この章では、Enterprise Managerシステム全体を削除する方法、およびOracle Management Service (OMS)を実行していたホストが失われた場合に、Oracle Management Repository(管理リポジトリ)からOMSのエントリを削除する方法について説明します。
この章の具体的な内容は次のとおりです。
Enterprise Managerシステムのコンポーネントを削除する際の範囲について次に説明します。
表23-1 削除の範囲
環境タイプ | OMSタイプ | インストール・タイプ | 削除されるコンポーネント | 削除されないコンポーネント |
---|---|---|---|---|
単一OMS、複数OMS |
最初のOMS |
新規のインストール |
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該当なし |
単一OMS、複数OMS |
最初のOMS |
アップグレード |
|
セントラル・エージェント。 セントラル・エージェントを削除するには、第24章を参照してください。 |
複数OMS |
追加のOMS |
新規のインストール |
追加のOMS |
|
複数OMS |
追加のOMS |
アップグレード |
追加のOMS |
|
単一OMS環境または複数OMS環境でEnterprise Managerシステムを削除するには、次の手順に従います。
注意:
|
OMSホストのOracleホームの削除スクリプトを一時的な場所またはステージング場所にコピーします。
cp <ORACLE_HOME>/sysman/install/EMDeinstall.pl <temporary_location>
次に例を示します。
cp /u01/software/em13c/oraclehome/sysman/install/EMDeinstall.pl /u01/tmp_deinstall
OMSを削除します。
<ORACLE_HOME>/perl/bin/perl <temporary_location>/EMDeinstall.pl -mwHome <ORACLE_HOME> -stageLoc <temporary_location>
データベース資格証明(SYSおよびSYSMAN)とWebLogic Domain資格証明を入力するように求められます。資格証明を入力して、削除を進めます。
次に例を示します。
/u01/software/em13c/oraclehome/perl/bin/perl /u01/tmp_deinstall/EMDeinstall.pl -mwHome /u01/software/em13c/oraclehome -stageLoc /u01/tmp_deinstall
注意: 削除処理により、/etc/oragchomelist ファイルから自動開始スクリプトであるS98gcstartup スクリプトのエントリが削除されますが、スクリプト自体は削除されません。このスクリプトとこのスクリプトに関連付けられたsymlinkは、Enterprise Managerを同じホストに再度インストールする際に、インストーラがスクリプトを自動的に上書きし、symlinkを再作成するため、そのまま残しておくことができます。
ただし、Oracle製品のホストをクリアする場合には、このスクリプトとスクリプトに関連付けられたsymlinkを手動で削除することをお薦めします。これを行うには、 |
OMSからEnterprise Managerシステム全体ではなく、プラグインのみを削除またはアンデプロイするには、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのプラグインページを使用します。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。プラグインのみのアンデプロイには、この章を使用しないでください。
追加のOMSが稼働しているホストを失った場合、必ず管理リポジトリからOMS用のエントリを手動で削除します。次の手順を実行します。
次のコマンドを実行して、WebLogic DomainからOracle WebLogic Serverやアプリケーションなどを再構成し、管理リポジトリからすべてのOMS関連のエントリを削除し、OMSのターゲットoracle_oms、oracle_oms_pbs、oracle_oms_consoleを削除します。
$ORACLE_HOME/bin/omsca delete
OMSの次のWebLogicターゲットを手動で削除します。
/EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2 (weblogic_j2eeserver)
/EMGC_GCDomain/instance2/ohs2 (oracle_apache)
これで、削除された追加OMSの参照がEnterprise Managerからなくなりました。OMSを削除するには、第23.2項で説明されている手順に従います。