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環境変数

環境変数
CICS Runtime環境変数
次の2つの重要なTuxedo環境変数が必須です。
TUXDIR - Tuxedoがインストールされるディレクトリを示すように設定する必要があります。
APPDIR - アプリケーション・サーバーのバイナリがインストールされるディレクトリを示すように設定する必要があります。
注意:
CICS Runtimeの場合、APPDIRを、CICSランタイム・サーバーのバイナリがあるディレクトリに設定する必要があります。
CICS Runtime固有の環境変数
ART_IMS_CONFIG
ART_IMS_CONFIGは、IMS構成ファイルの配置先の絶対パスを指定するオプションの環境変数です。これは、IMS DBにアクセスするときにOracle Tuxedo Application Runtime for IMSで必要となります。詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for IMSユーザーズ・ガイド』Oracle Tuxedo Application Runtime for IMS Usersの構成に関する項を参照してください。
ART_IMS_DB
ART_IMS_DBは、GSAMファイルの配置先のコンテナ・パスを指定するオプションの環境変数です。これは、IMS DBにアクセスするときにOracle Tuxedo Application Runtime for IMSで必要となります。詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for IMSユーザーズ・ガイド』Oracle Tuxedo Application Runtime for IMS Usersの構成に関する項を参照してください。
ARTKIX_XA_DISABLE
これは、ローカル・トランザクションの最適化用のオプションの環境変数です。ARTKIX_XA_DISABLE=yesの場合、XAトランザクションのかわりにデータベースのローカル・トランザクションが使用されます。ARTSTRN/1ARTATRN/1ARTCTRN/1ARTWTRN/1ARTDPLなどのすべてのARTアプリケーション・サーバーはデフォルトでARTKIX_XA_DISABLEをサポートしていますが、独自のARTアプリケーション・サーバーを再構築する場合は、buildartcicsコマンドで-nオプションを指定して、ARTKIX_XA_DISABLEをサポートする必要があります。このローカル・トランザクション最適化は、ローカル・トランザクション・シナリオでのみ使用します。デフォルト値はNOです。
COB_ENABLE_XA
これは、ART CICS RuntimeとともにCOBOL-ITを使用する場合に必須の環境変数です。XA環境でCOBOL-IT/BDBによるVSAMファイル・サポートが有効であることを示します。1に設定する必要があります。
DD_VSAMFILE
DD_VSAMFILEは、CICSプログラムにいくつかのVSAM操作が含まれる場合、ARTワークベンチにより生成されるVSAM構成ファイルdesc.vsamの場所を示す必須の環境変数です。
DBCONNECT
ARTKIX_XA_DISABLE=yesの場合、DBCONNECTを設定する必要があり、これは、Oracleを使用する際のUSER/PASSWD@SIDなど、データベース接続文字列を指定します。
ISC_ENABLE
ISC_ENABLEはオプションの環境変数です。ISC_ENABLE=YESを設定すると、次のISC関連機能が有効になります。
INQUIRE/SET FILE
ISSUE PASSおよびEXTRACT LOGONMSG
START TRANSID<ANY> TERMID
構成可能なデフォルトのトランザクション - GMTRAN (Good Morningトランザクション)
注意:
ISC_ENABLE=YESの場合、ART CICSは複数のCICSリージョンでLUNAMEを検証できません。ユーザーは、異なるCICSリージョンでLUNAMEが一意であることを確認する必要があります。
KIXCONFIG
KIXCONFIGは、リソース構成ファイルがあるディレクトリを示す必須の環境変数です。
KIXDIR
KIXDIRは、CICS Runtime製品がインストールされるディレクトリを示す必須の環境変数です。
通常、Tuxedo環境変数APPDIR${KIXDIR}/binに設定する必要があります。
KIX_CBL_TRAP_ERROR
KIX_CBL_TRAP_ERRORは、COBOL LE (言語環境)エラー・プロシージャを有効または無効にする場合に使用します。デフォルト値はYで、エラー・プロシージャが有効であることを意味します。KIX_CBL_TRAP_ERROR=Nと指定した場合、エラー・プロシージャは無効になります。詳細は、「CICS Runtimeでのエラー処理」を参照してください。
KIX_CICS_RELEASE
これは、CICSのINQUIRE SYSTEM RELEASEコマンドで返されるCICSシステム・コードを指定するオプションの環境変数です。KIX_CICS_RELEASEの長さは4文字です。または、システム構成ファイルのパラメータCICS_RELEASEを使用してCICSシステム・コードを指定することもできます。この場合、CICS_RELEASE構成によってKIX_CICS_RELEASE構成が上書きされます。
KIX_CURRENT_YEAR
この環境変数はオプションです。これは、ASKTIME APIで返される年の値を指定します。KIX_CURRENT_YEARの値は、0より大きい整数です。
KIX_CURRENT_MONTH
この環境変数はオプションです。これは、ASKTIME APIで返される月の値を指定します。KIX_CURRENT_MONTHの値は1から12までの数値で、1月から始まる月を表します。
KIX_CURRENT_DAY
この環境変数はオプションです。これは、ASKTIME APIで返される日の値を指定します。KIX_CURRENT_DAYの値は1から31までの数値で、日付を表します。
KIX_CURRENT_HOUR
この環境変数はオプションです。これは、ASKTIME APIで返される時間の値を指定します。KIX_CURRENT_HOURの値は0から23までの数値で、24時間を表します。
KIX_CURRENT_MINUTE
この環境変数はオプションです。これは、ASKTIME APIで返される分の値を指定します。KIX_CURRENT_MINUTEの値は0から59までの数値で、60分を表します。
KIX_CURRENT_SECOND
この環境変数はオプションです。これは、ASKTIME APIで返される秒の値を指定します。KIX_CURRENT_SECONDの値は0から59までの数値で、60秒を表します。
KIX_CWA_IPCKEY
Common Work Area (CWA)が定義される場合(「KIX_CWA_SIZE」を参照)、共有メモリー・セグメントにより各マシン上に実装されます。KIX_CWA_IPCKEY変数は、共有メモリー・セグメントのIPCKEY(識別子)を示します。値は、1 - 99 999 999の範囲で定義できます。
注意:
KIX_CWA_SIZEがゼロより大きい値に設定されている場合、この変数は必須です。
KIX_CWA_SIZE
この環境変数はオプションです。
ソース・プラットフォームでは、Common Work Area (CWA)は、単一のCICSリージョン内で実行されるすべてのプログラムによって共有されます。このCICSゾーンのサイズは0から32765バイトに設定でき、0はCWAが定義されないことを示します。
ターゲット・プラットフォームでも、KIX_CWA_SIZE変数はCWAのサイズを示し、範囲は0から32765バイトです。この環境変数が設定されない場合、値はデフォルトで0になります。値が0場合(明示的の場合も暗黙の場合も)は、CWAが定義されないことを示します。
KIX_DUMP_FILE
KIX_DUMP_FILEは、COBOL-ITメモリー・ダンプが含まれるファイルを示すオプションの環境変数です。現在、KIX_DUMP_FILEはCOBOL-ITにのみ有効です。また。COBOL-ITのバージョンが3.7.7よりも新しい必要があります。COBOL-ITのバージョンが3.7.8よりも古いと、メモリーDUMPに無限ループ状態が発生する可能性があります。
KIX_DUMP_FILEが有効なローカル・ファイルに設定されている場合、CICSプログラムが中断すると、プログラムの最終的なメモリー情報が、ここで指定したダンプ・ファイルにダンプされます。そうでない場合、ダンプ・ファイルは生成されません。
KIX_DUMP_TYPE
ダンプ・タイプを指定します。有効な値は、NONESYSTEMCOBOLおよびBOTHです。デフォルト値はBOTHです。
NONE
情報をダンプしません
SYSTEM
プロセスの絶対パス、メモリー・マップ、バックトレースおよびプロセス・コア・ファイルをダンプします
COBOL
COBOL-ITランタイム情報をダンプします
BOTH
SYSTEMおよびCOBOL情報をダンプします
KIX_IMSDB_TRACE_LEVEL
KIX_IMSDB_TRACE_LEVELは、IMS DBアクセス・ログのトレース・レベルを指定するオプションの環境変数です。この値は、Oracle Tuxedo Application Runtime for IMSのレベルと同じです。
KIX_JOURNAL_DIR
KIX_JOURNAL_DIRは、WRITE JOURNALNAMEの必須の環境変数です。ジャーナル・レコードに対応するファイルが配置されるディレクトリを示します。
KIX_MAP_PATH
このオプションの変数には、Typeterm構成ファイル内でマップセットのFILENAMEフィールドに絶対パスが指定されていない場合に備えて、マップセットの物理ファイルが検索されるパス(ディレクトリのリスト)を定義します。
KIX_MAX_FATAL_NUM
1台のサーバーで許容される例外の最大数を指定します。
デフォルト値は16です。これは、0より大きく129より小さい値にする必要があります。
KIX_PROFILING
KIX_PROFILINGは、CICSランタイム統計関数を有効または無効にする場合に使用します。KIX_PROFILING=YESと指定した場合、統計関数は有効になります。デフォルト値はNOです。詳細は、「CICSランタイム統計」を参照してください。
KIX_QSPACE_IPCKEY
この必須の変数は、ARTATRNが遅延非同期トランザクションに使用する、ASYNC_QSPACEという名前のTuxedo qspaceを作成する場合に使用します。
IPCキーの値は、IPCリソースの他の要件と競合しないように指定してください。これは、32,768より大きく262,143より小さい値にする必要があります。
KIX_RESSEC
KIX_RESSECは、リソースベースの認可を有効または無効にするオプションの環境変数です。
KIX_RESSEC=A: トランザクションでリソースにアクセスする際、リソースベースの認可が実行されます。これはすべてのトランザクションに適用されます。
KIX_RESSEC=Y: トランザクションでリソースにアクセスする際、リソースベースの認可が実行されます。これは、transactions.descRESSEC=Yが指定されたトランザクションにのみ適用されます。
KIX_RESSEC=N: リソースベースの認可は実行されません。これはデフォルト値です。
KIX_SHR_IPCKEY
GETMAIN SHAREDに必須で、これは、GETMAIN SHAREDに使用される共有メモリー・セグメントのIPCKEYを示します。
IPCKEYは、共有メモリーについて一意である必要があります。KIX_SHR_IPCKEYに指定されたIPCKEY値がすでに使用されている場合、この機能は正しく動作しません。このIPCKEYを持つ共有メモリーがGETMAIN SHAREDに使用されない場合、サーバーは起動に失敗します。GETMAIN SHAREDに使用される場合、サーバーは共有メモリーへのアタッチを試み、それを使用してメモリーを割り当てようとします。
KIX_SHR_SIZE
GETMAIN SHAREDに必須で、これは、GETMAIN SHAREDに使用される共有メモリーのサイズをMB単位で示します。有効な範囲は0-32768*1024です。値0は、GETMAIN SHAREDのサポートがないことを示します。オーバーヘッドが内部実装メカニズムにより導入されたため、ユーザーが使用できる実際のメモリー・サイズはKIX_SHR_SIZEで示される値よりも小さくなります。
KIX_SHR_ATADDR
GETMAIN SHAREDについてオプションで、共有メモリーのアタッチ・アドレスを指定し、デフォルトは0x300000000000です。この値が指定されている場合は、ページ境界に合ったアドレスである必要があります。範囲0x300000000000 - 0x500000000000のアドレスが有効です。
KIX_SO_SUBSYS_WRAPPER
これはオプションの環境変数です。Micro Focus COBOLを使用する場合は、KIX_SO_SUBSYS_WRAPPER=YESを設定します。この場合、ARTはラッパー・プログラムを使用して実際のユーザー・プログラムを呼び出し、これにより、ユーザー・プログラムが.so形式である場合に、working-storage変数の初期化に対処できます。デフォルト値はNOです。
KIX_SPOOL_JOB_AUTO_SUBMIT
これは、SPOOL関数のオプションの環境変数です。KIX_SPOOL_JOB_SUBMITが設定されていない場合のみ、KIX_SPOOL_JOB_AUTO_SUBMITYESまたはyesに設定されていると、スプール・ファイルが自動的に送信されます。
例: KIX_SPOOL_JOB_AUTO_SUBMIT=yes
KIX_SPOOL_JOB_SUBMIT
これは、SPOOL関数に使用される必須の環境変数です。これは、スプール・ファイル送信用のコマンドラインを示します。コマンドラインには、最初にスプール・ファイル名を参照する必須の%s記号を、2番目にはCLASSを参照する任意の%s記号を含める必要があります。
例: KIX_SPOOL_JOB_SUBMIT=/my_path/my_shell_script -f %s -c %s
注意:
KIX_SPOOL_OUTPUT_DIR
これは、SPOOL関数に使用される必須の環境変数です。これは、CICS Runtimeが<spool_token>.<sever_pid>.<time_in_microseconds>.<occurrence_number>というスプール・ファイルを書き込むディレクトリを示します
KIX_TD_DIR
KIX_TD_DIRは、エクストラ・パーティションTDQueueに対応するファイルがあるディレクトリを示す必須の環境変数です。
KIX_TD_QSPACE_DEVICE
KIX_TD_QSPACE_DEVICEは、TD QUEUE(INTRA)の必須の環境変数です。tdq_srvサーバーに必要なTuxedo QSPACEを示します。
KIX_TD_QSPACE_IPCKEY
KIX_TD_QSPACE_IPCKEYは、TD QUEUE(INTRA)の必須の環境変数です。tdqサーバーに必要なTuxedo QSPACEを示します。
KIX_TD_QSPACE_NAME
KIX_TD_QSPACE_NAMEは、TD QUEUE(INTRA)の必須の環境変数です。tdqサーバーに必要なTuxedo QSPACE名を示します。
KIX_TECH_DIR
KIX_TECH_DIRは、(REQIDオプションを介して)名前付きのDELAYCANCEL、またはENQ/DEQを管理する場合などにART CICSによって内部的に使用されるテクニカル・ファイルが書き込まれるディレクトリを示す必須の環境変数です。1つのCICSリージョン上で送信された名前付きのDELAYを別の地域で簡単に取り消しできないというソース制限を再現する場合を除き、各サーバーに対して同一である必要があります。
KIX_TS_DIR
KIX_TS_DIRは、回復不可能なTSに対応するファイルがあるディレクトリを示す必須の環境変数です。envfileでサーバーごとに異なる設定をすることで、各tsqサーバーを区別できます(Tuxedoのドキュメントを参照)。
KIX_TRACE_LEVEL
このオプションの変数を使用すると、管理者がシステム・アクティビティのトレースを取得できます。
0から9までを設定でき、0はトレースなしを表し、9は最大トレースを表します。この変数が定義されていない場合、デフォルト値は0です。関連性が最も高いトレース・レベルは次のとおりです。
5 - SPOOL (CICS SPOOL)関数のトレース
他のレベルは、サポート・チーム用に予約されています。レベルが高いほど、下位のレベルで提供されるすべてのトレースがカバーされます。
KIX_TRACE_PATH
KIX_USER_TRACESIDに設定されている場合、KIX_TRACE_PATH変数を設定する必要があります。トレース・ファイルが保存されるディレクトリを定義します(ファイル名は.trcで終わります)。
この変数は、他のファイルの格納には使用されません。
KIX_TSQ_FILE_OPT
ARTTSQのオプションの変数です。KIX_TSQ_FILE_OPT=YESを設定すると、回復不可能なTSQのファイルの開閉の最適化が有効になります。デフォルトはNOです。
KIX_USER_TRACE
このオプションの変数は、トレースのタイプ(1接続当たり1つのトレース・ファイル、または同じファイルですべてのトレース)を定義します。
KIX_USER_TRACE=SIDは、1接続当たり1つのトレース・ファイルを表します。もう1つの値はSTDで、この場合、トレースはサーバーの各stdoutに出力され、変数が設定されていない場合は、STDとみなされます。
複数の同名のARTサーバーに対してトランザクション/コマンド監査ツールを使用する場合は、SIDを使用する必要があります。
KIX_USERID_TOUPPER
KIX_USERID_TOUPPERは、ユーザーIDの大文字変換を有効または無効にするオプションの環境変数です。KIX_USERID_TOUPPERYに設定されている場合、CESNトランザクションで指定されたユーザーIDは認証後に大文字に変換されます。デフォルトはNです。
KIX_XA_REOPEN_THRESHOLD
KIX_XA_REOPEN_THRESHOLDはオプションの環境変数です。RM再オープンをトリガーするしきい値を定義します。しきい値は、連続するXA操作の失敗数です。XA操作は、Tuxedoパースペクティブからのtpbegin/tpcommit/tpabortです。しきい値が満たされると、ART for CICSアプリケーション・サーバー(ARTSTRN/1ARTATRN/1ARTCTRN/1ARTWTRN/1およびARTDPL)はトランザクション・サービスを一時停止し、RMを再オープンして失敗を回復しようとします。KIX_XA_REOPEN_THRESHOLDは10進の正の値である必要があります。設定されていない場合、XAエラーの検出とRMの再オープン関数は有効ではありません。
KIX_XA_REOPEN_INTERVAL
KIX_XA_REOPEN_INTERVALはオプションの環境変数です。2つのXA再オープン試行間の間隔を秒数で定義します。XA_REOPEN_THRESHOLDを設定する場合、KIX_XA_REOPEN_INTERVALを指定します。値は10進の正の整数である必要があります。デフォルトの間隔は30秒です。
LD_LIBRARY_PATH
LD_LIBRARY_PATHは、ライブラリの場所を指定するオプションの環境変数です。

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