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付録A: Oracle Tuxedo Application Rehosting Workbench MBCSサポート

付録A: Oracle Tuxedo Application Rehosting Workbench MBCSサポート
この章には次のトピックが含まれます:
目的
Oracle Tuxedo Application Rehosting Workbench (Tuxedo ART Workbench)はコード変換のためのマルチバイト文字セット(MBCS)をサポートし、これには日本語、中国語、韓国語が含まれます(これらに限定されません)。コード変換のためのMBCSがサポートされている変数名、およびデータ変換のMBCSはサポートされていません。
手順
MBCS文字を含むコードの変換
Tuxedo ART Workbenchを使用して、MBCSを含むコードを変換する一般的な手順を次に示します。
1.
2.
コード・ページ変換ユーティリティ(ICU uconvなど)を使用して、ソース・コード・アセットのEBCDICエンコーディングのマルチバイト文字(IBM-1390など)をオープン・システムのエンコーディングのマルチバイト文字(Shift-JISなど)に変換します。
3.
MBCS文字を含むデータの移行
Tuxedo ART Workbenchを使用してDB2データ(MBCS文字を含む)を移行する一般的な手順は、次のとおりです。
1.
次のdb-param.cfgパラメータを設定して、db2データをcsv形式でアンロードするアンロード・スクリプトを生成します。
rdbms:jcl_unload_utility_name:dsnuproc
rdbms:jcl_unload_format_file:csv
2.
3.
4.
tso ftpコマンドを実行してターゲット・プラットフォームに接続します。
5.
locsite encoding=MBCS
locsite mbdataconn=(file_system_codepage, network_transfer_codep)
locsite mbsendeol=CRLF
file_system_codepageおよびnetwork_transfer_codepageeは、ターゲットMBCSに対応するメインフレームのコードのペアです。たとえば、簡体字中国語文字セットの場合、file_system_codepageとしてIBM-5488を選択し、network_transfer_codepageとしてIMB-1388またはUTF-8を選択します。
6.
ftp putコマンドを実行してデータ・ファイルをターゲット・プラットフォームに転送します。
7.
NLS_LANG環境パラメータを設定して、トランスコードなしでデータ・ファイルを再ロードします。例: export NLS_LANG="SIMPLIFIED CHINESE_CHINA.XXXX"
MBCSを含むデータ・ファイルをメインフレーム上のDB2から変換する一般的な手順の詳細は、『Tuxedo ART Workbenchリファレンス・ガイド』を参照してください。
ユーティリティ
ソース・コード・アセットのEBCDICエンコーディングのマルチバイト文字をオープン・システムのエンコーディングのマルチバイト文字に変換するには、ICU uconvユーティリティをお薦めします。
uconvユーティリティの一般的な使用方法は次のとおりです。
uconv -f [source_encoding] -t [dest_encoding] -o [output_file_name] source_file_name
たとえば、次のコマンドはIBM-1390でエンコードされたinput.bmsファイルをShift-JISでエンコードされたoutput.bmsファイルに変換します。
uconv -f ibm-1390 -t shift-jis -o output.bms input.bms

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