4 インストールと可用性
警告:
Oracle Linux 7は現在延長サポート中です。詳細は、Oracle Linux拡張サポートおよびOracleオープン・ソース・サポート・ポリシーを参照してください。
できるだけ早くアプリケーションとデータをOracle Linux 8またはOracle Linux 9に移行してください。
完全なOracle Linux 7 Update 2インストール・メディア・イメージは、Oracle Software Delivery Cloud (https://edelivery.oracle.com/linux)からダウンロードできます。最新のOracle Linux 7パッケージは、Unbreakable Linux Network (ULN)およびOracle Linux yumサーバーから入手することもできます。
次の表に、Oracle Linux 7用のULNおよびOracle Linux yumサーバーで使用可能なチャネルおよびリポジトリのいくつかを示します。
ULNチャネル | Oracle Linux yumサーバー・リポジトリ | 説明 |
---|---|---|
|
|
Oracle Linux 7の最新パッケージ。 |
|
|
Oracle Linux 7の最初のリリース(Update 0)の基本パッケージ。 |
|
Oracle Linux 7の最初のリリース・パッケージのパッチ。 |
|
|
|
Oracle Linux 7 Update Nの基本パッケージ。 |
|
Oracle Linux 7 Update Nのパッチ。 |
|
|
|
アップストリームをソースとするOracle Linux 7用のGPLライセンス付きパッケージ。 |
|
UEK R3を持つOracle Linux 7用のDTraceユーザー・スペース・パッケージ。 |
|
|
UEK R4を持つOracle Linux 7用のDTraceユーザー・スペース・パッケージ。 |
|
|
Oracle Linux 7用のKspliceパッケージ。 |
|
|
|
Oracle Linux 7用のMySQL Community Edition 5.5パッケージ。 |
|
|
Oracle Linux 7用のMySQL Community Edition 5.6パッケージ。 |
|
|
アップストリームをソースとするOracle Linux 7用の最新オプション・パッケージ(ほとんどの |
|
Oracle Linux 7用のOracleソフトウェア・パッケージ。 |
|
|
|
Oracle Linux 7用の最新のUnbreakable Enterprise Kernelリリース3 (UEK R3)パッケージ。 |
|
|
Oracle Linux 7用の最新のUnbreakable Enterprise Kernelリリース4 (UEK R4)パッケージ。 |
|
Oracle Linux 7でのUEK R3用のOpenFabrics Enterprise Distribution (OFED)パッケージ。「OracleでサポートされているOFEDパッケージのインストールまたはアップグレード」を参照してください。 |
|
|
Oracle Linux 7でのUEK R4用のOpenFabrics Enterprise Distribution (OFED)パッケージ。Unbreakable Enterprise Kernelドキュメントを参照してください。 |
|
|
Oracle Linux 7用のOracle VM VirtualBoxパッケージ。 |
ノート:
Oracle Linux yumサーバーでは、ULNで使用可能な一部のチャネルに対応するリポジトリは提供されません。これらのチャネルでは、非オープン・ソース・パッケージを提供しています。
カーネルのソース・コードは、公開されているgitソース・コード・リポジトリ(https://oss.oracle.com/git/?p=linux-uek3-3.8.git)から、最初のリリース後に入手できます。
krb5-server
およびkrb5-server-ldap
パッケージのi686バージョンがインストールされている場合は、システムを更新する前に、次のようにこれらを削除します。
# yum remove krb5-server.i686 krb5-server-ldap.i686
OracleでサポートされているOFEDパッケージを以前にインストールしたシステムに更新をインストールする場合は、アップグレード時にこれらのパッケージを更新する方法について、次の各項を参照してください。
-
ULNから更新をインストールする方法の詳細は、「OracleでサポートされているOFEDパッケージがすでにインストールされている場合の、ULNからのOracle Linux 7 Update 2のインストール」。
-
Oracle Linux yumサーバーから更新をインストールする方法の詳細は、「OracleでサポートされているOFEDパッケージがすでにインストールされている場合の、Oracle Linux yumサーバーからのOracle Linux 7 Update 2のインストール」。
UEK R3は、Oracle Linux 7のフレッシュ・インストール時のデフォルトのブート・カーネルですが、UEK R4カーネルも使用できるようになりました。詳細は、Unbreakable Enterprise Kernelドキュメントを参照してください。
UEK R3またはUEK R4を実行し、ULNのol7_x86_64_UEKR3
またはol7_x86_64_UEKR4
チャネルまたはOracle Yum Serverのol7_x86_64_UEKR3
またはol7_x86_64_UEKR4
リポジトリをサブスクライブするシステムは、次のように最新のUEKリリースにアップグレードします。
-
カーネル・パッケージを含む、システム上のすべてのパッケージをアップグレードします。
sudo yum update
デフォルトでは、ブート・マネージャにより最新のカーネル・バージョンが有効化されるため、GRUB構成を変更する必要はありません。
-
システムを再起動します。
sudo systemctl reboot
重要:
Oracle Linux 7 Update 2では、主なサブシステムの多くが更新されています。更新されたシステムが正しく機能していることを確認するには、更新後にシステムを再起動してください。
Oracle Linux 6からのアップグレード
次の条件が満たされている場合、Oracle Linux 6システムをOracle Linux 7 Update 2にアップグレードできます。
-
システムが、「システム要件」に示されているOracle Linux 7の最小インストール要件を満たしている。
-
Oracle Linux 6システムが、
ol6_x86_64_latest
チャネルまたはol6_latest
リポジトリから完全に更新されている。 -
アップグレード対象のシステムにUEK R3がインストールされており、デフォルトのブート・カーネルになっている。UEK R2からのアップグレードはサポートされていません。
-
Oracle製品スタックがシステムに存在しない。
アップグレードは、最小インストール・ベース環境でインストールされたシステムに対してのみサポートされます。
次の表は、アップグレード対象のシステム上で構成されているカーネルに適用される変更を示しています。
元のシステムのカーネル | アップグレード後のシステムのカーネル |
---|---|
RHCK (2.6.32) |
RHCK (3.10.0) for Oracle Linux 7がインストールされます。RHCK (2.6.32)は削除されます。 |
UEK R3 (3.8.13) |
UEK R3 (3.8.13) for Oracle Linux 7がインストールされ、デフォルト・ブート・カーネルとして使用されます。以前のバージョンのUEK R3は削除されます。 |
アップグレードの実行方法については、Oracle Linux 7: インストレーション・ガイドを参照してください。
OracleでサポートされているOFEDパッケージのインストールまたはアップグレード
次の各項では、Oracleにより提供されるOFEDパッケージのインストールまたはアップグレード方法について説明します。これには、Oracle Linux 7にアップグレードしたシステムに存在する、またはOracle Linux 7の完全インストールDVDイメージ、ULNのol7_x86_64_latest
チャネルまたはOracle Linux yumサーバーのol7_latest
リポジトリからインストールした、Red HatのデフォルトOFEDパッケージを置き換える方法が含まれます。
UEK R4でOFEDパッケージをインストールまたはアップグレードする手順は、Unbreakable Enterprise Kernelドキュメントを参照してください。
(バグID 19177152)
OracleでサポートされているOFEDパッケージがすでにインストールされている場合の、ULNからのOracle Linux 7 Update 2のインストール
ノート:
この手順は、システムをULNに登録済であることを前提としています。Oracle Linux: Unbreakable Linux Networkユーザーズ・ガイドfor Oracle Linux 6 and Oracle Linux 7を参照してください。
OracleでサポートされているOFEDがすでに存在するOracle Linux 7システムに、Update 2をULNからインストールするには:
-
システムで、ULNの
ol7_x86_64_optional_latest
、ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
、ol7_x86_64_UEKR3
およびol7_x86_64_latest
チャネルをサブスクライブします。(デフォルトでは、ULNにOracle Linux 7システムを登録するときに、ol7_x86_64_UEKR3
およびol7_x86_64_latest
チャネルが有効になります。) -
/etc/yum/pluginconf.d/rhnplugin.conf
を編集し、ファイルの末尾に次の行を追加します。[ol7_x86_64_UEKR3_OFED20] priority=20
-
ol7_x86_64_optional_latest
チャネルからyum-plugin-priorities
パッケージをインストールします。sudo yum install yum-plugin-priorities
-
Oracle Linux 7 Update 2をシステムに適用するには:
sudo yum update
Oracleでサポートされている既存のOFEDパッケージすべてが、
ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
チャネルから更新されます。 -
必要に応じて、次のように、
ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
チャネルからibutils
、libibcm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、librdmacm
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
などのOracleでサポートされているOFEDパッケージをインストールします。sudo yum install ibutils
OracleでサポートされているOFEDパッケージがすでにインストールされている場合の、Oracle Linux yumサーバーからのOracle Linux 7 Update 2のインストール
OracleでサポートされているOFEDパッケージがすでに存在するOracle Linux 7システムに、Oracle Linux yumサーバーからUpdate 2をインストールするには:
-
Oracle Linux 6またはOracle Linux 7の最初のリリースからサーバーを更新した場合は、システムが最新であることと、
oraclelinux-release-el7
パッケージをインストールし、/usr/bin/ol_yum_configure.sh
スクリプトを実行して、モジュール形式のyumリポジトリ構成を使用するように移行したことを確認します。sudo yum install oraclelinux-release-el7 sudo /usr/bin/ol_yum_configure.sh
-
ol7_optional_latest
、ol7_latest
、ol7_UEKR3
およびol7_UEKR3_OFED20
リポジトリを有効にします。sudo yum-config-manager --enable ol7_latest ol7_UEKR3 ol7_optional_latest ol7_UEKR3_OFED20
-
ol7_optional_latest
リポジトリからyum-plugin-priorities
パッケージをインストールします。sudo yum install yum-plugin-priorities
-
Oracle Linux 7 Update 2をシステムに適用するには:
sudo yum update
Oracleでサポートされている既存のOFEDパッケージが
ol7_UEKR3_OFED20
リポジトリから更新されます。 -
必要に応じて、次のように、
ol7_UEKR3_OFED20
リポジトリからibutils
、libibcm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、librdmacm
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
などのOracleでサポートされているOFEDパッケージをインストールします。sudo yum install ibutils
デフォルトOFEDパッケージがインストールされていない場合の、OracleでサポートされているOFEDパッケージのULNからのインストール
ノート:
この手順は、システムをULNに登録済であることを前提としています。Oracle Linux: Unbreakable Linux Networkユーザーズ・ガイドfor Oracle Linux 6 and Oracle Linux 7を参照してください。
デフォルトOFEDパッケージがインストールされていない最小インストールのOracle Linux 7システムに、OracleでサポートされているOFEDパッケージをULNからインストールするには:
-
システムで、ULNの
ol7_x86_64_optional_latest
、ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
、ol7_x86_64_UEKR3
およびol7_x86_64_latest
チャネルをサブスクライブします。(デフォルトでは、ULNにOracle Linux 7システムを登録するときに、ol7_x86_64_UEKR3
およびol7_x86_64_latest
チャネルが有効になります。) -
/etc/yum/pluginconf.d/rhnplugin.conf
を編集し、ファイルの末尾に次の行を追加します。[ol7_x86_64_UEKR3_OFED20] priority=20
-
ol7_x86_64_optional_latest
チャネルからyum-plugin-priorities
パッケージをインストールします。sudo yum install yum-plugin-priorities
-
必要に応じて、次のように、
ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
チャネルからibutils
、libibcm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、librdmacm
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
などのOracleでサポートされているOFEDパッケージをインストールします。sudo yum install ibutils
デフォルトOFEDパッケージがインストールされていない場合の、OracleでサポートされているOFEDパッケージのOracle Linux yumサーバーからのインストール
デフォルトのOFEDパッケージがインストールされていない最小インストールのOracle Linux 7システムに、OracleでサポートされているOFEDパッケージをOracle Linux yumサーバーからインストールするには:
-
Oracle Linux 6またはOracle Linux 7の最初のリリースからサーバーを更新した場合は、システムが最新であることと、
oraclelinux-release-el7
パッケージをインストールし、/usr/bin/ol_yum_configure.sh
スクリプトを実行して、モジュール形式のyumリポジトリ構成を使用するように移行したことを確認します。sudo yum install oraclelinux-release-el7 sudo /usr/bin/ol_yum_configure.sh
-
ol7_optional_latest
、ol7_latest
、ol7_UEKR3
およびol7_UEKR3_OFED20
リポジトリを有効にします。sudo yum-config-manager --enable ol7_latest ol7_UEKR3 ol7_optional_latest ol7_UEKR3_OFED20
-
ol7_optional_latest
リポジトリからyum-plugin-priorities
パッケージをインストールします。sudo yum install yum-plugin-priorities
-
必要に応じて、次のように、
ol7_UEKR3_OFED20
リポジトリからibutils
、libibcm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、librdmacm
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
などのOracleでサポートされているOFEDパッケージをインストールします。sudo yum install ibutils
デフォルトOFEDパッケージがすでに存在する場合の、OracleでサポートされているOFEDパッケージのULNからのインストール
ノート:
この手順は、システムをULNに登録済であることを前提としています。Oracle Linux: Unbreakable Linux Networkユーザーズ・ガイドfor Oracle Linux 6 and Oracle Linux 7を参照してください。
デフォルトのOFEDパッケージがOracle Linux 7システムにすでにインストールされている場合に、OracleでサポートされているOFEDパッケージをULNからインストールするには:
-
システムで、ULNの
ol7_x86_64_optional_latest
、ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
、ol7_x86_64_UEKR3
およびol7_x86_64_latest
チャネルをサブスクライブします。(デフォルトでは、ULNにOracle Linux 7システムを登録するときに、ol7_x86_64_UEKR3
およびol7_x86_64_latest
チャネルが有効になります。) -
/etc/yum/pluginconf.d/rhnplugin.conf
を編集し、ファイルの末尾に次の行を追加します。[ol7_x86_64_UEKR3_OFED20] priority=20
-
ol7_x86_64_optional_latest
チャネルからyum-plugin-priorities
パッケージをインストールします。sudo yum install yum-plugin-priorities
-
次のようにして、
ibutils
、libibcm
、librdmacm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
以外の、システムにすでに存在するデフォルトOFEDパッケージをすべてダウングレードします。sudo yum downgrade rdma
これらのパッケージは、
ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
チャネルからのOracleでサポートされているOFEDパッケージで置き換えられます。 -
デフォルトの
ibutils-libs
パッケージを削除します(存在する場合)。sudo yum remove ibutils-libs
-
必要に応じて、次のように、
ol7_x86_64_UEKR3_OFED20
チャネルからibutils
、libibcm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、librdmacm
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
などのOracleでサポートされているOFEDパッケージをインストールします。sudo yum install ibutils
デフォルトOFEDパッケージがすでに存在する場合の、OracleでサポートされているOFEDパッケージのOracle Linux yumサーバーからのインストール
Oracle Linux 7システムにデフォルトOFEDパッケージがすでにインストールされている場合に、OracleでサポートされているOFEDパッケージをOracle Linux yumサーバーからインストールするには:
-
Oracle Linux 6またはOracle Linux 7の最初のリリースからサーバーを更新した場合は、システムが最新であることと、
oraclelinux-release-el7
パッケージをインストールし、/usr/bin/ol_yum_configure.sh
スクリプトを実行して、モジュール形式のyumリポジトリ構成を使用するように移行したことを確認します。sudo yum install oraclelinux-release-el7 sudo /usr/bin/ol_yum_configure.sh
-
ol7_optional_latest
、ol7_latest
、ol7_UEKR3
およびol7_UEKR3_OFED20
リポジトリを有効にします。sudo yum-config-manager --enable ol7_latest ol7_UEKR3 ol7_optional_latest ol7_UEKR3_OFED20
-
ol7_optional_latest
リポジトリからyum-plugin-priorities
パッケージをインストールします。sudo yum install yum-plugin-priorities
-
次のようにして、
ibutils
、libibcm
、librdmacm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
以外の、システムにすでに存在するデフォルトOFEDパッケージをすべてダウングレードします。sudo yum downgrade rdma
これらのパッケージは、
ol7_UEKR3_OFED20
リポジトリからのOracleでサポートされているOFEDパッケージで置き換えられます。 -
デフォルトの
ibutils-libs
パッケージを削除します(存在する場合)。sudo yum remove ibutils-libs
-
必要に応じて、次のように、
ol7_UEKR3_OFED20
リポジトリからibutils
、libibcm
、librdmacm-devel
、librdmacm-utils
、librdmacm
、opensm
、opensm-libs
およびsrptools
などのOracleでサポートされているOFEDパッケージをインストールします。sudo yum install ibutils