Redwood: 原価会計プロセスのレビュー

「原価会計配分の作成」プロセスを実行したときに発生したエラーを、「原価会計プロセス・エラー」の新しいRedwoodページからレビューおよび解決できるようになりました。 ここには、各エラーに関する詳細情報が表示され、正確な原価会計および財務レポートを実現するための是正措置を講じるのに役立ちます。

ユーザーは、自分がアクセス権を持つ原価組織のエラー・データのみをレビューできます。

エラー要約のレビュー

エラーの詳細をフィルタしてレビューできます。 エラーは、次の2つのセクションに分類されます:

  • 原価処理エラー - 原価処理中に発生したエラーが特定されます。 これらのエラーをレビューして解決することによって、原価計算および会計残高が正確である状態が確実になります。

  • 期間終了検証 - 期間クローズに影響を及ぼすエラーが特定されます。 主なエラーには、「クローズされていない完了作業オーダー」、「前処理待ち」、「原価処理」などがあります。

検索基準およびフィルタに基づいてすべてのエラーを表示し、メッセージ・リンクをクリックしてメッセージの詳細を表示できます。 このページには、特定のエラーの原因となったトランザクションの数も表示されます。 数字をクリックすると、これらのトランザクションの詳細をレビューできます。

「原価会計プロセス・エラー」ページ

「原価会計プロセス・エラー」ページ

トランザクション詳細のレビュー

特定のエラーの原因となったトランザクションをレビューできます。 原価処理エラーの場合、問題を迅速に分類するために各トランザクションの原価計算情報を表示することもできます。 また、オフライン・レビューのために、すべてのエラーをスプレッドシートにダウンロードすることもできます。

特定のエラーに対するトランザクション詳細

特定のエラーに対するトランザクション詳細

この機能には、次のような利点があります:

  • 効率性の向上: エラーや警告をすばやく特定して解決し、正確な財務レポートを実現します。
  • ユーザー経験の向上: 直感的な検索、フィルタおよびナビゲーションにより、手作業が減り、生産性が向上します。
  • 他のページからのシームレスなナビゲーション: このページには実行管理および原価会計期間のページから簡単にアクセスできるため、ワークフローがスムーズになり、画面間の切り替えにかかる時間が短縮されます。

有効化のステップ

  1. 「設定および保守」作業領域で、「管理者プロファイル値の管理」タスクを検索して選択します。
  2. 「管理者プロファイル値の管理」ページで、ORA_CST_REVIEW_COST_ACCOUNTING_PROCESSES_REDWOOD_ENABLEDプロファイル・オプション・コードを検索して選択します。
  3. 「プロファイル値」セクションで、「サイト」レベルを「はい」に設定します。 デフォルト値は、Noです。
  • はい = 機能を有効にします
  • いいえ = 機能を無効にします
  1.  「保存して閉じる」をクリックします プロファイル値の変更は、次回サインインしたときに反映されます。

プロファイル値を正しく設定すると、「原価会計」の下のタスク・ペインに「原価会計プロセス・エラー」としてタスク・メニュー・リンクが表示されます。 このリンクを使用して、Redwoodページにアクセスできます。

ヒントおよび考慮事項

  • 「原価処理実行管理」ページおよび「原価会計期間」ページから引き継がれたフィルタで直接このページにナビゲートします。
  • ガイド付きジャーニ・タスクを使用して、このページのコンテキストにおけるチュートリアル、会社ポリシーおよびベスト・プラクティスなどのガイダンスを提供できます。
  • エラーを解決するには、常に原価プロセッサの最新の実行をレビューしてください。 トランザクション詳細は、「原価会計配分の作成」プロセスの最新の実行に対してのみ使用可能です。

主なリソース

  • Oracle Fusion Cloud SCM: 製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。
  • Oracle Fusion Cloud SCM: 原価管理の使用ガイド(Oracle Help Centerからアクセスできます)。

アクセス要件

次の権限が含まれる構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます。

  • 原価プロセッサ・エラーの管理(CST_MANAGE_COST_PROCESSOR_ERRORS)
  • Webサービスによる原価プロセッサ・エラーの管理(CST_MANAGE_COST_PROCESSOR_ERRORS_WEB_SERVICE)