ワークステーションでの同時オペレータ・チェックインのサポート
作業を実行するための複数の複雑なステップや重機など、複雑な製造プロセスがある製造工場では、多くの場合、ワークステーションで複数のオペレータの協調作業が必要です。 この更新により、同じワークステーションで作業している別のオペレータとは関係なく、ワークステーションにチェックインおよびチェックアウトできるようになりました。
ワークステーションにチェックインすると、すでにチェックインしてワークステーションで作業している他のオペレータが表示されます。 ワークステーションでは複数のオペレータが連携して作業でき、各オペレータが作業オーダー工程に費やした時間がワークステーションで個別に追跡されます。
ワークステーションにチェックインした後、監督者によってチーム・メンバーがワークステーションに割り当てられている場合は、そのチーム・メンバーをチェックインすることもできます。 複数のオペレータがワークステーションにチェックインしている場合、チェックインしたオペレータは、数量や資材のレポート、検査の実行、作業指示情報へのアクセスなどの実行処理を実行できます。 オペレータは、自分の作業が完了したら作業実行中にワークステーションからチェックアウトできます。
オペレータ割当が強制されている場合の追加のオペレータのチェックイン
オペレータ割当が強制されていない場合の追加のオペレータのチェックイン
オペレータの同時チェックインにより、ワークフローを中断することなく、作業を正確に追跡するとともにコラボレーションが容易になります。
これらの機能のデモを次に示します:
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプトインUIを使用します。 手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 製造およびサプライ・チェーン資材管理 オプションでなくなるバージョン: 更新25A
生産監督者は、25A機能「生産監督時のワークステーションのシフト・オペレータ割当の管理」を使用して、特定のシフトのワークステーションにオペレータを割当できます。
ヒントと考慮事項
- 生産監督者は、「スマート工程構成」タスクからオペレータ割当の強制レベルを選択できます。 「構成パラメータ」タブで、ワークステーション実行の「オペレータ割当」パラメータを設定します。 使用可能なオプションは、「強制」および「強制なし」です。
- 割当が強制されている場合は、特定のシフトの生産監督者によって割り当てられたオペレータのみが、チェックインしてワークステーションで工程を実行できます。
- 割当が強制されていない場合は、任意のオペレータがワークステーションにチェックインできます。
- オペレータは、一度に1つのワークステーションにのみチェックインできます。
- オペレータは、ワークステーションに自分でチェックインすることも、すでにチェックインされているオペレータにチェックインしてもらうこともできます。 追加のオペレータは、「従業員」または「派遣就業者」タイプとして構成され、ワークステーションが配置されているワーク・センターの労務リソース・インスタンスである場合にのみ、すでにチェックインしているオペレータがその追加のオペレータをチェックインできます。
- オペレータは、工程の実行前、実行中、実行後など、いつでもチェックインおよびチェックアウトできます。 労務リソース資格要件がある工程の実行中にチェックインする場合は、資格認定してから実行への参加を許可する必要があります。
- オペレータがワークステーションで費やした時間は、個別に追跡され、行程実行の最後にリソース・トランザクションとして処理されます。 これは、ワークステーション・ステータスが「使用中」のワークステーションで、オペレータが工程の実行に費やす期間として計算されます。
- 24Dでは、ワークステーションで作業できるオペレータは一度に1人のみであったため、オペレータを強制的にチェックアウトし、ワークステーションを他のオペレータが使用できるようにする権限は、生産監督者のみに付与されていました。 この25A更新により、オペレータは、ワークステーションで工程を一緒に実行する他のオペレータをチェックインおよびチェックアウトできます。
主なリソース
- ワークステーションでの同時オペレータ・チェックインのサポートの機能デモを視聴してください。
- 生産監督時のワークステーションのシフト・オペレータ割当の管理の機能デモを視聴してください。
- ワークステーションのパフォーマンス・メトリックの構成および管理の機能デモを視聴してください。
- Oracle Fusion Cloud SCM: Manufacturingの使用ガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
- Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
アクセス要件
次の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、ワークステーションでの作業オーダー工程の実行に同時に取り組むことができます:
- ワークステーションでの生産の実行(WIP_EXECUTE_WORKSTATION)
- ワークステーションでの割当済オペレータの表示(WIP_VIEW_WS_ASSIGNED_OPERATORS)