    「お気に入りの管理」ポップアップが表示されます。次の操作を実行できます。

    • 検索の名前の変更

      表から行を選択すると、画面の下部にある「名前」フィールドに、検索の名前が表示されます。検索の名前を編集し、「OK」をクリックすることも、「取消」をクリックすることもできます。

      注意: 「OK」をクリックした場合、検索の名前のみが変更され、保存済の検索基準の名前は変更されません。検索基準が変更されると、「検索の保存」ボタンが有効になります。

    • 検索基準の編集

      保存済検索のリンクをクリックします。保存済検索のコンテキストに、「ログ・ビューア」画面が表示されます。変更を行い、「保存」をクリックします。

    • 検索の削除

      検索を選択し、「選択項目の削除」をクリックします。

28.3 管理エージェントのログ・ファイルおよびトレース・ファイルの検索

次の項では、Oracle Management Agentのログ・ファイルとトレース・ファイルについて説明します。

28.3.1 管理エージェントのログ・ファイルおよびトレース・ファイルについて

Oracle Management Agentのログ・ファイルとトレース・ファイルは、サポート担当者が後から問題の解決に使用できる重要な情報を格納します。エージェントのメイン・ログは、$EMSTATE/sysman/logにあります。ログは、デフォルトでは、5MBずつの11のセグメントに分かれています。セグメントは、gcagent.logおよびgcagent.log.#と名前が付けられています(#は1から10までの数値です)。これらの設定は、次の項で説明するように、emd.properties内のプロパティによって制御されます。最後のセグメントは常にgcagent.logで、最も古いセグメントはgcagent.log.Xです(Xは最大の数値です)。

管理エージェントは次のログ・ファイルを使用します。

  • Oracle Management Agentメタデータ・ログ・ファイル(gcagent.log)

    このログ・ファイルには、追跡、デバッグ、情報、エラー、またはエージェントからの警告メッセージが含まれます。

  • Oracle Management Agent fetchletトレース・ファイル(gcagent_sdk.trc)

    このログ・ファイルには、fetchletおよびreceiveletについてのロギング情報が含まれます。

  • Oracle Management Agentエラー・ログ・ファイル(gcagent_errors.log)

    このエラー・ログ・ファイルには、エラーについての情報が含まれます。このファイル内のエラーは、gcagent.log内のエラーの複製です。

  • Oracle Management Agentメタデータ・ログ・ファイル(gcagent_mdu.log)

    このログは、エージェントに対するメタデータの更新を追跡します。

  • Enterprise Manager Controlログ・ファイル(emctl.log)

    Enterprise Manager Controlコマンドを実行すると、情報はemctl.logファイルに保存されます。emctl.logファイルの詳細は、「Enterprise Managerコンポーネントの起動および停止」の章を参照してください。


注意:

前述のすべてのエージェント・ログ($EMSTATE/sysman/logにあるもの)は一時的なものです。エージェント・ログは、セグメント化されており、全体サイズに制限があるため、削除や管理の必要はありません。

28.3.1.1 エージェント・ログ・ファイルの構造

ログには、次の形式の個別のログ・メッセージが含まれます。

YYYY-MM-DD HH:MM:SS,### [<tid>:<thread code or code:name>] <level> -<the message>

各項目の意味は次のとおりです。

  • YYYY-MM-DD HH:MM:SS,###はタイムスタンプです(24時間形式で、###は小数ミリ秒です)。

  • <tid>はスレッドIDです(小数)。

  • <thread name or code>は、スレッドの完全名または省略形式の16進数コードです(次の例を参照)。

  • <level>はロギング・レベルで、(重要性が大きくなる順に)DEBUG、INFO、WARN、ERROR、FATALのいずれかを指定できます。

  • <the message>は、ログされるフリー・テキスト・メッセージです。メッセージには、新しい行および生成された複数の行を含めることができます。

次に例を示します。

2011-06-07 15:00:00,016 [1:3305B9:main] DEBUG - ADR_BASE='/ade/example_user/oracle/example/agentStateDir' 
2011-06-07 15:00:01,883 [1:3305B9] INFO - Agent is starting up

28.3.2 管理エージェントのログ・ファイルおよびトレース・ファイルの検索

管理エージェントのログ・ファイルおよびトレース・ファイルは、エージェントのランタイム・ディレクトリに書き込まれます。ランタイム・ディレクトリは、次のコマンドを使用して検索できます。

$ emctl getemhome

ログ・ファイルとトレース・ファイルは<EMHOME>/sysman/logにあります。

28.3.3 Oracle Management Agentのログ・レベルの設定

各ログ・メッセージは、特定のログ・レベルを使用してログに記録されます。ログ・レベルは、DEBUG、INFO、WARN、ERROR、FATALという優先順序で並べられます。ログ設定によって、ログに含められる最小レベルが決定されます。たとえば、ログ・レベルがINFO(デフォルト)に設定されている場合、レベルINFO以上(INFO、WARN、ERRORおよびFATAL)のログ・メッセージのみがログに含められます。

ロギング構成構文はハンドラ(log4j用語でのアペンダ)とロガーの概念を使用します。ハンドラは1つの出力ファイルとそのファイルの管理方法(最大ファイル・サイズ、セグメント数など)を定義します。すべてのハンドラに使用されるデフォルトのログ接頭辞oracle.sysmanがあり、ログ接頭辞は指定しないことに注意してください。ロギング・プロパティはLogger.接頭辞をエージェント(log4j)ロギング構成に対し使用し、ODLLogger.接頭辞をODL(java.util.logger.*に基づく)ロギング構成に使用します。接頭辞の他は、どちらのシステムも同じ構文を共有します。構成の完全な構文(LoggerおよびODLLogger接頭辞を除く)は次のとおりです。

表28-2

プロパティ名 説明 必須 デフォルト値

directory=<directory>

ロギング・システム(log4jまたはODL)のロギング・ディレクトリを定義します。1つのシステムに対するディレクトリの指定は他のシステムに影響を与えません(Logger.ディレクトリの設定は、Logger.構成にのみ影響し、ODLLogger.には影響しません)。

いいえ

$EMSTATE/sysman/log

<handler>.filename=<filename>

ハンドラで使用するファイル名。ファイル名が相対的な場合、ロギング・ディレクトリに対して相対的です(前述のディレクトリ・プロパティを参照)。絶対ファイル名はそのまま使用されます。

はい


<handler>.level=<level>

ハンドラのデフォルトのロギング・レベル。使用されるレベルは次のとおりです。

DEBUG、INFO、WARN、ERROR、FATAL

はい


<handler>.totalSize=<size>

すべてのハンドラのファイル・セグメントの合計サイズ(MB)。

いいえ

無制限

<handler>.segment.count=<count>

ハンドラで使用するセグメント数。

いいえ

1

<handler>.logger=<logger names>

このハンドラで使用される、ロガー名のカンマ区切りのリスト。

いいえ

指定しないと、デフォルトのロガーが使用されます。

level.<logger name>=<level>

ロガーとその子孫すべてに特定のロギング・レベルを設定します。使用されるレベルは次のとおりです。

DEBUG、INFO、WARN、ERROR、FATAL

いいえ


additivity.<logger name>=<trueまたはfalse>

falseに設定すると、特定のロガー名に対して構成されているハンドラのみが使用されます。それ以外の場合、ロガーの親の名前に対して構成されているハンドラも使用されます。

いいえ

true


次に構文の例を示します。

# logging properties
Logger.log.filename=gcagent.log
Logger.log.level=INFO
Logger.log.totalSize=100
Logger.log.segment.count=20 

ODLLogger.wsm.level=ERROR
ODLLogger.wsm.totalSize=5
ODLLogger.wsm.segment.count=5
ODLLogger.wsm.filename=gcagent_wsm.log

前述のログ構成は、デフォルトのロギング・レベルがINFOで、合計サイズが100MBのgcagent.logファイルを(デフォルトのロギング・ディレクトリに)作成し、最大20セグメントを使用し、デフォルトのロガー(oracle.sysman)により使用されるように構成されたハンドラ(ログ)を設定します。

28.3.3.1 デフォルトのロギング・レベルの変更

管理エージェントにDEBUGレベルのロギングを有効にするには、ログ・ハンドラのレベルをDEBUG(後述)に設定します。その後でエージェントをリロードします。

Logger.log.level=DEBUG 

または、次のようにemctl setproperty agentコマンドを使用します。

$ emctl setproperty agent -name "Logger.log.level" -value DEBUG

または

$ emctl setproperty agent -name "Logger.log.level" -value "DEBUG"

28.3.3.2 gcagent.logの設定

gcagent.logはエージェントのメイン・ログで、エージェントのすべてのコア・コードからのログ・エントリが含まれます。次にgcagent.logの構成を示します。

Logger.log.filename=gcagent.log
Logger.log.level=DEBUG
Logger.log.totalSize=100
Logger.log.segment.count=20

28.3.3.3 gcagent_error.logの設定

gcagent_errors.logは、gcagent.logのサブセットで、ERRORおよびFATALレベルのログ・メッセージが含まれます。gcagent_errors.logのロギング構成はemd.propertiesで指定されます。gcagent_errors.logの設定は次のとおりです。

Logger.err.filename=gcagent_errors.log
Logger.err.level=ERROR
Logger.err.totalSize=100
Logger.err.segment.count=5

28.3.3.4 個々のクラスおよびパッケージのログ・レベルの設定

個々のクラスおよびパッケージのロギング・レベルも設定できます。次に、現在デフォルトで構成されている例を示します。

# Set the class loaders to level INFO
Logger.level.oracle.sysman.gcagent.metadata.impl.ChainedClassLoader=INFO 
Logger.level.oracle.sysman.gcagent.metadata.impl.ReverseDelegationClassLoader=INFO 
Logger.level.oracle.sysman.gcagent.metadata.impl.PluginLibraryClassLoader=INFO 
Logger.level.oracle.sysman.gcagent.metadata.impl.PluginClassLoader=INFO 

上の構成では、4つのクラスのデフォルトのロギング・レベルがINFOに変更されました。デフォルトのロギング・レベルがINFOの場合、差異はありませんが、デフォルトのログ・レベルがDEBUGに設定されている場合(コードのデバッグ時)、これら4つのクラスのDEBUGレベルでのロギングが阻止されます(一般に詳細すぎるため)。

逆の場合も同様です。たとえば、次の構成が追加されるとします(デフォルトでは設定されていません)。

Logger.level.oracle.sysman.gcagent.metadata.impl.collection=DEBUG 

デフォルトのログ・レベルがINFOであっても、oracle.sysman.gcagent.metadata.impl.collectionパッケージ内のすべてのクラスが、DEBUGレベルでログに記録されます。

28.3.3.5 gcagent_mdu.logの設定

gcagent_mdu.logファイルでは、ターゲット・インスタンス、ターゲット・インスタンス・コレクションまたはブラックアウトを変更するクライアント・コマンドごとに一連のエントリが作成されます。次に、エントリを示します。

2011-08-18 22:56:40,467 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SAVE TARGET(S)
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=6A3A159D0BB320C50B7926E0671A1A98" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="EM Management Beacon" NAME="EM Management Beacon" TYPE="oracle_beacon"/>
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=51F9BBC6F5B833058F4278B51E496000" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="mytestBeacon" NAME="mytestBeacon" TYPE="oracle_beacon"><Property VALUE="***" NAME="proxyHost"/><Property VALUE="***" NAME="proxyPort"/><Property VALUE="***" NAME="dontProxyFor"/></Target>
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=7C4336B536C9F241DBCAC4D1D082AD22" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="CSAcollector" NAME="CSAcollector" TYPE="oracle_csa_collector"><Property VALUE="***" NAME="recvFileDir"/></Target>
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=207B57A3FE300C86F81FE7D409F5DD1C" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="Oemrep_Database" NAME="Oemrep_Database" TYPE="oracle_database"><Property VALUE="***" NAME="MachineName"/><Property VALUE="***" NAME="Port"/><Property VALUE="***" NAME="SID"/><Property VALUE="***" NAME="OracleHome"/><Property ENCRYPTED="FALSE" VALUE="***" NAME="UserName"/><Property ENCRYPTED="FALSE" VALUE="***" NAME="Role"/><Property ENCRYPTED="FALSE" VALUE="***" NAME="password"/></Target>
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=0C48C5AE0FAFB42ED91F897FF398FC84" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="Management Services and Repository" NAME="Management Services and Repository" TYPE="oracle_emrep"><Property VALUE="***" NAME="ConnectDescriptor"/><Property ENCRYPTED="FALSE" VALUE="***" NAME="UserName"/><Property ENCRYPTED="FALSE" VALUE="***" NAME="password"/><AssocTargetInstance ASSOC_TARGET_TYPE="oracle_oms" ASSOC_TARGET_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service" ASSOCIATION_NAME="app_composite_contains"/><AssocTargetInstance ASSOC_TARGET_TYPE="oracle_oms" ASSOC_TARGET_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service" ASSOCIATION_NAME="internal_contains"/><CompositeMembership><Member ASSOCIATION="" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_CONSOLE" TYPE="oracle_oms_console"/><Member ASSOCIATION="" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_PBS" TYPE="oracle_oms_pbs"/><Member ASSOCIATION="" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service" TYPE="oracle_oms"/></CompositeMembership></Target>
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=DF64B4A7C0F2EEBA7894EA3AD4CAF61E" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service" TYPE="oracle_oms"><Property VALUE="***" NAME="InstanceHome"/><Property VALUE="***" NAME="OracleHome"/><AssocTargetInstance ASSOC_TARGET_TYPE="oracle_oms_console" ASSOC_TARGET_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_CONSOLE" ASSOCIATION_NAME="app_composite_contains"/><AssocTargetInstance ASSOC_TARGET_TYPE="oracle_oms_pbs" ASSOC_TARGET_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_PBS" ASSOCIATION_NAME="app_composite_contains"/><AssocTargetInstance ASSOC_TARGET_TYPE="oracle_oms_console" ASSOC_TARGET_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_CONSOLE" ASSOCIATION_NAME="internal_contains"/><AssocTargetInstance ASSOC_TARGET_TYPE="oracle_oms_pbs" ASSOC_TARGET_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_PBS" ASSOCIATION_NAME="internal_contains"/><CompositeMembership><MemberOf ASSOCIATION="" NAME="Management Services and Repository" TYPE="oracle_emrep"/><Member ASSOCIATION="" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_CONSOLE" TYPE="oracle_oms_console"/><Member ASSOCIATION="" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_PBS" TYPE="oracle_oms_pbs"/></CompositeMembership></Target>
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=4D290260F13596502EFD8F3E22752404" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_CONSOLE" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_CONSOLE" TYPE="oracle_oms_console"><Property VALUE="***" NAME="InstanceHome"/><Property VALUE="***" NAME="OracleHome"/><CompositeMembership><MemberOf ASSOCIATION="" NAME="Management Services and Repository" TYPE="oracle_emrep"/><MemberOf ASSOCIATION="" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service" TYPE="oracle_oms"/></CompositeMembership></Target>
<Target IDENTIFIER="TARGET_GUID=D0A23AE06A9E678221B075A216364541" STATUS="MONITORED" TIMEZONE_REGION="" ON_HOST="" DISPLAY_NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_PBS" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service_PBS" TYPE="oracle_oms_pbs"><Property VALUE="***" NAME="InstanceHome"/><Property VALUE="***" NAME="OracleHome"/><CompositeMembership><MemberOf ASSOCIATION="" NAME="Management Services and Repository" TYPE="oracle_emrep"/><MemberOf ASSOCIATION="" NAME="linuxserver07.myco.com:41034_Management_Service" TYPE="oracle_oms"/></CompositeMembership></Target>
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS
2011-08-18 22:57:10,084 [HTTP Listener-34 - /emd/main/ (DispatchRequests)] - SUCCESS

上の例の保存されたターゲットのバッチでは、元のリクエストが22:56:40に着信しており、保存されたターゲットのリストがSAVE TARGET(S)メッセージの後の行に表示されています。このケースでは、8個のターゲットがありました。ターゲットの保存結果は、次の8行に表示されており(同じスレッド)、このケースでは、すべてが22:57:10までに正常に保存されました。

パターンは、保存されたコレクション・アイテム(またはコレクション)およびブラックアウトと同じです。

gcagent_mduログのロギング構成はemd.propertiesで指定されますが、このログは変更できません。たとえば、これらのエントリはINFOレベルでログに記録され、スペースを保存してこれをWARNに変更する場合、これはemd.propertiesファイルのmduログ・エントリを編集することでのみ可能で、このログを有効に無効化できます。

gcagent_mduログの設定は次のとおりです。

Logger.mdu.filename=gcagent_mdu.log
Logger.mdu.level=INFO
Logger.mdu.totalSize=100
Logger.mdu.segment.count=5
Logger.mdu.logger=Mdu

注意:

ファイル名およびロガー設定はサポートから要求された場合にのみ変更します。

28.3.3.6 TRACEレベルの設定

次の_enableTraceプロパティがtrueに設定されている場合、DEBUGメッセージとして示されるTRACEロギング・レベルが有効になります。

Logger._enableTrace=true

トレース・レベルが機能するには、エージェント・ログのデフォルトのログ・レベルをDEBUGに設定する必要があります。

28.4 Oracle Management Serviceのログ・ファイルとトレース・ファイルの検索および構成

次の項では、OMSログ・ファイルの検索方法と構成方法について説明します。

28.4.1 Oracle Management Serviceのログ・ファイルおよびトレース・ファイルについて

OMSのログ・ファイルとトレース・ファイルには、Oracleサポートが問題の解決に使用できる重要な情報が格納されます。OMSでは次の6種類のログ・ファイルが使用されます。

  • Oracle Management Serviceログ・ファイル(emoms.log)

    管理サービスは、アクション(起動または停止)の実行時やエラーの生成時に、情報をログ・ファイルに保存します。これは、コンソール・アプリケーションのログ・ファイルです。

  • Oracle Management Serviceトレース・ファイル(emoms.trc)

    OMSトレース・ファイルは、特定の問題の発生時にOMSがどのアクションを実行していたかに関する詳細情報をサポート担当者に提供できる高度なトラブルシューティングの方法を提供します。これは、コンソール・アプリケーションのトレース・ファイルです。

  • Oracle Management Serviceログ・ファイル(emoms_pbs.log)

    管理サービスは、バックグラウンド・モジュール(ローダー、ジョブ・システム、イベント・システム、通知システムなど)のために、情報をこのログ・ファイルに保存します。このファイルには、ERRORまたはWARNレベルでロギングされたメッセージが含まれます。

  • Oracle Management Serviceトレース・ファイル(emoms_pbs.trc)

    このトレース・ファイルは、ローダー、ジョブ・システム、イベント・システム、通知システムなどのバックグラウンド・モジュールでDEBUGまたはINFOレベルのロギングが有効になっている場合に、これらのモジュールに追加のロギングを提供します。このファイルは、特定の問題が発生した際にこれらのモジュールで実行されていたアクションについて、サポート担当者により詳しい情報を提供できます。

  • Enterprise Manager Controlログ・ファイル(emctl.log)

    Enterprise Manager Controlコマンドを実行すると、情報はemctl.logファイルに保存されます。emctl.logファイルの詳細は、「Enterprise Managerコンポーネントの起動および停止」の章を参照してください。

  • Enterprise Managerコントロール・メッセージ・ファイル(emctl.msg)

    このファイルは、OMSがクリティカル・エラーのために再起動されるときに、OMSのHealthMonitorスレッドにより作成されます。このファイルはOMSの再起動の問題のトラブルシューティングに使用されます。OMSが再起動した正確な時間や、クラッシュの原因となったモジュールなどの情報を提供します。

28.4.2 Oracle Management Serviceのログ・ファイルおよびトレース・ファイルの検索

OMSインスタンス・ベースのディレクトリはOracle Middlewareホーム(ミドルウェア・ホーム)のgc_instです。このディレクトリにはOMS 12cに関連するすべてのログとトレース・ファイルが格納されます。

これは、必要に応じてインストーラで変更することもできます。

たとえば、ミドルウェア・ホームが/u01/app/Oracle/Middleware/の場合、インスタンス・ベースの場所は/u01/app/Oracle/gc_instです。これは、必要に応じてインストーラで変更することもできます。ただし、これは拡張インストールでは変更できますが、簡易インストールでは変更できません。

28.4.3 Oracle Management Serviceのログ・ファイルおよびトレース・ファイルのサイズと数の制御

OMSのログ・ファイルおよびトレース・ファイルのサイズは、情報がファイルに書き込まれるにつれて大きくなります。ただし、ファイルは最大サイズに達するように設計されています。ファイルが事前定義済の最大サイズに達すると、OMSはログ情報の名前を新しいファイル名に変更し(ロール)、新しいログ・ファイルやトレース・ファイルを開始します。このプロセスにより、ログ・ファイルやトレース・ファイルのサイズが大きくなりすぎることはありません。

そのため、OMSログ・ディレクトリに複数のログ・ファイルとトレース・ファイルがある場合が多くなります。次の例は、/u01/app/Oracle/gc_inst/em/EMGC_OMS1/sysman/log/ディレクトリの1つのアーカイブ・ログ・ファイルと現在のログ・ファイルを示しています。

emoms.log
emoms.log.1

OMSのログ・ファイルおよびトレース・ファイルの最大サイズと、ロールオーバー・ファイルの数を制御するには、次のコマンドを実行して、表28-3の説明に従い詳細を指定します。

emctl set property -name <property> -value <property value> -module logging

前述のコマンドはすべてのOMSに対するプロパティを設定します。これを1つのOMSに設定する場合、次のように追加のオプション-oms_nameを指定します。

emctl set property -name <name> -value  <value> -module logging -oms_name example.myco.com:portnumber_Management_Service

これを現在のOMSに設定するには、プロパティ-oms_name local_omsを使用します。これを別のOMSに設定するには、そのOMSの名前を指定できます。OMS名はexample.myco.com:portnumber_Management_Serviceと同様であることが必要です。


注意:

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでは、変更を有効にするためにOMSを再起動する必要はありません。


注意:

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでは、デフォルトでemctl set propertyはすべてのOMSに対しロギング・プロパティを設定します。1つのOMSに対するプロパティを設定するには、-oms_nameオプションを使用します。

表28-3 emomslogging.propertiesファイルのOracle Management Serviceのログ・ファイル・プロパティ

プロパティ 目的

log4j.appender.emlogAppender.
MaxFileSize

OMSログ・ファイルがこのサイズに達すると、OMSはログ・データを新しいロールオーバー・ファイルにコピーして新しいemoms.logログ・ファイルを作成します。ログのサイズはバイト単位で指定します。このプロパティはemoms_pbs.logにも適用可能です。

log4j.appender.emlogAppender.
MaxFileSize=20000000

log4j.appender.emlogAppender.
MaxBackupIndex

このオプションのプロパティは、OMSがログ・データを削除する前にログ・ファイルをロールオーバーして新しいファイル名に変更する回数を示します。このプロパティはemoms_pbs.logにも適用可能です。

注意: ログ・ファイルにはトレース・ファイルほどのデータは含まれないため、通常、複数のロールオーバー・ファイルを作成する必要はありません。

log4j.appender.emlogAppender.
MaxBackupIndex=1

log4j.appender.emtrcAppender.
MaxFileSize

OMSトレース・ファイルがこのサイズに達すると、OMSはログ・データを新しいロールオーバー・ファイルにコピーして新しいemoms.trcログ・ファイルを作成します。このプロパティはemoms_pbs.trcにも適用可能です。

log4j.appender.emtrcAppender.
MaxFileSize=5000000

log4j.appender.emtrcAppender.
MaxBackupIndex

このプロパティは、OMSがトレース・データを削除する前にトレース・ファイルをロールオーバーして新しいファイル名に変更する回数を示します。このプロパティはemoms_pbs.trcにも適用可能です。

log4j.appender.emtrcAppender.
MaxBackupIndex=10


28.4.4 Oracle Management Serviceのトレース・ファイルの内容の制御

デフォルトでは、OMSはすべてのクリティカル・メッセージと警告メッセージをemoms.trcファイルに保存します。ただし、OMSが生成するログ情報量を調整できます。

OMSで生成されるログ情報量を変更するには、次のコマンドを実行します。

emctl set property -name "log4j.rootCategory" -value "<LEVEL>, emlogAppender, emtrcAppender" -module logging

前述のコマンドは、-oms_name optionが指定されていないかぎり、すべてのOMSのログ・レベルを変更します。


注意:

emoms.trcファイルのルート・ログ・レベルを変更する場合、多くのメッセージがトレース・ファイルに書き込まれるため領域はすぐに一杯になり、システムが停止する可能性があります。次のコマンドを実行して、評価する必要のある特定のモジュールを選択してデバッグを有効にします。
emctl set property -name <logging module> -value DEBUG -module logging

<logging module>は、特定のサブシステムのログ・モジュールを表します。

たとえば、oracle.sysman.emdrep.dbjava.loaderなどになります。

次のコマンドを実行して、特定のモジュールのロギング・レベルを変更できます。

emctl set property -name "<CATEGORY>" -value "<LEVEL>" -module logging

LEVELにはDEBUG、INFO、WARNまたはERRORを指定でき、CATEGORYはレベルを変更するモジュールに固有です。ロギング・モジュールを変更する場合は、Oracleサポートに連絡してください。



注意:

emoms.trc、emoms.log、emoms_pbs.trcおよびemoms_pbs.logファイルの場所は、デフォルトの場所から別の場所に変更できます。しかし、それはお薦めしません。

28.4.5 Oracle WebLogic ServerおよびOracle HTTP Serverのログ・ファイルの制御

Oracle Management Serviceは、Oracle WebLogic ServerにデプロイされるJava EEアプリケーションです。Oracle WebLogic Serverの各種コンポーネントにより、各自のログ・ファイルが生成されます。これらのファイルには、後にサポート担当者が問題の解決に使用できる重要な情報が含まれます。

表28-4は、一部のコンポーネントのログ・ファイルの場所を示しています。

表28-4 コンポーネントのログ・ファイルの場所

コンポーネント 場所

Oracle HTTP Server(OHS)

<EM_INSTANCE_BASE>/<webtier_instance_name>/diagnostics/logs/OHS/<ohs_name>

次に例を示します。

/u01/app/Oracle/gc_inst/WebTierIH1/diagnostics/logs/OHS/ohs1

OPMN

<EM_INSTANCE_BASE>/<webtier_instance_name>/diagnostics/logs/OPMN/<opmn_name>

次に例を示します。

/u01/app/Oracle/gc_inst/WebTierIH1/diagnostics/logs/OPMN/opmn

Oracle WebLogic

WebLogicのログ・データは次の場所にあります。

<EM_INSTANCE_BASE>/user_projects/domains/<domain_name>/servers/<SERVER_NAME>/logs/<SERVER_NAME>.log

このログは、サイズ、時間およびWeblogicコンソールのその他の条件によって制限およびローテーションできます。デフォルト設定は次のとおりです。

  • 本番モードでは、デフォルトの5MBでローテーションされます。

  • ログ・レベルはWARNINGです。

  • ファイル数は10に制限されます。

次に例を示します。

/u01/app/Oracle/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/servers/EMGC_OMS1/logs/EMGC_OMS1.log

sysoutおよびsyserrに書き込まれるメッセージは、.outファイルで入手できます。サイズまたは時間ではローテーションできません。サーバーの起動時にのみローテーションされます。次の場所にあります。

<EM_INSTANCE_BASE>/user_projects/domains/<domain_name>/servers/<SERVER_NAME>/logs/<SERVER_NAME>.out

次に例を示します。

/u01/app/Oracle/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/servers/EMGC_OMS1/logs/EMGC_OMS1.out

ノード・マネージャのログは<INST_HOME>/NodeManager/emnodemanagerに、管理サーバーのログは<INST_HOME>/user_projects/domains/GCDomain/servers/EMGC_ADMINSERVER/logsにあります。


Enterprise Manager Cloud Controlでは、デフォルトで、新しいファイルに定期的にロールオーバーするようにOracle HTTP Serverのログを構成するため、各ファイルのサイズが大きくなりすぎることはありません。ディスク領域を確保するために古いロールオーバー・ファイルを定期的に削除することも必要です。UNIXのcronと同様に、オペレーティング・システムのスケジューラを使用してロールオーバー・ファイルを定期的に削除できます。


注意:

メンテナンスおよび手動でのパージを必要とするログ・ファイルは次のとおりです。
  • <gc_inst>/user_projects/domains/<domain_name>/servers/EMGC_ADMINSERVER/logs/<domain_name>.log*

  • <gc_inst>/WebTierIH1/diagnostics/logs/OHS/ohs1/にあるすべてのファイル。次に例を示します。

    em_upload_http_access_log.*
    access_log.*
    em_upload_https_access_log.*
    ohs1-*.log
    console~OHS~1.log*
    mod_wl_ohs.log*
    
  • 管理サーバーおよびemgc_omsサーバーにある次のファイル。

    <gc_inst>\users_projects\domains\<domain_name>\servers\EMGC_ADMINSERVER\logs\*.out*
    <gc_inst>\users_projects\domains\<domain_name>\servers\EMGC_OMS?\logs\*.out*
    

これらのログ・ファイルのサイズおよびローテーションの制御手順については、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「ログ・ファイルと診断データの管理」を参照してください。

Fusion Applications PL/SQLおよびC診断ログ・ファイルを表示するようにEnterprise Managerを構成する方法については、Oracle Fusion Applicationsの管理者ガイドのOracle Fusion Applicationのログ・ファイルと診断テストの管理に関する項を参照してください。

28.5 ログ・ファイルのモニタリング

ログ・ファイル監視を使用すると、WebLogic Serverとアプリケーション・デプロイメントのログ・ファイルを監視して特定のパターンを確認できます。パターンが検出された場合にターゲットのコンテキストでアラート通知を受信するようにCloud Controlを設定できます。これにより、ユーザーが問題を発見する前に、管理者として問題に事前に対処し、学習することができます。

ログ・ファイル監視を設定および使用する方法は、次のトピックを参照してください。

28.5.1 ログ・ビューアについて

ログ・ビューアによって、管理者は、ディスク上のファイルの存在場所に関係なく、ミドルウェア関連のログ・ファイルを表示、検索およびダウンロードできます。複数のFusion MiddlewareファームおよびWebLogicドメインに及ぶ複数のミドルウェア・コンポーネントのパフォーマンスの問題を、管理者が迅速に診断する際に役立つように、複雑な検索基準を指定し、後で参照するために保存できます。


注意:

Cloud Controlでログ・ビューアの機能をすべて使用する際に、ログ・メッセージを表示するターゲット・ドメインが、カスタム証明書を使用してSSLに対応している場合は、ログ・ビューアの機能が正常に機能しません。ログ・ビューアのほとんどの機能では、OMSにより、そのドメインの管理サーバーにJMX接続が確立されます。OMSにより管理サーバーに直接JMX接続が確立されないログ・ビューアの機能は、アーカイブ・ログ・ファイルに使用される機能のみです。アーカイブ・ログ・ファイルの表示には、エージェントがかわりに使用されます。

この環境でログ・ビューア機能が完全に機能するには、追加の構成変更を適用する必要があります。ログ・メッセージを表示するドメインの管理サーバー・ターゲットからカスタム証明書のrootcaを取得し、OMSのトラスト・ストアにインポートします。


ログ・ビューアにアクセスすると、選択したターゲット・タイプに対して、デフォルトの検索基準が指定されます。管理者は、特定のFusion Middlewareファームの診断の要件に基づいて、検索基準を絞り込むことができます。「フィールドの追加」ボタンを使用して、含める検索基準を絞り込むことができます。

  • Fusion Middlewareファームの1つ以上のメンバー・ターゲットの選択

  • 日付範囲の指定

  • メッセージ・タイプの選択

  • 検索するメッセージの指定

  • 検索するECIDの指定

  • アプリケーション名の指定

  • ユーザー名の指定

検索基準を定義したら、管理者は「検索」ボタンをクリックします。

管理者は、必要に応じて検索を変更し、ログ・ビューアで「検索の保存」ボタンをクリックします。

検索を実行したターゲットなど、指定した検索基準は、現在ログインしている管理者の管理リポジトリに保存されます。

「保存済検索」ボタンをクリックして、以前に保存した検索基準を取得および保存することができます。

「保存済検索の管理」をクリックして、以前に保存した検索基準を編集または削除するポップアップを起動できます。

28.5.2 WebLogic Serverとアプリケーション・デプロイメントのログ・ファイル監視の概要

ログ・ファイル監視を使用すると、WebLogic Serverとアプリケーション・デプロイメントのログ・ファイルを監視して特定のパターンを確認できるため、トラブルシューティングの時間を短縮できます。パターンが検出された場合にターゲットのコンテキストでアラート通知を受信するようにCloud Controlを設定できます。

「ログ・ファイル・モニタリング」のメトリック(WebLogic Serverおよびアプリケーション・デプロイメントのターゲット・タイプ用のログ・ファイル・パターン一致行数)を使用すると、1つ以上のログ・ファイルで、1つ以上の検索パターンの出現をモニタリングできます。また、ログ・ファイルで無視されるパターンも指定できます。最後のスキャン後に追加された新しい内容に対しては、デフォルトで60分ごとの定期的なスキャンが実行されます。無視パターンと一致する行が最初に無視され、指定した一致パターンに行が一致すると、パターンごとに1つのレコードがリポジトリにアップロードされます。指定されたパターンに一致する行の数のしきい値を設定できます。所定のファイル内でファイル・ローテーションが行われます。

また、監視テンプレート機能も使用できます。これによって管理者は、1度メトリックをテンプレートで構成すると、そのテンプレートを複数のWebLogic Serverまたはアプリケーション・デプロイメントのターゲットに同時に適用できるため、それぞれのWebLogic Serverログ・ファイルの監視メトリックを個別に構成する必要はありません。

ホスト・ターゲット・タイプを介したログ・ファイル監視を使用している場合、Fusion Middleware関連のターゲット・タイプを介してログ・ファイル監視を構成し、Fusion Middlewareターゲットのコンテキストでアラートが表示されるようにします。

ログ・ファイル監視の前提条件

ログ・ファイル監視には、ローカルの管理エージェント監視ターゲットが必要です。つまり、モニタリング対象のログ・ファイルのホストに管理エージェントがインストールされており、稼働している必要があります。管理エージェントをインストールしたオペレーティング・システム・ユーザーには、モニタリング対象のログ・ファイルが存在するディレクトリへの読取りアクセス権が必要です。ログ・ファイル監視はデフォルトで無効になっています。この機能を使用するには、有効にする必要があります。

28.5.3 ログ・ファイル監視の有効化

ログ・ファイル監視はデフォルトで無効になっています。ログ・ファイル監視を有効化するには、次の手順に従います。

  1. ターゲット・メニューから、「監視」を選択します。

  2. 「メトリックと収集設定」を選択します。

  3. 「メトリックと収集設定」ページの「メトリック」タブで、「表示」ドロップダウン・メニューから「すべてのメトリック」を選択します。

  4. 「ログ・ファイル・モニタリング」を検索します。「ログ・ファイル・モニタリング」行で「無効化」リンクをクリックします。

  5. 「収集設定の編集: ログ・ファイル・モニタリング」ページで、「収集スケジュール」セクションの「有効化」をクリックします。デフォルトの収集スケジュールは、60分ごとに設定されています。

  6. 「続行」をクリックします。

    「メトリックと収集設定」ページが表示されます。この時点で、Enterprise Manager Cloud Controlによってログ・ファイル・モニタリングが有効化されますが、変更は管理リポジトリに保存されません。

  7. 「メトリックと収集設定」ページで「OK」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlによって変更が管理リポジトリに保存されます。

28.5.4 ログ・ファイル監視の構成

ログ・ファイル監視を構成するには、次の手順に従います。

  1. ターゲット・メニューから、「監視」を選択します。

  2. 「モニタリング」メニューから「メトリックと収集設定」を選択します。

  3. 「メトリックと収集設定」ページの「メトリック」タブで、「表示」ドロップダウン・メニューから「すべてのメトリック」を選択します。

  4. 「ログ・ファイル・モニタリング」を検索します。

  5. 「ログ・ファイル・モニタリング」行の下の「ログ・ファイル・パターン一致行数」行で、右側にある「編集」アイコンをクリックします。

  6. 「詳細設定の編集: ログ・ファイル・パターン一致行数」ページの「モニター対象オブジェクト」セクションで、「追加」をクリックして、モニタリング対象のログ・ファイルの設定を指定します。

    「モニター対象オブジェクト」セクションの表には、このメトリックに設定されているすべてのログ・ファイル名、一致パターンおよび無視パターンがリストされます。列ごとに異なるしきい値設定を指定できます。「並替え」ボタンでは、最初にスキャンするログ・ファイルを指定します。

    検索基準を設定するとき、ワイルドカードと正規表現を組み合せて使用できます。

  7. 「ログ・ファイル名」列に、検索するログ・ファイル名パターンを入力します。

    ワイルドカードと正規表現を組み合せて使用できます。ただし、「ログ・ファイル名」列でワイルドカードを使用する場合は、ログ・ファイルが存在するログ・ディレクトリの場所のパスではなく、ログ・ファイル名を識別する目的でのみワイルドカードを使用してください。

    次に例を示します。

    • /u01/domains/EMGC_DOMAIN/servers/EMGC_OMS1/logs/%.logを指定した場合は、ログ・ディレクトリ内の.log拡張子を持つすべてのファイルが選択されます。

    • /u01/domains/EMGC_DOMAIN/servers/EMGC_OMS1/logs/%diagnostics%を指定した場合は、ログ・ディレクトリ内のファイル名にdiagnosticsを含むすべてのファイルが選択されます。

    • /u01/domains/%_DOMAIN%/servers/EMGC_OMS1/logs/%diagnostics%を指定した場合は、無効なパターンとして処理されます。ログ・ディレクトリ・パスの識別にワイルドカードを使用しないでください。

  8. 「一致パターン」列に、ログ・ファイル内で考慮する必要がある一致パターンを入力します。ワイルドカードと正規表現を組み合せて使用できます。大文字小文字も無視されます。

    次に例を示します。

    • 一致パターンをFATALと設定します。このパターンは、fatalを含むすべての行に対して真になります。

    • 一致パターンを%fatal%critical%と設定します。このパターンは、fatalcriticalを含むすべての行に対して真になります。

  9. 「無視パターン」列に、ログ・ファイル内で無視する必要がある一致パターンを入力します。デフォルトでは、列に%が表示されます。何も無視しない場合は、デフォルト値を削除する必要があります。ワイルドカードと正規表現を組み合せて使用できます。大文字小文字も無視されます。

    • 一致パターンをBEA-0023と設定し、無視パターンをwarningと設定します。このパターンでは、BEA-0023を検索しますが、同じ行にwarningが含まれている場合は無視します。

    • 一致パターンをADFC-1023%FAILED%と設定します。このパターンでは、同じ行内でFAILEDが後に続くADFC-1023のみを検索します。

    • 一致パターンをBEA-%と設定し、無視パターンをBEA-1005と設定します。このパターンでは、BEA-で始まるすべてのパターンを検索しますが、BEA-1005は無視します。

  10. 「警告のしきい値」および「クリティカルのしきい値」列で、パターンが収集スケジュール内で指定した回数ログ・ファイルに出現した場合にアラートがトリガーされるように、しきい値をその回数に設定します。発生回数が詳細設定で指定されている場合は、この係数がアラート発生時に考慮されます。

    たとえば、クリティカルしきい値を1に設定(パターンがログ・ファイルに複数回見つかると、クリティカル・アラートになります)し、発生数を2に設定した場合、クリティカル・アラートが発生するのは、連続する2回の収集内でログ・ファイルにパターンが複数回見つかる場合のみです。

「ログ・ファイル・パターン一致行数」メトリックをモニタリング・テンプレートの一部に含める

ログ・ファイル監視が有効化および構成されている場合、「ログ・ファイル・パターン一致行数」メトリックを監視テンプレートの一部に含めることができます。ログ・ファイルの場所は、テンプレートが適用されるターゲット全体で同じである必要があります。監視設定をターゲットごとに個別に設定するのではなく、テンプレートを複数のWebLogic Serverまたはアプリケーション・デプロイメントのターゲットに一度に適用できます。

ログ・ファイル監視メトリックの構成後に、指定したパターンがログ・ファイルに含まれるが、アラートがOMSに生成されない場合は、次を実行してください。

  • ログ・ファイル名にPerlパターンが含まれているかどうかを確認します。

  • 無視パターンにアスタリスク(*)が含まれているかどうかを確認します。無視パターン・フィールドにアスタリスクを指定すると、一致するパターンが含まれるすべての行も無視されます。

構成の問題

特定のターゲットについてロギング構成が見つからないか、無効であることを示すエラー・メッセージが表示される場合、次のオプションを試行できます。

最初に、アクセスしようとしているWebLogicドメインがOracle JRF (Java必須ファイル)有効でない可能性があります。Oracle JRFはOracle WebLogic Serverインストールに含まれていないコンポーネントで構成されており、Oracleビジネス・アプリケーションおよびアプリケーション・フレームワークの共通機能を提供します。ログ・メッセージを表示するには、ターゲットがOracle JRF有効である必要があります。WebLogicドメインがOracle JRF有効であるかどうかなどを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」メニューから「ターゲット設定」サブメニュー、「監視構成」の順に選択します。

  2. ドメインの「監視構成」ページで、適切な「JRF適用可能」を検索します。このプロパティの値はtrueまたはfalseのいずれかです。値がfalseの場合、ドメインはOracle JRF有効ではありません。

ドメインの「JRF適用可能」プロパティの値がtrueの場合、そのドメイン内のすべての管理対象サーバーがOracle JRF有効でなくてもかまいません。特定の管理対象サーバーのコンテキストでログ・メッセージにアクセスできない場合、関連する管理対象サーバーの「監視構成」ページに移動します。「監視構成」ページから、「JRF有効」プロパティを検索します。このプロパティの値はtrueまたはfalseのいずれかです。値がfalseの場合、管理対象サーバーはOracle JRF有効ではありません。

2番目に、Enterprise Manager Cloud Control管理者がログ・メッセージへのアクセスを試行していますが、必要なターゲット権限がありません。ログ・メッセージを表示するには、対応するターゲットについて、管理者に「Fusion Middlewareのログを表示する権限」のターゲット権限が付与されている必要があります。Oracle Enterprise Managerのサイト管理者またはスーパー管理者に、ユーザー自身にこの権限が付与されているかどうかを問い合せます。このターゲット権限、および管理者への権限の付与の詳細は、このドキュメントの後半の質問を参照してください。

28.5.5 ログ・ファイル監視からのアラートの表示

「ログ・ファイル・パターン一致行数」メトリックから生成されるアラートは、ターゲットのホームページまたは「アラート履歴」ページに表示されます。

トリガーされたアラートは手動でクリアする必要があります。

28.6 ログ・アーカイブの場所の構成

WebLogicドメインおよびそのドメインのすべてのターゲットのホスト、その資格証明およびアーカイブの場所に関する情報を構成できます。ターゲットとして同時にすべてをまとめて構成するか、ターゲットを個別に構成できます。

すべてのターゲットを同時に構成するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogicドメインのホームページで、「WebLogicドメイン」メニューから「ログ」を選択し、アーカイブの場所の構成を選択してください。

    アーカイブの場所の構成ページが表示されます。

  2. 表のWebLogicドメインを選択し、「ホスト資格証明の割当て」をクリックします。

    ホスト資格証明の割当てポップアップが表示されます。

  3. 必要な情報を指定し、上のホスト資格証明を子のターゲットに適用チェック・ボックスが選択されていることを確認して、「OK」をクリックします。

    選択したホスト名がアーカイブの場所の構成ページの「ホスト」列に表示され、子のすべてのターゲットでも列にこのホストが表示されます。

  4. 「アーカイブの場所の割当て」をクリックします。

    「リモート・ファイル・ブラウザ」ポップアップが表示されます。

  5. ディレクトリ名をダブルクリックしてホスト名フィールドに入力し、フィールドに入力するサブディレクトリごとにこのプロセスを繰り返します。作業を終了後、「OK」をクリックします。

    選択したディレクトリの場所がアーカイブの場所の構成ページの「アーカイブの場所」列に表示され、子のすべてのターゲットでも列にこの場所が表示されます。

ターゲットを個別に構成するには、前述の手順に従いますが、WebLogicドメインのかわりに特定のターゲットを選択します。