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Oracle® Solaris 11.4 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護

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更新: 2018 年 8 月
 
 

不変ゾーンの管理

不変ゾーンはシステムのファイルの整合性を保証します。ゾーンのポリシーは、変更可能なファイルを指定します。システムのファイルを変更するには、管理者は Trusted Path Domain (TPD) に入ることが許可されている必要があります。 では、柔軟性と普遍性のトレードオフを提供する、不変ゾーン用のいくつかのポリシーが用意されています。mwac(7) のマニュアルページでは、ゾーンを不変にするために適用できるポリシーが説明されており、tpd(7) のマニュアルページでは Trusted Path Domain について説明されています。

Creating and Using Oracle Solaris Zones の 第 12 章, Configuring and Administering Immutable Zonesでは、不変ゾーンを構成および管理する方法が説明されています。

    不変ゾーンを管理するときは 2 つのオプションがあります。

  • 大域ゾーンの端末ウィンドウにアクセスできる場合、ゾーンを可変に変更し、管理したあとでゾーンを不変に戻します。

    このオプションでは TPD は使用されません。一時的に可変にすることによって不変ゾーンを管理する方法については、Creating and Using Oracle Solaris Zones の Administering Immutable Non-Global Zonesを参照してください。

  • コンソールまたは RAD インタフェースにアクセスできる場合、ゾーンを不変のままにしてもよく、Trusted Path Domain (TPD) に認証してゾーンに入り、ゾーンを管理してから TPD を終了します。

    セキュリティーの高いこのオプションでは、ゾーン管理者が TPD に入る権利を持っている必要があります。RAD アクセスの場合、RAD プロセスが信頼できるパスで実行されていることが必要です。Creating and Using Oracle Solaris Zones の Administering an Immutable Zone by Using the Trusted Path Domainを参照してください。