この章では、スタンドアロンOracle Management Agent (管理エージェント)を削除する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
注意: クラスタで、管理エージェントをすべてのノードから1つずつ確実に削除するようにしてください。そのためには、この章で説明されている手順に従ってください。 |
注意: 古いスタンドアロン管理エージェントを削除して同じホストに新しいスタンドアロン管理エージェントをインストールすると、管理リポジトリからターゲットのすべての履歴情報が失われます。履歴情報がすべて消失することを回避するには、最初に新しいスタンドアロン管理エージェントをインストールし、
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この項では、削除の前提条件を示し、スタンドアロン管理エージェントを削除する様々な方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
AgentDeinstall.pl
スクリプトを使用してスタンドアロン管理エージェントを削除するには、次の手順を実行します。
AgentDeinstall.pl
スクリプトを起動して、スタンドアロン管理エージェントを削除し、エージェント・ベース・ディレクトリも削除します。
$<AGENT_HOME>/perl/bin/perl <AGENT_HOME>/sysman/install/AgentDeinstall.pl -agentHome <AGENT_HOME>
次に例を示します。
/u01/software/em13c/agentbasedir/agent_13.1.0.0.0/perl/bin/perl /u01/software/em13c/agentbasedir/agent_13.1.0.0.0/sysman/install/AgentDeinstall.pl -agentHome /u01/software/em13c/agentbasedir/agent_13.1.0.0.0
削除したスタンドアロン管理エージェントによって監視されていたターゲットをEnterprise Manager Cloud Controlコンソールから手動で削除します。それには、EM CLIがインストールされている任意のホストで次のEM CTLコマンドを実行します。
emcli delete_target
-name="<host_name>:<agent_port>"
-type="oracle_emd"
-delete_monitored_targets
次に例を示します。
emcli delete_target
-name="example.com:1836"
-type="oracle_emd"
-delete_monitored_targets
エージェント・ベース・ディレクトリを手動で削除します。エージェント・ベース・ディレクトリの詳細は、第2.3.4項を参照してください。
UNIXプラットフォームの場合:
rm -rf <absolute_path_to_install_base_dir>
Microsoft Windowsプラットフォームの場合:
del <absolute_path_to_install_base_dir>
注意: スタンドアロン管理エージェントを削除するとき、管理エージェント・サービスは自動的に削除されません。次のコマンドを実行して、削除後に手動で削除する必要があります。
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共有エージェントを削除するには、共有エージェントがインストールされているホストで認識可能なマスター・エージェント・ホームから次のコマンドを実行します。
$<AGENT_HOME>/perl/bin/perl <AGENT_HOME>/sysman/install/NFSAgentDeInstall.pl AGENT_INSTANCE_HOME=<absolute_path_to_agent_instance_home> ORACLE_HOME=<absolute_path_to_agent_home>
次に例を示します。
/shared/app/agentbasedir/agent_13.1.0.0.0/perl/bin/perl /shared/app/agentbasedir/agent_13.1.0.0.0/sysman/install/NFSAgentDeInstall.pl AGENT_INSTANCE_HOME=/shared/app/agentbasedir/agent_inst ORACLE_HOME=/shared/app/agentbasedir/agent_13.1.0.0.0
.rpm
ファイルを使用してインストールされたスタンドアロン管理エージェントを削除するには、Resource Package Manager (RPM)が管理エージェント・ホストにインストールされていることを確認し、次の手順を実行します。
管理エージェントで次のコマンドを実行し、RPM名を取得します。
rpm -qa | grep oracle-agt
rootユーザーとして次のコマンドを実行し、管理エージェントを削除します。
rpm -e <rpm_name>
ここで、<rpm_name>
は手順1で実行したコマンドの出力に表示されるRPM名を表します。
スタンドアロン管理エージェントを削除した後は、次の手順を実行します。
削除したOracleホームが、中央インベントリから登録解除されたことを確認します。ただし、一部のファイルがこれらのOracleホームに残ることもあります。その場合は、手動でファイルを削除できます。
また、/etc/init.d
ディレクトリにあるgcstartup
という名前の自動起動スクリプトを手動で削除する必要があります。
注意: この自動開始スクリプトは、Microsoft Windowsでは提供されていません。 |
Microsoft Windowsプラットフォームで削除を行った場合は、次の手順に従って、Microsoft Windowsレジストリからエントリを削除します。そのホストに対する管理者権限を持つユーザーとしてログインしていることを確認してください。
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択して、レジストリ・エディタを起動します。「regedit」
と入力し、「OK」をクリックします。
レジストリ・エディタ・ウィンドウの左ペインで、「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Oracle」を展開します。「Oracle」ディレクトリで、次の項目を削除します。
(a)KEY_agent12gn
(b)KEY_sbin12gn
注意: ここでのnは、エージェント・インスタンスを示す数値を表しています。たとえば、最初のエージェント・インストールの場合KEY_sbin12g9 となります。 |
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Oracle」→「Sysman」を展開します。「Sysman」ディレクトリで、管理エージェント・サービスを削除します。たとえば、Oracleagent12g9Agent
となります。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Services」を展開します。「Services」ディレクトリで、管理エージェント・キーを削除します。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「ControlSet002」→「Services」を展開します。「Services」ディレクトリで、管理エージェント・サービスを削除します。
レジストリ・エディタを閉じます。