OTBIを使用した、複数の出力があるショップ型製造作業定義の積上原価の分析およびレポート
企業でショップ型製造を使用し、作業定義から複数の出力が生成されている場合は、積上原価を分析できるようになりました。 これにより、製造品目の原価を検証し、原価配賦に基づいて様々な出力に配賦された原価を検証できます。
たとえば、作業定義の最初の工程で追加出力(副製品)が生成される作業定義を定義した場合は、次のようになります:
副製品があるショップ型製造作業定義
「原価の積上」プロセスを実行すると、副製品の原価は、それが生成される工程まで発生した合計原価の50%として計算されます。 これは、原価計算済BOMレポートに表示されます。
複数の出力の出力配賦が表示された原価計算済BOMレポート
この機能には、次のような利点があります:
- 1つの作業定義から製造される複数の出力を処理するときに、企業の計画生産原価が迅速に検証され、効率が高まります。
- 生産原価を最小化するために様々なシナリオの製造原価が分析されるため、意思決定プロセスが強化されます。
有効化のステップ
この機能を有効にするために何もする必要はありません。
ヒントと考慮事項
この機能は、更新24Cで導入されたショップ型製造機能で複数の出力を使用しているお客様に役立ちます。
主なリソース
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- OTBIについては、『Oracle Fusion Cloud SCM: Supply Chain Cost Managementの使用』ガイドおよび『Oracle Fusion Cloud SCM: SCMのトランザクション・ビジネス・インテリジェンスのサブジェクト領域』を参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
BI管理者ロールが割り当てられ、管理ツールまたはOracle BIメタデータWebサービスを使用してリポジトリ・ファイルを開き、表示し、編集する権限を持つユーザー。