機能差異表
このセクションでは、Oracle Solaris のいくつかの重要な機能を表形式で示し、Oracle Solaris 10 と Oracle Solaris 11.4 の相違点を示しています。
表 1 インストール、ブート環境の管理、更新、アーカイブとリカバリ
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単一または複数のシステムの自動インストール
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JumpStart
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Automated Installer (AI)
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対話型インストール、メディアから、またはネットワーク経由
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Live Upgrade
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テキストインストーラ
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基本ソフトウェアセット
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クラスタ
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グループパッケージ
solaris-large-server – AI およびテキストインストールのデフォルト
solaris-small-server – 非大域ゾーンのデフォルト
solaris-minimal-server – Oracle Solaris を実行するために必要なパッケージの最低限サポートされるセットをインストールします
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システムのアップグレード、追加ソフトウェアのインストール、ソフトウェアの更新
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Live Upgrade
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アーカイブとリカバリ
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フラッシュアーカイブ
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統合アーカイブ
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ブート環境 (BE) の管理
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lu*
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表 2 ブート機能
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ブート (ルートデバイスから)
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ZFS、UFS、または Solaris Volume Manager ルートデバイスから
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ZFS ルートファイルシステムから
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ブート (ネットワークから)
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SPARC: boot net[:dhcp] または boot net[:rarp]
x86: ネットワークからの PXE (Preboot eXecution Environment) ブートをサポートする DHCP サーバーが必要です。
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SPARC: boot net:dhcp
x86: PXE ブートプロセスは UEFI ファームウェアについてのみ変更されています
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ブート (リカバリ)
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Failsafe
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統合アーカイブ
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ブートローダー (管理)
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SPARC: installboot
x86: installgrub
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SPARC および x86: bootadm install-bootloader
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x86 ファームウェアサポート
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BIOS
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UEFI と BIOS
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表 3 ファイルシステムとストレージの管理
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ファイルシステム
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ZFS、UFS、または Solaris Volume Manager のルートファイルシステム
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ZFS ルートファイルシステム
UFS はサポートされる旧バージョンのファイルシステムですが、ブート可能なルートファイルシステムとしてはサポートされません。
旧バージョンの Solaris ボリュームマネージャー製品はサポートされますが、Solaris ボリュームマネージャーのルートデバイスからブートすることはできません。
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スワップとダンプ
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UFS ルート環境では、スワップデバイスおよびダンプデバイスに対して 1 つのディスクスライスが提供されます。
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2 つの個別のボリュームがスワップデバイスとダンプデバイスとして作成されます。ZFS ルート環境では、スワップデバイスおよびダンプデバイスの両方のために単一ボリュームを使用することはできません。
ZFS ルート環境では、ファイルをスワップデバイスとして使用することはできません。
ダンプデバイスのサイズは、物理メモリーの約 1/2 から 3/4 でなければなりません。
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iSCSI LUN の構成
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iSCSI ターゲットデーモン、iscsitadm コマンド、および ZFS shareiscsi プロパティー
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COMSTAR (Common Multiprotocol SCSI Target) は、iSCSI プロトコルだけでなく、さまざまなタイプの SCSI ターゲットをサポートします
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パックアップ
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ufsdump および ufsrestore
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ZFS スナップショットおよびクローン
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ファイルのコピー
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rdist
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次の表に記載されているドキュメントに加えて、Managing System Information, Processes, and Performance in Oracle Solaris 11.4も参照してください。
表 4 システム構成および管理
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定期的なタスク
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cron
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定期的なサービスまたはスケジュールされたサービス
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オペレーティングシステムとネットワークの単一のシステム構成
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sys-unconfig および sysidtool
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対話式システム構成 (SCI) ユーティリティ
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オペレーティングシステムとネットワークの単一または複数のシステム構成
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/etc/system を編集します
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構成ファイルの一部を /etc/system.d に追加します
SMF プロファイルを使用してサービスを構成します
SMF のプロファイルとレイヤー、IPS パッケージ
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スタック全体の一元化された複数のシステム構成
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Ops Center
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Puppet、Chef、Oracle Enterprise Manager Ops Center
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ホスト名の設定
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/etc/nodename を編集します
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電源管理
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pmconfig および /etc/power.conf
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リモートログイン
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rstart および rstartd
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表 5 ネットワーク管理
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ネットワーク管理コマンド
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ifconfig、ndd、wificonfig
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ルーティング
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/etc/defaultrouter
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ネーミングとディレクトリサービス
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/etc にあるファイルを編集します
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SMF サービスのプロパティー値を設定します
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表 6 仮想化と高可用性
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子システム
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Oracle Solaris の非大域ゾーン
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Oracle Solaris の非大域ゾーン
Oracle Solaris 10 ゾーン
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スタンドアロンシステム
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LDOM
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Oracle Solaris カーネルゾーン
Oracle Solaris VM サーバー
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表 7 デスクトップ機能
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デスクトップ
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共通デスクトップ環境 (CDE) (デフォルト)
GNOME 2.6 (オプション)
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GNOME 3
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印刷
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LP 印刷サービス、lp 印刷コマンド、Solaris 印刷マネージャー GUI
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CUPS
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ロケール、タイムゾーン、キーマップの構成
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localeadm
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表 8 ユーザー管理
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コマンド
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user*、group*、role*
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useradm コマンドの追加
useradm(8)
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対話型ツール
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Solaris Management Console および関連するコマンド行
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useradm アプリケーション
Oracle Solaris ユーザーアカウントマネージャー BUI
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