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Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの関数

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの関数
この章には次のトピックが含まれます:
バッチ・ランタイム・コマンドの概要
この章の内容は次のとおりです。
z/OS JCLのロジックとアーキテクチャのエミュレート
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchには、Kornシェル・スクリプトのスクリプト構文を単純化して、読みやすく、簡単に保守できる一連の上位レベル関数があります。
これらの関数を使用すると、サービスの整合性が保証されます。組み合せて使用すると、関数を、先行する関数のリターン・コードの値に基づいて実行することができます。
関数は、通常、JCL変換の結果として生じるKornシェル・スクリプトから直接呼び出されます。
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、ジョブの異なる実行フェーズが明確に識別されるスクリプト・モデルを提案することによって、Kornシェル・スクリプトを正規化します。
EJRの構文
形式
EJR [-v] [-s sysoutDir] [-L LogDir] [-H] [-R StepName] [-d regexp] [-f EnvFile] [-t file|NULL] [-V n] [-l] [-J] Job
TuxJesモードの場合:
EJR (-i|-c|-e|-k) -j JOBID -r JES2ROOT [-l] [-J] Job
引数
-c
変換フェーズ(TuxJesと共に使用する場合のみ利用可能)。
-d regexp
デバッグ・モード - デバッグする関数を記述した正規表現(regexp)を指定します(例: m_FileLoad関数をデバッグする場合は-d "m_FileLoad")。
-e
実行フェーズ(TuxJesと共に使用する場合のみ利用可能)。
-f
環境ファイル。各項目は次の書式に従う必要があります。
MY_ENV_NAME=MY_ENV_VALUE; export MY_ENV_NAME
-H
実行スタック(メンテナンス・チームのみが使用)。
-i
入力フェーズ(TuxJesと共に使用する場合のみ利用可能)。
-j
ジョブ識別子(TuxJesと共に使用する場合のみ利用可能)。
-J
ジョブ・タイプ - ジョブ・タイプはJCLです。
-k
取消しコマンド(TuxJesと共に使用する場合のみ利用可能)。
-l
ログに含まれるKSHリスト。
-L
環境変数MT_LOGが定義されている場合はログ・ディレクトリ、それ以外の場合、ログはTMPディレクトリにリダイレクトされます(TuxJesを使用しない場合)。
-r
JES2ルート(TuxJesと共に使用する場合のみ利用可能)。
-R
指定のステップを開始するためにジョブを再送信します。
-s
環境変数MT_SYSOUTが定義されている場合はSysoutディレクトリ、それ以外の場合、sysoutファイルはLOGディレクトリにリダイレクトされ、その後、TMPディレクトリにリダイレクトされます(TuxJesを使用しない場合)。
-t file|NULL
テスト・モード - このオプションは、異なる手順を実行せずに、スクリプトを実行します(メンテナンス・チームのみが使用)。次をチェックできます。
-t file (fileはファイルのフルパスを表します)を指定すると、このファイルの各行でReturn Codeの構成が有効になります。書式は次のとおりです: <EJR API>;<STEP>;<Return Code>;Dummy。たとえば、m_ProgramExec;START;C0088;Dummy (ここで、STARTのステップはm_ProgramExecユーティリティにC0088を返します)のようになります。
-t NULLを指定すると、このファイルでReturn Codeの構成は有効になりません。(各ユーティリティの)各手順はリターン・コードC0000を返します。
-v
冗長モード - 実行中に実行レポートが画面に表示されます。デフォルトでは、アクティブではありません。
-V n
レベル・モード(0から9)。
Job
ジョブ名 - .ksh拡張子なしで起動されるスクリプトの名前。
JOBID
JES2システムにおけるジョブの一意の識別子。
JES2ROOT
JES2ディレクトリのルート・ディレクトリ。
ジョブの実行を管理するためのツール
ログ・ファイルの管理
EJRを使用してスクリプトを起動すると、ログ・ファイルが生成されます。TuxJESを使用しない場合、ログ・ファイルの名前は次のとおりです。
JobName_YYYYMMDDHHMMSS_Jobid.log。
ログ・ファイルは、MT_LOG環境変数で指定されたディレクトリに作成されます。このファイルの内容によって、ジョブの実行に関する詳細情報が本番チームに提供されます。
TuxJESを使用する場合、関連のドキュメントを参照してください。
リターン・コードの管理
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、いくつかのリターン・コード変数を使用して、関数実行の結果とジョブ実行の結果を管理します。
 
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの関数実行のリターン・コード。
MT_RC = Cnnnnの場合、リターン・コードはOK
MT_RC = Unnnnの場合、ユーザー中断
MT_RC= Syyyの場合、システム中断
(ジョブの)一般的なリターン・コードMT_RC_JOBは、各フェーズの終わりにMT_RCで更新されます。それには、ジョブの最大MT_RC値が含まれます。
値はD0000に固定されます。
MT_RCリターン・コードは、実行の結果が正常かどうかを判定するためにこの値と比較されます。
128: MT_RCUnnn
129から142: MT_RCのシグナルSKIL
143以上: MT_RCUnnn
 
コマンドラインにJOBIDがありません
コマンドラインにJES2ROOTがありません
COBOLランタイム
COBOLランタイムrunbは、ユーザーCOBOLプログラムを実行するために呼び出す前に、その実行コンテキストを初期化するために用意されています。このランタイムは、標準のCOBOLランタイムのかわりに使用されます。
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの目的
データベースの対話管理
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、データベース・コンテキストの使用を管理します。
初期化: -bオプションを指定してCOBOLプログラムが実行される場合(m_ProgramExec)、ランタイム・コマンドrunbは、MT_DB_LOGIN環境変数に従ってそれをデータベースに接続します。これは正しい値を持つ必要があります(ユーザー名、パスワード、およびOracleインスタンス - 少なくとも「/」)。TuxJESセキュリティ構成ファイルで使用され、ジョブの送信時に指定されるか、または環境変数として設定されます。構成ファイルが指定されていない場合は、環境変数MT_DB_LOGINの値が使用されます。
終了: プログラム・リターン・コードに応じて、バッチ・ランタイムはCOMMIT (プログラム・リターン・コードがMT_PROG_RC_ABORTより小さい場合)またはROLLBACK (プログラム・リターン・コードがMT_PROG_RC_ABORT以上の場合)を実行した後、データベースから切断します。
監視プログラム呼出しへのアクセス - svc99()
メインフレームで、svc99()はz/OSのSVC99へのアクセスを提供する関数で、次のような機能を提供します
ART for Batchは、次の機能を提供します。
詳細は、「監視プログラム呼出しへのアクセス - svc99()」を参照してください。
Job制限
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchでは、JCLごとに複数のジョブはサポートされません。
スクリプトの妥当性のテスト(非実行モード)
ヒント:
-t引数を使用することで、内部関数を実行せずにKSHスクリプトを実行できます。-t引数を使用すると、スクリプトのチェック(新しく開発されたスクリプトなど)や、異なるフェーズのチェーンの検証が可能になります。
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの関数
ネーミング・ルール
バッチ・ランタイム関数の名前は、次の書式に従います。
prefix_ObjectAction
説明:
prefix_
m
外部関数を指定します。
mi
内部関数を指定します。
Object
関数が使用されるオブジェクトのタイプです。
Action
オブジェクト上で実行されるアクションです。
次に例を示します。
リファレンス・ページ・コマンドの構文
特に指定がないかぎり、リファレンス・ページの「形式」の項で説明されているコマンドは、下記の構文に従ってオプションや引数を受け付け、次に説明するように解釈されます。
name [ -option . . . ] [cmdarg . . . ]
nameは実行可能ファイルの名前、optionは、noargletter . . .またはargletter optarg [, . . .]の2つのタイプのいずれかの文字列です
optionの前には常に 「-」 が付きます。
noargletter
オプション引数を必要としないオプションを表す単一の文字。複数のnoargletterを「-」の後ろにグループ化できます。
optarg
先行するargletterを満たす文字列。複数のoptargが1つのargletterに続く場合は、カンマで区切るか、または空白で区切って引用符で囲む必要があります。
cmdarg
コマンドのオペランドを表すパス名(または、他のコマンド引数)。
-
(ダッシュ)単独で使用された場合、追加引数を標準入力から指定することを意味します。
--
(2つのダッシュ)この後に続く項目を従属プログラムの引数とみなします。
[ ]
optionまたはcmdargを囲み、それらが省略可能であることを示します。
{ }
or記号( | )で区切った複数のcmdargsを囲み、対応するoptionの使用時にそれらの中からいずれかを選択しなければならないことを示します。
OR引数
. . .
optionまたはcmdargを複数指定できることを意味します。
リファレンス
『Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchリファレンス・ガイド』は、バッチ・ランタイム・ソフトウェアで供給されるシェル・レベルの関数を、アルファベット順に説明しています。
次の関数が説明されています。
 
概要
関数は、シェル・スクリプトとバッチ・ランタイム実行可能ファイルの間のインタフェース(API)に対応します。m_JclibSetなど、一部のスクリプトは変換ステージのみで使用され、実行に使用できる拡張スクリプトには存在しません。
m_CondElse
名前
m_CondElse - Else条件。
形式
m_CondElse
説明
この関数は、m_CondIf関数の代替部分を示します。
オプション
パラメータなし。
m_CondEndif
名前
m_CondEndif - 条件の終了
形式
m_CondEndif
説明
この関数は、直前のIF条件を終了します。
オプション
パラメータなし。
m_CondExec
名前
m_CondExec - 条件付実行(プログラムまたはプロシージャ)。
形式
m_CondExec condexp [condexp...]
説明
条件付実行。条件がtrueの場合、現在の手順の残りのコマンドは無視されます。各条件式には、EVEN、ONLYまたはvalue, operator[,step]条件が含まれます。m_CondExec文には複数の条件式が含まれることがあり、この関連付けは様々な条件の論理ORを示します。
オプション
Condexp [condexp]
条件式。
EVEN
直前の手順が異常終了しても、手順を実行します。
ONLY
直前の手順が異常終了した場合のみ、手順を実行します。
value, operator[,step]
<step>は、前の手順のいずれかです。前の手順が実行されなかった場合、条件はfalseです。<step>が前の手順を参照する場合、STEPEC01など、手順のラベルに置き換えます。<step>がプロシージャで手順のリターン・コードを参照する場合、「STEP_PROCNAME_NUM」と置き換えます。ここで、「PROCNAME」はプロシージャ名を、「NUM」はプロシージャ・コールのシーケンス番号を示します。
サンプル
m_CondExec EVEN
手順を参照する方法は次のとおりです。
m_CondExec 4,LT,STEPEC01 8,LT,STEPEC02 ONLY
プロシージャで手順のリターン・コードを参照する方法は次のとおりです。
m_CondExec 4,LT,STEP_PROCNAME_NUM ONLY
PROCNAMEはプロシージャ名、NUMはプロシージャ・コールのシーケンス番号です。
m_CondIf
名前
m_CondIf - 条件付実行
形式
m_CondIf "condexp [condexp…]"
説明
condexpパラメータに含まれる条件を実行します。if条件のネスト・レベルが認可されています。
オプション
"Condexp [condexp]"
条件式。
RC,operator,value
RCは、リターン・コードを示します。
STEP.RC,operator,value
STEP.RCは、式が特定のSTEPのリターン・コードをテストすることを示します。
operatorは、条件式で使用される演算子(GT、LT、EQなど)を示します。
STEP.RUN,EQ/NE,TURE/FALSE
STEP.RUNは、特定のジョブ手順の実行が開始されたかどうかを示します。
ABEND
ABENDは、ABEND条件が発生したことを示します。
ABENDCC=number
ABENDCCは、システムまたはユーザーの完了コードを示します。
サンプル
m_CondIf " RC,EQ,3"
注意:
m_DBTableLoad
名前
m_DBTableLoad: 入力ファイルの内容をデータベース表に読み込みます。
形式
m_DBTableLoad -t -i [-e] [-d] [-D][-a] [-r] [-s]
説明
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、この関数は、データをファイルからDBの表にロードするために、COBOLプログラムschema-table-Lを呼び出し、MT_CTLは使用されません。COBOLプログラムは、Workbench Rdbms Convertorによって生成されます。
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyes以外の値に設定されている場合、この関数は、ddnameがMT_CTLであるファイルに格納されているコマンドを実行します。
このコマンドは、ターゲット・データベースに従って、Oracle用のSQLLDRコマンドまたはDB2LUW用のDB2 LOADコマンドのいずれかです。
オプション
-t <table name>
必須のオプション。
ロードされるデータベース表の名前。MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、このオプションの値には、TableNameまたはSchemaName.TableNameの2つの形式のいずれかを使用できます
値にスキーマ名が含まれていない場合、呼び出されるCOBOLプログラム名は次のとおりです。
${MT_DB_DEFAULT_SCHEMA}-TableName-L
値にスキーマ名が含まれている場合、呼び出されるCOBOLプログラム名はSchemaName-TableName-Lです
-i <input flat file>
必須のオプション。
ロードされるデータを格納するファイルのddname。MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、このオプションは無視されます。
Oracleのオプション
-e <error file>
オプション。
デフォルトはSYSERRです。
sqlldrコマンドの実行中にエラーを格納するエラー・ファイルのddname。MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、このオプションは無視されます。
-d <discard file>
オプション。
デフォルトはSYSERRです。
sqlldrコマンドの実行中に破棄されたデータを格納するファイルのddname。MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、このオプションは無視されます。
-D <discard file>
オプション。
デフォルトは999です
破棄されるデータの最大数。MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、このオプションは無視されます。
-a
オプション。
このオプションが設定されている場合、ロードされるデータは表の最後に追加されます。設定されていない場合、表が空でなければ、この関数は8を返します。
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合にのみ、このオプションは有効です。
-r
オプション。
このオプションが設定されている場合は、データを表にロードする前に表がクリーンアップされます。そうでない場合は、データを表にロードする前に表はクリーンアップされません。
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合にのみ、このオプションは有効です。
-s <DB_SYSTEM>
DB SYSTEMを指定します。この"DB SYSTEM"値は、グローバル変数MT_DB2_SYSTEM_MAPPINGによって指定されたファイルからDB接続資格証明文字列を取得するために使用されます。その後、それがMT_DB_LOGINに適用されます。このAPIが正常に実行されると、MT_DB_LOGINがリストアされます。
DB2LUWのオプション
-e <error file>
オプション。
デフォルトは<Logfile>です。
db2 loadコマンドの実行中に使用されるログ・ファイルのddname。MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、このオプションは無視されます。
-d <discard file>
無視されます。
-D <discard file>
無視されます。
-s <DB_SYSTEM>
DB SYSTEMを指定します。この"DB SYSTEM"値は、グローバル変数MT_DB2_SYSTEM_MAPPINGによって指定されたファイルからDB接続資格証明文字列を取得するために使用されます。その後、それがMT_DB_LOGINに適用されます。このAPIが正常に実行されると、MT_DB_LOGINがリストアされます。
サンプル
m_FileAssign -d OLD DDIN ${DATA}/MYINPUTFILE
m_FileAssign -d SHR MT_CTL ${MT_CTL_FILES}/MYLOADCTL
m_FileAssign -d SHR SYSERR ${[DATA}/MYSYSERR
m_DBTableLoad -t MYTABLE -i DDIN
m_DBTableLoad -t SCHEMA.TABLE -I DDIN -a -r
m_DBTableUnload
名前
m_DBTableUnload: データベース表の内容をフラット・ファイルにアンロードします。
形式
m_DBTableUnload -t -o [-u] [-s]
説明
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、この関数は、データをファイルからDBの表にロードするために、COBOLプログラムschema-table-Uを呼び出し、MT_CTLは使用されません。COBOLプログラムは、Workbench Rdbms Convertorによって生成されます。
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyes以外の値に設定されている場合、この関数は、ddnameがMT_CTLであるファイルに格納されているコマンドを実行します。
このコマンドは、ターゲット・データベースに従い、Oracle用のSQLPLUSコマンドまたはDB2LUW用のDB2 EXPORTコマンドのいずれかになります。
オプション
-t <table name>
必須のオプション。
アンロードされるデータベース表の名前。
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合、このオプションの値には、TableNameまたはSchemaName.TableNameの2つの形式のいずれかを使用できます
値にスキーマ名が含まれていない場合、呼び出されるCOBOLプログラム名は次のとおりです。
${MT_DB_DEFAULT_SCHEMA}-TableName-U
値にスキーマ名が含まれている場合、呼び出されるCOBOLプログラム名はSchemaName-TableName-Uです
-o <出力フラット・ファイル>
必須のオプション。
アンロードされたデータを格納するファイルのddname。
-s <DB_SYSTEM>
DB SYSTEMを指定します。この"DB SYSTEM"値は、グローバル変数MT_DB2_SYSTEM_MAPPINGによって指定されたファイルからDB接続資格証明文字列を取得するために使用されます。その後、それがMT_DB_LOGINに適用されます。このAPIが正常に実行されると、MT_DB_LOGINがリストアされます。
-u <utility name>
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されている場合。
このオプションが-u DSNTIAULに設定されている場合、このユーティリティがバッチ・ランタイムで生成するデータ・ファイルの書式は、DSNTIAULユーティリティがメインフレームで生成するデータ・ファイルの書式と同じになります。このオプションが別の値に設定されているか、このオプションが設定されていない場合、このユーティリティがバッチ・ランタイムで生成するデータ・ファイルの書式は、DSNUTILBユーティリティがメインフレームで生成するデータ・ファイルの書式と同じになります。
MT_DSNUTILB_LOADUNLOADyesに設定されていない場合。
-u <utility name>が生成するデータ・ファイルは、-u <utility name>の設定内容にかかわらず、(バイナリ形式ではなく)単にテキスト形式になります。
サンプル
m_FileAssign -d OLD DDOUT ${DATA}/MYOUTPUTFILE
m_FileAssign -d SHR MT_CTL ${MT_CTL_FILES}/MYUNLOADCTL
m_DBTableUnload -t MYTABLE -o DDOUT
m_DBTableUnload -t SCHEMA.TABLE -O DDOUT
m_DirCopy
名前
m_DirCopy – ディレクトリのメンバーをコピーします。
形式
m_DirCopy [-i] [-o] [-s] [-e]
説明
この関数は、ディレクトリのメンバーを別のディレクトリへコピーします。
オプション
-i [(]{input|(input,R)}[:...][)]
オプション。
デフォルト値: SYSUT1。
input: コピーされる入力ディレクトリのddname。
R: コピーされるすべてのメンバーが、出力ディレクトリ内の同一名のメンバーを置換することを指定します。このオプションを指定する場合、ddnameとRパラメータをカッコで囲む必要があります。
複数のディレクトリは「:」で区切って表示されます。
-o <output dir>
オプション。
デフォルト値: SYSUT2。
出力ディレクトリのddname。
-s <member list>
オプション。
コピーされるメンバー・リスト(カンマで区切られ、カッコで囲まれます)。
-e <member list>
オプション。
除外されるメンバー・リスト(カンマで区切られ、カッコで囲まれます)。
サンプル
ディレクトリPDS1からディレクトリSEQ1へのすべてのメンバーのコピー。
m_DirCopy -i PDS1 -o SEQ1
ディレクトリPDS1からディレクトリSEQ1へのメンバーAからKのコピー。
m_DirCopy -i PDS1 -s “(A,K)” -o SEQ1
ディレクトリPDS1からディレクトリSEQ1へのメンバーAを除くすべてのメンバーのコピー。
m_DirCopy -i PDS1 -e A -o SEQ1
m_DirCreate
名前
m_DirCreate – ディレクトリを作成します。
形式
m_DirCreate [-v volume] DirName
説明
この関数は、ディレクトリを作成します。
オプション
-v volume
ディレクトリのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
DirName
作成されるディレクトリの名前。
m_DirDelete
名前
m_DirDelete – ディレクトリを削除します。
形式
m_DirDelete [-v volume] DirName
説明
この関数は、ディレクトリを削除します。
オプション
-v volume
ディレクトリのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
DirName
削除されるディレクトリの名前。
m_DirRename
名前
m_DirRename – ディレクトリの名前を変更します。
形式
m_DirRename [-v volume] OldDirName NewDirName
説明
この関数は、ディレクトリの名前を変更します。
オプション
-v volume
新しいディレクトリのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
OldDirName
名前が変更されるディレクトリの名前。
NewDirName
名前が変更されるディレクトリの新しい名前。
m_DSNUTILB
名前
m_DSNUTILB - データベースから表をロード/アンロードするメインフレーム・シミュレーション・ユーティリティ。
形式
m_DSNUTILB [-s]
説明
m_DSNUTILBDD SYSINを入力として使用します。DD SYSINには、標準のDSNUTILBユーティリティ・コマンドが含まれます。現在、サポートされているのはloadおよびunloadコマンドのみです。
オプション
-s <DB_SYSTEM>
DB SYSTEMを指定します。この"DB SYSTEM"値は、グローバル変数MT_DB2_SYSTEM_MAPPINGによって指定されたファイルからDB接続資格証明文字列を取得するために使用されます。その後、それがMT_DB_LOGINに適用されます。このAPIが正常に実行されると、MT_DB_LOGINがリストアされます。
リスト3‑1  
(START)
m_OutputAssign -c A SYSOUT
m_OutputAssign -c "*" SYSPRINT
m_FileAssign -i SRCIN
UNLOAD UNLDDN OUTFILEA FROM TABLE ZS
LOAD DATA INDDN OUTFILEB RESUME YES INTO TABLE ZS
UNLOAD UNLDDN OUTFILEC FROM TABLE ARTBATCH.ZS
LOAD DATA INDDN OUTFILED REPLACE YES INTO TABLE ARTBATCH.ZS
UNLOAD UNLDDN OUTFILEE FROM TABLE ARTBATCH.ZS
_end
m_FileAssign -d NEW,KEEP,KEEP OUTFILE ${DATA}/dynsysin
m_FileRepro -i SRCIN -o OUTFILE
JUMP_LABEL=UNLOAD_1
;;
(UNLOAD_1)
m_FileAssign -d NEW,KEEP,DELETE OUTFILEA ${DATA}/TABLE_ZS_UNLOAD_1.txt
m_FileAssign -d OLD,KEEP,KEEP OUTFILEB ${DATA}/TABLE_ZS_UNLOAD_1.txt
m_FileAssign -d NEW,KEEP,DELETE OUTFILEC ${DATA}/TABLE_ZS_UNLOAD_2.txt
m_FileAssign -d OLD,KEEP,KEEP OUTFILED ${DATA}/TABLE_ZS_UNLOAD_1.txt
m_FileAssign -d NEW,KEEP,DELETE OUTFILEE ${DATA}/TABLE_ZS_UNLOAD_3.txt
m_FileAssign -d OLD,KEEP,KEEP SYSIN ${DATA}/dynsysin
m_DSNUTILB
JUMP_LABEL=CLEAN
;;
 
m_ExecSQL
名前
m_ExecSQL — SQLスクリプトを実行します。
形式
m_ExecSQL [-b RC0] [-f] [-o] [-s]
説明
この関数は、SQLスクリプトを実行します。
SQLディレクティブ(CREATE TABLE、CREATE INDEX、DELETE、SELECT …)は<inputfile>ファイル内にあります。結果は<outputfile>ファイルに格納されます。
オプション
-b RC0
-b RC0を指定した場合、エラーが発生したかどうかにかかわらず、すべてのSQLが実行され、成功したすべてのSQLが最後にコミットされます。ただし、-b RC0を指定しない場合、エラーが発生すると、SQLは終了時にロールバックされます。
-f <inputfile>
<inputfile>はSQLディレクティブ(ファイルのddname)を格納します。
SYSINはデフォルト値です。
-o <outputfile>
outputfile>は結果(ファイルのddname)を格納します。
SYSPRINTがデフォルト値です。
-s <DB_SYSTEM>
DB SYSTEMを指定します。この"DB SYSTEM"値は、グローバル変数MT_DB2_SYSTEM_MAPPINGによって指定されたファイルからDB接続資格証明文字列を取得するために使用されます。その後、それがMT_DB_LOGINに適用されます。このAPIが正常に実行されると、MT_DB_LOGINがリストアされます。
サンプル
 
最初のサンプルでは、SQLディレクティブはストリーム内SYSINファイルにあり、結果はSYSREC00ファイルに保存されます。
 
m_FileAssign -d ,CATLG SYSREC00 ${DATA}/FBACKE.LST.CUMUL
m_FileAssign -i SYSIN
SELECT * FROM PJ01DB2.TABTEST2;
_end
m_ExecSQL -o SYSREC00
 
2番目のサンプルでは、SQLディレクティブはTOW132C.sysinファイルで、結果は出力されます。
 
m_OutputAssign -c “*” SYSPRINT
m_FileAssign -d SHR SYSIN ${SYSIN}/SYSIN/TOW132C.sysin
m_ExecSQL
 
注意:
m_ExpdtAlter
名前
m_ExpdtAlter: データ・セットの有効期限を変更します。
形式
m_ExpdtAlter [-m Ydate|Ddays] dsname
説明
この機能は、データ・セットの有効期限を変更します。
オプション
-m <Ydate|Ddays> (Yは大文字) (Dは大文字)
データ・セットの保存期間を指定します。
date
データ・セットの有効期限を指定します。このデータは[yy]yydddの形式で指定します。
yyyyddd
yyyyは4桁で表した年(2155年まで)、dddは3桁で表した日付です。
注意: 有効期限[19]99365と[19]99366は、存在しない日付と見なされています。
yyddd
yyは2桁の年番号(99まで)、dddは3桁の日付番号(000から365、うるう年を除く)です。たとえば、1995年2月2日は95033と表されます。
days
データ・セットの保存期間を指定します。これは、ddddの形式で指定します。この場合のddddの設定範囲は0-9999です。有効期限を生成するために、システムによりddddが現在の日付に追加されます。
m_FileAssign
名前
m_FileAssign — ファイルを割り当てます。
形式
m_FileAssign -d DISPMODE [-g [CUR|ALL [-+np][rang]]] [-C] [[-r RecSize -t
Type [-k Key]]|-S ModeFile] [-v volume] [-e Ydate|Ddays] [-U] [-O PathOpts] [-M PathMode] [-w Reference]DDNAME DSNAME
説明
m_FileAssignは、ファイルを割り当てます。ファイル割当てによってファイル作成が起動される場合、割当てそのものより作成処理が先に実行されます。
個別の事例は次のとおりです。
新規ファイル(DISP=NEWパラメータ)。
オーバーライド・ファイル(JCLでのファイル・オーバーライド)。特殊な割当て関数m_FileOverrideが使用されます。この関数の呼出しは、プログラムを実行する前に必要な各STEPに埋め込まれています。
ファイル割当てにDISP=NEW,DELETE,DELETEパラメータが含まれている場合は、手順の最後(正常終了および異常終了)に削除処理が追加されます。
DISP=OLDおよびDISP=PASSオプションでは、ファイルが維持されます。
DISP=MODオプションでは、ファイルへの書込みは一時中間ファイルで行われ、その後、Extendで、元のファイルに対してコピーが行われます。
1つの手順の中で、DDNAMEm_FileAssignによって複数回定義されている場合、最初のもののみが有効です。以前のDSNAMEに対して指定された配置も廃棄されます。
オプション
2つのオプション「-i」と「-d」のうち、少なくとも1つを指定する必要があります。他のオプションはすべて任意です。
-C <concatenation>
このファイルを、このddnameに対する以前のdsnameと連結します。
-D <delimiter>
sysinのデリミタ。
-d <DispOption>
このオプションは、ファイルのDISPositionステータスを次の書式で示します。
DISP=([status][,normal-termination-disp][,abnormal-termination-disp])
有効な組合せは次のとおりです。
 
Dispオプションは、ジョブ手順開始時点におけるデータ・セットのステータスと、手順の正常終了と異常終了におけるデータ・セットの処理を示します。
<status>
ステータスは、既存のデータ・セットを使用するか、新しいものを作成するかを示します。既存のデータ・セットの場合、ステータスは、データ・セットを他のジョブと共有できるか、データ・セットの最後にレコードを追加するために使用できるかを示します。有効な値は次のとおりです。
NEW - 新しい、共有されていないデータ・セットを作成することを示します。
OLD - 既存の共有されていないデータ・セットを使用することを示します。
SHR - 既存の共有データ・セットを使用することを示します。
MOD - 既存の共有されていないデータ・セットがファイルの末尾にレコードを追加することを示します。
追加ステータスが従来のz/OSステータスに追加されました。
ANY - 特殊なモードでファイルを使用することを示します。この場合、その他のサブパラメータ(<normal-termination-disp>および<abnormal-termination-disp>)は無視されます。
注意:
注意:
MODでは、ファイルが存在しない場合は作成し、すでに存在する場合は続行します。
<normal-termination-disp>
このオプションは、手順が正常終了した場合にデータ・セットをどうするかを示します。有効な値は次のとおりです。
DELETE - データ・セットはもう不要です。
KEEP - データ・セットは保持されます。
PASS - データ・セットは、以降の手順によって使用されるために渡されます。
CATLG - データ・セットはカタログ化されます。
UNCATLG - データ・セットはカタログから削除されます。
<abnormal-termination-disp>
DELETE - データ・セットはもう不要です。
KEEP - データ・セットは保持されます。
CATLG - データ・セットはカタログ化されます。
UNCATLG - データ・セットはカタログから削除されます。
終了時の処理には、ステータスごとにデフォルト値があります。デフォルト値は次のとおりです。
NEW: DELETE, DELETE
OLD/SHR/MOD: KEEP, KEEP
注意:
注意:
注意:
-g <generationFile>
データ・セットが世代ファイルであることを示します。有効な値は次のとおりです。
+n: n番目の世代ファイルを新しく作成します。
-n: n番目に古い以前の世代ファイルにアクセスします。
0: 最新の世代ファイルにアクセスします。
cur: 最新の世代ファイルにアクセスします。
all: すべての世代ファイルを連結します。
注意:
allを指定すると、新しく追加されたすべてのGDSを含め、対応するGDGのすべての世代ファイルが1つの一時ファイルに連結され、m_FileAssignについて指定されたDDにこの一時ファイルが割り当てられます。たとえば、allが指定され、<normal-termination-disp>または<abnormal-termination-disp>がDELETEに指定されている場合、現在の手順の最後に、対応するGDGからすべての世代ファイルが削除されます。
-i
データ・セットがsysinであることを示します。
-k <key position>+>key length>
索引編成ファイル(ファイル編成がIDXのときに使用される)の主要特性を示します。
-r [<record length-min>-]<record length-max>
レコードの長さ特性を示します。
固定ファイルの場合は、最大レコード長が指定されます。
変数ファイルの場合は、最小および最大レコード長が指定されます。
-S <model file>
(大文字のS)
ファイルのdsnameを指定します。
配置モードがNEWのとき、このファイルは新規作成するファイルの「モデル」になります。
新規ファイルの特性は、モデル・ファイルの特性と、m_FileAssign関数によって指定されるその他のパラメータに依存します。IDX、LSEQ、SEQ、RELおよびGDGがモデル・ファイルとしてサポートされています。
-t <file organization>
ファイル編成の種類を示します。
SEQ: シーケンシャル
LSEQ: ライン・シーケンシャル
REL: 相対
IDX: 索引編成
PDS: ディレクトリ
-v volume
外部ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
-e Ydate|Ddays (Yは大文字) (Dは大文字)
データ・セットの保存期間を示します。
-U
ファイルがUNIXファイルであることを示します。このタイプのファイルに対してdcbファイルは生成されません。
このオプションを指定する場合、ファイル名は、ファイル名のみではなく、UNIXファイル・パスである必要があります。
-O
(メインフレームJCLの) DD文からPATHOPTSの値を取得し、m_FileAssignで使用します。
-M
(メインフレームJCLの) DD文からPATHMODEの値を取得し、m_FileAssignで使用します。
date
データ・セットの有効期限を指定します。このデータは[yy]yydddの形式で指定します。
yyddd
yyは2桁の年番号(99まで)、dddは3桁の日付番号(000から365、うるう年を除く)です。たとえば、1995年2月2日は95033と表されます。
yyyyddd
yyyyは4桁で表した年(2155年まで)、dddは3桁で表した日付です。
 
注意: 有効期限[19]99365と[19]99366は、存在しない日付と見なされています。
days
データ・セットの保存期間を指定します。これは、ddddの形式で指定します。この場合のddddの設定範囲は0-9999です。有効期限を生成するために、システムによりddddが現在の日付に追加されます。
-w referenced-file
参照ファイルのボリュームが使用されることを示します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
参照モードには、次のいずれかの値を使用できます。
ddname <InternalFileName>
COBOLプログラムのSELECT文で定義された、ファイルの論理名。
dsname <ExternalFileName>
実際のファイル名、ディスク上でのファイルのフル・パス。
サンプル
共有ファイルを使用するサンプル:
m_FileAssign -d SHR ENTREE ${DATA}/PJ01DDD.BT.QSAM.KBIEI001
sysinとデリミタを使用するサンプル:
m_FileAssign -i -D FF INPUT
data input 1
data input 2
FF
sysinと継続を使用するサンプル:
m_FileAssign -i SYSIN
data input 1
_end
#%OPC BEGIN ACTION=INCLUDE
m_FileAssign -i -C
data input 2
_end
#%OPC END ACTION=INCLUDE
m_FileAssign -i -C
data input 3
_end
 
新規ファイルを使用するサンプル:
m_FileAssign -d NEW -r 188 -t SEQ ENTREE ${DATA}/PJ01DDD.BT.KBIEI001
新しいファイルは、固定レコード長が188バイトの順編成ファイルになります。
 
「モデル」ファイルを使用するサンプル:
m_FileAssign -d NEW -r 188 -S PJO1.MODEL ENTREE ${DATA}/PJ01.OUTPUT
新しいファイルは、-rパラメータで指定されるレコード長を除き、ファイルPJ01.MODELの特性を持ちます。
m_FileBuild
名前
m_FileBuild – ファイルを作成します。
形式
m_FileBuild [-t][-r][-k][-K] [-S]<filename> [-v volume] [-e Ydate|Ddays] dsname
説明
この関数は、ファイルを作成します。
オプション
-t <organization>
Typeは、作成されるファイルの編成タイプです。有効な値は次のとおりです。
SEQ
順編成ファイル。
LSEQ
行順編成ファイル。
IDX
索引編成ファイル。
REL
関連ファイル。
注意:
-r Length
ファイルのレコード長を指定します。索引編成ファイルとSEQファイルでは、このオプションは必須です。
-k Position+Length
主キー(索引編成ファイルでは必須)
Position
レコード始点に対して、キーの先頭の文字。
Length
主キーの長さ。
-K Position+Length[d]
(大文字のK)
ファイルが2次キーを含むことを示す2次キー。
Position
レコード始点に対して、キーの先頭の文字。
Length
2次キーの長さ。
d
オプションのパラメータ。
2次キーの重複を許します。
-S <model file>
(大文字のS)
ファイルのdsnameを指定します。
配置モードがNEWのとき、このファイルは新規作成するファイルの「モデル」になります。
新規ファイルの特性は、モデル・ファイルの特性と、m_FileAssign関数によって指定されるその他のパラメータに依存します。
注意:
-v volume
ファイルのボリュームを指定します。ファイルは自動的にカタログ化されます。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
-e Ydate|Ddays (Yは大文字) (Dは大文字)
データ・セットの保存期間を示します。
date
データ・セットの有効期限を指定します。このデータは[yy]yydddの形式で指定します。
yyddd
yyは2桁の年番号(99まで)、dddは3桁の日付番号(000から365、うるう年を除く)です。たとえば、1995年2月2日は95033と表されます。
yyyyddd
yyyyは4桁で表した年(2155年まで)、dddは3桁で表した日付です。
注意: 有効期限[19]99365と[19]99366は、存在しない日付と見なされています。
days
データ・セットの保存期間を指定します。これは、ddddの形式で指定します。この場合のddddの設定範囲は0-9999です。有効期限を生成するために、システムによりddddが現在の日付に追加されます。
dsname
作成するファイルのdsname。
サンプル
2次キーを持たない索引編成ファイルを作成するために、次の関数は、レコード長が266バイトの索引編成ファイルを作成します。2次キーはなく、主キーはレコードの最初の文字で始まり、長さは6文字です
m_FileBuild -t IDX -r 266 -k 1+6 ${DATA}/METAW00.VSAM.CUSTOMER
さらに、重複のない、長さ7の2次キーを位置20に持つ、同様の索引編成ファイルを作成するには、次の関数を使用できます。
m_FileBuild -t IDX -r 266 -k 1+6 -K 20+7 ${DATA}/METAW00.VSAM.CUSTOMER
重複を許可する、長さ7の2次キーを位置20に持つ、同様の索引編成ファイルを作成するには、次の関数を使用できます。
m_FileBuild -t IDX -r 266 -k 1+6 -K 20+7d ${DATA}/METAW.VSAM.CUSTOMER
m_FileClrData
名前
m_FileClrData - ファイルをクリアします。
形式
m_FileClrData [-v volume] FileName
説明
m_FileClrDataは、ファイルをクリアする場合に使用します。GDGファイルはサポートされません。
オプション
-v volume
ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
FileName
クリアされるファイルの名前。
m_FileClrData ${DATA}/PJ01DDD.BT.QSAM.KBSTO045
m_FileDelete
名前
m_FileDelete — ファイルを削除します。
形式
m_FileDelete [-v volume] FileName
説明
m_FileDeleteは、ファイルを削除する場合に使用します。
オプション
-v volume
ファイルのボリュームを指定します。ファイルは、削除後にカタログ化解除されます。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
FileName
削除されるファイルの名前。
m_FileDelete ${DATA}/PJ01DDD.BT.QSAM.KBSTO045
m_FileEmpty
名前
m_FileEmpty – ファイルが空かどうかをチェックします。
形式
m_FileEmpty –r ReturnVariable [-v volume] FileName
説明
m_FileEmptyは、ファイルが空かどうかをチェックする場合に使用します。
オプション
-r ReturnVariable
trueまたはfalseを戻します。
-v volume
ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
FileName
チェックされるファイルの名前。
m_FileEmpty -r MY_VARIABLE ${DATA}/rextest2
if [[ ${MY_VARIABLE} = true ]]; then
echo "file is empty"
else
echo "file is not empty"
fi
m_FileExist
名前
m_FileExist – ファイルがあるかどうかチェックします。
形式
m_FileExist –r ReturnVariable [-v volume] FileName
説明
m_FileExistは、ファイルが存在するかどうかチェックする場合に使用します。
オプション
-r ReturnVariable
trueまたはfalseを戻します。
-v volume
ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
FileName
チェックされるファイルの名前。
m_FileExist -r MY_VARIABLE ${DATA}/rextest2
if [[ ${MY_VARIABLE} = true ]]; then
echo "file exists"
else
echo "file does not exist"
fi
m_FileListcat
名前
m_FileListcat -- 入力に従ってカタログに問い合せます。
形式
m_FileListcat –e ‘entry [entry…]’ –l ‘level’ –x days –o ddname NAME|HISTORY|VOLUME|ALLOCATION|ALL
説明
この関数は、入力に従ってカタログに問い合せ、出力を生成します。
オプション
-e
リストされる各エントリの名前または総称を指定します。スペースはデリミタとして使用します。
-l
(level)によって指定される修飾レベルに一致するすべてのエントリが、追加の修飾子の数にかかわらずリストされるように指定します。
注意:
-eおよび-lの指定例。カタログには次の名前が含まれているとします。
1. A.A.B
2. A.B.B
3. A.B.B.C
4. A.B.B.C.C
5. A.C.C
6. A.D
7. A.E
8. A
–e A.*と指定すると、エントリ6および7がリストされます。
–e A.*.Bと指定すると、エントリ1および2がリストされます。
–l A.*.Bと指定すると、エントリ3および4がリストされます。
–l Aと指定すると、エントリ1、2、3、4、5、6および7がリストされます。
-x
指定した日数以内に期限切れになるエントリを指定します。指定可能な最大数は9999で、すべてのエントリがリストされることを示します。ゼロは、すでに期限切れになっているエントリのみがリストされることを示します。
-o
SYSPRINTデータ・セット以外のデータ・セットを指定し、LISTCATによって生成される出力を受け取ります。
NAME
リストされるエントリの名前とエントリ・タイプを指定します。
HISTORY
各エントリについて、名前、エントリ・タイプ、作成日、有効期限に関する情報のみがリストされるように指定します。省略形: HIST。
VOLUME
HISTORYを指定することによって提供される情報に加え、ボリュームがリストされるように指定します。省略形: VOL
ALLOCATION
HISTORYを指定することによって提供される情報に加え、ボリュームがリストされるように指定します。省略形: ALLOC。
ALL
HISTORYを指定することによって提られる情報に加え、ボリュームをリストすることを指定します。
m_FileListcat -l 'A.*.B' -x 100 NAME
m_FileLoad
名前
m_FileLoad — ファイルをロードします。
形式
m_FileLoad [-C] [-S] [-v volume] Infile [Infile ...] Outfile
説明
この関数は、ファイルをロードします。
オプション
-C
InfileからOutfileにコピーするレコードの数。
-S
InfileからOutfileにコピーするときにスキップするレコードの数。
-v volume
Outfileのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
m_FileLoad ${DD_SYSUT1} ${DD_SYSUT2}
m_FileOverride
名前
m_FileOverride — ファイルをオーバーライドします。
形式
m_FileOverride [-i][-d][-g][-r][-k][-S][-t][-U][-O PathOpts][-M PathMode] -s label ddname dsname
m_FileOverride -i [-D Delimiter] -s Labelproc DDNAME
m_FileOverride -d [[-r RecSize -t Type [-k key]]|-S ModelFile][-g [CUR|ALL [(-|+)np][rang]]] -s label DDNAME DSNAME
説明
m_FileOverrideはファイル割当てをオーバーライドし、この割当てが標準割当て(m_FileAssign)より優先されます。
オプション
-sと、2つのオプション-iおよび-dのいずれかのみが、使用方法を指定するために必須です。その他のオプションはすべて任意です。他のオプションについては、「m_FileAssign」を参照してください。
-s <label>
呼び出されたプロシージャのラベルの名前。
m_FileOverride -i -s PR3STEP1 SYSIN
 
m_FileOverride -d OLD -s MYSORT CUSTOM
${DATA}/BEAUSR2.QSAM.CUSTOM
m_FilePrint
名前
m_FilePrint — ファイルを出力します(IDCAMSコマンドのPRINT)。
形式
m_FilePrint [-v volume] {-i ddname|-I dsname} {-o ddname|-O dsname}[-t][-C] [-S]
説明
この関数は、ファイルを出力します。
オプション
-C
オプション: リストされるレコードの数。
-S
オプション: リストを始める前にスキップするレコードの数。
-i infile|-I indataset
入力ファイルは、ddname (infile)かdsname (indataset)です。
-o ddname|-O dsname
オプション: 出力ファイルは、ddname (outfile)かdsname (outdataset)です(デフォルト値: SYSPRINT)
-t {CHAR|DUMP|HEX}
オプション: 出力のタイプ(デフォルト値: DUMP)。
CHAR: レコードの各バイトが文字としてリストされるように指定します。
DUMP: レコードの各バイトが16進と文字の両方の書式で出力されるように指定します。
HEX: レコードの各バイトが16進数としてリストされるように指定します。
-v volume
出力ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
m_FilePrint -I ${DATA}/INPUT -C 1
m_FilePrint -i INPUT -t CHAR -C 5
m_FileRepro
名前
m_FileRepro — ファイルをコピーします(IDCAMSコマンドのREPRO)。
形式
m_FileRepro [-v volume] {-i ddname|-I dsname} {-o ddname|-O dsname}[-C] [-S] [-r][-e]
説明
この関数は、ファイルをコピーします。
オプション
-C
オプション: コピーされるレコードの数。
-S
オプション: コピーを始める前にスキップするレコードの数。
-i infile|-I indataset
入力ファイルは、ddname (infile)かdsname (indataset)です。
-o ddname|-O dsname
オプション: 出力ファイルは、ddname (outfile)かdsname (outdataset)です(デフォルト値: SYSPRINT)。
-v volume
出力ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
-r
オプション: 同じキーを持つレコードが入力ファイルにある場合、出力ファイル内のレコードを置き換えるかどうかを指定します。このオプションは、KSDSファイルのみに適用可能です。出力ファイルにレコード(古いレコード)があり、入力ファイルに同じキーを持つレコード(新しいレコード)があるとすると、-rを指定した場合、古いレコードは新しいレコードで置き換えられます。それ以外の場合、古いレコードは出力ファイルに保持されます。
-e
オプション: 出力ファイルを空にしてから、入力ファイルのレコードを追加します。このオプションは、KSDSファイルのみに適用可能です。
m_FileRepro -I ${DATA}/INPUT -C 1
m_FileRepro -i INPUT -C 5
m_FileRepro -I ${DATA}/INPUT -O ${DATA}/OUTPUTKSDS -r
m_FileRepro -I ${DATA}/INPUT -O ${DATA}/OUTPUTKSDS -e
m_FileSort
名前
m_FileSort — ファイルをソートします。
形式
m_FileSort -s SortSpecificationFile -i Infile1[,Infile2 ...] -o [Outfile]
説明
この関数は、ファイルをソートします。
オプション
-s SortSpecification File
ソート仕様は、ソート仕様を含むファイル、またはソート仕様がどこにあるかを示すファイルを示します(ファイルのddname、デフォルトはSYSIN)。
-i Infile
少なくとも1つのファイルが、ソートへの入力として使用される必要があります(ファイルのddname、デフォルトはSORTIN)。
-o Outfile
ソートへの出力として使用されるファイル(ファイルのddname、デフォルトはSORTOUT)。
SyncSortコマンドによる例
m_FileAssign -i TOOLIN
/FIELDS FLD1 5 CH 5
/COND ...
/OMIT ...
_end
m_FileSort -s TOOLIN -i SORTIN -o SORTOUT
m_FileRename
名前
m_FileRename – ファイルの名前を変更します。
形式
m_FileRename [-v volume] OldName NewName
説明
m_FileRenameは、ファイルの名前を変更する場合に使用します。
注意:
オプション
-v volume
新しいファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
NewName
ファイルの新しい名前。
OldName
ファイルの古い名前。
m_Ftp
名前
m_Ftp — FTPプロセスを実行します。
形式
m_Ftp -i <inputfile> [-e <ExitReturnCode>] [-n NETRC]
説明
この関数は、z/OS機能であるEXEC PGM=FTPをエミュレートします。これは、ftpプロセスを起動し、入力ファイルに格納されているftpコマンドを実行します。環境変数Sは、次の値(大文字または小文字)を使用して宣言および初期化する必要があります。
YまたはYES: テスト・モード。ftpコマンド(“open”、“user”、“quit”、または“bye”を除く)は実行されません。
NまたはNO: リアル・モード。すべてのftpコマンドが実行されます。
\$MT_FTP_PASSを入力ファイルに追加して、実際のftpパスワードを置き換えることができます(つまり、セキュリティ・プロファイルのパスワードが使用されます)。このファイルの例は、次のとおりです。user user1 \$MT_FTP_PASS
オプション
-i <inputfile>
必須パラメータ。
ftpコマンドを格納するファイルのddname。
-e <ExitReturnCode>
オプションのパラメータ。
ftp実行中にエラーが発生したときに返される数値のリターン・コード。
ExitReturnCode = nnの場合、ftpエラーが発生したときのリターン・コードはC00nnです。
パラメータが存在しない場合、リターン・コードは常にC0000です。
-n NETRC
オプションのパラメータ。
「.netrc」ファイルを使用してftp接続が実行されるときに必要になります。
そのため、<inputfile>ではuserとpasswordは省略されます。
サンプル
 
m_FileAssign -d ANY MT_LOC01 ${DATA}/ftp_file_loc1
m_FileAssign -i SYSIN
open host
user user1 pw1
put MT_LOC01 DIR/file2
quit
_end
m_Ftp -i INPUT
注意
「SYSIN」ファイル内の行に関する一部の注意事項です。
- 最初の行は「open」にする必要があります。
フォーマット: open <HOSTNAMEまたはADDRESS>
例: open 172.20.12.21
- 「-n NETRC」パラメータが設定されていない場合、2行目はユーザーIDとパスワードを設定する必要があります。
フォーマット: user <user> <password>
-n NETRCパラメータが存在する場合、.netrcファイルが存在することを意味します。このファイルによって、使用するユーザーIDとパスワードが特定されます。
- 次の行は、get、put、...などのftpのコマンド(1行に1つ)です。
- 最後の行は「quit」にする必要があります。
フォーマット: quit
 
m_GenDefine
名前
m_GenDefine — GDGを定義します。
形式
m_GenDefine [-v volume][-e Ydate|Ddays] -s [-r] --nb_occurs <GDG base name>
説明
この関数は、GDGファイルを定義します。実行結果は、MT_GENERATION変数で定義されているGDG管理方法によって決まります。
オプション
-v volume
GDGファイルのボリュームを指定します。GDGファイルは自動的にカタログ化されます。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。
-e Ydate|Ddays (Yは大文字) (Dは大文字)
データ・セットの保存期間を示します。
date
データ・セットの有効期限を指定します。このデータは[yy]yydddの形式で指定します。
yyddd
yyは2桁の年番号(99まで)、dddは3桁の日付番号(000から365、うるう年を除く)です。たとえば、1995年2月2日は95033と表されます。
yyyyddd
yyyyは4桁で表した年(2155年まで)、dddは3桁で表した日付です。
 
注意: 有効期限[19]99365と[19]99366は、存在しない日付と見なされています。
days
データ・セットの保存期間を指定します。これは、ddddの形式で指定します。この場合のddddの設定範囲は0-9999です。有効期限を生成するために、システムによりddddが現在の日付に追加されます。
-s
ディスク上に保持する世代ファイルのオカレンス数。この値は、1-9999の範囲で設定する必要があります。
-r
GDGの再定義を許可するかどうかを示します。
-rを指定し、定義するGDGがすでに存在する場合、GDGの世代ファイルの最大数のみが、-sで指定された値で更新されます。
GDG base name
世代の最大数が定義されるGDGベースの名前。GDGベースの名前の最大長は1024文字です。
m_GenDefine -s 31 ${DATA}/PJ01DDD.BT.GDG.KBIDU001
m_IDCAMS
名前
m_IDCAMS - 格納されているIDCAMSコマンドを実行します。
形式
m_IDCAMS [sysin file]
説明
外部sysinの内容を実行します。この関数は、現在のシェルでスクリプトを実行します。sysinに割り当てられたスクリプトには、一連のIDCAMSの有効なバッチ・ランタイム関数が含まれている必要があります。
オプション
sysinファイル: デフォルトでは、起動する関数を含むsysinファイルのSYSIN. ddname
m_FileAssign -d NEW SYTSIN ${SYSIN}/SYSTIN/IDCAMS.sysin
m_IDCAMS SYTSIN
IDCAMS.sysinファイルには次の内容が含まれます。
リスト3‑2 IDCAMS.sysin
m_FileDelete ${DATA}/INFP.INF.RPG0002.INFP3D
m_CondIf "MAXCC,EQ,0"
m_FileRepro -I ${DATA}/INFP.INF.RPG0001 -O ${DATA}/INFP.INF.RPG0002.INFP3D
m_CondElse
m_FileRepro -I ${DATA}/INFP.INF.RPG0002 -O ${DATA}/INFP.INF.RPG0002.INFP3D
m_CondEndif
 
m_IDCAMSSetCC
名前
m_IDCAMSSetCC — IDCAMS条件コードを設定します。
形式
m_IDCAMSSetCC Condition ConditionCode
説明
m_IDCAMSSetCCは、IDCAMS条件コードを設定します
オプション
Condition: 値は、LASTCCまたはMAXCCです
ConditionCode: 設定する条件コードの新しい値。
m_IDCAMSSetCC LASTCC 16
m_IDCAMSSetCC MAXCC 8
m_IDCAMSSetCC MAXCC 0
m_JclLibSet
名前
m_JclLibSet — 変換ステージの、プロシージャとインクルードのディレクトリを指定します。
形式
m_JclLibSet directory
説明
m_JclibSetは、変換フェーズでプロシージャとインクルードが格納されるディレクトリを指定します。
オプション
directory
ディレクトリのパスと名前。
m_JclLibSet PJ01DDD.BT.INCLUDE.SRC
m_JobBegin
名前
m_JobBegin — ジョブを開始するために使用されます。
形式
m_JobBegin -j jobname [-C cond] [-c class] [-p priority] [-r restart] [-t typrun] -v version -s start_label
説明
JES2インタフェースで、z/OSジョブ・カード上で使用されるパラメータを示します。パラメータは、次のファイルに格納されます。
classは、JOBID.classファイルに格納されます
restartは、JOBID.restartファイルに格納されます
priorityは、JOBID.priorityファイルに格納されます
typrunは、JOBID.typrunファイルに格納されます
オプション
-j jobname
起動するジョブの名前。
-C condition
ジョブが処理を続けるか終了するかを決定するために使用されるリターン・コード・テストを指定します。
-c class
ジョブの実行クラス。
-p priority
ジョブの実行優先度。
-r restart
ジョブを再起動するために使用する手順の名前。
-t typrun
ジョブの処理を指定します。次の選択肢のいずれかです。
COPY - sysoutへの出力ストリームでジョブを直接コピーします。
HOLD - システムがジョブを保留します。
JCLHOLD - JES2がジョブを保留します。
SCAN - JCLの構文エラーのみをスキャンします。
-v version
kshスクリプトのバージョン。
-s start_label
開始ラベル — 開始される最初のフェーズのラベル。
m_JobBegin -j PJ01DSTA -s START -v 1.0 -t SCAN
m_JobEnd
名前
m_JobEnd — ジョブを終了します。
形式
m_JobEnd
説明
この関数は、ジョブを終了するために使用されます。
オプション
なし
m_JobLibSet
名前
m_JobLibSet — プログラムが格納される場所を指定します。
形式
m_JobLibSet directory [:directory[:directory…]]
説明
この関数は、プログラムが格納されるディレクトリをジョブ・レベルで指定します。
オプション
directory [:directory[:directory…]]
実行可能プログラムを含むディレクトリのパスと名前。
m_OCOPY
名前
m_OCOPY — MVSファイルをUNIXファイルにコピーするか、その逆方向にコピーします。
形式
m_OCOPY -i -o [-b]
説明
-UがDDに対して指定された場合、ファイルはUNIXファイルであり、dcbファイルを持ちません。
m_OCOPYは、dcbファイルを持つMVSファイルを、dcbファイルを持たないUNIXファイルにコピーする場合に使用します。また、m_OCOPYを使用してUNIXファイルをMVSファイルにコピーすることもできます。
オプション
-i <inputdd>
必須のオプション。
これはDD名を指定します。このDDによって参照されるファイルは、コピー元のソース・ファイルです。
-o <outdd>
必須のオプション。
これはDD名を指定します。このDDによって参照されるファイルは、コピー先のターゲット・ファイルです。
-b
任意のオプション。
このオプションを指定すると、ソース・ファイルがターゲット・ファイルにバイナリ・モードでコピーされます。それ以外の場合、ファイルはテキスト・モードでコピーされます。
サンプル
m_FileAssign -d OLD,KEEP,KEEP INFILE ${DATA}/IN.TXT
m_FileAssign -d NEW,KEEP,DELETE -U OUTFILE /home/Tom/project/OUT.TXT
m_FileAssign -i SYSTSIN
m_OCOPY -i INFILE -o OUTFILE
_end
m_UtilityExec
m_OSHELL
名前
m_OSHELL — シェル・コマンドを実行します。
形式
m_OSHELL ...
説明
m_OSHELLは、シェル・コマンドを実行する場合に使用します。すべてのパラメータが、完全なシェル・コマンドとして実行されます。
注意:
m_OSHELLは、シェル・コマンドの実行が失敗しても、常にC0000を返します。
サンプル
m_FileAssign -i SYSTSIN
m_OSHELL /bin/rm /home/TOM/Project/AA.TXT /home/TOM/Project/BB*
m_OSHELL /bin/ls /home/TOM/Project/BB.TXT
_end
m_UtilityExec
m_OutputAssign
名前
m_OutputAssign — パラメータCLASS、COPIES、DEST、FORMSおよびHOLDを伴うDD SYSOUT文を管理します。
注意:
Micro Focus COBOLの場合、プログラムのコンパイル時にOUTDDディレクティブを追加する必要があります。COBOL-IT COBOLの場合は、それに該当しません。
形式
m_OutputAssign [-c class][-w writer][-n copies][-d dest][-f forms][-H][-o list of output][-D dsname] DDNAME
オプション
-c <class>
出力キューのクラス。
-w <writer>
- INTRDR:
m_ProgramExec関数の最後に、内容(スクリプト・シェル)をTuxJesに発行します。
- SMTP:
m_ProgramExec関数の最後に、SMTPプロトコルを使用して電子メールを送信するために内容(SMTPコマンド)を発行します。
-<writer>:
m_ProgramExec関数の最後に、writer.confファイル内の<writer>名に関連付けられたコマンドを発行します。
-n <copies>
出力する部数。
-d <dest>
出力先。
-f <forms>
使用されるフォームの名前
-H<Y/N>
出力を保留するかどうかを指定します。
デフォルト値はNです。
-o <reference[,reference,…]>
「OUTPUT」参照のリスト。
-D <dsname>
データ・セット名。
ddname
データ定義名
サンプル
出力クラスAを使用したサンプル:
m_OutputAssign -c A SYSOUT
 
INTRDRを使用したサンプル:
この場合、ddnmaeがRDRCICOであるファイルにkshスクリプトが含まれている必要があります。
m_OutputAssign -c R -w INTRDR RDRCICO
 
「OUTPUT」参照を使用したサンプル:
出力EDIが参照されます。
m_OutputAssign -c A -o “*.EDI” SYSPRINT
m_OutputOverride
名前
m_OutputOverride — 出力ファイルをオーバーライドします。
形式
m_OutputOverride [-c class][-n copies][-d dest][-f forms][-H][-o list of output][-D dsname] -S Labelproc DDNAME
説明
この関数は、sysoutの割当てをオーバーライドします(「m_OutputAssign」を参照)。
オプション
割当てがオーバーライドされる手順を指定する-Sのみが必須です。その他のオプションはすべて任意です。他のオプションについては、「m_OutputAssign」を参照してください。
-S <label>
呼び出されたプロシージャのラベルの名前。
m_OutputSet
名前
m_OutputSet — パラメータCLASS、COPIES、DEFAULT、DEST、FORMS、PRIORITYおよびWRITERを伴うOUTPUT JCL文を管理します。
参照を管理し、sysout管理に使用する関連処理オプションを指定します。
形式
m_OutputSet [-c][-n][-d][-f][-p][-w][-D] Reference
オプション
-c <class>
出力キューのクラス。
-n <copies>
出力する部数。
-d <dest>
出力先。
-f <forms>
使用されるフォームの名前。
-p <priority>
出力の優先度を指定します。
-w <external writer>
「external writer」の使用を指定し、TuxJesではなくsysoutファイルを処理します。
-D Y/N
デフォルト参照(Y/N)。
Yは、参照が次のm_OutputAssign関数の呼出しにおいて暗黙的に参照されることを示します。
Nは、参照が次のm_OutputAssign関数の呼出しにおいて暗黙的に参照されないことを示します。
リファレンス
出力の参照名。この名前(およびその関連特性)は、次のm_OutputAssign関数の呼出しにおいて参照されます。
m_OutputSet -d LOCAL -D N EDI
m_OutputAssign -c L -o “*.EDI” SYSUT2
m_PhaseBegin
名前
m_PhaseBegin — スクリプト・フェーズの開始時に呼び出されます。
形式
m_PhaseBegin
説明
この関数は、スクリプト・フェーズの開始時に呼び出されます。
オプション
なし。
m_PhaseEnd
名前
m_PhaseEnd — スクリプト・フェーズの終了時に呼び出されます。
形式
m_PhaseEnd
説明
この関数は、スクリプト・フェーズの終了時に呼び出されます。
オプション
なし。
m_Pkzip
名前
m_Pkzip — zipプロセスを実行します。
形式
m_Pkzip [-f][-F] -a [-k][-n][-g][-d]
説明
この関数はファイル、ディレクトリ、またはアーカイブ内のディレクトリのメンバーを圧縮します。
メッセージはSYSPRINTファイル内で報告されます。
注意: オプション「-f」および「-F」は必須ではありませんが、1つ以上が存在する必要があります。
オプション
-f ‘<ddname1>[,<ddname2>[,<ddname3>]...]’
「-f」オプションの最初のフォーマット(任意)。
圧縮するファイルのddname (一重引用符で囲まれます)。
複数のddnameはカンマ(,)で区切る必要があります。
-f ‘<dirname>[;<member1>...]’
「-f」オプションの2番目のフォーマット(任意)。
圧縮するメンバー名の後のdirname (一重引用符で囲まれます)。
メンバー名はセミコロン(;)で区切る必要があります。
dirnameが単独のとき、すべてのメンバーが圧縮されます。
ワイルドカード(*または%)を使用できます(メンバー名のみ)。
-F ‘<dsname1>[,<dsname2>[,<dsname3>]...]’
オプション。
圧縮するファイルのdsname (一重引用符で囲まれます)。
複数のdsnameはカンマ(,)で区切る必要があります。
-a <archive>
必須。
圧縮されたファイルが保存されるアーカイブのddname。
-k <action>
オプション。
実行するアクション(デフォルトはADD)。
UPDATEを使用すると、アーカイブを上書きできます。
-n ‘<zipped_name>’
オプション。
カンマ(,)で区切られたアーカイブ内の圧縮ファイル名(一重引用符で囲まれます)。
複数のファイルを圧縮するときは、オプション「-f」の後に「-F」を実行するときと同一の順序が理想的です。
-g <Y|N>
オプション。
GZIP互換形式。
将来使用するために予約されています。このオプションは、バッチ・ランタイムでは考慮されません。
-d ‘<zipdir>’
オプション。
圧縮するファイルが配置されるディレクトリ(一重引用符で囲みます。デフォルトは${DATA})。
サンプル
次のサンプルでは、2つのファイルが圧縮(ddnameのFICIN01およびFIC02)され、「-f」オプションによって名前が付けられます。DDARCH (アーカイブのddname)は「-a」オプションによって名前が付けられ、その際最初のファイルは名前が変更されます(「-n」オプションを参照)。
m_FileAssign -d SHR FICIN01 ${DATA}/PKZIP_FICIN01
m_FileAssign -d SHR FIC02 ${DATA}/FIC.FILE01
m_FileAssign -d NEW,CATLG DDARCH ${DATA}/ARCH.FILE
m_Pkzip -f ‘FICIN01,FIC02’ -a DDARCH -n ’NEW_FICIN01,’
 
次のサンプルは、オプション「-f」、「-F」および「-n」を同時に使用する方法を示します。
-f ‘ddn1,ddn2,ddn3,pds;member1;member2’
-F “dsn1,dsn2,dsn3’
-n ‘,newddn2,newwddn3,newmb1,,newdsn1,newdsn2,’
ddn1、member2およびdsn3の名前は変更されていません(カンマ(,)に置き換えられています)。
m_Pkunzip
名前
m_Pkunzip— 解凍プロセスを実行します。
形式
m_Pkunzip [-f][-F] -a [-k][-n][-g][-d][-o][-w]
説明
この関数はファイル、ディレクトリ、またはアーカイブ内のディレクトリのメンバーを解凍します。
メッセージはSYSPRINTファイル内で報告されます。
注意: オプション「-f」および「-F」は必須ではありませんが、1つ以上が存在する必要があります。
オプション
-f ‘<ddname1>[,<ddname2>[,<ddname3>]...]’
オプション。
解凍する出力ファイルのddname (一重引用符で囲まれます)。
複数のddnameはカンマ(,)で区切る必要があります。
-F ‘<dsname1>[,<dsname2>[,<dsname3>]...]’
オプション。
解凍する出力ファイルのdsname (一重引用符で囲まれます)。
複数のdsnameはカンマ(,)で区切る必要があります。
-a <archive>
必須。
圧縮されたファイルの展開元のアーカイブのddname。
-o <outddname>
オプション。
ファイルが展開される先の出力ファイルのddname。
-k <action>
オプション。
実行するアクション(デフォルトはEXTRACT)。
注意: このリリースではEXTRACTのみがサポートされます。
-n ‘<zipped_name>’
オプション。
カンマ(,)で区切られたアーカイブ内の圧縮ファイル名(一重引用符で囲まれます)。
複数のファイルを圧縮するときは、オプション「-f」の後に「-F」を実行するときと同一の順序が理想的です。
-g <Y|N>
オプション。
GZUNZIP互換形式。
将来使用するために予約されています。このオプションは、バッチ・ランタイムでは考慮されません。
-w <Y|N>
オプション。
上書きパラメータ(デフォルトはN)。既存ファイルの上書きに使用されます。
-d ‘<unzipdir>’
オプション。
解凍するファイルが格納されるディレクトリ(一重引用符で囲みます。デフォルトは${DATA})。
サンプル
 
ファイル名を変更せずにアーカイブの全ファイルを解凍します。
m_FileAssign -d NEW,CATLG DDARCHIV ${DATA}/PKZIP_ARCH
m_Pkunzip -a DDARCHIV
アーカイブの全ファイルを出力ファイルに解凍します。
m_FileAssign -d NEW,CATLG DDARCHIV ${DATA}/PKZIP_ARCH
m_FileAssign -d NEW,CATLG OUTFILE ${DATA}/UNZIPPED.FILE
m_Pkunzip -a DDARCHIV -o OUTFILE
 
m_ProcBegin
名前
m_ProcBegin — ストリーム内プロシージャを開始します。
形式
m_ProcBegin ProcedureName
説明
ストリーム内プロシージャが、(変換時にOracle Tuxedo Application Runtime WorkBenchによって) kornシェル・スクリプトの末尾に追加され、m_ProcIncludeによって参照されます。
オプション
ProcedureName
インクルードするプロシージャの名前。
m_ProcBegin KBPRB007
m_ProcEnd
名前
m_ProcEnd — ストリーム内プロシージャを終了します。
形式
m_ProcEnd
説明
kornシェル・スクリプトの末尾に追加されるストリーム内プロシージャは、m_ProcEndによって終了します。
オプション
なし。
m_ProcInclude
名前
m_ProcInclude — 変換フェーズでスクリプトにインクルードされるプロシージャを呼び出します。
形式
m_ProcInclude ProcedureName [param1=value1,param2=value2,…,paramN=valueN]
説明
オプション
ProcedureName
インクルードする(ストリーム内、またはカタログ化)プロシージャの名前。
m_ProcInclude BPRAP001
m_ProgramExec
名前
m_ProgramExec — プログラムを実行します。
形式
m_ProgramExec [-b][-e exit_type:exit_name][-n][-s] Program [arguments]
説明
この関数は、COBOLプログラムを実行します。
オプション
-b
データベースがプログラムによってアクセスされることを示します。
-e exit_type:exit_name
exitルーチンが使用されることを示します。
exitルーティンは、プログラムの開始および/または終了で使用できます。
exit型(BEGIN、ENDまたはBOTH)は、exitルーチンがプログラムの開始時または終了時に(あるいはその両方で)呼び出される必要があることを示します。
exit名は、プログラムを呼び出す前に挿入されるサブプログラム名(RTEX-"exitName"-Begin)およびプログラムを呼び出した後に挿入されるサブプログラム名(RTEX-"exitName"-End)の構築に使用されます。
-n
このオプションは、EXCI BATCHプログラムの起動に使用されます。バッチ・ランタイムに使用するのはrunbexciで、runbではないことを知らせます。
次の環境変数が使用されます(BatchRT.confファイルを参照)。
MT_EXCIは、EXCIインタフェースが存在し、これを使用する必要がある場合は空でない文字列に設定され、それ以外の場合、MT_EXCIはデフォルトでは空です(Oracle Tuxedoを必要とします)。
最後の場合、MT_EXCIART KIXオブジェクト・フォルダに設定し、MT_JESDECRYPTjesdecryptオブジェクト・ファイル(/path/to/jesdecrypt.dynamic.linux64.oなど)に設定する必要があります
XAを使用するには、MT_EXCI_XAXAのリソース・マネージャの名前に設定し、MT_EXCIGRPNAMEARTDPLサーバーのTUXEDO SRVGRP値に設定する必要があります。
(例: MT_EXCI_XA=Oracle_XAおよびMT_EXCIGRPNAME=ResourceXA)
MT_EXCIが空でない文字列に設定され、MT_EXCI_XAMT_EXCIGRPNAMEが空に設定されている場合は、XAを使用せずにデータベースに接続されます。
インストール・フェーズで、EXCIの特定のランタイムにリンクする必要があるかどうかを確認するために、MT_EXCIがチェックされます。m_DBTableLoad
実行フェーズでは、MT_EXCIGRPNAMEのみがチェックされます。
-s <DB_SYSTEM>
DB SYSTEMを指定します。この"DB SYSTEM"値は、グローバル変数MT_DB2_SYSTEM_MAPPINGによって指定されたファイルからDB接続資格証明文字列を取得するために使用されます。その後、それがMT_DB_LOGINに適用されます。このAPIが正常に実行されると、MT_DB_LOGINがリストアされます。
Program [arguments]
プログラムに渡されるプログラム名とユーザー引数。
注意:
m_ProgramExecが、存在しないプログラムを呼び出しても、それらのプログラムがMT_UTILITY_LIST_UNSUPPORTで指定されている場合、ジョブは続行します。
runbexcirunbのかわりに使用するには、MT_EXCI_PGM_LISTでプログラムを構成する方法もあります。この方法の場合、-nの設定の有無にかかわらず、プログラムがrunbexciでのみ起動されます。
MT_UTILITY_LIST_UNSUPPORTおよびMT_EXCI_PGM_LISTの詳細は、「バッチ・ランタイムの使用」の表「Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの環境変数(オプション)」を参照してください。
サンプル
m_ProgramExec BPRAB006 "08"
パラメータに「08」を指定してプログラムBPRA006を実行することを示します。
m_ProgramExec -b BDBAB001
プログラムBDBAB001がデータベースにアクセスすることを示します。
注意:
「"」(二重引用符)文字 は、パラメータの教会を示すために使用されます。
例:
z/OS上のPARM=MT5は、ターゲット上で"MT5"になります
z/OS上のPARM=(MT5,MT6)は、ターゲット上で"MT5,MT6"になります
z/OS上のPARM='S=MT5'は、ターゲット上で"S=MT5"になります
z/OS上のPARM=('S=MT5','Q=MT6')は、ターゲット上で"S=MT5,Q=MT6"になります。
連続する2つの「'」(2つの一重引用符)は、1つの「'」に置換されます。
PARM='5 O''CLOCK'"5 O'CLOCK"になります
2つの連続する<&&> (2つのアンパサンド)は、1つの<&> (1つのアンパサンド)文字に置換されます。
'&&TEMP'"&TEMP"になります
m_ProgramExec -e BEGIN:EX1 BPRAB006
「exitルーチン」RTEX-EX1-Beginを呼び出した後にプログラムBPRA006を実行することを示します。
ユーザーによって記述されたこの「exitルーチン」にはユーザー・アクション(「会計処理」に関するアクションなど)が含まれます。
m_RcSet
m_RcSet <ARGS> ReturnCode [Message]
名前
m_RcSet — リターン・コードを設定します。
形式
m_RcSet ReturnCode [Message]
説明
m_RcTestは、関数のリターン・コードを設定します。
オプション
ReturnCode
現在のフェーズのリターン・コードの値。
Message
リターン・コードとともに表示可能なメッセージ。
サンプル
m_RcSet ${MT_RC_ABORT:-S999} "Unknown label : ${CURRENT_LABEL}"
m_RcSet 0
m_SendMail
名前
m_SendMail — 電子メールを送信します。
形式
m_SendMail -t [-f] [-s] [-m] [-a] [-n] [-c] [-b]
説明
この関数は電子メールを送信します。
オプション-fを省略するときは、環境変数MT_FROM_ADDRESS_MAILをユーザーのプロファイル内で宣言し、デフォルトで使用されるFrom Addressで初期化する必要があります。
次の2つの環境変数が使用されます(BatchRT.confファイルを参照)。
MT_SMTP_SERVER: SmtpServer (デフォルト値: “localhost”)
MT_SMTP_PORT: SmtpPort (デフォルト値: “25”)
オプション
-t ‘<To-Address1>[,<To-Adress2>...]’
必須のオプション。少なくとも1つのTo-Addressを宣言する必要があります。
受信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。
複数のアドレスはカンマ(,)で区切る必要があります。
-f ‘<To-Address>’
オプション。
送信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。
このオプションがないときは、環境変数MT_FROM_ADDRESS_MAILが使用されます。
-s “<Subject>”
オプション。
電子メールの件名で、一重引用符で囲まれます。
-m <message file>
オプション。
電子メールのメッセージを格納するファイルのddname。
-a <attach-file1>[,<attach-file2>...]
オプション。
添付ドキュメントのddname。
複数の添付ドキュメントはカンマ(,)で区切る必要があります。
-n <filename1>[,<filename2>...]
オプション。
オプション「-a」によって参照される添付ドキュメント名。
複数の名前はカンマ(,)で区切る必要があります。
ddnameの名前は無数にあるのでご注意ください。
-c <cc-Address1>[,<cc-Address2>...]
オプション。
カーボン・コピー受信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。
複数のアドレスはカンマ(,)で区切る必要があります。
-b <bcc-Address1>[,<bcc-Address2>...]
オプション。
ブラインド・カーボン・コピー受信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。
複数のアドレスはカンマ(,)で区切る必要があります。
 
次に例を示します。
- メッセージのテキストはsysin MESSAGEに保存されます。
- 暗黙的な「From-Address」は、環境変数MT_FROM_ADDRESS_MAILに入ります。
- 「To-Address」は「BOB」<BOB.FOSTER@USA.COM>です。
- 添付ドキュメントは(ddnameファイルCR1と名前FILE2.CSVと共に)送信されます。
m_FileAssign -i MESSAGE
電子メールのテキスト
_end
m_FileAssign -d SHR CR1 ${DATA}/FPROD.FILE1
m_SendMail -t ‘”BOB” <BOB.FOSTER@USA.COM>’ -m MESSAGE -a CR1 -n ‘FILE1.CSV’
m_ShellInclude
名前
m_ShellInclude — スクリプトの一部を挿入します。
形式
m_ShellInclude script name
説明
この関数は、スクリプトの一部を挿入します。
オプション
script name
変換フェーズで、スクリプト・シェルにインクルードされるスクリプトの部分の名前。
m_Smtp
名前
m_Smtp — SMTPプロトコルを使用して電子メールを送信します。
形式
m_Smtp -i
説明
この関数はSMTPプロトコルを使用して電子メールを送信します。
SMTPコマンドは入力ファイルに保存されます。
コマンドは、次のフォーマットを使用します。
telnet <SmtpServer> <SmtpPort>
次の2つの環境変数が使用されます。
MT_SMTP_SERVER: SmtpServer (デフォルト値: “localhost”)
MT_SMTP_PORT: SmtpPort (デフォルト値: “25”)
オプション
-i <InputFile>
必須のオプション。
SMTPコマンドを格納するファイルのddname。
m_Smtp -i SYSUT2
m_StepLibSet
名前
m_StepLibSet — プログラムが格納される場所を指定します。
形式
m_StepLibSet directory [:directory[:directory…]]
説明
m_SteplibSetは、プログラムが格納される場所を手順レベルで指定します。この情報は、プログラムが実行されるときに解釈されます。
オプション
directory
実行可能プログラムを含むディレクトリのパスと名前。
m_SymbolDefault
名前
m_SymbolDefault — 記号に値を割り当てます。
形式
m_SymbolDefault var=value
説明
プロシージャの呼出しの前に、プロシージャ内の記号のデフォルト代用テキストを定義するために使用されます。
この関数は、変換フェーズで、解析されて考慮に入れられ、記号は、拡張されたスクリプト内で値に置換されます。
オプション
var
変数の名前。
Value
変数に割り当てられた値。
m_SymbolDefault VAR=45
m_SymbolSet
名前
m_SymbolSet — 記号を定義します。
形式
m_SymbolSet var=value
説明
記号を定義し、この記号を最初に使用する前に、値を割り当てます。
オプション
var
変数の名前。
Value
変数に割り当てられた値。
m_SymbolSet VAR=45
TVAL=$(date +%Y%m%d) (コマンドの値)
m_SymbolSet TVAR=$TVAL
m_UtilityExec
名前
m_UtilityExec — 保存コマンドを実行します。
形式
m_UtilityExec [-s][sysin file]
説明
外部sysinの内容を実行します。この関数は、現在のシェルでUtilityNameスクリプトを実行します。UtilityNameは、[sysin file]に以前に割り当てられた物理名です。
sysinに割り当てられたスクリプトには、一連のバッチ・ランタイム関数が含まれている必要があります。この関数はネイティブのKornシェル・スクリプトを起動することもできますが、かわりにm_ProgramExecを使用することをお薦めします。この方法では、割当ては必要ありません。
オプション
sysin file:
デフォルトはSYSINです。
起動する関数を格納するsysinファイルのddname。
-s <DB_SYSTEM>
DB SYSTEMを指定します。この"DB SYSTEM"値は、グローバル変数MT_DB2_SYSTEM_MAPPINGによって指定されたファイルからDB接続資格証明文字列を取得するために使用されます。その後、それがMT_DB_LOGINに適用されます。このAPIが正常に実行されると、MT_DB_LOGINがリストアされます。
m_FileAssign -d NEW SYTSIN ${SYSIN}/SYSTIN/MUEX07.sysin
m_UtilityExec SYTSIN
MUEX07.sysinファイルには次の内容が含まれます。
m_ProgramExec -b ZVDL101
m_SetJobExecLocation
名前
m_JobSetExecLocation - 現在のジョブが実行されるJES Tuxedoサーバー・グループを指定します。
形式
m_JobSetExecLocation <SvrGrpName>
説明
現在のジョブが実行されるJES Tuxedoサーバー・グループを指定します。
このAPIはオプションです。使用する場合は、m_JobBeginの直後に指定する必要があります。
このAPIがジョブで呼び出されない場合、ジョブは任意のサーバー・グループでランダムに実行されます。一方、このAPIがジョブで呼び出される場合、ジョブは、指定されたサーバー・グループで実行されます。指定されたサーバー・グループが存在しない場合、またはそのサーバー・グループでARTJESINITIATORが開始されていない場合、そのサーバー・グループでARTJESINITIATORが開始されるまで、ジョブは待機キューに置かれます。
SvrGrpNameが指定されていない場合、または""が指定されている場合、エラーは報告されませんが、ジョブは任意のサーバー・グループでランダムに実行されます。
オプション
SvrGrpName
必須。
JESサーバー・グループ名。このサーバー・グループにデプロイされているARTJESINITIATORが現在のジョブを実行します。
m_JobBegin -j SAMPLEJCL -s START -v 2.0 -c R
m_JobSetExecLocation "ATLANTA"
while true ;
do
m_PhaseBegin
...
m_JobEnd
 
ジョブは任意のJESノードで発行できますが、JESのTuxedoサーバー・グループATLANTAに属するARTJESINITIATORのみによって実行できます。

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