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SALT 12cリリース2 (12.2.2)リリース・ノート

SALT 12cリリース2 (12.2.2)
リリース・ノート
日付: 2016年4月
表1 改訂履歴
改訂日
変更の要約
2016年4月
GAリリース
この項の内容は次のとおりです。
このリリースのSALTについて
SALT 12c リリース2 (12.2.2)
このリリースの新機能と改良点
このリリースでは、次の機能が追加されています。
カスタムSOAPヘッダー
この機能により、SOAP/httpを使用してTuxedoサービスにアクセスするときにSOAPメッセージでアプリケーション固有のヘッダーを使用できます。この機能は、既存のtpsetcallinfo()およびtpgetcallinfo() APIを利用してデータを着信/発信方向のSOAPヘッダーに配置したりSOAPヘッダーから取得します。
着信(Webサービスとして公開されたOracle Tuxedoサービス、またはネイティブWebサービス)
発信(WebサービスをOracle Tuxedoサービスとして起動、または外部Webサービスを起動)
詳細は、「tpsetcallinfo()」「tpgetcallinfo()」『SALT構成ガイド』SALT構成ツールの有効化、カスタムSOAPヘッダーに関する項を参照してください。
RECORDバッファ・タイプのサポート
SALTでRECORDバッファ・タイプがサポートされるようになりました。RECORDバッファ・タイプは、COBOLコピーブック・レコードを正しく完全に表現できる柔軟な方法です。
RECORDバッファは、メインフレーム・トランザクションとARTトランザクションをWebサービスとして公開し、これらのトランザクションにアクセスするためにSALTで使用されます。
詳細は、「SALTのOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリの使用」および「Oracle Tuxedoサービス用Tuxedo-to-XMLデータ型のマッピング」を参照してください。
SALTのメインフレーム・トランザクション・パブリッシャ
このリリースのSALTでは、IBMメインフレームのCICS/IMS環境で実行されているトランザクションをWebサービス(SOAP/httpまたはRESTful Webサービス)として簡単に公開できます。さらに、このようなメインフレーム・トランザクションでは、SOAP/httpまたはRESTful APIを使用して外部Webサービスにアクセスすることもできます。この統合は完全に構成に基づき、コードを開発する必要はありません。
SALTには、wscobolcvtなどのツールが含まれており、これらのツールを使用して、COBOLコピーブックをインポートしたり、メタデータ・リポジトリ・アーティファクト、WSDLおよびその他の必要な構成を作成してメインフレーム・トランザクションをWebサービスとして公開できます。同様に、ツールを使用して、外部WebサービスのWSDLをインポートしたり、外部Webサービスにアクセスするメインフレーム・トランザクションに必要なアーティファクトを作成できます。
詳細は、「wscobolcvt」「SALTメインフレーム・トランザクション・パブリッシャ」および「外部Webサービス用XML-to-Tuxedoデータ型のマッピング」を参照してください。
新しいTuxedoサービス・コンソール
このリリースのSALTでは、Tuxedoサービスを公開、インポートするための既存のSALT構成ツールが、新しいTuxedoサービス・コンソールに置き換えられました。この新しいコンソールには、次の主要機能があります。
サービス管理: Tuxedoメタデータ・リポジトリのTuxedoサービス定義を追加/編集/削除します。
Webサービス(SOAPおよびREST)の構成: SOAPまたはRESTサービスとしてOracle Tuxedoサービスにアクセスしたり、Tuxedoアプリケーションから外部SOAP/REST Webサービスにアクセスできます。
メインフレーム・トランザクションとの統合: Webサービス(SOAPまたはREST)としてメインフレーム・トランザクションにアクセスしたり、メインフレーム・トランザクションから外部Webサービスにアクセスできます。
詳細は、TMADMSVRに関する項および「SALTメインフレーム・トランザクション・パブリッシャ」を参照してください。
Oracle Access Managerを使用したシングル・サインオン
このリリースのSALTは、OAM認証サーバー構成の自動検出とOAMトークンの処理により、Oracle Access Manager (OAM)とシームレスに統合されています。これにより、セキュアなSOAPおよびRESTアクセスをサポートするためにHTTPレベルでのシングル・サインオンが実現されます。
詳細は、「Oracle Tuxedo Webサービスの構成」のセキュリティ機能の構成に関する項を参照してください。
アップグレードに関する考慮事項
以前のリリースのSALTがインストールされている場合は、SALT 12cリリース2 (12.2.2)をインストールする前にアンインストールする必要があります。SALT 12cリリース2 (12.2.2)と以前にインストールしたSALTを、同じOracle Tuxedo上に共存させることはできません。
詳細は、『SALT構成ガイド』SALT 1.1アプリケーションからの移行に関する項を参照してください。
SALTのインストールの前提条件
SALT 12cリリース2 (12.2.2)をインストールする前に、Oracle Tuxedo 12cリリース2 (12.2.2)がインストール済であることを確認する必要があります。
SALT 12cリリース2 (12.2.2)は、Oracle Tuxedo 12cリリース2 (12.2.2)のインストーラに含まれています。詳細は、『Oracle Tuxedo 12cリリース2 (12.2.2)インストール・ガイド』を参照してください。
SALTのプラットフォーム・サポート
SALT 12c リリース2 (12.2.2)は、Oracle Tuxedo 12c リリース2 (12.2.2)と同じプラットフォームをサポートします。
相互運用性に関する考慮事項
SALT 12cリリース2 (12.2.2)は、業界標準のWebサービス開発ツールキットのほとんどと互換性があり、それらをサポートしています。詳細は、『SALT相互運用性ガイド』相互運用性に関する考慮事項に関する項を参照してください。
既知の問題
次の項では、SALT 12c リリース2 (12.2.2)ですでに確認されている問題について説明します。問題の説明と、必要な場合は回避策または解決策を提示しています。
個々の問題はBugDB番号によって示されます。
Webサービス
 
BugDB番号

説明および回避策または解決策

問題が発生したリリース
22978257
問題: RECORD/COBOLを使用して外部Webサービスを呼び出すと、10進フィールドで正確さに関する問題が発生します。
Webサービス・インタフェースにpic s9(18)などのCOBOL10進数型にマップされた要素が含まれている場合、変換によって小数部つまり小数点の右側が削除されます。たとえば、123.34は123に変換されます。
SALT 12.2.2
プラットフォーム: すべて
回避策: ありません。これはRP01で修正されます。
22978268
問題: Tuxedoサービス・コンソールでJoltテスト・ページを使用するときに、オカレンスが複数のフィールドのサポートが部分的になります。
count属性が2以上であるフィールドは、現在は完全にはテストできません。これは、入力の取得には最初のオカレンスのみが使用され、返される結果には最初のオカレンスのみが表示されるためです。
SALT 12.2.2
プラットフォーム: すべて
回避策: セッターとゲッターでアイテム番号パラメータを使用して、予期されるオカレンスを送信したりレスポンスを処理するように、生成済コードを変更します。これは、RP01で修正される予定です。
22995695 22994222 22988290 22986213
問題: COBOLの要素名または属性名のマッピング時に問題が発生します。
Mainframe Transaction Integratorを使用して外部Webサービスの呼出しを実行するようにSALTを設定した場合、Webサービスの要素名または属性名がCOBOLの命名規則と互換性がなくなる可能性があります。たとえば、要素がCOBOLキーワードであるか、要素にCOBOLで無効な文字(アンダースコアで始まる文字)が含まれている可能性があります。この場合、生成されたCOBOLコピーブックがコンパイルされなくなります。
SALT 12.2.2
プラットフォーム: すべて
回避策: 前述の制約をなくすようにWebサービス・インタフェースを変更します。
相互運用性
 
BugDB番号

説明および回避策または解決策

問題が発生したリリース
21414741
問題: elementFormDefaultを指定しないで構築されたWLS 12c JAX-WS外部Webサービスで、相互運用性に関する問題が発生します。
このことは、WLS 12c以降でOracle Tuxedoから外部Webサービスを呼び出すときに影響します。JAX-WSではデフォルトでelementFormDefault=unqualifiedを使用しますが、Oracle SALTではqualifiedを使用します。
これにより、サーバー(WLS)側で次のような解析例外が発生します。
"<Client Request doesn't pass Service's Schema Validation com.sun.istack.SAXParseException2; org.xml.sax.SAXParseException; cvc-complex-type.2.4.a: Invalid content was found starting with element 'ns0:arg0'.One of '{arg0}' is expected ..."
SALT 12.1.2
プラットフォーム:
回避策: Oracle SALTとの相互運用性が最適になるように、elementFormDefaultを設定して(qualifiedが望ましい) JAX-WSサービスを生成します。
関連項目

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