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CICSランタイム統計

CICSランタイム統計
COBOL-ITには、COBOLプログラムが時間を費やしている部分を分析するプロファイル・ユーティリティが用意されています。このユーティリティでは、パラグラフが実行される回数、各パラグラフに要するCPU時間および各パラグラフの経過時間に関する出力(Excel形式)が提供されます。ART for CICSでは、このプロファイル・ユーティリティがCICSランタイムに統合されます。
前提条件
環境変数KIX_PROFILINGYESに設定します。詳細は、「KIX_PROFILING」を参照してください。
COBOLコンパイラを使用する場合、コンパイラ・フラグ-fprofilingを設定してCICSプログラムをコンパイルします。
統計データ
各CICSプログラムの終了時、CICSランタイムは[module]_[PID]_profile.xlsという名前のファイルを生成します。[module]はCICSプログラム名です。[PID]は、プログラムが実行されるCICSランタイム・サーバーのプロセスIDです。このファイルはタブ区切りのテキスト・ファイルです。このファイルはMicrosoft Excelなどのスプレッドシートで直接開くことができます。
CICSプログラム内にサブプログラム呼出しXCTL、またはLINKコマンドがある場合、CICSランタイムは各サブプログラムまたはLINKされているプログラムについても統計ファイルを生成できます。
すべての統計ファイルは$APPDIRに生成されます。
プロファイル機能の無効化
プロファイル機能を使用する場合、CICSランタイムのパフォーマンスが低下する可能性があります。したがって、統計解析の終了後、本番環境ではこのプロファイル機能を無効にすることをお薦めします。
このプロファイル機能を無効にするには、次のようにします。
環境変数KIX_PROFILINGを設定解除します。
-fprofilingフラグを設定せずにCICSプログラムを再コンパイルします。

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