海外支払のためのJ.P. Morgan社との埋込銀行取引サービス

J.P. Morgan社の銀行取引サービスが組み込まれたことで、自社の財務状況を包括的に把握しながら、日常のビジネス財務を効果的に運用できるようになりました。 このソリューションでは、Cloud ERPとJ.P. Morgan Payments間のターンキー接続で有効になる統合型の銀行取引および支払サービスが、米国およびカナダのお客様およびSEPAリージョンに住所が定められているお客様に対して提供されます。 これには、すべての銀行口座マスター・データの同期、資金取得/支出の自動化に必要な設定、継続的な銀行取引明細書の取得、処理および突合せが含まれます。 この統合では、接続の構成や銀行口座マスター・データのインポートが自動的に行われるため、シームレスなオンボーディング・エクスペリエンスが提供されます。 25B更新によって、米国、カナダおよびSEPAリージョンに住所が定められている銀行口座からの海外支払のサポートが強化されます。

この統合には次の機能が含まれます:

  • すべての銀行口座マスター・データの同期。
  • 資金の取得/支出を自動化するために必要な設定。
  • 銀行取引明細書の継続的な取得、処理および突合せ。
  • 接続の構成や銀行口座マスター・データのインポートを自動化することによる、シームレスなオンボーディング・エクスペリエンス。
  • 米国、カナダおよびSEPAリージョンのトランザクションに対してすぐに使用できるサポート。世界の他の地域をサポートするための支払ファイル・メタデータのメッセージ要素を含みます。

25Bの更新には、次の機能改善が含まれています:

  • 米国およびカナダに由来するACH、電信送金および小切手支払に対する次のオプションおよび条件フィールドのサポート。
オプション・フィールド 条件フィールド
  • 緊急支払用および非緊急国際ACHトランザクション支払用のサプライヤ銀行名。
  • 合弁企業会計担当タイプ
  • 構造化された送金情報に含まれる、請求書金額、請求書通貨、日付、クレジット・ノート金額、クレジット・ノート通貨および請求書摘要。
  • 非緊急の国際ACHトランザクションの仲介銀行のSWIFTコード、支店番号、銀行名、IBANおよび国。
  • 最終債務者用の追加住所フィールド。
  • 支出銀行支店名。
  • 米国およびカナダに由来する160か国を超える国への銀行振込に関する国固有のルールのサポート。
    • 支払事由は非構造化送金情報として渡されます。
    • サプライヤのEメール・アドレスは、支払銀行への指図として渡されます。
  • 米国、カナダおよびSEPAリージョンに由来するFor Further Credit (FFC)詳細支払のサポート。
    • FFC支払は、サプライヤの銀行が受け取った資金を別の口座に貸方記入する必要がある場合(たとえば、投資口座のような非直接借方勘定の支払やクレジット・カードを支払う場合など)に使用します。 J.P. Morgan社では、FFCの支払ファイルの最終債権者セクションに追加のアカウント番号およびアカウント名が記載されていると想定しています。

ビジネス上の利点は次のとおりです:

  • 160か国を超える国でお客様の財務トランザクションの能力が向上します。
  • お客様が必要なメッセージ要素を含めるために支払ファイル・テンプレートを構成できるようにすることで、グローバルな支払フォーマット要件に準拠しやすくなります。

有効化のステップ

全体的な統合および要件を理解するには、23D新機能の「買掛管理」→「J.P. Morgan社との埋込銀行取引サービス」を参照してください。

「設定および保守」のオンボーディング・タスク「J.P. Morgan社の銀行取引構成の管理」は、「埋込銀行取引構成の管理」という名前に変更されていることに注意してください。

お客様は、「JPMC ISO20022 CGI V2 Format」のフォーマットに関連付けられた、新しい事前定義済支払プロセス・プロファイル「JPMC ISO20022 CGI V2」を使用できます。

ヒントと考慮事項

  • 新規実装の顧客は、定期支払とクロス・ボーダー支払の両方に、事前定義済の支払プロセス・プロファイル「JPMC ISO20022 CGI V2」を使用できます。
  • 既存の顧客は、クロスボーダー支払を行う必要がある場合は、事前定義済の支払プロセス・プロファイル「JPMC ISO20022 CGI V2」に切り替えることができます。
  • 既存の顧客は、クロスボーダー支払ユース・ケースがない場合は、事前定義済の支払プロセス・プロファイル「JPMC ISO20022 CGI」を引き続き使用できます。

For Further Credit (FFC)の詳細を渡す必要がある場合は、次のステップに従います:

  • サプライヤの銀行口座設定の「カナ口座名義」フィールドでFFC詳細を取得します。
  • 静的テキスト「FFC」の後にFFC口座番号およびFFC口座名をアスタリスク(*)で区切って指定します。 たとえば、FFC*2345678*Account nameのようにします。
  • FFCの詳細は、最終債権者配下で渡されます。

アクセス要件

この機能を使用するために必要な追加のアクセス要件はありません。