Oracle Solaris Cluster 環境は、Oracle Solaris オペレーティングシステムをクラスタオペレーティングシステムに拡張します。クラスタは 1 つ以上のノードのコレクションで、各ノードはこのコレクションに排他的に属しています。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを使用すると、次のような利点があります。
ソフトウェアやハードウェアの障害によるシステムの停止時間が削減される
通常はシングルサーバーシステムが停止してしまうような障害が発生しても、エンドユーザーがデータやアプリケーションを使用できる
クラスタにノードを追加して負荷を分散することで、追加のプロセッサに合わせてサービスを拡張できるため、アプリケーションのスループットが向上する
クラスタ全体を停止しなくても保守を行うことができるため、システムの可用性が向上する
クラスタは従来のシングルサーバーシステムと比較して複数のメリットを提供します。これらのメリットには、フェイルオーバーとスケーラブルサービスのサポート、モジュール化成長機能、ノードに対する負荷制限の設定機能、従来のハードウェア耐障害性システムに比べて低いエントリ価格などが含まれます。
Oracle Solaris OS で実行されるクラスタのタイプには、グローバルクラスタとゾーンクラスタがあります。クラスタはグローバルクラスタ、ゾーンクラスタ、または両方の組み合わせに指定できます。ゾーンクラスタの構成による利点の詳細は、Concepts for Oracle Solaris Cluster 4.4を参照してください。