AI提示による請求書分類ルールの取得
Oracle Sustainabilityでは、請求書分類ルールを使用して、買掛/未払金請求書の適格な配分からアクティビティを自動的に生成します。 この更新の前は、どのルールにも一致しなかった請求書配分に対して、Oracle Sustainabilityでは、「請求書分類のデフォルト・アクティビティ・タイプ」プロファイル・オプションで指定したアクティビティ・タイプを使用して、対応するアクティビティが作成されました。 これらのアクティビティは、サステナビリティ元帳に転記する前に、手動でレビューして分類する必要がありました。
請求書分類ルールの初期セットを作成した後は、ルールを使用して分類カバレッジ(正しく分類され、手動レビューを必要としない請求書配分の割合)を改善することがますます難しくなります。これは、追加のルールの作成に使用できるパターンを見つけるために、アクティビティおよび請求書データの手動による分析が必要になるためです。
この問題に対処するために、Oracle Sustainabilityでは、アクティビティ・データおよび買掛/未払金請求書データの隠れたパターンを検出して請求書分類ルールを提案できるオプションのAI機能が提供されるようになりました。 これにより分類のカバレッジを改善でき、より複雑なルールを記述する必要がありません。 受け入れるAI提示ルールで識別されたパターンに適合する将来の請求書は、自動的に分類され、人間の介入が減少します。
この機能にオプトインすると、「請求書分類ルール」ページの「処理」メニューから「ルールの提示」を選択して、ルールの推奨事項を取得できます。
「ルールの提示」オプションが表示された「請求書分類ルール」ページ
「ルールの提示」をクリックすると、「分類ルールの提示」スケジュール済プロセスが送信されます。 プロセスでは、元帳に転記されたすべてのアクティビティの分析を開始します。 このプロセスの完了には、データ量に応じて時間がかかります。
元帳に転記される買掛/未払金請求書から十分な数のアクティビティがすでに生成されている場合は、「分類ルールの提示」スケジュール済プロセスによってそれらが分析され、ルールを提示するパターンが検出されます。 元帳に転記されたアクティビティが不十分な場合は、スケジュール済プロセスによって買掛/未払金請求書の履歴データが分析されます。 次に、生成AIを使用してアクティビティ分類カテゴリを予測し、この情報を使用してルール提示のパターンを検出します。 ルール提示は、スケジュール済プロセスの完了後に「請求書分類ルール」ページに表示され、レビューに使用できます。
AI提示ルールおよび可能な処理が表示された「請求書分類ルール」ページ
デフォルトでは、Oracle Sustainabilityによって常に提示ルールが作成され、「下書き」ステータスになります。 これらのルールは、処理を実行するまで請求書分類プロセスに影響しません。 AI提示ルールをレビューした後、次のいずれかの処理を実行できます:
- 編集: ルールは有用ですが、ルールを受け入れる前にルールを変更する場合、この処理を選択します。
- 受入: ルールをそのままアクティブ化する場合は、この処理を選択します。 ルールを受け入れると、そのステータスは「下書き」から「アクティブ」に変更されます。
- 否認: 提示ルールが無意味または無関係であることが判明した場合は、(そのようなパターンが存在する場合でも)この処理を選択します。 このルールは削除され、再度推奨されることはありません。
提示ルールが「アクティブ」ステータスに変更されると、ルールは他のルールと同様に機能し、請求書を自動的に分類するために「買掛/未払金請求書からサステナビリティ・アクティビティを生成」スケジュール済プロセスで使用されます。
これらの機能のデモを次に示します:
有効化のステップ
この機能を有効にするには、オプトインUIを使用します。 手順は、この文書の「新機能のオプションの取込み」の項を参照してください。
オファリング: 調達
「サステナビリティ」機能領域は、調達、製品管理、製造およびサプライ・チェーン資材管理の各オファリングで共有されます。
この機能をオプトインするには:
- オファリングのオプトイン・ページに移動し、「サステナビリティ」の行を見つけます。
- 「機能」列の下にある対応する「編集」アイコンをクリックします。
- サステナビリティの「機能の編集」ページの「機能」列で、「AI提示による請求書分類ルールの取得」を探し、「使用可能」列の対応するチェック・ボックスを選択します。
- 「完了」をクリックします。
サステナビリティの「機能の編集」ページ
ヒントと考慮事項
- 提示ルールは、1000以上のランクで作成されます。
- デフォルトでは、提示ルールは「下書き」ステータスで作成され、処理を実行するまで請求書分類プロセスに影響しません。
- 「ソース」列のソート・アイコンを使用して、手動で入力してユーザー定義として指定したAI提示ルールおよびその他のルールをレビューできます。
- AIは、「ルールの提示」ボタンをクリックするたびに、最大20個の提示ルールを推奨します。 提示されるルールの実際の数は、データ内に存在するパターンによって異なります。 ルールの提示は必要な回数開始できますが、最初に「下書き」ステータスの既存のAI提示ルールをすべてレビューして、それらを受け入れるか否認することをお薦めします。
主なリソース
- 「サステナビリティ」スケジュール済プロセス - 買掛/未払金請求書からサステナビリティ・アクティビティを生成
- 請求書分類ルールの理解
- 更新24Dの新機能: 請求書からサステナビリティ・アクティビティを生成
アクセス要件
次の既存の権限を含む構成済ジョブ・ロールが割り当てられているユーザーは、この機能にアクセスできます:
- サステナビリティ・アクティビティの請求書分類ルールの管理(SUS_MANAGE_INVOICE_CLASSIFICATION_RULES)