REST APIによるリコール通知の作成およびリコール・データの関連性の識別

「リコール通知の取得および検証」REST APIを使用してリコール通知を作成できるようになりました。 この機能により、外部ソースからのリコール部品詳細の提供が可能になり、これを検証して自社に関係があるかどうかを判断できます。

アプリケーションは、このリソースで提供された部品詳細を検証して、正しい品目識別子を導出します。 次に、その品目が指定のリコール追跡期間中に受け入れられたかどうかを確認します。 リコール通知は、次の基準に基づいて分類されます:

  1. 関係ありのリコール通知:
  • リコール通知の少なくとも1つの明細に、追跡期間中に受け入れられた品目識別子が含まれている場合、リコール通知は関連しているとみなされます。
  • この関連リコール通知には「受入待ち」ステータスが割り当てられて、さらに処理が必要な可能性があることが示されます。
  1. 無関係のリコール通知:
  • リコール通知のどの明細にも有効な品目識別子が含まれていない場合、または追跡期間中に識別された品目が受け入れられなかった場合、通知は無関係としてマークされます。 
  • これらの通知のステータスは「レビュー待ち」に設定され、その後のレビューで特に指示がないかぎり、即時処理は必要ないことが示されます。

「受入待ち」のリコールをレビューした後、それを受け入れるのみで、資材のトレースおよび影響を受ける部品の処分の管理の対象にできるため、関連するリコールに集中できます。

「レビュー待ち」の無関係なリコールについても、リコールの詳細をレビューできます。

リコール・マネージャは次のことを確認できます:

  • 製品マスターに構成ミスがあるかどうか(製品マスターに必要な取引先関係がない、または品目に必要な拡張可能フレックス・フィールド属性マッピングがない)。 このような場合は、一致しなくなります。
  • 必要な変更を加えて再度品目を検証するか、リコール・マネージャが無関係であると判断した場合はリコールを取り下げます。

無関係とみなされ、取り下げられていないリコールは、スケジュール済プロセスによって引き続き再評価され、時間の経過に伴ってリコールが関連するようになったかどうかが判断されます。

このリソースに対してPOST操作を実行することによって、次のエンティティを作成できます。

  • リコール・ヘッダー
  • 担当者詳細
  • リコール添付
  • リコール明細
  • リコール・ロット
  • リコール・シリアル

このリソースに対してGET操作を実行することによって、次のエンティティに関連する属性をフェッチできます。

  • リコール・ヘッダー
  • 担当者詳細
  • 関連エンティティ(影響を受けるビジネス・ユニットをこれで取得します)
  • リコール添付
  • リコール明細
  • リコール・ロット
  • リコール・シリアル

ソースから受信したリコール・データがすでに検証済で関係があると確信している場合は、このリリースより前にすでに存在するリコール通知V2 REST APIを引き続き使用して、下書きまたはオープン・ステータスのリコール通知を作成することもできます。

企業に対するリコールの関連性を判断するための検証も行うREST APIを使用したリコール通知の作成機能により、次が提供されます:

  • 様々なリコール・データ・アグリゲータを使用した、レガシー・アプリケーションとのシームレスな統合
  • 手動の介入を最小限に抑えて大量のリコール通知に対応することによるスケーラビリティ。
  • 関連する通知のみに注意を向け、作業効率とコンプライアンスを向上させることによるリコール管理の合理化。

有効化のステップ

ここで説明するステップを実行します。これにより、アプリケーションでリコール部品を事前に検証し、品目照合を実行して、関連するリコール通知を識別できます。

主なリソース

  • Oracle Supply Chain Management Cloud: Oracle Supply Chain Management Cloud用のREST APIの使用(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

アクセス要件

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます:

  • 製品リコール通知の管理(ENQ_MANAGE_PRODUCT_RECALL_NOTICES)
  • 製品リコール通知の表示(ENQ_VIEW_PRODUCT_RECALL_NOTICES_PRIV)