Oracle SOA Management Pack Enterprise Editionは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)をベースにした環境のための包括的な管理機能を提供します。SOAランタイム・ガバナンス、ビジネスとITの連携およびSOAインフラストラクチャ管理をOracleの包括的かつ優れたシステム管理ソリューションと組み合せることで、Enterprise Manager Cloud ControlでSOAベース環境を管理する場合のコストと複雑さを大幅に軽減することができます。
次の表に、Oracle SOA Management Pack Enterprise Editionの主要な機能を示します。
表9-1 Oracle SOA Management Pack Enterprise Editionの主な機能
機能 | 特長 |
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エンタープライズ全体を示す統合的なブラウザベースのビューによって管理者がSOA環境を管理できるため、中央からすべてのコンポーネントをモニターおよび管理することが可能です。 |
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検出およびサービスのモデリング |
次の要素の検出を可能にします。 |
ランタイム・ガバナンス |
履歴傾向分析、トラブルシューティングおよび根本原因分析を目的とする、パートナ・リンク(または任意のWebサービス)およびビジネス/プロキシ・サービスの可用性とパフォーマンスを測定し、記録するためのSOAPテストを定義します。また、インスタンス詳細のドリルダウンによる、プロセス・インスタンスのエラー・リストも提供します。 |
インフラストラクチャ管理 |
SOAインフラストラクチャ・コンポーネントの可用性およびパフォーマンスをモニターします。トラブルシューティングと根本原因分析のため、ターゲット(BPEL Process ManagerやService Busなど)の現在の可用性および可用性履歴の両方を記録します。 |
構成管理 |
BPEL Process Managerサーバー/ドメイン/プロセスおよびService Busの構成情報を収集します。パラメータはリフレッシュや保存、または別のターゲットとの比較ができます。同じターゲットの異なるバージョンを比較することもできます。 |
デプロイの自動化 |
次の要素のデプロイを自動化します。
プロビジョニング手順の詳細は、ソフトウェアおよびサーバーのプロビジョニングとパッチ処理に関するEnterprise Manager管理者ガイドを参照してください。 |
ビジネスとITの協調 |
ITおよびビジネスの管理ツールを一体的なシステムに統合できます。BAMとEMの統合によって、相関関係および傾向分析のため、ビジネスKPIとシステム・メトリックが1つのシステムに一体化されます。 |
サービス・レベル管理 |
サービス・テストまたは合成トランザクションを使用してエンドユーザーの視点からサービスをモニターしたり、サービスと基礎となるITコンポーネントの関係をモデル化したり、達成したサービス・レベルについてレポートすることができます。 |
履歴分析およびレポート |
収集したメトリックと構成データを中央リポジトリに格納し、管理者が様々な履歴ビューを使用してメトリックを分析し、戦略的な傾向分析やレポートを簡単に行えるようにします。 |
インスタンスのトレース |
Enterprise Manager Cloud ControlによってモニターされているSOAコンポジットおよびSOAインフラストラクチャ・インスタンス全体の、メッセージ・フローをトレースできます。 |
ビジネス・トランザクション管理 |
複数の層にわたるビジネス・トランザクションをモニタリングし、コンポーネント、トランザクション・フロー、サービスの依存性および関係を継続的に検出できます。 |
デハイドレーション・ストア |
SOAインフラストラクチャが使用するデータベースのパフォーマンスを示します。このデータを使用して、SOA管理者はパフォーマンスのボトルネックの原因となる問題を識別できます。 |
SOAインフラストラクチャにデプロイされたすべてのSOAコンポジットで発生したエラーの集計カウントを表示できます。SOA管理者は、このレポートを使用して、選択した類似フォルトのグループに対して一括リカバリを実行できます。 |