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環境および構成

環境および構成
この項の内容は次のとおりです。
前提条件
ART Test Managerシステムとテスト対象のテスト・マシンには、次の項で説明するとおり、特定のソフトウェア依存関係があります。
ART Test Managerを実行するシステム
Test Managerは現在、Linux、OELまたはRHEL 6.x以降で動作します。Tomcat 7.x以降とDerby (Apache DB)が必要ですが、これらはTest Managerのインストーラに含まれます。また、Test Managerを起動するには、JDK 8が使用可能である必要があります。
テスト・マシン
Test Managerはテスト・マシンにリモート接続してテスト・ケースを実行します。現時点では、Linux、OELまたはRHEL 6.x以降でテスト・マシンを実行する必要があり、JDK 8が必要です。テストを実行するには、次のバージョンのTuxedoおよびARTランタイムをテスト・マシンにインストールし、次に示すレべル以上のパッチを適用する必要があります。
Test Managerを使用すると、ランタイム・ソフトウェアのプロビジョニング、およびテスト・マシンの最新RPレベルへのアップデートが可能になります。
rsyncおよびexpectツールをテスト・マシンにインストールする必要があります。
テスト・マシンのデフォルトのpythonはpython 2.xである必要があります(python 3.xは非推奨)。
さらに、Test Managerはアプリケーション・コンポーネントおよび関連する構成アーティファクトを含むデプロイ済のディレクトリで動作しますが、このディレクトリは各テスト・マシンに必要です。デプロイされるAPPDIRの構造およびコンテンツは、RP014を適用したART Workbench 12.2.2のデプロイ機能で生成したものである必要があります。また、このRPのEclipseプラグインを./eclipse/pluginsディレクトリにインストールしておき、ART Workbenchプロジェクトの生成に使用する必要があります。ART Workbench Configureウィザードでは、この構成をART Test Managerで使用するようにチェック・ボックスを選択し、必要な構成情報を指定します。デプロイ・ウィザードを使用してART Workbenchプロジェクトをテスト・マシンにデプロイすると、デプロイ済のディレクトリがTest Managerで検出され、独自のプロジェクトが作成され、検出したすべてのテスト・ユニットが自動的にインポートされます。
ART Test Managerの構成および起動
ART Test Managerのインストール後、Oracle Tuxedo Application Rehosting Test Managerインストレーション・ガイドのApache Tomcat SSLおよびポートの構成設定、Derbyポートの構成設定のステップを実行し、ART Test Manager (TM) Webアプリケーションの起動前にApache Tomcatを起動しておく必要があります。
Apache Tomcat SSL構成
TMはApache TomcatでWebアプリケーションとして動作します。機密情報を誤って公開しないようにするには、TomcatのSSL構成が必須です。TomcatでSSLを有効にする方法を次に示します。
次のコマンドを使用して証明書キーストアを準備します。
$JAVA_HOME/bin/keytool -genkey -alias tomcat -keyalg RSA -keystore /path/to/my/keystore
必須情報を入力するとキーストア・ファイルが生成されます。
スクリーンショットを次に示します。「姓名は何ですか。」の質問に対しては、サーバーのドメイン名を入力する点に注意してください。
$TOMCAT_DIR/config/server.xmlにあるTomcatの構成ファイルを編集します
次のコネクタをserver.xmlのサービス・ノードに追加します。
<Connector port="8443" protocol="HTTP/1.1" SSLEnabled="true" maxThreads="150" scheme="https" secure="true" clientAuth="false" sslProtocol="TLS" keystoreFile="/path/to/my/keystore " keystorePass="changeit" />
keystorePassには、キー生成時のパスワードを入力します。
スクリプト./bin/startup.shを実行してTomcatを起動します。TomcatはHTTPSサービスを使用して開始されます。必要であれば、起動スクリプトをシステムの起動シーケンスに組み込む方法についてシステム管理者に相談し、システムを再起動するたびにTomcatが自動的に開始されるようしてください。
TM Webアプリケーションに接続するには、ブラウザに「https://<domain name:port>/arttm」と入力します。セキュリティの問題に関するプロンプトがブラウザに表示されますが、無視してかまいません。
SSL構成の詳細は、Apache Tomcatの正式なドキュメントを参照してください。
Apache Tomcatのポート構成
Webサーバーで使用するポートは、$TOMCAT_DIR/config/server.xmlにあるTomcatの構成ファイルを編集して指定できます
次のコネクタがserver.xmlのサービス・ノードで指定されています。
<Connector port="8443" protocol="HTTP/1.1" SSLEnabled="true"
maxThreads="150" scheme="https" secure="true" clientAuth="false" sslProtocol="TLS"
keystoreFile="/path/to/my/keystore " keystorePass="changeit" />
ポートに指定されている値を変更し、Tomcatを再起動します。新しいポートが有効になります。ポートが他で使用されているかどうかはTomcatのログでチェックします。Tomcatのログは$TOMCAT_DIR/logs/catalina.$DATE.logです。ポートの競合がある場合は、Tomcatのログに「そのアドレスはすでに使用中です。」と表示されます。
この場合は、ポートを変更してTomcatを再起動します。
Derbyポートの構成
Derbyデータベースはユーザー情報の格納に使用され、監査機能をサポートしています。デフォルトのポートが割り当てられていますが、このポートがすでに使用されている場合は、$ORACLE_HOME/art_tm12.2.2.0.0にあるconfig.shというスクリプトを編集して変更できます。ディレクトリに移動し、次の例のように、パラメータを指定せずにconfig.shを実行します。
ポート番号を入力して[Enter]を押すとポートが変更されます。

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