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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13cリリース1
E70363-03
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23 プラグインの管理

この章では、プラグイン・マネージャの概要と、プラグイン・マネージャを使用してプラグインを表示、デプロイ、管理およびアンデプロイする方法について説明します。

この章の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

13cリリース1以降、一部のプラグインが廃止され、一部が非推奨になっています。廃止されたプラグインはEnterprise Manager (EM) Cloud Controlで完全にはサポートされないのに対し、非推奨のプラグインは将来のリリースからサポートされなくなります。EMを13cリリース1にアップグレードする場合は、廃止されたプラグインをEMからアンデプロイした後でアップグレードに進む必要があります。詳細は、第23.2.5項「廃止および非推奨のプラグイン」を参照してください。

23.2 プラグインの概要

この項の内容は次のとおりです。

23.2.1 Enterprise Managerの拡張性の枠組み

Enterprise Managerは、OracleおよびOracle以外のテクノロジを実行するシステムを含むITインフラストラクチャ全体に対して、集中化された監視機能、管理機能およびライフ・サイクル管理機能を提供するシステム管理ソフトウェアです。

Enterprise Managerは何年にもわたり、サイズと規模を拡大し、強力なIT管理と監視ソリューションを提供してきました。この拡大が、新しい機能、拡張機能およびバグ修正のサポートの管理に変化をもたらしました。

このような開発を考慮して、オラクル社では、製品が動作するフレームワークまたはコア・ベースを、機能を使用してITソリューションを提供するレイヤーから明確に分離するという方法で、Enterprise Managerのアーキテクチャを注意深く再設計しました。このEnterprise Manager 12cと将来のリリースに実装される新しいアーキテクチャにより、新しい機能や拡張機能をサポートするために適宜、自己をシームレスに拡張する機能を含む、より強力なフレームワークが提供されます。

リリース済の製品用の最新の監視機能にアクセスするために、Enterprise Managerの次のリリースを待つ必要はもうありません。Enterprise Manager 12cと将来のリリースのプラガブル・フレームワークでは、新しいバージョンのターゲットが出荷されるとすぐに、ターゲットのサポートを含めることが可能になります。Enterprise ManagerのリリースがOracleにより使用可能になるとすぐに、新しいEnterprise Managerシステムをインストールまたは既存のシステムをアップグレードできます。

新しい設計に基づき、Enterprise Manager 12cと将来のリリースのアーキテクチャは次の論理部分から構成されます。

  • EMプラットフォーム: Enterprise Managerのほとんどの監視および管理機能が依存する、密接に統合されたUIとバックエンド・サービスから構成されます。プラットフォーム・サブシステムの例には、Enterprise Managerターゲットおよびメトリック・モデル、ジョブ、イベントおよびプロビジョニング・フレームワークがあります。このプラットフォームには、Oracle Management Agent (管理エージェント)も、データ・ローダー、ジョブ・ディスパッチャ、通知マネージャなどのコア・バックグラウンド・サービスとともに含まれています。プラットフォームはEnterprise Managerのリリースの一部として提供され、Enterprise Managerの新しいアージョンへのアップグレードによってのみアップグレードできます。

  • EMプラグイン: 既存のEnterprise Managerプラットフォームにプラグインされて、Enterprise Managerのターゲット管理またはその他の垂直方向の機能を提供できるモジュール。プラグインは特別なソリューションや新しい機能を提供します。たとえば、My Oracle Supportへの接続、ホスト上の特定のターゲットを監視できるEnterprise Managerへの拡張監視および管理機能。プラグインはOMSおよび管理エージェントと連携して動作し、監視サービスを提供するので、OMSおよび管理エージェントにデプロイされます。

プラグインのリリースは、Enterprise Managerのコア・プラットフォームのリリースよりも頻繁に発生します。プラグインを使用すれば、プラットフォームの次回リリースを待たなくても、Oracle製品の最新リリースに対応した新機能および管理サポートがEnterprise Manager 12cと将来のリリースで利用できるようになります。

23.2.2 プラグイン

プラグインは、既存のEnterprise Manager Cloud Controlデプロイにプラグインされて、Enterprise Managerのターゲット管理またはその他の垂直方向の機能を拡張できるモジュールです。

上位レベルで、プラグインにはOMSインスタンスおよび管理エージェントの監視および検出のアーカイブが含まれます。アーカイブには、JavaおよびSQLコード、そしてメタデータが含まれます。

23.2.3 デフォルトでデプロイされるプラグイン

Enterprise Manager Cloud Controlのインストールの一部として、基本のプラグインのセットがデフォルトでデプロイされます。その他のプラグインをデプロイして、Enterprise Manager Cloud Controlの基本機能を拡張できます。

デフォルトでデプロイされるプラグイン、または即時利用可能なプラグインは、次のとおりです。

  • Oracle Database: oracle.sysman.db

  • Oracle Fusion Middleware: oracle.sysman.emas

  • Oracle Systems Infrastructure: oracle.sysman.si

  • Oracle Exadata: oracle.sysman.xa

  • Oracle Cloud Framework: oracle.sysman.cfw


注意:

これらのプラグインの概要については、『Oracle Enterprise Manager基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

23.2.4 プラグイン・リリース

プラグインのリリースは、Enterprise Managerのコア・プラットフォームのリリースよりも頻繁に発生します。この新しいプラガブル・フレームワークを使用すれば、プラットフォームの次回リリースを待たなくても、Oracle製品の最新リリースに対応した管理機能がEnterprise Manager Cloud Controlで利用できるようになります。

たとえば、Oracle Databaseの新規バージョンがリリースされた場合は、Oracle Databaseの最新リリースの管理サポートが含まれる最新のOracle Databaseプラグインをダウンロードしてデプロイするのみです。オフライン・モードでプラグインを使用して作業することもできます。

23.2.5 廃止および非推奨のプラグイン

廃止されたプラグインは、Enterprise Manager 13cリリース1と将来のリリースでサポートされないプラグインです。これらのプラグインは、Enterprise Manager 13cリリース1以上にアップグレードする前に、管理エージェントおよびOracle Management Serviceからアンデプロイする必要があります。

非推奨のプラグインは、Enterprise Managerの将来のリリースでサポートされなくなるプラグインです。非推奨のプラグインのデプロイは制限することをお薦めします。

廃止および非推奨のプラグインをEnterprise Managerからアンデプロイするには、まず管理エージェントから(第23.7.2項「Oracle Management Agentからのプラグインのアンデプロイ」を参照)、次にOMSから(第23.7.1項「Oracle Management Serviceからのプラグインのアンデプロイ」を参照)、プラグインをアンデプロイします。

アンデプロイされたプラグインのプラグイン・バイナリを自己更新から削除することをお薦めします。

23.2.6 プラグインを管理するために必要なロール

プラグインをダウンロード、管理、およびデプロイするには、すぐに使用できる次のロールが1つ以上必要です。

  • EM_PLUGIN_OMS_ADMIN: 管理サーバー・インスタンスでプラグインのライフサイクルを管理できます。

  • EM_PLUGIN_AGENT_ADMIN: 管理エージェントでプラグインのライフサイクルを管理できます。

  • EM_PLUGIN_USER: プラグインのライフサイクル・コンソールを表示できます。

23.3 プラグインのデプロイ・ワークフロー

図23-1に、プラグインのデプロイ・ワークフロー、つまりEnterprise Managerインフラストラクチャの通常の設定、プラグインのOMSへのデプロイ、デプロイされたプラグインを使用したターゲットの検出とモニタリングの方法を示します。

図23-1 プラグインのデプロイ・ワークフロー

周囲のテキストで図23-1を説明しています。

手順1: 自己更新コンソールの設定

自己更新コンソールは、Enterprise Managerで使用可能な新しい更新を確認、ダウンロード、適用するのに使用される一般的なダッシュボードです。このコンソールを使用すると、オラクル社から入手できる新規の更新について様々なチャネルを監視する必要がなくなります。自己更新により自動的にダウンロードされた更新にはプラグインが含まれています。プラグインの可用性を確認しEnterprise Managerへダウンロードするには、自己更新コンソールを設定する必要があります。『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の説明に従い、自己更新コンソールを設定します。

手順2: プラグインの可用性の確認

プラグインの可用性の確認は、基本的に、プラグインがMy Oracle SupportでEnterprise Managerでのダウンロードおよびデプロイに使用可能かどうかを検証する動作のことです。これはプラグインのダウンロード前の前提条件です。プラグインの可用性を確認するには、第23.5.2項で説明する手順に従います。

手順3: プラグイン情報の表示

プラグイン情報の表示は、プラグインID、プラグイン・リリース番号、その他の基本情報などの、特定のプラグインに関する基本情報を表示する動作のことです。プラグインの情報を表示して、どのターゲットおよびオペレーティング・システムがプラグインで動作保証されているかを理解する必要があります。特定のプラグインがすでにデプロイされているかどうかを確認することもできます。プラグイン情報を確認するには、第23.5.3項で説明する手順に従います。

手順4: プラグインのダウンロード

プラグインのダウンロードは、プラグインのアーカイブまたはコンポーネントおよびそのメタデータを、特定のターゲットの検出および監視のために適切にデプロイできるように、My Oracle SupportからOracle Software Library (ソフトウェア・ライブラリ)へダウンロードする動作のことです。特定のターゲットがプラグインにより監視されていないことが判明したら、必要なプラグインをダウンロードする必要があります。オンライン・モードおよびオフライン・モードのどちらでもダウンロードできます。プラグインをダウンロードするには、第23.6.1項で説明する手順に従います。

ステップ5: OMSへのプラグインのデプロイ

プラグインのOMSへのデプロイは、プラグインがMy Oracle Supportからダウンロードされた後の、次の自然な行動です。これにより、OMSの機能が、新しいターゲットの管理または新しい垂直機能の追加のいずれかに拡張されます。OMSでのプラグインのインストールおよび構成は、基本的にデプロイメントと呼ばれます。デプロイしたときにOMSの再起動が必要なプラグインもあります。

図23-2に、プラグインのOMSへのデプロイ方法を示します。

図23-2 OMSへのプラグインのデプロイ

周囲のテキストで図23-2を説明しています。

プラグイン・アーカイブがソフトウェア・ライブラリからOMSにデプロイされると、OMSはプラグインごとに、OMSプラグイン・コンポーネント、検出プラグイン・コンポーネント、および監視プラグイン・コンポーネントの、異なる3つのコンポーネントを受信します。

検出プラグイン・コンポーネントは、管理対象外ターゲットの検出に役立つコンポーネントです。監視プラグイン・コンポーネントは、検出されたターゲットを監視目的でEnterprise Manager Cloud Controlコンソールに追加するのに役立つコンポーネントです。

プラグインをOMSにデプロイするには、第23.6.2項で説明する手順に従います。

手順6: ターゲットの検出

ターゲットの検出は、使用環境で管理対象外のホストおよびターゲットを識別するプロセスのことです。ターゲットの検出中に、プラグインの検出コンポーネントが管理エージェント・ホームにデプロイされます。これにより、ターゲットを監視せずに、Enterprise Manager Cloud Controlは使用環境内の新しいターゲットのみを識別することができます。

Enterprise Manager Cloud Controlで管理対象外ホストを管理対象ホストに変換後、それらのホスト上のターゲットの自動検出を構成し、それらのホストで実行中の管理対象外ターゲットを識別できるようにする必要があります。

管理対象ホスト上のターゲットの自動検出を構成する手順は、次のURLで、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「ターゲットの検出および監視」を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/discovery.htm#CBAGJFHC


注意:

管理対象ホストでのターゲットの自動検出を構成するときに、検出プラグイン・コンポーネントが管理エージェントにコピーされます。

管理対象ホストでのターゲットの自動検出を構成したら、Enterprise Manager Cloud Controlで昇格および監視できるようにするために、定期的にターゲットをチェックする必要があります。

検出されたターゲットを確認して管理対象ステータスに昇格する手順は、次のURLで、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「ターゲットの検出および監視」を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/discovery.htm#CBAFHEHC


注意:

特定のターゲット・タイプのプラグインは、そのタイプのターゲットを監視する管理エージェントに自動的にデプロイされます。たとえば、データベース・ターゲットを検出する場合、データベース・プラグインの検出プラグイン・コンポーネントは、データベース・ホストにインストールされた管理エージェントに自動でデプロイされます。

ただし、これが行われるのは、最初のデプロイのときのみです。管理エージェント・プラグインに対する以降のすべての更新は、明示的にデプロイする必要があります。たとえば、新しいバージョンのデータベース・プラグインを管理エージェントにデプロイする場合、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』で説明されている手順を使用してデプロイを開始する必要があります。

同じく、管理エージェント(フレームワークまたはプラグイン)にパッチを適用する場合、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』で説明されている手順を使用して明示的に適用する必要があります。


図23-3に、新しいターゲットの検出時の、検出プラグイン・コンポーネントの管理エージェントへのデプロイ方法を示します。

図23-3 ターゲットの検出

周囲のテキストで図23-3を説明しています。

手順7: 監視用ターゲットの追加

ターゲットが検出されると、Enterprise Manager Cloud Controlで監視できるように、インフラストラクチャに追加されます。ターゲットの追加中に、プラグインの監視コンポーネントが管理エージェント・ホームにデプロイされます。

図23-4に、ターゲットの追加時の、監視プラグイン・コンポーネントの管理エージェントへのデプロイ方法を示します。

図23-4 ターゲットの追加

周囲のテキストで図23-4を説明しています。

23.4 プラグイン・マネージャの概要

プラグイン・マネージャはEnterprise Manager Cloud Controlの機能で、すべてのプラグインのデプロイ関係のアクティビティを、GUIおよびCLIを介して実行するための、単一ウィンドウ・ソリューションとして機能します。プラグイン・マネージャを使用して、次のことができます。

  • ダウンロード可能なプラグイン、ダウンロード済のプラグイン、およびCloud Controlにデプロイ済のプラグインの表示。

  • プラグインの名前、提供ベンダー、プラグインIDおよびバージョン、簡単な説明などの、プラグインに関する重要な情報と動作保証の表示。

  • OMSへのプラグインのデプロイ。

  • 管理エージェントへのプラグインのデプロイおよび再デプロイ。

  • カスタム・プラグイン更新の作成。

  • プラグインのOMSおよび管理エージェントからのアンデプロイ。

  • プラグインのデプロイ操作のステータスの表示。

23.4.1 プラグイン・マネージャのアクセス

プラグイン・マネージャ・コンソールにアクセスするには、「設定」メニューから、「拡張性」を選択し、「プラグイン」を選択します。

図23-5に、プラグイン・マネージャへのナビゲート方法を示します。

図23-5 プラグイン・マネージャへのナビゲート

プラグイン・ライフサイクル・アプリケーション・コンソール

23.4.2 プラグイン・マネージャを使用した操作の実行

プラグイン・マネージャを使用すると、プラグインのデプロイ、アップグレード、再デプロイおよびアンデプロイが可能です。

図23-6に、プラグイン・マネージャを使用して実行できる操作を示します。

図23-6 プラグイン・マネージャの操作

プラグイン・ライフサイクル・アプリケーション・コンソールの操作

23.5 プラグインについて

この項の内容は次のとおりです。

23.5.1 表示のカスタマイズ

この項では、表示をカスタマイズし、表示されるプラグインと列を整理する方法について説明します。

23.5.1.1 表示されるプラグインのカスタマイズ

時間の経過とともに、プラグインをダウンロードしてデプロイするにつれ、リストのプラグインの数が増加します。これらのプラグインをソートして、必要なプラグインのみ(たとえば、使用可能なプラグインのみ、またはデプロイ済のプラグインのみ)を表示できます。

表示をカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. 「表示」メニューから、「プラグイン」を選択します。

  2. 「プラグイン」メニューから、次のいずれかのフィルタを選択します。

    • すべて: このフィルタを使用すると、使用可能、ダウンロード済およびデプロイ済のプラグインを含むすべてのプラグインを表示できます。

    • 使用可能のみ: このフィルタを使用すると、ダウンロードできるプラグインを表示できます。

    • ダウンロード済のみ: このフィルタを使用すると、ダウンロードされたプラグインを表示できます。

    • デプロイ済のみ: このフィルタを使用すると、デプロイされたプラグインを表示できます。

23.5.1.2 表示される列のカスタマイズ

デフォルトでは、情報の列はほとんど表示されません。オプションで、関心のある他の列を有効にするか、すでに表示されている列を無効にできます。

表示される列をカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. 「表示」メニューから、「列」を選択します。

  2. 「列」メニューから、次のいずれかの列フィルタを選択します。

    • すべて表示: このフィルタを使用すると、すべての列を表示できます。

    • ベンダー: このフィルタを使用すると、ベンダーの情報を表示できます。

    • プラグインID: このフィルタを使用すると、プラグインIDを表示できます。

    • バージョン: このフィルタには、選択可能な3つのオプションがあります。それらは次のとおりです。

      • 最新の使用可能: このフィルタを使用すると、使用できる最新のプラグインを表示できます。

      • 最新ダウンロード: このフィルタを使用すると、最近ダウンロードされたプラグインを表示できます。

      • 管理サーバー上: このフィルタを使用すると、OMSにデプロイされたプラグインを表示できます。

    • 検出プラグインのみの管理エージェント: このフィルタでは、デプロイされた検出プラグインのみを含む管理エージェントが表示されます。

    • プラグイン付き管理エージェント: このフィルタでは、デプロイされた任意のプラグインを含む管理エージェントが表示されます。

    • 説明: このフィルタでは、プラグインの説明が表示されます。

23.5.2 プラグインの可用性の確認

プラグインの可用性を確認するには、次の手順を実行します。

  1. 『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の説明に従い、自己更新コンソールを設定します。

  2. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  3. プラグイン・ページで、表の「最新の使用可能」列で、プラグインが使用可能かどうかを確認します。

    使用可能なプラグインのリストをリフレッシュするには、「更新の確認」をクリックします。「更新の確認」をクリックすると、自己更新ページに移動することに注意してください。

23.5.3 プラグインに関する情報の表示

この項では、プラグインに関する詳細と、プラグインに関連する機能について説明します。この項の内容は、次のとおりです。

23.5.3.1 プラグイン・リリースとEnterprise Managerプラットフォーム・リリースの違い

プラグインは独立したリリース・サイクルおよびリリース番号を持ち、Enterprise Manager Cloud Control製品のリリースおよびリリース番号と関連がある場合もない場合もあります。

プラグインのリリースは、一般的に、Enterprise Managerのプラットフォームのリリースよりも頻繁に発生します。

図23-7で、プラグイン・リリースの番号付け方法について説明します。

図23-7 プラグイン・リリース番号の書式

周囲のテキストで図23-7を説明しています。

図23-8で、Enterprise Managerプラットフォーム・リリースの番号付け方法について説明します。

図23-8 Enterprise Managerコア・プラットフォーム・リリース番号の書式

周囲のテキストで図23-8を説明しています。

23.5.3.2 プラグインIDの識別

プラグインのIDを識別するには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、表の「プラグインID」列の、目的のプラグインのプラグインIDを書き留めます。

    この列が表示されない場合は、「表示」メニューで「列」「プラグインID」の順に選択します。

図23-9に、Oracle DatabaseプラグインのプラグインIDの識別方法を示します。

図23-9 プラグインIDの識別

周囲のテキストで図23-9を説明しています。

23.5.3.3 デプロイ済プラグインに対して動作保証済のターゲットおよびオペレーティング・システムの表示

デプロイ済プラグインに対して動作保証済のターゲットおよびオペレーティング・システムのリストを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、目的のプラグインを選択し、「アクション」メニューから「情報」を選択します。

  3. プラグイン情報ページの「一般」タブで、「認証されたターゲット」および「動作保証されているオペレーティング・システム」表の情報を確認します。

23.5.3.4 プラグイン依存性の表示

目的のプラグインの依存性を表示するには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、目的のプラグインを選択し、「アクション」メニューから「情報」を選択します。

  3. プラグイン情報ページの「依存状態」タブで、表に示されている情報を確認します。

23.5.3.5 デプロイ済プラグインの確認

デプロイ済プラグインを表示および管理するには、「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。プラグイン・ページが表示されますが、それは基本的にプラグイン・マネージャ・コンソールです。

目的のプラグインのデプロイ先のOMSインスタンスを識別するには、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、目的のプラグインを選択し、「アクション」メニューから「情報」を選択します。

  3. プラグイン情報ページの「管理サーバー」タブで、プラグインのデプロイ先のOracle Management Servicesを確認します。

目的のプラグインのデプロイ先の管理エージェントを識別するには、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、目的のプラグインを選択し、「アクション」メニューから「情報」を選択します。

  3. プラグイン情報ページの「管理エージェント」タブで、プラグインのデプロイ先の管理エージェントを確認します。

OMSにデプロイ済のプラグインを識別するには、EM CLIでEMCLIにログインし、次のコマンドを入力します。コマンドによって、OMSにデプロイされたすべてのプラグインのリストが表示されます。

$emcli login

-username=<EM Console Username>

[-password=<EM Console Password>]

[-force]

$emcli list_plugins_on_server

例23-1 OMSにデプロイされたプラグインのサンプル・リスト

example.com:7654_Management_Service
プラグイン名 プラグインID バージョン(リビジョン)
Oracle Database oracle.sysman.db 12.1.0.4.0
Oracle Fusion Middleware oracle.sysman.emas 12.1.0.4.0
Oracle MOS (My Oracle Support) oracle.sysman.mos 12.1.0.5.0
Oracle Exadata oracle.sysman.xa 12.1.0.4.0

管理エージェントにデプロイ済のプラグインを識別および表示するには、EM CLIで、次のコマンドを入力します。

$emcli list_plugins_on_agent

[agent_names="agent1,agent2,agent3..."

[-all] [-include_discovery]

例23-2 管理エージェントにデプロイされたプラグインのサンプル・リスト

emcli list_plugins_on_agent -agent_names=agent1.example.com:3872
Lists plug-ins on the agent agent1.example.com

emcli list_plugins_on_agent -agent_names=agent1.example.com:3872,agent2.example.com:3872 -include_discovery
Lists plug-ins on both the agents provided along with their discovery components

emcli list_plugins_on_agent -agent_names='agent*,st*93'
Lists plug-ins on all agents with name matching one of the regular expressions agent* or st*93

emcli list_plugins_on_agent -all
Lists plug-ins on all the management agents.

23.6 プラグインのダウンロード、デプロイおよびアップグレード

この項の内容は次のとおりです。

23.6.1 プラグインのダウンロード

プラグインをオンライン・モードまたはオフライン・モードでダウンロードできます。オンラインとは、Enterprise Manager Storeへのインターネット接続がある環境のことです。オフラインとは、インターネット接続のない環境のことです。この章の項目は次のとおりです。

23.6.1.1 オンライン・モードでのプラグインのダウンロード

オンライン・モードでプラグインをダウンロードするには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  2. 「自己更新」ページの表で「プラグイン」をクリックします。

  3. プラグインの更新ページで、ダウンロードできるプラグインを選択し、「ダウンロード」をクリックします。

    複数のプラグインの選択はサポートされていません。

  4. 「スケジュール・ダウンロード」ダイアログで、ダウンロードをスケジュールする適切なオプションを選択します。即時アクション用にジョブをスケジュールする「即時」も選択できます。ダウンロードが完了したら通知を受けるようにするには、「ダウンロード時1回通知」を選択します。

  5. 「選択」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlは選択したプラグインをEnterprise Managerストアからソフトウェア・ライブラリへダウンロードするジョブを発行します。

    ジョブが正常に発行されたことを確認するダイアログが表示されます。この確認ダイアログで、「ジョブ詳細」をクリックし、ジョブのステータスを追跡できます。

23.6.1.2 オフライン・モードでのプラグインのダウンロード

オフライン・モードでプラグインをダウンロードするには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlをオフライン・モードに設定します。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択します。

    2. 「オンライン設定とオフライン設定」タブで、「オフライン」を選択します。

  2. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  3. 自己更新ページで、「更新の確認」をクリックします。

    更新のカタログ・ファイルをダウンロードできるOracleサイトへの次のURLを含んだメッセージが表示されます。

    https://updates.oracle.com/Orion/Download/download_patch/p9348486_112000_Generic.zip

  4. インターネット接続できるコンピュータから、メッセージに記載されていたURLを使用してカタログ・ファイルをダウンロードします。

  5. ダウンロードしたカタログ・ファイルを、プラグインをデプロイする予定のOMSホストまたは管理エージェント・ホストにコピーします。

  6. Enterprise Managerにカタログ・ファイルをインポートします。手順については、「カタログ・アーカイブのインポート」を参照してください。

  7. 「自己更新」ページの表で「プラグイン」をクリックします。

  8. プラグインの更新ページで、ダウンロードできるインポート済更新を選択します。「ダウンロード」をクリックします。

    更新をダウンロードできるOracleサイトへのURLを含んだメッセージが表示されます。

  9. インターネットに接続されたコンピュータから、前述のURLを使用して更新をダウンロードします。

  10. ダウンロードしたファイルを、プラグインをデプロイする予定のOMSホストまたは管理エージェント・ホストにコピーします。

  11. Enterprise Managerにダウンロードしたプラグイン・アーカイブをインポートします。手順については、「プラグイン・アーカイブのインポート」を参照してください。

23.6.1.3 カタログ・アーカイブのインポート

カタログ・アーカイブをインポートするには、次の手順に従います。

  1. 第23.6.1.2項の説明に従い、カタログ・アーカイブをダウンロードします。

  2. 次のemcliコマンドを実行して、ダウンロードしたカタログ・アーカイブをインポートします。

$emcli import_update_catalog

-file="file"

-omslocal

emcli import_update_catalog

-file="file"

-host="hostname"

[-credential_set_name="setname"] | -credential_name="name" -credential_owner="owner"

例23-3 カタログ・アーカイブのインポートのサンプル

$emcli import_update_catalog
        -file="/u01/common/p9984818_121000_Generic.zip"
        -omslocal
Imports the master catalog file p9984818_121000_Generic.zip. The file must exist on the OMS host. In a multiple OMS setup, the request can be processed by any OMS, so the file should be accessible from the OMS processing the request. This means that the file must be kept on a shared location that is accessible from all the OMS instances.
$emcli import_update_catalog
        -file="/u01/common/p9984818_121000_Generic.zip"
        -host="host1.example.com"
        -credential_set_name="HostCredsNormal"
 
Imports the master catalog file p9984818_121000_Generic.zip that is present on the host host1.example.com. The host must be a managed host target in Enterprise Manager, and the Management Agent on this host must be up and running. The preferred unprivileged credentials for host host1.example.com are used to retrieve the remote file.

23.6.1.4 プラグイン・アーカイブのインポート

次の場合、プラグイン・アーカイブをOracleソフトウェア・ライブラリにインポートします。

  • Oracle以外のプラグイン、つまり、オラクル社以外の会社によって作成されたプラグインをデプロイする場合で、「自己更新」コンソールでダウンロードできない場合。

  • 自己更新がオフライン・モードで使用されているときに、エンティティ・アーカイブのその他のタイプをインポートする場合。

プラグイン・アーカイブをインポートするには、次の手順に従います。

  1. 前の項の説明に従い、外部アーカイブをダウンロードします。

  2. Enterprise Managerコマンドライン(EM CLI)ユーティリティを設定します。これを実行するには、「設定」メニューから、「コマンドライン・インタフェース」をクリックします。Enterprise Managerコマンドライン・インタフェースのダウンロード・ページに説明されている手順に従います。

  3. EMCLIのインストール先に応じて、次のいずれかの方法で外部アーカイブをインポートします。

    • Enterprise Managerサーバーが、プラグイン・アーカイブ(*.oparファイル)をダウンロードしたシステムにある場合、次のコマンドを実行します。

      $emcli import_update

      -file=”<path to *.opar file>”

      -omslocal

      -omslocalフラグは、-fileオプションで指定したプラグイン・アーカイブ・パスがEMサーバーに直接アクセス可能であることを示しています。

    • Enterprise Managerサーバーがプラグイン・アーカイブとは別のシステム上にある場合は、次のコマンドを実行します。

      $emcli import_update

      -file=”<path to *.opar file you created>”

      -host="host1.example.com"

      -credential_name="host1_creds"

      -credential_owner="admin1"

      コマンド構文は次のとおりです。

      -file: アーカイブを作成したシステム上の*.oparファイルへの絶対パス。

      -host: ファイルが使用可能なホスト・ターゲットのターゲット名。

      -credential_name: 接続先のリモート・システムにある資格証明の名前。

      -credential_owner: 接続先のホスト・システムにある資格証明の所有者。


    注意:

    前述の手順の代替方法として、次のコマンドを実行することもできます。
    $emcli import_update 
          -file=”<path to *.opar file you created>”          
          -host="hostname" 
          -credential_set_name="setname"
    

    -credential_set_name: ホスト・ターゲットに対する管理リポジトリに格納されている優先資格証明のセット名。次のいずれかになります。

    • HostCredsNormal: デフォルトの権限のない資格証明セット。

    • HostCredsPriv: 権限付きの資格証明セット。


23.6.2 Oracle Management Serviceへのプラグインのデプロイ(OMS再起動時間および停止時間の削減)

複数のプラグインを1つのOMSインスタンスにグラフィカル・インタフェースまたはコマンドライン・インタフェースでデプロイできます。


注意:

  • 管理エージェントにデプロイする前に、OMSにプラグインをデプロイする必要があります。

  • 複数OMS環境では、プラグイン・マネージャはすべての管理サーバーでのプラグインのデプロイを自動化します。

  • プラグインのアップグレードの失敗により、管理リポジトリの一貫性が損われることがあります。オラクル社は、リポジトリ・データベースをアーカイブ・ログ・モードで実行し、バックアップ・ポリシーを整えることをお薦めします。

  • デプロイ時間は、管理リポジトリに移入されるデータ量によって、プラグインごとに異なります。第23.6.2.1項に説明されているとおりに、デプロイ・ステータスを監視できるページが表示されます。

  • プラグインによってはデプロイメントに、OMSの停止と、その後の再開が必要なものもあります。これは、プラグインのデプロイメント・プロセスの一部として自動的に行われます。

  • プラグインのOMSへのデプロイ中に、OMSプラグイン・コンポーネント、検出プラグイン・コンポーネント、および監視プラグイン・コンポーネントがOMSにデプロイされます。


グラフィカル・モードでプラグインをOMSにデプロイするには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、デプロイするプラグインを選択します。


    注意:

    または次の手順に進み、その手順の後でプラグインを選択することができます。

  3. 「デプロイ先」メニューから、「管理サーバー」を選択します。

  4. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: プラグイン」ページで、画面下部のプラグイン詳細が正しいことを確認します。また、「追加」をクリックして、プラグインを追加することもできます。

  5. 前提条件チェックをスキップするには、「最後に成功した前提条件を使用」チェックボックスを選択します。

    このチェック・ボックスは、プラグインが過去24時間以内に前提条件チェックを通っていてデプロイされなかった場合にのみ使用可能です。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: 前提条件チェック」ページで、前提条件チェックが(まだ完了していない場合は)完了するまで待機し、「次」をクリックします。

  8. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: リポジトリ」ページで、管理リポジトリSYSの資格証明を指定します。「名前付き」オプションをクリックし、保存された資格証明を選択するか、または「新規」オプションをクリックして新規に資格証明を入力します。

    デプロイが成功すると、新規に指定された資格証明が将来のデプロイのために自動的に保存されます。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「管理サーバー上のプラグインのデプロイ: 確認」ページに、プラグインがデプロイされるOMSとOMSのステータス、プラグインが表示されます。すべての詳細が正しいことを検証し、「デプロイ」をクリックします。

サイレント・モードでプラグインをOMSにデプロイするには、次の手順に従います。

  1. 次のようにEMCLIにログインします。

    $ORACLE_HOME/bin/emcli login -username=sysman

  2. emcliクライアントのバージョンが古いためにすべての必要な動詞がない場合は、次のコマンドを実行します。

    $ORACLE_HOME/bin/emcli sync

  3. プラグインをOMSにデプロイするには、次のコマンドを実行します。

    $emcli deploy_plugin_on_server

    -plugin="plug-in_id[:version]

    [-sys_password=sys_password]

    [-prereq_check]"


    注意:

    プラグインIDの詳細は、第23.5.3.2項を参照してください。

    次に例を示します。

    $emcli deploy_plugin_on_server -plugin="oracle.sysman.db:12.1.0.2.0;oracle.sysman.emas:12.1.0.2.0"


注意:

プラグインのデプロイの手順は、複数OMS環境でも同じです。Enterprise Managerは単一OMSか複数OMS環境かを自動的に検出し、複数OMS環境の場合は、選択したプラグインをすべてのOMSインスタンスに自動的にデプロイします。

管理サーバーが動作しているプライマリOMSでプラグ・インのデプロイが失敗する場合、まずその問題に対処し、次にそのデプロイメントを再開するか、またはバックアップからシステムをリストアする必要があります。ただし非プライマリOMSでのプラグインのデプロイメントが失敗した場合は、失敗の原因を確認します。修正または回避策がある場合、問題を修正し、同じ手順を再度実行します。システムは、プラグインがデプロイされていないOMSインスタンスを自動的に検出し、そのサーバーにデプロイします。

問題が解決されない場合は、Oracleサポートに連絡してください。


23.6.2.1 Oracle Management Serviceへのプラグインのデプロイメント・ステータスのトラッキング

この項では、停止時間を必要としない、および停止時間を必要とする、プラグインのデプロイを監視する手順について説明します。

停止時間を必要とするプラグインのデプロイおよびアンデプロイ操作のステータスを監視するには、次のコマンドを実行します。

emctl status oms -details

停止時間を必要としないプラグインのデプロイおよびアンデプロイ操作のステータスを監視するには、次の手順に従います。

  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、次のいずれかを実行します。

    • 「アクション」メニューから、「デプロイメント・アクティビティ」を選択します。

    • プラグインを選択し、このページの下部にある「最近のデプロイメント・アクティビティ」タブをクリックします。または、EMCLIを使用して次のコマンドを実行することもできます。

      $emcli get_plugin_deployment_status -plugin_id=<plugin_id>

23.6.3 Oracle Management Serviceにデプロイ済のプラグインのアップグレード

プラグイン・バージョン間のアップグレード、つまり、あるプラグイン・バージョンから別のより高いプラグイン・バージョン、または別のより高いプラグイン・バージョンのリビジョンへのアップグレードが可能です。たとえば、Oracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0へ、またはOracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0 [u120427]へのアップグレードです。

OMSにデプロイされたプラグイン・バージョン間でアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. 第23.5.2項での説明に従い、Enterprise Managerストアで最新の使用可能なバージョンおよびリビジョンを確認します。

  2. 第23.6.1項の説明に従い、ダウンロードします。

  3. 第23.6.2項の説明に従い、それらをOMSにデプロイします。

23.6.4 Oracle Management Agentへのプラグインのデプロイ

ホスト・ターゲットの追加ウィザードを使用した管理エージェントのインストール中に、OMSで使用可能なすべてのコア検出プラグインは管理エージェントに自動的にデプロイされます。

検出プラグインの詳細は、第23.5.3項を参照してください。

管理エージェントのインストール後に、追加のプラグインをデプロイする場合は、次の手順に従います。

  1. 自己更新コンソールを設定します。

  2. プラグインがEnterprise Managerストアで使用可能などうかを確認します。手順については、第23.5.2項を参照してください。

  3. 使用可能なプラグインをダウンロードします。手順については、第23.6.1項を参照してください。

  4. ダウンロードしたプラグインを管理エージェントにデプロイします。

    1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

    2. プラグイン・ページで、デプロイするプラグインを選択します。

    3. 「デプロイ先」メニューから、「管理エージェント」を選択します。

    4. 管理エージェントへのプラグインのデプロイ・ダイアログ・ボックスに示される手順に従います。

    5. 「デプロイ」をクリックします。

プラグインをEM CLIでデプロイするには、次のコマンドを実行します。

$emcli deploy_plugin_on_agent

-agent_names="agent1[;agent2...]"

-plugin="plug-in_id[:version"]

[-discovery_only]

プラグ・インの最新の修正をデプロイするには、追加の引数allow_revision_updateを使用して前述のコマンドを実行します。

23.6.4.1 Oracle Management Agentへのプラグインのデプロイメント・ステータスのトラッキング

管理エージェントへのプラグインのデプロイメント・ステータスをトラッキングするには、第23.6.2.1項を参照してください。

23.6.5 Oracle Management Agentにデプロイ済のプラグインのアップグレード

プラグイン・バージョン間のアップグレード、つまり、あるプラグイン・バージョンから別のより高いプラグイン・バージョン、または別のより高いプラグイン・バージョンのリビジョンへのアップグレードが可能です。たとえば、Oracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0へ、またはOracle Databaseプラグイン・バージョン12.1.0.1.0からバージョン12.1.0.2.0 [u120427]へのアップグレードです。


注意:

使用環境にすでにインストール済の管理エージェントでのみ、プラグイン・バージョンおよびリビジョンをアップグレードします。

新しい管理エージェントでプラグインを明示的にデプロイするか、ターゲットを昇格させると、OMSからプラグインの最新のバージョンおよびリビジョンが自動的に含まれます。


管理エージェントにデプロイされたプラグイン・バージョン間でアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. 第23.5.2項での説明に従い、Enterprise Managerストアで最新の使用可能なバージョンおよびリビジョンを確認します。

  2. 第23.6.1項の説明に従い、ダウンロードします。

  3. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  4. プラグイン・ページで、アップグレードするプラグインを選択します。

  5. 「デプロイ先」メニューから、「管理エージェント」を選択します。

  6. 「管理エージェント上のプラグインをデプロイします」ダイアログで、アップグレード先のプラグインのバージョンまたはリビジョンを選択し、「続行」をクリックします。

  7. プラグインをアップグレードする目的の管理エージェントを選択し、「続行」をクリックします。「次へ」をクリックします。さらに、「デプロイ」をクリックします。

  8. 「確認」ダイアログで「「閉じる」」をクリックします。

23.7 プラグインのアンデプロイ

この項の内容は次のとおりです。

23.7.1 Oracle Management Serviceからのプラグインのアンデプロイ

プラグインをOMSからアンデプロイするには、次の手順に従います。

  1. まず、すべての管理エージェントからすべてのプラグインをアンデプロイします。これを行うには、第23.7.2項に示される手順に従います。

  2. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  3. プラグイン・ページで、アンデプロイするプラグインを選択し、「アクション」メニューから「アンデプロイ元」「管理サーバー」の順に選択します。

  4. 「管理サーバーからのプラグインのアンデプロイ」ダイアログで、管理リポジトリSYSパスワードを入力して、「続行」をクリックします。さらに、「アンデプロイ」をクリックします。

  5. 「確認」ダイアログで「「閉じる」」をクリックします。

    アンデプロイ操作を監視するには、「ステータスの表示」をクリックします。

プラグインをEM CLIでアンデプロイするには、次のコマンドを使用します。

$emcli undeploy_plugin_from_server

-plugin="plug-inId"

[-sys_password="sys_password"]


注意:

メタデータ・プラグインがアンデプロイ/再デプロイされたら、次のコマンドを実行することをお薦めします。コマンドは、各OMS環境インスタンスで実行する必要があります。

$emcli metric_control -command=flush_metadata_cache

Enterprise Managerシステム全体ではなく、OMSからプラグインのみをアンデプロイする場合、Enterprise Manager Cloud Controlコンソール内のプラグイン・ページを使用します。プラグインのみのアンデプロイにrunInstallerは使用しないでください。


23.7.2 Oracle Management Agentからのプラグインのアンデプロイ

プラグインを管理エージェントからアンデプロイするには、次の手順を実行します。


注意:

  • 次の手順は、廃止および非推奨のプラグインにも適用可能です。

  • プラグインの管理エージェントからのアンデプロイでは、プラグインにより監視されていたすべてのターゲットが削除されます。

  • プラグインの管理エージェントからのアンデプロイでは、管理エージェントが再起動します。管理エージェントは停止中はターゲットを監視しません。


  1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

  2. プラグイン・ページで、アンデプロイするプラグインを選択し、「アクション」メニューから「アンデプロイ元」「管理エージェント」の順に選択します。

  3. 「管理エージェントからのプラグインのアンデプロイ」ダイアログで、「追加」をクリックし、プラグインをアンデプロイする管理エージェントを追加します。「続行」をクリックします。「アンデプロイ」をクリックします。

  4. 「確認」ダイアログで「「閉じる」」をクリックします。

    アンデプロイ操作を監視するには、「ステータスの表示」をクリックします。


注意:

プラグインの管理エージェントからのアンデプロイでは、プラグインにより監視されていたすべてのターゲットが削除されます。

プラグインの管理エージェントからのアンデプロイでは、管理エージェントが再起動します。管理エージェントは停止中はターゲットを監視しません。


プラグインをEM CLIを使用してアンデプロイするには、次のコマンドを使用します。

$emcli undeploy_plugin_from_agent

-plugin="pluginId"

{-agent_names="agent1[;agent2...]" | -all_discovery_only_agents}

検出プラグインのみがデプロイされているすべての管理エージェントから、すべてのバージョンのoracle.sysman.db2プラグインをアンデプロイするには、次のコマンドを使用します。

$emcli undeploy_plugin_from_agent -plugin=oracle.sysman.db2 -all_discovery_only_agents

23.8 プラグインの高度な操作

この項の内容は次のとおりです。

23.8.1 Oracle Management Agentへのプラグインの再デプロイ

re-deployオプションを使用すると、Oracle Management Agentにプラグインを再デプロイできます。再デプロイのプラグイン・オプションは、管理エージェントで同じプラグインを再構成し、構成の詳細を変更することはありません。

$emcli redeploy_plugin_on_agent

{-agent_names="agent1[;agent2...]" | -group_name="group1"}

-plugin="plug-in_id:version"

[-redeploy_noprompt]


注意:

このオプションを使用する場合、既存のプラグイン・ホームは上書きされ、適用済のパッチはすべて失われることに注意してください。

再デプロイ・ウィザードに次の警告メッセージが表示されます。

プラグインを再デプロイすると、プラグインの既存のOracleHomeが上書きされ、プラグインOracleHomeに適用済のパッチはすべて失われます。

ただし、-redeploy_nopromtオプションを有効化すると、警告メッセージは表示されません。

続行するには「はい」をクリックします。


プラグインのカスタム・プラグイン更新がない場合は、複数の管理エージェントに再デプロイ・コマンドを使用できません。


注意:

メタデータ・プラグインが再デプロイされた後、次のコマンドを実行することをお薦めします。

$emcli metric_control -command=flush_metadata_cache

コマンドは、すべてのOMSインスタンスで実行する必要があります。


23.8.2 管理エージェントのデプロイまたはアップグレード中にプラグイン・パッチをデプロイ(カスタム・プラグイン更新の作成)

新しいプラグインがリリースされると、自己更新を使用してダウンロードできます。管理エージェント・プラグインに不具合がある場合、オラクル社はO-patch形式のパッチをリリースします。管理エージェントでのターゲットの検出中にプラグインが自動的にデプロイされると、そのプラグインのパッチは各プラグインに手動で適用する必要があります。

カスタム・プラグイン更新は、プラグインのユーザー・コピーおよびそのプラグインに適用されるパッチです。カスタム・プラグイン更新の作成コマンドを使用すると、自己更新で適用されるパッチとともにプラグインのカスタム・コピーを作成できます。一度パッチを適用すると、プラグインのカスタム・プラグイン更新をその管理エージェントで作成できます。カスタム・プラグイン更新は、ベース・プラグイン・バイナリとともに、そのOracleホームで適用されたすべてのパッチを持つそのプラグインのゴールド・イメージになります。

カスタム・プラグイン更新が作成された後は、UIまたはEMCLIを使用する、管理エージェント上のプラグインに対するプラグイン・デプロイメント操作で、オラクル社提供のバージョンのかわりに新しいカスタム・コピーがデプロイされます。このため、エージェントの各プラグイン・ホームでプラグイン・パッチを手動で再適用する必要はありません。このカスタム・プラグイン・イメージは、アップグレード・アクティビティのエージェント・デプロイによっても使用され、これらのエージェントにデプロイされるプラグインはパッチが含まれた状態になります。

カスタム・プラグイン更新の作成には2つの方法があります。次の項で2つの方法について説明します。

23.8.2.1 EMCLIを使用したカスタム・プラグイン更新の作成

カスタム・プラグイン更新を作成するには、次の手順に従います。

  1. 目的のプラグインがすでにデプロイされている稼働中のテスト管理エージェントを選択します。このプラグインに適用するパッチを適用します。

  2. 必要なテストを実行します。

  3. 次のコマンドを使用して、カスタム・プラグイン更新を作成します。

    $emcli create_custom_plugin_update

    -agent_name="agent_name"

    -plugin_id="plugin_id"


注意:

リポジトリに保存されている、現在のカスタム・プラグイン更新を上書きおよび更新するには、overwriteオプションを使用します。

$emcli create_custom_plugin_update

-agent_name="agent_name"

-plugin_id="plugin_id"

[-overwrite]

このコマンドは、選択したプラグインがデプロイされている既存の管理エージェントから、カスタム・プラグイン更新を作成およびインポートします。カスタム・プラグイン更新は、管理エージェントへの以降のすべてのプラグインのデプロイメントで、Oracle提供のバージョンのかわりに使用されます。

カスタム・プラグイン更新は、プラグイン・タイプに従って作成されます。カスタム・プラグイン更新が作成され、3日後にパッチが適用された場合、そのパッチを含めるためにカスタム・プラグイン更新を再作成する必要があります。


作成済のすべてのカスタム・プラグイン更新のリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

$emcli list_custom_plugin_updates

特定のカスタム・プラグイン更新に含まれるパッチのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

$emcli list_patches_in_custom_plugin_update -plugin=<plugin_id>:<version> [-discovery]

プラグイン・マネージャ・コンソールでプラグインを選択すると、カスタム・プラグイン更新が存在する場合は、バージョン識別子の横にアイコンが表示され、その特定のプラグイン・バージョンがその環境でカスタマイズされていることがパッチのリストとともに示されます。「カスタム・プラグイン更新」アイコンを示します。カスタム・プラグイン更新が存在する場合、管理エージェントによってデプロイメントおよびアップグレードに自動的に使用されます。

図23-10 「カスタム・プラグイン更新」アイコン

周囲のテキストで図23-10を説明しています。

「カスタム・プラグイン更新」アイコンをクリックすると、カスタム・プラグイン更新の情報を表示するページが表示されます。

23.8.2.2 EDKを使用したカスタム・プラグイン更新の作成

EDKを使用してカスタム・プラグイン更新を作成するには、次の手順に従います。

  1. 管理エージェント・ホストで、UIまたはEMCLIを使用してEDKをダウンロードします。

    UIを使用してEDKをダウンロードするには、「設定」メニューから「拡張性」「開発キット」の順に選択します。

    EMCLIを使用してEDKをダウンロードするには、次のコマンドを実行します。

    $emcli get_ext_dev_kit

  2. 次のコマンドを実行します。

    $empdk create_custom_plugin_update -out_dir <output dir>

    -agent_state_dir <agent_state_dir>

    -agent_oracle_home <agent_oracle_home>

    -plug_id <plugin_id>

    empdkコマンドのヘルプについては、次のコマンドを実行します。

    $/empdk -help

プラグイン更新が.zipファイルとしてローカル・ディレクトリに保存されます。.zipファイルをOMSインスタンスにコピーする必要があります。一度.zipファイルを作成すると、OMSホームから次のコマンドを実行してカスタム・プラグイン更新をインポートします。

$emcli import_plugin_update -archive=<archive path>

プラグイン・マネージャ・コンソールでプラグインを選択すると、カスタム・プラグイン更新が存在する場合は、バージョン識別子の横にアイコンが表示され、その特定のプラグイン・バージョンがその環境でカスタマイズされていることがパッチのリストとともに示されます。

23.9 トラブルシューティング

この項では、プラグイン関係の問題のトラブルシューティングについて説明します。この項の内容は、次のとおりです。

23.9.1 プラグイン・ホームについて

プラグイン・ホームは、基本的に、Oracleホームの下にあるプラグイン専用のディレクトリです。OMSにデプロイされたプラグインのプラグイン・ホームは、管理エージェントにデプロイされたプラグインのプラグイン・ホームとは異なります。プラグイン・ホームはoraInventoryに登録されているため、手動で削除または操作しないでください。

図23-11は、Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース1 (OMS用)にデプロイされたプラグインのプラグイン・ホーム・ディレクトリを示します。

図23-11 Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース1 (OMS用)のプラグイン・ホーム

OMS用のプラグイン・ホーム

図23-12に、13cリリース1の管理エージェントにデプロイされたプラグインのプラグイン・ホーム・ディレクトリを示します。

図23-12 Oracle Management Agent 13cリリース1のプラグイン・ホーム

エージェント用のプラグイン・ホーム

23.9.2 OMSプラグインのデプロイメントおよびアップグレードの問題のトラブルシューティング

新しいプラグインのデプロイメントが失敗した場合、システムは自動的にリカバリします。自動リカバリが完了すると、すべてのOMSインスタンスが再起動されます。既存のプラグインのアップグレードが失敗した場合、手動のシステム・リカバリが必要です。

この項では、次の項目に関連したトラブルシューティングのヒントを示します。

23.9.2.1 OMSプラグインのデプロイメントの問題のトラブルシューティング

OMSへのプラグインのデプロイメントが失敗した場合、まず、次のコマンドを使用してデプロイメントの詳細を確認します。

  • OMSが停止している場合は、次のコマンドを使用します。

    $emctl status oms -details

  • OMSが実行されている場合は、次のコマンドを使用します。

    $emcli get_plugin_deployment_status


注意:

OMSのステータスが表示されたら、出力に表示されるログ・ファイルを確認します。

リカバリが失敗したときのために、リポジトリのバックアップをとることをお薦めします。


次の場所にあるplugincaログ・ファイルを確認します。これらを使用して問題をデバッグし、Oracleサポートへサービス・リクエストを出す場合、これらをサービス・リクエストに必ず追加してください。

$<OMS_HOME>/cfgtoollogs/pluginca/*


注意:

既存の実行中のOMSインスタンスをクローニングして追加のOMSをインストールする場合、ソースOMSにデプロイされたプラグインもクローニングされたOMSに自動的に継承されます。したがって、クローニングされたOMSにプラグインを再デプロイする必要はありません。

複数OMS環境の場合、ログ・ファイルのパスのOMS_HOMEは、エラーが発生したOMSのルート・フォルダを示します。

追加のOMSをインストールする方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。


23.9.2.2 OMSプラグイン・アップグレードのロールバックおよび再開

プラグインのアップグレードが失敗した場合、次のいずれかを実行します。

  • 現在の管理リポジトリからリカバリする可能性があるか調べるために、サービス・リクエストを出します。

  • 管理リポジトリの最新のバックアップにロールバックします。

  • 管理リポジトリのバックアップを取っていない場合、プラグインのアップグレードを失敗させた問題を診断して解決します。

    次のコマンドを実行し、プラグインのアップグレードを再開します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl resume_plugin_upgrade

    このコマンドは最後に失敗したアップグレード・セッションを自動的に検出し再開します。プラグインのアップグレードが成功すると、OMSは自動的に再起動します。同じデプロイメントIDが操作の現在のステータスで更新されます。複数OMS環境の場合、プラグインのアップグレードは、最初のOMSで発生し、次に他のすべての追加OMSインスタンスで発生します。

  • フラッシュバックが有効な場合、セクション番号が出力されます。

23.9.3 管理エージェント・プラグインのデプロイメント、アップグレードおよびブロックの問題のトラブルシューティング

この項では、次の項目に関連したトラブルシューティングのヒントを示します。

23.9.3.1 管理エージェント・プラグインのデプロイメントの問題のトラブルシューティング

プラグインの管理エージェントへのデプロイが失敗した場合、次の場所にあるログ・ファイルを確認します。

agent_inst/sysman/log/*

agent_inst/sysman/registry.xml

agent_inst/install/logs/*

23.9.3.2 管理エージェント・プラグインのアップグレードの問題のトラブルシューティング

プラグインのアップグレードが失敗した場合、次の場所にあるログ・ファイルを確認します。

  • UIを使用してログ・ファイルを確認するには、次の手順に従います。

    1. 「設定」メニューから「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

    2. 目的のプラグインを選択し、「最近のデプロイメント・アクティビティ」タブに表示される情報を確認します。

    3. 目的の管理エージェントの「アクション」列にあるリンクをクリックします。「デプロイメント・ステップ」タブからジョブ名を選択します。ジョブ名を選択すると、ジョブ詳細ウィザードが開きます。

  • 管理エージェントのアップグレードおよびデプロイメントの詳細ログは、次の場所で入手できます。

    agent_inst/install/logs/agentplugindeploy_N.log

    前述の場所のNは内部IDを表します。その場所で、最新のログ・ファイルを確認します。

  • サービス・リクエストに入力すると同時に、次のログ・ファイルをアップロードします。

    agent_inst/install/logs/*

    agent_inst/sysman/log/*

    agent_inst/sysman/registry.xml

23.9.3.3 管理エージェントのプラグインの不一致の解決

管理エージェントとOMSでプラグイン・バージョンの不一致がある状況で、管理エージェントを再起動(バウンス)すると、管理エージェントはブロック状態になります。

管理エージェントがプラグインの不一致により「ブロック」状態にある場合、次の手順に従って、不一致エラーを解決します。

  1. 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェント」をクリックします。

  2. 「ステータス」列で、「ブロック」状態の管理エージェントを検索します。

  3. 管理エージェント名のリンクをクリックして、エージェント・ホームページを開きます。

  4. 「サマリー」ペインで、「ステータス」行を検索し、「ブロック」の横にある「不一致の解消」アイコンをクリックします。

  5. 「プラグインの不一致」ページで、エージェントで検出されたすべてのプラグインの不一致を確認し、「不一致の解消」をクリックします。

  6. 「確認」ポップアップ・ウィンドウで、「OK」をクリックします。

ステータスとともに確認メッセージが表示されます。

23.9.3.4 すべてのプラグインの不一致を解決するプラグインの不一致ジョブの実行

管理エージェントとOMSでプラグイン・バージョンの不一致がある状況で、管理エージェントを再起動(バウンス)すると、管理エージェントはブロック状態になります。

次の手順に従ってジョブを実行して、管理エージェントのプラグインの不一致を検出し、不一致がある場合はその問題を解決します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「ジョブ」を選択し、「アクティビティ」をクリックします。

  2. 「ジョブの作成」をクリックします。

  3. 「ジョブ・タイプ」列から「プラグインの不一致チェック」を選択し、「選択」をクリックします。

  4. 「名前」フィールドに、ジョブの名前を入力します。

  5. 「ターゲット」セクションで、「追加」をクリックします。

  6. ジョブを実行する管理エージェントを選択し、「選択」をクリックします。

  7. 「パラメータ」タブをクリックします。

  8. 不一致の修正ドロップダウン・リストから、「True」を選択します。


    注意:

    不一致の修正フィールドが「True」に設定されている場合、プラグインの不一致が検出されると選択された管理エージェントがジョブによって停止されます。このオプションを設定する際には注意してください。

  9. 「発行」をクリックして、ジョブを実行します。

  10. ジョブが完了したら、ジョブ名のリンクをクリックして、「ジョブ」ページを開きます。

    出力ログには、ジョブ実行の詳細、およびプラグインの不一致(ある場合)を解決するために実行されたアクションが表示されます。